結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2021年08月10日(火曜日)

商人舎8月号本日発刊!! ブログは「高知の暑い一日」

月刊商人舎8月号、
本日発刊。
202108_coverpage

特集は、
現場ロスの処方箋
コロナ下の「損失」にメスを入れる!

[Cover Message]
東京オリンピックの開会式。無観客開催となって、ボランティアのために用意された弁当のうち約4000個が廃棄処分された。コロナ禍による食品ロスである。しかしこの現象は五輪開会式に限ったことではない。日本中の、世界中の小売業の店頭で、COVID-19パンデミックの間に、膨大なロスが出てはいないか。そのコロナ禍の巨大な溝も、変異株の出現によって、当初予想を超えて長期化傾向を見せる。しかしそれでも多分、最後の大きな波のあとに、ポスト・コロナ時代が到来する。コロナ禍[キャズム]の真っただ中にあるとき、一方、ポスト・コロナ時代を迎えたとき。「現場ロス」という経営の根本問題は、どう変わるか。そのための対策は、どう変わらねばならないか。商品ロス、機会ロス、人時ロス。ロス1%の削減は営業利益1%の収益増に直結する。経営の根幹を成す「現場ロス」にメスを入れる。

202108_conents
特別企画は、
‘21年店舗開発「7月ラッシュ」
マックスバリュ関東・ヤオコー・オーケー・ロピア

[まえがき]
考えてみれば当然のことか。例年、夏休みやお盆商戦を控えた時期に新店をオープンさせたり、既存店を改装したりして、勢いをつける。これは年末年始商戦を控えた11月や12月初旬、ゴールデンウィークを間近にした3月4月の「出店ラッシュ」と同じだ。今2021年はそれにコロナ禍の東京オリンピック景気が加わった。

出店ラッシュを業態別に見れば、スーパーマーケットとドラッグストア、そしてホームセンターが多い。百貨店や総合スーパー、ショッピングセンターは改装物件もあるが、それほど勢いがあるわけではない。

やはりコロナ景気が明暗を分けて、〈売上高増⇒利益増⇒出店・改装店投資〉の構図が見えた。

この特別企画では、首都圏の4社4店を取り上げた。COVID-19パンデミックで、編集部の取材活動も大いに制限された。近場のケーススタディで恐縮だが、それでも力の入った4店舗である。しかし、この「7月ラッシュ」の店舗群からくっきりと見えてきたものがあるのも事実だ――。

何が見えてきたか。
それは「あとがき」に書いておいた。

これが重要なところだ。

さて今日は高知の二日目。
疲れ切った1日、
充実の1日。

カメラで追ってみよう。

朝の5時。
ホテルの窓から朝日を拝む。
IMG_59841

ホテルを6時に出発して、
Kochi黒潮カントリークラブ。
名門中の名門。

カシオ・ワールドオープンが開催される。

そこでラウンド。
IMG_59861

太平洋を望む太平洋コース1番。IMG_59901

中村彰宏サニーマート社長とは、
初めてのラウンド。IMG_59881
宮本洋一ブルーチップ社長と、
亀谷しづえ商人舎ゼネラルマネジャー。

宅急便で送ったクラブが届かず。
貸しクラブでラウンドした。
クラブは物流センターに滞留していた。
IMG_59911
ヤマト運輸は貸しクラブ代をはじめ、
新規に購入したもののすべての代金を、
保証してくれた。

暑い中でのラウンド、
しかし気分は最高だった。
自分のクラブではなかったけれど、
スコアもそこそこよかった。

スマホで調べたら、
東京は39度。

高知のほうが涼しかった。

中村さんは実に素晴らしいスイングで、
ドライバーは280ヤードも飛んだ。

それでも心地よいゴルフラウンドだった。
一緒にプレーすれば、
人柄がよくわかる。

中村さんとは、
まだまだ話し合いたいことが、
たくさん残されていると思った。

感謝したい。

そのあと高知県土佐山田町へ。
日本観光百景「第三位」と謳っている。
「龍河洞」
IMG_60301

宮本さんは高知県に詳しい。
ブルーチップに入社して、
最初に赴任したのが高知。
それから所長として再度赴任した。
さらに奥様は高知で射止めた。

その宮本さんのお薦めで、
龍河洞を訪れた。

日本を代表する鍾乳洞。
洞内出口付近には、
弥生時代の穴居生活の跡がある。
IMG_60281

「一生に一度」――そんな気分だった。IMG_E60021

鍾乳洞の中はひんやりして涼しい。

玉簾の滝。
IMG_60231

幻想的な鍾乳洞の中で写真。
左はブルーチップの品川嘉英さん。
高知営業部部長。
IMG_6082
1キロの上り下りを、
30分ほどかけて歩いた。
ゴルフラウンドのあとで、
足はがくがくになった。

