結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年01月29日(日曜日)

ロピア米国研修2日目の「アメリカ小売業のコロナ後の活力」

3年ぶりのアメリカ、2日目の朝。
まさに「霧のサンフランシスコ」
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宿泊しているヒルトンホテルも、
霧に浮かぶ。
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朝7時半、第1回セミナーを開始した。

初めにロピアのビジョンと七大用語の斉唱。
福森健志さんがリード。
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マスクをしながら、
大きな声で唱和する。
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そして結城義晴の講義。
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アメリカは初めてというメンバーも多い。
わかりやすく、丁寧に講義する。
アメリカという国のこと、
アメリカ人の生活のこと、
COVID-19のなかで変化したこと。
そしてチェーンストアのこと、
スーパーマーケットのこと、
彼らがどう変わったかということ。IMG_9093 (002)3
現地講義は3年のブランクがあるが、
それは全く支障にならなかった。

次から次へと、
湧き出るように講義した。

この地で話をしたかった。
それが実現した喜びが湧いた。

90分の講義のあと、
朝いちばんに向かったのは、
バークレーボウル。

たった2店舗のスーパーマーケットながら、
全米から注目を浴びている。

今回はその1号店と2号店に分散して視察。
私は2号店へ。
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店舗棟とイートイン棟の間には、
お買い得の果物や野菜が並ぶ。
バークレーボウルは世界一の青果部門をもつ。
だから店頭では、
その青果のプロモーションを展開する。
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入り口を入ると、デリの売場。
対面デリコーナーには、
スイーツもある。
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対面デリを通り抜けた店の右奥には、
ナッツや粉物などのバルク売場。
量り売りのコーナーだ。IMG_9444-1

そして店舗全体の3割を稼ぐ青果部門。
その導入部に80坪ほどのオーガニックの売場。

通常商品と仕切られて、
交じり合わないようになっている。IMG_9442-1
オーガニック売場と非オーガニック売場は、
混在させてはいけない。

売場全体でそれを分けているのは、
このサンフランのバークレーボウルと、
NYのフェアウェイマーケット本店だけだ。

バークレーボウルの、
通常商品の青果売場。

世界中から商品を調達している。
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この平台の島には、
バナナだけが品揃えされているが、
こんなに品種があるのかと、
驚かされる。
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パイナップルもオレンジもリンゴも、
葉物もマッシュルームも根菜も、
圧倒的な多品種多品目多SKU。

バークレー市以外からも、
サンフランシスコベイエリア全域から、
顧客が押し寄せる。

内食需要だけでなく、
サンフランシスコ全域のレストランシェフも、
このバークレーボウルを、
原材料の調達先にしている。

シーフード売場とミート売場は対面販売が中心。
鮮魚売場では刺身も扱っている。
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アメリカでは、
生食できる鮮度の魚を売る小売店は、
ほかにない。
日系のグレン・ヤスダさんが創業した店だからだ。

デリと隣接しているチーズ売場。IMG_9492-1

ロピアのメンバーと交流しながら、
バスを待つ。
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次に向かったのは北東のバカビル。
1時間以上のバスの中で、
講義の続きを展開する。

ウィンコフーズ。
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店内に入るとまず両サイドに、
特売商品のラック陳列。
「ウォール・オブ・バリュー」と呼ばれる。
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壁を抜けると広い青果部門。
そのバナナ売場。
品種を絞って箱やクレートのまま陳列する。IMG_9514-1

バレンタイン向けのプロモーション。
チョコレートだけでなく、
ぬいぐるみや小物もあって、
長い長い陳列線。
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スケルトンの天井に、
広大な店内と広い通路。
ディスカウント型のスーパーマーケット。
「スーパーウェアハウスストア」という。
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次にバカビルに来た目的の店。
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ナゲットマーケット。
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ファンタスティックな店内。
ピカピカの床。
床は夜間に機械で毎日磨き上げるとともに、
営業中は専任のスタッフが清掃している。

息を吞むようなプロデュースの陳列。
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ナゲットも健在だ。
コロナ禍以前よりも、
客数が増えて、大繁盛。

青果売場の右サイドは、
デリカテッセンの売場。
ヤオコーが言うところの「ダブルコンコース」。IMG_9560-1

店内の真ん中にあるのが、
これも美しいフローズン売場。
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キッチンスタジオで、
店長にインタビュー。
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ST・ジョン店長。
通訳は浅野秀二さん。
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ナゲットマーケットの強みや良さ、
店長として大事にしていることを、
誇りをもって語ってくれた。
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Q&Aも行われ、メンバーからは、
グッドクエスチョンが続いた。IMG_9247-1

