結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年09月26日(土曜日)

COVID-19と季節性インフルエンザの「慣れが一番怖い!」

今日の9月最後の土曜日。
COVID-19感染によって、
全国で3名の方が死亡。
東京都、大阪府と沖縄県でそれぞれ1人。
新規感染者は635人が確認された。

NHKが報じた。

日本国内での感染者は累計で8万1806人、
クルーズ船の乗客・乗員が712人。
合わせて8万2518人。

累計の死亡者は国内感染が1547人、
クルーズ船乗船者が13人。

合計で1560人。

ご冥福を祈りたい。

都道府県別の今日の新規感染者(累計感染者)。
東京都270人(2万5113人)
神奈川県91人(6674人)
大阪府66人(1万399人)
千葉県38人(3770人)
埼玉県25人(4544人)
愛知県24人(5253人)
兵庫県22人(2658人)
沖縄県20人(2407人)
京都府11人(1726人)

累計で感染者が少ない県。
岩手県(23人)
青森県(35人)
鳥取県(36人)
秋田県(53人)
山形県(78人)

こうしてみると新型コロナウイルスは、
都会型感染症だ。

厚生労働省報告の現在の重症者は156人。
人工呼吸器や集中治療室などで、
丁寧な治療を受けている人。

さらにPCR検査は24日1日で、
1万7507件。

月刊商人舎7月号。
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この特集の中の対談。
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タイトルは、
「慣れが一番怖い!」
商売も仕事も、会社も店舗も。
緊張感を喪失してはいけない。

この7月号発刊の7月10日。
東京都の新規感染者数は243人だった。
前日の7月9日が224人で、
連続200人を超えて、
いずれも過去最多。

埼玉県は44人、神奈川県は32人、
そして7月10日の全国合計は430人。

今日の635人より少なかった。

1日の感染者数が400人を超えたのは、
4月24日以来のことだった。

この時点の都道府県別の新規感染者。
カッコ内は累計感染者数。
⑴東京都243(7515人)
⑵埼玉県44人(1393人)
⑶神奈川県32人(1683人)
⑷大阪府22人(1967人)
⑸千葉県12人(1068人)
⑹北海道6人(1289人)

この6都道府県が1000人を超えていた。

そして岩手県では感染者が0人だった。
鳥取県が4人、徳島県が10人だった。

このころの緊張感からすると、
今、「慣れが一番怖い!」

一方、厚生労働省のホームページ。
「新型インフルエンザに関するQ&A」
例年のインフルエンザの感染者数は、
国内で推定約1000万人である。

新型コロナウイルスの比ではない。

国内のインフルエンザによる死亡数は、
2018年が3325人、
2017年が2569人、
2016年が1463人。

2010年は161人で、
21世紀に入ってから一番少ない。

「超過死亡概念」という考え方がある。
インフルエンザ流行によって、
直接的・間接的に生じた死亡の推計値。
つまり間接的なものも推計した数値だが、
これは1年間に世界で約25~50万人、
日本で約1万人。

図は国立感染症研究所の報告。
厚生労働省結核感染症課所管の研究所だ。
今年8月27日に発表された。
「今冬のインフルエンザについて」innhuruenza
インフルエンザは冬がピークだ。
だからグラフは1年の52週が、
週別に定点受診者数がプロットされ、
比較されている。
受信者数は感染者数と見ていい。

青い折れ線グラフが、
2017年の第36週から18年の第34週まで、
黄緑が2018年から2019年、
赤が2019年から2020年。

この3年間の時系列の動向で、
今年を予想できる。

赤線の2019年は、
第45週(11月2週)が流行開始と判断された。
ちなみに前シーズンの2018年は、
第49週(12月第1週)が流行開始。

2019年のピークは、
第52週(12月23日~12月29日)で、
定点当たり報告数は23.24、
患者報告数11万5002人。

今年も季節性インフルエンザは、
11月2週くらいが流行開始となりそうだ。

そして感染者推計1000万人、
死者数は1500人から3400人。

COVID-19は、
日本中がこれだけの対策を講じて、
8万2518人の感染者、
1560名の死者。

何もやらなかったらと考えると、
ぞっとするような感染症だし、
インフルエンザよりも、
確実に致死率は高い。
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慣れが一番怖い!」

