結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年10月10日(金曜日)

アメリカ小売業はWWTCの時代⇒低価格の極ウォルマートとアルディに品質を感じる

今、現地時間午前2時半。
ブログ更新遅れ、恐縮。

アメリカの小売業で、元気の良い会社。
その頭文字を並べると、
WWTC。

プロレス団体のような感じ。

すなわち、
Wegmans & Walmart ウェグマンズとウォルマート、
Trader Joes & Costco トレーダージョーとコストコ。

昨年までは、WWWTCだった。
これにWhole Foods ホールフーズが入っていた。

ホールフーズも決して悪くはない。
ただ、この5年ほどの絶好調状態には、
ちょっとブレーキがかかった。

そのWWTCのうちのWWを訪れる。

ウォルマートは、この経済恐慌の不況の中、
9月の前年対比既存店売上高がプラスの2%。
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この時期、ハロウィンは最重要プロモーション。
10月31日に向けて、各社とも充実した売り場づくり。
しかし、ウォルマートに勝る者なし。
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売り場の広さ、品揃えの豊富さ、価格の安さ、
そして何よりも楽しさ。
アソシエーツが、自分で楽しんでいるし、
それが売り場によく表現されている。
滲み出ている。

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ワンプライスのエブリデーロープライスは、
「Unbeatable」と名付けられて大展開。
「傑出した価格」「誰にも負けない価格」とでもいった意味。

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そしてハイ&ローの「ロールバック」も、
程よく配置されていて、購買意欲をそそる。
このエンド陳列も見事。
何度も書いているが、
この1年でウォルマートの売り場プレゼンテーションは、
格段の進化を遂げた。
目に見えてイノベーションが図られた。

10年も前のウォルマートとは、大違い。
実際に、参加団員からも、
「10年前に見たウォルマートとは全然違いますね」と、
ため息の声が漏れた。

デリカテッセン部門の試食も、
たっぷりの量と美味しい提案、
そして清潔な試食セットで、大好評。
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ウォルマートと同様に、Aldi アルディも好調。A1
ご存知、ドイツのボックスストア。
ハードディスカウンターの代表。
そして限定品揃えのリミテッド・アソートメント。
イオンが、実験店をオープンさせたタイプの原型。

最新全米チェーンストアランキング90位。
2007年度年商36億ドル(1ドル100円で換算すると3600億円)、
売上げの伸び率は12.5%。
店舗数は850店で、この伸び率は3.7%だから、
1店当たりの売上げが躍進している。
それが売り場によく出ている。

壁には、
「Unbelievable Quality…
Incredible Saving…
Guarantee」

信じられない品質、途方もない節約、保証します。
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このポークチョップには、驚いた。
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鮮度、品質が確かなのだ。

売り場は、簡素。
徹底して、金をかけない。ローコスト。
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それでも、主通路沿いで、ハロウィン販促。
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人手もかけないが、売り場のレベルは保たれている。
売れている店の感じが、漂っている。
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アルディは、ドイツに本拠を置く会社だが、
アメリカ・ヨーロッパで、
ウォルマートよりも単品を量販しているチェーンストア。

1979年に私は、アルディの米国上陸1号店を、
シカゴの郊外で視察し、取材した。

それをすぐに元気なころのダイエーがコピーして、
「ビッグA」と名付けた。
このAは、アルディからとられた。

その米国アルディ、
傘下にあのWWTCのひとつ「トレーダー・ジョー」を擁する。

トレーダー・ジョーの秀逸さが、
兄弟会社のアルディにも伝わっている。

いま、アメリカの不況の中の好調なディスカウンターは、
「悪かろう、安かろう」では、断じてない。
それが、最大のポイントである。

では、アンチ・ディスカウンターはどうか。
ウェグマンズはどうか。
それは、明日のお楽しみ。

今日は、ここまで。
書いているうちに、午前4時を超えた。

最後に忘れずに「林廣美の金曜日のこの一品」
体育の日につながる3日間。
惣菜部門で、1品に絞って売り込むその1品。

お肉たっぷり酢豚
酢豚
スタミナたっぷりのお肉を大量に盛り込んだ酢豚。
ポイントの第1、黒酢。
黒酢を使えば、酢の効用が高まる。
ポイント第2は、スライス豚肉を使うこと。
スライスした豚肉ならば、製造も簡単。
だからこの1品に絞って、量販できる。

