結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年10月03日(金曜日)

「本日開店大売出し」コーネル大学ジャパン開校記念セミナー

いよいよ始まります。

日本のスーパーマーケット大学。

本日は開店大売出し。
従って、公開開校記念セミナー。
600人の皆様が、集まり、勉強します。
世界最高の、食品産業と流通業の理論と実践論。

メインタイトルは、
コーネル大学食品産業企業戦略セミナー。
サブタイトルは、
食品流通産業のイノベーションと次世代ビジネスリーダーの条件。
ところは、東京国際フォーラム・ホールC。
時間は、10時から17時。
主催は、日本セルフ・サービス協会。
共催は、FMIジャパン。

世界最高の研究者・指導者
ジーン・ジャーマン名誉教授。
コーネル大学の実践派第一人者
ウィリアム・ドレイク博士。
フリードマン・スーパーマーケットの「スーパーの女」
キャロル・ビッターCEO。
あのウェグマンズ
吉野邦夫カテゴリー・マーチャント。
そして、
日本のベスト店長、
アメリカのベスト店長。

最後は、結城義晴がまとめます。

第1回日本スーパーマーケット「ベスト店長」大賞の表彰式もあります。

お申し込みくださった皆様、本日、開店大売出しです。

残念ながら、お申込できなかった皆様、
このホームページでお楽しみください。

では、お待ちします。

さて、昨日は、この準備に大わらわ。

午後は、神田セルフサービス協会で打ち合わせ。
講演者、パネラー、全員に集まっていただいて、
最後の打ち合わせ。
立派なテキストも出来上がりました。

夜は、半蔵門で、
コーネル大学フードマーケティングOB会。

ご挨拶は、このOB会会長の田沼千秋さん。
㈱グリーンハウス社長、社団法人日本フードサービス協会会長。

流暢な英語で、ジャーマン先生歓迎のスピーチ。

今回もお骨折りいただいた本間謙伍さん。
㈱ニッコーレン社長。
本間さんも、英語でのスピーチ。

そしてジーン・ジャーマン先生。

ウォリアム・ドレイク先生。

伊藤雅俊さんも、わざわざ駆けつけてくださって、ご挨拶。

ご存知、イトーヨーカ堂創業者で、
セブン&アイ・ホールディングス名誉会長。

そして、私も、ご挨拶。
西村哲さんに、「感謝します」

全員で記念写真。

英語のスピーチが飛び交った良い集まり。
そこに加えていただいた感じ。

こんな歴史が、コーネル大学にはある。
皆さんのお力をお借りして、
コーネル大学RMPジャパンは、船出する。

感謝の気持ちでいっぱいです。

今日の最後は、
「林廣美の今週末のこの1品」

何故か売れてる 「手造りとんかつ」

パン粉を付けるのは面倒でも
特売198円から238円で
売り込もう。
とんかつの特売は不況に強い!!

では、みなさんよい週末を。

<結城義晴>

2008年10月02日(木曜日)

「食品大手、PB受託生産」日経新聞の記事の謎解き<コモディティだからだ!>

10月の商人舎標語。
「だから」を廃し「にもかかわらず」を貫け。
大衆ファッションの店といってよいしまむらも、
8月中間決算で経常利益と純利益が前年対比それぞれ4%減。
客数2.3%減、既存店売上高4.5%減。

あの、しまむらまでが、この状況。

「だから」と思うか、
「にもかかわらず」と考えるか。

ここに、大きな分かれ道がある。
あなたの目の前に。

さて、昨日、ジーン・ジャーマン先生来日。
ウィリアム・ドレイク先生も、別便で来日。

コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパン

明日、開校。
たくさんの「にもかかわらず論理」で、なんとか開校。

そのドレイク先生ご夫妻、
前日に来日してくださったキャロル・ビッターさん、
ロンデネリさんご夫妻と、
日本の店舗視察に出かけた。
kosigaya2
ビッターさんは、フリードマン・スーパーマーケットCEO。
アメリカ版「スーパーの女」(命名、結城義晴)。
ロンデネリさんは、アメリカの「ベスト店長」。
お二人は、明日の開校セミナーで、講演とスピーチをしてくださる。
越谷
ご案内は、コーネルRMPジャパン事務局長の大高愛一郎さんと、
FMIジャパン部長の中間徳子さん。

ヤオコー南古谷店、、サミット保木間店、あおき東京豊洲店。
そして今日、グランドオープンのイオン越谷レイクタウン。
盛りだくさんだったが、楽しんでくださったと同時に、
「質の高い売り場と商品に感激されていました」
大高さんのご報告。

