結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年10月31日(月曜日)

日本海運3社コンテナ事業統合の赤字オールジャパン

Everybody! Good Monday!
[2016vol44]

2016年第45週です。
今日が10月31日の
ハロウィン。
明日から11月。

2016年もあと8週。

なぜか、心の中が、
そわそわしてきます。

たとえてみれば、
テキサス州ダラスから、
ニューヨーク州マンハッタンに、
着いたときの気分。

しかし、それにしても、
ハロウィンの仮装。
妙な日本での盛上がりです。

アメリカでは子供たちが主役。
悪魔払いの年中行事。

日本では若者らが仮装を楽しむ祭。
“聖地・渋谷”は深夜まで、
ハロウィン仮装の渦ができる。

もちろんマンハッタンでも、
グランドセントラル駅などに、
仮装の若者が集まり、
タイムズスクエアでは、
同じような渦ができる。

文化の爛熟期なのか、
それともその退廃期なのか。
次の文化への移行期なのか、
新しい文化の創造期なのか。

いずれにしても商人にとって、
そんな時期は例外なく、
大いなるチャンスのときだ。

ど真ん中に入りこんで、
それを感じ取る。
楽しむ。

そこから新しいビジョンが、
生まれたりする。

さて、プロゴルファー松山英樹。

男子ゴルフ世界選手権シリーズ、
HSBCチャンピオンズで優勝。
通算23アンダーの265。

上海で行われたこの大会は、
準メジャーの位置づけだ。

世界主要ツアーによって、
1999年に創設されたこのシリーズで、
個人戦優勝は日本勢初。

現在、世界ランク10位の松山。
これで間違いなく、
一桁順位にランクされる。

来年のメジャー制覇へ、
一歩前進と考えていいだろう。

プロ野球日本シリーズは土曜日に、
北海道日本ハムファイターズが、
優勝を決めた。

最後は第7戦で、
大谷翔平の投球を、
見たかった気もするが。

一方、メジャーリーグ。
ワールドシリーズは、
シカゴ・カブスが第5戦を勝って、
クリーブランド・インディアンズに、
2勝3敗。

面白くなってきた。

11月に入ると、
夏のスポーツも、
終盤戦を迎えて、
これもそわそわさせられる。

しかし秋も深まっていく。

蓑虫の淋くなれば顔を出す
〈朝日俳壇より 名古屋市・中野ひろみ〉
(長谷川櫂の選評)
淋しさに耐えている者はいないか。
外をうかがう蓑虫(みのむし)。
寂しげな顔(?)が目に浮かぶ。

背を伸ばし足を延ばして秋の声

〈朝日俳壇より 西宮市・近藤六健〉
秋にはそんなところがある。
久しぶりに日経俳壇より。
がんばるばいがんばるけんと障子張る
〈黒田杏子選 阿蘇・井澤俊子〉

阿蘇の人たち、
熊本の人たち、
応援しています。

さて、定期コンテナ船事業が統合。
日本郵船と商船三井、
それに川崎汽船。

三占状態。

来年7月に、
3社共同出資の新会社が設立され、
事業は移管される。

商船三井の池田潤一郎社長。
「競争力のある
オールジャパン企業が
誕生する」

新会社の船隊規模は世界6位で、
世界の全需要のうち7%シェア。

コンテナ船積載量世界ランキングは、
第1位がデンマークの
マースクライン。

A・P・モラー・マースクの中核企業。
マースクは海運コングロマリットで、
海運業界のガリバー。
Fortuneのグローバル500で、
240位の年商403億ドル。

マースクラインのシェアは16%。

世界第2位はスイスのMSC。
メディタレニアン・シッピング・カンパニー。
海のない国の海運会社が第2位。
イタリアに本拠があるから。
そのイタリアには、
かつてヴェネチアの伝統が残る。
シェア14%。

