結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年03月14日(月曜日)

商人舎magazineWeb会議と「岐路に立つ総合スーパー」

Everybody! Good Monday!
[2016vol11]

2016年第12週。
3月第3週で、今週末は、
春分の日の三連休。

そして今日の14日は、
ホワイトデー。

どんなニーズも刈り取るべし。
それが小売業。

「小さく売るなりわい」

ウォルマート創始者サム・ウォルトンに言わせれば、
「Retail is Detail」
小売りの神は細部に宿る。

それにしても、春眠暁を覚えず。
朝寝して追はれ追はれてゆく時間
〈朝日俳壇より 枚方市・石橋玲子〉

わかります。

しかし自然は急がない。
草の芽のゆつくりといふ大事かな
〈同 松戸市・橘玲子〉

ゆっくりも大事。

春の水大気となつて香りけり
〈同 新宮市・中西洋〉

春らしい、いいねぇ。

それでも、まだまだ、朝夕は。
日が落ちてやはり寒いねと別れけり
〈同 埼玉県長瀞町・坂上ふみを〉

そんな季節ですが、
横浜は雨。

朝いちばんで、
商人舎magazineのWeb会議。
DSCN9556-6

商人舎magazineと、
この商人舎公式ホームページ。
そして月刊商人舎magazineのFacebook。
さらに結城義晴Facebook
商人舎は2つのメディアと、
2つのFacebookをもつ。

それらをいかに改善・改革するか。

毎月、新しいアイデアが提出され、
それを検討する。

右から猪股信吾さん、
中村道隆さん、高瀬精宥さん、
そして内田憲一郎さんと鈴木綾子。
DSCN9558-6

猪股さんはWebコンサルタント、
内田さんはFacebookコンサルタント。
中村さんと高瀬さんは、
㈱プラージュのエンジニアとディレクター。

まだまだこの世界は動いています。
だから機敏に対応しなければならない。

それこそ、小さいこと、細かいことを、
丁寧にリエンジニアリングする。

その意味で、
Weekly商人舎日替り連載、
月曜朝一2週間販促企画。

会員限定だが、「2週間」が大事。

明日の火曜日は、
常盤勝美の2週間天気予報。

さて日経新聞は私の愛読紙。
しかしいつも月曜日朝刊は、
読むところが少ない。
土・日曜にニュースが少ないから。

ただし、週末にはスポーツが華やか。
だから新聞各紙月曜版は、
スポーツ紙と化す。

朝日と讀賣が群を抜く情報量。

傘下の日刊スポーツとスポーツ報知よりも、
たぶん、内容自体は充実しているはず。

日経のスポーツ欄も悪くない。

しかし月曜の朝刊は、
新聞だけれど連載に目が向く。

今日から『経済教室』の欄に、
編集委員の田中陽さんが、
「時事解析」を書いてくれる。

ぜひ、続けて読んでほしい。
タイトルは、
「岐路に立つ総合スーパー」

「ダイエーが今月1日、
大型総合スーパー事業をやめて、
同事業をイオンリテールに移管した」

「日本最大の小売業として君臨した
『ダイエー』の看板は今後消滅する」

「イトーヨーカ堂、ユニーなども苦戦」

総務省の「総合スーパー」の定義。
「衣、食、住にわたる各種商品を小売し、
そのいずれも小売販売額の
10%以上70%未満の範囲内で、
従業者が50人以上の事業所」

ダイエーの中内功、
イトーヨーカ堂の伊藤雅俊、
イオンの岡田卓也。
それにユニーの西川俊男。

近代流通第1世代が、
1950年代後半に流通先進国の米国で
視察した店舗がヒントとなる。

田中さんは、3冊の本を紹介する。
まず上野光平著『流通産業の思想と戦略』
「品ぞろえ、店舗面積が標準化した店舗が
自転車のチェーンのように繋がって
多店舗化するチェーンストアを間近に見て、
『それへの後追い』として
日本での導入を図った」

これはまったくその通り。

中田信哉著『小売業態の誕生と革新』
中田さんは神奈川大学教授で、
「業態論」の専門家。

「だが米国と日本のGMSは
『似ても似つかない』ものとして進化する」
これはいい。

「低層階の店舗で業容を拡大する米国、
駅前の狭い土地に多層階で営業するのが日本」

これも、最初のころはそうだった。

ただし「加工食品主体の米国に対して、
日本では生鮮食品を多く取りそろえた」

ここがちょっとわからない。

今度、田中さんに聞いてみよう。

アメリカで中内さんたちが見たGMSは、
シアーズ、JCペニー、モンゴメリーワード。
非食品総合ストアだった。
私はディスカウントデパートメントストアと、
分析し、説明している。

そして米国のこの業態は、
いまも加工食品を扱わない。

最後に恩地祥光著『経営の焦点』
中内さんの側近だった恩地さんは、
ダイエーをこう表現する。
「食品から家電に至る
フルラインの品ぞろえをする
世界に類のない日本型GMSを開発・進化させた
数少ないイノベーター企業だった」

イノベーター企業であったことは確かだ。
ただし、この表現の業態は、
「ハイパーマーケット」と呼ばれ、
フランスのカルフールが、
1963年に初めてオープンさせている。

いずれにしても今、
最も重要なテーマの一つ。

田中陽さんの今週の「経済教室」。
期待しよう。

では、みなさん。
今週も、小売りの神は細部に宿る。
Good Monday!
〈結城義晴〉

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