鍾乳洞見学を終えて、
最後にサニーマートの最大店舗。

アクシス南国。
IMG_60441

ショッピングセンタースタイルの店舗で、
スーパーマーケットは、
惣菜とベーカリーから始まる。

そして鮮魚部門。
IMG_60311

商品もデザインも素晴らしい。
IMG_60331

バーベキューのプロモーション。
IMG_60341

そして店舗左サイドが青果部門。
IMG_60401

チェックスタンドは、
通常レジとセルフレジ。
セミセルフは導入していない。
IMG_60421

店舗入り口に、
サニーマート直営のフードサービス店。
「一汁三菜」
IMG_60431
ふだんの家庭の朝食や昼食が、
セルフサービスで提供される。

高知の一日を堪能して、
高知竜馬空港へ。

山並みが美しい。
IMG_60501

1時間足らずで御前崎。
IMG_60521

そして伊豆半島と富士。
IMG_60551

夕焼けの富士。
IMG_60671
子どものころつくった俳句を思い出した。

暑い暑い夏の日。
それでも最高の一日だった。

ありがとう。

〈結城義晴〉

2021年08月09日(月曜日)

高知県のサニーマートを訪問し中村彰宏社長と話し合う。

Everybody! Good Monday!
[2021vol㉜]

2021年第32週。
8月に入って第2週。

昨日で東京2020オリンピックが終了。
祭りの後の寂しさが漂う。

昨日は山の日の祝日。
今日はその振り替え休日。

そして長崎に原爆が投下された日。
広島で起こった悲劇が、
3日後に繰り返された。

広島は午前8時15分の投下、
長崎は11時02分だった。

私は羽田空港へ。
午前7時55分発のANA561便。
向かうは高知竜馬空港。

しかし台風9号の影響で、
離陸時間が1時間遅れた。

羽田のラウンジで仕事。

飛び立つときにも羽田は風が強かった。
IMG_57391

機内は半分ほどの乗客。
IMG_57571

飛び上がるとすぐに海は、
雲に覆われた。
IMG_57441

雲海の形がいびつだ。
IMG_5755

日本列島はほとんど雲に覆われていた。
機体が降下を始めると、
海が見えてきて、
美しい虹が架かった。
IMG_57601

そして室戸岬。
IMG_57761

台風が日本海に抜けたとはいえ、
風は強く波は荒い。IMG_57901

土佐の大地に波が打ち寄せる。IMG_57931

よく到着したものだと思った。IMG_57971

高知竜馬空港。
IMG_58021

出迎えてくれたのが、
宮本洋一さん。
ブルーチップ㈱社長。
二人並んで坂本龍馬像の前。IMG_E58091

空港には吉田茂像もある。
IMG_E58041
今日は㈱サニーマートを訪問。

すぐに車で市内に向かい、
南御座の卸団地内の高知蔦屋書店へ。
2018年12月3日オープン。IMG_58341
蔦屋書店を核に、
スターバックスをはじめ、
高知の食品専門店などが集積された店。