黒酢・スライス豚肉の「お肉たっぷり酢豚」

失敗を恐れない。

さて、ウェグマンズのカテゴリー・マーチャント吉野邦夫さん、
日本の「ロックフィールド」を大絶賛。
あの商品を、アメリカにもってきて、
アレンジして売れば、必ず大ヒットする、と。

ウェグマンズ流に商品化のアレンジをすれば、
必ず人気を博す、と。

そのロックフィールドの岩田弘三社長の特別講演を軸に、
林廣美先生と結城義晴が、
現在の惣菜・デリのマーチャンダイジングとマーケティングを、
語りつくす商人舎特別研修会
「不況でも惣菜は売れる!」。

10月24日金曜日に迫る。

アメリカも大不況。
しかしウェグマンズ、ホールフーズのデリ部門は好調。
その他の店のサービス・デリ、フードサービスの最新情報も、
写真紹介します。

是非、ご参加ください。

ということで、明日は、ニューヨークへ向かう。
語りたいことだらけですが、
それを表現する時間が足りない。

その意味では、欲求不満の結城義晴です。

<結城義晴>

2008年10月09日(木曜日)

世界恐慌に匹敵するかの貨幣経済危機のときにロチェースターに上陸す

アメリカ・ニューヨーク州ロチェスター。
現地時間で、夜の12時。まだ8日。
日本とは13時間の時差がある。

瞬間風速ではあるが、
1ドル100円を切った。
日経平均株価は、1万円を割った。

その間に私たちは、長旅。

日本・成田空港を8日の15時過ぎに発つ。
今回はノースウェスト。
NW

デトロイトまで11時間。
デトロイト空港では、タイムトンネルのような通路を潜り抜けて、
ターミナルAからターミナルCへ。
デトロイト

そしてロチェスターまで1時間。

ここは、あのウェグマンズ発祥の土地。
現在、都心部で20万人、周辺を合わせると100万人都市。
ニューヨーク州第3の都市ロチェスターに、
ウェグマンズは20店舗を展開し、
49%のシェアを占めている。

コーネル大学開校セミナーで、
大好評の講演をしてくれた吉野邦夫さんは、
このロチェスターに居住し、ロチェスターで働いている。

ウェグマンズのカテゴリー・マーチャント。

まだ、日本で仕事中。
私の方が、吉野さんの地元に先に来てしまった。

ロチェスターでは、ノブ・ミゾグチさんと合流。
私の、アメリカ視察の相棒のおひとり。
シアトル在住のコーディネーター。
昨年11月ぶりの再会で、固い握手。
溝口さん
ミゾグチさんは、
「商人舎オーガニック/ナチュラル研究会
座長」。

アメリカのこの分野では、最も深くて広い情報通。

さっそく、地元のスーパーマーケット
「トップス・マーケット」訪問。
ここで、夕食用の食材を買い集めて、
ウェルカム・パーティは、普段の食事で。
トップす1
トップスは、2007年のロチェスター地区における占拠率16.0%。
このエリアに19店舗を展開するローカルチェーン。
しかし2006年には21.7%だったシェアが、1年で、
5ポイント以上も下がっている。

ウォルマート・スーパーセンターに食われた結果であることは、
一目瞭然。
トップす2
この時期にハロウィンのプロモーションが、きわめて貧弱。
生鮮食品が回転していない。

ドライグロサリーの価格にもパンチがない。
品揃えも、ごく一般的。
フリークエント・ショッパーズ・プログラムも、機能していない。
トップスでは「ボーナス・カード」と呼ばれる。

そして最重要のサービス・デリは、店舗内での位置が、
奥主通路沿いと、不便極まりない。
しかし12インチのピザは悪くはない。
商品自体は、悪くはない。

しかしウォルマートですら、サービス・デリは、
入口近辺に配置されているのに、
店舗奥のポジションでは、買いにくすぎる。
ファーマシー部門も、夜の8時というのに店終い。
薬剤師がこの時間帯に確保できないからだ。

