結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年09月02日(日曜日)

[Sunday Go! Go! Pose]魚國で66回目の誕生日ポーズ!!

今日は9月2日の日曜日。
台風21号が非常に強い勢力を維持しつつ、
日本列島に接近中。

だからあいにくの雨模様。

けれど私の66回目の誕生日。

還暦を過ぎると、もう、
誕生日を祝うという気分でもない。

それが突然、85歳を超え、90歳となると、
また周辺が盛大に祝ってくれる。

しかし今、66歳ということは、
あと33年頑張れば、99歳の白寿。
月並みなようですが、
「人生100年時代」――。

あと33年、できれば現役で、
無茶をせず、無理もせず……
いやちょっと無理をしつつ、
自然に生きる。

和食好みの私の要望もあって、
横浜妙蓮寺の「魚くに」へ。IMG_6350.JPG8

当然ながら、
Sunday Go! Go! Pose。IMG_6292.JPG8

まず、生ビール。
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お通しは、エビ入りのもずく酢。IMG_6303.JPG8

一口でこのくらい飲む。
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ビールの飲み方で一番よくないのが、
ちびちび舐めるように飲むこと。
一気に喉まで大量に流し込む。

シラスたっぷりのシーザーサラダ。
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冷やしトマト。
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そして刺身を一口だけ。
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メインは焼き魚。

まず何といっても銀ダラ。
その味噌漬け。
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そして超大ぶりのサンマ塩焼き。
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さらにサバ薄塩焼き。
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ビールを2杯いただいたら、
最近は焼酎のロック。
宮崎の「すらり」。
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飲みながらサンマ、いただきました。
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サバもおいしかった。
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そして最後は穴子の卵炒め。
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締めのご飯は我慢しました……。
100年時代のため。

上がり。
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心から、ごちそう様。
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魚くには正式には「魚國」。
現在のご主人の祖父の國太郎さんの創業。
ピークには店員や職人が20人もいた。
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現在は魚処。

ご主人の腕前は一級品で、
奥様が素敵。
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大満足の印に、ここでポーズします。
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66回目の誕生日のGo! Go! Pose!
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今日の[Go! Go! Fashion Item]
スラックスもVネックシャツも、
TAKEO KIKUCHI。
靴は大好きなECCOの黒。
帽子はマンシング。
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魚國、ありがとう。

〈結城義晴〉

2018年09月01日(土曜日)

寂しい時・うれしい時・人はノンコモディティを食べたくなる。

9月に入った。

新聞各紙の巻頭コラムが、
今日の「二百十日」を取り上げ、
95年前の関東大震災と、
今日の「防災の日」を強調する。

毎日新聞「余録」がいい。

「日本人はこの日を
つねに不安とともに待つ。
この日は稲の収穫の良し悪しを
決定づける日であり、
しかも大きな台風が通過するときと
一致するからだ」

フランスの詩人クローデルの「二百十日」。
外交官にして駐日大使。

コラムニスト。
「震災の歴史と二百十日とが
交差する防災の日、
考えうる最悪の災害への備えに
思いをめぐらす機会でもある」

昨日も書いたけれど、
最悪を覚悟して、
最善を尽くす。

残念ながらこれしかない。

朝日新聞「折々のことば」第1215回。
寂しくなった時、
うまいもん食べたいと
思うんや。

嬉しい時、
おいしいもん食べよと
思うんや。

だから、人は
食べるために
生きるんや
(料亭「つきぢ田村」三代目 田村隆)

