結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年06月06日(月曜日)

「マスクいつまでつけるのか」論争のトレード・オンとパラドックス

Everyone! Good Monday!
[2022vol㉓]

2022年第23週。
6月第2週。

関東甲信越で、
梅雨入り。

平年は6月7日ごろで、
昨年は6月14日だった。

九州から東海は、
まだ先になりそうだ。

一方、沖縄は、
来週末に梅雨明けする。

関東甲信の梅雨明けは、
平年は7月19日ごろで、
昨年は同16日だった。

1年で最高の6月。
梅雨前の時期だ。

それも、そろそろ終わる。

「人々の眼、
闊歩、足踏み、とぼとぼ歩き、
怒号と喧騒(けんそう)
馬車、自動車、バス、荷車、
足を引きずり体をゆすぶって歩く
サンドイッチ・マン、
ブラス・バンド、手風琴(てふうきん)
頭上を飛ぶ飛行機の
凱歌とも鐶(かん)の音とも
奇妙な高調子の歓声とも聞こえる爆音、
こういうものをわたしは愛するのよ。
人生を、ロンドンを、
六月のこの瞬間を」
(ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』)
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ヴァージニア・ウルフは、
19世紀のイギリスの女性作家。

六月のロンドン、素晴らしい。

私たちは明日から、
商人舎ミドルマネジメント研修会。
2022ミドルマネジメント
2019年までは毎年、
初夏と秋に開催していた。

2020年と2021年初夏は中止し、
昨年秋に再開した。

そして今年初夏に、
開催できる。

熱海の隣の湯河原で、
2泊3日の缶詰セミナー。

これまでに1300名を超える履修者がいる。

今日はその準備に、
1日を費やした。

私の気力、体力が続く限り、
やり続けます。
ナレッジ・マーチャントの養成。

さて日経新聞の記事。
「マスクいつまで着けるか」
4人の専門家、識者に聞く。

山際大志郎経済財政・再生相、
新型コロナ担当を兼ねるが、
「感染を抑止できている状況を保てれば、
普通の生活が送れる日が来る。
マスクを外す日々は必ず来る」
主張は「ワクチンと検査で次へ」

黒岩祐治神奈川県知事。
「新型コロナはゼロにはならず、
共存していかなくてはいけない。
現在も”2類相当”から変更されていない。
その見直し議論をすべきだ」

鈴木基国立感染症研究所感染症疫学センター長。
「当面の対策は現状維持だろう。
地域ごとに合意形成する必要がある」

明和政子京都大教授。
「大人には、脳の感受性期にある子どもたちの
環境を守る責任がある」

「感染防止と両立しうる、
“子どもにとって必要な”
新しい生活様式とはどのようなものか。
政府は科学に基づく対策を
早急に実施してほしい」

日経新聞としてのまとめ。
「いつマスクのない生活に戻れるのか。
脱マスクはコロナの出口戦略の象徴となった。
全ての人が感じる問題だけに、
条件や手順以上に
人々がどう受け止めるかが重要だ」

「4人の識者は、
不便さと予防効果のバランスをとるカギが
コミュニケーションと示唆する点で一致する」

マスクはコロナ出口戦略の象徴だ。

その時に求められるのは、
「不便さと予防効果。
そのバランス」

ここでもトレード・オンの考え方が、
最重要となる。

あちらを立てて、
こちらも立てる。

小売業・サービス業は、
最後にマスクを外す業種業態だ。

そのカギを握るのは、
コミュニケーションだ。

皮肉なことにマスクは、
根本的なコミュニケーションを、
阻害するものである。

ここにもパラドックスが横たわる。

19世紀のヴァージニア・ウルフ。
「こういうものをわたしは愛するのよ。
人生を、ロンドンを、
六月のこの瞬間を」

21世紀の私たちは、
なかなかウルフのようにはいかない。

それでも人生を愛して、
自分の街を愛して、
六月のこの瞬間を愛して、
生きていこう。
仕事していこう。

では、みなさん、今週も、
「この一瞬の積み重ねが、
君という商人の全生涯」(倉本長治)

Good Monday!

