結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年06月16日(木曜日)

「栗花落(つゆり)」と「天才の一手」と露文学者の「リーダー論」

今朝午前3時10分から11時40分まで、
商人舎流通スーパーニュースが、
システムダウンしました。

ご迷惑をおかけしました。

原因を調査し、判明しました。
再発が起こらないような仕組みにしました。

変わらぬご愛読をお願いします。

将棋8大タイトルの一つ。
棋聖戦の第2局。

棋聖位は藤井聡太竜王が持っていて、
永瀬拓也王座が挑戦者、29歳。
藤井棋聖戦

第1局は「千日手」を二度続けて、
「二千日手」となった挙句、
永瀬王座が辛勝した。

迎えて昨日の第2局。
永瀬が慎重な差し回しで、
AI評価で7割近い優位を保っていた。
その116手目。

後手番の藤井の持ち時間は残り2分。
そこで棋聖が放った9七銀。
桂馬か香車からタダでとられる捨て駒。
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これが永瀬玉の退路を断って、
AI評価は藤井優勢に逆転した。

解説の横山泰明八段、40歳。
「言葉がありません」
「怖いことです」

その後、見事に詰め切って、
藤井聡太快勝。
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私はあとからYouTubeで見たが、
「天才の一手」に心から感心した。

これで棋聖戦は1勝1敗。
流れが変わる気がする。

さて梅雨時。
日経新聞一面コラム「春秋」
「この季節を代表する花といえば
アジサイやアヤメ、バラなどが思いつく」

私はクチナシを思う。
昔、詩を書いて、曲をつけた。

コラム。
「栗の実は秋の季語だが、
その花は今が盛りだ」

松尾芭蕉の句。
世の人の見付けぬ花や軒の栗

「世間の人びとがほとんど注目しない
この花をたたえている」

「入梅のころに栗の花が落ちる」

「栗花落」と書いて、
「つゆり」と読む。

難読人名のひとつだ。

昨日、東北地方全域が梅雨入りした。
「梅雨のない北海道を除いて
列島は本格的な雨の季節を迎えた」

コラムは、
季節の挨拶だけの凡庸な文章だが、
「栗花落」がとても良いので紹介した。

今日の私は商人舎オフィス。
この2冊を読み込んで原稿書き。
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1992年刊の『ロープライスエブリデイ』
そして2000年刊の『ウォルマート』

前者はサム・ウォルトンの自伝、
後者はボブ・オルテガのノンフィクション。

何かを調べるときには、
明暗、白黒、両面から迫るのがいい。

さて、日経新聞夕刊、
[私のリーダー論]
亀山郁夫名古屋外国語大学学長。
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ドストエフスキー研究のロシア文学者。
1949年、栃木県生まれの71歳。
東京外国語大学の教授から学長。
13年から名古屋外国語大学学長。
国際ドストエフスキー協会理事。
精力的に研究・執筆活動をしながら、
大学の組織運営に挑む。

ライフスタイルのコツは、
20年近く続ける「分割睡眠」方式。
「夜7時に帰宅し、
食事をするとまもなく眠り、
夜10時ごろに起き出して
午前3時まで仕事をします。
朝は8時半に起きます」

「帰宅後にいちど寝ることで
文学の頭にぱっと切り替わるのです」

これはいいかもしれない。

「リーダーに必要な条件」が問われる。

「創造的思考。
自分の力におごることのない謙虚さ。
厳しさと寛容さのバランス。
この3つです」

「人とは異なる
プラスアルファの思考ができないと
人はついてこないので、
創造的思考は重要です。
謙虚さは言葉に力を与えます。
ただ寛容の精神が強すぎると
裁断はできません」

創造的思考と謙虚さ。
相反するものが求められる。

自身をリーダーの資質に欠けると、
表現している。

「文学者であることがその理由です」

「リーダーが決断して組織を
導いていく存在である一方、
文学者は基本的に迷う存在だからです」

「文学は人間精神の根本を見つめます。
人間精神の根本は混沌としていて
美しくもあれば醜くもある」

「二元論的な価値観の中ですぱっと判断し、
割り切って行動できることが
リーダーの条件である以上、
常に迷いを抱えて
自分自身がどういう存在かも
わからないような文学者は
人を率いるのに向いていません」

しかし実際には15年にわたって、
2つの大学の学長を務める。
「学長としてのビジョンと夢があるからです」

「私が人生で経験した喜び、
文学や芸術を体験してほしい。
それがビジョンです」

ロシアのウクライナ侵攻について、
ロシア文学者としてどう感じるか。

2014年、ウクライナ東部で、
マレーシア航空機撃墜事件が起こった。
亀山学長はこのとき、
「ロシア文学者をやめたい」と思った。

「親ロ派勢力によって引き起こされた
誤射、撃墜であることは
疑うべくもありません。
ロシア側の欺瞞(ぎまん)を感じ、
嘘にこれ以上加担したくないと思った」

「ロシア文学、特にドストエフスキーが
私に教えてくれた究極の精神は
正直であれ、ということです」
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「正直であれ」
人間にとって、
リーダーにとって、
最も大切なことだ。

「現在の国際情勢において
文学者がすべきことは、
徹底して弱者の立場に身を置き
生命の尊さについて語り続けることです」

「ウクライナ侵攻と
それに付随する暴力性を明らかにし、
勇気を持って発信することが
大切だと思います」

同感だ。

最後に余談。
難解な長編小説を読み通すコツ。
「最初の30ページを2度読み直し、
小説の構成を頭にたたき込むこと」

勉強になります。
ありがとうございます。

「正直であれ」
商人にとっても、
大切なのはこれです。

〈結城義晴〉

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