結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年04月18日(月曜日)

「見える戦争」と「一目で見える賢さ、人柄の持主」

Everybody! Good Monday!
[2022vol⑯]

2022年第16週。
4月第4週。

昨日はイースター。
カトリックの復活祭。

第266代ローマ教皇フランシスコ。
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バチカンのサンピエトロ広場で、
イースターのメッセージを発した。

「この戦時下の復活祭において、
私たちは多くの流血と暴力を見てきた」

「残酷で無意味な戦争」

「人類に終止符を打つか、
それとも人類が戦争を放棄するか――」

「世界の指導者たちが
約70年前の科学者たちの問いかけに
耳を傾けますように」

この科学者たちの問いかけとは、
アインシュタインらの1955年の宣言である。
核戦争による人類絶滅の危機に、
科学者たちが警鐘を鳴らしたものだ。
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ローマ教皇。
「みなさん、戦争に慣れないで、
平和を祈りましょう」

ロシア正教の今年の復活祭は、
4月24日の日曜日だ。

ロシアもウクライナも、
この日は同じ。

休戦協定でも結ばれるか。
それでも戦争が止まることはいい。

先週金曜日の大機小機。
日経新聞の経済コラム。

「見える戦争」の平和的帰結
コラムニストは無垢さん。

「”プーチンの戦争”は、
史上初の”見える戦争”である」
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「新型コロナウイルス禍と
デジタル技術の発達という複合要因のなか、
世界の人々がロシア軍による
ウクライナ侵攻を目撃した」

「子供や老人、学校や病院を含む
無差別攻撃や住民殺りくの戦争犯罪に憤り、
避難民の苦難に心を寄せた」

「見える戦争」

コラムニスト。
「試されるのは人類の知恵である」

「プーチンの戦争を受けて
抑止力という名の軍拡競争に走るか、
戦争の時代を終わらせるため軍縮するか」

「大砲(軍事)よりバター(民生)を
選択するときだ」

同感だ。

「プーチンの戦争は軍事力対経済力の闘いだ」

「資源と外資頼みのロシア経済に対して
日米欧による経済制裁の効果は絶大だが、
制裁効果を高めるには
世界経済への跳ね返りを覚悟するしかない」

「プーチンの戦争のあと
ウクライナ復興には莫大な資金がかかる。
制裁で衰退するロシアにも
再建の手助けがいる」

「第1次大戦後、
ドイツに過大な負担を強いた結果、
何が起きたか」

「ケインズの『平和の経済的帰結』が教える」
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ジョン・メイナード・ケインズは、
1919年、英国大蔵省主席代表として、
ヴェルサイユ会議に出席した。
ケインズは敗戦国のドイツ経済では、
負担しきれない巨額賠償に反対して辞任。

その後、ヴェルサイユ体制は、
ドイツへの莫大な賠償金を課したが、
ケインズは「平和の経済的帰結」を出版して、
反論キャンペーンを行った。

コラムニストは、最後には、
プーチンが必ず負けるであろうと予測しつつ、
対応の仕方を先読みして示唆する。

そして言う。
「いまは外交力を結集して停戦を急ぎ、
平和体制を構築するときだ」

「難民支援、復興支援に加えて
真の冷戦後に見合う国連改革が課題だ」

「米中対立を防ぐためアジア太平洋に
巨大自由貿易圏を創設して
経済融合を促すことだ」

「核大国の大統領が
核兵器使用で威嚇したことで
“核兵器なき世界”は遠い理想ではなく、
核軍縮が緊急課題になった」

「平和構築を担うのは
“核兵器なき世界”を掲げる
岸田文雄政権である」

「唯一の被爆国として
日本の責任はかつてないほど重い」
自覚したい。

大砲よりバターである。
つまり軍縮である。

それはわかっている。
しかしその平和体制を構築するために、
プーチン戦争をいかに終わらせるか。

ローマ教皇ではないが、
私たち庶民には祈るしかないのだろうか。

このブログは商売のこと、
商業のこと、小売業、サービス業のこと、
知識商人のことを日々、記すものだ。

しかし残忍な「見える戦争」は今、起こっている。
商売のことだけを考えてはいられない。

朝日新聞一面「折々のことば」
今日の第2353回。

「喋(しゃべ)って
解決するような物事は

世の中にはひとつもありません。
喋れば喋るほど
紛糾するのが世の中です」

(渡辺京二『なぜいま人類史か』から)
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「人は何でもかんでも
ペチャクチャ喋る必要なんかなく、
人の賢さも人柄やたちも、
たとえ使う言語が違っても
一目で見抜けるものだ」

