結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2024年03月16日(土曜日)

「人間万事塞翁が馬」と「上り坂と下り坂」を考える。

「転んではいけませんよ!」

先日、黒田節子先生から、
注意を受けた。
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黒田先生も80歳台になって、
転んで大腿骨折となった。

それによってその後の生活が、
大きく制限された。

その反省から、
71歳の結城義晴に、
何度もなんども注意を促してくださった。

それなのに転んでしまった。
前のめりに倒れて、
両手両膝がコンクリートにぶつかった。

とくに右膝をひどく打って、
膝頭を擦りむいた。

そこにバンドエイドでカバーして、
その上から温湿布を貼った。

膝頭にヒビが入っているか、
骨折しているか。

多分、大丈夫だと思うけれど、
湿布を貼って養生している。

月曜日になったら、
医者に行ってみようかと考えている。

大腿骨折のようなことはない。
不幸中の幸いか。

人間万事塞翁が馬。

人間は何事も、
悪く見えることが起こっても、
それが良いことにつながり、
また良く見えること起こっても、
それが悪いことにつながっていく。

変転きわまりない。
悪いことが起こっても、
がっかりすることもない。
良いことが起こっても、
調子に乗ってはいけない。

悪いことが原因となって、
良いことが起こり、
その良いことが理由となって、
また悪いことが起こる。

中国の「淮南子―人間訓」の故事。

北の国境に住む老人・塞翁。
飼っていた馬が胡の国へ逃げてしまった。
塞翁はそれを幸運の訪れと予言した。
その馬はのちに、
胡国からりっぱな馬を連れて帰ってきた。
しかし塞翁はこれを不運の兆しだと言った。

その後、塞翁の子がその馬から落ちて、
足の骨を折ってしまう。

しかし今度は息子が、
その怪我のために、
戦争に行かずに済んでしまった。

亡くなった青島幸男さんが1981年に、
『人間万事塞翁が丙午』という小説を書いている。
処女作にして自伝小説、
それが第85回直木賞を受賞した。
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青島次郎さんと青島ハナさん。
東京・日本橋堀留町の弁当屋さん。

それが青島幸男さんの両親と実家。
その物語。

面白い。

振り返ってみると私の人生も、
ささやかながらそんな「塞翁が馬」だった。

誰の人生も「塞翁が馬」に違いない。

そして仕事も商売も、
人間万事塞翁が馬となる。

ほぼ日の糸井重里。
毎日書くエッセイ「今日のダーリン」

クイズ。
「東京には上り坂と下り坂と、どっちが多い?」

ヤマカンで答えを言うと、だいたいハズレ。

「残念でした。上り坂も下り坂も同じ数です」
そこで、笑いで終わる。

糸井さんは理屈っぽく考える。
「上ったら下らなきゃならないから、
だいたい同じ数か、と」

そしてその後、ずいぶん時間が経ってから、
やっと理解した。

「上り坂は、上る人から見える坂で、
下り坂は、下る人から見える坂」
なんだということを。
IMG_61874

「行き止まりのある上り坂も、
上にいる人には下り坂なのね。
こっちから見ての右が、
向こうから見た左みたいなものだ」

この考え方は役に立つ。

「“あっち側から見たら”ということを、
なるべく早く想像したほうが、
考えが鍛えられるんです」

これは本当に正しい。

文章を書く時のコツの一つ。
ある一文を書く。
「これはこうだ」
そのあとで、
「逆に見るとこれはこうだ」と書く

すると考察が深まる。

糸井さん。
「いろんなことについて
“入口の数と出口の数は同じ“と
思っていれば、
“入口は別の時間に出口としても使える”
と考えられることになるでしょう」

そこでたとえ話。
「予防注射だって、
“痛いからいやだ”と思う人は多いけど、
そんな嫌がられる注射をするお医者さんだって、
うれしくて痛がらせているわけじゃないんですよね」

アナロジーだ。

「嫌なやつも、嫌なやつから見たら、
こっちが嫌なやつとか」

その通り。

「それをわかっていながらものを考えるというのも、
“上り坂と下り坂クイズ”のおかげだったんですよね」

人間万事塞翁が馬も、
上り坂と下り坂。

転んだ結城義晴には、
何かいいことが起こるかもしれない。

これで養生するのは、
多分、良いことなんだ。

ありがとう。

〈結城義晴〉


2 件のコメント

  • 私も一度、転倒して顔を強打して以来、絶対にポケットに手を入れて歩かないなど、色々と気をつけるようになりました。あの程度で済んでよかったと、今では思っています。お大事にされて下さい。

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