結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年10月17日(土曜日)

コーネル・ジャパン第二期講義の真髄

10月16日金曜日、東京・青山の国連大学。
その3階ウ・タント国際会議場。

コーネル大学RMPジャパン第二期講義がスタートした。

8時50分から、副学長のイントロダクション。
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昨日の大会議場に、第二期生と講師陣、事務局。
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贅沢な空間づかい。
ちょっとガランとし過ぎのように感じたが、
一日、根をつめて勉強していると、
この広さが心地よい。
店舗も、広くて天井が高いと、
開放感がある。
お客さまももちろんだが、
働く人たちにとっても、
開放感は、必須の要素だ。

さて今日の第一講座は、
エドワード・マクラフリン学長。
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テーマは「戦略的プランニング」。  
戦略とは何か、
そのプランニングとは何か。

まさに「目からウロコ」。
第一期生の小苅米秀樹さんが聴講に訪れていたが、
「二年目にも聞いて、さらによく分かった」と、コメントしてくれた。
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コーネル・ジャパンは、卒業生の聴講を大いに歓迎している。
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この講義の中で印象的なことは、
より良く実行する「営業活動」と、
より良いことを実行する「戦略」との違い。

英語では、この差異をこう表現する。
「Doing things better」
「Doing better things」  

その上で、マクラフリン先生は、
ポジショニングの問題を解明してくれた。

マーケットにおける自社の位置づけ。
それを明確にしたうえで、
このポジショニングをどのように変えていくか。
それが戦略的プランニングのポイントとなる。

第二講義は、名誉学長のジーン・ジャーマン先生。
テーマは、「小売業の店舗フォーマット」  
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私は昨年、この講義で、
まさに「目からウロコ」だった。

フォーマット+ポジショニング=バナー  
「バナー」とは、店舗のブランド。
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基本フォーマットが同じでも、
ポジショニングが異なると、
顧客から見て、異なる店となる。
それがすなわち、自らのカスタマーをつくることにつながる。

ジャーマン先生は、この難しいテーマを、
実にわかりやすく解き明かしてくれた。

朝食休憩をはさんで、
午後の第三講義は、再びマクラフリン先生。

テーマは、ズバリ「ウォルマート」。  
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ウォルマートの歴史的評価。
そして現在進行形の「プロジェクト・インパクト」の詳細。
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マクラフリン先生、ウォルマートの話になると、
どんどん熱が入ってくる。
伝えたい、教えたい、わかってもらいたい。
その熱が、こちらに伝わる。
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まったく、結城義晴と同じ。

マクラフリン先生の熱の入った講義のあとは、
第4講義「チームワーク」。  
ジャーマン先生。
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昨年は、ウィリアム・ドレイク先生が担当した講座。
ドレイク先生からは「Can you change?」を学んだ。
ジャーマン先生からは、最後に、
「チームが失敗する10の理由」を教授いただいた。
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一日の講義。
濃密だった。

第二期生には、どのくらい理解され、吸収されたのか。
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第4講義が終わると、休みなしで、
質疑応答。

第二期生、活発な質問の嵐。
それにマクラフリン、ジャーマン両先生が、
実に丁寧に、真摯に答えて下さる。
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私は、感動した。

先生方も、「鋭くて、よい質問ばかりだった」と感心しきり。

その後、副学長のまとめ。
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荒井伸也首席講師の総括。
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充実した二日間だった。
第二期生には、レポートが課された。

楽しみなレポート。
レポートを書くことで、自分の考えが一定レベルにまとまる。
それが何よりの成果。

レポートを読むのが、今から楽しみだ。

さて、無事、二日間の講義が終了したら、
講師・事務局で慰労会。
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イタリア料理に舌鼓。

マクラフリン先生のスピーチ。
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そして、最後の記念写真。
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先生方は、一両日中に帰国される。
来年7月の卒業旅行で再び講義を受ける。

これも楽しみだ。

第二期生の奮闘を期待したい。

マクラフリン先生とお別れの握手をしたとき。
「君はoutstandingだった」とほめていただいた。

本当に嬉しかった。

私も勇気と元気がわいてきた。
心から、感謝したくなった。

<結城義晴>  

2009年10月16日(金曜日)