そう、プーチンも一目で見抜ける。

「意が通じることと、
言葉を巧みに使いこなせることは
同じでない」

編著者の鷲田清一さん。
「たしかに、”口達者”ばかりが
大手を振るような社会は
どこか軽い感じがする」

プーチンと親しそうにしていた首相も、
どこか軽い感じはする。

そして喋れば喋るほど紛糾した。

今、求められるリーダーは、
一目でわかる賢さや人柄の持主だ。

そんなリーダーたちが、
世界を軍縮へと牽引していく。

そんなリーダーたちが、
産業や会社を構造改革していく。

だからそんなリーダーに委ねよう。

しかし、果たして、
それぞれの局面で、それは誰か。

深く考え込んでしまうところに、
現在の問題の根深さがある。

少なくとも自分の周りには、
そんなリーダーを見つけられるだろう。

そしてあなたも、
そんなリーダーになることが出来るだろう。

それを信じるしかない。

では、みなさん、今週も、
一目でわかるリーダーを目指そう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2022年04月17日(日曜日)

「成長を知らない子供たち」と「国民丸ごと茹でガエル」

日経新聞コラム「大機小機」
コラムニストはいつもの一直さん。

タイトルは、
「成長体験」知らぬ日本

内閣府が公表した国内総生産(GDP)2次速報。
2021年の日本の実質成長率は1.6%。
コロナ禍で成長を果たした。

しかし米国は5.7%。
37年ぶりの高成長を記録。

国際通貨基金(IMF)の推計では、
昨年の先進国の平均成長率は5.0%。

コラムニスト。
「日本経済の回復力は
他国に比べ突出して弱い」

「”失われた30年”といわれるように、
日本経済はこれまでの30年間、
ほとんど成長してこなかった」

小売業、サービス業に関しては、
この30年に進化が見られた。
これは私の意見。

コラムニスト。
「この間、働く者の賃金が全く上がっていない」

「先進国でも特異な国なのだ。
それが今後も続きそうな気配なのである」

「日本経済は、生産力が壊滅した
先の敗戦からわずか10年で
戦前水準に復帰した」

岡田卓也さんや伊藤雅俊さんの時代。
私の父や母の時代。

「それがなぜ30年にもわたって
停滞から抜け出せないのか」

「次の30年を構想するには、
この疑問の解明が不可欠だ」

同感だ。

「バブル崩壊からの回復に
10年以上を要した」

「さらに少子高齢化の進展、
それに伴う財政悪化によって
不況からの脱出手段が
金融政策に限定されたことなど、
原因はさまざまに指摘されている」

「しかしもっとも重要なのは、
個人を含む経済主体全体が萎縮し、
自己防衛、リスク回避に
傾斜したことではないだろうか」

小売業、サービス業にも、
責任の一端があるということになる。

ピーター・ドラッカー。
「経済活動の本質とは、
リスクを冒すことである」
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「家計の金融資産も企業の現預金も
史上最高水準を記録し続けている」

