結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年12月29日(火曜日)

西友CEOに大久保恒夫さんが就任する、感慨深い

昨日の12月28日は、
官公庁の仕事納めだった。
多くの企業でも、
2020年の冬期休暇に入った。

商人舎はすでに先週で終わって、
年末年始休業に入っているが、
今日は㈱紀文食品の林直人さんが来社。
営業本部営業企画部部長。IMG_75940
今年の年末商戦に関して、
様々な情報を交換した。

紀文食品は、
正月商材のトップメーカーだけに、
年末商戦の趨勢を、
ほとんどすべて把握している。

私はその紀文にアドバイスしているし、
9月の紀文正月フォーラムで、
毎年講演している。

今年はコロナ禍で、
フォーラムは中止になったが、
そのかわりに、
各地の商談会で流されたビデオに出演。
メッセージを送った。

林さんによると、
先週のクリスマス商戦も変容した。
年末年始商戦にも変化があるに違いない。

林さんと今年最後の写真。IMG_75960

林さんが持参してくれたのが、
紀文特選蒲鉾。??????????
保芦將人会長のお名前で、
丁寧な添え書きがあった。

紀文の匠の技術の粋が結集された逸品。
この正月に堪能させていただこう。

さて、大久保恒夫さん。
西友のCEOに就任する。
来年3月。

今日の日経新聞が報じたし、
大久保さんご自身から、
私宛にメールが入った。

驚いた。

大久保さんは現在、
㈱リテイルサイエンス社長。
自身で作ったコンサルティング会社。
それ以外にもAI流通革命3.0研究会、
ネットスーパー実行研究会など主宰。

私もちょっとだけ手伝った。
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1979年、イトーヨーカ堂に入社し、
「業務改革」のスタッフを経験して、
コンサルタントとして独立。

私はそのころ知り合った。

ユニクロや良品計画をコンサルし、
その後、ドラッグイレブンと成城石井を、
絵にかいたようなV字改革。

古巣の㈱セブン&アイに戻って、
常務執行役員。
㈱セブン&アイ・フードシステムズ社長。

そしてリテイルサイエンス社長。

波乱万丈の人生だが、
ふたりのビッグショーなども、
一緒にやった。
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西友の親会社ウォルマートは、
今年の11月に西友株式の85%を、
KKR & Co. Inc.と楽天㈱に、
売却することで契約を締結した。

KKRはコールバーグ・クラビス・ロバーツ。
ニューヨーク州ニューヨークのファンド。

大企業グループの子会社に投資し、
その子会社の潜在力を引き出し、
規模的な成長と価値の増大を実現させる。

商人舎流通スーパーニュース。
11月16日版。
西友news|
楽天とKKRがウォルマートから西友株式85%を取得

KKRが西友の株式65%を取得。
楽天は新会社を通じて20%を手に入れる。
この子会社は楽天DXソリューション㈱。
小売業のDX推進を目的に、
来年2021年1月に設立される。
(DXはデジタルトランスフォーメーション)

ウォルマートは15%を継続保有する。

今回のCEO人事は、
KKRと楽天と西友の3者の意思だ。

西友は昨年から新しい成長戦略を掲げる。
オンラインとオフラインを融合した、
利便性強化である。

OMO(Online Merges with Offline)。

オンラインとオフラインの垣根をとって、
顧客により良い買物体験をしてもらう。

今回は3つの施策を実施していく。
①アプリを利用した買物、決済、配達の実現と新たなキャッシュレス決済の導入
②オンラインとオフラインを融合させたサービス体験の向上
③消費者のニーズを先取りしたエブリデー・ロー・プライス商品群の拡充

楽天とウォルマートは、
すでに戦略的提携をしていて、
「楽天西友ネットスーパー」を、
協働運営している。

米国でも電子書籍サービス「楽天Kobo」を、
協同展開。

西友の新たな取締役会は、
KKR、楽天、ウォルマート3社から、
取締役が選出される。

このCEOに大久保さんが指名された。
なかなかに大変な役割だ。
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西友は今後も引き続き、
ウォルマートのスケールメリットを、
活用する。