第3位はフランスのCMA CGM。
こちらは1996年に、
フランスのCMAとCGMが経営統合。
2005年にはさらに、
フランスのバルマスも糾合。

第4位は台湾の、
エバーグリーン・マリンで、
第5位は中国遠洋(コスコ・グループ)。

日本の3社はこの次に入ってくる。
アメリカもイギリスも、
ドイツも上位にはない。

世界の海運業の潮流は、
国内統合、国際統合だ。

だから三菱グループの日本郵船と、
三井グループの商船三井が、
コンテナ船事業だけでも、
経営統合する。

ちなみに現在の6位は、
ハパックロイド+CSAV。
2014年2月にドイツのハパックロイドと、
チリのCSAVが経営統合している。

池田さんには悪いが、
オールジャパンといっても、
競争力があるわけではない。

2017年3月期見通しは、
日本郵船が連結最終損失2450億円、
商船三井も30億円の赤字、
川崎汽船も940億円の赤字。

合わせて3420億円の、
赤字オールジャパン。

1995年には、
日本郵船が世界第5位、
商船三井が7位、
川崎汽船も11位だった。

この20年の失われた日本。
妙な喪失感もある。

しかし総合商社は、
世界の第5位までを日本が独占し、
そのトップの三菱商事は、
2017年3月期に3200億円連結黒字。

弱者連合は統合し、
強者たちは競争する。

それがくっきりと出てきた。

さて、今日は一日、
横浜商人舎オフィス。
月刊商人舎11月号の入稿、執筆。

明日も明後日もそれは続き、
水曜日が責了。

その今日、
2冊の機関誌が届いた。
O
AJSネットワークと、
明治マーケティングレビュー。

どちらも9年近く、
連載を書き続けている。

前者のタイトルは、
「チェッカーズの笑顔が見たい」

後者は、
「ウォルマート対アマゾンの
空中戦、その後」

お手元に届く方は、
ご愛読をお願いします。

今日の商人舎マガジン

Weekly商人舎の、
日替り連載・月曜朝一。
2週間販促企画。

Daily商人舎は、
9月の家計調査。

消費支出は平均で、
26万7119円、7カ月連続減少。
食品は6万9425円、2カ月連続減。
野菜・海藻8770円、
果物3001円、
魚介類5667円、
肉類6724円、
そして調理食品9012円。
外食費は1万1172円。

服飾が8129円。

家計調査の大体の感覚。
青果部門が1万2000円、
外食が1万1000円、
惣菜が9000円、
肉が6500円、
魚が5500円。
そして衣料費が8000円。

そんなところ。
このくらい、
頭に入れておきたい。

最後に今月の商人舎標語を、
復習しておこう。

今日で終わりだけれど。

実行せよ、実行せよ、
実行せよ。

仮説を立てる。
実行する。
検証する。
改善して実行する。

Plan⇒Do⇒Check⇒Act。
計画、実行、評価、改善。
エドワーズ・デミングらの提唱。
成果を上げる黄金のサイクル。

DATAを活用するときには、
このPDCAサイクルは必須だ。
Big DATAを活用するときには、
PDCAサイクルは高速回転する。

トヨタのカンバン方式も、
セブン-イレブンの単品管理も、
ユニクロのSPAも、
PDCAの実現度で群を抜いたものだ。

しかし、言葉は恐ろしい。
「仮説・検証」が独り歩きする。

仮説を立てる。
実行する。
検証する。
改善して実行する。

重要なのは、
二番目と四番目である。
実行する。
改善して実行する。

Practice comes first!
実行第一、実践躬行。
「仮説・検証」を言い続けた鈴木敏文は、
毎週の業革会議で実行の徹底を求めた。

言葉は恐ろしい。
「仮説・検証」だけが独り歩きした。

だから仮説せよ。
実行せよ、実行せよ。
検証せよ。
改善して実行せよ、実行せよ、実行せよ。

では、みなさん、
Practice Comes First!

今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2016年10月30日(日曜日)

【日曜版・猫の目博物誌 その22】大塚国際美術館

猫の目で見る博物誌――。
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猫の目は美しいものの裏側を見る。
そんな猫の目で見る博物誌――。
美術館シリーズ第2弾。

日本が世界に誇るミュージアム。
それは大塚国際美術館。
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徳島県鳴門市の鳴門公園内にある。
陶板複製画を中心とした博物館。

1998年開設。

延床面積2万9412m²で日本第2位。

世界三大美術館。
フランス・ルーブル美術館は6万㎡、
メトロポリタンは5万6600㎡、
ロシア・エルミタージュは4万6000㎡。

ルーブルの半分くらいで、
これはまさに国際級。

世界25カ国・190余の美術館所蔵の、
絢爛たる名画が1075点。

大塚オーミ陶業㈱開発の特殊技術によって、
名画を陶器の板に原寸で焼き付けたもの。

陶板複製画は災害に強い。
光による色彩の退行にも非常に強い。
2000年以上にわたって、
そのままの色と形で残る。

だから写真撮影が可能。
直接、触ることもできる。
屋外に展示しても、変色しない。

展示室は5フロア。
地下3階から地上2階まで。
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展示手法の特徴は3つ。
第1が環境展示。
環境空間を再現する。

第2が系統展示
古代から中世、ルネサンス、バロック、
そして近代から現代まで。

ここでは美術史的に理解できる。

そして第3がテーマ展示。 
人間にとっての普遍的主題ごとに集められる。

複製は「完全コピー」
それを陶板に焼き付けた。

入り口を入ると、
長いエスカレーター。
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地下3階から展示スタート。

トップバッターは、環境展示。
システィーナ礼拝堂
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バティカンの礼拝堂の再現。
天井画と壁画は見事。
もちろん作者は、
ミケランジェロ・ブオナローティ

上階の地下2階から見下ろすと、
礼拝堂そのものが再現されている。
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天井画の中央には、
神によるアダムの創造。
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そして天国と地獄。
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中央はミケランジェロ自身の投影画。

天井画の中のマグダラのマリア像。
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その現物が地上に展示される。
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近くに寄って見る。
横に広がった絵柄となっている。

横長の鏡に、
自分の姿を映したごとし。

これを天井に据えると、
下から見て自然な姿となる。

ミケランジェロは天井に、
そこまで計算して、
横に広がった絵を描いた。

地下3階には、
「フェルメールの部屋」
バロック時代のオランダの画家。
ヨハネス・フェルメール。

牛乳を注ぐ女。
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手紙を読む女。
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部屋の右サイドにある。

左サイドは、
デルフトの小路。
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この絵がいい。

デルフトの眺望。
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そして真珠の耳飾りの少女。
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別名、青いターバンの少女。

