結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年10月03日(月曜日)

資生堂、ライオン、ユニ・チャームの提携と「高い志」

Everyone! Good Monday!
[2016vol40]

2016年第41週、
10月の初めの週です。

残暑が残るといいながら、
以外に短い残暑でした。

あっという間に、
もう秋の真ん中。

しかし台風18号。
非常に強い。

今日は沖縄の南海上を北上。
今夕から明日の明け方にかけて、
暴風域を伴って沖縄や奄美に接近。

猛烈な風が吹き、
海は猛烈なしけ。

その後、東シナ海を北寄りに進み、
明日の夜から明後日にかけて、
九州北部に近づく恐れがある。

明日は商人舎第10回目の、
ミドルマネジメント研修会。

開催します。

東海道新幹線の熱海駅。
そこから湯河原へ。

待ってますよ。

一番、危ない人が、
福岡在住の講師の先生。
白部和孝さん。

空の便は、
那覇発着便を中心に、
200便以上が欠航。

ああ、日本台風列島。
最悪を覚悟して、
最善を尽くせ。

よろしく。

満月と手を繋ぎをる動悸かな  
〈朝日俳壇より 養父市・足立威宏〉

狭い盆地で、満月は身近にいる。
だから満月と手を繋いでいる気分。

その向こうに台風来襲。

人類の存亡のとき鰯雲   
〈同 川越市・渡邉隆〉

いわし雲は、そんな感じをしている。
長き夜の日付変はらぬ目覚めかな
〈同 三鷹市・二瀬佐恵子〉

ひと眠りして覚める。
しかし日付が変わらない。
そんな秋の夜長。

今日は午前中、来客。
学習院マネジメントスクールの面々。O
左から林純子事務局長。
桜実会の塙啓介さんと大塚太郎さん。

塙さんは、アサヒプロマネジメント㈱、
業務システム部主任。

大塚さんは㈱プラネット、
サービス本部企画部。

毎年度の最後に、
記念講演を開催していた。

これまでもそうそうたる人々に、
登壇していただいた。

それを今年はちょっと、
趣向を変えようということになった。

その相談。

私は学習院マネジメントスクール顧問。
なんでも協力します。

私の意見を述べて、
一応、企画の骨子は出来上がった。
あとは先方にお願いして、
返事を待つばかり。

いい最終記念講義ができそうだ。

さて、10月の商人舎標語。
月刊商人舎10月号の
[Message of October]
実行せよ、実行せよ、
実行せよ。

仮説を立てる。
実行する。
検証する。
改善して実行する。

Plan⇒Do⇒Check⇒Act。
計画、実行、評価、改善。
エドワーズ・デミングらの提唱。
成果を上げる黄金のサイクル。

DATAを活用するときには、
このPDCAサイクルは必須だ。
Big DATAを活用するときには、
PDCAサイクルは高速回転する。

トヨタのカンバン方式も、
セブン-イレブンの単品管理も、
ユニクロのSPAも、
PDCAの実現度で群を抜いたものだ。

しかし、言葉は恐ろしい。
「仮説・検証」が独り歩きする。

仮説を立てる。
実行する。
検証する。
改善して実行する。

重要なのは、
二番目と四番目である。
実行する。
改善して実行する。

Practice comes first!
実行第一、実践躬行。
「仮説・検証」を言い続けた鈴木敏文は、
毎週の業革会議で実行の徹底を求めた。

言葉は恐ろしい。
「仮説・検証」だけが独り歩きした。

だから仮説せよ。
実行せよ、実行せよ。
検証せよ。
改善して実行せよ、実行せよ、実行せよ。
〈結城義晴〉

さて日経新聞一面記事。
「日用品3社が提携」
資生堂、ライオン、ユニ・チャーム。
共同出資会社を設立して、
販売分野で提携する。

ベースとなるのは、
㈱ジャパンリテールイノベーション。
資生堂の子会社で、
小売店頭支援の会社。

この会社に、
ライオンとユニ・チャームが、
2割ずつ出資する。

日用品市場は競争が激しい。
だから価格競争に陥りやすい。
そして商品はコモディティ化しやすい。

そこで3社は協力して、
消費者に価格以外の特徴を訴える。

つまり店頭マーケティングを展開する。

記事の最後に書いてあるが、
花王に対抗する狙いがある。
花王は3社のライバル関係にある。

そして店頭支援業務をする会社をもつ。
花王カスタマーマーケティング㈱。

これは日用品に限らない。

他の商品分野でも、
こういった協業は発生するだろう。

時代は大きく変わろうとしている。

優良企業が提携や協業をして、
寡占から三占、そして複占に至る。

時代が変わったといえば、
日本女子オープンゴルフ。

17歳のアマチュア畑岡奈紗が、
初のメジャートーナメント優勝。

アマ初のメジャー制覇、
メジャー最年少優勝、
アマのツアー優勝は史上5人目。

時代は変わろうとしている。

「目標は全米女子オープン優勝と
東京五輪金メダル」

高い目標、高い志が、
すごいことをやる高校3年生を、
登場させた。

これは痛快だ。

では、台風18号に負けずに、
今週も、高い志で、
実行、実行、実行。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2016年10月02日(日曜日)

