結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年12月17日(火曜日)

「リスクを負って計画せよ!」とヤオコー川野澄人社長発言

今週の日曜日が冬至。
1年で一番昼が短い日。

しかし冬至が1年で一番、
日没が早い日ではない。

12月6日。

しかし今日あたりが、
一番早く日が沈む気がする。

今日は朝から東京・小平。
横浜よりもちょっと寒いか。

第一屋製パン㈱取締役会。
2019年は元号が変わったし、
消費増税があった。
大変な年だった。

今年はまだ2週間ほど残っているが、
現場はみんな、頑張っている。

取締役会の間、私はずっと、
商人舎 2017年10月号を思い出していた。

[Message of October]
リスクを負って計画せよ!

今日と昨日は異なる。
そして明日も、今日とは異なる。
どんな計画も、どんな中計も、
この差異を前提としてスタートする。

より良い明日を迎えようと思えば、
昨日、今日との差異を、
意図しなければならない。
違いのある明日をつくらねばならない。

そしてその違いこそ、
新しい価値そのものである。
すなわち経済行為の本質は、
この新たな価値を生み出すことにある。

だが、この新しい価値は、
リスクによってしか生じない。
リスクから生まれる成果こそが、
経済活動の目的である。

だからどんな計画も、
リスクを冒すと決意することから始まる。
リスクを負うことこそ、
計画の本質である。

逆に言えば計画は、
リスクを回避する術(すべ)ではない。
計画はリスクを創造し、
積極的にリスクを引き受けるものだ。

したがって計画は、
願望であるはずはない。
そのうえ計画は、仕事として、
具現化されなければならない。

最善の計画でさえ、
仕事としての実行なしには、
良き意図に過ぎないし、
単なる願望と失望に終わる。
(Inspired by Peter Ferdinand Drucker)

役員会が終わると、
取締役、監査役、執行役全員で、
ささやかなランチ忘年会。IMG_33199

際コーポレーション㈱の「草門去来荘」 IMG_33189

門をくぐって敷地に入ると、
紅葉が美しい。
IMG_33219

竹林もこの店の売りだ。
IMG_33209

古民家を再生して、
シックな和風レストランが生まれた。
あの中島武さんのプロデュース。
際コーポレーション代表取締役。IMG_33129

入口には囲炉裏がある。IMG_33149

1年間、議論を重ねて、
一部上場企業を経営してきた。
お疲れ様でした。
IMG_33159

一方、同じ時間に、
埼玉県の川越市。

㈱ヤオコー。
恒例の年末社長記者会見。
川野澄人さんが、
爽やかに会見した。
DSCN99999

商人舎流通スーパーニュース。
ヤオコーnews|
川野澄人社長語る「10月既存店4.0%増/11月3.1%増と健闘」

上半期の4月~9月。
本体のヤオコーが苦戦し、
傘下の(株)エイヴイは好調。

川野さんの発言。
「生鮮が苦戦した。
そのうえ客数減少のトレンドに
いまだ歯止めがかからない」

月刊商人舎では、
2018年4月号で特集した。
「生鮮3部門クライシス!!」
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この現象がヤオコーに出現している。

しかしその一方、
増税後の営業成績はいい。

「10月は既存店売上高が4.0%増、
11月も3.1%増と健闘した。
客数はそれぞれ0.6%減、0.7%減と
前年を下回ったものの、
買上点数がそれぞれ伸びて、
客単価を押し上げている」

さすがヤオコー。

消費増税後は、
中小企業のポイント還元が始まった。
これに対抗してヤオコーでは、
10月にポイント5倍セールを実施した。

結果として、
顧客の購買意欲は増税後も落ちなかった。DSCN00039
ヤオコーの企業運営方針は、
「チェーンストアとしての個店経営」だ。

川野幸夫会長が社長の時代から、
変わらない戦略ともいえるものだ。

そのうえで高野保男さんの指導の下、
オペレーション改革を進めてきた。

学ぶことに対しても、
ヤオコーの幹部や社員は真摯である。

その結果、オペレーション改善が進んだ。
時間帯別マーチャンダイジングや、
夕方の売場充実が可能となった。

さらに「デリカ生鮮センター」の活用、
自動発注システムの構築。
現場の改善改革が進捗する。

そして2020年は、
ヤオコー創業130周年の年。

そこで、
次の10年を見据えた「長期ビジョン」を、
つくっていく。

これはまったく偶然にも、
今月号特集とシンクロした。
2020年代流通の投影図
During the Next Decade, You Must Change!
201912_coverpage-448x632
中期計画も長期ビジョンも、
リスクを冒すことを避けてはいけない。

再び[Message of October]から。

――だからどんな計画も、
リスクを冒すと決意することから始まる。
リスクを負うことこそ、
計画の本質である。

逆に言えば計画は、
リスクを回避する術(すべ)ではない。
計画はリスクを創造し、
積極的にリスクを引き受けるものだ。

したがって計画は、
願望であるはずはない。
そのうえ計画は、仕事として、
具現化されなければならない。

最善の計画でさえ、
仕事としての実行なしには、
良き意図に過ぎないし、
単なる願望と失望に終わる。

〈結城義晴〉

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