地下3階には環境展示が多い。
エル・グレコの部屋。
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上階のフロアから見る。
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聖マルタン聖堂。
その壁画。
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これも環境展示の、
聖ニコラウス・オルファノス聖堂。
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屋外展示の貝殻のビーナス。
外光にも強い陶板だからこれができる。
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そして圧巻は、
屋外のクロード・モネの水蓮。
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パリ・オランジュリー美術館所蔵の大作。

地下3階は古代、中世の環境展示。
地下2階のルネサンス。

ルートの最初に出てくるのは、
「受胎告知」の展示。
世界各地の美術館に点在する名画が、
集中的に鑑賞できる。

レオナルド・ダ・ビンチの受胎告知。
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ティントレットの受胎告知。
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天使ガブリエルが聖母マリアに、
イエスを身ごもったことを告知する図。

そしてルネッサンス期の天才、
ラファエロ・サンティ。
有名なアテネの学堂。
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中央はプラトンとアリストテレス。

その対面に、これも大画、
ラファエロの聖体の論議。
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ルネサンスの秀才、
サンドロ・ボティチェリ。
その代表作2点がある。
ラ・プリマべーラ(春)。
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チェーザレ・ボルジアが私蔵して、
ベッドサイドに飾った。

ビーナスの誕生。
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ボティチェリは、現代画としてみても、
秀逸の斬新さ、繊細さをもつ。

地下2階の愁眉は、
最後の晩餐。
もちろん、
超天才レオナルド・ダ・ビンチ。
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この美術館全体の価値を高める展示。

この1498年製作の巨大絵画は、
1999年に修復されて、
原画の美しさが再現。

その修復前と修復後の絵画が、
対面に並んで展示され、
それらを比較鑑賞できる。

これこそ本物を超える展示。

地下1階のバロックに移って、
大工の聖ヨゼフ。
ラ・トゥール作。

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レンブラント、べラスケス、
リューベンスと並んで、
最後はフランシスコ・デ・ゴヤ。
着衣のマハと裸のマハ
これも並んで展示。
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素晴らしい。

地下1階には、
その後の近代の印象派まで、
よだれが出るほどの名作ぞろい。

ただし、印象派などの小型絵画は、
ちょっと陶板では物足りない。

接吻
グスタフ・クリムト。
オーストリア美術館蔵。
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家族。
エゴン・シーレ。
これもオーストリア美術館。
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そしてこのフロア最後は、
エドヴァルド・ムンク作品群。
ノルウェーの画家。
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病める子、メランコリー、
そして叫びと続く。
そのなかの思春期。
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2階は現代画。
モディリアニ、ユトリロ、ピカソ、
シャガール、マティスから、
現代抽象画まで。

最後に1階に下りて、
テーマ館。

ピカソのゲルニカがすごい。
陶板画としても秀作。
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ポール・ゴーギャン。
長いタイトルの大作。
われわれは何処から来たのか?
われわれは何者であるのか?
われわれは何処へ行こうとしているのか?

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この絵とこのテーマだけは評価している。

そして最後の最後は、
キリストの磔刑(たっけい)。
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ディエゴ・ベラスケス。

エドゥアール・マネは、
スペインのベラスケスを、
「画家中の画家」と呼んだ。

複製画の美術。
いわば究極の模倣。

しかし模倣から、
新しい価値が生み出されると、
それには大きな評価が下される。
ただの模倣は真似に過ぎない。
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猫の目はそれを正しく見ている。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

2016年10月29日(土曜日)

ボブ・ディランの“I’m right here, I’m Not There.”

“Well, I’m right here”
「俺はここにいるさ」112292401-bob-dylan-large_trans++_NJ62v2ZFDvrR1Z2dUS5zC6cK4NgNgQiuwxJtzM-s6A

ボブ・ディランが、
沈黙を破って発言。

イギリスのThe Telegraph。
その電子版の記事。
World exclusive。

タイトルは、
Bob Dylan
I’ll be at the Nobel Prize ceremony
… if I can
「可能ならば、
ノーベル賞セレモニーに出るよ」

うれしいニュース。

ジャン=ポール・サルトルのように、
拒否するのも、
ディランらしいかもしれないが。

記事にはある。
Dylan confides,
“amazing, incredible.
Whoever dreams about something like that?”
「素晴らしい、信じがたい。
だれが夢見るだろう、
こんなことを」

率直に喜んでいるのが、
また、いい。

オクラホマ州でコンサートツアー中、
インタビューに応じた。
逃げも隠れもしていなかった。

ノーベル賞事務局が、
会いに行かなかっただけ。

記事の中に、
ディランの絵が掲載されている。
112309304_Theater_Downtown_LA-large_trans++XgrBd0P19THPvf9738yRPRieP1T2iOj_7kG98BSveTQ
Theater, Downtown LA by Bob Dylan

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Endless Highway 3
by Bob Dylan

112309705_dylan_art-large_trans++ul3cbh_MppG0d2mmKYF7sag2i2iQLur4US4VmqwefxE
Classic Car Show, Cleveland, Ohio
by Bob Dylan

これらも、なかなかいい。

ところで冒頭の言葉。
連想されるのは、
2007年のアメリカ映画。
“I’m Not There”

