結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2021年08月08日(日曜日)

東京2020オリンピック閉会の「能く集め、能く散ぜよ」

東京2020オリンピックが閉会した。
移動した「山の日」の祝日。

閉会式の日本の旗手は、
空手「形」の金メダリスト、
喜友名諒選手。
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開会式も閉会式も、
主役は選手団。
オリンピアンと呼ばれる。
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国立競技場はショーの舞台と化した。IMG_56991

光の滝。
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それが集まって、
登っていく。
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少しずつ形が出来上がっていく。IMG_57081

現れたのが五輪のマーク。
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宝塚歌劇団員の国歌斉唱。
時代がかっていた。

そのあと灯籠に囲まれた木の精のダンス。
アオイヤマダさん。
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それから無観客の閉会式で、
オリンピック賛歌斉唱。
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ソプラニスタの岡本知高さん。
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素晴らしかった。

しかし一番印象に残ったのは、
次回開催のパリオリンピック大会の、
バトンタッチ演出。

ベルサイユ宮殿で馬術、
エッフェル塔の下でビーチバレー、
コンコルド広場で3人制バスケットなどなど。

グランドデザインがいい。
巨大な競技場や巨大な体育館ではなく、
伝統の街の各所でスポーツを楽しむ。

日本の閉会式の最後は、
大竹しのぶと子どもたち。
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悪くはないけれど、
テレビ番組の延長のように感じた。

最後の最後は聖火消灯。
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燃え続けた聖火台が球形に収まった。IMG_57361

2021年の東京2020オリンピック。
幕を閉じた。
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何はともあれ、閉会した。

その演出など物申す必要はない。
手放しで絶賛できるものでもないが。

オリンピアンの躍動には、
想像を超えた感動があった。

そしてたくさんの課題が与えられた。
日本の国への課題、
世界への課題。

オリンピックそのものへの、
そして国際オリンピック委員会への、
日本オリンピック委員会への課題。

文化としてのスポーツの課題。
アマチュアとプロフェッショナルの課題。

平和への課題、
儲け主義への課題。
人類が生きていくことへの課題。

課題はテーマだ。
そしてテーマは資源だ。

これを「テーマ資源」と見抜いたのは、
故小野貴邦さん。
㈱Do House創始者。

そう2020オリンピックは、
無数のテーマ資源を与えてくれたのだ。
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朝日新聞「折々のことば」
第2109回。

政治家が行き来するより、
文化が行き来するほうが、
ずっと国と国の関係を
よくする効果がある。
(『天野祐吉のCM天気図 傑作選』から)
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編著者の鷲田清一さん。
「料理、音楽、美術、映画、小説から
街の佇(たたず)まい、田園の風情、
動物とのつきあいまで、
ふと感覚を触れあわせ、
目配せしあうのに理屈は要らない」

これらがすべて文化である。
そしてスポーツも文化だ。

「感覚に快いものは、
主義主張の厚い壁、
時に無意識の不安に起因する
根深い偏見をもかい潜(くぐ)って
ひたと染みわたってゆく」

文化を理解し、
自ら文化する政治家も、
いないことはない。

しかしそんな政治家も、
主義主張の厚い壁の中にいると、
文化の本質から離れていく。

スポーツを文化とすると、
オリンピックも文化の祭典である。

そのオリンピックを、
開催し運営する責任者も、
文化の人であってほしい。

日本の大会組織委員長は、
最終的に橋本聖子さんとなった。
元オリンピアンであり、
政治家に転身した人。

2012年ロンドン五輪のセバスチャン・コー氏。
2大会連続の陸上男子金メダリストだった。

16年のリオデジャネイロ五輪では、
カルロス・ヌズマン氏が委員長。
バレーボール男子代表だった。

次の2024年開催予定のパリ五輪は、
カヌー金メダリストのトニ・エスタンゲ氏。

一方、当初の日本の組織委員長は、
森喜朗氏だった。

もともとは早稲田のラガーだが、
オリンピアンではないし、
何といっても総理大臣を務めた、
政治家中の政治家だ。

日本で開催された過去3回の五輪委員長。

1964年の東京大会は、
安川電機の故安川第五郎氏、
72年の冬季札幌五輪は、
元経団連会長の故植村甲午郎氏。
そして98年の長野大会は、
元新日本製鉄会長の故斎藤英四郎氏。

いずれも故人となってしまったが、
「経済界からの出馬」といった感じだった。

それはオリンピックから、
政治色を排除しようという動きだった。
同時にオリンピックは金がかかるから、
損益勘定ができる人、
経営ができる人物が就任した。

今回は、誰が決めたか、
森喜朗氏となって、
その「失言」によって橋本聖子氏へ。

ここで思うのは、
渋沢栄一の言葉。
著書『論語と算盤』から、
「能く集め能く散ぜよ」
「能く」は「よく」と読む。

上手に金を集め、
世の中から集めたそのお金を、
上手に社会に還元せよ。
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ダイエー創業者の中内功さん。
「稼ぐは技術、使うは芸術」
渋沢と同じ考えだ。

このあと、東京2020五輪の採算が、
明らかになるだろう。

今後の日本や東京の繁栄の礎となったか。
それも少しずつ判明するだろう。

これらも反省点として、
「テーマ資源」となるに違いない。

能く集め、能く散ぜよ。
小売業経営に通じる考え方だ。

〈結城義晴〉


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