皆、店長の言葉をメモしながら、
しっかりと学んだ。
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ジョン店長の話は1時間ほど続いた。
ホスピタリティあふれる対応に、
心から感謝。
コロナを経ても、
そのホスピタリティは、
変わらなかった。
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店長を囲んで、全員で記念撮影。IMG_9283-1
ナゲットの店の美しさ、清潔さは、
コロナ禍でも安心感を提供し、
顧客たちから大きな評価を得た。

クレンリネスは集客の武器になる。
それがコロナによって明らかになった。

そして、
スプラウツ・ファーマーズ・マーケット。
オーガニック・スーパーマーケット。IMG_9599-1

青果部門は店の一番奥に配置する。
店舗中央に核部門がデンと座る。
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レジとの間にはバルク売場。
粉もの、ナッツ類、ドライフルーツ、
チョコレートやキャンディなどの菓子。
バルクで売れるアイテムは、
何でも品揃えしている。

顧客は必要な量を計って買う。
しかも人手が省かれているから安い。
SDGsにも沿った部門だ。IMG_9601-1

壁面にはデリカテッセンやミート、
加工食品、H&BC商品などが展開される。
これらは脇役部門である。
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スプラウツは若干、客数が減った。
今年度の売上げは前年比でマイナス5.7%。

コストコ・ホールセール。
今夜の調理大会の食材を購入する目的もある。IMG_9611-1

入口右手はプロモーションコーナー。
左手は家電売場。
そのなかでも飛びきりやすいのが、
このテレビ。
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店舗奥は食品ゾーン。
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「FRESH PRODUCE」は保冷庫売場。
大きな冷蔵の部屋に、
野菜が陳列されている。
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生鮮食品以外は、
基本的にパレット陳列。
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シーズンの切り替え時ともあって、
センターのシーゾナル売場には、
大量の衣料品とインテリア家具が、
これでもかと積み上げられている。
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この広大な非定番売場は、
売り切れ御免である。

コストコの強みでもある。

バカビルエリアで、
ポジショニングを確立した店舗群を視察したあと、
専用バスでダウンタウンに向かう。IMG_9639-1

冬の日が落ちるのは早い。
ベイブリッジを渡るころには、
夕日がダウンタウンのビル群を照らしている。IMG_9642-1

2日目の最後は、
トレーダー・ジョー。
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夕刻とあって、バナナは売り切れ。
1本19セントの売り方の方。
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1本25セントのオーガニックバナナは、
まだ残っている。
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トレーダー・ジョーで
調理大会の食材購入を済ませ、
バスの到着を待つ。
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商業施設もすっかり陽が暮れた。
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風も強まり、寒さが応えるころ、
バスが到着。
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ホテルに戻ると、
すぐに調理コンテストのための準備。
朝の講義室が調理大会の会場となる。

グループごとにキッチン付きの部屋で、
1時間ほど必死の調理作業。
そして午後7時半には、
料理を携えて三々五々、
セミナールームに集まってくる。IMG_9312-1

調理器具の不具合もあって、
品数が限られてしまった班もあった。IMG_9319.-1

福島道夫さんのあいさつで、
調理コンテストがスタート。IMG_9324-1

班ごとにメニューのテーマやコンセプト、
食材は何を使ったかなどを、
プレゼンテーションする。
プレゼン力も審査の対象になる。
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それを商人ねっとの二人が、
写真と動画で撮影する。
後日、その模様を社内に配信する。
商人ねっとは今、ロピアの子会社だ。
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3位は10班。
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2位は7班と8班の混成チーム。
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見事優勝したのは4班。
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おめでとう。
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内容はこのロピア米国研修が、
全部終わってから報告しよう。

福島さんと私が最後に講評。
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2日目も長い一日だった。
少し疲れが出た。
これもブランクの所為だろうか。

それでもアメリカの消費者たちは、
コロナを克服したと感じた。
マスクに関しても、
それをする人もいるし、
しない人もいる。

個人に委ねられている。

店は私たちを歓迎してくれた。
拒否されることはなかった。

もちろん私たちは万全の態勢を敷いて、
礼を尽くして店舗を訪れた。

そして真摯に学んだ。

疲れは出たが、
アメリカ小売業から、
大きな活力を貰った。

ありがとう。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2023年01月28日(土曜日)

ロピアのサンフランシスコ研修会初日の「変化、変化、変化」

成田国際空港を飛び立って9時間半。
夜が明けた。
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太平洋上に面白い形の雲。
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アメリカ大陸が見えてきた。
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サンフランシスコは近い。
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サンフランシスコ国際空港に到着。
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ここで現地コーディネーターに合流。
浅野秀二さん。