〈結城義晴〉

2022年06月05日(日曜日)

「惣菜の教科書」と「サミットスタディ」の自分を変える「勇気」

日曜日だけれど、
オフィスに出て仕事。

そして月刊商人舎6月号を責了。

今月はこの2冊の雑誌を読み直しました。
1993年4月刊の『サミットスタディ』と、
1994年5月刊の『惣菜の教科書』
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いずれも㈱商業界の食品商業別冊号。

当時はこんなすごい別冊を、
毎年、毎年、編集し、
発刊していました。

編集長は不肖、結城義晴。

30年後の今、読み直しても、
まったく古くはない。

むしろ原点に戻って、
それぞれの問題を、
根本から組み立て直すことに役立つ。

「いっさいの事柄は物憂(ものう)く、
誰も語り尽くせはしない。
目は見て、
飽きたりることなく、
耳は聞いて、
満たされることはない。
かつて起こったことは、
いずれまた起こり、
かつてなされたことは、
いずれまたなされる。
日の下(もと)に、新しいことは
何一つ存在しない」
〈『旧約聖書』「コーヘレイト書」より〉
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30年間、次々に、
イノベーションを果たした企業と、
それができずにそのままだった企業。

大きな差がついてしまった。

そこに新興企業が登場し、
「後進の先進性」を享受して、
一番先頭のところをスタート地点として、
どんどん先に進む。

するとまた格差が広がる。

しかし、
かつて起こったことはまた起こり、
かつてなされたことはまたなされる。

新しいことは何一つない。

だから30年前のものが、
いま、大いに役立つ。

「すぐ役立つものは、
すぐに役立たなくなる」

けれど、
すぐに役立たない真理は、
追求し続ければ、
ずっと役立つことになる。

朝日新聞「折々のことば」
第2400回。

現代人は
「仕方がない」が
苦手である。

何事も
思うようになると

なんとなく思っている
風情である。

(養老孟司)

「人生をふり返れば、
努力ではなく
“いつの間にかそうなっていた”ことが
ほとんどだ」

「今更打つ手もない。
だから”仕方がない”。
何かを思いどおりにしたくて使う身体、
もっといえばその身体を使う”私”が、
じつはもっとも
思いどおりにならないものなのだろう」

「アステイオン」第96号、随想「人生論」から。
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仕方がない。
いつのまにかそうなっていた。

それがほとんど。

それでもいい。

養老孟司さんは解剖学者、医学博士。
2003年刊の『バカの壁』は、
450万部のベストセラー。
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「変わっていくこと、
それが学ぶということ。
知るということです。
自分が変わっていなかったら、
何も学んでいないと思えばいい」

旧約聖書は教える。
「日の下に、新しことは
何一つ存在しない」

けれど自分を主語にすると、
自分が変わっていたら、
何かを学んだことになる。

「壁は全て、
自分が作っている」

「確かに自分を変えるのは
怖いかもしれない。
どうなるかが、
予想できなくなるからです。
だからこそ、
勇気が意味を持ってくる」

勇気とは、
未知なる世界に一歩、
目隠しで踏み込む、
心の在り方である。

〈結城義晴〉

2022年06月04日(土曜日)

