結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年09月12日(火曜日)

商人舎15周年記念セミナーの「トレード・オン」と「楕円の経営」

商人舎15周年記念セミナー。
ご参集、ありがとうございました。
この15年間のご支援にも心から感謝します。

次の15年に向けて、
第二の創業の心持ちで、
前進していきます。

2008年2月1日、
㈱商人舎は発足した。

そして4月17日に、
記念講演会が開催され、
そのあとで、
「結城義晴君を励まし商人舎発足を祝う会」が開かれた。
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会場は東京お台場、
東京ファッションタウン(TFT)。
発足を祝う会では93名の方が、
発起人となってくださった。

そして多くの方々が参集してくれた。

あのとき、私は、
「30年頑張ります」と宣言した。

それから15年。

商人舎は、
皆さんにご支援いただきながら、
コロナパンデミックも乗り切った。

そして30年の折り返し地点を、
迎えることができた。

2023年9月12日の今日、
その15周年を記念したセミナーと
結城義晴の新刊お披露目のパーティを開催した。

15年まえの記念講演のテーマは、
「小売流通サービス業が21世紀の日本を救う」0104

3時間の単独講演会だった。
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15周年記念のセミナーは、
「トレード・オンが日本を救う」

石原靖曠先生、島田陽介先生。
両レジェンド講師と、
盟友の鈴木哲男先生、
そして結城義晴の4人が、
それぞれの視点から提案を行う。

けれどその共通する方向性は、
「トレード・オン」に向かっていた。

会場は東京・品川、
大崎ブライトコアホール。
10時にはスタッフが会場の準備を始めた。
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山本恭広編集長がセミナーの総責任者。
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㈱やまとよのお二人は、
国内研修の運営を担ってくれる。
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さらに海外研修担当のJTBの二人、
商業界の後輩・北村純一郎君も駆けつけてくれた。IMG_7187

開場前に平富郎さんが来られた。
㈱エコス代表取締役会長。
15年前の発起人のお一人。
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平さん。
川崎進一先生に教えられた。
「論理のない行動は暴走だ」

14年前には二人で富士に登った。
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平さんは腰の調子がすぐれないため、
急きょ、セミナーには欠席となったが、
そんななかでもわざわざ、
私に会いにきてくださった。IMG_E7196
ありがたいことだ。

会場前にはお祝いのお花が並んだ。
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㈱ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長、
㈱フルックスの黒田久一社長、
㈱JTB大阪第三事業部。
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オール日本スーパーマーケット協会の田尻一会長、
ブルーチップ㈱の宮本洋一社長。

ありがとうございました。
会場が華やかになりました。

12時30分、記念セミナーの開講。
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はじめに私から、
開講にあたってのあいさつ。
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前列には15年前の発起人の皆さんに、
座っていただいた。
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この15年の間に、残念なことだが、
発起人のうちの19名の方々が亡くなられた。
その方々を思い出しながら、
15年間のご報告をした。
??????????
「第二の創業です」

第1講座は石原靖曠先生。
テーマは「顧客志向は変わらない」
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経済第一主義と人間第一主義、
人的資本主義と貨幣資本主義、
サーバントリーダー論を展開。
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石原先生は、
ウォルマート研究の第一人者。
サム・ウォルトンの経営哲学と、
サムのリーダー論は、
石原先生ならではの内容だった。

アメリカには、
「従業員が所有する会社です」と、
大きく掲げた店がある。

そんな働く人たちが主役となる小売業を、
つくらねばならない。

それが石原先生の強い主張だった。

第2講座は鈴木哲男先生。
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テーマは、
「現場から見続けたチェーンストアの未来」
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サブタイトルは、
「Z・M世代(のお客)にとって魅力ある産業、
働きがいのある人間産業へ」

世の中の変化、業界の変化、
理論の変化、店の変化、
それらを具体的に示しながら、
魅力ある産業、
働きがいのある人間産業の実現について、
8つの提案をしてくれた。
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第3講座は島田陽介先生。
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「これからチェーン経営は、どう変わるか」
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トレード・オンの経営を、
これでもかと語り続けた。
セブン-イレブンは、
トレード・オン・フォーマットそのものである。

そのためにどうするか。

「売上至上主義」を見直せ。
チェーンストアは、
自らカスタマーを創造することでのみ、
存在しうるし、成長しうる。

米国視察の是非を語ったときには、
「天に唾するごとし」と自虐ネタを言いつつも、
「私の言葉はコロコロ変わる」と嘯く。
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それが島田陽介の講演だ。