専用バスに乗り込んで、
すぐに結城義晴の車中講義。IMG_8928
向かったのはサンノゼ地区にある、
ウォルマートスーパーセンター。

初めに必ず、
世界最大の企業にして、
世界最大、アメリカ最大の小売業、
ウォルマートを見る。
アメリカではどこでも、
市場競争の主軸はウォルマートだからだ。
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スーパーセンターは、
ウォルマートの最強のフォーマット。

ただしこの店は、
5000坪ほどのディスカウントストアを、
改装してスーパーセンターにした。

やや変則的だが、
生鮮食品やデリを強化したことで、
繁盛している。

コロナ禍を経て、
ウォルマート健在なり。

売場を歩きながら
メンバーに解説し、質問に答える。IMG_8943

シーフードコーナーの前で、
興味深げに商品を見ている。
鮮魚チーフたちだろうか。
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滞在中に飲む水を求めるメンバー。
水はウォルマートで買うのが安くていい。IMG_8947

試食したい商品を持ちながら、
丁寧に見て歩くメンバー。

店を見るだけでなく、
食べて、味わってみる。
それがロピア流の視察だ。
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レジに並ぶ福島道夫さんと、
事務方の工藤恵理佳さん。
福島さんは㈱ロピア取締役営業統括。
工藤さんは商人ねっと㈱映像事業部所属。
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ウォルマート店内では、
ネット宅配やピックアップサービスのための、
ピッキング作業の光景が、
これでもかと展開されていた。

ウォルマートは食品のeコマースの、
55%のシェアを占めている。

同じエリアにある、
ホールフーズマーケット。
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アマゾン傘下になっても、
世界最高峰は変わらない。
オーガニック・スーパーマーケットの魅力は、
まったく失われていない。
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シーフード部門。
高い天井と広めの通路、
そして美しい内装。
鮮度感のある商品。
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初日の昼食は、
試食を兼ねてホールフーズのデリ。

そのシーフード部門で、
買物をするメンバー。
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こちらは焼き立てのピザコーナー。IMG_8972

トレーダー・ジョー。
店長のジェーソンさんがインタビューに応じてくれた。

18歳で入社して、30年になると言う。
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通訳は浅野秀二さん。
私はCOVID-19への対応について、
いくつか質問をした。
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トレーダー・ジョーの特長の、
デモンストレーション・コーナーは、
コロナのために閉じられていた。

キャプテンは丁寧に答えてくれた。
ありがとうございました。
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そしてみんなで記念写真。
ジェーソンさんが手に持っているのは、
ロピアからのお土産の日本酒。
嬉しそうだった。IMG_9008

サンノゼからサンフランシスコ方面に戻って、
空港近くのサンマテオ地区。
ターゲット。
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「グレートランド」のフォーマットで、
スーパーターゲットと比べると、
食品売場はコンパクトだ。

ウォルマートは天井がスケルトン、
床はコンクリート。
一方のターゲットは天井を張り、
ピータイルの床。

ウォルマートの店づくりとは対比的だ。
その違いが独自のポジショニングを創る。
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ターゲットはさらに洗練され、
繁昌している印象だ。

サンフランシスコのダウンタウンに入って、
アマゾン・ゴー。
ご存知、「レジレス」店舗。
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初期のアプリ対応はやめて、
クレジットカードで入店し、
さらに自動決済できるようになった。
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ゲートのカードリーダーに
クレジットカードを差し込む。
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クレジットカードの情報が読み取られ、
そのあと掌をかざすと、
個人が認証されてゲートが開く。

コーヒーマシンやドリンク類、
サンドイッチやデリが品揃えされている。
商品はかなり絞り込まれて、
便利でスピーディーな店となっている。
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欲しい商品を手にとって、
あとはゲートを出るだけ。
これで決済は完了。

店にはイートインコーナーがある。
オフィスワーカーが昼食時に店を利用して、
結構、混んでいると、
店舗スタッフがコメントしてくれた。

初日の視察を終えて、
夕食は、ステーキハウス。
モートンズ。
サンフランシスコでも人気の店。
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乾杯の発声は、崎野さん。
京都ヨドバシ店鮮魚部チーフ。
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ビールはアンカースチーム。
カンパーイ!
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浅野秀二さんを真ん中に、
私たちも乾杯!
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最初に出てきたメニューは、
シーフードタワー。

ジャンボシュリンプ、オイスター、
カニ、マグロのポキ、ロブスターなど。
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これには皆、大喜び。IMG_9045

女性陣も嬉しそう。
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スープは2種類から選ぶ。
私はロブスターのビスクを選んだ。
これが超絶品。
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スープの後はサラダ。
ロメインレタスのシーザーサラダ。

そのあと待望のステーキ。

肉のロピアらしく、この量。
福島さんが選びに選んだメニュー。
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最後にデザート3点盛りとコーヒー。

ロピアの面々は、全部平らげた。
見事な食べっぷりは、
見ていて気持ちいい。

成田からサンフランシスコへ、
そして終日の視察。
長い長い初日だった。

疲れた体にオーガニックワインが染みて、
酔いが早かった。

3年ぶりの米国。
変化、変化、変化。
その変化ができる店は、
大繁盛している。

まだまだ、その変化を見続ける。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2023年01月27日(金曜日)

12月消費者物価上昇率5.7%のアメリカに3年ぶりに出発!

