結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年07月24日(木曜日)

「本日土用丑の日」今日のウナギ販売は「利は他の品にあり」でご奉仕を!

昨夜0時26分、岩手県で、
マグニチュード6.8の地震が発生しました。
横浜の私の家も、揺れました。

お見舞い申し上げます。

先の6月14日にも、
マグニチュード7.2の地震が起こったばかり。

不安が広がります。

自分の力の及ばないことが起こる。
それには、自分の力の及ぶことを、
最大限に努力して備えておくこと。

残念ながらこれしかありません。

元気を出そうよ。
それがあなたの仕事です。
元気を売ろうよ。
それがあなたの役目です。

すべての商人の使命です。
すべてのリーダーのミッションです。

さて、事故のお知らせです。
このブログの7月22日のページに原因不明の事故発生。
記事が途中で切れています。

バックアップの原稿がありませんので、
書き直ししなければなりません。

私が、思い出して書き直すしかありません。
少し時間をください。

今後、バックアップをとる体制をつくります。
申し訳ありません。
どなたか、コピーをとった方がいらっしゃったら、
すみませんがお送りください。
本当に助かります。

22日に書いた「本日土用丑の日」が今日です。

22日の記事を読んだ方は、
覚えていらっしゃるかもしれませんが、
土用は、陰陽五行説から考え出された期間。
年に4回あって、春夏秋冬をつなぐ18日間。
春夏秋冬の前始末と後始末の期間。

丑の日は、12進法の二番目の日。
子、丑、寅、兎、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥と、
つながっている、その二番目。

この土用と丑が重なるのが、今日、土用の丑。

江戸時代、平賀源内がアイデアを出して、
土用の丑の日にウナギを食べると体によいと、
プロモーションした。

そのときの看板が、
「本日土用丑の日」
それが大ヒット。

今日は、日本伝統の土用丑の日です。
今夏はもう一回、土用丑の日があります。
12日後の8月5日。

そしてご承知の、ウナギの高騰。
ウナギに限りません。
なんでも高騰、何でも値上げが、
現在の潮流。
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しかもウナギは、
表示偽装や中国産への品質疑惑が、
マスコミ、世論や消費者の中に起こっています。

疑念のあるものは、食べなければよい。
これが消費者の大義です。

しかし、一方で、日本の旬を味わいたい。
味わってもらいたい。

だから私は提案します。

経営は苦しいだろう。
でも、
できるだけお値打ちで提供して、
安全でおいしいウナギを食べていただく。
今日は、そんな日にしましょう。
それが店の安心を生み出す。
この安心こそが、一番大切です。

必ず、お客様は喜んでくださる。

原価を切って販売するのはいけません。

しかし、限りなく原価に近い値段をつけて、
大盤振る舞いでご提供することは出来ます。

日本のウナギ産業全体のためにも、
今日は、「本日土用丑の日」。
平賀源内に戻って、
お客様の安心と歓喜を呼び戻す日ではないでしょうか。
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ただし、経営の原則「五つの法」。
一 利は元にあり[仕入れ調達説]
二 利は売りにあり[薄利多売説]
三 利は内にあり[経費削減説]
四 利はこの品にあり[製品開発説]
五 利は他の品にあり[プロフィット・ミックス説]

今日のウナギは、大抵の店の場合「利は他の品にあり」です。

「利は元にあり」や「利はこの品にあり」の、
準備が整っている会社は少ない。

「利は売りにあり」するほどに、
量を確保できる会社も少ない。
ならば最後の手段、「利は他の品にあり」

ただし、この五つの言葉には、
続きがあります。
「品質は維持・向上させよ」

そもそも現在の、ウナギマーチャンダイジングの問題は、
一部で「品質の維持・向上」が崩れたから発生したものです。

一部で壊れたものは、全体で直すしかない。

私は、今日を、そんな日にしていただきたい。

そして私たちすべてに、もう一回チャンスが与えられています。
8月5日の「二の丑」の日です。

岩手県の地震。
このブログの事故。
ウナギの問題。

トラブルに遭遇したときに必要なのは、
自分の力の及ぶことを、
最大限に努力して備えておくこと。

これです。

実は、再度訪れるトラブルに対応できないことこそ、
泥沼への転落の、最大の原因となるものなのです。

<結城義晴>


0 件のコメント

  • 最近の食品偽装の多くを見ると、何年か前に結城さんがおっしゃっていた「正直な商売」という言葉を思い出します。店はお客様にとって有益な情報は伝えますが、不利益な情報は伝えない傾向にあります。惣菜売場をみても、カロリーの高い商品にはカロリー表示はありません。でも、しかし、お客様は知りたいのです。正直な表示をすることで、お客様は店に対する信頼が生まれてくるものと思います。いわゆる、ストアロイヤリティの向上ですよね。いまこそ「正直な商売」を真正面から取り組むべきではないでしょうか。

  •    立地マンさま、「真っ正直商法」ですね。
       このテーマも2004年の商業界ゼミナールの
       メインタイトルになりました。
       Honesty(ただの正直商法)ではまだ足りない。
       Integrity(真摯な正直商法)でなければならない。
       英語で恐縮ですが、
       そんなところから発想したものでした。
       今、食品産業を挙げて、
       Integrityが求められていると思います。

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