成長していないのに、
貯蓄には熱心な国民。

国民丸ごと茹でガエル。

「企業家は不確実な未来に向けて
リスクをとって投資する。
個人は生活を豊かにするために消費する――」

「これが経済成長の源泉となるが、
そうなっていない」

岸田文雄の「新しい資本主義」はどこへ行った。

「国連機関の世界幸福度ランキングによると、
日本は先進国で最低レベルという」

「”将来が不安だから貯蓄する”というのが
若者の考え方との調査もある」

だから必要なのは、
ちいさな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。

「15歳前後になると社会状況が
価値観や行動パターンに影響を与えると想定すると、
長期停滞によって人口の60%が
成長体験がないまま現在に至っている」

コラムニストの言いたいこと。
「日本人の過半が
“成長を知らない人々”になっているのだ」

北山修流に言えば、
「成長を知らない子供たちさ」

「経済を成長させるには
人々の意識改革が不可欠で、
あらゆる政策手段を総動員すべきだ」

あらゆる政策を動員するとなると、
それができるのは唯一、
政治である。

「海外の多様な人的資源の積極導入も、
検討する必要がある」

同感だ。

「米国の主要企業のトップの多くが
途上国からの移住者であることをみれば、
そのことの効用は明らかだ」

一直さんの最後の指摘は、
実に正しい。

COVID-19 ワクチンを開発したのは、
米国のファイザー社で、
そのCEOアルバート・ブーラは、
ギリシャ出身のアメリカ人だ。
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そのワクチンそのものを研究開発したのは、
ドイツのバイオ製薬ビオンテック社だ。
CEOウグル・サヒンはトルコ人。
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妻のオズレム・トゥレシは、
Chief Medical Officerで同じトルコ人。
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このことは、
『コロナは時間を早める』に書いた。

マイクロソフトの三代目CEOは、
サティア・ナデラ。
インド人だ。
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ナデラCEOのことも、
拙著に記した。

イオンもセブン&アイも、
ファーストリテイリングも、
ニトリ・ホールディングスも、
やがて外国人の経営者を登用するかもしれない。

それはそれでいいことだろう。

そのために魅力的な国になる必要がある。
そのために魅力的な消費も用意される必要がある。

小売業、サービス業の役割も大きい。

ウクライナからも、
多くの人々を受け入れるのがいい。

成長を知らない子供たちに、
成長を教えてやらねばならない。

「国民丸ごと茹でガエル」を、
脱しなければならない。

私たちはリスクマネジメントを徹底しつつ、
リスクを冒さねばならない。

リスクマネジメントは、
リスクを冒すためにあるのだ。

〈結城義晴〉

2022年04月16日(土曜日)

「ゲルニカ」と「フィンランディア賛歌」と「ウクライナは滅びず」

朝日新聞、昨日の「天声人語」

パブロ・ピカソの絵画「ゲルニカ」は、
ドイツ軍による無差別爆撃をテーマにした。
???????????????????????????????「1937年、パリで暮らすピカソは、
祖国スペインの都市が爆撃されたことを知る。
すぐにスケッチを始め、
1カ月ほどで完成させた」

「死んだ子を抱く母親。
倒れた兵士。おののく馬――。
叫び声まで聞こえるような作品は
パリ万博のスペイン館で公開された」

「非人道的な行為を
世界に告発する手立てとしては、
どこか”速報”を思わせる」

しかし感動的である。

「いまウクライナからも、
ロシア軍の蛮行が次々と伝わる」
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毎日新聞、昨日の巻頭コラム「余禄」

「おお立ち上がれスオミ
なんじは世に示した
隷属のくびきを断ち切り
抑圧に屈しなかったなんじの姿を」

ジャン・シベリウス作曲、
「フィンランディア賛歌」
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スオミはフィンランドのこと。

そのフィンランドは19世紀、
帝政ロシアの支配下にあった。
ロシア革命を機に独立を果たすが、
第二次大戦中にソ連に侵略され、
この「賛歌」が生まれた。

シベリウスはフィンランドの作曲家。
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「フィンランド化」という言葉がある。
フィンランドとソビエト連邦の関係に、
なぞらえて生まれた言葉で、
「超大国への従属を迫られた、
小国の悲哀を意味する」

フィンランドはソ連に従属を迫られた。
しかし東欧諸国とは異なって、
自由経済や民主主義体制が守られた。

第二次大戦中、ソ連に頑強に抵抗し、
降伏せずに講和に持ち込んだからだ。
ときにはナチスドイツとも組んだ。

サンナ・マリンさん。
いま、フィンランドの首相。
NATOへの加盟を望む意向を表明した。

そしてコメント。
「ウクライナ侵攻ですべてが変わった」

これがロシアを知り尽くした国の判断である。

フィンランドは2年連続で、
幸福度1位となった。
首都ヘルシンキは、
ワークライフバランスで世界1位。

コラム。
「反発したロシアがミサイルを
フィンランド国境に移すという情報もある」

「自らの愚行が、
平和を望む人々の心を変えたのである。
隷属を拒否する周辺国の覚悟を
軽視してはならない」

国も組織も人も、
誰かに隷属してはならない。

仕事をする人も、
商売をする人も、
隷属には、
徹底的に抵抗しなければならない。

隷属した仕事、隷属した商売は、
それを顧客に見透かされて、
認められることはない。

そして、
ウクライナ国歌。

パヴロ・プラトノヴィチ・チュブンシキー 作詞、
ムハイロ・ヴェルビツィキー作曲。
1863年完成。

ウクライナは、
ロシア帝国に支配されていたが、
ロシア革命の1917年に独立を宣言。
この歌はソ連に併合されるまで国歌となり、
1992年、ソ連から独立のあと、
再び国歌に採用された。