東京都23区の1月の消費者物価指数。
2020年を100として総合指数が104.2。
変動の大きい生鮮食品を除くと、
前年同月比4.3%の上昇。

東京の指標が全国の水準を先取りする。

昨2022年12月は3.9%の上昇だった。

第2次オイルショック後の1981年5月は、
4.3%増だったがそれ以来、
41年8カ月ぶりの高水準。

エネルギーが26.0%増。
電気代が24.6%、都市ガス代が39.7%増。

生鮮を除いた食料は7.4%増。
12月は7.5%だった。

インフレターゲット作戦の最中は、
物価は思ったようには上がらず、
安売りなどすると、
「デフレの元凶」などと揶揄された。

しかし4.3%も上がってくると、
国民の生活には響く。

小売業も卸売業も製造業も、
基本的にはその国民の味方でありたい。

一方、アメリカのCPI(消費者物価指数)は、
12月で前年比5.7%増。
日本をはるかに超えるインフレ傾向を示す。

アメリカは一昨2021年12月以降、
7%を超える上昇率を示し、
昨年6月には9.1%と最高値を示した。

その後、落ち着いてきて、
下降線をたどる。

それでも11月のCPIが6.0%、
12月が5.7%だから、
ウォルマートをはじめとする、
チェーンストアの力もこれに貢献している。

今日は横浜エアーシティーターミナルから、
リムジンバスに乗った。

ベイブリッジがくっきりと見える。IMG_92953

そのベイブリッジの上から、
横浜港を望む。
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いつもここでつぶやく。
「行ってきます」
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1時間25分で成田空港第2ターミナル。IMG_93123

ぴったり3年ぶりのアメリカ出張。

前回は2020年1月中旬に11日間、
サンフランシスコとニューヨークを巡った。

その後、コロナ禍で渡航はできなくなった。

今回は㈱ロピアの170人の視察研修団。

4班に分かれて、サンフランシスコを訪れる。

ターミナルのロビーに着くと、
福島道夫さんが真っ先に来ていた。
取締役営業統括。
㈱関西ロピア前社長。

三々五々、参加者が集まって来て、
事務局からの注意事項の説明。
それからリーダー、副リーダーの挨拶。

そして団長の福島さんの趣旨説明。IMG_93133
福島さんとはもう15年も一緒に、
アメリカやヨーロッパを視察している。

ロピアは社員が増え続けている。
その新しい社員たちに、
アメリカのスーパーマーケットを見せ、
ロピアの基本方針や戦略を理解してもらう。

教育の一環である。

3年間、それが中断した。

そこで今回の170人態勢となった。

最後に私の話。
ロピアの快進撃を支えるアメリカ研修。
楽しく、しかし、しっかり学ぶ。IMG_89223

難しいことはできるだけ話さない。
しかし高度な論理も理解してもらう。
ロピアはアメリカで学んだ戦略をとっている。
チーフ以上の社員や幹部が、
それを理解して仕事に活かしてほしい。IMG_89233
挨拶が終わるとチェックイン。

あとはグループごとに責任をもって、
搭乗ゲートに集合する。

福島さんの方針だが、
手取り足取りはしない。

集合写真も撮らない。

私たちはJALの桜ラウンジへ。

いつものJALのカレーライス。
ベジタブルペンネも頼んだ。
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そしてスパークリングワインで乾杯。IMG_89243

JAL058便。
お世話になります。
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乗り込むとシャンパンを頼む。
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では2月11日まで16日間。

行ってきます。

成果は計り知れない。
今からわかっている。

自分の目で、
確かめたいことばかり。

アメリカの小売業は、
インフレにどう立ち向かっているか。
コロナ禍のあとどう変わっているのか。

知的好奇心が最高潮に達している。

では、16日間、よろしく。

〈結城義晴〉

2023年01月26日(木曜日)

清水信次さんの「お別れの会」と「私の好きな人」

日本列島を寒気団が覆う。
今日も寒い。

寒いほうが商売はうまくいく。
だから喜ばねばならない。

正午ごろに東京の赤坂見附へ。

ホテルニューオータニ東京。
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清水信次さんのお別れの会。
㈱ライフコーポレーション創業者・名誉会長。
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10月25日にご逝去。

