結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年02月04日(月曜日)

旧暦の大義名分・早仕掛けと三連休・月曜祝日10回の今年の作戦

Everybody! Good Monday!
[2013vol6]

2013年も第6週。
2月の第2週と相成りました。

昨日が節分で、
今日が暦の上では、
春立ちぬ。

しかし、まだまだ寒い。
東北・北海道はさらに寒い。

寒声の福島弁の乱れざり
〈朝日俳壇 鴻巣市・佐久間正城〉
寒中鍛錬の音声は凛と響く。
その福島弁が、いい。

寒稽古必ず一つほめてやり
〈日経俳壇 総社・尾関當補〉
指導者の姿勢が表れている。

日本列島は東西南北に長い。
沖縄と北海道は別の国のようだ。

明日5日からさっぽろ雪まつりが始まり、
1週間後、11日の月曜日に終わる。

沖縄県那覇市の今日の気温。
最高が25度で最低が20度。

しかし暦はひとつ。
カレンダーの暦こそ、
国民を繋ぐ絆だ。

現在、使われている暦は、
太陽暦で、グレゴリオ暦と呼ばれたり、
そして「新暦」と言ったりする。

地球が太陽を一周する周期を、
1年365日とし、
4年ごとに閏年366日を設ける。

これは1872年(明治6年)1月1日に始まった。

その前は、604年、推古天皇12年1月1日から、
旧暦を使っていた。

旧暦は中国4000年の歴史がある「農暦」。
そして農暦は「太陰太陽暦」。

太陰暦とは、月の満ち欠けを、
見たまんまに使う。
わかりやすい。

新月から始まって、
上弦の月、満月、下弦の月、
そして新月に戻る。

月が地球を一周する周期は29.5日。
だからひと月を、
30日の「大の月」と29日の「小の月」に分けて、
1年は354日。

しかしこれでは農業の科学的作業には適さない。
農業は太陽の日照を頼りにしたリアリティある産業で、
ロマンティックな月の太陰暦では用を足さない。

そこで季節の節目として、
太陽と関係の深い二十四節気を合わせて使った。

冬至から次の冬至までを4等分して、
冬至、春分、夏至、秋分、再び冬至とする。
さらにその間を6等分して、24分割。
それぞれがほぼ15日ずつで、1年となる。

「立春」はまさに二十四節気のひとつ。
次の「雨水」までが24分の1の一区切り。

従って旧暦は太陰暦を基本に、
二十四節気の太陽暦を併用して、
「太陰太陽暦」と呼ばれることとなった。

私はこのブログで、
二十四節気を多用する。
ここには意味がある。

まず、生活に潤いをもたらしてくれる。
毎日のブログには暮らしの潤いが必須。

さらに二十四節気には、
「早仕掛け」の意味がある。

旧暦と新暦は1月のスタートが異なる。
旧暦は立春の頃を元日とする。

つまり旧暦は新暦よりも約1カ月遅れて始まる。

しかし旧暦の春は1月から3月、
夏は4月から6月、
秋は7月から9月、
冬は10月から12月。

二十四節気も、それに準じる。

二十四節気のそれぞれの名称は、
中国の華北地方の季節感で名づけられている。

だから立春は華北の季節感を表わして、
日本とは異なる。

一方、新暦では、
春は3月から5月、
夏は6月から8月、
秋は9月から11月、
そして冬は12月から2月。

旧暦は1年が1カ月遅れて始まるけれど、
季節感は新暦に比べて2カ月早い。

だから実質的には、
太陽暦に比べて1カ月早い。

二十四節気は1カ月ほどの早仕掛けと、
生活の潤いとを与えてくれるわけだ。

これが現代のプロモーションでも、
大義名分の「早仕掛け」となる。

ちなみに中国や韓国では現在も、
旧暦を採用している。

立春と言えど、
まだまだ日本も寒い。
横浜でも今週水曜日は雪の予報。

日常を問ふしんしんと雪の降る
〈朝日俳壇 松阪市・奥俊〉

日常の一つひとつの生活が問われている。
そしてしんしんと雪が降る。

さてさて日経新聞に、
編集委員の田中陽さんが新連載。
タイトルは「新次元のPB」

第1回の今朝は、
「メーカー品に並ぶ存在感」

「スーパー、コンビニなど主要10社の
今年度のPB売上高は2兆円超の見通しで、
5年で約2倍に急拡大」

田中さんは指摘する。
「景気低迷と急激な円高が重なると
PB開発は盛んになる」

理由は大きく二つ。
「消費者の低価格志向への対応」
「輸入原材料の調達コストの引き下げ」

だから従来は、
「景気の持ち直しと円高が一服すると
開発熱は冷めた」

しかし2008年に金融危機が訪れる。
「金融危機前後から始まったPB戦略は
一過性のブームの域を越え、
消費社会に浸透した」

そしてこの序論の結び。
「最近はテレビCMを流し、
NBよりも高価格帯の商品も数多い。
PBは新たな次元に入った」

世の中のすべてが愛であふれてる
開けた冷蔵庫をすぐ閉めた

〈日経歌壇 潟上・渡辺崇晴〉

冷蔵庫の中には、
PBも入っていたに違いない。

田中陽さんの今週の連載に期待しよう。

異次元のPBの中には、
ウォルマートの「World Table」が、
紹介されるに違いない。

最後に今月の商人舎標語。
「志定まれば、気盛んなり」
吉田松陰。

ここでいう志は、
何も大仰なものでなくともよろしい。

小さな決意、小さな意思決定。
それが1週間で終わってもよい。

1週間の決意が52回。
それが新暦の1年となる。

どこぞの誰かのような三日坊主は困るけれど。

「志定まれば、気盛んなり」

では、みなさん。
Good Monday!

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
商人舎 流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人

東北関東大震災へのメッセージ

ミドルマネジメント研修会
商人舎ミドルマネジメント研修会
海外視察研修会
商人舎の新刊
チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
2013年2月
« 1月 3月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
2425262728 
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.