「ウクライナは滅びず」

1.
ウクライナはいまだ滅びず
その栄光も 自由も
同胞よ
運命は
我らにふたたび微笑むだろう
我らの敵は
太陽の下の露の如く消え
我らは国を治めよう
我らの地で

魂と身体を捧げよう
我らの自由のために
そして示そう
我らがコサックの子孫であることを!

2.
同胞よ
戦場であろうとも
我らは立とう サン川からドン川まで
我らは認めぬ
他者による支配を
黒海は微笑み
父なるドニプロ川は歓喜に満ちる
ウクライナでの
幸運の再来に

魂と身体を捧げよう
我らの自由のために
そして示そう
我らがコサックの子孫であることを!

3.
我らの忍耐と
誠実なる努力は報われ
自由の歌は
ウクライナの地に響き渡る
その歌はカルパチア山脈に反響し
草原にも鳴り響く
ウクライナの名声と栄光は
すべての国に知られるのだ

魂と身体を捧げよう
我らの自由のために
そして示そう
我らがコサックの子孫であることを!
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併合されたり、
隷属させられたり、
無差別爆撃されたり。
そんな国の歌や絵画は、
なぜか、美しいし、
感動的だ。

そして併合したり、
隷属を強いたり、
無差別爆撃したりした、
国や政治家よりも、
長くながく残る。

これも不思議なことだ。
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仕事も商売も、
店も会社も、
長くながく残るために、
もっとも必要なことは、
自立と美しさである。

〈結城義晴〉

2022年04月15日(金曜日)

キリン堂協栄会の講演と「ビオラルエキマルシェ大阪店」訪問

昨夜、関西に入って、
帝国ホテル大阪に宿泊。

目覚めると眼下に大阪の市街が広がる。
流れるのは淀川の支流の大川。IMG_23042

今、このホテルの朝食は、
ルームサービスのみ。

それでも仕事をしながら、
いただきました。
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9時半ごろ、3階千鳥。
私の控室。
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今日は第33回キリン堂協栄会総会。
講演に呼ばれた。
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ご挨拶は杉本雅史さん。
ロート製薬㈱社長。
キリン堂協栄会会長。
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武田薬品工業㈱から、
2019年、ロート製薬社長に転身。
改革を進める。

それから寺西豊彦さん。
㈱キリン堂ホールディングス社長。 IMG_23122
昨年度の実績を報告しつつ、
3カ年の中期計画を発表。

キリン堂は関西圏を基盤にする、
ドラッグストアチェーンだ。

寺西社長は「変わる」ことをテーマに、
3つの観点からよく整理された方針を、
丁寧に語った。

そのあと、創業者の寺西忠幸さんが、
車椅子で登場し、あいさつした。

寺西さんは93歳。
運動のやりすぎで腰を痛めて、
現時点では車椅子生活だが、
その元気さには驚かされた。

私は商業界時代から交流があって、
ドラッグストア業界で、
最も尊敬する経営者の一人だ。

寺西忠幸さんは、
キリン堂の基本方針をしっかり語った。
取引先のトップのみなさんも、
しきりにうなづいていた。

最後に私の講演は80分。
テーマは、
「コロナは時間を早める」結城先生①2
ドラッグストアに向けて、
さらにキリン堂に向けて、
時計の針が早く動く現象を説明し、
それへの対策や考え方を語った。

ご清聴を感謝したい。

上野裕士執行役員総務部長には、
このブログの写真提供など、
お世話になった。
感謝したい。

講演が終わると、
車で梅田に出た。

そしてぶらっと、
エキマルシェ大阪へ。IMG_23152

「駅ナカ」と報道されているが、
厳密に言えば駅の改札口隣接商業施設だ。IMG_23172

写真の手前が改札の内側、
すなわち駅ナカ。
その改札を出るとすぐに、
エキマルシェ大阪のコンコースにつながる。IMG_23602

ライフnews|
初の駅隣接店舗「ビオラルエキマルシェ大阪店」10/26開店

大阪ではビオラルの2号店。
ビオラルエキマルシェ大阪店。
「ナチュラルスーパーマーケット」。IMG_23182

月刊商人舎では、
2017年1月号で特集した。
“Declaration of Organics”in Japan
日本オーガニック元年を宣言する!!
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そのケーススタディ記事。
ライフ「ビオラル靭店」の挑戦
「ホールフーズの衝撃」が新フーマットを生んだ!