私は11月7日のブログで訃報を書いた。
大正15年生まれの清水さんは、
私の両親と同じ年の生まれ。

故渥美俊一先生とも、
大学の恩師・壽里茂先生とも同年。

父のような存在だった。

お別れの会場に入ると、
正面に花祭壇。
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清水さんの遺影は、
左手を頬に当てるポーズ。IMG_92423

とても清水さんらしいと思った。IMG_92433
拝礼し、献花をして、合掌した。

花祭壇の右端に、
四葉のマークがつくられていた。IMG_92443

献花が終わると、
岩崎高治社長がモーニングをまとって、
一人ひとりに挨拶をしてくれた。

是非とも清水信次の遺志を継いで、
さらに発展させてほしい。
心配はないけれど、
何でも応援します。
そう、思った。

そのわきに並木利昭さんが控えていた。
並木さんは小さな声で言った。
「丁寧な追悼文を書いていただきまして、
ありがとうございました」

月刊商人舎12月号のことだ。
「特別企画 訃報 清水信次」
tuitousimizu

尊敬する清水さんの追悼文。
書かせていただいただけで感謝です。

次の間には、
清水さんの想い出の品や写真が展示されていた。

18歳で大阪貿易学校に入り、
剣道一筋に打ち込んだ頃の写真。
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清水商店を設立して、
詳細を発揮し始めたころの家族写真。IMG_92633

会場中央の大型画面では、
「朝まで生テレビ」の画像が流されていた。IMG_92533

清水さんの情報量はすごかった。IMG_92483

毎朝、新聞の一般紙6紙を読んで、
重要な記事は切り抜きしていた。IMG_92593

晩年は大きなルーペを使っていた。IMG_92572

日経新聞の記事。
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大きな写真が展示されていた。IMG_92833

伊藤雅俊さん、岡田卓也さんと並んだ写真。
「私心、私欲、私権を捨てよ」と、
清水さんの言葉が掲げられている。IMG_92823

この写真の言葉は、
「外見や肩書でなく、
裸一貫中身で勝負だ」
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最後に車の運転の写真。
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エピソードが記されている。
「運転するのが好きな人だった。
乗車する人や部下たちは安全の為、
後部座席に座らせた。
ドアマンがホテルに到着した車の
後部ドアを開けたら、
秘書が出てきて大いにびっくり!」

清水さんらしい。

会場を後にするとき、
これで本当にお別れだと思った。IMG_92852

清水さんへの[Message]
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私の好きな人

笑顔の人。
大声の人。
晴れやかな人。

勇敢な人。
正義の人。
闘う人。

機敏な人。
元気な人。
世話好きな人。

三度、命拾いをした人。
死を覚悟した人。
懐に飛び込む人。

根は優しい人。
頼れる人。
かわいい人。

太っていても、やせていても。
大きくても、小さくても。
若くても、老いていても。

男でも、女でも。
日本人でも、外国人でも。
豊かでも、貧しくても。

心の力をもつ人。
頭の力のある人。
言葉の力にあふれた人。

私の好きな人。
ポリティカル・マーチャント。
たとえば清水信次。

合掌。

こころからご冥福を祈ります。

そのご遺志は、
産業を挙げて、
みんなで必ず、継いでいきます。

ありがとうございました。

〈結城義晴〉

2023年01月25日(水曜日)

万代ナレッジマーチャントカレッジ7期大学院修了式の「パーパス」

10年に一度の大寒波で、
関西でも京都や滋賀、兵庫は、
急な雪に見舞われ、
それによって交通の乱れが生じた。

電車に10時間以上も閉じ込められた人もいた。
お見舞い申し上げたい。

昨夜、大阪にも雪が降ったが、
今朝は澄んだ青空が広がった。

東大阪市の㈱万代本社。
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8時半過ぎに会議棟に到着。IMG_8836

会議棟の大ホール。
今日は万代知識商人大学7期、
大学院の最終講義と修了式。
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万代知識商人大学は、
企業内大学である。

日本のスーパーマーケットでは、
一番初めに創設された。

世界で初めて企業内大学を創設したのは、
米国ゼネラルエレクトリックだった。
1956年のことだ。

ジョン・F・ウェルチ・リーダーシップ開発研究所。
通称「クロントンビル」。

幹部教育と、
次世代のリーダー育成教育。

GEに続いて、
ゼネラルモーターズ、モトローラ、
コカ・コーラ、インテル、
ディズニー、マクドナルドなどが、
次々に企業内大学をつくった。

マクドナルドは、
有名な「ハンバーガー大学」を設立した。

日本で一番最初に企業内大学をつくったのは、
現在のイオンである。

1969年に「ジャスコ大学」を創設した。
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私も勘違いしていたのだが、
小嶋千鶴子さんを偲ぶ会で知った。

