結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2025年12月26日(金曜日)

商人舎の仕事納めと「日本経済の弱み・流通の役割」

商人舎は今日が仕事納め。

ランチは揃って、
トンカツ。

鈴木綾子さんと私。
IMG_9401 (002)

山本恭広編集長は2倍のロースかつ。
亀谷しづえGMもあきれる大食漢。IMG_9388 (002)

そのあとビブレ横浜へ。IMG_9390 (002)

ユニクロ。
IMG_9392 (002)

キッズのマネキンはかわいい。IMG_9393 (002)
明日からのイベントのための買物。

商人舎オフィスに戻って、
大掃除。

私も資料を整理して、
断捨離。IMG_9402 (002)

全部きれいに片づけて、
寺岡精工100周年記念品と写真。
日本酒と羊羹。IMG_9400 (002)
おめでとうございます。
商人舎編集部門も少しだけお手伝いした。

さて日経新聞「大機小機」
経済欄のコラム。

「静かなる資産逃避に危機意識を」
コラムニストは冬至さん。

「日銀が政策金利を0.75%に引き上げたが、
円安基調が変わる気配はない。
利上げが不十分だからという見方が多いが、
それだけではないだろう」

これは、このブログで最近、よく書いている。

「円安の根本原因は、
日本経済の構造的な弱さにある」

過去10年の主要7カ国(G7)のGDP。

「日本は名目成長率だけでなく、
実質成長率で見ても最下位だ」

「経済が伸びない国の通貨は買われない」

だから円安は続く。

日本の流通業も経済の回転に、
貢献しなければならない。
みんな、頑張っていると思う。

「軽視できないのは海外投資家だけでなく、
日本企業や日本人が日本を
事実上『見捨てている』ということだ」

これが深刻だ。

「日本企業は海外への投資を加速させている。
海外事業の収益が半分以上という大企業は
業種を問わず珍しくない」

それは企業経営として、
正しい判断だ。

「理想はそこで得た利益を
日本に還元させて日本経済に貢献すること」

「それが『投資立国』の姿だ」

しかし収益の多くは現実的には、
収益性の高い海外で再投資されている。

個人も同様。

「資産運用立国」の掛け声の中で、
新NISA(少額投資非課税制度)の利用が
ブームになっている。

私は全く、やらない。

しかし「若い層の間で最も人気が高い運用先は、
海外株式ファンドだ」

コラムニスト。
「日本人投資家の間ではもはや
自国バイアスは消えたように見える」

「日本企業や個人投資家の
こうした行動は合理的である」

それを非難することはできない。

「日本よりも成長可能性が高い海外で
事業を行ったり、投資をしたりすれば
リターンは大きくなるからだ」

そこでまたコラムニスト。
「静かなる資産逃避が進んでいるのが
いまの日本の姿と見ることもできる」

「日本の内側から
円安圧力が強まっている」

「こうした現象は、
日本のマクロ経済政策運営に
重大な示唆を与えている」

だから政治の対応がカギを握っている。

「円の信認が損なわれるような政策は
これまで以上に危険になりつつある」

「インフレの助長につながる
拡張的な財政政策を続けたり、
日銀が財政への悪影響を懸念して
金利を抑え気味にする
金融政策を取ったりすれば、
円への不安を通じて
本格的な資産逃避
つながる恐れがある」

この「大機小機」は書き手が変わっても、
一貫してこのことを訴えている。

私もこの見識を支持している。

「日本が通貨危機に陥ることがない理由として
経常収支黒字や対外資産が
大きいことをあげる論者も多い」

「その前提には、
日本企業や日本人が積み上げた資産や収益が
『日本防衛』に役立つという思い込みがある」

「それは幻想と
いわざるをえない」

経済安全保障の歯車が狂っている。

そのことに鈍感になってはいけない。

私たちの現場も経済につながっている。
消費が活発になれば、
経済が回る。

そこに貢献したい。

禁欲円だけでなく、
享楽円も使ってもらう。

それは商売繁盛につながる。

しかし政治や行政が、
そのあたりの舵取りをせねばならない。

一部の産業だけでは、
日本の経済構造や円安体質を、
変えることはできない。

丙午の来年は、
いい方向に動いてほしいものだと思う。

〈結城義晴〉

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