結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年07月16日(水曜日)

徳島キョーエイの地産地消店舗視察と講演会で学んだローカルチェーンの地域密着

7月15日火曜日。
羽田空港からJALで飛ぶ。

空港では「ラストワゴン」と呼ばれるバンに乗って、
飛行機まで。

夏の、煙った東京湾。
羽田

中部地方の雲海。
雲海

あっという間に徳島空港へ。
徳島

キョーエイ埴渕一夫社長と安友健雄専務に、
お迎えいただいて、店舗視察へ。

キョーエイは、「地産地消」を旗印にしている。
これ、徳島県ナンバー1小売業として、
とても良いこと。
地産地消
私は、ローカルチェーンは、
「地産地消」の効果が高いほど、
生き残り、成長を続けることができると考えている。
なぜなら、地域らしさこそ、
「ノンコモディティ経営戦略」の肝となるものだから。
大手チェーンやナショナルチェーンに対抗するには、
彼らに出来ないローカル色を出しつくすことに限るからだ。

青果部門は、壁面も見事だが、
商品がその壁面に負けてはいけない。
青果部門こそ、地産地消の典型。
青果

ミートデリの売り場は、安定している。
実は最も利益の出る部門。
ミートデリ

鮮魚とすしの売り場。
地元の魚、そして特に塩干が充実している。
ウナギも地産地消を唱っている。
sakana

精肉は、オープンケースに立体陳列で、
ボリューム感を出す。
ミート

地元の光食品のコーナー。
①安心・安全
②美味しい
③環境に優しい
三つのコンセプトを持つ地元商品。
全国的にも信頼を獲得した商品だ。
光
実によく、商品が動く。
hikari2

エンド陳列をパートタイマーさんが、修正していた。
end

衣料品売り場は、
インナーを中心とする購買頻度の高い品揃えに変更。
収益性が改善された。
衣料

タクト店は、私にも懐かしい店。
何度か改装して、現在のキョーエイのレベルを超える店となった。
t

その後、2店視察して、
今期、経常利益2%と躍進してきたキョーエイの実態を見た。

「市民生活を守る砦たれ」
昭和30年代に、倉本長治商業界主幹が送った言葉。
この言葉を社是とするキョーエイ。
夕方から、取引先共栄会で、記念講演。
今回は、「市民生活を守る砦」となるための理念の話に徹した。
みなさんよく聞いてくださって、心より感謝。

懇親会には、飯泉嘉門徳島県知事も出席し、挨拶してくれて、
キョーエイの地産地消が、県ぐるみであることを証明した。

懇親会の後、高野保男さん(写真右)と埴渕さん(中央)と、
さらにキョーエイ安友専務、森雅之常務と二次会の懇親。
高野さんは店舗オペレーションの専門コンサルタントで、
コーネル大学ジャパン講師に内定している。
3人
楽しい徳島だった。
「地域密着」という言葉がある。
小売業・流通業では使い古された感がある。
しかし、これは県の行政から、地域の金融機関、
そして地域の消費財産業まで含めた協業を意味する。
伊予銀行もキョーエイを、力強く支持している。

「地産地消」の旗印は、
この地域産業の協業の、大義名分となる。

考えてみると本来、他県に進出することは、
極めて困難な仕事のはずである。

「地産地消」という大義名分に打ち勝つ論理は、
そう見当たらないからである。

<結城義晴>

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