それが今、
イオンビジネススクールへと、
発展している。

しかしスーパーマーケットでは、
万代知識商人大学が一番早い。

2016年に創設されて、
今期は第7期を迎えた。

今期までに210人を超える修了生がいる。
そして4人の取締役が誕生した。

今日の司会は石川慎也人事部マネジャー。
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最終講義の今日は、
7期生が全員、
各自のこれからの取り組みを発表する。

その発表の前に、
結城義晴の激励のあいさつ。
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受講生の後ろには取締役が勢ぞろい。IMG_8824

「すぐ役に立つことはすぐに役立たなくなる」
灘高校の教頭だった橋本武さんの言葉。
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企業内大学の教育は、
すぐに役に立つことはほとんどない。

自分で考えることや考え方を教える。
会社の取締役になることを前提としている。

だからマネジメントの体系を教授する。

9時10分から、一人10分ずつの発表。

スライドを用意して発表する人、
何も見ずに自分の言葉で発表する人。
ホワイトボードを使う人。
どんな方法でもいい。
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後列では幹部のみなさんが、
その発表を真剣に聞いている。
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休憩に入ると、
商品部の面々が集まって話し合っている。

突然の雪によって、
センターからの配送が遅れ、
それへの対応がなされた。
IMG_8833

昨夜の降雪で、兵庫県の一部の店舗、
京都エリアの店舗が影響を受けた。
今朝は物流の一部が滞っているようだ。

7期生は幹部候補生だけあって、
現場のトップとして仕事をしている。
修了式の最中であっても、
現場の課題を整理して、
次々に電話で指示を出していく。

昼食休憩をはさんで、
発表は進む。
IMG_8831

私も提出された資料を見て、
メモをしながら聞く。
IMG_8840

朝9時から午後3時半まで、
29名の発表がなされた。
雪のために店舗から離れられない店長が、
3名欠席した。
IMG_8838
本人たちがいちばん残念だったと思う。
それでも修了したことは間違いない。

1年をかけて学んだことをベースに、
調査を加え、考え抜いた内容を発表した。
これからそれをいかに実行していくか。
今日の発表はその決意表明だった。
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発表が終わると、
学長の総括講義。
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GEのベントンビルの合言葉を贈った。
Big Thinker(ビッグ・シンカー)。
IMG_8848
GEが望む人財こそ、
Big Thinker、すなわち、
「大きな考え方の人」
「大きな視野をもつ人」

そのBig Thinkerになるために、
考える習慣をつける方法を伝授した。

さらに今回は、
ミッションマネジメントとともに、
パーパス経営を説明した。

2019年に、
米国経済団体ビジネス・ラウンドテーブルが、
「パーパス経営」を提案した。

会社は社会のなかで、
どのような存在意義を有し、
社会に対してどのような貢献をするか。
それらを「パーパス」として掲げ、
その「パーパス」を軸に経営を行っていく。
それがパーパス経営である。

最期の言葉はドラッカー。
「未来を築くために初めになすべきことは、
明日何をなすべきかを決めることではなく、
明日をつくるために今日、
何をなすべきかを決めることである」

私のあとは、
取締役の皆さんからのメッセージ。
今期は1年間の講義に、
毎回参加して聴講し、
順番に講義してくれた。

初めに営業部門。
圓石一治取締役。
店舗運営・サポート部管掌。 IMG_8857

中筋浩二取締役。
ドライグロサリー・デイリー担当。IMG_8861

松岡俊行取締役。
生鮮・惣菜担当。
IMG_8862

そして営業部部門を統括する、
芝純常務取締役。
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コーポレート部門からは、
河野竜一取締役。
人事・総務管掌。
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山口成樹取締役。
システム・物流管掌。IMG_8873

谷内(やち)毅取締役。
経営企画担当。
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そして加藤健常務取締役。
コーポレート部門管掌。
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最後にお二人。
不破栄副社長。
IMG_8885

最後の最期は、
もちろん阿部秀行社長。
IMG_8897
取締役の皆さんからのメッセージは、
7期生にとって実にいい財産になったと思う。

全員で、記念撮影。
アカデミックガウンは着ていないが、
万代の赤いジャンパーもいいもんだ。
IMG_8903

阿部社長と二人で写真。
IMG_E8907
来年度もよろしくお願いします。

今期は外部講師を入れず、
すべて取締役をはじめとした内部講師と、
学長の結城義晴の講義だけで完結させた。

大学院の位置づけだったからだ。

充実した企業内大学院だった。
事務局にも感謝したい。
受講生にも講師陣にも、
すべての人々に感謝したい。

〈結城義晴〉

2023年01月24日(火曜日)