「西友」は、
西武百貨店オーナーの故堤清二さんが、
故上野光平さんに託して作った、
「量販店」だった。

それを「質販店」のコンセプトに変え、
様々な戦略を打ったがうまく機能せず、
21世紀に入ってから、
ウォルマート傘下になった。

私は1977年以来、
ずっと西友を見続けてきた。

しかしもともとの西友と、
ウォルマートとは、
その組織文化が根本的に異なる。

オンラインとオフラインの融合の前に、
西友とウォルマートの融合に時間を取られた。

その西友CEOに大久保さんが就任する。
感慨深い。

〈結城義晴〉

2020年12月28日(月曜日)

「世のため、ひとのため。」と「7つの心理的財布」

Everybody! Good Monday!
[2020vol52]

2020年の第53週。
1月1日の週を第1週として、
毎週毎週数えてきて、
第53番目の週となる。
そして2020年最後の週。
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何という年だったのだろう。
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2020年1月元旦に、
商人舎標語を発表した。

「世のため、人のため。」

ひとつひろえば、
ひとつだけ街が美しくなる。

1本植えれば、
1本だけ地球がよくなる。

ひとつ売れば、
ひとつだけ喜びが生まれる。

ひとつつくれば、
ひとつだけ価値が生じる。

ひとつ運べば、
ひとつだけ経済が回る。

世のため、
人のため。

客のため、
店のため。

街のため、
国のため。

母のため、
父のため。

子のため、
孫のため。

妻のため、
夫のため。

愛する人のため、
未来の人のため。

2020年代の初頭、
令和2年のはじまりに。

ひとつひろえば、
ひとつだけ街が美しくなる。

1本植えれば、
1本だけ地球がよくなる。

ひとつ売れば、
ひとつだけ喜びが生まれる。

世のため、
人のため。

客のため、
店のため。

己のため。
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果たして自分は、
世のため、人のために、
生きてきたのだろうか。

自問自答する。

そしてあと4日だけでも、
これに徹しなければ、と自省する。

年末商戦もあと4日。
そして「際の商戦」となる。

2021年の年始は、
正月休業する企業も増えてきた。

政府は企業に対して、
冬期休暇の延長を要請している。

しかし、日本列島に寒波がやってくる。
数年に一度クラスの強い寒波だ。
冬型の気圧配置も強まる。

年末の12月30日から年明けの元日ごろまで、
北海道から九州の日本海側を中心に、
雪や風が強まって荒天となる。

もちろん新型コロナウイルス感染も、
勢いを減じる気配はない。

ここは「世のため、人のため。」
できる限りのソーシャルディスタンシング。
三密を避けて、マスクの徹底。
手洗いの励行。

1年間やってきたシンプルな習慣を、
ひたすら繰り返したい。

去年の今頃、
盛んに言っていたこと。

「The Seven Psychological Purses」
「消費者意識における7つの心理的財布」

故小嶋外弘先生が、
1964年に『消費者心理の研究』に発表。
同社大学名誉教授。

1983年のHarvard Business Reviewに、
「心理的財布その理論と実証」を発表。

さらに1986年に『価格の心理』でまとめられた。
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消費者には7つの心理的な財布がある。