「出生率6年連続低下」と「二千日手」と「艱難の商人」

6月4日。土曜日。

私は横浜商人舎オフィスに出社。
月刊商人舎6月号の最後の詰め。

大量に原稿を執筆して、
デザイナーの七海真理さんに送る。

すぐにデザインが仕上がってくる。
これを「初校」という。
それを2人以上で校正する。
ダブルチェックだ。

それを再び七海さんに送る。
赤字が入ったところを直してくれて、
また送られてくる。
これを「再校」という。

この再校をやはりダブルチェックして、
直しがあればそれを送る。

直しがなければ、
「責了」する。

雑誌や本をつくることは、
手間がかかります。

それでもいい雑誌が出来上がれば、
これ以上の喜びはない。

さて、今日は様々なニュースがあった。
それを短くダイジェストしよう。

まず第1に、
夏の参議院選挙。
自民党の茂木敏充幹事長が発言。
「間違いなく6月22日公示になる」

投開票日は7月10日になる。

今、通常国会が開かれている。
第208回常会。

今年1月17日に始まって、
会期は150日間。

ロシアのウクライナ侵攻は、
この208回通常国会開催中のことだった。

だから日本政府や行政の対応は早かった。

その通常国会は、
6月15日に会期末を迎える。

参議院選はそのあとだ。

17日間の恒例の選挙期間を想定すると、
投開票日は7月10日の日曜日となり、
公示は6月23日になる。
ただしこの日は「沖縄慰霊の日」だ。

そこで公示日は、
1日前倒しされる。

梅雨の選挙となる。
そしてそれが日本の趨勢を決める。

第2のニュースは、
「出生率6年連続低下」
日経新聞は一面トップで取り上げた。

厚生労働省の発表。
2021年の合計特殊出生率は、
1.30だった。
1人の女性が生涯に産む子どもの数を、
合計特殊出生率という。

これは6年連続で低下。
出生数は81万1604人で過去最低。
前年比より2万9231人も減った。

出生率の過去最低は、
2005年の1.26だが、
21年の1.30は過去4番目に低い。

前年より0.03ポイント低下した。

出生率1.5未満を「超少子化」と呼ぶ。
1.3未満はもう言葉にならないくらい深刻な状態だ。

厚労省は何とも無責任な見解を出す。
「15~49歳の女性人口の減少と
20代の出生率低下」

世界的にコロナ禍によって出生数が減っている。
しかし米国は21年に約366万人の出生。
7年ぶりに増加。
出生率は1.66。
前年の1.64から上昇。

フランスは21年出生率1.83。
20年は1.82だったから0.01ポイントの上昇。

ドイツも21年の出生数は増加する見通しだが、
手厚い少子化対策が素早い回復を促した。

出生数から死亡数を差し引いた自然減は、
62万8205人で、過去最大。

「商売は人口動態の通りにせよ」
故渥美俊一先生の言葉を思い出す。

その通りにするならば、
日本全体の小売業や商業は、
商売を縮小していかねばならない。

政治の最大の責任は、
この出生率の減少を食い止めることだ。

参議院選挙でも、
この点に言及する候補がいるか。
注目したい。

第3のニュースは、
将棋の棋聖戦第1局。
棋聖位についているのは今、
藤井聡太五冠、19歳。
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挑戦者は永瀬拓矢王座、29歳。

二人は、
「VS」と呼ばれる練習対局のパートナーだ。
手の内を知り尽くしている。

長瀬がデビュー直後の藤井に呼びかけて、
練習対局を繰り返し、
自分も強くなった。

なかなかに切れる男だ。

その二人の第一局。
なんと千日手となった。

局面が行き詰って、
両者が同じ手順を繰り返す。

千日も続くのではないかという手順。
そこで千日手というが、
こうなったら差し直しされる。

つまりやり直し。

こういったタイトル戦で千日手となることは、
多くはない。

しかし差し直した2局目も、
千日手となった。
つまり「二千日手」

そこでさらに差し直し。

この対局を永瀬が制して、
藤井は初戦を落とした。

粘りの永瀬と言われるが、
珍しく藤井がそれに屈した。

しかし「二千日手」とは、
凄いことだ。

第4のニュースは、
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日本セルコチェーンは、
60周年を迎えた。
その記念号だ。

おめでたい。

私は連載の2回目を書いた。
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「艱難は商人を鍛える」
これが連載タイトルだが、
今回は「値上げラッシュに知恵を出せ」IMG_3106 (002)2
主人公は故中内功さん。
そう、ダイエー創業者。

