全日食躍進チェーン大会「六原則」の人間の原則

高市早苗内閣の期待の女性閣僚。
首相以外に2人。
まだまだ人材はいるのになぁ。
新橋からゆりかもめに乗って、
お台場へ。
今日は、
全日食躍進チェーン大会。
場所はグランドニッコー東京台場。
会場は地下1階のパレロワイヤル。
毎年、約2000人が集まる。
私はもう40年近く参加している。
チェーン地区本部のメンバーを中心に、
取引先のトップや関係者が集まる。
顧客代表の皆さんも参集。
100%商品供給をする。
スーパーマーケットのボランタリーチェーン。
その全国加盟店分布図。
全日本食品関係者は全員が、
赤いジャケットを身に着ける。
大会は三部構成。
第一部は記念講演、
第二部が躍進チェーン大会、
第三部が祝賀会。
それぞれの部ごとに、
ジュニアボードメンバーを中心とした、
3名が司会を担当する。
開会あいさつは岸本孝弘さん。
全日食チェーン協同組合連合会代表理事理事長。
記念講演は白井一幸さん。
育成・チームビルディングコーチ。
テーマは「目的と目標で世界一を目指す」。
駒澤大学から日本ハムファイターズへ。
渋い二塁手として活躍。
2023WBC侍ジャパンヘッドコーチで、
侍ジャパンの栗山英樹監督を支えた。
WBC中のチームの戦いの舞台裏、
変容ぶりを語った。
第二部は躍進チェーン大会。
大会会長としてのあいさつは、
全日本食品㈱平野実社長。
全日食チェーンは創立64年目を迎えた。
第13次3カ年計画の第2年度に当たる。
7つのテーマをスローガンとして掲げている。
①小売主宰ボランタリーチェーン
②物流改革
③生産性向上と店経営の強化
④商品力強化
⑤拠点拡大
⑥地域貢献と持続性あるチェーン活動の推進
⑦VC価値観の越境への着手
一つひとつのテーマについて、
平野さんは進捗の中身を丁寧に語った。
続いて来賓紹介。
前列に並んだ来賓を全員、
一人一人紹介。
食品メーカーや卸売業の現役トップが、
ずらりと揃って一人ひとり紹介された。
50名以上、これが圧巻。
私も一度、ここで紹介されたことがあるが、
酷く緊張する。
しかしこのなかで、
女性トップはたった一人だった。
はごろもフーズ㈱代表取締役社長の後藤佐恵子さん。
日本はまだまだです。
来賓の祝辞。
3人の国会議員の予定だったが、
平将明前デジタル担当大臣、
小泉進次郎防衛大臣は公務のため欠席。
全日食チェーン本部のある地元、
東京13区足立区の土田慎議員があいさつした。
躍進チェーン大会を締めくくるのは、
名物の大会宣言だ。
菊田晴久さんは、
全日食チェーンジュニアボード、
東北会議前会長。
大会宣言は「加盟店六原則」を強調した。
「出る・買う・払う・話す・乗る・増やす」
第一の「出る」は同志的共同体だから、
まず第一に会合に「出る」のが原則。
第二の「買う」は本部から商品を「買う」。
ボランタリーチェーン本部は事業会社であり、
全品供給の問屋機能を持っている。
だから第三の「払う」は、
買ったら「払う」。
全日食チェーンは、
メーカーや問屋に本部が「代払い」をする。
本部が差金決済をして保証する。
その本部に加盟店は「払う」。
第四の原則「話す」は、
互いに徹底的に話合う。
第五の「乗る」は、
みんなで話し合い、決めたことには、
無条件に「乗る」。
そして第六が「増やす」。
増やさなければ倒れる。
逆に、増やしすぎると倒れる。
全日食の六原則は変わらない。
変わってはいけない。
チェーン大会が終わると、
約1時間の休憩。
㈱ケンゾー社長の木村健造さんに出会った。
長年、代表理事理事長を務めてきた重鎮。
左は営業部課長を務める次男の木村勝平さん。
それから㈱True Dataのお二人。
越尾由紀上席執行役員と渡邊幸夫執行役員。
もちろん私はTrue Dataの社外取締役。
True Dataも全日食のお手伝いをしている。
第三部の祝賀会がスタート。
開会あいさつは、永田正蔵さん。
全日食チェーン九州協同組合代表理事理事長。
永田さんも「六原則」の「買う」を訴えた。
来賓祝辞は自由民主党元幹事長甘利明さん。
2013年のTPP交渉の時に、
全日食チェーンに助けてもらった裏話を披露した。
実にうまい話だと感心した。
乾杯はフューチャー㈱会長兼社長の金丸恭文さん。
全日食のシステム構築を担い続けている。
そして大きな声で乾杯。
以降は歓談。
音楽はジャズに変わった。
国分グループ本社㈱会長兼CEOの國分勘兵衛さん。
國分さんは傘寿の現役トップだ。
いつも変わらない。
㈱日本アクセス社長服部真也さん。
乾杯のビールを、
服部さんに注いでいただいて大恐縮。
㈱明治屋名誉特別顧問の磯野計一さん。
長いながいお付き合いだが、
この会でしかお会いできない。
磯野さんもほんとうに変わらない。
素晴らしい。
加藤産業㈱社長加藤和弥さん。
加藤さんは貫禄が出てきた。
経営者としての自信もうかがえる。
㈱寺岡精工会長の寺岡和治さん。
商人舎がお手伝いしたプロジェクトが、
成果を上げた。
嬉しいことです。
第一屋製パン㈱社長細貝正統さん。
令和米騒動はパン業界に影響した。
頑張ってほしい、外から応援します。
㈱紀文食品社長の堤裕さん。
いまこそリーダーシップを発揮するときです。
踏ん張りどころです。
㈱ニップンの前鶴俊哉社長と池尾良上席執行役員。
池尾さんはコーネル・ジャパンの実行の3期生。
そして全日食の大黒柱・平野実社長。
故齋藤充弘さんのことをちょっとだけ話し合った。
全日食チェーン理事長の田中章一さん。
全日食の「顔」ともいうべき、
田中彰さんのご子息も59歳。
失礼な言い方だが、「いい顔」になってきた。
チェーンの中核を担う。
最後は丸大食品㈱社長の佐藤勇二さん。
中締めと万歳三唱。
閉会のあいさつは山下浩司さん。
全日食チェーン四国共同組合代表理事長。
いつものように、
気合の入った躍進チェーン大会だった。
商人舎2013年12月号で特集した。
ポスト・モダニズムVC
全日食チェーンと商業現代化現象を追う
「近代化」の次の「現代化」が、
全日食チェーンにも求められている。
ただし「六原則」変わらない。
これは人間が集まって何かをするときの、
基本原則だからである。
〈結城義晴〉