第1は「Family Activities」
家庭生活のための支出。

第2は「Future Preparation」
将来のためのたくわえ。

第3は「Tasty Eating」
美味しく食べるための財布。

第4は「Self-Enlightenment」
自己啓発のための出費。

第5は「Fashion」
自分のライフスタイルを、
流行のトレンドに合わせようとする消費。

第6は「Gamble」
賭け事のギャンブルだけではなく、
思い切って賭けてみるような消費。

そして第7は、
「A bit of Entertainment」
ちょっとした娯楽。

さて1年間、COVID-19に侵害されて、
私たちの意識はどう変わったか。

7つの財布の心理がどう変化したか。

第1の「Family Activities」は、
全体で見るとますます強くなった。

第2の「Future Preparation」も、
前提的に非常に強くなった。

不安が増幅されれば、
将来へのたくわえは増える。

つまりセービングや節約のモードは、
第1と第2との葛藤だ。

しかし節約ばかりしていると、
第3の「Tasty Eating」や、
第7の「A bit of Entertainment」が、
どうしても必要になる。

現在の年末年始の購買は、
第3と第7である。

これも第1・第2との葛藤となる。

第1の家庭生活に必要なもの、
第2の将来へのたくわえをベースに、
第3の「おいしく食べる」と、
第7の「ちょっとした娯楽」が加わる。

第5の「Fashion」と第6の「Gamble」は、
全般的に見れば、
ずいぶん減じられたはずだ。

ただし人によっては、
ファッションとギャンブルも、
必須となるだろう。

小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望

福袋はこれに当たる。

そして第4の「自己啓発のための出費」は、
いま、抑えてはならないだろう。
これを抑制する人も増えたかもしれない。

私自身は第7を堅持し続けたい。

結局、7つの財布は、
人それぞれに生き方につながっている。

しかし日本国民の7つの財布につながる仕事は、
とても大切で貴重なことだ。

それを今日も、明日も、
続けよう。

では、みなさん、今週も、
7つの財布を忘れずに。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2020年12月27日(日曜日)

ドラッカーの「経済至上主義の終わり」と「簡単な方法はない」

今日、12月27日、
日本時間で正午時点。
世界のCOVID-19累計感染者数は、
8031万7820人。

ジョンズ・ホプキンス大学の集計。N
日本は昨日の土曜日に、
東京で新規感染者949人。
過去最多でもう1000人の大台が迫る。

今日の日曜日も新規に708人。
これは日曜日で過去最多。

変異種の感染も国内で確認された。

比較的中立な日本経済新聞社の世論調査。
菅義偉内閣支持率は42%。
全開の11月調査から16ポイント低下。
不支持率は48%で16ポイント上昇。

逆転現象が起こった。

その最大の理由は、
政府のウイルス対応を「評価しない」。
59%の回答で、
全開より11ポイントアップ。

しかし安倍晋三前首相秘書の起訴や、
そのことに対する前首相の返答も、
現政権に大きく影響を与えている。
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西日本新聞の巻頭コラムは「春秋」

「憲政史上、
最も長く首相に在職した政治家の
“うそ”に誠心や誠意はあるか」

「桜を見る会」に関する、
安倍晋三前首相の釈明。

簡単にポイントを示す。
「知らないうちに秘書がやった。
秘書は自分にうそをついた。
結果として事実と違う国会答弁になった。
自分は不起訴でおとがめなし。
道義的責任は感じるのでおわびします」

地方紙だが舌鋒は鋭い。

「本当に知らなかったとは信じ難いが、
きちんと確かめず”補填はない”と
言い張っていたとしたら、
政治家失格だろう」

「国会で”うそ”を繰り返した事実は、
口先の謝罪で済まされるはずもない」

新聞もそのコラムもすごく怒っている。
九州人、福岡県人、博多もんは、
気性が荒いし、率直だ。

「略式起訴された秘書が
引責辞職したと聞けば、
安倍前首相夫人が絡む公文書を
廃棄、改ざんした官僚が
処分された森友学園問題と重なる」

「責任逃れに関しては
希代の策士かもしれない」

手厳しい。

読売新聞の一昨日の社説。

「安倍氏は国会で、前夜祭について
“後援会としての収入、支出は一切ない”
などと何度も答弁していた。
菅首相も、官房長官として
答弁を追認してきた」

読売は政権に対して比較的優しい。

「秘書やホテル側に十分確認をせず、
国権の最高機関である国会で
事実に反する説明を繰り返したことは、
看過できない」

「虚偽の答弁と批判されても
仕方あるまい」

朝日新聞社説。
「現職の首相として
事実に反する国会答弁を繰り返した
道義的な責任は重い」

全国の新聞がこぞって、
安倍批判を繰り返す。

しかし批判だけでは、
社会は変わらない。

ピーター・ドラッカーの最初の著作は、
「『経済人』の終わり」だ。
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29歳の時に書いた処女作。

ここで言う「経済人」とは、
経済至上主義を示す。

1938年にすでに、
経済至上主義の限界を見ていた。
そしてファシズムの脅威を指摘していた。
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安倍政権のアベノミクスは結局、
何だったのか。
何を志向していたのか、
何をもって評価されているのか。