中内さんは「内臓逆位」だった。
つまり心臓が右についていた。

その話を書いた。

その艱難を乗り越えて、
日本一のダイエーをつくった。

艱難は商人を鍛える。

日々、進んで、
鍛えられましょう。

人口減少もなんとか止めましょう。
二千日手も何のその。

人生は艱難の中にある。

〈結城義晴〉

2022年06月03日(金曜日)

「夏原平和さん お別れの会」の「感謝」と「合掌」

今日は滋賀県の大津へ。

「夏原平和さんのお別れの会」
昨2021年12月20日、
77歳で永眠された。

その日、私は訃報を書いた。

「夏原平和さん、
早すぎる。
惜しい。
けれど
見事な人生だった。」

すぐにでも飛んで行って、
お別れをしたかった。

しかし、それも許されず、
半年後の今日となった。

新横浜から新幹線に乗って、
名古屋から京都へ行き、
そこから東海道線で2駅戻る。

JR大津駅。

滋賀県の県庁所在地。

駅前にリムジンバスが待っていて、
びわ湖大津プリンスホテルまで、
次々にやってくる参会者を輸送。

琵琶湖のほとりの大きなホテル。
そのコンベンションホール淡海。

美しい花祭壇に夏原さんの遺影。
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静かに並んで、
心を込めて献花をする。

退室すると、
出口に3人の姿。

平松正嗣さん、
夏原行平さん、
夏原陽平さん。

無言の目礼。

平松さんは代表取締役社長執行役員、
行平さんは取締役専務執行役員、
陽平さんは取締役常務執行役員。

部屋を出ると、
本持真二さんが近寄って来てくれて、
一言、挨拶を交わす。

「ほんとうに残念でした」
私はそれしか言えなかった。

ホテルのロビーの前に、
リムジンバスが待っていてくれて、
それに乗って大津駅へ。

京都から新横浜へ。

実に簡素なお別れの会だった。

しかし参会した人は、
ひとりの例外もなく、
それぞれに、無言で、
夏原平和さんとお別れをした。

謙虚で、穏やかな、
夏原平和さんらしい、
お別れの会だった。

手渡された冊子の写真。
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実にいい笑顔だ。

直筆の言葉もよかった。

感謝
お客様に感謝

生産者に感謝
働く社員感謝

夏原さん、さようなら。
ありがとうございました。

合掌。

〈結城義晴〉

2022年06月02日(木曜日)

生団連定時総会と「地域生団連」の「この指とまれ!」

今日は生団連の定時総会。

国民生活産業・消費者団体連合会。
略して「生団連」。

実にいいネーミングだ。

場所はホテルオータニ東京。
記念パーティは夕方の6時から始まった。
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新型コロナウイルスの感染拡大のため、
この2年間はパーティの開催が見送られた。

3年ぶりの開催は簡素化したスタイルで、
ドリンク提供のみだった。

私は参加できず。

商人舎上級プロデューサーの松井康彦さんが、
行ってくれた。

まず小川賢太郎生団連会長の挨拶。

それから来賓祝辞は、
岸田文雄内閣総理大臣。
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さらに 茂木敏充自由民主党幹事長、
山口那津男公明党代表、
泉健太立憲民主党代表、
玉木雄一郎国民民主党代表、
馬場伸幸日本維新の会共同代表。

7月の参議院選挙を控えて、
既成政党揃い踏みの祝辞だった。

清水信次さんがつくった生団連は、
政治活動を積極的に展開しているからでもある。

乾杯の音頭は消費者部会のお歴々。IMG_3313

第2代の小川会長となってからも、
その活動は衰えず、
昨2021年7月8日には、
「地域生団連」の第一弾として、
「埼玉県生団連」が発足した。
埼玉県政団連
その埼玉県の会長は、
埼玉県地域婦人会連合会の柿沼トミ子会長。
副会長は㈱ヤオコーの川野幸夫会長、
日本スーパーマーケット協会会長。