サニーマートは2003年、
カルチュア・コンビニエンス・クラブと、
フランチャイズ契約を結んで蔦屋を展開する。

多分、全国の蔦屋の中で、
最強の店だろう。

その集客力には目を見張らされる。

それから高知市北御座の、
JAファーマーズマーケットとさのさと。IMG_58391

ファーマーズマーケットとして、
日本最大級。
IMG_58471

隣接して出店しているのが、
サニーマートとさのさと御座店。
どちらも2019年のオープン。IMG_58531

この敷地はサニーマート所有で、
ディベロッパーの機能を果たしている。

店舗はサニーマートの最新型である。IMG_58561

濵田良一店長に話を聞いてから写真。IMG_E58881

次に、あぞの店へ。
IMG_59201

私も何度か訪れたことがある。
そのころよりも増床して、
700坪の強力な店舗となった。
IMG_59161

副店長の永野敬典さんが、
丁寧に説明してくれた。
IMG_59091

それからサニーマート中万々(なかまま)店。
IMG_59441

入口を入るとすぐ左手に、
「Baking Point」と命名して、
ベーカリーとデリのショップがある。IMG_59411

その奥に青果部門。
斬新なデザインだ。IMG_59371
鮮魚部門も日配品も斬新。
アパレルも一部、導入されている。

この店は業界でも話題となった。

最後に2018年開業の山手店。
2階にサニーマート本部がある。
IMG_59501

山手店はサニーマートの結晶のような店だ。IMG_59531

高知のスーパーマーケットは、
鮮魚部門の鮮度が欠かせない。
魚どころだからである。IMG_59621

山手店の明神裕介店長とも、
30分くらい話した。??????????

最後に本部に上がって、
中村彰宏社長と2時間に及ぶ懇談。
そして「三方善」の書の前で写真。IMG_59741
野町道子さんも同席。
営業本部営業企画部副部長。

中村さんはユニークな考え方をもつ。
スーパーマーケットの業界人とは、
異質な思考法である。

しかしそれはむしろ、
ノーマルな感覚なのだと感じさせられる。

取り組むのは、
「生活総合提案型の店づくり」だ。

そのために「食」を取り巻く環境を考える。
食事を楽しくするための雰囲気を演出する。

もちろん商品やメニューもユニークだし、
店が提供するホスピタリティにも、
徹底した視線を向ける。

ヤオコーのミールソリューションや、
ライフスタイルアソートメントとは、
またちょっと違う。

2時間も話し込んで、
私も考えさせられることが多かった。

このサニーマートの経営スタイルを、
どう表現したらいいのか。
ずっとそれを考えていた。
まだまだ話したいことがあると感じた。

宮本さんも私も、
2回のワクチン接種を終えた。

だから私は少しずつ、
地方の会社を巡る。

宮本さんは節度をわきまえつつ、
日本中を飛び回っているけれど。

新鮮な考え方に触れる。
斬新な店を知る。
ユニークな人に出会う。

こうだと思っていたことが、
実は異なっている。

それらを知ることも、
それらを考えることも、
実に楽しい。

『パスカル パンセ抄』
鹿島茂編訳から。

「だれでも知っているように、
人間、普遍的ではありえないし、
すべてのことについて、
知りうるすべてを
知ることもできない」

「だから、
すべてのことについて、少しずつ
知っておかなければならないのだ」

「というのも、
ある一つの事柄について
すべてを知っているよりも、
すべてのことについて
なにがしかを知っていることのほうが
素晴らしいからだ」

「こうして普遍性こそが
もっとも素晴らしいことなのである」

トップマネジメントとは、
パスカルが指摘した、
「知ること」の達人でなければならない。

では、みなさん、今週も、
新しいことを、知ろう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2021年08月08日(日曜日)