しかしそれらの言説は、
聞く者に強いインパクトを与える。

このインパクトが織り込まれた講演なのだ。

私は最後列で、
先生方の講義を聴講した。
途切れることのない語りの島田節には、
本当に感服した。
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石原先生は87歳、島田先生も87歳。
ますますお元気なお二人だった。??????????
お二人に語っていただいた、
商人舎15周年講演会。

商人舎にしかできない講演会だ。
それだけでも成功したと思った。

セミナーの締めは結城義晴。
「トレード・オンのチェーンストアが
日本を救う。」
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私が日本を救うわけではない。
日本の小売業、サービス業、商業が、
これからの日本を救う。

私たちはほんの少しだけ、
そのお手伝いをする。

誰もできない、お手伝いをする。
??????????

私の講演の大半は、
『チェーンストア――産業ビジョン』の、
解説となった。
??????????
本当は本を読んでほしい。
そして考えてほしい。

けれど出来立てほやほやの本。
印刷所からこの大崎のセミナー会場に、
直接届けられた本だ。
だからどうしても予告編がしたかった。

本のページを開いてもらいながら、
「伽藍洞の産業に向かっている」と、
厳しい指摘をした。

本の「まえがき」にある。

器は大きくなっても、
本当の貢献ができない産業。
何よりも重要だと、
国民から信頼されることがない産業。
そこで経営する人たち、
働く人たちが、
未来を描けない産業。

それが伽藍洞の産業だ。

そうなってはいけない。

それからチェーンストア1.0と、
チェーンストア2.0、
チェーンストア3.0概念を、
一気呵成に語った。
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みなさん、本当に真剣に聞いてくださった。??????????

ややもすると小難しい理屈だが、
私はそれをわかりやすく語りたかった。
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業種+マーケティング=業態

おそらくこれが最もシンプルな、
業態の説明だと思う。

今回の本を書いているときに浮かんだ。

そのヒントはA&Pエコノミーストアから得られた。
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15年前の発起人のみなさんは、
一番前で受講してくださった。
??????????

ヤオコーの川野幸夫さんも、
ライフコーポレーションの岩崎高治さんも。
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この本の内容は今後、
このブログでも講演でも雑誌の記事でも、
繰り返し語ることになるだろう。

そしてこの本には、
発展形の続編がある。

来年のはじめに発刊する。
『チェーンストア――戦略マネジメント』
すでに構想はできているし、
原稿も書き進めている。

表紙デザインもできている。

ご期待いただきたい。

講演の最後は「両利きトレード・オン」
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あちらを立てて、
こちらも立てる。
こちらを立てて、
あちらも立てる。

1995年から、
商業界の時代の雑誌巻頭言に、
書いていたことだ。

その時代は漠然と、
トレード・オフのチェーンストア経営に、
疑念を抱いていた。

しかしその疑念が、
「トレード・オン」の概念によって、
溶解した。
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トレード・オンは、
「楕円の経営」である。
これまでの「円の経営」は、
中心点がひとつだった。
それがぶれると迷走し、崩壊した。
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しかし「楕円の経営」は、
二つの焦点をもつ。

それがトレード・オンである。
二つの焦点だから、
変化に対応することができる。

二つの焦点をどこに定めるか。
それが経営の意思決定の違いとなる。

そのことを最後に語って、
1時間25分の講演を終えた。IMG_7229
アナログ一辺倒の講演会だった。
しかしユニークな試みだった。

ご清聴、心から感謝したい。
(明日につづきます)

〈結城義晴〉


【事務局からのご案内】

結城義晴の最新刊
『チェーンストア――産業ビジョン』
ご注文受付中です。

●直接商人舎へのご注文
info@shoninsha.co.jp 宛てに
氏名、送付先、連絡先、購入部数を入力の上、
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※1冊1980円(1800円+10%税)
※購入冊数に応じ発送手数料を別途頂戴いたします。
予めご了承ください。

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『チェーンストア――産業ビジョン』

2023年09月11日(月曜日)

商人舎15周年と商人舎9月号発刊「特集・DAISOの市民権」

Everybody! Good Monday!
[2023vol㊲]