この本の最後の章に、
ドラッカーは書いている。

「ファシズム全体主義の脅威に
対抗するための唯一の方策は、
われわれ自身の社会に
新しい基本的な力を
呼び起こすことである」

「対抗する唯一の方策」は、
「社会に新しい基本的な力」を
「呼び起こす」ことである。

安倍政権や菅政権が、
ファシズムと言うつもりはない。

しかしメディアの立場に立って、
権力に「対抗する」としたら、
そのための唯一の方策は、
「新しい基本的な力」を、
呼び起こすことだ。

そのように社会に向かって、
呼びかけるしかない。
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29歳のドラッカーは、
処女作の中でその後、何度も見せる、
身も蓋もない結論を語る。
「もちろん、そのような力は
簡単に呼び起こせるものではない」

追い打ちをかける。
「新しい秩序を
簡単に生み出す方法は
ない」

新しい秩序のために、
「嘘」は論外である。

しかし新しい秩序に対して、
それを生み出す簡単な方法はない。

だからドラッカーは、
その後67年間も、
大量に良質の本を書き続けた。

それしか方法はなかったからだ。

〈結城義晴〉

2020年12月26日(土曜日)

“A hard day’s night”と寅河豚と黒毛和牛

クリスマスの夜も、
午前3時半まで仕事して、
“It’s been a hard day’s night”
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犬のように働いて、
丸太のように寝るだけさ。

“And I’ve been working like a dog
I should be sleeping like a log”

1時間半の仮眠のあと、出かける。

空は晴れ、木々は、
その空に向かって伸びる。IMG_10790

夕方、東京・品川インターシティ。IMG_10830

そのイルミネーション。IMG_11140

スターアーチ。
キューピッドが幸せを運ぶ。IMG_11130

この品川インターシティの料亭。
品川茶寮。

料理長・宮田直樹、
とらふぐと黒毛和牛会席。

8人用の個室を用意してもらって、
そこに4人が互い違いに座る。

今年を象徴するような、
ソーシャルディスタンシング。

乾杯は、
スパークリングワインと、
ノンアルコールビール。

そして「前菜」。
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柚子豆腐、玉子カステラ、
合鴨ロース焼葱巻き、
雲子ポン酢、蟹棒寿司、
牡蠣時雨煮、サーモン西京焼き。

雲子は「くもこ」と読んで、
鱈の白子。

「御造里」はふぐ刺しと旬魚のお造り。
ふぐ刺しはポン酢、刺身はたまり醤油。IMG_10880

メインの「肉物」は、
和牛ローストビーフ。
卸しポン酢、焼玉葱、
トマト、クレソン、鰹節。
黒コショウが添えてあるが、
鰹節と和牛のマッチングが美味。IMG_10900
ここから私は赤ワイン。
メルロー。

「揚物」はふぐ唐揚げ。
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「蓋物」は河豚茶碗蒸し。IMG_10940

「御食事」は河豚炊き込みご飯と、
止椀と香物。
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そして「水菓子」のデザート。IMG_11060
1年の疲れが癒される気がする。

今日の最後に、サプライズ。
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鈴木國朗さんと宮本洋一さん、
亀谷しづえと結城義晴。IMG_11100
1年間に感謝しよう。

It’s been a hard day’s night
And I’ve been working like a dog
It’s been a hard day’s night
I should be sleeping like a log

「犬のように」の”like a dog”
「丸太のように」の”like a log”
韻を踏んでいる。

寅河豚と黒毛和牛は、
韻は踏んでいないけれど、
味は見事に融合していた。

ありがとう。

〈結城義晴〉

2020年12月25日(金曜日)

2020Xmas Presentは「経済と健康は両立する」指摘

2020Xmas。

故緒方知行さんは、
私の人生の最初の上司だ。
その緒方さんが1983年に、
㈱商業界取締役を退任して創刊したのが、
月刊『2020AIM』という雑誌だった。

2020というネーミングは、
「オレは2020年まで流通を見続けるぞ」
という心意気を示していた。

その2020年が終わろうとしている。

その緒方さんも2015年の5月に亡くなって、
2020年を見ることはできなかった。

まさかコロナパンデミックが起ころうとは、
緒方さんですら想像しなかっただろう。

2020Xmas。

私の㈱商人舎も今年は、
今日で休業となる。

そこでみんなでランチ。

人形町今半の「すき焼」弁当。
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お弁当だけれど、美味。IMG_10690