お寿司の品ぞろえがない。
ワインが極度に貧弱。

なぜ、こんな店に来たのか。

それでも、マーケットシェア16%。
手を打たなければ、胡坐をかいていれば、
あっという間に滅びてしまうことを、
知ってもらいたいがため。

ダラスでは、クローガーやアルバートソンズの役割を、
今回はトップスに割り当てた。

そのトップスで購買した食材で、
パーティ、乾杯。
お客様はありがたい。
それなりの店で買い物しても、
それなりに食生活を楽しんでくださる。
現に、私たちがそれをやっている。
ロチェスタープラザというホテルで。

再び、三度、秋の怒涛のアメリカ視察が始まった。

結城義晴、元気です。
これから九州男児の肝っ玉と、
「自ら、変われ」をご覧にいれます。

乞う、ご期待。

<結城義晴>

2008年10月08日(水曜日)

コーネル大学RMPジャパン・フォト講義録とイノベーション

ノーベル物理学賞を、
南部陽一郎さん、小林誠さん、益川敏英さんが受賞。
本当に嬉しい。
理論のイノベーションに貢献した先生方。

戦後の荒廃した日本を元気付けたのは、
湯川秀樹さんの素粒子理論によるノーベル賞受賞だった。

現在の、経済の混乱時に、
このニュースは嬉しい。

しかし、ドラッカー先生の言葉、
「イノベーションが、
最も強調されなければならないのは、
技術的変化が劇的ではない分野において
である」

我々の仕事にこそ、イノベーションが必要。
物理学に負けてはならない。
そう思う。

さて、サブプライムローンによる損失は、
円に換算すると、世界中で140兆円。
IMFが調査、発表した。

日本でも、株価が低迷。
貨幣経済という「膨張しきった妖怪」が縮む。
それが実体経済に、どれだけ影響するか。

世界経済の命運は、ここにかかっている。

今日、私は、アメリカに発つ。
肌で実感してくる。

自分の専門領域のスーパーマーケットやチェーンストアを、
視察し、勉強することで。

1930年、ニューヨークで、マイケル・カレンは、
「キングカレン」という店をオープンさせた。

これが世界初のスーパーマーケットだった。
その1930年の前の年、世界恐慌は起こっていた。

現在の、世界的な金融危機。
米国大統領ジョージ・ブッシュが、ホワイトハウス声明を発した。
「危機的な局面を迎えている」
9月30日。

10月3日、世界最大のウォルマートは、アリゾナ州フェニックスに、
4店舗の新フォーマット「マーケットサイド」をオープンさせた。
これがマイケル・カレンのようなイノベーションなのか。

それほどのものではないが、
世界恐慌のときに、新フォーマットは登場する。

「ただし、イノベーションはたいていの場合、
インディペンデントによってもたらされる」

コーネル大学ビル・ドレイク教授は、こう言う。

さて、そのコーネル大学RMPジャパンの講義が始まった。
今日はそのカメラレポート第二弾。

第一弾は公開開校セミナーだった。
セミナーのあとの懇親会も、200人の参集で盛り上がった。
こちらは、コーネル大学RMPジャパン公式サイトで、ご覧いただきたい。

その翌日、10月4日。東京。
飯田橋の法政大学のキャンパス。
ボアソナード・タワーという高層ビルがある。
その25階のイノベーション・マネジメント研究センター・セミナー室。
ここが我々の教室。
1年間ここをお借りした。

授業の1時間も前から続々と第一期生が「登校」。
そして9時開校。

まず、日本セルフ・サービス協会の
三浦正樹専務理事のご挨拶。
協会50周年記念式典のビデオを使って、
この学校の趣旨を説明してくれた。
三浦

ここでも、切り回しは大高愛一郎事務局長
副学長の最初のスピーチ。
1950年代にアメリカで始まった企業内大学。
私たちは、この学校を、
日本のスーパーマーケット&食品ビジネスの「産業内大学」したい。
そんな話。

荒井伸也首席講師の、
スーパーマーケットに対する熱い思いの挨拶のあと、
法政大学教授・矢作敏行先生のご挨拶。
法政大学イノベーション・マネジメント研究センター長。

矢作先生は、1976年、フルブライト客員研究員として
コーネル大学で1年間勉強された。
いわばコーネル大学の大先輩。
ジャーマン名誉教授とは30年以上の長いお付き合いがある。
「結城さんのお話を聞いていて、この学校が、
産業に貢献することを確信します」
そんなことまで言ってくださった。