発足の会で川野副会長は、
「生産者主権から生活者主権への転換」を強調し、
「埼玉県の生活者の皆様方の生活の豊かさ、
そして幸せを発信することで、
日本の大きな構造改革を実現したい」と、
抱負を語った。

この埼玉県に続いて今年5月27日、
大阪でも生団連が発足した。

商人舎流通スーパーニュース。
生団連news|
2つ目の地域生団連「大阪生団連」発足、5/27発足の会開催

大阪生団連会長には、
堺市消費生活協議会の山口典子会長、
副会長には日本ハム㈱の畑佳秀社長が就任。

この7月には北海道にも、
「地域生団連」が発足する。

消費者と生活産業が、
連携して連合会をつくるところが、
とてもいいな。

清水さんの着想がすごい。

そして小川賢太郎会長、
コロナ禍の中でも、
やります。

素晴らしい。

月刊商人舎2018年8月号特集は、
我ら、ポリティカル・マーチャンツ!
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その[Message of August]
この指とまれ!

右も左も、この指とまれ。
前も後ろも、この指とまれ。
下から上から、この指とまれ。

そして、前向きに、
そして、上向きに、
そして、外向きに。

ポジティブに、
アクティブに、
ダイナミズムをつくれ。

小売りも、卸も、メーカーも、
顧客も消費者もNPOも、
政府も、役所も、県も市も。

売り手良し、
買い手良し、
世間良し。

あなた良し、
わたし良し、
天も良し。

いい国、つくろう。
いい街、つくろう。
いい店、つくろう。

だから右も左も、この指とまれ。
前も後ろも、この指とまれ。
下から上から、この指とまれ。
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「この指とまれ!」は、
子どもの遊びで使われる。

政治家による政党政治や派閥も、
この指とまれ!のニュアンスをもつ。

しかしそれだけではない。
すべての小売業、サービス業は、
私たちの店においでくださいと、
顧客たちに訴える。

「この指とまれ!」と呼びかける。

マーケティングの原則である。

さあ6月も、
この指とまれ!と、
顧客に呼びかけよう。

そのために、
いい店、つくろう。

〈結城義晴〉

2022年06月01日(水曜日)

6月環境月間の「ひとつひろえばひとつだけ街が美しくなる」

6月に入って、
6月1日は衣替え。

中学高校に通った「生徒」の時代は、
制服を衣替えした。

毎年のように1人か2人か、
冬服のまま登校して、
全校朝礼の時などに恥をかいて、
みんなから冷やかされた。

私は一度もなかったけれど。
母のおかげです。

衣替えの習慣は、
平安時代の宮中の行事から始まった。

これは「更衣(こうい)」と呼ばれた。
そして俳句などでは、
「更衣」は「ころもがえ」と読まれる。

風まとひゆける身軽さ更衣
〈稲畑汀子〉

しかし6月に入ると、
もう半年が過ぎた、
などと言ってしまいそうだが、
1月から数えて6カ月目。
この1カ月こそ大事だ。

2月末決算の企業は、
第2四半期のスタート月。
3月末決算の企業は、
第1四半期の締めの月。

6月を通してイベントらしきものは、
第3日曜日、19日の父の日くらいか。

もちろん父の日セールは、
盛大に、上手に展開したいもの。

しかし6月の催事はそれしかないと嘆くのは、
商売のことしか考えない商人の悪い癖。

6月5日の日曜日は「環境の日」である。

1972年6月5日から16日まで、
スウェーデンのストックホルムで、
「国連人間環境会議」が開催された。

キャッチフレーズは、
“Only One Earth”。
日本語では、
「かけがえのない地球」と訳される。

これを記念して、
日本とセネガルが国連総会に共同提案して、
「世界環境デー」が制定された。

その意味で日本はもっともっと、
「環境の日」を大切にすべきだ。

日本では1993年11月19日に、
「環境基本法」で環境の日を定めた。

さらに6月の1カ月間は、
「環境月間」として、
環境省が音頭を取って、
地方自治体や企業などが催しをする。

商人舎流通スーパーニュース。

昨年5月27日の報道。
イオン環境財団news|
環境デーに合わせ「みんなでSAVING THE PLANET」

公益財団法人イオン環境財団が、
昨年の「世界環境デー」に合わせて、
取り組みを実施した。
「みんなでSAVING THE PLANET」
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これは良かった。

