結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年12月13日(月曜日)

「パソコンしない10代」から考えるクイック・レスポンス「遅いことは決定的敗因となる」

Everybody! Good Monday!
[vol 50]

あと3週間。
今年が終わる。

12月第3週にして、
今年の第50週。

今週は12月商戦の中だるみ。
今朝は新聞の朝刊も休み。

ブログに休みはないけれど。

2010年を表す漢字一字が「暑」と決まったが、
2010年のキリの良い年だけに、
もっと時代を象徴するものが出てきてほしかった。

しかし思うようにならないのが、
このところの日本だけに、
「暑」の一字は、そのわが日本の2010年を、
まさに象徴していたのだろうとも思う。
とにかく「猛暑・酷暑、炎夏」だった。

私はといえば、
先週後半から体調が思わしくない。
いわゆる風邪。

喉が痛い。
寒気がする。
熱が出る。
咳が出る。
鼻水が出る。
くしゃみが出る。

この順番で進行して、
今朝を迎えた。

昨日の日曜、一昨日の土曜は、
立教結城ゼミの今年度5回目の合宿。
土曜日はサービス・マーケティングの授業をやって、
それから新座キャンパスに駆けつけた。

一年の疲れがどっと出たか、
いや、ほとんどの仕事を終えて、
ちょっと安心感が漂ったのか。

それでも、2本ほど原稿は締め切りを過ぎているし、
単行本のための資料まとめもしなければならないし、
コーネル大学RMPジャパンの講義はまだ残っているし、
吉野家の田中さんやサイゼリヤの正垣さんのインタビューはあるし、
ゼミ生の論文は次々に出来上がってきて、
それを読まねばならないし・・・。

サービスマーケティングのレポートもどんどん寄せられているし、
コーネル・ジャパンのレポートもどっと来ているし・・・。
<ちなみに私は毎月、コーネル三期生のレポート31本と立教院生のレポート29本を受け取って、読む>
今週、来週は毎夜のごとく忘年会はあるし・・・・・・。

つらつら考えていると、
楽しいこと、やりがいのあることばかりで、
風邪は吹っ飛びそう。
元気がもりもりと出てきた。

「だれも相手にしてくれなくなったら
僕のところにくればいいよ
風邪は友達
風邪は友達」♪

<山崎眞幹作詞・作曲>

歌ってはいられない。

「元気を出そうよ、
それがあなたの仕事です」

これを言いだした張本人は、私なのだから。

そんなこんなで、
今週が始まります。

今週は私自身もそうだが、
世間では忘年会のシーズン。

飲食店では、その忘年会ニーズをキャッチするため、
様々なプロモーションが展開されている。

「忘年会」は、「としわすれ」から始まった。
ウィキペディアでは、室町時代に遡って、
1430年(永享2年)12月21日の記録に由来を求める。
皇族の伏見宮貞成親王がしたためた『看聞日記』。
580年も「年忘れ」が続いていることになる。

「年内の労苦を忘れようと年末に行われる宴会」
日本独自の風俗。

私はこういうのが大好き。
日本独自のものは特に好き。

どんどんやって、盛り上がりたい。

12月商戦の中だるみの今週あたり、
「忘年会」週間のパートをつくってもいいくらい。

台湾では「尾牙」、
中国では「年夜飯」、
韓国では「送年会」
類似の宴会が開かれるらしい。

忘年会の分類もある。
これもウィキペディアから。
第一は「納会型」。
自発的結社によって担われるもの。
第二は「年忘れ型」。
私的交友関係や家族間で執り行われるもの。
そして第三が「企業忘年会型」。
園田英弘という社会学者が、
『忘年会』という新書のなかで書いている。

さて、 昨日の朝日新聞に気になる記事。
「パソコンしない10代」
「日本人の情報行動」調査の結果。
この調査は「数少ない定期的で大規模な調査」との位置づけがある。
パソコンのインターネット利用は20歳代以上の各年代で伸びている。
しかし10代では減っている。

それが携帯に流れている。

その理由。
「パソコンは立ち上がりが遅い」

これが本当に怖い。
「遅い」ことは、決定的な敗因となる。

10代は、私たちよりも我慢強くない。
それもいえるだろう。

しかし20代以上でも、
「携帯のスピード感」はパソコンをはるかにしのぐと感じている。
私自身が強く、それを感じているくらいだから。

私のブログや商人舎のホームページも、
携帯電話で読んでくださっている人が多い。
かなりの年配の人にも、
携帯派がいる。

10代の人々も、
もちろん大学や会社に入ったら、
パソコンなしでは生きていけない。

しかし、それでもモバイルフォンが「はやい・コンビニエンス」であることは、
この方向に社会が大きく変化していくことを示唆している。

マーケティングやプロモーションが、
携帯の方向に移っていくことも考えておかねばなるまい。

それよりもクイック・レスポンスは、
あらゆるビジネスにとって、
最優先課題になるであろう。

ピーター・ドラッカー先生は『創造する経営者』(ダイヤモンド社)のなかで、
繰り返し語っている。
「顧客や市場について、
企業が知っていると考えていることは、
正しいことよりも間違っていることの方が多い」

「企業が売っていると考えているものを、
顧客が買っていることは稀である」

「直接の競争相手とみなしている製品やサービスが、
本当の競争相手であることは稀である」

『ネクスト・ソサエティ』では、こう言い切る。
「ほとんどあらゆる組織にとって、最も重要な情報は、
顧客ではなく非顧客についてのものである。
変化が起こるのはノンカスタマーの世界である」

10代の顧客の動向は、
まさにノンカスタマーの動向。

世界を席巻するパソコンとインターネットに変化が起こるのは、
まさに10代の世界であろう。
どんな消費に関しても、
ノンカスタマーに対して、
敏感にアンテナを張っておく必要がある。

中年以上の人ならば、
自分の子供たち、甥・姪の嗜好・動向から、
目を離してはならない。

「常盤勝美の2週間天気予報」によると、
今週は「第一級の寒波」がやってくる。

自分の体調管理とともに、
<私のようになってはいけない>
顧客の動向、非顧客の動向に、
目を配りたい。

来年のために、再来年のために。

では、今週も、「実践躬行」忘れずに。
今月の標語。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

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来年は5月と10月の2回開催です。

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