その後、ジャーマン先生、ドレイク先生の自己紹介、
第一期生全員の自己紹介。

そしていよいよ、講義開始。今日は4時限、6時間の講義。
すべてコーネル大学の核心講義。

まずドレイク先生から「戦略と戦略計画」
“Strategy & strategy planning”

そしてジャーマン先生から、「チームワーク」。

本当に勉強になる。
寝ている者は一人もなし。

教室の後ろのブースでは、同時通訳の人たちが、3人、
緊張して待機し、いい仕事をしてくれた。

25階の窓の外には、
土曜日の東京の晴れ切った町並みが見えた。

こんな環境で勉強できる。
幸せなことだ。
私は、コーネル大学ジャパンが創設されて、
もちろんカリキュラムをつくり、
講師を選定し、自身も講義を担当するが、
誰よりも勉強できると思っている。
そのあとで、来年、7月、
イサカのコーネル大学が待っている。

昼食をはさんで、午後は、ジャーマン先生の「フォーマット論」、
そしてドレイク先生の「成長戦略」。

最後に、二人の先生との質疑応答。

第一期生は、凄い。
的確な質問が、次々に飛び出す。
両先生は「Good question」という言葉を、
何度も使わねばならなかった。

受講生の質問のあとは、首席講師の総括。

そして副学長のまとめと課題レポート。

今日でお別れのジャーマン先生、ドレイク先生への拍手。
しばらく鳴り止まなかった。

最後に、第一期生と先生方とで、
記念写真。

みんな、充実した顔つき。

これからです。

第一期生の一人。
「凄いレベルで圧倒されました。
同期生も凄い人ばかりで、
ついていくのが大変です」

そうです。
イノベーションは競争の中から生まれる。
そして、自らの行動を変えることができる者が、
イノベーションを実現できるのです。

Good Luck! Everybody!

<結城義晴>

[追伸]
これから1週間、アメリカです。
ブログ・アップの時間が、不定期になることが予想されます。
ご容赦ください。

アメリカレポートをお送りします。

では。

2008年10月07日(火曜日)

コーネル大学RMPジャパン開校セミナー・カメラレポート

ニューヨークの株価が1万ドルの大台を割った。4年ぶり。

世界の金融経済に破綻がやってこようとしている。

昨日は、愛知県稲沢へ。
ユニー本部。

アメリカチェーンストアのレクチャー。
恒例。
その後、前村哲路社長と昼食。

商人舎発起人の商人舎ファミリー。

さて、先週のコーネル大学RMPジャパン開校セミナーの報告。
カメラレポートで。

私は、アカデミズムは本来、
多くの人のためにあると考えている。

大学や学校は、
多数の人のための教育機関だ。

だから、その研究と教育内容は、
「普遍性、汎用性、大衆性」
もっていなければならない。

コーネル大学ジャパンもこの趣旨を貫きたい。
だからこうしてブログで公開する。
今後も変わらない。

一部のエリートのための学校ではない。

次の時代のリーダーを養成したいが、
そのリーダーは多くの人に認められ、
多くの人を先導する人だ。

だからコーネル大学ジャパンで教えることは、
普遍性、汎用性、大衆性を、
備えていなければならない。

おかげさまで、10月3日(金)の
コーネル大学RMPジャパン開校記念
「第5回コーネル大学食品産業企業戦略セミナー」は
約700名の参加者だった。

司会は、ずっとコーネル・ジャパン事務局長の大高愛一郎さん。
otaka

その大高さんから、26名の第1期生を派遣した企業名が告知された。
企業
次の時代のリーダーを派遣してくださった企業、
感謝したい。

まず最初に、
日本セルフ・サービス協会増井徳太郎会長のご挨拶。
日本セルフ・サービス協会50周年記念事業として、
「人を残す」活動を推進すること。
それがこのコーネル大学RMPジャパン設立の意味。

増井さんに続いて、
ジーン・ジャーマン名誉学長の講義。
じゃーマ
基調講演のテーマは「世界規模で台頭する食品小売業界の新しい動向」。
ウォルマート、テスコ、ホールフーズマーケット、
ウェグマンズ、アルディなど有力小売企業の最新の企業戦略の解析。
私には興味深いことばかり。