いよいよ、始まります。
ご期待ください。

さて、日本経済新聞。
食品大手、PB受託生産の記事。

日経をはじめとする一般新聞は、
企業を、大手・中堅・中小・零細と分ける悪い癖がある。

だから「スーパー」という乱暴な分類でも、
「大手スーパー」「中堅スーパー」「中小スーパー」となる。
問屋でも、「大手問屋」「中堅問屋」「中小問屋」となり、
製造業も「大手メーカー」「中堅メーカー」「中小メーカー」となり、
従って件の記事は、
「食品大手(メーカー)、(大手スーパーの)PB受託生産」の、
カッコの中を略した見出しとなる。

私は、これは、当たり前のことだと考えている。
メーカーの商品開発力・研究開発力は、
とても、小売業の仕様書発注くらいでは、
しのげるものではない。

もちろん、ユニクロやニトリのように、
メーカー発想をはるかに超えた商品開発事例もたくさんある。

しかし、一般に、ものづくりはメーカーの役目だ。
だからそれを超えるものづくりは、
小売業には出来ない。

では、なぜ大手メーカーが、小売業のPB生産を受託するのか。

これまでPBは、
「中下位メーカーが生産を担い、
大手は自社商品との競合から慎重だった」
日経にはそう書いてある。

「少子高齢化と相次ぐ値上げで、
大手メーカー品も販売不振が予測されるため方針転換」
という分析。

しかし、中下位メーカーでも、
PB生産をしない会社はたくさんある。
圧倒的に、自社ブランドを生産するメーカーが多い。

PB生産に関しては、別に大手メーカーや中小メーカーの区別はない。

私は、
「コモディティ・グッズ」はPBになる、と考えている。

これ、私の持論。

コモディティの定義のひとつに、
「メーカーの生産技術やマーケティング力が、
一定レベルに到達し、停滞してしまった商品」

という項目がある。

大手メーカーにも、こんな商品はたくさんある。

20年も前に、私は、本当に面白い話を聞いた。
ロヂャース副社長の太田順康(まさやす)さんから。
「安売りの極意」である。

「ものを安く売って、
お客さんに喜んでもらうならば、
一流メーカーの二流・三流ブランドを狙え」

今でも、この言葉を発したときの太田さんの表情、口調は忘れない。

それが、典型的なコモディティ・グッズである。

翻って2008年秋の現在、
大手食品メーカーがPB受託生産に入るのは、
彼らの「コモディティ・ブランド」である。

これは、量産して、低価格で量販するブランド。
自社のブランドでも、小売業のブランドでも、
その併記でも、かまわない。

「コモディティ」なのだから。

しかしコモディティ商品の価値が低いわけではない。

必需の品だから、生産を続けている。
お客様は、それが安いと助かる。
安いと、喜ぶ。

だからPBになる。

メーカーは本来「ノンコモディティ」を研究開発する。
しかし、ノンコモディティは、
瞬く間に、コモディティ化する。

メーカーにとっては、辛いところだ。

製造業の技術が、全般的に上がってくると、
こんな現象が起こる。

コモディティは成熟社会に登場する商品群なのである。

だからこの意味において、
プライベート・レーベルは否定できない。

お客様が喜んでくださる商品を集めて、売るのが、
小売業である。

太田順康さんの「安売りの極意」。
「ものを安く売って、
お客さんに喜んでもらうならば、
一流メーカーの二流・三流ブランドを狙え」

あの表情と口調、忘れられない。

<結城義晴>

[追伸]

ちなみに太田順康さん、
私よりひとつ年下。
今回、コーネル大学RMPジャパンの第一期生に、
名前を連ねてくださっています。

いくつになっても、
勉強する意志と意欲をもつ。

素晴らしい。

太田さんには、ときどき、講義もしてもらおうかと、
私は、密かに思っています。
コーネルRMP大学ジャパンは、
そんな、互いの、学びの場でもあります。

2008年10月01日(水曜日)

[商人舎10月の標語] 「だから」を廃し「にもかかわらず」を貫け!

今日から2009年10月です。

商人舎「今月の標語」

「だから」を廃し、
「にもかかわらず」を貫け。

ちょっと長いけれど、いかが?