コーネル・ジャパン第二期公開セミナー開催される

快晴の10月15日、東京・青山。
国連大学は青山通りに面して、
青山学院大学の向かいにある。
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その国連大学を1日お借りして、
コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパンの、
第二期が始まった。
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いつも、第一日目は、公開セミナー形式をとる。
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会場は、3階の「ウ・タント国際会議場」

主催は日本セルフ・サービス協会。
増井徳太郎副会長が、開催の挨拶。  
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オール日本スーパーマーケット協会、
日本スーパーマーケット協会、
そしてFMIジャパンの協賛。

すなわち、日本のスーパーマーケット業界のすべての協会、
さらにアメリカ最大のスーパーマーケット協会が、
こぞって賛同してくれた教育機関であることの表明。
私は、とても嬉しかった。

増井さんは、その経緯など丁寧に説明してくれた。
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最近の増井さんのスピーチは、冴えわたっている。

第二番目は副学長・結城義晴のメッセージ。
「コーネル・ジャパンのミッションとビジョン」。
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コーネル・ジャパンは、産業内大学であること。
次の時代のリーダーを養成する機関であること。
そのために自分のエンジンをもった
脱グライダー人間を育成すること。
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難しい21世紀という時代には、
オクシモロンの問題解決をしなければならない。

例えば利益を上げつつ、環境問題に取り組まねばならない。
少子高齢化の時代に、成長を続けなければならない。

こんな難しい問題を解決するのが、
これからの時代のリーダー。

私たちは一緒になって、そんな人財をつくりたい。

さて第一講座。講師は、エドワードW.マクラフリン博士。
コーネル大学食品産業学部長のマーケティング教授、
コーネル・ジャパンでは学長を務めていただいている。
タイトルは「グローバル・リテーリングのダイナミズム」。 
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マクラフリン先生の講義は、
最先端の最新の情報が満載されていて、
その上でそれらがきれいに整理されている。
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米国国務長官グリーンスパンの告白から、
講義がスタートして、
スリリングな内容が、
1時間45分、一気に展開された。
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ウォルマートの趨勢やアルディの急成長、
カルフール、テスコの世界戦略など。
そしてスーパーマーケットにとって最重要な
ポジショニング・マトリックス。  

本当に大切な講義だった。
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会場には、第一期生と第二期生50人ほど、
それ以外に100人の聴講者が集まって、
貴重な講義を聞いた。
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第二講座は、名誉学長のジーン A・ジャーマン博士。
テーマは「食品小売業の革新マネジメントの要件」。  
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ジャーマン先生は、イノベーションの意味と内容を、
見事に整理したうえで、
ウェグマンズを選んで、
具体的にイノベーションを語ってくださった。
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ダニエル・ウェグマンCEOのメッセージがビデオで流された。
トップマネジメントがウェグマンズの転換に、
大きな機能を果たした。
そのリーダーシップが証明された。

ウェグマンズは、独自のサービス&クォリティのうえに、
ウォルマートに対抗できるエブリデー・ロープライスを実現させた。
まさしくオクシモロン。
その謎が解明された。

第三講座は、上田惇生先生。
ご存知、ドラッカーの分身。
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「ドラッカー・マネジメントの真髄」  

上田先生は、ドラッカーの思想が、
体の芯までしみ込んでいる。

だから一挙手一頭足がすべてドラッカー。
ドラッカーの言葉が、湧き出るように出てくる。

どこから語られても、ドラッカーが描きつくされる。
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白板に言葉を書き込みながらの講演。
あっという間に時間が来た。

貫かれていたテーマは「イノベーション」。
マクラフリン先生、ジャーマン先生の講義と、
一貫した精神が語られた。

上田先生に心から感謝しつつ、
記念写真。
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第四講座は、㈱カスミ代表取締役の小濵裕正さん。
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小濵さんの祖先は福井県小浜市出身で、
古くは「おばま」と名乗っていた。
そこで、自分を「プレジデント・オバマ」と称している。
と、冗談を飛ばしながらの講演。

