結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年12月16日(月曜日)

日経社説の「幼さに物申す」と気象学の最高権威・木本昌秀教授対談

Everybody! Good Monday!
[2019vol50]

2019年第51週、12月第3週。
令和元年もあと2週間ちょっと。

今年はどういうわけか、
押し詰まった感じがしない。

商人舎webコンテンツ。
月曜朝一/2週間販促企画。

「先週10日(火)には、
多くの企業でボーナスが支払われ、
13日(金)には年金が支給された」

本格的な年末商戦が始まった。

今回は年末年始9連休。
月刊商人舎10月号掲載、
紀文食品年末商戦戦略委員会作成。
201910_kibun_08

毎年、とくに年末商戦で繰り返すのが、
「早仕掛け・早仕舞い・際の勝負」

さて、今朝の日経新聞社説。
12月の日銀短観を取り上げた。
「日銀企業短期経済観測調査」

10月消費税引き上げ後の調査で、
大いに注目された。

「企業の景況感が非製造業を中心に
何とか持ちこたえていることを示した」

そうか?

「しかし海外経済の減速など
先行きには不透明さが残る」

「内需を支えに、
緩やかながら日本経済が
回復を続けられるかの正念場である」

内需は支えにならねばならないが、
その内需への施策は杜撰だ。

日銀短観の「大企業・製造業」は、
業況判断指数がゼロ。
景況感が「良い」と回答した企業の割合と、
「悪い」とする企業の割合が拮抗。

前回調査の9月から5ポイント下がり、
4四半期連続で悪化。

半面、大企業非製造業の業況判断指数は、
プラス20。

前回から1ポイントの悪化。

「消費増税の影響で、
小売業や卸売業が低迷したが、
総じて高水準を保った」

「政府の消費増税対策もあり、
指数の悪化が2014年の増税時より
小幅にとどまったのは、
ひとまず安心材料だ」

日経の社説で、
こんな楽観的なことを書かれては、
困る。

小売業や卸売業の「大規模非製造業」は、
消費増税に対する反対意見を無視された。

無視しておいて、期待する。

なんということでしょう。

日経新聞の社説と言えば、
日曜日の「時代見失ったセブンの失態」

セブン-イレブン・ジャパンを叱る。

店舗従業員残業手当の一部未払い問題。
「意図的ではないとしても、
あってはならないことだ」

「働く人々を軽視してきた会社と
言われても仕方がない。
“そこまでやるのか”と
社内外に思われるぐらい徹底して、
過去に遡って未払い分を支払うべきだ」

支払うのは当然のことだ。

「今年はセブンイレブンの失態が相次いだ」

24時間営業を巡る加盟店との対立、
セブンペイの不正利用問題、
そして本部社員による無断発注問題。

これは私もずっと指摘してきた。
「一連の問題は、
セブン-イレブンの経営の土台に関わる」

「それが揺らいでいるのは
同社の成功体験が強く、
従来型の経営を見直さなかったからだ」

「社員教育をおろそかにしていなければ、
このような基本的な失敗も防げたはずだ」

本当の原因は、
マネジメントのカビのようなものにある。
それは社員教育では防げない。

トップマネジメントをはじめとする、
組織風土全体の問題である。

この業界の先輩として、
あえて言わせてもらえば、
この社説の叱り方、
とても、幼い。

整理部あたりが、
わかりやすくしようとして、
こうなってしまったかもしれないが。

「営業体制の見直しでは、
ファミリーマートやローソンの対応が早く
セブンは後手に回る。
セブンが成長したのは
創業者の鈴木敏文氏の口癖でもあった
“変化対応”が速かったからだ」

鈴木さんは口癖ではなく、
それが信念だった。

「業界トップのセブンが
信頼回復を急がないと
個人消費にも影響しかねない」

そこに結論を持ってくるか?

ん~。

さて、ぶつぶつ言いながら、
今日はつくばエクスプレスで、
柏の葉キャンパス駅。

駅前にららぽーと柏の葉。IMG_33029

1階には東急ストア。IMG_32999

その隣にわくわく広場。IMG_33019

タクシーで東京大学柏キャンパスへ。DSCN97569

広大な敷地にゆったりとした校舎。DSCN97549

本郷や駒場とは全く違う。IMG_33049

B4号棟へ。IMG_33039

カフェテリアもモダンな感じ。IMG_33059

キャンパスには、
様々な学問的成果が掲示されている。IMG_33069

都心の大学しか知らない者には、
別世界のように映る。IMG_33079

ここでインタビュー。
木本昌秀東京大学大気海洋研究所教授。DSCN96399
日本の気象研究の最高権威。

京都大学理学部地球物理学科で、
気象学を専攻した。
それから気象庁に入って、気象一筋。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校留学、
その大気科学部大学院において、
異例の速さで修士と博士をとって帰国。
気象庁気象研究所主任研究官から、
東京大学での研究者に転身。
そして現在に至る。
DSCN96359

2時間近くも木本先生から、
直接、レクチャーを受けた。DSCN97129

常盤勝美さんが一緒だった。
㈱True Data気象予報コンサルタント。DSCN97379

地球温暖化の問題から、
「頻発する極端気象」まで。
そしてそのためのゼロエミッションと、
リスクマネジメント。DSCN97389

私にとって至福の時間だった。DSCN97409

最後に木本先生と写真。DSCN97489
月刊商人舎2020年1月号で、
ご登場いただく。

50年後、100年後、
さらにその先まで見通す。
最高の科学者の知見をご紹介したい。

では、みなさん、
今週も、幼い仕事はいけません。
幼い商売も禁物です。

Good Monday!

〈結城義晴〉

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