次にコーネル大学ウィリアム・ドレイク教授の講義。
コーネルの「リーダーシップ論」
「効率の高い小売業の組織づくりを目指して」という副題。
リーダーシップ、変化への対応力、ビジョンの重要性など、
丁寧に語ってくれた。
これは勉強になった。
わたしのこれからの講義の基本にもなる。
ドレイク1
ドレイク先生の話は、
コーネル大学食品産業マネジメント学科の歴史を思わせた。
骨太な企業戦略と組織行動概論であった。
どれいく2

そこで昼食休憩。楽屋裏。

午後は、フリードマンズ・スーパーマーケットの、
キャロル・ビッター社長の講義。
108年続く老舗スーパーマーケットで、
ペンシルバニア州に6店を展開。
優秀なインディペンデント。

フリードマンズの徹底した地域密着、顧客志向。
自らの強みを磨き、いかに大手競合店との差異性を実現させたか。
歴史と伝統がその差異性の源である。
変えてはいけないものは変えない。

ビッターさんは、コーネル大学で博士号を取得しているが、
理論と理念を併せ持った人間的にも大変魅力的な女性である。

次にウェグマンズで唯一の日本人カテゴリー・マーチャント、
吉野邦夫さんの講義。

カテゴリー・マーチャントとは、
「仕入れをしないバイヤー」。
単身アメリカに乗り込み、
店舗の一スタッフから3年で
カテゴリー・マーチャントの座を手にした。
ダニー・ウェグマンズ会長からもっとも期待されている若手の一人。

吉野さんのテーマは、
「ダニー・ウェグマンズ氏から感じ、
ウェグマンズ社で学ぶ人間性とマネジメント発想」
伊藤園との米国での日本茶市場創造や様々な新規事業開発、
その背後にあるウェグマンズの企業理念・文化、組織力、商品開発力、
ナレッジマネジメントなどが、語られた。

このセミナーのハイライト。
第1回日本スーパーマーケット
「ベスト店長」大賞。

コーネル大学RMPジャパンの使命の一つは、
スーパーマーケットの地位向上。
スーパーマーケットの店長が、
いかに素晴らしい仕事であるかを広く知っていただくために
社団法人日本セルフ・サービス協会が設立した賞。

選考委員は、社団法人 日本セルフ・サービス協会 増井徳太郎会長、
コーネル大学 ジーン・ジャーマン名誉教授、

月刊「食品商業」山本恭広編集長、
日本食糧新聞板倉千春記者、
「チェーンストアエイジ」千田直哉編集長。
そしてコーネル・ジャパン副学長で協会エグゼクティブアドバイザー、
結城義晴。

第一回目の受賞者はお二人。
㈱ヤオコー川越南古谷の小澤(こざわ)三夫店長。

㈱あおきフードストアあおき東京豊洲店の横山幸雄店長。

増井会長から表彰状、ジャーマン名誉教授から記念品が、
お二人に贈られた。

その二人の店長にも加わっていただいて、
日米ベスト店長のパネルディスカッション。 
「私のリーダーシップ実務論」

米国代表として、シェリル・ロンディネリさん。
シェリルさんはハナフォード・ブラザース社クリントン店店長。
2008年度に「FMI店長賞」を受賞、
アメリカで最も優秀なスーパーマーケット店長を称える賞。

私のコーディネートで、
ロンディネリ店長、
ヤオコー小澤店長、
あおき横山店長の
経験や店長の役割について語ってもらった。

小澤店長は、
店長の役割はコーディネーター(売り場づくり)、
指導者(人材育成)、
マーケッター(お客様の変化を捉える)の3点を強調。

「部門(間の壁)を壊すのが自分の仕事」
実に意欲的な意見を、披露してくれた。

横山店長は、あおきの個店主義経営のもとで、
「店主」として店舗運営、組織、地域社会と、
どう向き合うかというお話。
「店主」という言葉が印象的。
横山さんのいう店長は、
上から言われるままに仕事をしているサラリーマンではなく、
自主性をもって経営に当たるストアディレクターである。
横山さんは、まさに一家言をもった店長だ。

ロンディネリ店長は、単なるボスではなく、
チームリーダーとして組織の力を引き出すことが重要と主張。
さらにロンディネリさんは、地元の商工会議所の委員を務めるなど、
地域コミュニティにコミットしていることを語ってくれた。
貴重な事実であった。