今、読み返しても、
いい特集だった。

私は「巻頭提言」を書いた。
「日本オーガニック元年宣言」私的起草文
マス・カスタマイゼーションのすすめ

そんな観点からこのビオラルを見た。IMG_23202

商品面の成長が著しい。
感心した。

岩崎高治社長が発言している。
「短期黒字化を果たした」

それも納得できる。

化粧品の品揃えも充実してきた。IMG_23212

エキマルシェ大阪のコンコースに面して、
青果部門がある。
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まだ値下げ商品も多いけれど、
商品回転率をどう上げるか。

直感したことがあるが、
ここには書かない。

今月中に岩崎さんに会うから、
その時に議論しよう。

今日、東京では、
ライフの期待の新店がオープンした。

ライフnews|
「セントラルスクエア恵比寿ガーデンプレイス店」4/15オープン
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長々とした名前は何とかならないかと思うが、
日本のスーパーマーケットに、
一石を投じる店であることは間違いない。

コロナは時間を早めた。
キリン堂にもライフコーポレーションにも、
その現象化が見られる。

コロナパンデミックも決して、
悪いことばかりではない。

100年前のスペイン風邪は、
セルフサービスの普及を早めた。
小売業の進化に一役買った。

ウクライナ戦争は、
悪いことだらけで、
それを思うだけで腹が立ち、
無念さばかりが残るけれど。
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ディートリヒ・ボンヘッファー。
「愚かさは悪よりもはるかに危険な
善の敵である」

私たちはこれも乗り越えねばならない。

〈結城義晴〉

2022年04月14日(木曜日)

イオン環境財団設立30周年感謝の会の「岡田卓也の木を植えよう」

イオン環境財団設立30周年感謝の会が開催された。
ところは東京パレスホテル。
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1990年に 設立され、
1991年、財団設立が認可された。
そして1992年、特定公益法人として認められた。

それから30年。

岡田卓也イオン㈱名誉会長相談役の、
一生をかけた仕事。
「木を植えよう」

私もタイのバンコクに行って、
イオン環境財団の植樹活動に参加したことがある。
㈱商業界社長の時代だ。

感謝の会では冒頭で、
財団理事長の岡田卓也さんが、
壇上に上がって、
6分を超えるスピーチをした。
御年96歳。
〈イオン環境財団ホームページから〉
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岡田さんは岡田屋の頃から、
「風樹会」という奨学金の活動を始めた。

チェーン展開の最初の岡崎店では、
桜を植えた。

それはもう立派な桜並木に育った。

さらにベルリンの壁が崩壊したころ、
岡田さんは21世紀を展望して、
「東西問題」が問題視されていたけれど、
「南北問題」こそ真の課題だと予見した。
そしてキーワードは「環境」だととらえた。

SDGsもESGもなかったころ、
環境財団をつくって、活動を始めた。

スピーチの中で、
とくに力がこもったところがある。
「戦争により一瞬で環境は破壊される」

自ら戦争を体験したからこそ、
平和の尊さを知る。
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イオンという小売業の社会貢献とともに、
環境財団の活動の意義は、
歴史に大きく刻まれるに違いない。

そのあとの祝辞には、
岸田文雄総理大臣が登壇。

昨年6月のG7サミットでは、
「ネイチャー・ポジティブ経済」が強調された。
イオン環境財団の活動を高く評価しつつ、
官と民の力で環境問題に取り組むことを宣言した。

さらに元マレーシア首相マハティールさんも、
ビデオでスピーチ。
岡田さんに心から感謝の意を表した。

基調講演は、
竹内和彦東京大学特任教授。
地球環境戦略研究機関理事長。

テーマは「里山の展望~人と自然の共生」
イオンの「里山」の意義を、
アカデミズムの観点から評価した。

そして座談会。

宮崎県綾町の河野耕三さん、
北海道厚真町の宮久史さんと、
竹内先生。

テーマは「イオンの森の物語」
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木を植える活動は、
「イオンの森」づくりや、
「里山」づくりにつながっている。
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次に、ミニコンサートは、
由紀さおりさんと安田祥子さん。
〈オフィシャルホームページから〉
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そして読売交響楽団クインテット。

