商人舎12月号「リージョナルチェーンの盲点」と「勇気ある決断」

月刊商人舎12月号、
本日発刊!!

特集は、
リージョナルチェーンの盲点
「商圏」と「商勢圏」を混同するな!!
[Cover Message]
小売業はナショナルチェーン全盛の時代に入っている。カジュアルファッションではユニクロとGU、そしてファッションセンターしまむら、無印良品。ホームファッションではニトリ、ドラッグストアは新生ツルハホールディングスとマツモトキヨシ。コンビニはセブン、ファミマ、ローソン。すべて47都道府県に出店が完了している。
しかし全業態の中核をなすスーパーマーケットと総合スーパーはリージョナルチェーンの時代である。そしてそのリージョナルチェーンをつくるための「商勢圏」の考え方に、大きな誤解と混同がある。
チェーンストアの基礎単位ローカルチェーンから、一歩抜き出たリージョナルチェーンへと展開する際の「盲点」が知覚されていないからだ。この「盲点」を克服できなければ、ローカルチェーンからの脱皮もできず、リージョナルチェーンとしての成長も展望できないのだ。
もちろん100%満足できるものではない。
けれど、いつもそれに近づけたいと思う。
私が書いた特集のまえがきは、
是非、読んでください。
「Regional Chainと商勢圏を、
再定義する」

今年最後の大事な提言です。
そのあとにケーススタディがずらり。
関西フードマーケット、融合する
「阪急オアシスマルシェ南千里店」

そしてアメリカのリージョナルチェーン。
HEB、商勢圏開発のお手本とせよ!
全米第4のダラス都市圏制覇の盤石セオリー

「冒険」をしないチェーンストアは、
第二商勢圏、第三商勢圏を、
勢いよく制覇することはできない。
そこで最後に「Message of December」
勇気ある決断
私たちは
いつも
勇気を
もたねばならない。
弱い人も、
強い人も。
小さな人も、
大きな人も。
力ある人も
知恵ある人も。
地位ある人も、
将来ある人も。
最後の最後には
勇気ある
決断を
しなければならない。
恐れてはいけない。
くじけてはいけない。
悔やんでもいけない。
逃げては、もちろんいけない。
日々の
小さな意思決定にも
勇気が
潜んでいなければならない。
人生一度の
大きな勝負どころには
勇気が
あふれていなければならない。
四面楚歌の
窮地には
勇気でしか
立ち向かえない。
勇気とは
未知なる世界に一歩、
目隠しで踏み込む
心のあり方だ。
ローカルチェーンから脱皮するためにも、
リージョナルチェーンで伸び続けるためにも、
ナショナルチェーンを完成させるためにも、
そして現状を維持するためであっても。
人びとが
すべて
勇気ある決断を
しつづけなければいけない。
〈結城義晴〉

2004年に商業界から刊行した『Message』
とても気に入っている一篇を。
この特集向けにアレンジしました。
朝日新聞「折々のことば」
第3538回。
哲学者の鷲田清一さんの編著。
鷲田さんのように日々、
新しい知見を追いかけつつ、
生きていきたい。
熟練し、洗練された魂で
生きている人は
本当にすばらしい。
生まれたままの幼い子供より
ピュアだと思う。
〈漫画家さくらももこ〉
「知識は役に立つが、
あくまで道具にすぎない。
それを使いこなすのが知恵だ」
その知恵とは、
「面倒臭くても辛(つら)くても、
物事に向き合わなければ得られない」もの。
「紆余(うよ)曲折を経て
そこへと至り着いた人は美しい」
「逆に知識だけ増やし、
小手先ばかり器用な人は、
自分には『汚い大人』に見える」
随想集『おんぶにだっこ』から。

2018年、乳がんのために、
53歳で逝去。
漫画を描き続けて、
ここに到達した。
私が思っている「知識商人」は、
さくらももこさんの考えと同じだ。
知識だけ増やして、
小手先ばかり器用な人は、
「汚い商人」だ。
紆余曲折を経て、
そこへ至りついた商人は美しい。
〈結城義晴〉



























