結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年10月13日(火曜日)

「中小企業大企業病」とその予防・治癒のための「大志小考」

Everyday! Good Tuesday!  

帰国したら日本晴れ。

アメリカでは、フェニックスが38度の真夏並み。
ダラスは、連日雨模様。
ニューヨークはよく晴れて、アメリカ晴れ。

そして東京・横浜は、日本晴れ。

「あっぱれ、あっぱれ。
余は満足じゃ」  

こんな殿様気分。
誰でも味わえる日本は、いい。
もちろんアメリカも、いいが。

ところが日本のある企業。
中小企業の典型であるにもかかわらず、
悪しき官僚化が蔓延している。

大企業が、大企業病になりやすい。
だから「大企業病」という。

しかし中小企業でありながら大企業病に犯される。  
これがいちばん恐ろしい。

「大企業病」を『大辞林』は以下のように表わす。
①責任所在の曖昧(あいまい)さ
②意思疎通の不足
③意思決定の遅さ
④融通のなさ
⑤現場の軽視
⑥常識の欠如など 

さらに、
⑦そのような弊害行動に対する危機感の欠如   

しかし中小企業も、
実は大企業病になる。
それがいちばん怖い。

現場の意志を、上層部が勝手に潰す。
会社にとって、部門にとってのあるべき仕事が、
役職者の私怨で邪魔される。

自ら、衰退への道を歩んでいる。
それに気付かない。

社員の対応を見れば、
すぐに分かる。
店を見れば、売り場を見れば、
ホームページを見れば、
一瞬にして分かる。

中小企業の大企業病。
恐るべし。
自覚すべし。

そして大企業病を治癒させるのが、
「小さく考える」  
大企業病を予防するのが、
「小さく考える」  
ご存知、今月の商人舎標語。
サム
ウォルマートの創業者サム・ウォルトンが残した6つの方法。
その第六番目に出てくる。
Stay lean! Fight bureaucracy!
「組織の贅肉を落とせ、悪しき官僚化と闘え。   

悪しき官僚化と闘うための第一の方法。
Think one store at a time!
1度に1店ごとに検討せよ
⇒ひとつずつ考えよ  

今、目の前に存在する問題を解決する。
そのために最も必要な姿勢は、一件ずつ検討すること。

第二に必要なのが、コミュニケーション。
Communicate!Communicate! Communicate!
意思疎通せよ!意思疎通せよ!意思疎通せよ!  

きちんと意思疎通したら、たとえ官僚化した組織でも、
私怨に満ちた上層部でも、物の道理を理解せざるを得ない。
正々堂々のコミュニケーションから逃げ出す人間こそ、
組織官僚化に手助けをしていることになる。

そして三番目に、「神は現場にあり」
Keep your ear to the ground!
地に耳をつけよ。  

現場をより良くすることが、顧客のためである。
官僚化は、その顧客主義を喪失させる。

地に耳をつけるために第四の方法。
Push responsibility-and authority-down!
現場に責任を、そして権限を与えよ。  

最後に、現場から発想する。
Force ideas to bubble up!
アイデアを沸き立たせよ。

この五つのステップが、第六番目を生みだす。
すなわち官僚化と大企業病を予防し排斥する。

繰り返すが、中小企業でも、
悪しき官僚化と大企業病は発生する。

私の言い方をすれば、
「中小企業大企業病」  

ここから脱する方法が「小さく考える」思考法。
ただし、小さく考えるだけではいけない。

大きな志を持たねばならない。
nm
「大きく志し、小さく考える」  
「大志小考」  

この2週間、そして三番勝負の1カ月間。
アメリカで改めて感じ取ったこと、学びとったこと。
それが「大きく志し、小さく考える」  

Everyday! Good Tuesday!  

<結城義晴>  


2 件のコメント

  • 結城先生、初めまして。
    いつも楽しくブログを拝見させていただいています。

    今日の記事は自分の勉強にももちろんなりましたが
    自分の会社にものすごい危機感をもちました。

    まさに、中小企業大企業病になっている気がしてたまりません。

    自分はバイヤーですが、売上も結局自分たちの100%責任になり
    店舗の責任所在が甘くなっている。上層部の人たちは部下を叩くだけ
    叩いて責任を取らない。

    現場の軽視も進み、現場と上層部との意思疎通どころか乖離が進む
    現場従業員のモチベーションの低下、無駄な会議、資料作りや会議の出席など
    売場・部門運営に使われない労働時間が垂れ流しになっている。

    自分の会社は表面は少しずつ大きくなっているけど
    内面は悪化の一途をたどっている。

    グチグチ書いて申し訳ありません。

    読んでいたら、思いがあふれてきました。

    是非、この記事を自分の会社の経営陣にも読んで欲しい。
    そして、今会社の方向が間違った方に行っていることを気づいてほしい
    と思いました。

    もし、このコメントが不適切ならば非公開にしていただいて構いません。

    失礼いたしました。

  • たかしさん。
    投稿、心から感謝します。
    不適切なところなど、微塵もありません。
    だから、すぐに公開しました。

    サム・ウォルトンは言い残しています。
    「私たちが大企業になったのは、
    大企業のように振る舞わなかったからだ」

    だとすると、こう言い換えることができます。
    「私たちが大企業病になったのは、
    大企業のように振る舞ったからだ」

    逆に、こう言い換えることもできます。

    「私たちが中小企業で生き残っているのは、
    大企業のように振る舞わなかったからだ」

    さらに展開すると、
    「私たちが中小企業でいられるのは、
    中小企業のように振る舞ったからだ」

    たかしさん、元気を出して。
    私は、いつも応援しています。

    そして、これを忘れずに。
    「大きく志し、小さく考える」

    さらに、
    「心は燃やせ、頭は冷やせ」

    たかしさん、頑張って。
    私は、ずっと応援しています。

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