結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2025年06月11日(水曜日)

ミドルマネジメント研修会2日目の「目標主義者になろう」

月刊商人舎6月号[Message of June]

目標主義者になろう。

はじめに、
目標をもったか。
もたなかったか。

それによって、
プロセスはまったく違ってくる。
そして成果は大きく変わる。

決意がいる。
心構えがいる。
準備がいる。

目標を強くもてば、
長続きする。
けっしてあきらめない。

失敗を恐れない。
くじけない。
失望しない。

目標主義を掲げる者。
「1+99」の渥美俊一。
「借入無しで年率30%成長」の飯田勧。

目標管理を実践する者。
「投下資本利益率20%」のジャック・ウェルチ。
それを教授したピーター・ドラッカー。

「夢に日付を」の渡邉美樹。
「マンダラチャート」の大谷翔平。
「31年2兆円/♡♡ロピア」の髙木勇輔。

目標主義を実践しよう。
滞る経済も、
迷える産業も。

目標主義者になろう。
学ぶあなたも。
教えるわたしも。〈結城義晴〉
6月号Message

 

さて、
第24回ミドルマネジメント研修会。

2日目の朝8時15分から、
第1回理解度判定テスト。

初日に学んだ結城義晴と鈴木哲男講師の講義から、
重要な項目5問を問題として設定。
とはいえ、1問の中に複数の答えを求める。IMG_E6416

昨夜遅くまで学び、今朝早くから
それぞれに復習していた受講生たち。
IMG_E6417

テストはどれだけ講義内容を理解したかを、
自分自身が確認するために行われる。IMG_6419

暗記するのではなく、
理解したことを自分の言葉で記述してもらう。IMG_6427

私も事務局も会場を回る。
IMG_6423

受講生たちの理解の成果を、
その場で確認していく。IMG_6425

30分間のテスト。
時間はあっという間に過ぎた。IMG_E6421

2日目の講義は9時にスタートする。
今日は夜8時までの長丁場。

第1・2講義は、
高野保男講師。
テーマは「作業システムとLSP」IMG_E6431

高野さんは人事部取締役時代に、
サミットでLSPを確立した。
LSPとはレイバー・スケジューリング・プログラムの略。

全国を飛び回って、全国の小売業に、
作業システムの改善と改革、その構築を指導する。
IMG_6429

豊富な資料と動画を駆使した事例。
わかりやすい講義。IMG_6434

「値引き」についての指摘は、鋭かった。IMG_6436

高野さんはこの後、大阪へ向かう。
まだまだお若いし、精力的だ。IMG_E6445
ありがとうございました。

第3講義は結城義晴。

理解度判定テストの回答を確認しつつ、
再度、解説を加える。
そうすると理解はさらに深まる。IMG_E6448

鈴木哲男講師の「重点販売商品」に関しては、
大久保恒夫さんの「イチニッパ」の例を挙げて、
捕捉的に解説する。IMG_6451

私の講義は商業現代化のまとめ。
そのために必須の知識商人の養成。

アメリカでウェグマンズやホールフーズに、
働きたい人が多いのは、それらが、
知識社会の中の知識企業だからである。

商売のこと、商品のこと、お客様のこと、地域のこと。
これらを誰よりもよく知っている専門家。
それが、知識社会の「知識商人」である。IMG_6469

午後の第4・5講義は「計数の基礎と応用」。IMG_6470

講師は山本恭広月刊商人舎編集長。IMG_6473

計数の第一人者白部和孝先生が引退。
その後を引き継いで、講義する。
白部先生のテキストも受け継いだ。IMG_E6474

ときに設問を投げかけ、
計算させ、答えさせる。
これも白部流の講義スタイルを踏襲。IMG_6475
ミドルマネジメントに必須の現場の計数。
商品の問題と人の問題から説明した。
商品の在庫と回転率と交叉比率。
人時生産性、同労生産性の計数。

コーヒータイムをはさんで、
4時15分から8時までは結城義晴が担当。

初めに計数の補足講義。
ミドルマネジメントのための経営数値。IMG_E6477

簿記、会計、財務の3つの概念整理。
それから財務三表。
貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書。IMG_6478

さらに重要な経営指標と3つの数字。
3つの数字とは、
上げる数字、下げる数字、
そして一定に保つ数字。

それらを丁寧に説明しながら、
2025年最新の主要小売チェーンの業績から、
大きな潮流と課題を分析する。IMG_6494

2日目の講義の肝は、
「大企業病」の対処法。

マネジメント理論の変遷と、
そのドラスティックな変換。
日本のチェーンストアに及ぼした影響。IMG_6492

アダム・スミスの分業論から、
フレデリック・テイラーの科学的管理法。
ヘンリー・フォードのフォーディズム。IMG_6456

テイラーのライバルだった、
管理過程論のアンリ・ファヨール。

ファヨールに関する本を見せながら、
職能制度と5つの管理要素、権利体系を説明。
これが「MTP」となって世界を席巻した。
IMG_6489

しかしファヨールのあとには戦後、
次々に人間関係論や行動科学が登場する。
ファヨールには「人間」の要素が欠落していた。

しかし戦後の日本のマネジメント教育には、
ファヨール理論が使われた。
そしてそれが多くの会社に大企業病を生んだ。
ここまで一気呵成に講義していく。IMG_6496

アンリ・ファヨールを激しく批判したのが、
ピーター・ドラッカーであり、
ノーベル賞学者ハーバード・サイモンであり、
ヘンリー・ミンツバーグである。

2日目の最後は、
組織の官僚化を防ぎ、
大企業病から立ち直る方法。

私の『店長のやさしいドラッカー講座』を基に、
ドラッカーのマネジメントを講義する。

ドラッカーの説く
最後は「責任の組織化」と、
「自己管理による目標管理」。

ドラッカーは「目標管理」の概念を創造した。

さらに「コミュニケーション」。
コミュニケーションは、
知覚であり、期待であり、要求である。
そして情報とは異なるものである。

最後に「経験の共有」こそ、
コミュニケーションギャップを埋めるものだ。IMG_E6484

最後まで真剣に聴講してくれた受講生。IMG_6505

長い長い2日目の研修だった。
朝8時15分に理解度判定テストを受け、
朝9時から夜8時までの12時間。

そしてお楽しみの夕食タイム。IMG_6514

今日のメニューはこんな感じ。
海の幸の刺身と蟹、
すき焼き鍋とローストビーフ、
そしてタケノコの炊き込みごはん。
血糖値検査中の私もおいしく平らげた。IMG_6513

女性の参加者はOICグループと、
スタジオアリスからの4名。
女性たちは元気はつらつ。IMG_6515

関西スーパーマーケットの面々。IMG_6516

福岡からやってきた、
三角商事の皆さん。IMG_6520

平和堂の皆さん。
IMG_6517

長野のデリシアからも参加してくれる。
いつも車でやってくる。IMG_6519

食事を終えると、
講義会場には復習する人たちの姿がある。
着替えもせず会場にやってくる人もいる。IMG_6528

ホワイエや部屋で皆、
それぞれに自習している。IMG_6529

「学生時代以来、こんなに勉強したことがない」
そんな声が出る。

みんな、自分の将来に目標をもっている。
だから必死の勉強に真剣に取り組む。

2泊3日のミドルマネジメント研修会。
ホテルでの缶詰セミナーだから、
学ぶ環境は整っている。
IMG_6521

目標主義を実践しよう。
滞る経済も、
迷える産業も。

目標主義者になろう。
学ぶあなたも。
教えるわたしも。

〈結城義晴〉


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