【日曜版・猫の目博物誌 その20】萩

猫の目で見る博物誌――。
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猫の目は夜にも見える。
光のないところでも見える。
月明かりに映える花も見える。

そんな猫の目で見る博物誌――。

秋の七草は、
桔梗、ススキときて、
つぎは萩。
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マメ科ハギ属の落葉低木、
あるいは多年草。
学名はLespedeza。

萩の葉は「三出複葉」
葉は単葉と複葉に分けられる。

一枚の葉を「単葉」
複数の葉を「複葉」

三出複葉は、三枚の葉があるもの。

萩は秋に、
枝の先端から
多数の花枝を出し、
その先に、
花の房をつける。
花は豆のような蝶形花。
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山野の日当たりの良いところに、
自生する。
IMG_5076-6
一般に「ハギ」と称されるのは、
ヤマハギ(山萩)。

東京近辺で見られるのは、
ミヤギノハギ(宮城の萩)。
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このほかに、
シラハギ(白萩)、
キハギ(黄萩)などの種類がある。

秋の十五夜には、
ススキ、団子とともに、
供えられた。

萩は古い枝には、
花をつけない。
春に新しく伸びた枝にだけ、
花をつける。

だから冬の間に、
枝を剪定しておくと、
翌春に古株から盛んに芽が出る。

このことから、万葉集では、
「萩」に「芽子」の字をあてた。

秋風は涼しくなりぬ 
馬並(な)めて
いざ野に行かな 

萩の花見に
『万葉集』作者不詳。

春の花見は桜。
秋の花見は萩。

万葉集で詠まれた花の歌。
桜は40首あまり、
梅が119首。

一番多いのが、
萩で142首。

古くから日本人が楽しんだ萩。
しかしそれは萩が、
象徴性豊かな花だったからだ。

萩の開花のころ、
稲・粟・稗などが収穫される。

咲きこぼれる萩の花は、
豊穣の秋のシンボルだった。

をとめらに
行き逢ひの
早稲を刈る時に
なりにけらしも
萩の花咲く

ちなみに萩の花は、
性的なものを象徴した。

もちろん万葉の時代のその象徴は、
豊かな生産力や生命力をイメージさせて、
生きるうえでも好ましいものだった。

俳句のほうでもっとも有名なのは、
やはり松尾芭蕉。
一家に遊女も寝たり萩と月

一家は「ひとつや」

はからずも一つ屋根の下に、
遊女と同宿した。
月明かりが庭の萩の花に、
降り注いでいる。

そんな意味。

遊女と萩が、いい。

月を、芭蕉自身と解釈するなど、
昔から多くの説がある。

寝ている遊女と、
月が光を注ぐ庭の萩との対比の、
シンプルな世界のほうが、
芭蕉らしい。

ここでも芭蕉は、
萩を遊女とからめて、
万葉以来のニュアンスを出している。

もう一句、芭蕉。
白露をこぼさぬ萩のうねりかな

萩の花が、
小さくあやうい露の玉を、
こぼすことなく、
うねり、揺らめいている。

ん~、なかなかのものだ。
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猫は思う。
萩の花は生命力を宿している。

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命あるものこそ、
猫のあこがれだ。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

2016年10月01日(土曜日)

10月「心を亡くす」ときには「生まれることは屁と同じ」と考える

今日から10月。
英語、ラテン語などはOctober。
日本語では神無月。

Septemberが七番目で、
これは英語のSevenに似ているから、
わかりやすい。

そしてOctoberはoctoの八番目、
それが英語のEightになった。

Novemberは九番目で、
Nineになったし、
そしてDecemberは十番目で、
Tenになった。

旧ローマ帝国は、
自分たちの暦を3月から始めていた。
ローマの公用語がラテン語で、
だから3月から数えて8番目が、
10月のOctober。

おもしろい。

日本人が、
「10月」というとき、

ラテン語系の欧米人は、
「8月」と耳にしている。

昔は衣替えも10月からで、
制服など冬服を着た。

今日は土曜日だから、
学校も休校だろうが、
weekdayが衣替えの日で、
朝の朝礼の時など、
全校生の中にぽつぽつと、
夏服の者がいたりした。

なつかしい。

その今日の10月から、
保険や賃金の制度が変わる。

まず第1に、
社会保険の加入対象が、
年収106万円以上になる。

対象者は、
①週20時間以上
②月額賃金8.8万円以上(年収106万円以上)
③勤務期間1年以上見込み
④学生は適用除外
⑤従業員501人以上の企業

これまでは130万円以上だったから、
新たに約25万人のパートタイマーが、
保険料の負担を強いられる。

これまでと同じ労働時間では、
手取り収入は明らかに減る。
だから保険料を払わなくてすむ範囲まで、
働く時間の短縮を希望する人たちが出る。

これに関しては、
Weekly商人舎2016年05月27日版。
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日本チェーンストア協会清水信次会長。
ライフコーポレーション会長。
「あの法律は格差拡大になる。
製造業大企業はロボット化、
自動化して生産性を上げている。
しかしわれわれ流通サービス業は
人の手がかかる」