東京2020オリンピック閉会の「能く集め、能く散ぜよ」

東京2020オリンピックが閉会した。
移動した「山の日」の祝日。

閉会式の日本の旗手は、
空手「形」の金メダリスト、
喜友名諒選手。
IMG_56961

開会式も閉会式も、
主役は選手団。
オリンピアンと呼ばれる。
IMG_56971

国立競技場はショーの舞台と化した。IMG_56991

光の滝。
IMG_57011

それが集まって、
登っていく。
IMG_57041

少しずつ形が出来上がっていく。IMG_57081

現れたのが五輪のマーク。
IMG_57121

宝塚歌劇団員の国歌斉唱。
時代がかっていた。

そのあと灯籠に囲まれた木の精のダンス。
アオイヤマダさん。
IMG_57161

それから無観客の閉会式で、
オリンピック賛歌斉唱。
IMG_57211

ソプラニスタの岡本知高さん。
IMG_57231
素晴らしかった。

しかし一番印象に残ったのは、
次回開催のパリオリンピック大会の、
バトンタッチ演出。

ベルサイユ宮殿で馬術、
エッフェル塔の下でビーチバレー、
コンコルド広場で3人制バスケットなどなど。

グランドデザインがいい。
巨大な競技場や巨大な体育館ではなく、
伝統の街の各所でスポーツを楽しむ。

日本の閉会式の最後は、
大竹しのぶと子どもたち。
IMG_57301
悪くはないけれど、
テレビ番組の延長のように感じた。

最後の最後は聖火消灯。
IMG_57311

燃え続けた聖火台が球形に収まった。IMG_57361

2021年の東京2020オリンピック。
幕を閉じた。
IMG_57371
何はともあれ、閉会した。

その演出など物申す必要はない。
手放しで絶賛できるものでもないが。

オリンピアンの躍動には、
想像を超えた感動があった。

そしてたくさんの課題が与えられた。
日本の国への課題、
世界への課題。

オリンピックそのものへの、
そして国際オリンピック委員会への、
日本オリンピック委員会への課題。

文化としてのスポーツの課題。
アマチュアとプロフェッショナルの課題。

平和への課題、
儲け主義への課題。
人類が生きていくことへの課題。

課題はテーマだ。
そしてテーマは資源だ。

これを「テーマ資源」と見抜いたのは、
故小野貴邦さん。
㈱Do House創始者。

そう2020オリンピックは、
無数のテーマ資源を与えてくれたのだ。
????????????????????????????????????????????????????????????????

朝日新聞「折々のことば」
第2109回。

政治家が行き来するより、
文化が行き来するほうが、
ずっと国と国の関係を
よくする効果がある。
(『天野祐吉のCM天気図 傑作選』から)
31EC6MK--WL._SX341_BO1,204,203,200_

編著者の鷲田清一さん。
「料理、音楽、美術、映画、小説から
街の佇(たたず)まい、田園の風情、
動物とのつきあいまで、
ふと感覚を触れあわせ、
目配せしあうのに理屈は要らない」

これらがすべて文化である。
そしてスポーツも文化だ。

「感覚に快いものは、
主義主張の厚い壁、
時に無意識の不安に起因する
根深い偏見をもかい潜(くぐ)って
ひたと染みわたってゆく」

文化を理解し、
自ら文化する政治家も、
いないことはない。

しかしそんな政治家も、
主義主張の厚い壁の中にいると、
文化の本質から離れていく。

スポーツを文化とすると、
オリンピックも文化の祭典である。

そのオリンピックを、
開催し運営する責任者も、
文化の人であってほしい。

日本の大会組織委員長は、
最終的に橋本聖子さんとなった。
元オリンピアンであり、
政治家に転身した人。

2012年ロンドン五輪のセバスチャン・コー氏。
2大会連続の陸上男子金メダリストだった。

16年のリオデジャネイロ五輪では、
カルロス・ヌズマン氏が委員長。
バレーボール男子代表だった。

次の2024年開催予定のパリ五輪は、
カヌー金メダリストのトニ・エスタンゲ氏。

一方、当初の日本の組織委員長は、
森喜朗氏だった。

もともとは早稲田のラガーだが、
オリンピアンではないし、
何といっても総理大臣を務めた、
政治家中の政治家だ。

日本で開催された過去3回の五輪委員長。

1964年の東京大会は、
安川電機の故安川第五郎氏、
72年の冬季札幌五輪は、
元経団連会長の故植村甲午郎氏。
そして98年の長野大会は、
元新日本製鉄会長の故斎藤英四郎氏。

いずれも故人となってしまったが、
「経済界からの出馬」といった感じだった。

それはオリンピックから、
政治色を排除しようという動きだった。
同時にオリンピックは金がかかるから、
損益勘定ができる人、
経営ができる人物が就任した。

今回は、誰が決めたか、
森喜朗氏となって、
その「失言」によって橋本聖子氏へ。

ここで思うのは、
渋沢栄一の言葉。
著書『論語と算盤』から、
「能く集め能く散ぜよ」
「能く」は「よく」と読む。

上手に金を集め、
世の中から集めたそのお金を、
上手に社会に還元せよ。
41v2cwM6h4L._SX310_BO1204203200_

ダイエー創業者の中内功さん。
「稼ぐは技術、使うは芸術」
渋沢と同じ考えだ。

このあと、東京2020五輪の採算が、
明らかになるだろう。

今後の日本や東京の繁栄の礎となったか。
それも少しずつ判明するだろう。

これらも反省点として、
「テーマ資源」となるに違いない。

能く集め、能く散ぜよ。
小売業経営に通じる考え方だ。

〈結城義晴〉

2021年08月07日(土曜日)