商売も仕事も、会社も店舗も。
緊張感を喪失してはいけない。
油断してはならない。

〈結城義晴〉

2020年09月25日(金曜日)

成城石井「コロナ禍の食品スーパーの利用」調査の顧客と非顧客

商人舎web会議。
もちろんオンラインミーティング。

このところ頻繁に開催している。
猪股信吾さんが中心になって、
長谷川温子さんと、
商人舎編集スタッフの鈴木綾子、
ゼネラルマネジャーの亀谷しづえ。

猪股さんは優秀なwebコンサルタント、
商人舎広告営業マネジャー。
そして立教大学大学院の結城ゼミOB。

長谷川さんは、
㈱プラージュのシステムエンジニア。
私が最も信頼している腕利き。

昨年まではこんな感じ。
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今はこんな具合。
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こんな状況。
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2時間近くもオンライン会議をやると、
結構、疲れる。

それでも移動する必要はないし、
みんなの表情はよく見えるし、
もちろん感染リスクもずっと減る。

しかし今後は、
両方を使い分けていくことになるだろう。

猪股さんが広告営業を本格化する。
紙(paper)の月刊商人舎と、
網(web)の商人舎マガジン&流通SuperNews、
そして商人舎公式ホームページを、
全部セットにした広告は、
集中的に流通業界にインパクトを生み出す。

ご相談は、こちらまで☟
info@shoninsha. co.jp

その商人舎流通SuperNews。流通SuperNews成城石井news|
「コロナ禍の食品スーパー利用意識調査」

これが面白い。

㈱成城石井は横浜市西区北幸に本部がある。
商人舎オフィスから歩いて3分。
お隣さん。

社長の原昭彦さんは、
コーネル大学ジャパン「奇跡の二期生」。
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その成城石井が8月に、
オンライン消費者意識調査を実施した。

「コロナ禍における食品スーパーの利用」

ちなみに成城石井の業績は好調。
8月の既存店の売上高は前年比108%。
来店客数は減少傾向だが、
客単価が昨対比120.1%。

その調査結果。

「日用品や食品をどこで購入するか」
ネット通販やネットスーパーの購入頻度。
月に1回以上利用している顧客は、
78%。

一方、直近1カ月間の購入頻度は、
「食品スーパーのみ」
48.5%
「食品スーパーの比重が多いが併用している」
40.5%
「ネットスーパーのみ」
4.1%
「ネットの比重が大きいが食品スーパーと併用」」
5.7%

食品スーパー重視が89%、
ネット重視が9.8%。
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調査の母数は500で、
これでは少ないが、
こんな感じだろうということはわかる。

このコロナ禍で、
「生活の中心はネットとリアルどちらが主流か」
「ネット」26%
「リアル」42%

いまのところ、こんな感じだろう。

コロナ禍で新しく取り入れた、
または利用頻度が増えたのは、
「ネット通販」44%
「ネットスーパー」12%
これも納得できる回答だろう。

「食品スーパーを選ぶ理由」
「生鮮食品は直接見て手に取ってから購入したい」
75.2%

オンラインは「送料が高い」
33.6%
「食材の比較ができない」
31.6%
「目的以外の発見や新鮮な食品を楽しみたい」
23.4%

これらはリアル店舗に求められている要件だ。

「直接食品スーパーで購入する商品」は、
「精肉」59.8%
「野菜・果物」57.0%
「鮮魚・干物」55.4%
「惣菜」41.8%

これも、わかるなぁ。
0150a902b1282f4f3bf3c2055a0ec4d4一方、ネットの活用によって、
食品スーパーで購入する必要がなくなった商品。
「あてはまるものはない」
54.8%