「とくに主婦パートさんは、
旦那さんと子供の世話をしながら、
生活の足しにしようと
短時間だけ働いている。
こうした主婦パートさんの働きを
年金や税金で苦しめるのは、
格差社会、弱肉強食の典型的な制度だ」

「厚生労働省も経済産業省も
まったくわかっていない。
とくにわからないのは政治家だ!」

井上淳協会専務理事。
「われわれは大反対した。
企業の負担もさることながら、
小売サービス業で働く人の多くは
主婦パートさんです。
厚生年金の適用が拡大されると、
主婦パートさんにとって
健康保険も含めてひと月、
1万数千円の負担になる。
企業にとっても家計にとっても
圧迫されて、いいことはない」

第2に、
厚生年金の保険料率が上がる。
現在より0.354%上がって、
報酬の18.182%になる。

会社員の場合、
給料から源泉徴収される。

10月支給の9月分の給料から、
これが適用される。

日経新聞記事には、
月収20万円の人の場合が出てくる。
年間約4000円の負担増。

あ~あ。

第3に、
最低賃金の全国平均が、

時給823円となる。

9月までより25円高い。
上げ幅は2002年度以降最大。

平均は823円だが、
全都道府県の時給は、
初めて700円を超えた。

安倍政権の中期目標は、
「最低賃金1000円」

Daily商人舎2016年01月27日版。
ウォルマートは今年は2月20日から、
最低賃金を時給10ドルにアップした。

昨年度は10億ドル(1200億円)をかけて、
時給9ドル(1080円)に引き上げ、
同時に教育訓練を強化。

安倍政権の中期目標を、
今年のウォルマートは実現させている。

さて、9月の終わりに、
セブン&アイ・ホールディングス。
2017年2月期の連結決算の予想。
「減損損失の計上及び業績予想の修正」

純利益は前期比50%減の800億円。
今期の見込みは7%増だった。
それが一転、5割減。
約600億円の減損損失が発生。

百貨店のそごう・西武は、
456億円の減損損失。
のれんで334億円、店舗などで122億円。
総合スーパーのイトーヨーカ堂も、
店舗の減損損失150億円を計上。

営業利益は前期並みの3530億円。

業態事業別の営業利益予想。
コンビニ営業収益▲9.7%、営業利益▲2.0%、
スーパーストア同▲2.6%、同▲54.5%、
百貨店▲4.9%、▲51.2%、
フードサービス▲5.1%、▲85.7%。

金融事業だけ、
売上高▲1.0%だが、

営業利益がプラス1.2%。

全体で営業収益▲6.0%、
営業利益▲6.9%。

国内コンビニ事業は、
既存店売上高49カ月連続前年同月比増収。
しかし売上高は約5%減の5兆7700億円、
従来予想から3670億円の減収。

「旧体制のうみを一気に出し切る」
幹部はこう語るが、
今度の木曜日10月6日に、
注目の中期経営計画が公表される。
セブン&アイグループの、
成長戦略と構造改革が明らかになる。

ポスト鈴木敏文時代のビジョン。
果たしてどんなものが出るか。

楽しみでもあるし、
それ以上に心配でもある。

さて、10月の私のスケジュール。
月初に、
月刊商人舎10月号を終わらせて、
4日・5日・6日が、
第10回ミドルマネジメント研修会。

その後、7日から20日まで、
アメリカ出張。

帰国したら、
22日、万代知識商人大学、
社外取締役の会社の役員会が、
20日と27日。

そのほか、コンサルティング、講演、
インタビューなど目白押し。

その間に、ゴルフは、
ドクターズ杯とトリマス会。

こうして、
8番目の10月が、
あっという間に過ぎていく。

心を亡くすのは、
絶対によろしくない。

しかし朝日新聞『折々のことば』
生まれることは屁と同じ
(深沢七郎の口癖)
『楢山節考』の著者でギタリスト。

編著者の鷲田清一さん。
「人生、屁のようだとは、
滓(かす)の滓ということなのか。
生きるというのは他人に
いやな臭いを振りまくことなのか。
はたまた、ちょっとした
迂闊もしくは遺漏として
笑ってすませるべきものなのか」

忙しい時には、
こんな感じも悪くはない。

では、今月もよろしく。

〈結城義晴〉

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