結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年11月03日(木曜日)

文化の日のパスカルの「普遍性」とドラッカーの「体系」

文化の日。

70年前の今日、
日本国憲法が公布された。

その新しい憲法は、
平和と文化を重視していた。

だから、この日は、
国民の祝日となって、
「文化の日」と名づけられた。

「平和の日」でも、
よかったかもしれないし、
僭越ながら私は、
そのほうがよかったとも思う。

祝日法による「文化の日」の趣旨。
「自由と平和を愛し、文化をすすめる」

「文化をすすめる」が、
わかるようでわかりにくいけれど。

英語で「culture」
フランス語も「culture」
ドイツ語は「Kultur」
これらはすべて、
ラテン語の「colere」が原語。

そしてそのcolereの意味は、
「耕す」

転じて「培養する」だとか、
「洗練させる」
あるいは「教化する」

今日はそんな、
耕す1日にしたいものだ。

私の文化の日は、
原稿書き。

知ること、
考えること、
書くことも、
耕すことには、
違いない。

夕方には横浜山下公園を散策。
氷川丸が停泊している。IMG_9844-6

横浜港の左手には、
みなとみらいの夜景。
IMG_9846-6
最近は横浜の港に来ても、
潮の匂いが薄れた気がする。

山下公園の中心に、
噴水と石像。
IMG_9841-6
「水の守護神の像」

1960年にサンディエゴ市から贈られた。
アメリカのカリフォルニア州で、
ロサンゼルスに次いで人口の多い都市。

ちなみに、サンティアゴは、
南米チリ共和国の首都。
間違いやすい。

そのサンディエゴ市と横浜市は、
1957年10月に姉妹都市となって、
様々な文化交流も続いている。

「耕す」のが文化ならば、
「交わる」のも文化。
IMG_9837-6

水の守護神像を見ながら、
そんなことを考えた。
IMG_9839-6

古い港の街と、
新しいみなとみらいの街。
その融合が現在の横浜だ。IMG_9852-6

久しぶりに、
『パスカル パンセ抄』
鹿島茂編訳。

「知ること」について。

「だれでも
知っているように、

人間、
普遍的ではありえないし、

すべてのことについて、
知りうるすべてを
知ることもできない」

そのとおり。

「だから、
すべてのことについて、
少しずつ

知っておかなければ
ならないのだ」

ここが大切なポイント。

「というのも、
ある一つの事柄について
すべてを知っているよりも、
すべてのことについて
なにがしかを
知っていることのほうが

素晴らしいからだ。
こうして普遍性こそが
もっとも素晴らしいことなのである」
〈断章三七〉

これは、
ピーター・ドラッカーの、
大工道具に通ずる。

「鋸や金槌しかもたず、
あるいはペンチというものを
聞いたこともなければ、
大工はできない。
それらの道具を一揃えにしたとき、
はじめて大工道具を
手にしたということができる」

「それが、私が『現代の経営』で
行なったことだった。
私はマネジメントを
体系としてまとめたのだった」

パスカルの普遍性と、
ドラッカーの体系は、
同期している。

もう一つパンセから、
「話すことと書くこと」

「話はうまいのだが、
書くのがへたな人
というのがいる」

ずいぶんたくさんの、
そういう人と出会ってきた。

「それは、
話す場所があり、

聴衆がいることが、
その人を熱くし、
その人の精神から
多くを引きだすからだ」

ドナルド・トランプもそうだろう。

「ところが、
話す場所や
聴衆がいないと、

その人は
熱くなれないので、

精神から何も
出てこないのである」

〈断章四七〉

納得。

「雄弁――
聞いていて
心地よい要素と、

真実な要素の両方が
なくてはならない」

「しかし、
心地よい要素とは、

それ自体、
真実な要素の中から

生まれてくるものなのだ」
〈断章二五〉

真実は心地よい。
素晴らしい。

文化の日にパンセを読んで、
心から謙虚な気持ちになった。

〈結城義晴〉

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