三曲目の「木を植えて」は、
谷川俊太郎作詞・伴剛一作曲。
イオン環境財団のテーマ曲になっている。

さらにクインテットの伴奏で、
「ジャスコ社歌」が演奏され、
OBカルテットが合唱した。
石原慎太郎作詞・神津善行作曲。

さらにサプライズで、
早稲田大学応援部のエール。
「コンバットマーチ」。
もちろんビデオでの応援。

最後の最後は理事長交代の儀式。

岡田卓也さんは6月をもって引退し、
次の理事長は岡田元也イオン会長に引き継がれる。

植樹のときに卓也さんが使っていたクワが、
元也さんに渡された。

岡田卓也さんには、
商業界時代からご指導いただき、
応援もしていただいた。

かつては「販売革新を読め」、
今は「商人舎を読め」と、
イオン幹部にお勧めしてくださる。

商人舎発足の会にも、参加していただいた。

お元気でいて欲しい。
それだけが私の願いだ。

ワンガリ・マータイさん。
ケニア出身の2004年ノーベル平和賞受賞者。
「MOTTAINAI伝道師」としても有名だ。
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彼女のライフワークも植林活動である。
植林を通じて、民主化を進め、
持続可能な開発で平和世界を残す。

「地球には、百万という
生命体の種類が存在しているのに、
我々人間はそのたったひとつ」

「しかも我々の存在は、
他の生命体を食料などとして
必要としているのに、
他の生命体は、
我々のことは特に必要としていない」

「日本人は、
モッタイナイとアリガトウという
気持ちがわかっている。
技術がこれほど発展している社会なのに、
文化を忘れていない」

そのマータイさんのお母さんは、
彼女が小さい子供のころから言っていた。
「雨が降ったら、何かを植えなさい」

雨が降ったら、
何かを植える。

岡田卓也のコンセプトは、
平和産業、地域産業、人間産業。
その中心に顧客がいる。

日本のトップ企業をつくった商人が、
「木を植えよう」を推進した。
先駆けて「環境問題」に取り組んだ。

そのことを私は、誇りにしたいと思う。

〈結城義晴〉

2022年04月13日(水曜日)

ファベックス訪問と「リフィル処方箋」普及の壁

東京ビッグサイト。
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4月13日、快晴。
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チューリップが植えられている。
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東京国際展示場。
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ファベックス2022をはじめ、
6展示会が合同開催されている。
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・第25回ファベックス2022
・第19回デザート・スイーツ&ベーカリー展
・第1回お米未来展2022
・第10回食品&飲料OEMマッチングEXPO
・プレミアム・フードショー2022
・第59回麺産業展

そのビッグサイト東4・5・6ホール。
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ファベックスは、
The World Food & Beverage Great Expo。
もともとはフード&ベバレッジでスタートしたが、
惣菜やデリの展示会として成長した。
日本食糧新聞社主催。
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新型コロナ感染第七波の兆しが見えているが、
それでも初日1万2481名の来場者。

盛況だった。
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全体を通してみると、
エコロジーが大きな潮流となっている。IMG_22032

そしてヘルス。
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プレミアム・フードショー2022。
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オーガニックを大テーマとしている。
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特別セミナーも大盛況だ。
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それを主催するのが秋元一宏さん。
一般社団法人オーガニックフォーラムジャパン代表理事。IMG_22072
秋元さんから声をかけていただいた。

アシエットデセール・コンテストの開催中。
デセールはフランス語のデザート。
氷菓を使ったデセールの腕を競うコンテストだ。IMG_22122

第一次審査を勝ち抜いた出場選手12名。
会場で実演しながら腕を競う。IMG_22132

日本惣菜協会も出展している。IMG_22142

惣菜・弁当グランプリ。
全国各地の選りすぐりのアイテムの中から、
金賞・優秀賞などが決定した。
IMG_22172

日本食糧新聞社の販売コーナー。IMG_22282

私の近著も展示してくださった。IMG_22192

最後に杉田尚日本食糧新聞社社長と写真。IMG_E22262
ありがとうございました。

帰りはレインボーブリッジを通った。IMG_22402
ファベックスが始まったころ、
私は㈱商業界の編集担当取締役だった。
私はフランスのSIALの専門委員だった。