それぞれの「店長論」が活発に意見交換された。

総括講義は、コーネル大学RMPジャパン副学長の私の出番。
「知識商人の時代がやってきた」kouenn
マネジメントの父、ピーター・ドラッカー教授の言葉。
「鋸や金槌、あるいはペンチしか持たない者には、大工は出来ない。
それらの道具を一揃えにしたとき、
初めて大工道具を手にしたということが出来る」

このコーネル大学RMPジャパンは、
将来の経営者養成のため、
「業界内大学」として「ひと揃えの大工道具」を、提供していく。

最後は、荒井伸也首席講師のお話。
ご存知、作家・安土敏氏。
オール日本スーパーマーケット協会会長。

このコーネル大学ジャパンは、
荒井さんの『スーパーマーケット原論』を理論的な支柱としている。

そのことを強調してくださった。

高等教育機関は、本来、
そのベースとなった教育体系の頂点に位置する。
しかしだからといって、
実務に活かされなくては意味がない。

神は現場にあり。
小売りの神は細部に宿る。

これがわがコーネル・ジャパンの合言葉でもある。

ご愛顧、ご協力をお願いしたい。

<結城義晴>

2008年10月06日(月曜日)

竹下登の選挙必勝法で、ウィークデーは「節約、倹約。もったいない」週末は「失敗を恐れない」

Everybody! Good Monday!

2008年10月第2週です。
しかし、このGood Mondayで「10月第2週です」と書くときに、
いつも、迷います。
10月第1週は、9月の第5週と重なっていたのだし、
先週を9月第5週とすると、
今週が10月第1週と呼んだ方がいいのだろうか。

皆さんの会社では、どう位置付けていますか。

アメリカでは、年間を、
13週ずつのクォーター(四半期)に分けて、
さらに52周に割って、第何週とします。
つまり、ウィークリー・マネジメント。
こうすると、本当に数字が科学的・客観的になります。

私も、このブログではそうしたいところですが、
このブログは、一つの会社のインフォメーションではないので、
それもうまくいきません。

突然、読み始める人がいるからです。

しかし、来年からちょっと考えてみましょう。

さて、10月第2週。
今日、月曜は全国的に雨模様ですが、
週中から週末は快晴の秋日和。
昨年も、週初めから中ごろが曇り、
週末は快晴。
「体育の日」は東京オリンピックの開会式の日。
一年でいちばん雨が少ない確率の日が、
「開会式の日」とされた。
それは10月10日。

ルールが変わって、10月10日に近い月曜日が体育の日となった。

さて、今日時点の仕事の目途は、来週の月曜日。
「体育の日」に向けた土曜日からの3連休。

それまでは「節約、倹約。もったいない」
そして土曜日から月曜までの3日間は、
「失敗を恐れない」

商人舎標語が1週間のうちに2回使えるのです。

元総理大臣の竹下登さん。
田中角栄元総理の愛弟子。
二人とも選挙の神様といわれた。

その竹下さんが、
「選挙必勝法」を聞かれて答えました。

最初の選挙は、とにかく死んだ気で頑張り、当選する。
しかし次からが難しい。
二度目は、最初にやった選挙運動のうまくいったものを、
すべて、必ず、確実に行い、
それにひとつだけ有力な手段を考え出して追加する。
そして当選したら、その次も、
前回やった活動のうまくいったものをすべて行い、
有力な新しい手段を一つ付け加えて選挙運動する。

これが、私の選挙必勝法。

なるほど。

こうすると、従来の方法は習熟によって上達し、
新しい方法を一つ付け加えることが可能となる。

もちろん失敗したことは、反省して、やらないから、
ひとつだけ加えるという方法は、いい。

毎週の仕事も同じです。

習熟が必要。

商人舎標語も同じです。

今月の標語を、マスターしたら、
それは身についている。
だから新しいものが、一つ、
付け加えられることとなる。

週の前半は「節約、倹約。もったいない」
週末は、「失敗を恐れない」

スタグフレーションのこの時期は、
「原理・原則、全うせよ」

一 利は元にあり。
二 利は売りにあり。
三 利は内にあり。
四 利はこの品にあり。
五 利は他の品にあり。

そして今月の標語。
「だから」を廃し
「にもかかわらず」を貫け。

「社長100人アンケートで94人が景気悪化と答えた。だから…」か、
「社長94%が景気悪化と答えた。にもかかわらず…」なのか。

しかし、100人のうち6人の社長は、
「にもかかわらず」と答えている。

世界の景気、日本の景気を客観的に見れば、
「悪化している」ことは、誰にもわかるのだから。

あなたは「だからの論理」派か、
「にもかかわらずの論理」派か。

頭で考えているだけではだめ。
体で「にもかかわらず」を実践しなくては。
行動で「にもかかわらず」を示さなくては。

さあ、素晴らしい今週が始まる。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

[追伸]
「コーネル大学RMPジャパン開校記念セミナー報告記」は、
明日から2日間で連載します。
ご期待下さい。

私は、これから名古屋に出張。
吉田真由美さん、ご心配なく。
10時前には到着します。

 