2023年第37週。
9月第3週。

9・11から22年。
21世紀に入った2001年だった。

新しい困難な時代がやってきた。

商人舎も設立15周年。
明日はその記念セミナー。

イオンの岡田卓也さんから、
お花をお贈りいただいた。
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心から感謝します。

岡田元也さんからは、
私がいちばん好きなものを贈っていただいた。
ありがとうございます。

オール日本スーパーマーケット協会からも、
蘭が贈られてきた。
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華やかです。感謝。

明日のレジェンドセミナー。
全力を尽くします。
お待ちしています。

そして今日は、
月刊商人舎9月号発刊。202309_cover

特集は、
DAISOの市民権
戸籍を得た「ワンプライスショップ」業態の未来を描く

[Cover Message]
スーパーマーケットとともにワンプライスショップが戸籍を得た。2024年4月1日から、日本標準産業分類に位置づけられる。1879年に米国ニューヨーク州で「The Great Five Cent Store」として登場した業態は144年後の今も、日米ともに成長産業である。ただし米国はダラーゼネラルとダラーツリーによる複占、日本は寡占ながらもDAISOの独走。1ドルや100円という「チョッキリ価格」の「ワンプライス店舗」は顧客にとって、極めてわかりやすい。そのチョッキリ価格に商品開発を収斂させる。しかもDAISOは毎月1200品目を開発し続ける。インフレは激しい。アメリカでは1.25ドルストアに変貌し、日本でも300円、500円への挑戦が行われる。矢野靖二大創産業社長と存分に語り合いつつ、ワンプライスショップの未来を描くと、DAISOが日米アジアで市民権を獲得したうえに、近い将来、大化けする潜在力を感じさせられる。その原動力はシンプルさにある。

矢野靖二社長のロングロングインタビュー。

第1部「成長戦略とブランディング」IMG_67343

第2部「5000店への世界戦略」IMG_67393

第3部「マーチャンダイジングの謎」
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実にいい特集だった。

ありがとうございました。
結城義晴の述懐、読んでください。

そして目次。
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特別研究は、
ベルクのクルベが来た!!
――超優良企業が「限界に挑戦」して開発した
新フォーマットの出来栄え
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これは必読。

辛口の評価もした。

それから[特別企画]
鳥の目で見るPost-Covidの米国小売業
オンライン⤵スーパーマーケット⤴
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米国視察の前には必見の特別企画。

そしてもう1本。
[特別企画]
水産エコラベルの新時代到来
日本と世界のサステナブル産業の未来
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最後に[Message of September]
商売は値段をつけることだ。

突き詰めると、
商売とは、
値段をつけることだ。

商品を仕入れる。
あるいは調達する。
さもなくば自分でつくる。

そして経費を見積もり、
ギリギリの利益を見込んで、
売価をつける。

お客は喜ぶか。
買ってくれるか。
売れ残るか、利益は出るか。

そのリスクを背負って、
値段をつける。
ここに商売の醍醐味がある。

しかしウールワースは、
ダラーゼネラルとDAISOは、
はじめから値段が決まっていた。

その値段に商品を合わせる。
原価と経費を見定め、
お客が大いに喜ぶ品質にする。

値段を下げることはない。
売価を上げることもない。
このチョッキリ価格で、この商品。

それだけに勝負をかける。
やがて本当の価値にのみ、
組織は目を向けるようになる。

1ドルで提供できる価値。
100円で生み出せるご利益(りやく)。
その最大化だけを考えるようになる。

これが真の商売である。
マーチャンダイジングの本質である。
そしてこれが真の顧客主義である。〈結城義晴〉202309_message
商人舎を15年やってきて、
悔いはない。

あと15年は頑張ります。
そしてみんなでいい社会にしていきましょう。
そのとき商業と商人の役割は重い。

では、みなさん、今週も、
真の商売を。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2023年09月10日(日曜日)

ラグビーワールドカップ第1戦勝利と外国人の問題

明後日はレジェンドセミナー。
商人舎15周年記念。
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迫ってきました。

I’m excited!

