結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年02月20日(木曜日)

浅田真央、楽しめ! そしてヨークベニマル大高善興社長対談

浅田真央のショートプラグラム、
可哀そうでならない。

言葉はない。

事前インタビューの時から、
顔つきに輝きがなかった。

そんなに考えなくていいよ。
子どものころのように、
スケーティングを楽しみなさい。

そう、声をかけたくなる。

こころから楽しんでほしい。
スポーツとは本来、
そういうものだ。

楽しんでいる笑顔が見たい。
それだけを祈りたい。

朝日新聞巻頭コラム『天声人語』。
政治や経済に関する記事には、
「?」を感じることも多い。

しかし日々の暮らしにかかわるコラムには、
うなづけるものもある。

「スーパーやコンビニの棚に
空きが目立つと落ち着かない」

これが顧客の気分。

品切れや欠品は、
売上げを損ねるのではなく、
顧客を不安にさせる。

「大雪のあと、
野菜などが品薄になった」

「ものは運ばれて手もとに届くのだ
とあらためて思う」

そうそう、そうなんです。

1977年の幸田文の随筆。
「これはどこからの旅ですか――
以前は八百屋さんで初物を見ると、
こんなふうに聞いたものだ」

「道中をいたわるやさしい言葉だ」
幸田文は女性作家らしい感性で、
野菜や果物に愛を注ぐ。

コラムニスト。
「現代の私たちにとって、
ともすれば青物も鮮魚も
店の棚に『ある』ものだ。
他の食品でも日用品でも、
ふだんは忘れている『ものの旅』を
災害のたびに思い出す」

「すかすかの棚は
心細さを加速させる」

欠品や品切れに対する消費者の気分。
顧客を不安にさせてはならない。

大雪や地震、津波のあとの、
欠品、品切れ、品薄。
すかすかの店の棚。

そんな災害や異変がない時にも、
欠品、品切れ、品薄は、
顧客を不安に陥れているのだ。

一方、日経新聞社説。
「時代に即した独禁法の流通指針を」

いわゆる「流通ガイドライン」。
「流通・取引慣行に関する独占禁止法上の指針」。
1991年に公正取引委員会が年策定。

6月に見直しの是非について、
結論が出される模様。

なぜ見直されるのか。
「91年当時はメーカーの価格支配力が強く、
メーカーの行為を縛ることが
消費者利益に結びつくという判断があった」

それから23年。
「メーカーと流通の力関係は
大きく変わった」

社会的に言えば「是正」といえるか。

だから「強いメーカー、弱い流通」を
前提にした現行ガイドラインは
そろそろ改訂すべき時期である――
これが大勢の言い分。

「見直しのポイントは、
独禁法に触れるのか否か」

ここにあることは間違いない。

「判然としない灰色の領域をできるだけ縮小し、
事業者が取り得る戦略の幅を広げる」
これもうなづける。

そして結論。
「メーカーと流通を
対立する存在ととらえるのではなく、
両者が協調して市場調査などを実施すれば、
消費者のためにもなるという視点も欠かせない」

製配販がフェアに、
Win-Winの関係を築けるガイドライン。

最後に一言。
「再販規制の撤廃にまで
踏み込むのは行き過ぎだろう」
これはケースバイケースだと、
私は思う。

「魅力ある商品をつくれば、
独禁法関連の規制がどうであれ、
その商品は高い値段で売れ、
ブランド力も向上する。
そんな当たり前の事実を
各メーカーはいま一度
銘記すべきである」
これはメーカーに対するコメント。

日経が社説で、
流通ガイドラインに、
指針を示す。

さて私は、
沖縄から帰ってきて、
今日はすぐに、
東北新幹線やまびこで郡山へ。

㈱ヨークベニマル本社でインタビュー。
大高善興社長。

本社へ向かうも、
先週末の大雪で道路は大混雑。
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いたるところに雪の山が築かれ
裏道は除雪が間に合っていない。

月刊『商人舎』3月号の取材。
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東日本大震災から、
3年が過ぎようとしている。
福島県はフクシマ原発事故の影響で、
震災後の暮らしや商売が大きく変わった。
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大高さんは様々な資料や新聞記事を示して、
福島の状況とベニマルの対応を、
ていねいに説明してくれた。
20140220203850.jpg

震災後にベニマルの社風で、
変わったこと、変わらないこと。

午後の4時過ぎから6時まで、
一気に語ってくれた。
20140220214204.jpg
ドラッカーや倉本長治の言葉を紹介しながら、
私も大高さんの考え方に賛同しつつ、補強した。

久しぶりの大高さんとの対談は
実に面白かったし、楽しめた。
20140220214220.jpg
仕事もスポーツも、
楽しまねばならない。

創業者の大高善雄さんの写真を前に、
固い握手。
20140220203916.jpg
いい言葉がたくさんあった。
感動的なエピソードも次々に出た。
ベニマルの戦略が明らかになった。

内容は、月刊『商人舎』3月号で。
3月10日発刊。

ヨークベニマル全従業員と、
大高善興さんに、
心から感謝したい。

商売を楽しんでください。
仕事を楽しんでください。

そうすればみなさんは、
いつも、自分の顧客から、
金メダルを貰えますよ。

〈結城義晴〉


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