監督はトッド・ヘインズ(Todd Haynes)。
ボブ・ディランの伝記映画。

脚本もトッド・ヘインズ。

6人の俳優が、
成長するディランを演じ分けた。

第64回ヴェネツィア国際映画祭で、
審査員特別章受賞。

映画では、
“I’m Not There”

ノーベル賞受賞のときには、
“I’m right here”
映画に呼応した返答だった。

洒落ている。
わかる人には。

しかし、よかった。

今日の私は、
本当に久しぶりに、
完全休養。

一歩も外に出ずに、
映画を見たり、
本を読んだり、
パソコンに向かったり。

Wowowで
昨年夏の『ミッション:インポッシブル』
「ローグ・ネイション」を放映していた。
レベッカ・ファーガソン。
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スウェーデン人女優。
いいなあ、実に。

ところで、
球聖ボビー・ジョーンズ。
「ゴルファーにとって
もっとも難しいのは、
“精神のうえで”常に、
目をさましていることである
〈『ゴルフの神髄』より〉

つまり、いつも、
もう一人の自分をもつこと。
そのもう一人の自分が、
現実の自分をみていること。

それが「目を覚ましていること」だ。

これは、
“I’m Not There”
と考えることもできるだろう。

おなじタイトルの、
『ゴルフの神髄』という本。
日本の故中部銀次郎が書いている。

いちばん多い質問。
「上手になるうえで、
一番大事なことは、
なんですか」

中部はよく考えて、
こう答えることにしていた。
「とにかく、
自分自身を知ることです」

これはディランに言わせると、
“Well, I’m right here

久しぶりの私の休日。
私もまさしく、こうだった。
“Well, I’m right here,
I’m Not There.”

〈結城義晴〉

2016年10月28日(金曜日)

結城義晴ドクターズ杯優勝と糸井重里の「魔法は使えない」

グレートアイランド倶楽部。DSCN9617-6
開業1993年の会員制ゴルフリゾート。
設計は故本庄正則さんと戸張捷さん。
本庄さんは㈱伊藤園の創業者。

上の写真は18番ホールだが、
17番と18番はグリーンの左側に、
池が待ち構える。

伊藤園レディスが開催される、
チャンピオンコース。

その今年の伊藤園レディスは、
11月の11・12・13日に開催される。

昨年はイ・ボミが優勝。

そのグレートアイランド倶楽部を舞台に、
伊藤園レディスに先立って、
「ドクターズ杯」
が開催される。

スーパーマーケット経営者の、
小さなゴルフコンペ。

マスターは修士のことで、
ドクターは博士のこと。

つまりドクターズとは、
あの「マスターズを超えるもの」
という意味。

不肖、結城義晴の命名。

その第15回マスターズ杯。
前夜祭も盛り上がった。IMG_9812-6

1番ホールは、
フラットな342ヤードパー4。DSCN9613-666

1日ラウンドして、
最後はちょっと雨模様。

それでも、実に快適な秋のゴルフ。

私が第2回に続いて、
二度目の優勝。

アウト42、イン39の81。
自分としては驚異的なスコアとなった。

ハンディキャップ制のコンペだが、
私は今回、ハンディ17で回ったので、
ネット64。

次回は一気にハンディ6になる。

準優勝の神崎彰道さんと握手。
IMG_9815-6
神崎さんは第1回優勝者で、
㈱千葉薬品代表取締役社長。

神崎さんは、
伊藤園ディス・プロアマの晴れ舞台、
17番ショートホールで、
ホールインワンを達成した達人。

今日は神崎さんと、
一緒のパーティでラウンドして、
先導してもらった。

心から感謝したい。

しかし結城義晴のゴルフ、
まだまだです。

技術を磨き続けねばならない。

ちなみに私は、
短くて重いクラブを持っている。
DSCN9623-6
一番上の黄色いシャフトのクラブ。
その下はピッチングウェッジと、
7番アイアン。

アメリカ出張の際も、
この短い素振り用クラブを、
トランクに入れて持ち歩き、
ホテルの部屋で素振りする。

技術を上げるには、
不断の努力がいる。

さて日経新聞『私の履歴書』の今月は、
プロゴルファー樋口久子。
その第17回は、
「全米女子プロ 悲願のメジャー初優勝」

「米ツアーでもメジャー大会は特別だ。
コース設定は厳しいし、
選手の意気込みもふだんとは違う。
張り詰めた雰囲気が漂っている」

1977年6月の全米女子プロ選手権。
サウスカロライナ州の
ベイツリー・ゴルフプランテーション。

初日、樋口は4位。
2日目は、
「ベストスコアの5アンダー、
67をマークして首位に並んだ」

3日目は、ドタバタで焦りながらも、
パープレーでしのぎ、
首位グループに踏みとどまった。

運命の最終日。
「今日こそ
リーダーボードを見ないで
回ろう」
最終組でスタート。

プレッシャーもなく、
前半で2打伸ばす。

しかし、
「16番からしびれて
体が思うように動かない」

「ティーショットは当たり損ねで、
難しい3番アイアンの距離が残った」

「よりによって、こんな場面で」
「自分が試されているような気がした」

「当たりは薄かったが、
バンカーのへりではね2オンし、
パーでしのぐ」

魔法か、奇跡か。

17番パー3は、
4番アイアンで乗せパー。

18番パー5は、
「ドライバーショットでしびれて右林へ」

樋口は、しびれてばかり。

「木の根元だったが、
運良くスイングできた。
グリーン右サイドには
林の中からクリーク(小川)が流れ、
池が待ち構える。
左バンカーの手前に刻み、
得意の9番アイアンのハーフショットで
ピン左2メートルにつけた」

