大谷翔平の「二刀流復活」とロピアの「公取委立ち入り検査」

大谷翔平、
投手として復活。
ロサンゼルスでのパドレス戦。
1番・投手兼指名打者で先発出場。
二刀流の復活。
2023年9月に右肘を手術。
昨2024年、ドジャースに移籍。
シーズン中は指名打者に専念。
しかし前人未到の50本塁打&50盗塁を達成。
打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁。
ワールドシリーズを制してMVP。
ドジャースでは初めての「二刀流」。
エンゼルス時代の2023年8月23日以来、
約1年10カ月ぶり。
ドキドキしてしまう。
結果よりも、
無事に投げてほしい。
そんな親心に似た気分だった。
本拠地ドジャースタジアムは大歓声。
マウンドに立った大谷は、
打席に入るとき以上に緊張して見えた。
ナショナルリーグ西地区のライバル、
ダルビッシュのいるパドレス。
その上位打線は強力だ。
1番はフェルナンド・タティス。
2021年のホームラン王。
大谷はゆったりと投げるが、
球は走っている。
タティスは詰まった当たり。
打ち取ったと思ったが、
センターの右前に落ちた。
いわゆる「ポテンヒット」。
アメリカでは「テキサスヒット」と呼ぶ。
2番は3年連続首位打者のルイス・アラエス。
初球のスプリットは指先に引っかり、
ワンバウンドの暴投。
まだ感覚は完全に戻ってはいない。
ランナーは得点圏に進塁した。
3番は通算352本塁打の3番マニー・マチャド。
軽くセンターへ犠牲フライを打たれて、
1点をとられてしまった。
その後は好守にも救われて、
セカンドゴロとサードゴロで抑えた。
ホッとした。
ベンチに戻ると、
すぐに打席に入る準備をする。
ああ、そうか。
打たねばならないんだ。
いつも通り1番打者。
1打席目は空振り三振。
自分で1点を取り戻そうとしたか。
そして1回裏が終わると、
予定通り投手交代。
投球数は28。
被安打2、1失点。
今日の最速は100.2マイル、
161.3キロ。
やはり並みのピッチャーではない。
指名打者になって3回の第2打席。
左中間へ見事なタイムリー2塁打。
自分の打撃で1失点を取り返した。
4回の第3打席もライト前へ、
タイムリーヒットで打点を挙げた。
4打数2安打2打点1四球、
ゲームは3対6で勝利。
試合後の大谷のコメント。
「うれしい気持ち」
「いろいろな人の支えがあって今日、
復帰できた」
「その方々に感謝したい」
ピッチングを振り返って、
「結果的にはいまいちだったが、
自分のなかでいいイメージを持って
前進できる材料がいっぱいあった」
「いい1日だった」
大谷翔平らしいコメント。
ほっと一安心した。
1回を投げ終わって、
1打席終わって、
ベンチに帰ると、
鼻や頬からぽたぽたと汗が流れた。
投手と打者の二刀流は、
1イニングだけでも、
こんなに疲労が出る。
大谷翔平は、
間違いなく誰にもできない、
模倣困難なことをやっている。
23年8月、エンジェルス時代に、
右肘の靱帯損傷が判明。
2度目の手術を受けた。
昨季は打者に専念して、
投手としてはリハビリを続けた。
ところが昨秋のワールドシリーズ第2戦で、
2塁への盗塁を試みて、
左肩を脱臼した。
それも修復手術を受けた。
再びリハビリをして、
今シーズンに臨んだ。
打者としては5月に15本塁打。
月間最優秀選手。
ゲームの間にも、
打者を立たせた実戦形式の投球練習を重ねた。
そして予定より前倒しで、
先発投手として復帰した。
凄いことだ。
あまり無理をしないでほしい。
そればかり考えている。
しかし本人は汗をぽたぽた落としながら、
心底、ベースボールを楽しんでいる。
さて商人舎流通SuperNews。
OICnews|
ロピアに公取委立ち入り検査/納入業者に無償で陳列作業要請
㈱OICグループの事業会社㈱ロピアに対して、
公正取引委員会が立ち入り検査を行った。
納入業者に、
商品の陳列を無償で手伝わせるなどの、
要請をしていた疑い。
独占禁止法違反の、
「優越的地位の乱用」に当たる可能性がある。
OICグループ並びにロピアは、
公式ホームページでコメントを公表した。
「本日、一部報道のありましたとおり、
当社は独占禁止法違反の疑いにより、
公正取引委員会の立ち入り調査を受けました」
検査を受けたのは事実である。
「本件は、弊社の新規出店および改装に際し、
納入業者様に対し、
無償で商品の陳列作業等を
要請していたとされる行為に関するものです」
「本件を厳粛に受け止め、
調査に全面的に協力するとともに、
社内のコンプライアンス体制の見直しに
着手しております」
あってはならないことだ。
襟を正して、二度と起こらないよう、
全役職員に徹底しなければならない。
いつも♡♡ロピアでなければならない。
ここはほんとうに大事なところだ。
朝日新聞「折々のことば」
第3423回。
「一緒に演奏する人を
幸せにできる人こそが、
本当の名人なんですよね」
〈バイオリニスト/堀米ゆず子〉
「ルドルフ・ゼルキンや
マルタ・アルゲリッチら
名手と呼ばれる演奏家はみな、
『自分を押しつけず、
いかに相手に合わせるかということに
常に心を砕いている』」
「音楽をすることは
『人と出会うこと』だ」
編著者の鷲田誠一さん。
「息を合わせたり、誘いを待ったり、
苦しみを分けあったりする中、
他者の現存を肌で感じるのだろう」
スーパーマーケットの仕事は、
お取引先とともに商品を、
顧客にとどけることだ。
大谷翔平も同じだ。
〈結城義晴〉