以前は横浜高島屋の今半に行って、
全員でたっぷり食べた。

しかしコロナ禍でそれもできず、
しかも今日は最終責了の日と重なって、
なおさら猫の手も借りたいほどの忙しさ。

そのうえスタッフの倉内綾子さんが、
今日で退職する。

花束を贈って、感謝の意を示した。  IMG_10750
3年間、ありがとうございました。
幸せな生活を送ってください。

ランチが終わってから、
怒涛の執筆と入稿で、
何とか商人舎新年1月号を責了した。

もうへとへと。

私はCoverMessageから、
Message of January、
特集のまえがきとあとがき、
特別企画のまえがき、
店舗スタディを2本執筆した。

そして座談会と対談で語った。

この号の広告は㈱寺岡精工。
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ありがとうございました。

今年もなんとか、
12冊の月刊誌を発刊できた。
デザインの七海真理さん、
編集スタッフ、校正スタッフの皆さん、
印刷所や製本所の皆さん、
ありがとうございました。

もちろん執筆者のみなさん、
そして取材を受けてくださった皆さん、
心から感謝します。

発刊している限りは、
鮮明に時代を切り取って、
その切り口の斬新さをご覧入れたい。

その評価は、
読者の皆さんに委ねることになる。

よろしくお願いします。

さて日経新聞「大機小機」
看板の経済コラムは、
各界で活躍する人が匿名で書く。

今日のコラムニストは魔笛さん。
タイトルは、
「経済と健康は両立する」

「新型コロナ感染症の急拡大に、
世の中は”経済か健康か”で
右往左往している」

「しかし、両立は可能だ」

結城義晴が言い続けている、
「トレード・オン」

あちらも立てて、
こちらも立てる。

そしてそれは可能だ。

「コロナ禍で外出自粛圧力が高まり、
需要が抑えられて
経済が大きく落ち込んでいる」

「それを回復させようと、
政府は”Go Toトラベル”や”イート”で
旅費や飲食費を大幅に割り引いた」

「だが感染が再拡大し、
一部地域を外したり
年末年始に全面停止したりと、
混乱を招いている」

魔笛さん、実に文章がうまい。

国民の生活には経済も健康も重要だ。
しかし新型コロナ感染症は
両立を難しくしている。

「健康を優先すれば
需要を抑えて経済が冷え込むし、
経済を優先すれば
感染が広がって健康が脅かされる」

「政府は調整に四苦八苦し、
一方で自粛を呼びかけながら、
他方でGoToキャンペーン維持を
表明している」

「これではアクセルとブレーキを
同時に踏むのと同じで、
国民は混乱するばかりだ」

「この政策対応には、
購買意欲の抑制か刺激か
という1次元の発想しかない」

「これでは視野が狭すぎる」

同感だ。

一次元発想は、
「トレード・オフ」である。

ここから重要な指摘がある。
「旅行や外食需要が減ったのは、
消費者が貧しくなったからではない」

「行ってはいけない雰囲気が
充満しているからだ」

「GoToキャンペーンに
需要刺激効果があるのも、
政府が自粛不要のお墨付きを
与えているからだ」

「自粛圧力や懸念が和らげば、
値引きがなくても
旅行や外食はすぐに回復する」

だからそこに税金を投与するのは、
まったくのナンセンスだ。

「重要なのは安心安全の確保だ」

「コロナ禍が
経済に及ぼしている影響とは
需要全体への抑圧ではなく、
需要構造の急激な変化だ」

「マスクやアルコール消毒液など、
感染対策関連商品は大きく売れている。
医療も人手が足りないほど逼迫している」

「自宅勤務が増え、
オンライン会議が広がって
通信関係は活況であり、
宅配需要も旺盛だ」

「外食や旅行業でも
感染症対策に対応した
新たな需要があるはずだ」

その通り。

ニーズとウォンツをつかめば、
コロナ禍でも需要はつくれる。

「ところが今は
需要構造が変化しているのに、
もとの産業構造を何とか
保持しようとしている」

菅義偉首相も官僚も、
この旧態依然とした考えを変えられない。

「感染症対策は業者任せで、
お金は広く消費者にばらまくだけだ」

その通り。

Nonsense!