グリーンに上がりボードを見た。
2位に3打差をつけ、トップ。

「3パットでも勝てる」

「同組の2人が、
プレーを終えるのを待つ間、
いろんなことが走馬灯のように
頭をよぎった」

そのパットを沈めて、
通算40勝目。
樋口は述懐する。
「一瞬、
『これでゴルフをやめてもいいな』
と思った」

このメジャー優勝は、
男子も含めて日本人初。
その後も誰も達成していない金字塔。

私のドクターズ優勝など、
較べるべくもないが、
しかし少しだけ、
樋口とおなじ、
「しびれ」のようなものを感じた。

ああ、快感。

糸井重里の『ほぼ日刊イトイ新聞』
その10月12日の巻頭エッセイ。

「魔法」についての考察。

「魔法は使えないという前提で、
ものは考えないといけない」

「できることはできるし、
できないことはできない」

「偶然はある。
偶然はあるから、
それがあるとして考えてもいい」

偶然は多くの場合、
私たちを助けてくれる。

「奇跡でさえ、ないわけではない。
ないわけではないけれど、
それはあるのほうに
勘定していてはいけない」

そう、奇跡を、
勘定に入れてはならない。

「すばらしい能力というものはある。
ふつうじゃない力を発揮する人はいる。
そういうチームもあるかもしれない。
その人や、そのチームが、
そこにいるのかどうかが問題だ」

そう、すばらしい能力は、
それをもつ人がいなければならない。

「事実を見るようにする。
事実ではなく、
真実を語ろうとしてはだめだ。
真実は、よく嘘つきが
語ろうとするもの」

そう、嘘つきは、
事実を見ない。

嘘つきは、
真実を語るがごとく、
根拠のないトレンドなど、
ひけらかす。

「魔法は使えないのだ。
魔法の練習をすることさえも虚しい」

魔法のようなことを、
真似するのも、
練習するのも、
実に虚しい。

「大地に落ちたどんぐりが、
大樹になることはあるけれど、
それは魔法のせいでもなければ、
偶然でも奇跡でもない。
そういうふうにできていることだ」

そういうふうにできている。

「どんぐり一個をどうするかは、
どんぐりと、あなたとの相談だ」

「さて、なにがしたい、
なにができる。
生まれたときから死ぬまで、
ずっとそれが問われているのだけれど、
人は、まだ魔法をあてにしている」

魔法をあてにしてはならない。
魔法は使えない。
肝に銘じよう。

「人から魔法に見えるようなことは、
魔法じゃなくて技術さ」

そう、それが技術だ。
技術は研鑽し、
磨き上げる能力である。

すぐに役立つことは、
すぐに役立たなくなる。(橋本武)

〈結城義晴〉

2016年10月27日(木曜日)

関西スーパー&H2O資本業務提携と商人の本籍地・現住所

関西スーパーが、
エイチ・ツー・オーリテイリングと、
資本業務提携する。

日経新聞が報じて、
両社がホームページ上で、
ニュースリリースとして発表した。

そのうえで、
関西スーパーマーケットの福谷耕治社長は、
大阪市内で記者会見して、
意思決定を明らかにした。

いい判断だと思う。

福谷さんは、
コーネル大学ジャパン伝説の一期生で、
実にしっかりした考え方をしている。

資本提携の内容は、
関西スーパーがまず、
320万株の第三者割当増資を実施する。
それをH2Oリテイリングが引き受ける。

シンプル。

期日は今年11月14日、
発行価額は1株につき1616円で、
結果として総額は51億7120万円となる。

関西スーパーにとっては調達資金となり、
H2Oにとっては出資額となる。

日経新聞は、
H2Oが「第2位株主」と報じたが、
これは間違いで、
10.02%保有の筆頭株主となる。

筆頭株主にならねば、
H2Oにとってメリットはない。

第2位株主は、
関西スーパー取引先持株会9.04%、
3番目にオーケー株式会社7.23%。

今年の夏、オーケーが、
関西スーパー株の5.60%を取得、
9月2日には保有比率を8.04%に引き上げ、
取引先持株会に次ぐ2位株主に急浮上。

そのうえで、オーケー側は、
資本業務提携を打診したもよう。
これには将来的な経営統合も、
視野に入っていた。

しかし、関西スーパーは、
H2Oとの資本業務提携を選択した。

福谷さんのコメント。
「今後の成長戦略の中で
関西に基盤をおく企業同士で
相乗効果が見込めると判断した」

これがいい。

関西経済圏での、
相乗効果を志向する。

その中で、
関西スーパーらしさを追求する。

オーケーのやり方は、
資本の論理が優先されて、
関西スーパーにとって好ましいものとは、
受け止められなかった。

ちなみに11番目に、
従業員持株会が入っているが、
私は今後、この比率を、
上げていったらいいと思う。

業務提携の内容は今のところ6点。

第1に、H2Oの商品を取扱う。
品ぞろえの強化だ。

第2に、商品の共同仕入れを行う。
規模のメリットを生かす。

第3に、H2Oの「Sポイント」を導入する。
先にセブン&アイ・ホールディングスと、
H2Oリテイリングが提携していて、
関西セブン-イレブンでも導入されるから、
関西スーパーにとっても有利になる。
その店数は2000店。