素晴らしい内容だった。

私は、コーネルの先生方が、
プレジデント・オバマの講義を聞いてくれたことに、
日本の流通人として誇りを感じた。

世界的に通用する経営者の話だと思った。

そしてプレジデント・オバマの経営は、
コーネルの考え方やドラッカーの思想にぴたり一致していた。
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4人の先生方の講義は、
当然のことではあるが、
不思議に一貫したものを私たちに教えてくれた。

それは、ミッションとビジョンが、
イノベーションを導き出すということ。  

それが、この公開セミナーのテーマでもあった。

最後の、総括は荒井伸也首席講師。
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荒井さんは、こういうまとめの達人。
日本のスーパーマーケットの進化をもとに、
4人の先生の講義を総括してくださった。

そして最後の最後は副学長。
感謝のご挨拶と私なりの総括。
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マクラフリン先生も「素晴らしかった」と、
褒めてくださった。

続いて、懇親パーティ。
冒頭は、マクラフリン学長の挨拶。
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小濵講師をはじめ、80人ほどが集った。
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乾杯のご挨拶は、増井副会長。
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ここでも冴えたスピーチ。

そして第一期生の紹介。
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これは例年副学長の役目。

級長の大田順康さんのスピーチ。
北辰商事㈱副社長。
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「伝説の第一期生」の記念写真。  
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続いて、第二期生の紹介。
第一グループ。
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第二グループ。
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第三グループ。
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第二期生紹介の後は、先生方とご一緒に来日された奥様へのプレゼント。
ジャーマン夫人には、荒井先生から。
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マクラフリン夫人のアニーさんには、私から。
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総括の挨拶は、
ニッコーレン会長の本間謙伍さん。
コーネル大学MBA卒業生で、
わがコーネル・ジャパン設立の大恩人。
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故西村哲アーマ・ジャパン代表とともに、
日本の流通業とコーネルとの架け橋になってくださった。

そして中締めは、副学長。
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すべての皆様に感謝しつつ、
コーネル・ジャパン第二期がはじまった。
「第一期生が伝説をつくったのならば、
第二期生は奇跡を起こさねばならない」  

これが私のメッセージ。

第二期生は、必ず、奇跡を起こすに違いない。

<結城義晴>  

2009年10月15日(木曜日)

コーネル大学マクラフリン先生、ジャーマン先生と環境経営の村井哲之さん

西武池袋店の食品売り場が改装される。
シェルガーデンが入る。
セブン&アイ・ホールディングスの高級スーパーマーケット。
しかしこのシェルガーデン、
従来より低価格路線をとるという。

私は、若干疑問。

ターミナル百貨店の地下売り場は、
日本の食品マーケットで、重要な役割を占めている。
それは低価格品の販売ではない。

この問題、店が登場してから、
ウォッチし続け、
同時に議論し続けねばならないと思う。

オープンしたら、
「商業経営問題研究会」でじっくり検討したい。
皆さんも、ご参加を。

さて、昨日は、夕方、東京は雷を伴った大雨。

米国コーネル大学から二人の重鎮が来日。
打ち合わせとディスカッションの時間をもった。

左が、エドワード・マクラフリン博士。
右が、ジーン・ジャーマン博士。

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ご存知、コーネル大学食品産業学部の学部長と、
名誉教授。

マクラフリン先生がコーネル・ジャパンの学長、
ジャーマン先生は同名誉学長。

再会早々、ウォルマートの新しい取り組みに対するディスカッション。
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私が、フェニックスで遭遇した「ハーフサイズ・スーパーセンター」を、
マクラフリン先生は「コンパクト・スーパーセンター」と表現。

なるほど、なるほど。

ハーフサイズのコンパクト・スーパーセンター。
全米で飽和を迎えるスーパーセンター展開の、
次の作戦の実験。

お二人ともまだ、見ていないとのこと。
だから私に、質問が飛んだ。

そして、ジャーマン先生の解説。
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私の、回答。

マクラフリン先生の意見。
私の意見。
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そんな楽しい時間。

英語が得意でもない私も、
こういった専門分野の話題になると、
良く分かるから不思議。

忘れずに仕事。
明日のコーネル・ジャパン第二期公開セミナーの資料チェック。
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マクラフリン先生のパワーポイントは膨大。
FMIジャパン事務局長の中間徳子さんも加わって、
検討。