昨日書いた上野光平さんの言葉。

上野さんは、実質的な西友の創業者。
戦後スタートした日本の革新的な小売業。
みな、チェーンストア・システムを採用した。
その論理的な支柱が、上野光平だった。
のちに流通産業研究所所長・理事長を務める。

この新興勢力は、
大半が、オーナー経営者だった。
ダイエーの中内功。
イトーヨーカ堂の伊藤雅俊。
岡田屋、ジャスコ、イオンの岡田卓也。
ニチイの西端行雄。
ユニーの西川俊男。
イズミヤの和田満冶。
ヨークベニマルの大高善雄。
関西スーパーの北野祐次。

しかし西友の上野光平だけは、サラリーマンだった。

オーナーは西武百貨店の社長の堤清二。
西友を上野光平に創業させて、
西武流通グループを構築し、
「西のダイエー、東の西友」と呼ばれた。

その上野光平、しばらくすると、
ダイエー中内からヘッド・ハンティングされかけた。
しかし、中内さんには丁重にお断りした。

サラリーマンを貫いたのだ。

上野さんが、昭和50年代に、ダイエーのトップになっていたら、
日本の商業の歴史は、まったく違うものになっていた。

その上野さん、昭和43年の毎月の社内誌の巻頭言に、
このことを書いた。

「だからの論理」と
「にもかかわらずの論理」が、
ある。

「だからの思考パターン」と
「にもかかわらずの思考パターン」。

「だから、だから」と思い、口にする人。
「にもかかわらず」と考え、行動する人。

私たちの周辺には、どちらもある、どちらもいる。
私自身、どちらにも変わる。

「なになにだから」と言いわけしたくなる。
「……だから」と自分を納得させたくなる。
これを「だからの論理」という。

一方、「なになににもかかわらず」と言ってごらんなさい
「……にもかかわらず」を口癖にしてごらんなさい。

そうすると、自分が全く新しい人間になることができる。

「景気が悪い。だから売上げが上がらない」
「天気が悪い。だから客数が少ない」
「条件が悪い。だから結果が悪い」
「会社が悪い。だから自分は認められない」
「上司が悪い。だから……」
「世間が悪い。だから……」

これを全部、「にもかかわらず」に置き換える。
「にもかかわらずの論理」

「景気が悪い。にもかかわらず、……」
「天気が悪い。にもかかわらず……」
「条件が悪い。にもかかわらず」

「にもかかわらずの論理」から問題解決は生まれる。
「にもかかわらずの論理」からオクシモロンは解決される。
「にもかかわらずの論理」から現状は打開される。

10月に入ったとたん、
「世界恐慌」という言葉まで飛び出した。
政権末期を迎えている米国ジョージ・ブッシュ大統領は、
9月30日、声明を発表。
「アメリカ経済は危機的な局面を迎えている」と。

その根拠は、世界の株式時価総額が20兆ドル目減りしたことにある。

このブログの愛読者には、お分かりと思うが、
世界には、実体経済と貨幣経済がある。
実体経済は全世界の国家と地域の国内総生産を足し算したもの。
それが50兆ドルある。
ちなみに日本の実体経済は、約5兆ドル。
世界の10分の1。

世界の貨幣経済は1年前まで、約150兆ドルだった。

貨幣経済に最も大きく占めるのが、株式時価総額。
それがこの1年で半減した。
すなわち40兆ドルが20兆ドルに。
約2000兆円への半減。

この貨幣経済と実体経済のギャップが、
スタグフレーションの元凶
だった。

景気が悪化しているのに、
物価が上昇する。

このアンバランスな経済構造は、
貨幣経済と実体経済のギャップによって生じていた。

従って、株式時価総額の減少は、
実は、スタグフレーションからの脱却には、
効果がある。

ここで、貨幣経済によって儲けていた者が、損をする。
それは、むしろ、正常化への道かもしれない。

私はこの貨幣経済の「異常な膨張」を、
旧約聖書の「バベルの塔」になぞらえた。

神が、人間の暴挙を戒めている。

この時点での最大の問題は、
貨幣経済の破綻が、
実体経済に影響を与えること。

金融関係の企業が、危機に陥ると、
中小企業への融資が激減する。
場合によっては、なくなる。
そして実体経済を担う中小企業が追い込まれると、
実体経済が、縮む。

これが一番困る。

根本の問題は、
社会から「信用」が減ることだ。

ここで、商業の出番。
サービス業の本番。
商業は、「にもかかわらずの論理」で、
この危機を乗り越えなければならない。
「信用」の目減りを防がなくてはいけない。

10月は11月、12月の年末商戦への足場を築くとき。
この10月が、2008年を制する。

「だからの論理」を廃し、
「にもかかわらずの論理」を貫く。

さあ、正念場。
いざ、10月へ。

<結城義晴>

[追伸]
9月は30日間しかありませんでした。

にもかかわらず、
このブログへのアクセス数、ページビュー数は、
過去最高を記録しました。

ありがとうございました。
心より、感謝いたします。

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