第4は、次世代型レジスターを共同開発する。
これも実務改善に貢献する。

第5は、中元・歳暮商品を取扱う。
関西スーパー店頭で、
H2Oブランドのギフト商品が販売される。

第6は、その他両社間におけるシナジーの創出。

さらにこの資本業務提携の一環として、
相互に人材交流や共同研修等を行う。

これも関西スーパーにとって、
有益な内容だ。

そしてこれらのために、
業務提携推進協議会が設置される。

H2Oのスーパーマーケットは、
阪急オアシス。
イズミヤもその傘下にある。

関西スーパーは当面、
このグループに入って、
企業の再生に取り組む。

そしてそのリーダーは、
千野和利阪急オアシス会長。

千野さんのリーダーシップは、
関西経済界でも高く評価されている。

それが関西スーパーにとって、
一番の利点だと考えることができる。

阪急オアシスには、
かつてのニッショーストアが、
今や完全に同化している。

そしてニッショーは、
オール日本スーパーマーケット協会に加盟、
関西スーパーと研鑽した仲間だ。

少なくともオーケーと提携するよりも、
いいだろう。

関西スーパーは、
兵庫県伊丹市に本部を置く。
故北野祐次さんが1959年に創業して、
「関西スーパー方式」を生み出した。

いわば日本のスーパーマーケット近代化の、
草分けのような会社だ。

もともと、
イノベーションを、

そのDNAとしている。

現在66店舗だが、
このところ低迷。

問題はDNAとしての、
イノベーションのマインドを、
取り戻すこと。

千野さんはそれを、
後押ししてくれるに違いない。

H2Oリテイリングは、
中期計画を策定している。
ネーミングは「GP10-IIフェーズ1ver.2」
関西ドミナント化戦略を骨子として、
関西における生活総合産業の構築を推進。
その中核に「食」が位置付けられている。

関西スーパーとの資本業務提携は、
この中期計画推進に大いに貢献する。

両社のマリッジは、
幸運なものになるだろう。

私は1978年の春、
関西スーパー広田店で、
1週間の研修を受けて、
スーパーマーケットに目覚めた。

北野さんをはじめ、
二代目社長の故井上保さんなど、
多くの人にお世話になった。

関西スーパーのDNAが復活することは、
そのライバルたちにとっても、
切磋琢磨の砥石となる。

最後に二つ。
結城義晴の見解。

第1は、「商人の本籍地と現住所」の問題。
本籍地の価値を強く持ち続けてほしい。
そして現住所を愛してほしい。

第2は、ホールディングカンパニーの、
マネジメント力。

こちらはアメリカのクローガーが、
一番のお手本になるだろうが、
事業会社のインディペンデント性は、
何よりも優先されねばならない。

今回、関西スーパーがH2Oの、
連結子会社や持分法適用会社に、
なるわけではないけれど。

さて、私は朝一番で東京タワーの下。DSCN9610-6

愛宕ヒルズも秋晴れの空に輝く。
DSCN9612-6
カスタマー・コミュニケーションズ㈱へ。
恒例の取締役会。

今日はミッションの重要性を強調した。

それから一度、
横浜商人舎オフィスに戻って、
さらに松井康彦さんの車で、
千葉県へ。

夕方の空。
DSCN9616-6

夕焼けに映える。
DSCN9614-6

名門グレートアイランド倶楽部。
DSCN9613-6

オール日本スーパーマーケット協会の、
経営トップ有志の会。
「マスターズ」を超える「ドクターズ」
IMG_9812-6
かつては井上保さんも、
この仲間のひとりだった。

商人の本籍地と現住所。

飛び切りの料理と酒を堪能しながら、
私はそれを考えていた。

〈結城義晴〉

2016年10月26日(水曜日)