日本セルフサービス協会営業本部長の村尾芳久さん、
コーネル・ジャパン事務局として助人してくれる太田美和子さんと、
先生のプレゼンを覗きこむ。
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その後、マクラフリン先生の奥様アニーさんが到着されて、
日本セルフサービス協会事務所をご案内。
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協会随一のジェントルマン島原事務局長は、
すかさず、アニーさんに歓迎の握手。
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最後に皆で、写真。
明日からのコーネル・ジャパンの成功を祈念した。
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先生方は、このあと、川口の激戦区を視察。
私は「カット・スロート・コンペティッション」と説明した。

午後は、池尻大橋の東邦大学付属病院。
右目の検査。
眼圧が15まで下がって、
ちょっと安心。

その後、急いで市谷へ。
㈱環境経営戦略総研へ。
村井哲之代表取締役と対談。
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商人舎と商人ねっとが共催するCDオーディオセミナー。
「知識商人登場!」
その15回目。
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村井さんは、㈱コスト削減研究所を立ち上げて、
企業のローコスト・イノベーションを指導し始めた。
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ローコスト・オペレーションの「見える化」に取り組んだ。
そうしたら、次々に、さまざまなものが、
見えてきた。
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「お客様に教えていただいたんですよ」
私は、この村井さんの言葉に、彼の事業の成功のカギがあると感じた。

村井さんは、コスト削減から、CO2削減へと軸を、
アップスケールさせていく。

それが会社の名前の変更に表れている。
㈱コスト削減研究所から㈱環境経営戦略総研へ。
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「見える化」のツールは、現在、デジタル化されている。
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さらに、村井理論は、考え方のレベルまで、昇華しつつある。
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「売上-利益=コスト」
「売上-利益>コスト」
この中で、利益を固定化して、
コストをコントロールする。

これは、分配率経営である。
あらかじめ利潤分配率を設定して、
他の経費分配率をコントロールする。

分配率とは分母に売上総利益、
分子に営業利益や経費を割り振って導き出す考え方。
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村井さんとは、さまざまなところで一致点を見た。
別々のルートから登って、
頂で出会った感じ。
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最後に固い握手。
心から、感謝。

今回のCDオーディオセミナーも、秀逸。

是非、視聴してください。

マクラフリン先生、ジャーマン先生。
そして村井さん。

人との出会いが、私にエネルギーを与えてくれる。

<結城義晴>  

2009年10月14日(水曜日)

百貨店の歳暮商戦スタートと中小企業大企業病の自覚症状

今日10月14日から、百貨店の「歳暮商戦」が始まる。
三越、高島屋、大丸、松坂屋。
といっても、インターネット受注のスタートで、
本格的売場づくりは、11月初旬。

テレビでは、三越の社員が、
揃いの法被姿で「エイ、エイッ、オー」とやっていた。

1000人のレイオフを実行中だから、
気勢は上がらない。

前倒しの歳暮商戦が、
新しい需要を切り拓くかといえば、
それは、自分の未来の先取りにすぎない。

それも、大手どころが一斉に始めるのだから、
他から奪うということにはなりにくい。

アメリカでは、年末まで三段階のプロモーションが展開される。
第一段階のいまは、ハロウィンの真っ盛り。
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10月31日を目指して、どの業種・業態・フォーマットでも、
売場をオレンジ色に染めて、必死の売り込み。

サーティワン・アイスクリームは、
日本でも、その名の「31」に引っ掛けて、
ハロウィン・プロモーションを大々的に展開して、
大成功を収めている。

アメリカの第二段階は、サンクスギビングデー。
11月第4木曜日の感謝祭。
今年は、11月26日。
このときアメリカ人は短い休暇を取る。
小売業も、ハロウィンの次には、感謝祭を目指す。

それが終わったら、第三段階のクリスマス。
これが一年の総決算。
ここで、自社の持てる最大限の力を発揮して、
集客と売上げを最大化させる。

この三段階プロモーションの変化を、
一番喜んでいるのが顧客たちだ。

もちろん、コストコは、
9月に入ったらクリスマスツリーを飾り始める。
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そして11月末には、
食品など消耗品以外のクリスマス関連品を、
すべて売りきってしまう。

