結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2021年02月21日(日曜日)

ダイバーシティとマネジメントの「基本は愛情である」

昨日のブログのテーマは、
「ダイバーシティ」だった。

プロテニスの大坂なおみさんは、
全豪女子オープンで優勝したが、
ハイチ共和国出身のアメリカ人の父と、
北海道根室市出身の日本人の母。
oosaakanaomi
アメリカは多様性の国家である。

ドイツのビオンテック社のウグル・サヒンCEO。
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妻のオズレム・トゥレシCMOとともに、
COVID-19ワクチンを開発した。
夫妻はトルコ系ドイツ人。
Ozlem_Tureci_v1

そのパートナーとなったのがファイザー社。
そのアルバート・ブーラCEOは、
ギリシャ出身のアメリカ人。
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ゲルマンのドイツ人でもなく、
アングロサクソンのアメリカ人でもない。

そんな人たちが新型コロナワクチンを開発した。

世界は多様性によって、
イノベーションを起こしている。

その意味で日本人は、
弱みを持っているのかもしれない。

多様な民族の人々が、
活躍できる場を用意しなければならない。

私は「商人の本籍地と現住所」と表現する。
これも多様性のひとつである。

商売をする会社の組織も、
純粋培養のプロパー社員だけでは、
ゴーイングコンサーンの成長は保証されまい。

月刊商人舎でも「ダイバーシティ」を、
特集テーマにしたことがある。
2018年1月号。
特集は「2018真の人間産業へ」
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この号の[Message of January]

人の強みを発揮させよ。

人間の、
人間による、
人間のための産業。
それが小売流通サービス業だ。

平成の年号が変わろうと、
東京オリンピックが開かれようと、
それが人間産業であることは、
永遠に変わるものではない。

AIが仕事を変えようと、
IoTが広がろうと、
ビッグデータが活用されようと、
ロボットが現場に導入されようと。

人間の、
人間による、
人間のための産業。
それは変わらない。

しかし、好況が続けば続くほど、
失業率が低下すればするほど、
その人間産業に人間が集まらない。
ハイテク産業やIT産業に取られてしまう。

だから主婦を戦力化する。
高齢者の雇用を延長する。
外国人研修生を雇い入れる。
派遣労働者を確保する。

もちろんそれには深い意義がある。
ダイバーシティ経営へのシフトは、
21世紀人間産業の必然の軌道であるし、
未来を切り開く可能性を意味している。

そしてこのとき、
一人ひとりの人の強みが発揮される、
風土と文化と仕組みが、
用意されねばならない。

人間の、
人間による、
人間のための産業の、
人間一人ひとりの強み。

Human Industry SHIFTこそ、
好況のときに人間が集まる、
真の人間産業の、
望ましい未来図である。
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この号の巻頭で私は、
「真の人間産業構築を決意する」と題して、
いつものように、
特集の「まえがき」を書いている。

その最後の文章は、
『あしあと』という本からの引用。
イオン名誉顧問の小嶋千鶴子さんの著書。
非売品ながら名著の誉れ高い書物だ。
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小嶋さんはイオンの人事責任者として、
この巨大企業の人事教育の基礎を築いた人だ。

この本にはダイバーシティに関しても、
根本となる考え方が記されている。

その一節。

「人事は人間を知ることから始まる。
人間を知ることは
人間を愛することから始まる。
愛することは理解することである。
よりよく知ることである」

「個々人は個々に違う。
違うことを知ることである。
一人一人について、
過去どのように生きてきたかを知り、
今後どのように生きていきたいか
という希望を知り、
今どうしているかを知り、
目標をもたせることである」

これこそ多様性を組織内に定着させる、
考え方のエッセンスだ。

そして小嶋さんは言い切る。
「人事担当者は知ることから始める。
そのためには、聞くことから始める。
注意深く見ることから始める。
基本は、愛情である」

ん~、素晴らしい。

私は感動して書いている。
「人間の、人間による、
人間のための産業は、
ここから始まる。
すなわち一人ひとりを注意深く
見、聞き、知ることから始まる」

「真の人間産業の基本は、
愛情である」

大坂なおみさんは、
愛情をもって育てられたことがわかる。

ウグル・サヒンさんも、
オズレム・トゥレシさんも、
そしてアルバート・ブーラさんも、
きっと愛に満たされて成長したのだと思う。

ダイバーシティ世界。
基本は愛情である。

〈結城義晴〉

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