キリン&コカ・コーラ提携話と万代DD会米国研修事前勉強会

昨日のプロ野球日本シリーズ第3戦。
2連敗のあとの札幌ドーム。
北海道日本ハムファイターズが、
広島カープを4対3で破った。

それも延長10回2死二塁から、
二刀流の大谷翔平が、
さよならヒット。

この野球小僧は確かに、
何かとてつもないものを持っている。

さらに今日の第4戦。
同じく札幌ドームでの一戦は、
スリリングな接戦で、
ファイターズが1対3の勝利。

広島での2連敗から、
2勝2敗のタイに持ち込んだ。

2016年の日本シリーズ。
実に面白い展開となって、
今週末の土曜日、広島球場まで、
持ち越されることが決まった。

それにしても大谷翔平。

長嶋・王、江川・掛布、桑田・清原、
さらに野茂やイチローなどといった、
かけ離れたスーパースターたちがいた。

大谷はそんなスーパースター連でさえも、
プロになったらできなかった野球をする。

打って、投げて、走る。
ただそれだけ。

極度に専門化されたプロの世界で、
子供の野球のような無邪気さを堅持する。

それが今シリーズに、
花開いている。

なんという幸せ。
なんという喜び。

リアルアイムで、
ゲームを観戦することはできないが、
こんな選手の、こんな活躍を、
同次元で体験することができる。

もう、他のプロ野球アスリートが、
完全に脇役に回されてしまった。

ああ。

さて、日経新聞一面トップ。
「コカ・コーラとキリンHD提携」

キリンホールディングスのコメント。
「本日、日本経済新聞社の朝刊において、
当社が日本コカ・コーラ㈱との間で、
清涼飲料事業で
資本業務提携する方針を固め、
協議に入るとの報道がなされましたが、
当社が発表したものではありません」

コカ・コーライーストジャパン㈱。
「これは当社の発表に
基づくものではありません。
資本業務提携に関して
検討を進めていることは事実ですが、
現時点で開示すべき決定事実は
ありません。今後、開示すべき事実が
決定された場合は
速やかに開示いたします」

つまり資本業務提携の検討はしている。
しかしまだ開示の段階ではない。

それを日経新聞がスクープして、
一面トップ記事にした。

コカ・コーラのグループは現在、
コカ・コーラウエストと、
コカ・コーライーストジャパンがある。
この両者は国内コカ製品の、
製造・販売を手掛ける会社だが、
来2017年4月に統合して、
新会社を設立する。

新社名は、
コカ・コーラボトラーズジャパン。

これは決定事項で、
9月30日に発表されている。

その新会社と、
キリンHDの会社キリンビバレッジに、
それぞれのグループから出資する。

キリンビバはもちろん、
ソフトドリンク事業の子会社。

「出資額は数百億円規模の可能性」

コカ・コーラボトラーズジャパン
売上高1兆円を超える見通しで、
ボトラーとして世界3位の規模。

キリンビバレッジは、
1963年に設立して、
2015年12月期の売上高は3083億円。

両社合わせると、
1兆3000億円強。

日経に載っている飲料総研の調査では、
日本の清涼飲料業界の2015年市場規模は、
18億4900万ケースで、
上位企業シェアは、
首位の日本コカ・コーラグループが27%、
2位サントリー食品インターナショナル21%、
3位アサヒ飲料13%、
4位キリンビバレッジ12%、
5位の伊藤園が11%。

1位と4位が統合すれば、
単純計算で38%のダントツ企業になる。

まさに圧倒的なマーケットリーダー。

ただしマーケットを、
飲料全体で考えるのか、
カテゴリー別にとらえるのか。

範囲の経済設定が重要になる。

ちなみに、
世界のドリンク市場では、
1位がペプシコ。
年商630億5600万ドル。
1ドル100円換算で6兆3056億円。
Fortune500では第127位で、
日本のパナソニック128位の一つ上。