東京2020オリンピックのアスリートたちの「感謝」の意味

東京2020オリンピック。
終わりに近づいた。

メダルを獲得した選手。
惜しくも敗れた選手。
遠く及ばなかった選手。

例外なく言葉にするのが、
「感謝」

それだけ今回のオリンピックは、
実際の競技の舞台に立つまでの、
障害が大きかったのだと思う。

COVID-19の影響である。

1年遅れの開催も、
ある意味では仕方のないことだった。

けれどアスリートにとって、
この1年の延期は、
辛い辛い練習が、
1年伸びることだった。
表舞台に立つまでの緊張が、
1年続くことを意味した。

それに耐え抜いて、
ひのき舞台に立った選手たちは、
誰もが感謝の気持ちをもち、
ごく自然に、こころから、
感謝の言葉を発したのだろう。

私たちも、
生きていること、
仕事ができることに、
感謝したくなる。

商売の世界ならば、
お店があること、
お客さまが来てくれること、
そこで働くことに、
自然に感謝したくなる。

そういう感謝を実感する。

障害が大きければ大きいほど、
支えてくれる人たちへの、
感謝の気持ちも大きくなる。

反対が強ければ強いほど、
支持し応援してくれる人たちへの、
感謝の気持ちも大きくなる。

素晴らしいことだ。

しかしその感謝の気持ちを、
利用しようとする輩には、
大いに腹が立つし、
許してはならない。

それでもイエス・キリストは言った。
「右の頬を打たれたら左の頬を差し出せ」
新約聖書『マタイの福音書』第5章。

アスリートたちの感謝には、
そういった無償の「愛」がある。

それが私たち全員が、
五輪延期から得られたものだ。

オリンピック最終日の前日にも、
素晴らしい活躍があった。

野球では侍ジャパンが、
アメリカに快勝。
20210807_1_3-1
「快勝」のお手本のようなゲームで、
しっかり守り、的確に攻めた。

結果は2対1。

稲葉篤紀(あつのり)監督の采配が光った。
稲葉は男を上げた。
51gMdjq6IoL._SY291_BO1,204,203,200_QL40_ML2_
その稲葉篤紀は名古屋生まれ。
中京大学中京高校から法政大学へ、
そしてプロ野球ドラフト3位で、
ヤクルトスワローズ。
さらに日本ハムファイターズへ。

引退後、解説者や打撃コーチを務め、
2017年から日本代表監督。

テレビなどで見るとわかるが、
右頬に大きな痕がある。
「太田母斑」と呼ばれる痣(あざ)だ。
原因不明の生まれつきのもので、
治療によって消したりすることもできる。

しかし稲葉は、
同じ症状で苦しむ人の励みになるよう、
あえて治療したり隠したりはしない。

そんな人柄が、
稲葉篤紀のリーダーたる所以だ。

良いリーダーが、
良い仕事をした。

私はそれがうれしかった。

レスリングも強かった。

レスリング女子50キロ級は、
須崎優衣選手が金メダル。
圧倒的な強さで、
全試合テクニカルフォール勝ち。
柔道で言えば合わせ技一本勝ち。
須崎

オリンピック開会式で、
バスケットボールの八村塁と一緒に、
国旗をもって入場したのが、
小柄な須崎だった。
IMG_51911
その責任を感じつつも、
責任を果たした。

レスリング男子フリースタイル65キロ級では、
乙黒拓斗が残り14秒で逆転勝ち。
otoguro2
ひたすら勝利に向かって挑戦した、
才能と努力を兼ね備えたレスラー。

彼らもみな、
「感謝」の言葉を口にした。
2019120501
朝に希望、

昼に努力、
夕に感謝。

毎日毎日、
この繰り返し。

そして無償の愛。

これも商売に通じることだ。
その無償のものに感謝しよう。

〈結城義晴〉

2021年08月06日(金曜日)