コストコは、一般消費者と業者とを顧客にしている。
だから売り切りのために、
11月にはクリスマスツリーなどの売り切りを図るわけだ。

ウォルマートは、
この三段階をどこよりも劇的に展開すると同時に、
今年10月から、クリスマス商戦を始めた。
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子供用の売れ筋人気玩具を10ドルで売り始めた。
モノによっては5割のディスカウントになる。

三段階の変化を展開しつつ、
最終ゴールを印象付ける作戦。

今年末商戦も、終わってみると、
ウォルマートとコストコに凱歌が上がっているに違いない。

三越の「エイ、エイッ、オー」からは、
凱歌は予想しにくいが。

さて、昨日のブログに、投稿があった。

たかしさんからのもの。

「今日の記事は自分の勉強にももちろんなりましたが
自分の会社にものすごい危機感をもちました。
まさに、中小企業大企業病になっている気がしてたまりません」

「自分はバイヤーですが、売上も結局自分たちの100%責任になり、
店舗の責任所在が甘くなっている。
上層部の人たちは部下を叩くだけ叩いて責任を取らない」

「現場の軽視も進み、現場と上層部との意思疎通どころか乖離が進む。
現場従業員のモチベーションの低下、無駄な会議、資料作りや会議の出席など、
売場・部門運営に使われない労働時間が垂れ流しになっている」

「自分の会社は表面は少しずつ大きくなっているけど
内面は悪化の一途をたどっている」

「読んでいたら、思いがあふれてきました」

「是非、この記事を自分の会社の経営陣にも読んで欲しい。
そして、今会社の方向が間違った方に行っていることを、
気づいてほしいと思いました」

切実な訴えに、私も胸が熱くなりました。

トップも幹部も、
こんな商品部や店舗からの声に、
耳を傾けなければなりません。

まさに、サム・ウォルトンの言う通りです。
「地に耳をつけよ」  

私は、以下のように返事を書きました。

サム・ウォルトンは言い残しています。
「私たちが大企業になったのは、
大企業のように振る舞わなかったからだ」

だとすると、こう言い換えることができます。
「私たちが大企業病になったのは、
大企業のように振る舞ったからだ」

逆に、こう言い換えることもできます。
「私たちが中小企業で生き残っているのは、
大企業のように振る舞わなかったからだ」

さらに展開すると、
「私たちが中小企業でいられるのは、
中小企業のように振る舞ったからだ」

そして、これを忘れずに。
「大きく志し、小さく考える」

さらに、
「心は燃やせ、頭は冷やせ」

現場の人たちが、意欲を持って働くことができる会社。
それが何より必要です。

歳暮商戦の前倒しの前に、
全員が一致団結できること。
それがあって初めて、
新たな試みは、生きてくるのです。

<結城義晴>  

2009年10月13日(火曜日)

「中小企業大企業病」とその予防・治癒のための「大志小考」

Everyday! Good Tuesday!  

帰国したら日本晴れ。

アメリカでは、フェニックスが38度の真夏並み。
ダラスは、連日雨模様。
ニューヨークはよく晴れて、アメリカ晴れ。

そして東京・横浜は、日本晴れ。

「あっぱれ、あっぱれ。
余は満足じゃ」  

こんな殿様気分。
誰でも味わえる日本は、いい。
もちろんアメリカも、いいが。

ところが日本のある企業。
中小企業の典型であるにもかかわらず、
悪しき官僚化が蔓延している。

大企業が、大企業病になりやすい。
だから「大企業病」という。

しかし中小企業でありながら大企業病に犯される。  
これがいちばん恐ろしい。

「大企業病」を『大辞林』は以下のように表わす。
①責任所在の曖昧(あいまい)さ
②意思疎通の不足
③意思決定の遅さ
④融通のなさ
⑤現場の軽視
⑥常識の欠如など 

さらに、
⑦そのような弊害行動に対する危機感の欠如   

しかし中小企業も、
実は大企業病になる。
それがいちばん怖い。

現場の意志を、上層部が勝手に潰す。
会社にとって、部門にとってのあるべき仕事が、
役職者の私怨で邪魔される。

自ら、衰退への道を歩んでいる。
それに気付かない。

社員の対応を見れば、
すぐに分かる。
店を見れば、売り場を見れば、
ホームページを見れば、
一瞬にして分かる。

中小企業の大企業病。
恐るべし。
自覚すべし。

そして大企業病を治癒させるのが、
「小さく考える」  
大企業病を予防するのが、
「小さく考える」  
ご存知、今月の商人舎標語。
サム
ウォルマートの創業者サム・ウォルトンが残した6つの方法。
その第六番目に出てくる。
Stay lean! Fight bureaucracy!
「組織の贅肉を落とせ、悪しき官僚化と闘え。   