現在のリアル店舗も、
かなり高い信頼度だ。

「緊急事態宣言後の食事について」
「自宅での食事が増えた」
64.2%
「コロナ終息後も自宅での食事が増える」
45.8%

「外食利用について」
「外食利用に関して不安だ」
84.2%

「家族との食事において意識する項目」
「栄養バランスのよさ」
55.4%

コロナ禍では、
「病気にならない」
「免疫力を上げる身体づくり」
これらが重要なテーマとなる。

我田引水の要素がないわけではないが、
客観的な調査機関のものではないから、
これはこれでいい。

けれど納得できる結果だと思う。

成城石井の開発商品やワインは、
ネットで購入できると便利だ。
だからオンラインが可能な代表的企業である。

それでもリアル店舗の重要性を、
調査データは物語る。

ピーター・ドラッカー。
その著『マネジメント』に書いている。
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「企業の目的と使命を定義する場合、
出発点は、
一つしかない。

顧客である」

「顧客によって事業は定義される
顧客を満足させることこそ、
企業の使命であり目的である」

だから「顧客からスタートしなければならない」

「顧客と市場を知っているのは、
ただ一人、顧客本人である」

「したがって顧客に聞き、顧客を見、
顧客の行動を理解して初めて、
顧客とは誰であり、
彼らが何を行い、
いかに買い、いかに使い、
何を期待し、何に価値を見出しているかを
知ることができる」

成城石井の調査は、
ドラッカーの指摘通りの行為だ。

しかしドラッカーはこうも言っている。
「もっとも重要な情報は、
顧客ではなく、 
非顧客についてのものである」

非顧客を「ノンカスタマー」と表現するが、
現在の顧客ではない人たち。

現在の顧客がこうだから、
これでいい、とは限らない。

ドラッカーはいつも、
こういった表現を使う。

そしてそれが一番正しい。

アル・ライズとジャック・トラウト。
「波は短期的に
動揺と混乱を引き起こすが
長期的には
波の下にある潮流の方が
ずっと重要である」

月刊商人舎2019年11月号。
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商人舎のweb会議も、
ZOOMを併用することにはなるだろうが、
リアル会議がなくなることもない。

選択肢が増えたことは、
実に便利だなぁ。

〈結城義晴〉

2020年09月24日(木曜日)

大阪店舗クリニックと北野祐次さん・壽崎肇さんのこと

昨日から大阪に来ている。

幸いなことに台風12号が外れて、
こちらはそこそこに残暑。

しかし関東は急に寒くなったようだ。

やっと、秋本番という気分になってきた。
温暖化のせいで季節はズレる。

さぬきうどんの「粂屋」。
やってまっせ!
感染症対策。
安心して来てや! IMG_8640
いいねぇ。

今日は一日、
大阪を店舗クリニック。

商人舎を創業してから12年。
毎年、10回以上は海外に行っていた。
アメリカ、ヨーロッパ、アジア。

今年はそれがない。

そのうえコロナ禍で、
国内でも店舗を巡ることは少ない。

だから体力は落ちている。

それでも店を訪れると、
妙な元気が出て、
ずんずん歩く。

しかしひどく疲れた。
それではいけない。

故北野祐次さんの晩年を思い出す。
壽崎肇さんの80代を思い起こす。

北野さんは関西スーパーマーケットの創業者。
壽埼さんは九州の寿屋の創業者。

北野さんは1924年(大正13年)生まれ。
イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊さんと同年。
2013年2月12日ご逝去。88歳だった。

関西スーパーマーケット名誉会長、
オール日本スーパーマーケット協会名誉会長。
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日本の食品スーパーマーケット産業に、
これほど重大な影響を与えた人はいない。

北野さんが創り出した「システム」が、
日本のスーパーマーケット全体に普及し、
産業は明らかに進化した。

スーパーマーケット業界は、
悪い意味での「職人の世界」にあった。
そこにシステムの概念をもちこんだのが、
北野さんだった。

生鮮食品部門の鮮度管理システムは、
間違いなく世界最高峰である。

アメリカやヨーロッパよりも、
もちろん中国をはじめとするアジアよりも、
はるかに完成度が高い。
世界一厳しい目を持つ日本の消費者を、
十二分に満足させる仕組みは、
北野祐次によって生み出された。