だからファベックスから、
ちょっと相談を受けたこともあった。

それが四半世紀を経て、
これだけの展示会になった。

うれしい限りだ。

展示会はこれから、
プラットフォーム機能を高めていく。
リアルのプラットフォームである。

コロナとウクライナが決着すれば、
未来は大きく開けている。

さて、食べ物ではなく薬の話。
「リフィル処方箋」
「refill」は詰め替え、お代わりの意味。

欧米の医薬治療では、
当たり前のことだが、
一枚の処方箋でお代わりできる。
つまり一枚で何度も薬を買うことが出来る。

それが病人や患者にとっては大いに助かるし、
ドラッグストアの成長の原動力にもなった。

日本でもこの4月1日から導入が始まった。

その「リフィル処方箋」が普及の壁に直面している。

原因は明白だ。

医師が発行を認めない。

日経新聞が記事にした。

医師たちには、
薬剤師に患者の健康管理を委ねることへの、
抵抗がある。

自分の領域を侵害されたと考える。
なによりも医師の収入が減る。

記事は指摘する。
「医師の診察を盾に制度が骨抜きになれば、
患者の利便性は置き去りにされかねない」

2022年度の診療報酬改定で導入が決まった。
最大3回まで繰り返し使える。

従来の処方箋の有効期限は、
原則4日間で1回限りしか使えない。

私も処方箋をそのままにして1週間ほどしたら、
もう使えなくなった経験がある。

だからもう一度医者に依頼して、
処方箋を書いてもらった。

薬がなくなったら、
医師の診察を受けて処方箋を出してもらう。

薬をもらうためだけに通院するのが「お薬受診」。
リフィル処方の導入によって、それが減る。

政府の発表では、
110億円程度の医療費抑制効果がある。

コロナ下でテレビによく出たのが、
日本医師会の中川俊男会長。
3月27日の内部の会合で発言している。
「処方から投薬に至るまでの責任は医師にある」
そしてリフィル処方箋の利用に対しては、
「慎重に判断いただきたい」

厚生労働省も腰砕けだ。

私の場合は、
2カ月に1回、血液検査をして、
主治医の先生とよく話をする。
他の疾患に関しても相談したり、
面倒を見てもらったりする。

しかし社会全体で見れば、
リフィル処方箋方式は必須である。

この問題は病人や患者のために、
見過ごしにはできない。

〈結城義晴〉

2022年04月12日(火曜日)

成城石井の上場ニュースとカットスロートコンペティション

はじめにお知らせ。
ご好評をいただいている、
「商人舎流通スーパーニュース」
サイトメンテナンスのために、
2時間だけ中断します。
メンテナンス期間中は、
ページの閲覧ができません。
ご了承ください。
【メンテナンス期間】
2022年4月14日(木曜日)10:00~12:00。
サイトメンテナンス時間は、
若干前後する場合があります。
これもご了承ください。

さて日経新聞の特報。
だから他のメディアには、
まだ載っていない。

田中陽さんの特ダネか。

「ローソン、成城石井上場へ」

やった~っ!

原昭彦さん、おめでとう。

親会社の㈱ローソンが、
完全子会社の㈱成城石井を、
東京証券取引所に新規上場する。

代表取締役社長の原昭彦さんは、
コーネル大学RMPジャパン奇跡の第2期生。
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1990年に新卒で成城石井に入社した。
生粋の成城石井マン。

2010年9月1日に代表取締役社長に就任して、
それから12年間、会社の価値を上げ続けた。
その成果が株式公開となる。

現在、54歳。

2023年度までに、
プライム市場への上場を目指して、
早ければ2022年内にも申請する。

上場はIPOと略される。
「Initial Public Offering」

その上場には結構、時間がかかる。

この4月4日から東京証券取引所は、
従来の一部、二部などを廃して、
新たに3つの市場区分を導入した。

第1はプライム市場。
第2がスタンダード市場。
第3がグロース市場。

成城石井の上場時の時価総額は、
2000億円を上回る可能性もある。

スーパーマーケット企業としては、
㈱ヤオコーの2792億円がトップだが、
成城石井はそれに次ぐ時価総額規模となる。

だからプライム市場へのIPOも当然だ。

1927年に東京都世田谷区成城で創業。
最初は小さな食品店だった。
現在は約200店舗のチェーンストア。
高質スーパーマーケットの代表企業だ。
そのうえショッピングセンターから、
駅ナカや高速道路のインターチェンジまで、
出店の許容範囲は極めて広い。
だから成長性は無限だ。