悪しき官僚化と闘うための第一の方法。
Think one store at a time!
1度に1店ごとに検討せよ
⇒ひとつずつ考えよ  

今、目の前に存在する問題を解決する。
そのために最も必要な姿勢は、一件ずつ検討すること。

第二に必要なのが、コミュニケーション。
Communicate!Communicate! Communicate!
意思疎通せよ!意思疎通せよ!意思疎通せよ!  

きちんと意思疎通したら、たとえ官僚化した組織でも、
私怨に満ちた上層部でも、物の道理を理解せざるを得ない。
正々堂々のコミュニケーションから逃げ出す人間こそ、
組織官僚化に手助けをしていることになる。

そして三番目に、「神は現場にあり」
Keep your ear to the ground!
地に耳をつけよ。  

現場をより良くすることが、顧客のためである。
官僚化は、その顧客主義を喪失させる。

地に耳をつけるために第四の方法。
Push responsibility-and authority-down!
現場に責任を、そして権限を与えよ。  

最後に、現場から発想する。
Force ideas to bubble up!
アイデアを沸き立たせよ。

この五つのステップが、第六番目を生みだす。
すなわち官僚化と大企業病を予防し排斥する。

繰り返すが、中小企業でも、
悪しき官僚化と大企業病は発生する。

私の言い方をすれば、
「中小企業大企業病」  

ここから脱する方法が「小さく考える」思考法。
ただし、小さく考えるだけではいけない。

大きな志を持たねばならない。
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「大きく志し、小さく考える」  
「大志小考」  

この2週間、そして三番勝負の1カ月間。
アメリカで改めて感じ取ったこと、学びとったこと。
それが「大きく志し、小さく考える」  

Everyday! Good Tuesday!  

<結城義晴>  

2009年10月12日(月曜日)

結城義晴2009秋のアメリカ三本勝負は日本晴れで終了

Everybody! Good Monday!  

2009年10月12日、体育の日。
三連休。
お楽しみ様、お元気様、ご苦労様。
それぞれの三連休。

私たちは、帰国しました。
私は、二週間ぶり。

「結城義晴2009秋の三番勝負」  
自らこう名づけて、挑んだアメリカ研修会。
お陰様で、とても良い成果を持ち帰ることができました。

すべての皆様に、心から感謝したいと思います。

商人舎USA視察研修会も第5回を終了し、
高い評価をいただいております。

これからも「Can you change?」
「自ら、変われ」と呼びかけながら、
米国研修会を重ねていきたいと、
決意を新たにするものです。

さて、昨晩は、商人舎第5回研修会のフェアウェル・パーティ。
いつもの中華料理店で、お別れ会。
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第5代団長・白井正樹さんのごあいさつ。
㈱デライト社長。

みな、団長の話を、自分の言葉のように聞いていた。
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その後、全員のスピーチ。
私は、全員が、
最初のころと変わっていることに気付かされた。
全員が成長していた。

そして私とダブルコーディネーターを務めてくださった浅野秀二先生。
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もう、私のパートナーとして、
ツアー全編で、絶妙のコンビネーションが形成されてきた。

これは、他の追随を許さない。
互いにそう自負している。

最後に私の話。
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「Can you change?」と「自ら、変われ」

二次会も、盛り上がった。
スポーツバー。
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ニューヨーク最後の夜。
みんな名残惜しそうに飲み、語らった。
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私はこういった交流もうれしかった。
飲んでばかりのような印象があるかもしれないが、
ハードワークの研修をしたあとだからこそ、
交流が熱くなり、盛り上がる。
それが商人舎研修会。

一夜が開けて、出発の朝。
ルネッサンス・ホテル。
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ホテルの前にはタイムズ・スクェアの看板。
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ジョン・レノンの存在感は特別なもの。