それはまったく、
信じられないほどのイノベーションだった。

その北野さんが2002年に、
代表取締役を引退して、
会長になって、
さらにしばらく経って、
名誉会長に就任したころから、
急に元気がなくなってしまった。

「目が悪いので、見えにくい」と、
しきりに目を気にしていた。

しかしそんな北野さんも、
いったん店に入ると、
背筋がピンと伸びて、
早歩きになって、
元気を取り戻した。

店長や売場の担当者に、
事細かに指示を出した。

「店は北野祐次を元気にする」
私はそう思った。
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一方の壽崎肇さん。
1926年(大正15年)生まれ
ライフコーポレーションの清水信次さんと同年。
故渥美俊一先生とも、
私の大学の恩師・壽里茂先生とも、
そして私の両親とも同じ。

しかし、現在も健在。

1957年に、九州・熊本で寿屋を創業して、
1000億円を超える小売企業集団をつくった。
それは九州第一のチェーンストアとなった。

倉本長治と渥美俊一に学んで、
壽崎さんは九州一の流通王となった。

1992年に社長を退いたが、
残念ながら2001年に寿屋は、
民事再生法を適用申請した。

その壽崎さんは今、94歳。
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しかし80代までは毎年のように、
海外視察研修に参加して勉強を続けた。

そして訪れた全店舗の全通路(アイル)を、
相当のスピードで、くまなく歩いた。

「これが健康法です」と言っていたし、
どんなに早歩きしても、
隅々まで歩くだけで、
「その店や売場はわかります」と、
つぶやいた。

私は初渡米の1978年9月に、
壽崎さんとご一緒した。
ロサンゼルスとサンフランシスコ。

最後にフィッシャーマンズワーフで、
マルガリータをごちそうになって、
あの街の夜の坂道をふたりで登った。

懐かしい。

月刊商人舎の今年の5月号。
特集「コロナは時間を早める」
5gatugou

壽崎さんが、
残っていた5月号の在庫を、
全部買い取って、
商業界九州連合会の皆さんに配った。

だから1冊も残っていません。

壽崎さんは現在も、
商業界同友会九州連合会長を務める。

「いい教科書です。
私は二度読みました。
みんなに勉強してもらいたい」

そう言ってくれた。

壽崎さんは雑誌や本を読むときにも、
店回りと同じで、
速読で、くまなく目を通す。

北野さんや壽崎さんを思うと、
68歳の結城義晴、
まだまだ「疲れた」などと言っていられない。

今日は森川泰弘さんが、
ドライバー兼案内係。
㈱JTB大阪第三事業部の商人舎担当。

海外研修が再開したらご一緒して、
いろいろと世話を焼いてくれる。

今日はその大阪版予行演習。
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私はリラックスしてジーパンとボーダー。
森川さん、ありがとう。
心から感謝します。

北野祐次さんも壽崎肇さんも、
そして渥美俊一先生も、
みな、私にとって父のような存在だ。

渥美先生が永眠されたときに、
私は五七五の句をつくった。

亡き父よ
店見るたびに
見るたびに

今日はそんな気持ちで、
15店の店舗を巡った。

そして何度も反芻した。
神は現場にあり。

ありがとう、店舗たちよ。

合掌。

〈結城義晴〉

2020年09月23日(水曜日)

「アフターコロナ」など云々する場合ではない! 「今でしょ!!!」

秋のシルバーウィーク。
たった4日間の連休だったが、
コロナ禍の2020年は、
春のゴールデンウィークや、
夏のお盆シーズンよりも、
国民の心は踊った。
解放された。

それはそれでよかった。

ただし、またPCR検査の結果、
陽性の新規感染者が増える。
そのリスクは高まる。
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それはすなわち、
小売業やサービス業の店頭で、
従業員感染のリスクも、
急激に増えることを意味する。

スーパーマーケット、
ドラッグストア、
ホームセンター、
家電チェーンも、
客数は増大し、売上げも上がる。

ただし古い商店街などは、
壊滅的に落ち込んでいる。

主要百貨店4社の8月既存店売上高は、
三越伊勢丹百貨店が前年比70.9%、
大丸松坂屋百貨店が71.9%、
阪急阪神百貨店が85.0%、
高島屋が80.8%。

インバウンド顧客が消えた影響もあって、
相変わらず回復の兆候は見られない。

しかしユニクロの8月の営業は、
既存店が前年同月比129.8%、
全店も129.9%と回復してきた。

そのユニクロは、
コロナ感染による臨時休業店舗が、
8月末時点で6店舗、
時間短縮の店舗は91店舗。
これら臨時休業と営業時間短縮の店舗も、
既存店・全店の統計から除外せずに算出し、
その上でこの数字だ。