サンエーの「Web講演会」と「善の発想」

1945年8月6日。
広島に原子爆弾が投下された。

それから76年の時が流れた。

母は1926年(大正15年)、
広島の生まれだ。

西城という田舎で育った。

原爆投下のとき、
21歳だったが、
被爆はしなかった。

それでも8月6日になると、
私は西の空を仰いで、
静かに黙とうする。

合掌。

全国の新型コロナ新規感染者数は、
過去最多の1万5645人。

日本の累計感染者数は、
100万人を超えた。

50万人を超えたのは4月上旬だった。
それから4カ月あまりで倍増した。

変異株、とくにインド型デルタ株が、
猛威を振るっている。

東京都は今日1日で4515人。
東京は5000人を切ったが、
神奈川県は2082人で、
2000人を超えて過去最多。

大阪府は1310人、千葉県は1057人。
どちらも過去最多。

埼玉県が1220人。
福岡県840人、沖縄県565人。

新潟、富山、山梨、静岡、
三重、京都、熊本、鹿児島。
全国12府県で最多を記録。

お盆の帰省シーズンには、
全国の地方都市に向けて、
デルタ型が感染域を広げていきそうだ。

まだまだ、私たちは、
最悪を覚悟しつつ、
最善を尽くさねばならない。

艱難が忍耐を生み出し、
忍耐が練達を生み出し、
練達が希望を生み出す。
この希望は、
失望に終わることがない。
〈新約聖書・ローマ人への手紙5章〉

私はキリスト者ではないが、
この言葉はいつも心の中にある。

苦しいとき、辛いとき、
それに耐えねばならないとき、
いつもこの言葉を思う。

そして今、世界中の人々が、
この言葉によって救われる。

艱難から生まれた希望は、
絶対に失望に終わることがない。

今日は朝、9時から、
Web講演会。

㈱サンエーの店長や経営幹部が、
本部や各店舗で聴講してくれた。 IMG_56221

サンエーはそれらの人たちが全員、
私の『コロナは時間を早める』を、
事前に読んでくれた。

はじめに上地哲誠社長が、
沖縄やサンエーの現状を、
丁寧に説明してくださった。

沖縄でもデルタ株の感染が広がる。

その「艱難」のなかでの講演会。
IMG_E56251

本を読んでくれた聴講者に、
著者自身が重要な点を強調しながら、
講演をしていく。

これほど理解が進むやり方はない。IMG_E56431

もちろん本に書かれている事実が、
さらにアップデートされていれば、
それを加えて解説する。IMG_E56341

本に書かれていないことにも、
講演はどんどん広がっていく。IMG_E56321

1時間ほどで5分の休憩を取って、
再開するときには背広を脱ぐ。
いつもの講演スタイル。IMG_E56281

そして後半を一気に語った。IMG_E56291

最後に田崎正仁常務が、
代表して質問をしてくれた。

その質問が実に的確だった。

私も率直に答えた。

最後にまた上地社長。
私はその画面を見ながら、
この企画に満足した。
IMG_E56471
ご清聴、感謝したい。

ただし、リアルの講演のように、
聴講者の反応がないのが、
ちょっと寂しい。

事務局の玉城むつ子さんから、
すぐにメールが届いた。

ありがとうございました。

オンライン講演が終わると昼食。
そしてオフィス裏の遊歩道。
IMG_56661

森林浴とまではいかないが、
木々の下を歩くと、
気持ちが落ち着く。
IMG_56671

そして午後は、
鈴木國朗さん来社。
IMG_E56711

ふたたびZOOMでミーティング。

ここでも半分くらいが、
講演調となってしまった。
IMG_56721
ありがとう。
これからもよろしくお願いします。

最後に、
サンエーの「経営理念」を紹介しよう。
実にユニークで、
私は大好きだ。

「経営理念]

善の発想

人を好きになることを心がけ、
心のプラス発想で
「お客様の喜びを
自らの喜びとする企業」を目指す。
善の発想が、
いかなる逆境の中におかれても、
物事をプラスに変え
乗り越えて行く原動力になる。

自主独立

自分の進む道は、
自分の責任で決める。
事業はロマンであり、
流通小売業は気配りの芸術。
これらの実現には自主独立の精神が
絶対のものとなるという経営哲学。

――ストイックな経営理念だ。
西田幾多郎の『善の研究』
第十一章「善行為の動機(善の形式)」で、
「善」が簡潔に説明されている。
frDGCemG5kX9EBY8IrbThQ__

「善とは、
自己の内面的要求を満足するもの」

ここで言う「自己の内面的要求」とは。
「意識の根本的統一力、
即ち人格の要求である」

「これを満足する事、
即ち人格の実現というのが
我々に取りて絶対的善である」

西田は「絶対的善」を、
「人格の実現」と言い切っている。

サンエーにおいては、
「お客さまの喜びを
自らの喜びとする」ことが、
「自己の内面的要求」であり、
「人格の実現」である。

そして、
サンエーの「善の発想」は、
「いかなる逆境の中におかれても、
物事をプラスに変え
乗り越えて行く原動力になる」

艱難が商人を鍛える。
そして艱難から生まれた希望は、
絶対に失望に終わることはない。

そしてここには根底に、
「善の発想」がなければならない。

〈結城義晴〉

2021年08月05日(木曜日)