それに備えて週末は完全休養。

ラグビーワールドカップ第10回。
フランスで開催されている。

日本の初戦の会場は、
フランス第4の都市、南部のトゥールーズ。
対戦相手は初出場のチリ。

前半6分にチリがこぼれ球を拾って、
先制トライを挙げた。

レフリーがちょっと判断ミスをして、
笛を吹いた。

プレーが止まった瞬間のトライだった。

日本代表にとっては不運だったが、
それにもくじけることなく、
3分後にロックのアマト・ファカタバが、
凄い突進でトライ。
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ファカタバはトンガ出身で、
大東文化大学で活躍。
リコーブラックラムズ所属。

このゲームで2トライ。
プレー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

スタンドオフの松田力也が、
コンバージョンキックを決めて追いついた。
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松田は伏見工業から帝京大学、
パナソニックワイルドナイツ所属。
181センチ92キロの巨漢スタンドオフ。
キックに不安をもっていたが、
このゲームは完ぺきだった。

あとは問題なく、
42対12で快勝。

チリはアメリカ大陸予選では、
カナダやUSAを破って本大会に出てきた。
いいチームだった。

日本代表には、
8人の外国人選手がいる。

外国生まれで日本国籍をとった選手も、
リーチ・マイケルなど3人いる。
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彼らが活躍した。

国際競技連盟ワールドラグビーのルールでは、
外国人が代表として出場できる条件は3つ。
⑴出生地がその国の選手
⑵両親・祖父母のうち1人がその国出身の選手
⑶その国で10年以上継続して居住した選手

これからの時代に対して、
とてもいいルールだと思う。

今後の日本は、
人口減少が大きな問題である。

移民政策の枠を拡大する必要がある。

実質的に日本で居住する人たちも、
日本の国民相当に対処するのがいいと思う。

実質的な人口問題なのだから。
経済的にも文化的にも、
外国の日本びいきの人たちは、
日本に来てもらうのがいい。

ラグビーのように。

一方、バスケットボールのワールドカップは、
決勝でドイツがセルビアに勝って、
優勝した。

アメリカはカナダとの3位決定戦で負けた。

日本代表はジョシュ・ホーキンソンが、
今年2月に日本国籍を取得して、
大活躍した。

テニスの大坂なおみ選手も、
100m走のサニーブラウン・ハキーム選手も、
ゴルフの笹生優花選手も、
ハーフである。

そして大活躍する。

国際化はどんどん進む。
それはとてもいいことだ。

日本の人口は減り続けている。

それでもメジャーリーグの大谷翔平や、
サッカーの三苫薫のような、
世界的なスターが生まれる。

日本の政治や経済は、
こんなに落ち込んでいるのに。

若者たちは前を向いて疾走している。
頼もしい限りだ。

ユヴァル・ノア・ハラリ。
『21Lessons』の中にある。
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「直面している難題は
前例のないものだし、
意見の相違ははなはだしいが、
人類は恐れに己を見失わず、
また、もう少し謙虚な見方ができれば、
うまく対処できるだろう」

ラグビーやサッカー、
ベースボールやテニス、
そして陸上も水泳も、
難題に直面してはいない。
意見の相違もなく、
それぞれにルールは明確だ。
恐れに己を見失うこともない。

日本の若者たちは、
その意味で謙虚な見方をしつつ、
勇気をもって対処しているのだろう。

だから世界でトップの成果を上げる。
外国人の問題もルールをクリアすれば、
私たち日本の仲間となって、
ラグビーやバスケットのように、
大きな貢献をしてくれる。

ラグビーがその先駆けとなっている。

とてもいいことだ。

商売にとっては、
お客様は多いほどありがたいのだし。

〈結城義晴〉

2023年09月09日(土曜日)

Rugby World Cupの「運命を決める者・魂を制する者」

ラグビーワールドカップが始まった。
フランス開催の第10回。

第1回大会は1987年。
ニュージーランドとオーストラリアの共催。
ナショナルチームの世界選手権大会。

決勝はニュージーランドとフランスで行われ、
ニュージーランドが優勝した。

以来、4年ごとに、
オリンピックの翌年に開かれる。

第1回から招待を受けて、
日本代表は参加している。

第2回の開催は、
イングランド、
ウェールズ、
スコットランド、
アイルランドとフランス。

ラグビー発祥の地での開催だが、
オーストラリアが優勝。

そして第3回は、
南アフリカ共和国開催で、
その開催国が優勝した。

この大会のことが映画になった。
2009年の『インビクタス(invictus)』
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モーガン・フリーマンとマット・デイモン主演。
監督はクリント・イーストウッド。

ネルソン・マンデラ大統領の役を、
フリーマンが好演した。

デイモンは南アチームのキャプテンの役。
ポジションはフランカー。

invictusはラテン語。
「征服されない」「屈服しない」の意味。
映画の日本タイトルは「負けざる者」。
あまりいい訳ではない。

映画の中で大統領が繰り返す言葉。
I am the master of my fate,
I am the captain of my soul.