「新常態」の生活に必須の店舗は、
もうしっかり対応して、
回復の兆しを見せてきている。

カスタマーとは私の顧客、
わが店の信奉顧客。

そのロイヤルカスタマーとの絆こそが、
今、何よりも重要だ。

「アフターコロナ」など云々する場合ではない。
「今でしょ!!!」

ピーター・ドラッカー。
「未来を築くために
初めになすべきことは、
明日何をなすべきかを
決めることではなく、
明日をつくるために今日
何をなすべきかを
決めることである」
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今日は大阪へ。

コロナ禍後は、海外へは行けない。
北海道も東北も、九州・四国も、
訪れる機会はない。

しかし大阪へだけはなぜか、
毎月のように足を運ぶ。

朝方まで仕事していたので、
グリーン車に乗り込むと爆睡。

気がついたら名古屋、
再び気がついたら京都。

東大寺五重の塔が見えた。IMG_86380

新大阪から梅田へ。

「店は客のためにある」
倉本長治先生の画賛のある会社。IMG_8651
この言葉を見るたびに思う。
本当にこの言葉通りの店に、
なっていてほしい、と。

今日はKMWのお二人。
ナレッジ・マーチャントワークス㈱。IMG_86550
「知識商人」を社名にしてくれた。
代表取締役社長の染谷剛史さん(右)と、
ユニットマネジャーの柳沼克彰さん。

コロナ前からのプロジェクトも、
やっとひと段落。
お疲れ様、ありがとう。

マネジメントとは、
「大企業病」もしくは「官僚化」との闘いだ。

TBS日曜劇場「半澤直樹」。
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面白くて仕方がない。
大笑いしてしまう。

しかし見終わったら、
いつも、少し悲しくなる。
ちょっとだけ嫌な気分になる。

そんな人の会社や組織は、
大企業病にかかっている。
軽症かもしれないが、
重篤な場合もある。

そんな大企業病の処方箋。
使命とビジョンを明確にする。
組織をシンプルにする。
そしてコミュニケーションを図る。

サム・ウォルトンの「小さく考えよ」
「Think Small!」
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ウォルマート創業者の基本中の基本。
6つのステップ。

⑴Think one store at a time!
1度に1店しか検討するな。

私は言い換えている。
Think one thing at a time!
ひとつずつ考えよ。

⑵Communicate! Communicate! Communicate!
意思疎通せよ!意思疎通せよ‼意思疎通せよ!!!

⑶Keep your ear to the ground!
地に耳をつけよ。

私は言い換える。
神は現場にあり。

⑷Push responsibility-and authority-down!
現場に責任を、そして権限を与えよ。

⑸Force ideas to bubble up!
アイデアを沸き立たせよ。

⑹Stay lean! Fight bureaucracy!
組織の贅肉を落とせ、
悪しき官僚化と闘え。

そのウォルマート。
現CEOのダグ・マクミロンは、
コロナ禍のもとでまたまた、
大きな変革に取り組もうとしている。
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その詳細は10月発刊予定の単行本に、
いま書いている。

乞う! ご期待。

〈結城義晴〉

2020年09月22日(火曜日)

糸井重里と一緒に考える「こころ」の春夏秋冬

秋の4連休最後の日が、
秋分の日。
〈びわ湖高島観光ガイドより〉
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昼と夜の長さがほぼ等しい日。
厳密に見れば昼のほうが、
ほんの少しだけ長い。