ホテル前で語らう二人。
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浅野秀二先生と鈴木敏さん。
鈴木さんは今回、
商人舎エグゼクティブ・コーディネーターとして特別参加。

朝のマンハッタンを抜けて、
バスはジョンFケネディ空港に向かう。
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バスの中で、最後の講義。
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三分割されてしまったかつてのエクセレントカンパニー・アルバートソン。
その創業者ジョー・アルバートソンの言葉。
「われわれはネイバーフッドマーケティングを、
それぞれの店をあたかもただ一つの店として運営するために、
活用しています」  

「ジョーは常々、言っていました。
『会社が従業員に気を使えば、従業員はお客様に気を使うものだ』と」  

言葉は素晴らしい。
しかし実行されねば、言葉は力を持たない。
私たちにあるのは、実行のみ。
Practice comes first!  

そして、最後は「自ら、変われ!」。

自分が変わらねば、
仲間を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
店を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
会社を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
社会を変えることは出来ない。  

最後の最後は[祈り]
変わるものを、変えられる勇気を、
変わらぬものを、受け入れる心の静けさを、
それらを見分ける英知を
お与えください。  

バスはケネディ空港に到着。
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サンフランシスコに帰る浅野先生とお別れ。
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解団式は恒例の静かな三本締め。
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そして2009秋の三本勝負、最後の写真。
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第5回目の商人舎研修会だから、
全員、「五」を出している。
「パー」ではありません。

本当に、ありがとう。

この言葉しかない。

12時間飛んで、成田。

そしてリムジンバスで1時間30分。
横浜港が、私を迎えてくれた。
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日本の秋は、まさに日本晴れだった。

私の心も、日本晴れだった。

Everybody! Good Monday!  

<結城義晴>  

2009年10月11日(日曜日)

寝ぼけジジ[日曜版]

うららかな秋の日曜日。
ボクは、ぐっすり、
ねていました。
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「あれっ?」
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「……」
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そうだ、今日は、
おかあさんの誕生日。

「あめでとうございます」

おとうさんは?

ユウキヨシハルのおとうさんは、
アメリカ出張でした。
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ボク、おもいだしました。
いま、ニューヨークです。
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ボクは、寝ぼけていました。
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自由の女神。
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アサノ先生とシェーク・ハンズ。
うしろに自由の女神が、
写っています。
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それからキャプテンとも、
シェーク・ハンズ。
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キャプテンというのは、
トレーダージョーズの店長さんのことです。

名前は、グレッグ・グレイさん。

それから、おとうさんは、
スチュー・レオナードにいった。
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ディズニーランドみたいなお店。
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牛さんと、シェーク・ハンズ?
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ポリシー・ロックにタッチ。
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Rule1 The Customer is Always Right!  
原則1 顧客はいつも正しい。

Rule2 If the Customer is Ever Wrong, Reread Rule1.  
原則2 もし顧客が間違っていると思っても、原則1にもどれ。

おとうさんのだいすきなコトバ。

まだまだ、いろんなところに、
いったはずです。
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ニューヨークの美女。
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そしてステーキ。
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ヴィールのチョップをレアで。
飲みものはブルックリン・ビール。

六番街の歩行者天国。
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タイムズスクェア。
時の広場。
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いつもホテルは、
タイムズ・スクェアのそばです。

それから、日曜日の午後は、
みんなにフリータイムをあげる。

おとうさんも、フリータイム。
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ニューヨーク近代美術館にいった。

入口をはいると、ロダン。
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有名なバルザックの像。

ちょっとおもしろいポール・ゴーギャンのイヌさん。
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そして、マルク・シャガールのロバさん。
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アンリ・マティスのニンゲンさんの「ダンス」。
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中庭には、パブロ・ピカソのヤギさん。
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近代美術館をでて、五番街を歩いた。

セントラル・パークの入口。
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花嫁の写真撮影。
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おとうさんは、
いそがしそうですが、
それでも、休養はとっているみたい。
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ボクも、すこし、
安心です。

あした、帰ってきます。
2週間ぶり。

まちどおしい。

ボクも、寝ぼけていては、
いけません。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

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