ただいま!
帰国しました。
アメリカ合衆国テキサス州ダラス近辺から、
ニューヨーク州のニューヨーク市周辺。
いい勉強になりました。
帰ってきたら日本は、
ノーベル賞山中伸弥教授の話題に沸きつつ、
株価は下落。
東京株式市場の日経平均株価、
2カ月ぶりに8600円を下回った。
バブル絶頂の頃、
㈱商業界の編集長だった私は、
故渥美俊一先生に、
景況についてのインタビューをした。
そのバブルのピークは1989年12月、
日経平均高値3万8915円。
そんな頃、渥美先生は、
「1万円を割るときがくる」と断言。
それを記事にすると、
読者から、激烈な反論があった。
「株のことなど何も知らないコンサルタントが!」と、
凄い憤りぶり。
しかし今、8600円。
あの激怒していた読者は、
どうしているのだろう。
日本の株価は下落したが、
アメリカでもダウ工業株30種平均は大幅続落。
特にひどいのが、IT(情報技術)株。
株式時価総額で世界最大企業はアップル。
9日には最高値から10%前後の下落。
世界最大の半導体企業インテル株も3%下落。
しかしアメリカの株式は根強い。
全体に大きく崩れることはない。
金融は復調。
シティグループは6%高、
ゴールドマン・サックスは5%高。
アメリカは強い。
さて昨日は、午後から、
最後の視察。
超話題のイータリー。
全員が、大きな感動。
入り口にはハロウィンのプロモーション。
親子連れが写真を撮っていた。
ひとことで言えば、
イタリア食品の「内食&外食」融合未来型店舗。
コンセプトは一カ所で“学び、食べ、買う”。
とにかく顧客でごった返す店内。
それだけで異様な雰囲気を生み出す。
「なんだこれ?」
そんな印象を持ちつつ、
込み合った店内を徘徊する。
しかし、ここには、
何か得体のしれない魅力がある。
それをすべての訪問者が感じとる。
青果部門の入り口。
その陳列。
生ハム・チーズの売場。
買い物する場であり、
食事する場。
それがイータリー。
Eat+Italy=Eataly
今回私は、三菱食品㈱の松澤厚さんと一緒に、
イータリー内の魚のカウンターレストランで昼食。
オイスター、シュリンプなどの揚げ物。
素材は鮮度があって、料理は揚げたて。
それを白ワインで食べる。
美味い。
イータリーの「アワー・ポリシー」
1 The customer is not always right
顧客はいつも正しいわけではない。
2 Eataly is not always right
イータリーもいつも正しいわけではない。
3 Through our differences, we create harmony
顧客とイータリーの差異が調和を創り出す。
これはあのスチュー・レオナードに対するオマージュ。
レオナードのポリシー・ロックにあるのは、
二つの文章。
Rule1 The Customer is Always Right!
原則1 顧客はいつも正しい。
Rule2 If the Customer is Ever Wrong,
Reread Rule1.
原則2 たとえ、顧客が間違っていると思っても、原則1を読み返せ。
今回もこれを解説しつつ、
料理を味わい、店内の熱気を感じ取った。
イータリーを最後に、
視察は終了。
それから自由視察の時間。
2時間余り。
夕方5時半に集合して、
最後のレクチャーとディナー。
米国THフーヅ会長兼CEOの田辺徹さんが、
わざわざダラスから駆けつけてくれて、
アメリカ最新事情を50分にわたって、
レクチャーしてくれた。
その後、全員の一言挨拶と、
5つの班の班長の研修成果のコメント。
それから㈱万代取締役・磯田雅人さんのスピーチ。
終盤には、このツアー中に誕生日を迎えたお二人に、
サプライズのクリスマスケーキ。
最後は、万代副社長・山下和孝さんの総括。
これにて、締め。
今回は特に、三菱商事と三菱食品にお世話になった。
その米国三菱商事副社長の佐藤裕さんと写真。
ありがとうございました。
一夜開けて、
朝5時40分集合で、
ラガーディア空港へ。
国内線の空港。
ニューヨークには、
このラガーディアと、
国際線のジョンFケネディ空港、
そしてニューアーク・リバティ空港がある。
私たちはラガーディアから、
シカゴ・オヘア国際空港へ。
ここで乗り換えて、成田に向かう。
乗り換え便をボードで確認する団員。
シカゴ空港で待ち時間約4時間。
それから13時間の長旅で、
成田空港到着。
最後に全員で、写真。
私は「イノベーションを起こそう」と、
呼びかけた。
「自ら、変われ!」
それがきっと、
イノベーションにつながる。
アメリカの小売流通業は、
私たちにそれを教えてくれている。
<結城義晴>