「殿様茹で蛙」とアマゾンの「Day 1を忘れるな」

とうとう5000人を超えた。
東京都の新型コロナウイルス感染者。
今日1日で陽性反応が判明したのが、
5042人。

全国で1万5263人。

神奈川県が1846人。
わが神奈川も、
留まるところを知らない。

埼玉県が1235人、
大阪府が1085人。

千葉県942人、
福岡県718人、
沖縄県648人。

福岡を除く6都府県が、
緊急事態宣言中。

一番悩み深いのが、
緊急事態宣言を発していながら、
感染者が爆発的に増えていることだ。

だとすれば、
一番厳しいはずの「宣言」を、
さらに厳しくするしかない。

あるいは「宣言」の内容や方針が、
間違っているのだから、
その内容を変えねばならない。

菅義偉政権は、
そのどちらも考えないらしい。

感染者が増えれば、
病院に行く人が増える。
そして入院する人も増える。

すると病院の病床が足りなくなる。

だから通常なら入院する中等症の人は、
自宅待機にする。

そんな方針転換が政府から発表された。

これには国民が反発した。
当然だ。

そしてまた中等症の人も、
原則的に入院すると改められた。

しかし病床が足りないという問題は、
まったく解決されていない。

思考停止に陥っている。

前に書いたが、政府が、
「茹でガエル」になっている。
そうすると菅首相は、
「殿様茹で蛙」ということになる。

滑稽な話だが、
笑ってはいられない。

会社や組織にもある。

スーパーマーケットなど、
コロナ特需の恩恵を受けた業態ほど、
茹でガエルになりやすい。

最近は空を見上げることが多い。
IMG_56191

もうすでに秋の気配を感じさせる。IMG_56201

商人舎流通スーパーニュース。
アマゾンnews|
第2Q売上高27%増・純利益48%増/実店舗売上げ10%増

米国のアマゾン・コム。
上半期の総売上高は2216億ドル、
1ドル100円換算で22兆1598億円。
なんと34.8%の増加である。

営業利益は165億6700ドル、
1兆6567億円。
こちらは68.5%の増加。

純利益は158億8500万ドル。
1兆5885億円。
前年の2倍を超える104.2%の増加。
前年比204.2%。

アマゾンに茹でガエルの兆候はない。

創業者ジェフ・べゾスはいつも言う。
「Day Oneを忘れるな!」
20170910_bezos

創業1日目の燃えた日こそ「Day1」である。
そしてその精神を忘れてはならない。

だからべゾスが執務するビルは、
所番地が変わろうと「Day 1」と名づけられる。

1年1年を「Day1」と見なして、
努力を怠らず精進を続ける。

すなわち「初心忘るべからず」。
能を大成した世阿弥の精神。
512WB5SzqzL._SX336_BO1,204,203,200_

世界最大の企業ウォルマートにも、
茹でガエルにならないための金言がある。
??????????
ウォルマートの歴史上、
もっとも有名なCIOケビン・ターナー。

「私たちは、
世界最大の会社を
つくろうとはしていない。
地域の1店1店を、
最良の店にしようと
しているだけである」

世界最大の会社だけではない。

日本最大の小売業も、
首都圏第一の小売業も、
西日本第一の小売業も、
東北第一の小売業も、
関西ダントツの小売業も、
沖縄一番の小売業も、
それをつくろうと無理をしてはいけない。