「これでは感染は広がり、
経済回復は遠のき、
財政破綻が迫る」

「需要変革期には、
業態の変容や
資本・人材の産業間移動を促し、
新需要への対処に
政策資金を集中すべきだ」

良いこと言うねえ。

「それにより経済も拡大し、
経済と健康が両立する」

この魔笛さんの指摘こそ、
2020のクリスマスプレゼントだ。

コロナ禍が経済に及ぼしている影響。
それは需要構造の急激な変化だ。
小売業では業態地殻変動である。

〈結城義晴〉

 

2020年12月24日(木曜日)

ジョン・レノンの「Happy Xmas」と安倍前首相の「秘書の所為」

クリスマス・イブ。

口ずさむならば、
Happy Xmas[War Is Over]
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ジョンとヨーコのクレジット。
レコーディングは1971年10月末。
ニューヨーク。

So this is Xmas
And what have you done?
Another year over
And a new one just begun
そう、クリスマスだ
君はなにをしたの?
もう1年が過ぎた
そして新しい年が始まった

And so this is Xmas
I hope you have fun
The near and the dear one
The old and the young
そう、クリスマスだ
楽しんでほしいな
そばにいる人も愛しい人も
老いた人も若い人も

A very Merry Xmas
And a happy New Year
Let’s hope it’s a good one
Without any fear
メリークリスマス
そして新年おめでとう
良い年になりますように
恐れることはない

And so this is Xmas
For weak and for strong
For rich and the poor ones
The world is so wrong
そしてクリスマスだ
弱い人にも強い人にも
富める人にも貧しい人にも
世界はひどく間違っている

And so happy Xmas
For black and for white
For yellow and red ones
Let’s stop all the fight
そしてハッピークリスマス
黒い人、白い人のためにも
黄色い人、赤い人のためにも
すべての戦いを止めよう

War is over!
If you want it
War is over! Now!
戦いは終わる
望みさえすれば
今、戦いは終わる〈訳・結城義晴〉

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クリスマス商戦。
ジョンとヨーコが望んだように、
そんな気持ちで商売をしてほしい。
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結城義晴もそう思う。

さて来年の月刊商人舎1月号。
2020年最後の編集業務。

クリスマス・イブもあったものではない。
明日のクリスマス当日まで、
今年最後の執筆・入稿。

ちょっと熱っぽい。IMG_10570

体温を測りましょう。
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なぜかこの体温計で測ると、
36度8分。

非接触式電子体温計。
あてにならない。

でも、脇の下に入れる体温計では、
36度2分。
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もうひと踏ん張り。
頑張ります。

さてCOVID-19。
東京都の新規感染者は888人。
過去最多。

神奈川県も495人で、
過去最多。

とんでもないクリスマスシーズンだ。

しかし、
世界保健機関のマリア・バン・ケルコフ博士。
WHOの技術責任者。maria
「高齢のサンタクロースのことを
子どもたちが心配していることは
理解しています」

「彼はウイルスの免疫を持っています。
プレゼントを配るために
世界中を移動できる」

なるほど。

世界の子どもたちには、
「ほかの人とは物理的な距離をとり、
クリスマスイブには
保護者の言うことを聞いて
早く寝ることが大事です」

最後に安倍晋三衆議院議員。
もちろん前首相。
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急きょ、記者会見を開いた。
「桜を見る会」の問題に関して、
1時間ほど饒舌に語った。

原稿執筆の合間に、
NHKオンラインで見た。

菅義偉現首相と比べると、
手元の原稿を見るでもなく、
どんな質問も遮ることなく、
妙に滑らか過ぎる気がした。

しかし自身の関与は繰り返し否定して、
結局、不正な会計処理は、
秘書の所為だと語った。

12月21日に、
衆院調査局が明らかにしている。
朝日新聞などが一斉に報道した。

安倍前首相はこの件に関して、
事実と異なる国会答弁を118回していた。

「サンタは免疫を持っている」は、
配慮の効いた優しい発言だが、
「秘書がやったこと」は、
情けない政治家の発言だ。

史上最長の政権の為政者だけに、
晩節を汚すことにならなければいいが。

それにしてもなぜ、
クリスマス・イブに会見したのだろう。
子どもたちには聞かせたくない気がした。

So this is Xmas
And what have you done?
And so this is Xmas
The world is so wrong