大事な局面の大胆な転換が画竜点睛を欠く。

今冬一番の寒波襲来。
十年に一度の寒さだとか。

少し時間を早めて新幹線で、
大阪へ向かう。

新横浜から乗り込むとすぐに丹沢が見える。
IMG_91053

思いのほか穏やかな静岡。
IMG_91183

富士の頂には雲がかかっている。IMG_91233

裾野が大きく広がっていて、
かえってその大きさが感じられる。
IMG_91313

富士はいつも悠然としている。
日本の国もこうありたい。IMG_91323

名古屋を過ぎて伊吹山の辺りに来ると、
一転にわかに掻き曇る。IMG_91683

京都に近づくと、
黒い雲が湧いてきた。IMG_91693

新大阪に着いて外に出ると、
ひどく寒い。

定宿のシェラトン都ホテル大阪。
その中華料理「四川」。

㈱万代の幹部の皆さんと、
情報交換を兼ねた夕食会。 IMG_8805

紹興酒とおいしい四川料理に大満足。

阿部秀行社長とは昨年の大晦日、
万代の店舗を一緒に見て回った。IMG_8808

さらに全員で写真。
カメラマンに中央に位置取るように指示。IMG_8809

そして決まりました。

左から加藤健常務、
芝純常務、
右は河野竜一取締役。IMG_8810

アップでもう一度。IMG_8813

最後は阿部さんの車を背景にして。
この車で大晦日の店舗視察をした。

実に快適で、成果の大きなクリニックだった。IMG_8815
月刊商人舎2月号では、
あの年末大晦日の「凄い売り」を再現する。

ありがとうございました。

さて、
通常国会が召集され、
岸田文雄首相が、
施政方針演説をした。

あまり評判は良くない。
私はがっかりした。
20230123shiseihoshin_a_01_t

安全保障やエネルギーに関する政策で、
大きな転換が表明された。

昨年12月に「防衛3文書」が発表されている。
防衛力の着実な整備や、
反撃能力の保有などが盛り込まれた。

この3文書自体は多くの評価を得たと思う。
従来の議論を覆すほどの内容だった。

しかしその財源や時期に関しては、
所信表明演説は実に甘い。

歳出改革などで財源を捻出したうえで、
なお不足する1兆円強を増税で賄う。

しかし評判がよろしくないのは、
国民への説明が足りない点である。

防衛政策は先の大戦の敗戦以来、
抜本的な転換である。

ロシアによるウクライナ侵攻が、
この抜本転換を促した。

しかしその議論や調整は政府と与党の間で、
非公開で進められてきた。

丁寧な説明と国会での真摯な議論こそが、
今回、求められている。

防衛政策だけでなく、
原発を含めた多様なエネルギー問題に関しても、
安全性への不安は解消されていない。

さらに「次元の異なる少子化対策」は、
単なる決意表明に過ぎなかった。

実現させようとの意欲が、
聞く者に伝わってこない。

それは不思議なくらいだ。

話し方にも問題はあろう。
プレゼンテーション力も足りないのだろう。
しかしそんなテクニカルな問題ではない。
やり遂げようという意志が感じられない。

自分たちの国の首相として、
情けない気分になる。

菅義偉前首相にもそれは欠けていたが、
岸田首相にはさらに足りない。

岸田首相の演説を聞いていて、
会社の経営や部署の運営に関しても、
同じだと強く思った。

いいことを言っていても、
それをやり遂げようとの意欲が感じられないと、
「画竜点睛を欠く」ことになる。

私の知る経営者たちには、
個性は異なるけれど、
例外なく説得力がある。

だから首相の「説得力不足」は、
驚くほかない。

これ自体が政治の劣化を示すのだろう。
日本の政治はとくにトップのレベルで、
どんどん劣化していっている。

これは国として大きな無駄である。

極めて大事な局面で、
大胆な転換の方針が出ているにもかかわらず、
それを実現させるような表明になっていない。
国民をその気にさせる演説になっていない。

それが余計にがっかりさせられる理由だ。

大事な局面の大胆な転換が、
画竜点睛を欠く。

会社や店は、
そうあってはならない。

〈結城義晴〉

2023年01月23日(月曜日)

「強烈寒波襲来」と「惣菜の危機―伸びているからこそ危うい!」

Everybody! Good Monday!
[2023vol④]