直訳すれば、
私は自分の運命の主人であり、
自分の魂の指導者である。

「我が運命を決めるのは我なり、
我が魂を制するのは我なり」

ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩、
「インビクタス」の一節だ。

いい映画、
いいラグビーだった。

ワールドカップ第4回は1999年、
ウェールズ開催でオーストラリアが二度目の優勝。

21世紀に入って2003年の第5回は、
オーストラリア開催でイングランド優勝。

なぜか開催国は優勝できない。
インビキタスの南ア以外は。

第6回の2007年はフランス開催で、
南アが二度目の優勝。

第7回の2011年は、
ニュージーランド開催で、
その開催国が二度目の優勝。

第8回の2015年はイングランド開催で、
ニュージーランドが三度目の優勝。
オールブラックスが世界最強であることを示した。

日本はこの大会で、
南アフリカに奇跡の勝利を収めた。
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3勝1敗ながらもプール3位で、
ベスト8に残れず。  DSCN9201-5-448x299

そして2019年の第9回は日本開催。
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日本はスコットランドとアイルランドに勝って、
プール4勝0敗で決勝トーナメントに進出。
世界のベスト8となった。

五郎丸歩が大活躍した。
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決勝トーナメントでは、
南アフリカにぼろ負けしたが、
その南アが三度目の優勝。

こうしてみると、
優勝3回はニュージーランドと南ア、
2回はオーストラリア。

ラグビーは圧倒的に、
南半球が強いスポーツである。

発祥の地イングランドがたった一度の優勝。

そして第10回を迎えた。
フランス開催である。

日本にも大いに期待がかかるが、
フランスは北半球の国の優勝を狙っている。

そのためには、
運命のMasterにならねばならないし、
魂のCaptainになる必要がある。

運命を決める者、
魂を制する者が、
最後の勝利を獲得する。

私たち自身も、
私たちの会社も、
私たちの店も、
自分で運命を決め、
自分で魂を制する者でありたい。

では、楽しませてもらおう。

〈結城義晴〉

2023年09月08日(金曜日)

「歴史とは何か」の「過去と現在の終わりなき対話」

午前中は自宅でテキストづくり。

昨日までのFSSF2023の講義が終わっても、
まだまだ続きます。

仕上げてからゆっくり出社。
久しぶりの商人舎オフィス。

セルコレポートが届いていた。
私の連載は「艱難は商人を鍛える」
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一昨日の加治敬通さんの講演。
㈱ハローデイ社長。
凄くよかった。
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加治さんは実行の経営者だ。

芋縄隆史さんの講演も、
堂々としていたし、
事業改革の中身が素晴らしかった。
もちろん㈱コノミヤ社長。
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昨日は中村彰宏さんの講演。
㈱サニーマート社長。
論理的に突き詰めようとする姿勢は、
むしろユニークな経営者といえる。
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その仲の良い揃い踏み。
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還暦前後のトップマネジメント。
最近の還暦は本当に若い。

みんな、いい顔をしています。

私の単独講演では、
新しい本を紹介した。
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まだ白焼きの段階。
表紙もゲラ刷り。

今回の本には歴史を盛り込んだ。
革新的な小売業の歴史だ。

いろいろと調べたし、勉強した。
それが自分自身の考察の礎になった。

この本も参考にした。
『歴史とは何か』
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エドワード・ハレット・カー。
1892年、ロンドン生まれ、1982年没。
イギリスの歴史家。

この本の中で語られる。
“An unending dialogue between the present and the past.”
「歴史とは現在と過去との終わりのない対話である」

だから商業の歴史、
小売業の歴史、
チェーンストアの歴史も、
過去と現在の対話である。

「歴史は独特なことを対象とし、
科学は一般的なことを対象とする」

しかし「歴史家は、
ユニークなこと自体に興味関心があるのではなく、
ユニークの中の一般性に興味関心があるのだ」

歴史家ではないが、
私もこの姿勢で書いた。

カーの言説を読んでいると、
自分の著書に鋭く切り込まれている気になる。

「過去は現在の光に照らされて
初めて知覚できるようになり、
現在は過去の光に照らされて、
初めて理解できるようになる」

この言葉には、
勇気を与えられる。
産業革命や流通革命、
そしてチェーンストアの歴史には、
意味がある。

私の新著は、
そんな内容です。

ご期待ください。

来週火曜日に刷り上がって来る。
加治さん、芋縄さん、中村さん、
贈りますよ。

ご愛読のほど、
よろしく。

〈結城義晴〉

2023年09月07日(木曜日)