今年のイオン環境財団news|
第7回「イオン生物多様性みどり賞(国内賞)」の公募開始

6月1日から7月15日まで、
「イオン生物多様性みどり賞(国内賞)」を、
公募する。
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国内の学校・団体・企業・個人を対象に、
「生物多様性の保全、持続可能な利活用、
普及・啓発・共有に関する取り組み」を、
広く公募し、顕著な事例を顕彰する。

グランプリ(1件)には、
副賞として300万円、
優秀賞(4件)には副賞100万円を贈呈。

さらに、
イオンnews|
「ライトダウンキャンペーン」6月の環境月間から開始

日本国内1000以上の商業施設で、
環境月間の6月から、
「イオン ライトダウンキャンペーン」を実施。

商業施設の屋外看板を消灯して、
消費電力を抑え、
地球温暖化に影響する、
CO2排出量の削減を目指す。

もちろんイオンだけではない。

セブン&アイnews|
資源回収の取り組みを店頭やWEBサイトで紹介

セブン&アイ・ホールディングスは、
グループ各社の資源回収の取り組みを
店頭や WEB サイトで紹介する。
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ヨークベニマルでは 2021年度に、
食品トレー114 トン、
牛乳パック319トンを回収した。
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巨大コングロマーチャントだけではない。

地方のチェーンストアも、
支店経営企業も単独店も、
すべての小売業が、
顧客や取引先と一緒に、
環境に取り組むことができる。

ライトダウンだってできる。

月刊商人舎 2020年1月号。
[Message of January]

世のため、人のため。

ひとつひろえば、
ひとつだけ街が美しくなる。

1本植えれば、
1本だけ地球がよくなる。

ひとつ売れば、
ひとつだけ喜びが生まれる。

ひとつつくれば、
ひとつだけ価値が生じる。

ひとつ運べば、
ひとつだけ経済が回る。

世のため、
人のため。

客のため、
店のため。

街のため、
国のため。

母のため、
父のため。

子のため、
孫のため。

妻のため、
夫のため。

愛する人のため、
未来の人のため。

ひとつひろえば、
ひとつだけ街が美しくなる。

1本植えれば、
1本だけ地球がよくなる。

ひとつ売れば、
ひとつだけ喜びが生まれる。

世のため、
人のため。

客のため、
店のため。

己のため。
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値上げラッシュの6月だからこそ、
一所懸命に商売に励むとともに、
「ひとつひろえば」の精神を、
大切にしたい。

多くの人が、多くの店が、
そして多くの企業が、
それに取り組むことが、
いいのだと思う。

〈結城義晴〉

2022年05月31日(火曜日)

6月値上げラッシュと「信ずる働き・疑う働き」

2022年5月最後の日。

この1カ月も、
時が行くのが早かった。

ゴールデンウィークの日曜日の5月1日。

このブログで丘浅次郎氏の言葉を紹介した。
1868年(明治元年)~1944年(昭和19年)。
高等師範学校教授の動物学者。
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「初等教育においては、宜(よろ)しく、
信ずる働きと疑う働きとを、
いずれも適当に養うことが必要である」

信ずる働きと疑う働き。

「疑う理由の有ることは
何所(どこ)までも疑い、
信ずべき理由を見出したことは
確(たしか)にこれを信じ、
決して疑うべきことを
疑わずに平気で居たり、
また信ずべき理由の無いことを
軽々しく信じたりすることの無い様に、
脳力の発達を導くのが、
真の教育であろう」
(「疑いの教育」より)