〈結城義晴〉

2020年12月23日(水曜日)

「すなわち老いて衰えず」と[毎日更新宣言ブログ]

今日12月23日は、
一昨年までは天皇誕生日だった。

現上皇陛下には申し訳ないが、
クリスマス週間の中の1日という印象だった。

令和に入って天皇誕生日は、
2月23日に変わった。

そして今日は何でもない日となった。
それでも上皇は87歳になられた。
〈宮内庁公開のご近影〉
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昭和天皇の誕生日は4月29日で、
黄金週間の一角を占め、
だから今、昭和の日の祝日である。

この例に倣うと、
今日は「平成の日」でもいい。

思えば私は平成元年に、
初めて「編集長」となった。

それから31年、
今も仕事の一部は、
編集長の役割だ。
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昭和27年生まれの私だが、
その私の昭和の36年は、
「少(わ)かくして学べば」の時だった。
「すなわち壮にして為すことあり」

そう江戸の儒学者・佐藤一斉。
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平成の30年間は私にとって、
「壮にして学べば」の時だった。
「すなわち老いて衰えず」

令和になっても、
それが続いていると思っている。

それでも高齢者の仲間入りをして、
「老いて学べば」と、
考えねばならないのかもしれない。

小池百合子都知事は同じ年。
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坂本龍一もさだまさしも、
水谷豊も三浦友和も草刈正雄も。

菅義偉総理だって4つ年上。

まだまだ老いてはいられない。

その菅総理と同じ年なのは、
ご存知、糸井重里さん。
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「ほぼ日」の巻頭エッセイが、
「今日のダーリン」。

「レストラン業界では、
“だいたい半年に一度顔を出す”お客さんは、
じぶんのことを”店の常連”だ
と思っていると聞いた」

スーパーマーケットやコンビニとは違う。
もちろんロイヤルカスタマーは、
毎日やって来てくれる。

レストランは、
「店のほうも、
そう思っているかもしれない」

「半年に一度、一年に二度行くって、
これは、そう多い感じでは
ないようにも思えるが、
じぶんを主語にして考えると、
ややそんな気もする」

「どこかに行ったとき、
なにかをしたとき、
“しばらくぶりだなぁ”
と思うことがある」

「それが、
半年ぶりくらいの感覚で、
まず思うのだが、
よくよく考えてみると、
一年ぶりどころか、
二年、三年ぶりだということも
よくある」

「人と会って
“最後に会ったのいつだっけ?”と、
たがいに思い出し合う」

「どちらも、あんがい短めに考えている。
五年くらい会ってなかった人だったりもする」

ある、ある。

「ほぼ日刊イトイ新聞」のコンセプトも、
「いちばん先に考えたことは、
土日も出すことだった」

「当時、たくさんの
ホームページがあったのだけれど、
個人がやっているせいもあってか、
土曜と日曜の更新は
お休みしていることが多かった」

「読者の側のぼくには、
それがさみしかったので、
じぶんで出すときには
“土日もやる”と決めていた」

私もそんな感じだった。

「そして、ずうっっと毎年365日、
22年以上更新してきた」

私は13年間。
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糸井さんにはかなわない。

「毎日来てくれる人に、
毎日なにかよろんこでもらおうと、
それなりにがんばってきたけれど、
実際に、ほんとに毎日来てくれる人って、
それほど多くないのかもしれないとも、
思ってはいる」

これにも同感。

「レストランなら、半年に一度でも
“常連”なんだしね」

そうです。

「だけど、よく考えても、
やっぱり、ぼくらは、
毎日来てくれる人がいると思って、
やっていきたい」

心持ちは、
スーパーマーケットや、
コンビニやドラッグストア。

「かなりの”手仕事”なのだけれど、
これは続けたい」

結城義晴も続けたい。
この[毎日更新宣言ブログ]

いつまで続けるかと言えば、
多分、息している間ずっと、
頭が動いている限り。
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どうぞ、よろしく。

〈結城義晴〉

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