それでも秋分の日以降は、
夜のほうが長くなってゆく。

ライフサイクルは、
春夏秋冬と同じだ。

春に誕生し、
夏に成長し、
秋に成熟し、
冬に衰退する。

商品のライフサイクルも、
導入期、成長期、成熟期、衰退期と、
4つに分けられる。

野菜や果物も、
端境期と旬の間に、
やはりライフサイクルがあって、
4つに分けられる。

もちろん旬が成長期だ。

秋分は春夏秋冬の、
いわば秋のピークで、
二十四節気ではこのあと、
寒露、霜降、立冬となる。

秋分の対極に春分があり、
その間に冬至と夏至があって、
1年は4等分される。

COVID-19は、
冬至のころに中国武漢で発生し、
春分、夏至、そして秋分まで続いた。
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世界はもう4分の3を、
新型コロナウイルスとともに、
過ごしてきたことになる。

これから最後の4分の1。
春夏秋冬のライフサイクルならば、
衰退期に向かうのだろうが、
風邪やインフルエンザ、
そしてCOVID-19は、
むしろ最盛期に向かう。

今年はどうしても、
それを考えてしまう。

9月21日の「ほぼ日」の巻頭エッセイ。
糸井重里の「今日のダーリン」
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「”こころ”なんてものは、
ないという考え方もある」

「でも、他の生きものでも、
どこをどう探しても
これが”こころ”ですというものは
見つからない。
だから”ないもの”なんだと
結論を急がれても困る」

糸井流で平仮名の「こころ」を論じる。

いつものことだが、
逆に考えてみる。

「逆に、だよ、
“これ”こそが”こころ”だ
というものがあったら、
仮に、ひとつの臓器として
“こころ”があったら、
どういうことになると思いますかっつーの」

「それをとりだしちゃったら
“こころ”がなくなるわけ?」

「”こころ”があるような気がすることが、
ぼくだって、何度も何度もあったよ」

その通りだ。

「というか、”こころ”が
あると思って、生きているよ。
それがないと思って生きるって、
どうにもムリだ」

だから、「こころ」はある。

「そこに”こころ”があるのを感じて、
うれしくなったりもする。
さまざまな”こころ”が
ひしめきあっていて、
怖いくらいなときもある」

「”こころ”は、人ばかりでなく、
他の生きものにも感じることがある。
おそらく、犬やら猫やら、
いろんなどうぶつには、
“こころ”があるのだと思える」

糸井さんにはブイヨン。
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結城義晴にはジジ。
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「”こころ”があるからこそ、
困ったことだって起こるのは知っている。
“こころ”なんてものがなかったら、
もっとうまくいくことも
あるのにということもある」

ドナルド・トランプにも、
バラク・オバマにも、
習近平やウラジミール・プーチンにも、
菅義偉や安倍晋三にも、
そしてあなたにもわたしにも、
心はある。

「じぶんの”こころ”でさえ、
じゃまになることもある」

英語には「心」という言葉が3つある。
”heart”、”mind”、”spirit”。

heartは心臓そのものをも意味するし、
感情的な「心」を表す。

mindは思考や意思の「心」。
精神、知性、理性といったニュアンス。

spiritは霊的な「心」の意味。
精神や魂といったニュアンス。

糸井さんの「こころ」は、
それらをすべて含んでいるか。

「だけどなぁ、”こころ”がなかったら、
なんで生まれたんだかわからなくなるよ」

何のために生まれ、
何のために生きるのか。
何のために死ぬのか。

「”こころ”が、
よろこんだり、はずんだり、
さみしがったり、かなしんだり、
そういうことぜんぶが、
旅してるみたいなことでさ」

「どこへ行くとか関係なく、
“こころ”が旅してることが、
きっと生きてるってことだもんね」

商売は顧客の心をとらえ、
満足させることだ。

いや、お客様の心に訴え、
喜んでもらうことだ。
幸せになってもらうことだ。
希望をもってもらうことだ。

糸井のキメの言葉。
「”こころ”を勘定に入れない計算は、
絶対にまちがうよね」
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マネジメントにおいても、
こころの視点を持たなかったものは、
破綻し、悪い組織をつくった。

いわゆるアンリ・ファヨールの理論だ。
MTPの組織論だ。

心を勘定に入れないマネジメント。

「精神論だ」などと言い切って、
簡単に排除してはいけない。

ドラッカーは、
心のマネジメントを、
懸命に、
理論化しようとした。
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そして心にも、
春夏秋冬があって、
ライフサイクルがある。