「この1店」を最良の店にしよう。

それだけを念じて、
売場をつくり、店をつくる。
顧客を迎え、仕事をする。

それが結果として、
世界最大や日本最大、
首都圏や西日本、関西や東北、
そして沖縄第一の企業となる。

東京オリンピックでは、
今日も日本の選手が金メダルを獲得した。

レスリング女子57キロ級の川井梨紗子選手。
kawai2
昨日はレスリング女子62キロ級で、
妹の川井友香子選手が金メダル。

これで2日続けて姉妹のチャンピオン。

昨日はスケートボード女子パークでも
四十住さくら選手が金メダル。
開心那選手が銀メダル。

女性アスリートの活躍が目立つ。

金メダルだけではない。
今日は卓球女子団体で、
石川佳純、伊藤美誠、平野美宇の、
三人娘が銀メダル。

立派。よくやった。

空手「女子・形」の清水希容選手も、
美しく、力強く、速い試技で銀。

素晴らしかった。
simizu

さらに陸上男子20km競歩では、
池田向希選手が銀メダル。
山西利和選手が銅メダル。

サッポロは東京よりも暑かった。

ボクシング男子フライ級では、
田中亮明選手が銅メダル。

彼らにかぎらず、
オリンピック参加のアスリートたちに、
「茹でガエル選手」は一人もいない。

「Day 1を忘れるな」
「初心忘るべからず」

見ている私たちも、
ただ浮かれていてはいけない。

残念ながら、
国が茹でガエルだろうと、
首相が殿様茹で蛙だろうと、
たとえ会社が茹でガエルだろうと、
自分は自分の「Day 1」を忘れてはいけない。

私も自分の44年前の、
第1日目の心持ちを、
絶対に忘れず、
新しい気持ちで前に進もう。

〈結城義晴〉

2021年08月04日(水曜日)

「苦しみは無理から生じる」だから「がんばりすぎない」

毎日、必ず見る。
NHKのWebサイトに、
毎日午後4時に掲載される。

新型コロナウイルス、
都道府県別の感染者数マップ。zennkokukansenn

8月4日、全国で1万4207人。
これ、1日の陽性確認者の数。

東京都は4166人。
過去最多。

神奈川県が1484人、
大阪府が1224人、
埼玉県が1200人。
1000人台が3府県。

千葉県840人、
福岡県752人、
そして沖縄県602人。

沖縄県の総人口は、
この2021年7月1日現在で、
145万9214人。

福岡県は513万0371人、
千葉県が628万4573人だから、
沖縄の感染率は高い。

あんなに素晴らしい沖縄で、
変異株が猛威を振るっている。

お見舞い申し上げたい。

沖縄の小売業、サービス業の皆さん、
エッシェンシャルワーカーの皆さん、
頑張ってください。

東京、沖縄を含めて、
全国の14都道府県が、
過去最多。

ああ。

インド型変異種のデルタ株が、
圧倒的感染拡大を見せる。

「自助・共助・公助」をモットーとする菅義偉首相。
自助・共助に頼っている。

こういう時こそ、
的確で迅速な「公助」の出番だ。

よろしく、頼むよ。
ソーリ。

私は月刊商人舎8月号の最終責了。
終わりました。
IMG_5609 (002)1

特集は?

まだ秘密!
IMG_5605 (002)1
しかし、お陰様で、
いい雑誌になりました。

夜の長光山妙蓮寺。IMG_5603 (002)1

門前に掲げられた住職の書。
「人生
すべての苦しみ

無理から生じる」
IMG_5599 (002)1
故人となられた西端春枝先生を思い出した。
「結城さん、
無茶はあかん、
無理はええけど」

しかし「無理」を重ねていると、
「無茶」になる。

すべての苦しみは、
その無理から生じる。

以て自戒とすべし。

8月1日の朝日新聞「折々のことば」
第2102回。

ほら、
暗くなってるでしょ。
これはこの世界が
今日はここまでと
言っている証拠。
(森田季節)
小説『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』から。
B01MU3614V.01._SCLZZZZZZZ_SX500_
「”社畜”として過労死した後、
不老不死の魔女に転生した女性」

「彼女を慕う弟子が師を歓(よろこ)ばすため
徹夜で遅れを取り戻そうとすると、
すぐにこう戒めた」

「頑張るって言葉を
いい意味で使いすぎちゃダメ!」

「ほどほどを保て」

だから、
「がんばりすぎないでください」
将棋の谷川浩司第17世名人の言葉。

谷川は阪神淡路大震災で被災した。
その経験から2011年3月に、
東日本大震災の現地に向けて発言した。
71mYpst2GxS._AC_UY436_QL65_

谷川と同じ神戸出身の森田季節。
ライトノベル作家。
「無理はやがて波紋のように
不幸を周囲の人たちに広げるから」

人生のすべての苦しみは、
無理から生じ、
やがて波紋のように、
不幸を周囲の人たちに広げる。

無理はまるで、
コロナウイルスのようだ。

だから「頑張る! 頑張れ!」を、
いい意味で使いすぎてはいけない。

ほどほどをたもって、
がんばりすぎずに、
がんばろう。

暑い夏だ。

それがいちばん、いい。

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人
海外研修会
2026年USA研修会
ミドルマネジメント研修会
第18回 ミドルマネジメント研修会

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
前略お店さま

チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.