2位はコカ・コーラで、
442億9400万ドル、
4兆4294億円で世界206位。

まだまだ上はいる。

もちろんこの資本業務提携、
すんなりと進むかどうかは、
今のところ断定できない。

日経新聞は統合話大好きメディア。
キリンとコカ・コーラのコメントからすると
キリンの側から漏れたとは予測できるが、
成り行きはわからない。

経営統合へと進んでも、
規模のメリットを生かすまでは、
時間がかかる。

しかしそうして、
寡占から三占、
そして複占へと、

マーケットは変貌していく。

さて今日は朝から東海道新幹線。
神奈川県で富士の姿が見えた。
DSCN9593-6

しかしいつものあたりで、
雲の向こうに消えた。DSCN9596-6

しかしその雲の上から、
少しずつ頂を現した。DSCN9599-6

初冠雪。DSCN9601-6

美しい。
DSCN9603-6

富士川を渡るころには、
全貌を現した。DSCN9609-6

そして2時間余りで新大阪。

先週金曜日から日曜日まで、
大阪に滞在したから、
なんだか里帰りした気分。

渋川町にある㈱万代の会議棟。
奥にある白いビルが万代本社。
DSCN9958-1

今日はこの会議棟で、
11月のアメリカ視察の事前講義。
DSCN9957-1

入口に掲げられた「士魂商才」の額。
DSCN9959-1

1階大ホールでは、
夜間店長のための勉強会会場設営中。
DSCN9960-1

早めに到着し、
東尾里江さんと、
来年度の万代知識商人大学の打ち合わせ。
東尾さんは人事部教育マネジャー。

万代知識商人大学は、
今年発足した企業内大学。

すでに第二期受講生30名の選抜も、
完了していて、今度は女性が4人参加する。

来年はさらに充実した内容にする。
私も力を入れる。

打ち合わせを済ませてから、
米国研修会事前勉強会のスタート。
DSCN9961-1

アメリカ視察の主催は、
万代の取引先で構成される
万代ドライデイリー会。

11月8日から14日までの7日間、
アトランタとシカゴを視察する。
DSCN9962-1

阿部秀行万代社長、
下岡太市副社長、
芝純取締役など
万代幹部・社員も同行する。

冒頭でキリンとコカ・コーラの提携話を、
少しだけ解説。
DSCN9964-1

それからアメリカの最新事情、
視察地のマーケット動向、
主力小売業の競争状況、
O2Oの最新動向などをガイダンス。

さらにアトランタで学ぶ競争、
シカゴで体感する最新フォーマットなど、
ポイントを解説。
DSCN9967-

ホワイトボードを使って、
都市構造を解説。DSCN9981-1

手振り身振りを交えて、
一気呵成に100分間の講義。
DSCN9970-1

講義を終えて、
社長の阿部秀行さんと写真。
DSCN9989-1

最後に前田仁さんとポーズ。
万代ドライデイリー会事務局長。
DSCN9987-1
11月8日。
米国大統領選挙開票日に、
われわれはアトランタに入る。

世界は動いている。
それをこの目で、
見ないではいられない。

〈結城義晴〉

2016年10月25日(火曜日)

全小売業態既存店前年比割れの「9月の内側」と「安っぽい社会」

9月の小売り主要4業態の、
既存店の販売動向。
Daily商人舎の報道。

コンビニはマイナス0.01%、
スーパーマーケットがマイナス1.2%、
総合スーパーはマイナス3.2%、
百貨店にいたっては、
7カ月連続減少のマイナス5.0%。

理由は天候要因と相場高。

10月・11月・12月も、
厳しい展開が予想される。

しかし成績のいい会社はいい。
そのいい会社が少ない。

スーパーマーケット3協会が毎月、
経営動向や景気判断を調査している。

対象は中核店舗だが、
前年同月と比較して5段階で評価する。
①かなり増加
②やや増加
③変わらない
④やや減少
⑤かなり減少

前年同月を100として、
当月の値を調べる。

「経営動向調査DI」と呼ぶが、
回答構成比(%)に、
以下の点数を掛け算して算出する。
DIはDiffusion Index。

①かなり改善+0.5
②やや改善+0.25
③変わらない±0
④やや悪化-0.25
⑤かなり悪化-0.5

その9月の売上高DIは▲13.1。
内訳は、
①かなり増加1.5%
②やや増加12.6%
③変わらない30.8%
④やや減少41.9%
⑤かなり減少13.1%

つまり、「かなり増加」の店舗も、
1.5%はあるということだ。

「やや減少」が41.9%で最多、
「変わらない」が30.8%で次点。

全体傾向は、
「やや減少」の方向だろう。

あなたの店は、
どこに入っているか。

あなたの企業の店舗群は、
どこに位置づけられるのか。

収益DIは▲12.2。
こちらの内訳は、
①かなり増加1.6%
②やや増加12.4%
③変わらない35.2%
④やや減少37.3%
⑤かなり減少13.5%

「変わらない」と「やや減少」が拮抗して、
なんとか利益は、
確保している。

これが全体のトレンドだろう。

朝日新聞『折々のことば557』
鷲田清一さんの編著。

俺から言わせれば
日々の生活の中で
何を買うのかということも
十分に政治的だ。
(ロックミュージシャン後藤正文)

後藤は略称「アジカン」の、
ボーカリスト、ギタリスト。
作詞・作曲もする。
ASIAN KUNG-FU GENERATION。
日本の4人組ロックバンド。

私は知らないけれど。

「みなが安ければいい
という気持ちで物を選んでいると、
社会も安っぽくて
息苦しいものになる」

アメリカ社会は、
イミテーション文化の権化のようだった。
しかしそれを今、抜け出そうとしている。

安ければいい。
全体がそれに傾くと、
社会も安っぽくなる。

鋭い。

「音楽も
暮らしの中から生まれるかぎり、
どんな音楽を
どんな方法で作り、聴くのかも、
社会と地続きであるはず」

「自分は音楽を、
政治と切り離した場所で、
誰かを楽しませるためだけに
やっているんじゃない」

商売も政治と切り離した場所で、
顧客を楽しませたり、
売上げと利益を挙げたりする
ためだけのものではない。

これを私は、
ポリティカル・マーチャントと呼ぶ。

さて、昨日は、
那須から帰ってきた。

夕日に映えた空と雲、
山々と木々と畑。IMG_9805-6

奈須野の夕暮れは、
バルビゾン派の絵画だ。
決して、印象派ではない。IMG_9803-6

今日は朝から横浜商人舎。
今月は10月3日月曜日と、
21日金曜日しか、
出社していない。

だから今日は、
3回目の商人舎オフィス。

しかし昼前にすぐに出発。

東京で、講演をして、
サービス企業のコンサルティング。

ウラディミール・ホロヴィッツ。
Vladimir Samoilovich Horowitz。
ウクライナ生まれのピアニスト。

「ピアノマスター」と呼ばれる。

「思い切って弾くことを
恐れてはいけない。
アドバイスを聞かずに、
演奏することを恐れてはいけない。
私はあなた方を
教えているのではなく、
導いているのです」

偉そうな言い方で恐縮だが、
私の指導法も、
ホロヴィッツと同じ。

そしてあの、
ピーター・ドラッカー先生に、
似ている。

しかし忙しい。

それでも仕事の依頼は、
引きも切らない。

ありがたいことだと、
心から感謝しつつ、
その心を、
亡くしてはいけないと、
自覚する。

〈結城義晴〉

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