2011年5月の標語

「まだまだ、ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」

今年のゴールデンウィーク。

東北関東の大津波と大震災から50日を超え、

復旧しつつ復興を視野に入れた歩みが始まった。

それでもまだまだ、現地では、問題山積。

人々の暮らしの問題が解決していないし、

福島原発は現場の必死の努力にもかかわらず、

長期化することが確定された。

最悪のケースだったチェルノブイリでさえ、半年で一応の目途を立てた。

残念ながら、フクシマにそれを望むことは難しい。

商売やビジネスも同じ。

一気呵成の改革は難しい。

だから今月の商人舎標語。

「まだまだ、ひとつずつ、
すこしずつ、いっぽずつ」

ひとつずつだから、一気に進みはしない。

すこしずつだから、大幅な改善にはつながらない。

いっぽずつだから、長足の進歩は見込めない。

しかし、ひとつずつは、長続きする。

すこしずつは、取り組みやすい。

いっぽずつは、休みなく進むことができる。

結城義晴の最初の単行本『メッセージ』から、

「十箇月と一瞬」

調査・研究とは、

十箇月の妊娠のようなものであり、

問題の解決とは、

ある朝の分娩のようなものである。

多分、毛沢東の言葉だったと思うが、

私たちは、誕生の瞬間ばかりに関心を払い、感動する。

つまり、結果だけを求めたがる。

しかし、十箇月のプロセスとその後の発育・成長にこそ、

本来、意味がある。

人間も組織も、

企業も店舗も商品も、

本来、段階型に成長する。

階段を登るように発展する。

十箇月の停滞に耐えて、

ある、ひとつの階段を登る。

停滞が長く、つらいほど、

登るステージは高い。

ああ、つらい。

ああ長い。

ああ、しんどい。

ああ退屈。

だからこそ

たったひとつのステップアップが

ああ、うれしい。

ああ尊い。

たとえば十箇月の

調査と研究。

一瞬の

問題解決。

この繰り返しが

仕事である。

その積み重ねが

革新となる。

<第6章「イノベーション」より>

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