2008年10月05日(日曜日)

ジジとお父さんとコーネル[日曜版]

秋です。
目1

せけんは、いそがしい。
アメリカもニホンも。

ユウキヨシハルのお父さんも、
いそがしかった。
きのうまで。
東京のホテルに、
とまって、
しごと。

ボクは、ずっと、
まってました。

今日も、
お昼まで寝てた。
起きてこない。

ほんとにつかれたみたい。

お父さん、
アメリカの大学の、
ニホンの学校をはじめた。

コーネルという大学。
その「フクガクチョウ」。

おとといは、
その最初のセミナー。

ニホン1の店長さんをヒョウショウした。
表彰

その店長さんたちと、
討論会。
パネル

そのあとで、
コウエン。
kouenn

夜は、たくさんの人とコンシン会。

そして、きのうは、
一日中、アメリカの偉い先生のコウギ。
すばらしかった。

お父さん、カンドウしていた。

そしてアメリカの先生たちとおわかれ。
fare-well

ボクは、まっているだけです。
でも、ボクには、
わかります。
お父さんのガンバリ。
目2

ボクの目には、
見えるんです。
お父さんのこと。
目3

外ではガンバっている。
けれど、うちではだらしないし、
わすれものばかりしている。

でもボクは、
そんなお父さんが、
かえってきて、
だらしなくしているところ、
好きです。

外でのガンバリが、
ボクには、
見えるからです。

ごくろうさまでした。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2008年10月04日(土曜日)

コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパン、スタートしました。すべての皆様に感謝します。

昨2008年10月3日。
コーネル大学RMPジャパン。
スタートしました。

コーネル大学RMPジャパン開校記念
第5回コーネル食品産業企業戦略セミナー。
東京国際フォーラム。
500人を超える聴講者にお集まりいただいての公開セミナー。

ありがとうございました。

このセミナーの中で、
第1回日本スーパーマーケット「ベスト店長」大賞が、
発表されました。

お二人、
㈱ヤオコー川越南古谷店 小澤三夫さん
㈱あおき フードストアあおき東京豊洲店 横山幸雄さん

おめでとうございます。

心から祝福します。

日本のスーパーマーケットの店長が、
あこがれの存在となり、
誇れる仕事となるべく、
今後、ますます精進してください。

第1回のベスト店長には、
おめでたいこと、晴れがましいこととともに、
重大な責任が生じたのです。

「十字架」を背負ったのです。

私も一緒に、十字架を背負いました。
選んだ責任、見届ける責任があるからです。

でも、おめでとう。
心から祝福します。

セミナーは、大成功。
ジーン・ジャーマン先生、
ウィリアム・ドレイク先生の講義は素晴らしかった。

キャロル・ビッターさん、
吉野邦夫さんの講演も、
ほんとうによかった。

そして、小澤さん横山さんとシェリル・ロンデネリさんの、
日米店長ディスカッションも、初めての試みとして、
重要な問題が浮き彫りになった。

増井徳太郎日本セルフ・サービス協会会長のご挨拶、
荒井伸也首席講師の締めのご挨拶も、
格調高かった。

ずっと壇上で司会を務めてくれた事務局長・大高愛一郎さんも、
素晴らしかった。

そして裏方となってくださった皆さんにも、
心から感謝したい。

私、もうへとへとです。

これ以上、書けません。

今日の詳細レポートは、来週。
ご期待ください。

(株)ニッコーレン社長の本間健伍さん。
「今日は人生最善の日だった」
本間さんはコーネル大学をご卒業後、
このコーネルセミナーをずっと支えてきた人。

だから、本間さんのこの言葉、私はうれしかった。

ありがとうございました。

<結城義晴>

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