2023年第4週。

今週は「十年に一度の寒波」がやって来る。

この商人舎公式ホームページの、
「常盤勝美の2週間天気予報」
1月4週の天候予測とMDポイント
タイトルは、
「強烈寒波襲来」

その<ウェザーMDのポイント>
今季一番の強烈寒波襲来。
水道管凍結、物流の遅延、
公共交通機関の乱れなど、
店舗運営上影響が出ることが懸念される。
万全の準備を。
20230123_tokiwa

鍋物食材、シチューなど
ホットメニュー食材の売り込み。
それに加えて雪によって、
外出がままならなくなる地域もある。
精肉・冷凍調理関係のカテゴリーも需要が高まる。

そして今週が、
「今冬の寒さの底」となる可能性が高い。

私は明日の火曜と水曜に大阪出張。
明日の寒波来襲で新幹線が止まらないか。
ちょっと心配だ。

さらに金曜日の午後、
サンフランシスコに向けて出発する。

サンフランシスコの沖合では、
アラスカ海流という暖流と、
カリフォルニア海流という寒流がぶつかる。

だから、いい漁場になる。

アラスカ海流が強ければ、
冬も比較的暖かい。

ただし今年はそうでもない。
極端気象だからである。

出発までに月刊商人舎2月号を、
ある程度仕上げておく必要がある。

忙しい。

さて、日本経済新聞「ビジネス欄」の今日の記事。
タイトルは、
「スーパー “中食”多彩に」

記事は定義する。
飲食店で食べる「外食」、
家庭で料理する「内食」に対して、
調理済みで家に持ち帰って食べる
総菜などを「中食」と呼ぶ。

「中食」は1995年、
農林水産省の「中食市場動態調査研究会」で、
はじめて正式に定義された。
座長は故田内幸一一橋大学名誉教授。
私は専門委員を任命されて、
この調査研究会に参加した。

そのころ「外食・内食」に対して、
「中食」が公然化した。

懐かしい。

しかしもう28年前のことで、
いまさらのような気がする。

日経の記事は、
イオンリテールの新ブランドを紹介する。
惣菜のブランド「A label deli.」
エー・レーベルデリ。

同社の惣菜の3割にあたる約150品目を、
新ブランドに変更した。

低温でじっくり煮込んで食材の味を引き出す、
レストランの調理法を取り入れた。

価格は従来品より1.5倍ほど高い。

しかし「本格的な味わいながら、
飲食店の価格と比べて3割ほど安い」

この考え方は、
アメリカで生まれた。

彼の地では、
フードサービスのチップ分まで割引となって、
「サービスデリ」は大人気だ。

イオンリテールは、
まず関東の14店舗で展開する。
そして販売状況をみながら、
今後の取扱店舗数などを検討する。

日本チェーンストア協会の調査では、
惣菜販売額は21年まで10年間で約4割伸びた。
新型コロナ下の巣ごもり需要があった21年は、
前の年比約1割増えている。

さらに惣菜の利益率は40%前後で、
20%前後の加工食品や生鮮食品と比べて高い。

記事。
「大手メーカー品の値上げラッシュが続くなか、
自社でコストなどを管理しやすい総菜の強化は
収益力向上につながることもあり、
スーパー各社は相次ぎ取り扱いを拡大している」

成城石井は22年に、
ピザやホールケーキなど100品目以上の新商品を投入。

ヤオコーは、
新ブランド「eat! YAOKO」として、
約50品目を販売中だ。

さらに西日本が地盤のイズミは、
22年に自社ブランド「zehi(ぜひ)」を立ち上げた。
50品目を売り出しているが、
25年度には80品目に増やす。

ただし月刊商人舎は、
昨年6月号で特別企画を組んだ。
「惣菜の危機」
伸びるからこそ危うい!
souzainokikihayasi

林廣美先生、渾身の大胆提言だ。
・惣菜売場は茶色の「揚げ物原(あげものはら)だ」
・メーカー参入で冷凍食品素材が増えた
・惣菜はできた瞬間から酸化する
・スーパーマーケットの煮物も酸化させない
・原材料表示に縛られすぎている
・惣菜は日配化して品揃え型になった
・トレンド商品は2%に抑えて外部に任せる
・惣菜づくりは「らせん改善」 

小見出しを並べてみるだけで、
最重要項目が網羅されていることがわかる。

私も提案した。
[結城義晴の述懐]
「惣菜・デリ革命宣言」ふたたび
sengennhutatabi

お手元に6月号がある人は、
是非、じっくり読み直してほしい。

惣菜に関しても中食に対しても、
もっとも深くて、
現実的なところから指摘されている。

惣菜は伸びている。
だからこそ危うい。

では、みなさん、今週も、
「らせん改善」で。

Good Monday!

〈結城義晴〉

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