いつもいつも、
春・夏・秋ではなくて、
冬もある。

でも必ず、
春はやってくる。

ああ。

これから冬に向かう。

〈結城義晴〉

2020年09月21日(月曜日)

敬老の日の松浦静山「思い付くこと みな古くなる」

Everybody! Good Monday!
[2020vol㊳]

2020年第39週、9月第4週で、
今日は敬老の日の祝日。

明日が秋分の日の祝日。
そして明日は彼岸の中日。
彼岸の明けは金曜日の25日。

今週は「お彼岸週間」だ。

敬老と彼岸。
隣り合わせであるところに、
何かを感じさせられる。
図1

しかし世界一の高齢国、長寿社会、
素晴らしことではある。

それを再認識する日だ。

読売新聞の社説。
「敬老の日 
豊かな長寿社会をどう作るか」

「年齢にとらわれず、意欲や体力に応じて、
様々なことに挑戦できる社会を作りたい」

その通りだ。

昨日のブログで総務省の資料を紹介した。
2020高齢⑴

65歳以上は3617万人。
過去最高。
人口の28.7%%を占める。

そして100歳以上も8万人を超えた。

8万の事例の100年人生がある。

もう、目標はこれだけでもいい。
小嶋千鶴子さんがモデルだ。
イオン名誉会長・岡田卓也さんの姉上。
104歳でピンピンしている。

読売の社説は主張する。
「65歳以上を、
ひとくくりに高齢者と区分して、
社会に支えられる側に位置づける考え方を
見直すことが課題となろう」

その通り。

65歳以上にも、
3617万通りの人生がある。

1950年代半ばの国連の報告書。
便宜的に65歳以上を高齢者に分類した。
これが現在の人口統計の区分につながった。

当時の日本人の平均寿命は、
男性が64歳、女性が68歳。
それが今、男性81歳、女性88歳。

20年近くも寿命は延びた。

しかしだからこそ健康寿命が重要になる。
日常生活が支障なく送れる寿命だ。

同時に必要なのは、
「年齢にかかわりなく活躍できる機会」

昨日の資料で、
小売業・卸売業の高齢者従事者が、
126万人で最多だと示された。
農業・林業は108万人、
サービス業が103万人。
製造業が94万人。
高齢⑻
商業は高齢社会に、
高齢者の仕事として、
さらに重要な機能となる。

社説は神奈川県大和市の事例を紹介する。
大和市は2018年に宣言した。
「70歳代を高齢者と言わない都市」

そして現役時代の仕事や趣味について、
シニアが語る市民向け講座を開く。
つまり居場所づくりに力を注ぐ。

もっとも、
聴く人がいなければいけないけれど。

「年を重ねるほど、
健康状態や経済状況の個人差は広がる。
国や自治体は実態を踏まえて、
適切に支援していくことが重要だ」

社説はそういうが、
私は自分自身で切り開くことも、
必要だと思う。

江戸時代の平戸藩の第9代藩主、
松浦静山。
名君の誉れ高い。
〈右端が静山・江戸ガイドより〉
松浦静山

西日本新聞の巻頭コラム「春秋」。
松浦静山の書き留めた「老いの特徴」を紹介。

「手はふるう
足はひょろつく
歯は抜ける
耳は聞こえず
目はうとくなる」

七五調がいいが、
その通り。

「くどくなる
気短になる
愚痴になる
思い付くこと
みな古くなる」

これは気をつけねば。

「またしても
同じ話に孫ほめる
達者自慢に
人をあなどる」

静山は「誰もが通る道なのだ」と教える。
静山は82歳まで生きた。
今でいえば100年人生だろう。

静山は大名でありながら、
心形刀流剣術の達人。
随筆集『甲子夜話』は、
没する1841年まで20年間にわたって、
随時書き続けられた。

つまり理想的な高齢者は、
文武両道である。

文武両道ならば、
頭も体もすぐに老いることがない。

では、皆さん、今週も、
思いつくことみな古くなるは、
避けたい。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2020年09月20日(日曜日)