FSSF2日目のセミナー4講座に3回登壇して語りきった。

大阪滞在3日目。

どういうわけか大阪に来ることが多い。

万代知識商人大学の講義もあるし、
阿部秀行さんと会うことも多い。

ロピアの関西進出というエポックもあった。

46年前は毎月のように、
江坂のダイエー本部に取材に来た。

その次はまた毎月のように、
関西スーパーの故北野祐次さんに会いに来た。

そのあとはニッショーへ。
故井上靖之さんと話しに来た。

私は九州・福岡の出身である。
東京方面から関西に来るのではなく、
九州からやって来る人間という印象が、
あるかもしれない。

関西には友人も多いし、
商人舎のファンも多い。

ありがたいことだ。

昨日はよく寝て、爽快な気分。

大阪・弁天町のアートホテル。
48階から見下ろす大阪南港。
良い天気になりそうだ。 img_64233

フードストアソリューションズフェア2023。
南港のインテックス大阪で2日間の開催。
今日はその2日目。
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4・5号館の2ホールで催されている。IMG_71103

10時の開場に合わせて、
多くのビジターが来場する。

コロナが明けて、活気を呈している。
地方産品が数多く出店している。
これが重要な点だ。
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アメリカのFMIのフェアは衰退した。
入口にコカ・コーラとネスレが、
ドカンとブースを構えていた。

こんな世界的な食品メーカーの展示は、
それぞれが独自にやればいい。

営業マンも数多くいて、
それぞれに販売戦略を展開する。

しかし中小生産者や中小製造業者は、
それができない。

だから展示会に出展して、
一堂に会して商品をお披露目する。

ドイツ・ケルンのアヌーガ、
フランス・パリのシアル。

どちらもそれが最大の目的であり、
最大のメリットである。

ヨーロッパの村々から、
生産者・製造者が商品を持ち寄る。

それが「市」である。

食品フェアは「市」なのである。
FSSFはそれを目指さねばならない。

私はセミナー控室。

今日は4講座のうち、
3講座に登壇する。

第1講座は中村彰宏さんが講演。
㈱サニーマート社長。

私はそのインタビュアー。

二人で最後の打ち合わせ。
話は弾む。
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セミナーは10時半にスタート。

テーマは
「スーパーマーケットは生活密着産業だ!」IMG_71003

サニーマートは1961年創業。

高知県と愛媛県でスーパーマーケット23店舗と、
FC店8店舗を展開する。
代表的なローカルチェーンだ。
さらにとくし丸26台、
ローソン高知高知蔦屋書店なども経営する。
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はじめに中村さんが、
サニーマートの経営と、
取り組みを20分ほど紹介してくれた。IMG_71023

会場には多くの聴講者。
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それから地域密着と生活密着、
人材育成、店舗づくり、
商品開発、経営哲学、
未来のスーパーマーケット。
さまざまなテーマで結城義晴が質問。IMG_70983

中村さんは一つひとつ真剣に考えながら、
ゆっくりと論理的に答えてくれる。IMG_71153
経営に関しても、
よく考えながら、
論理的に組み立てているのだろう。

既存の考え方に対して、
反骨の精神をもつ。

それがサニーマートという会社に、
独特のポジショニングを与えている。

中村さんの話はとても良かった。
会場の皆さんから大きな拍手をいただいた。

終了後も多くの方から良い講演だったと、
お褒めのことばをいただいた。
IMG_71163

中村さんは自分に対して、
誠実な経営者だ。
それを改めて実感した講演だった。IMG_E71173
ありがとうございました。

第2講座は、
結城義晴のアメリカ報告。

日本食糧新聞社会長の今野正義さんから、
直々のご要望で登壇。
IMG_71233

COVID-19を経て、
アメリカ小売業は大きく変わった。
どのように変わったのか。

ウォルマートやクローガーなどの事例を、
スライドを映しながら解説した。
IMG_71193
日本の小売業が学ぶべきことは多い。
それをそっくり真似るというわけではない。
その考え方や論理性を学ぶことは、
本当に有益である。