疑う理由があるときには、
どこまでも疑う。

信じるべき理由が見つかったら、
確かにこれを信じる。

疑うべきことを、
疑わずに平気でいる。

また信じるべき理由がないことを、
軽々しく信じたりする。

これらの行為がなされないように、
自分の脳の力を養い、鍛える。

つまり盲信や盲従をしない。
自分の頭で論理的に考察する。

この1カ月も、
この通りのことが、
次々に起こった。

例えばTwitter上では、
元大阪府知事・大阪市長の橋下徹さんと、
東京外国語大学大学院教授の篠田英朗さんが、
ウクライナ問題に関して激しく論争している。

これも「信ずる働きと疑う働き」で、
自分で判断する。

それが大事だ。

さて6月。

値上げラッシュに、
大きな波が来る
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日経新聞の記事。
「食品高、店頭じわり浸透」
しかし、サブタイトルは、
「小売価格への転嫁、欧米より緩やか」

原材料高を受けた食品の値上げ。
店頭価格ではすでに、
21年1月比の22年4月の平均価格が
食用油で14%、マヨネーズも13%ほど上昇。

一方、冷凍食品メーカーは、
各社が1割前後の値上げを表明したが、
店頭では5%ほどの上昇にとどまっている。

メーカー間の競争が激しいうえに、
スーパーマーケットの特売の目玉商品となる。
それらが理由だ。

6月1日からは、
即席麺、アイスクリーム、調味料などが、
次々に値上げされる。

だから5月末の現場は、
売価変更作業に追われたことだろう。

日清食品のカップヌードルは、
希望小売価格(税別)193円から214円へ。
森永製菓のチョコモナカジャンボは、
140円から150円に。
アイスクリーム11品目を値上げする。

7月以降も値上げは続く。
山崎製パンが菓子パン、食パンで、
今年2度目の値上げに踏み切る。

秋にはビールや清涼飲料。

帝国データバンクの調査では、
6月以降の値上げ品目は、
3615品目に上る。

22年通年では8000品目を超え、
年間の平均値上げ率は12%。

それでも総務省発表の4月の消費者物価指数は、
生鮮食品を除いて前年同月比2.1%増だった。

これは2015年3月以来の2%台。

一方、4月の国内企業物価指数は10%増だったが、
それに比べると上昇率は小さい。

「食品メーカーの値上げも、
そのまま転嫁されたものは少ない」

現時点の日本経済は、
「需要不足」の状態にある。
需要が供給を下回る。

アメリカは需要超過の状態にある。
だから米国ほど価格転嫁が進みにくい。

そのかわりに彼の地では、
プライベートブランドが隆盛している。

世界最大手の食品製造業ネスレは、
2022年1~3月期に、
製品価格を前年同期比5.2%引き上げた。

日本は賃金上昇が乏しく、
物価が上がると、
消費者マインドが低下する。

だから店頭価格に反映されにくい。

内閣府の消費者態度指数は、
3月まで3カ月続けて前月を下回った。
4月も前月比0.2ポイントの上昇にとどまった。

「消費者の節約志向が強まれば、
それを感じ取った小売り側が
店頭価格の引き上げに慎重になる」

日経新聞の結論。
「店頭価格がどこまで上昇するかは
見通しにくい状況だ」

ここでも信ずる働きと疑う働き。
自分で考え、自分で行動する。

月刊商人舎4月号。
特集・値上げvs価格凍結。
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お役に立てれば幸いである。

この特集の中で、
㈱ヤオコー会長の川野幸夫さんは強調する。
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「カットスロートコンペティションは、
これからです」

疑う理由があるときには、
どこまでも疑う。

信じるべき理由が見つかったら、
確かにこれを信じる。

日経の記事も、
私のブログさえも、
盲信や盲従をしない。

自分の頭で論理的に考察する。

それが知識商人の態度だ。

〈結城義晴〉

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