「統計からみた我が国の高齢者」と岡田卓也・伊藤雅俊・小嶋千鶴子

総務省の発表資料。
「統計トピックスNo.126」01_o
「統計からみた我が国の高齢者」

サブタイトルは「敬老の日にちなんで」。
2020年9月15日現在の推計値。

65歳以上の人を「高齢者」と定義するが、
その人口は3617万人。
私もこの中に入る。
2020高齢0

イオンの岡田卓也名誉会長が95歳、
セブン&アイの伊藤雅俊名誉会長が96歳。
岡田さんの姉上の小島千鶴子さんは、
なんと104歳。

すごい。

65歳以上の高齢者は、
前年比で30万人増えている。

男女別では男性の高齢者が1573万人、
全世代の25.7%。
女性が2044万人で31.6%。

「団塊の世代」は1947~49年生まれだが、
彼らを含む70歳以上は2791万人で、
前年に比べて78万人増。
後期高齢者の75歳以上人口は、
21871万人で4万人増。

日本の総人口は1億2586万で、
前年に比べて29万人減。

総人口が減って、
高齢者人口が増える。
これが大潮流だ。

その総人口に占める高齢者の割合は28.7%。
前年よりも0.3ポイント上昇。
高齢者人口もその比率も過去最多。2020高齢⑴
高齢化も進んでいるが、
高齢者社会である。

国立社会保障・人口問題研究所の推計。
高齢者の割合は今後も上昇が続く。
1971~74年誕生の第2次ベビーブーマーが、
65歳以上になる2040年には、
高齢者は35.3%になる見込みである。
2020⑵高齢

国別に見た65歳以上の人口の割合は、
世界201の国・地域の中で、
日本が28.7%で最も高い。
2位のイタリアは23.3%、
3位のポルトガルが22.8%。2020⑶高齢
日本は圧倒的な高齢社会で、
その意味で世界のモデルとなる。

アメリカの高齢者は16.6%、
韓国が15.8%、中国が12.0%だ。
2020高齢⑷無題

高齢者の就業者数は2004年以降、
16年連続で前年よりも増加して、
2019年は892万人と過去最多となった。

高齢就業者数の対前年増減を見ると、
2013年から2016年までは、
主に65~69歳が増加した。
団塊世代の高齢化が理由。

2017年以降は団塊世代が70歳を迎えて、
主に70歳以上で増加。高齢⑸無題

15歳以上の就業者総数に占める、
高齢就業者の割合は、
2019年に13.3%(赤い折れ線)で過去最高。高齢⑺

そして産業別高齢従業者は、
小売業・卸売業が最多で126万人。
農業・林業が108万人、
サービス業(他に分類されないもの)が103万人。
製造業は94万人。高齢⑻
産業別就業者に占める高齢就業者の割合は、
農業・林業が52.2%と半分以上を占める。
第一次産業は高齢者産業である。

不動産業・物品賃貸業が26.4%、
サービス業が22.6%、
生活関連サービス業・娯楽業が18.2%。

小売業・卸売業は11.9%だ。

主要国における高齢者の就業率は、
2019年では韓国が32.9%、
日本は24.9%、アメリカが19.6%。

2009年と2019年の10年間を比較すると、
日本のプラス5.3ポイントが一番多い。
カナダがプラス4.3ポイント、
アメリカが3.5ポイント、
韓国が2.9ポイントだ。2020高齢⑼
高齢社会で高齢者が就労する。

菅義偉政権では、
少子化対策・地方創生担当大臣は、
坂本哲志衆議院議員だ。
少子化対策と同じように、
高齢化対策も考えねばならない。

とくにCOVID-19禍の現在、
それは最大のテーマの一つだろう。

高齢者の命を軽く見てはいけない。

いつも引用するが、
江戸の儒学者・佐藤一斉の言葉。
(わか)くして学べば、
すなわち、
壮にして為すこと有り。
壮にして学べば、
すなわち老いて衰えず。
老いて学べば、
すなわち死して朽ちず。
51ee2QIa1mL._SX356_BO1,204,203,200_

高齢者自身も学び続け、
伸び続けねばいけない。

岡田卓也さん、伊藤雅俊さん、
そして小嶋千鶴子さんはそのモデルだ。

〈結城義晴〉

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