9月12日発刊の新著を紹介した。

手に持っているのは白焼き校正。
表紙のゲラでくるんで持ち歩いている。
発刊したらぜひ、
手に取ってみてください。
IMG_71213

60分の講演だったっが、
5分ほどオーバーしてしまった。
それでも語り足りない。
しかし65分でダイジェストした米国小売業。
逆にわかりやすい整理になったかもしれない。

ご清聴に感謝。
IMG_71263

㈱マツモトの皆さん。
今年5月の商人舎US研修に参加してくれた。
そのメンバー全員が聞いてくれていた。

私の隣の松本隆文会長。
「整理と理解が深まった」と言ってくださった。IMG_71313
マツモトは米国から戻って、
大きく変わりつつある。

「成果を出せ!」
私は励ましつつ、言った。

第3講座は㈱斗々屋の梅田温子社長。
テーマは、
「ゼロ・ウェイストスーパー”斗々屋”の取り組みについて」IMG_71333

ゼロ・ウェイストとは、
「ごみをゼロにする」ことを目標に、
できるだけ廃棄物を減らそうとする活動。

それをスーパーマーケットで取り組んでいる。
時代は変わりつつある。

セミナー最終講座は、
パネルディスカッション。

ディスカッションテーマは
「2023スーパーマーケットの攻めの経営・守りの運営」IMG_71383
パネラーは鈴木國朗さんと新谷千里さん。
鈴木さんはアイダスグループ社長、
新谷さんはサミットリテイリングセンター代表。

私はコーディネーター。

新谷さんが、
どちらかといえば「守りの運営」を担当。

指導先の成功事例を紹介しながら、
営業利益を向上させる核心ポイントを説明。
IMG_71433

ノウハウの詰まった説明スライド。
会場の皆さんには私から、
スマホでの撮影を許可した。
IMG_71463

無駄な作業をなくすだけで、
営業利益は上がる。
それを徹底していない企業や店が多い。

新谷さんは日々、その無駄との闘いをしている。
だから説得力がある。
IMG_71483

鈴木さんは「攻めの経営」の、
ベースとなる考え方を語った。
IMG_71523

鈴木さんは「基礎と基本」の徹底こそ、
攻めの経営であると提案。
IMG_71503

そのあと私も具体的な提案をした。
IMG_71533

月刊商人舎2月号の「凄い売り」の特集から、
攻めの経営の事例を紹介。

ハレの消費とケの消費。
コモディティとノンコモディティ。
禁欲円と享楽円。

そのうえで「ハレの方程式」の条件を説明した。
IMG_71563

「守りの運営」は即効性がある。
しかし「攻めの経営」は時間がかかる。
けれど「守り」だけでは将来はない。
守りと攻め。
これもトレード・オンであり、
「両利きの経営」である。

結論はここにある。
IMG_71593

2日間にわたって開催されたセミナー。
すべてのご清聴に感謝したい。IMG_71633
会場には多くの友人が駆けつけてくれた。

㈱関西シジシーの国府大三さん。
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㈱天野水産社長の天野裕識さん。
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オフィスのうみ社長の能美芳祐さん。
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最後に控室で、
パネルディスカッションの三人踏み。
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セミナーは大成功だったと思う。

私自身の講演やコーディネートは、
テーマが多岐にわたる。

それらに対してすべて、
整理をつけつつ、語る。
それが私の役割である。

ご出講いただいた皆さんに、
心から感謝したい。

疲れきったけれど、
充実した2日間だった。

〈結城義晴〉

2023年09月06日(水曜日)

