今日も1日、横浜商人舎オフィス。
「狭いながらも楽しい我が家
愛の火影のさすところ
恋しい家こそ私の青空♬」
「エノケン」こと榎本健一。
ほんとうに懐かしいけれど、
ときどきエノケンの嗄れ声が、
ふっと耳の奥から出てくる。
すると1日中、そのメロディーを口ずさむ。
不思議だ。
今日は原稿を書きまくった。
月刊商人舎6月号、
最後の締めの原稿。
第1特集のまえがき。
そして第1特集の1本目の原稿。
第2特集のまえがきとあとがき。
それから表紙の言葉。
「Cover Message」
編集部がイラストを選んでくれて、
七海真理さんがデザインしてくれる。
素晴らしいものができ上った。
最近の表紙は申し分ない。
それだけで見ていても楽しい。
最後に「Message of June」
苦しんだけれど、
いい文章ができ上った。
そのあと七海さんのデザイン。
「Wonderful!!」
感動した。
楽しみにしてください。
その「Message of June」のゲラをもって、
山本恭広編集長と写真。
2日連続で午前様となった。
みんな、ありがとう。
お疲れ様。
昼間は来客。
㈱OICグループの宍戸真郷さん。
人事総務本部人材開発部部長代行。
OICグループの人材育成と教育について、
いろいろと話し合った。
今年1月のニュース。
OICグループnews|
グループ企業のトップ育成教育開始/最短23歳で社長も
経営者育成プログラムで、
「社長100人プロジェクト」を開始した。
「経営者育成塾」
その社内公募に多くの社員が応募した。
グループに2年以上勤務する、
中堅以下の社員約1000人が対象となった。
何度もテストや面接を繰り返して、
9人の第1期候補者が選ばれた。
多彩な、若い人財だ。
彼らを2年かけて経営者に育成する。
基本はビジネス・ブレークスルー(BBT)大学。
その運営会社Aoba-BBTが協力してくれる。
大前研一さんが学長の組織だ。
OICグループは2031年度までに、
グループ企業を100社にする。
その結果として売上高2兆円を達成する。
食に関する小売業、製造業、卸売業、
輸入商社、専門店、フードサービス業などなど。
100社をつくるには、
100人の社長が必要になる。
大いに賛同して、
1年の締めの講師を引き受けた。
それ以外にもとくにロピアの若い人たちに、
どうしても伝えたいこと、
必ず教えたいことがある。
それはまた別のセミナーとなる。
OICグループは、
最新の日本小売業ランキングで、
小売業第33位に躍進してきた。
日本のスーパーマーケットでは6位。
2025年2月期で5213億円、111店舗。
26.3%の伸び率だった。
日本のスーパーマーケット売上高順位。
[1位]
ライフコーポレーション。
8505億円。
[2位]
U.S.M.H
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス。
8113億円。
マルエツ、カスミ、マックスバリュ関東に、
いなげやが加わった。
[3位]
ヤオコー、7364億円。
[4位]
オーケー、6239億円。
[5位]
アークス、6083億円。
ラルズ1550億円とユニバース145億円。
[6位]が、
OICグループ(ロピア)だ。
それから、神戸物産、
ヨークベニマル、
西友、万代、ベルク。
ずいぶん順位が入れ替わった。
感慨深い。
特集のなかの、
スーパーマーケット番付に書いた。
1000億円企業は107社。
そのうちスーパーマーケット企業は36社。
企業数は全体の3分の1。
20兆円産業の底辺の広さが際立つ。
「スーパーマーケットは
オーバーストアというよりも、
オーバーカンパニーである」
10数年前にイオンの岡田元也会長が見抜いた。
この産業の企業数は圧倒的に多い。
しかしそのオーバーカンパニー産業にも、
徐々に上位集中が進んでいる。
これが結論だ。
ロピアとOICグループは、
100人の経営者を育成することで、
成長を図る。
論理的にこれは正しい。
朝日新聞「折々のことば」
第3414回。
できないことを、
できたような気になり、
やれないことを、
やったような気になる、
それは物語の世界だろう。
〈田中小実昌〉
「世の中は物語だらけ。
出来事や体験を人は
つい物語にしてしまうのではなく、
物語としてしかしゃべれない」
「『人生』という言葉も物語用語の一つ。
それを知ってしまうと、
語ること自体がつまらなくなる」
〈短編小説「寝台の穴」(『ポロポロ』所収)〉
できないことを、
できたような気になり、
やれないことを、
やったような気になる。
それでは実務は進まない。
100人の経営者を育てる。
一番いいのは、
経営者を経験させることだ。
失敗もさせる。
そして敗者復活の風土を用意しておく。
すると、
できないことを、
できたような気にはならない。
やれないことを、
やったような気にもならない。
〈結城義晴〉