こんにちは、ジジです。
今日から5月。
よろしくおねがいします。

おとといのことです。
ボクは、ひるね、
してました。

春のねむり。

あかつきを、
おぼえず。

足も、らくちん。

全身、リラックス。

床はちょっと、
かたいけれど。
手も、いちばん、
らくななんじ。

ねむりがふかくなると、
そりかえってきます。

これはボクのくせなんです。

「熟睡」しているしょうこです。

いつまでも。

ねていたい。

目玉はひっくりかえっているけれど。

やすらかな、ねむり。

「えっ」

ボクはなにか、
かんじました。
そして、目が、
さめた。

ユウキヨシハルのおとうさんでした。

「なに?」

そうですか。
ごはんですか。

ボクは、いつでも、
たべることができます。

いただきます。

ごちそうさま。

よくねたし、
よくたべたし、
ありがとうございました。

そのあと、ぼくは、
キャリーボックスにいれられた。
おでかけのときに、
はいります。
でも、こんかいは、
なにかへんです。
車にのって、
15分くらい走ったとおもう。
そして、車をおりた。

ついたのは、
ここです。

ボクは、ここ、
きらいです。

まえにも、きたことがあります。
ボクは、じっと、
キャリーボックスに、
はいってました。

でたくない。

顔をうずめて、
じっとしていました。

それでも、むりやり、
ひきずりだされて、
おりにいれられた。

おりのなかでも、
じっとしていました。
いったいボクは、
どうなるんでしょう。
<『ジジの気分』(未刊)より>





