FSSF2023初日はハローデイ加治敬通社長と対談

大阪のホテルの窓から見える南港の大阪湾。
IMG_6348-3

今日はその南港のインテックス大阪。

フードストアソリューションズフェア2023。
略称はFSSF2023
IMG_7088

今日、明日の2日間、
このインテックス大阪4・5号館で開催。
3号館では外食産業フェアが行われ、
食品産業に関わる西日本の商業者が集まる。
IMG_6355-3

今年で6回目になる。

西日本の有力スーパーマーケット企業22社が、
副主催企業として名を連ねる。

その社長や経営幹部が参列して、
朝9時から開会セレモニー。IMG_70173

開会のあいさつは杉田尚さん。
主催の日本食料新聞社社長。IMG_7018

コロナが明けて、
今年も出展は過去最高となった。
500社600小間。
その出展企業の皆さんも参加。
IMG_6353-3

近畿農政局がフェアを支援。
IMG_E6360-3

開会宣言は千野和利さん。
協賛の一般社団法人離島振興地方創成協会理事長。
IMG_7024

そして全員で記念撮影。IMG_7034

西日本を中心とした出展者が多い。IMG_7059

しかも各県別に小さな企業の出展が多い。
実にいい傾向だ。

地産地消の考え方を実行に移し、
そこから産業を振興させるためにも、
地域の食文化を守るためにも、
こうしたフェアの存在価値は高い。IMG_7086

副主催企業のトップの皆さんは、
10時の開会前に会場を視察。
千野さんが離創協のブース内容を説明した。
IMG_63653

出展企業の一押し商品を紹介するパネル。 IMG_6408-3

バイヤーたちがやってきて、
試食し、商談する。
やっとコロナ前の姿に戻ってきた。

㈱万代の阿部秀行社長も、
自ら会場を回る。
一つひとつ商品を吟味して、
価値ある商品を探す。IMG_E7037

会場の一角にセミナー会場がある。
商人舎は3年前からセミナー企画を担当。

私も4講座に登壇する。
すべての講座を裏の控室で聞く。IMG_7038

会場の席数も増えた。
多くの受講者が事前申し込みしてくれている。IMG_7050

初日の第1講座は、
みどりの食料システムがテーマ。
近畿農政局次長の佐竹健次さんが仕切る。IMG_7041

パネラーは、
山口農園社長の山口貴義さん。
もう一人が、
㈱平和堂の武藤貴信さん。
生鮮食品事業部青果課課長。
商人舎ミドルマネジメント研修会で、
S級の成績を収めた。IMG_7047

プライベートブランド「E-WA!」の開発や、
農産品の問題解決に関して、
詳しく説明してくれた。
現場からの報告はとても良かった。

第2講座のテーマは、
「関西の食文化とSDGs」
大阪・関西万博2025に向けた、
パネルディスカッション。

小山和彦さんはその万博事務局。
2025年日本国際博覧会協会機運醸成局企画部審議役。
万博キャラクターのミクシャクも登場。
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2番目のパネラーは、
西日本料理学校協会会長の北川潤さん。IMG_63893

そして石髙晃二さんは、
神戸国政調理製菓専門学校日本料理教授。
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最後に㈱コノミヤ社長の芋縄隆史さんが登壇。IMG_7052

地産地消やSDGsの考え方を話してくれた。
芋縄さんはフードバンクの事業を展開して、
スーパーマーケットを先導している。IMG_7055

最後に全員が登壇。
芋縄さんが締めた。
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関西万博へ向けて大阪マーケットは、
徐々に盛り上がってきている。

昼食のために事務局控室に行ったら、
森下留寿さんとばったり。
㈱ライフコーポレーション専務。IMG_7044

第3講座は、
㈱ハローデイの加治敬通社長。

講演を終えたばかりの芋縄さん(右)と、
講演前の加治さん、
さらに㈱サニーマート社長の中村彰宏さん。
IMG_7060

この3人はほぼ同世代。
明日は中村さんが登壇する。

そして第3講義がスタート。IMG_7066

加治さんに経営を語ってもらう1時間。
私はコーディネーターとして登壇。IMG_7069

コロナ下で決断した「良い戦略」の話は、
実によかった。
IMG_7075
先代から社長を引き継いだ当時、
「寝ても覚めても新しい試み」に挑戦した話、
ディスカウントストアとの闘いの話、
「三本指」の話も、
いずれもとても良かった。

私は「良い戦略と悪い戦略」の話でまとめた。
IMG_7070

加治さん、ありがとうございました。IMG_7079

初日最後、第4講座は小平昭雄さん。
惣菜サミット名誉会長。IMG_7083
小平さんは名誉会長となった。
まだまだ元気いっぱいだ。

月刊商人舎の最終校了と重なった。
控室で最後の原稿執筆や校正をしながら、
終日を過ごした。

終了後、早々にホテルに戻る。
IMG_6409-3

ホテルではJTBの面々と、
10月のスペシャルコースの打ち合わせ。
IMG_7092

さらに原稿を書いて、
最後の校正をして、
長いながい1日が終わった。
IMG_6412-3
「お疲れ様」と自分に言った後で、
あわてて訂正した。
「お元気様」

今日はハローデイの挨拶を忘れてはいけない。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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