やがて海外にも進出できると私は思う。

22年2月期の連結決算は、
売上高に相当する営業総収入が
前期比6%増の1092億円だった。
純利益は13%増の73億円。

1000億円の大台を超えた。

原昭彦の貢献は大きい。
ほんとうにおめでとう。

しかし、これからです。
上場はプロセスに過ぎない。

まだまだ夢は膨らむ。

さて私は、2カ月に1回の東京駅。
IMG_21852

桜の季節は去ったが、
大手町の街並みはさわやかだ。
IMG_21752

車は少ない。
IMG_21782

その交差点に春の光が射す。
IMG_21773

新緑が光に浮かぶ。
IMG_21822

大手町プレイスウェストタワー。
IMG_21802

この新緑も目に眩しいほどだ。
IMG_21812
今日の検査と検診は良好。

横浜のオフィスに戻って、
販売革新2001年6月号を手に取る。
私の編集長時代の渾身の一冊。
全篇まるまる価格問題特集号。IMG_E21712
表紙のイラストをご覧ください。

月刊商人舎最新の4月号と比べると、
そう、イラストが似ている。IMG_E21892
21年が経過しているが、
似たようなイラストは今でも、
新たにデザインされている。
敢えてそれをチョイスした。

特集「値上げvs価格凍結」202204_coverpage

今月もご愛読願います。

その商人舎4月号の巻頭言。
[Message of April]
カットスロートコンペティションへ。

争うこと。
競うこと。
闘うこと。
生死を分けること。

コロナパンデミックが往って、
ポストコロナの時代がやってくる。
競争のあり様は変わる。
強い者同士のより厳しい競争となる。

カットスロートコンペティションは、
喉を掻き切る競争。
激しくて途切れない競争。
消耗と革新の連続。

「戦争における行動は、
重たい液体の中で運動するようなもの。
ただ前進することも水中では、
敏捷、正確には行えない」(クラウゼヴィッツ『戦争論』)

プロイセン王国の軍人クラウゼヴィッツは、
ロシアに侵攻したナポレオン軍が消耗し、
敗退するさまを目の当たりにした。
そして「戦争論」にまとめた。

戦場で軍の動きを拘束し、
その計画を台無しにするもの。
予想外の偶然や事故の連鎖を、
クラウゼヴィッツは「摩擦」と呼んだ。

会社の経営や店の運営も、
「重たい液体の中の運動」になることがある。
すると敏捷さと正確さが失われる。
それが「摩擦」であり、摩擦が生まれると負ける。

カットスロートコンペティションでは、
強敵ばかりの少数の闘いが展開される。
それは「重たい液体の中の運動」に似る。
その覚悟をし、腹を決めた者だけが生き残る。

カットスロートコンペティションでは、
現実を正確に認め、
夢を計画化した者だけが勝ち残る。
分析力と創造力、行動力だけが味方である。

ただし激しい競争であっても、
カットスロートコンペティションは、
戦争ではないし、殺し合いではない。
正々堂々の腕と知恵の競い合いである。

だからかならず、
それに参画する者にご利益がもたらされる。
勝利した者にも惨敗した者にも、
成長の証を示してくれる。

ただし、そこから逃走した者には、
大きな罰が下される。
参画しなかった者には、
なんのご利益も与えられない。

コロナパンデミックが往って、
ポストコロナの時代がやってくる。
競争のあり様は変わる。
強い者同士のより厳しい競争となる。

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ヤオコーの川野幸夫さんが、
「喉を掻き切る競争」を強調した。

成城石井もこの厳しい競争の中で、
ユニークなポジショニングを構築している。
それらを巻頭メッセージに込めた。

カットスロートコンペティションは、
勝利した者にも惨敗した者にも、
成長というご利益を与えてくれる。

そこから逃走した者には、
大きな罰が下されるし、
参画しなかった者には、
なんのご利益も与えられない。

〈結城義晴〉

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