祖父からそう聞かされたと回想する。

「生きるために食うのであれば
何でもいい。
けれども人はものを味わい分ける。
ただ受け入れるのではなく、
よく調べて判断する。
つまり吟味する」

コモディティは、
生きるために食べるもの。
ノンコモディティは、
食べるために生きるもの。

寂しい時、うれしい時に、
人はノンコモディティを、
食べたいと思うんや。

つきぢ田村のおじいちゃんは、
関西人なのだろう。
面白い。

編著者の鷲田清一さん。
「ちなみに、
ホモ・サピエンスというときの
サピオー(知る)も、辞書によれば
原義は”味わう”である」

ただ受け入れるのは、
コモディティだ。

よく調べて判断するもの、
吟味するものが、
ノンコモディティだ。

人はノンコモディティを食べるために、
生きるのだ。

重い言葉である。

今日の土曜日は、
横浜商人舎オフィス。

長い長い原稿を書いて、
アメリカ50州とコロンビア特別区に、
思いをはせる。

それから校正。
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これこそ、言葉の吟味。
そのためによく調べて、
判断する。
推敲する。

コモディティの文章が氾濫する。
ネット上、スマホ上、
一部のブログなども。

それも仕方がない。

しかし本や雑誌は、
私のブログは、
ノンコモディティの文章で、
なければいけない。
そう考えている。

一息ついたらコーヒー。
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そしてまた吟味、推敲。

全部終わったら、ご苦労様。IMG_6275.JPG8
明日は66回目の誕生日です。

ありがとう。

〈結城義晴〉

2018年08月31日(金曜日)

8月最後の日の「夏の天災・人災」と「人間産業の人災」

8月最後の日。

日経新聞巻頭コラム「春秋」
この夏の異変を的確に表現した。

「関東地方の際立って早い梅雨明けと、
いつ終わるともしれない高温。
多くの犠牲者を出し、今なお爪痕を残す
西日本を中心とした豪雨。
台風の迷走にも驚いた」

そしてまた台風21号が、
日本列島に近づく。typhoon_1821_2018-09-01-06-00-00-large

コラムは私たちの思いを代弁する。
「列島の気象が未知の段階に
入ったかのような気味悪ささえある。
季節をめで、味わう前に、
天災から身を守り、
人災を招かぬ心構えがいるとは」

最後の言葉は「風情より備えか」
その通り。

自然災害に対しては、
「備えあれば患いなし」

京都新聞の巻頭コラム「凡語」
こちらは人災を嘆く。

「リング外の肉弾戦。
時として観客のパイプいすが凶器になり、
客席は無残な状態となる。
プロレスでおなじみの光景だ」

あんまり見なくなった。

私が子供のころのテレビ番組。
金曜日の8時からの、
「三菱ダイヤモンドアワー」

毎週のように日本プロレスを見た。
場外乱闘もよく見た。
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コラムニストは嘆く。
「スポーツ界は不祥事が続く」

日本大アメフト部の悪質タックル、
女子レスリングのパワハラ、
ボクシング連盟の助成金不正、
居合道の段位不正審査、
そして女子器械体操のパワハラ疑惑……。
競技の外で起きた事例も多い。

しかし開催中のアジア大会では、
そのアスリートたちのメダルラッシュ。
2年後の東京五輪へ期待も高まる。

「アスリートには
競技場の晴れ舞台で輝いてほしい。
場外戦は似合わない」

同感だ。

この夏の天災と人災。
今年の漢字は「災」ということになるか。
4カ月ほど早いけれど。

さて今日は、
軽井沢72。
東入山コースでゴルフラウンド。

軽井沢72ゴルフは名称は72だが、
108ホールの巨大ゴルフ場だ。
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1956年(昭和31年)、
南軽井沢ゴルフ場として9ホールで開業。
1971年(昭和46年)、
「軽井沢72ゴルフ」として、
72ホールになってオープン。

現在は北コースと南コース、
東入山コース、東押立コース、
西ゴールドコース、西ブルーコース、
合計6コース、108ホール。

毎年夏の恒例。
東入山コースに、
名人や達人が揃う。

結果を見ると、
日比生泰宏さんが、
アウト40、イン36で76のベストグロス。
とんかつ和幸の和幸商事㈱社長。

飯塚司郎さんがアウト40、イン42で、
セカンドグロスながら、
新ぺリアのネットでは74.8で優勝。
丸正チェーン商事㈱社長。

ゲスト参加の渡辺義徳プロは、
アウト35、イン35の70と2アンダー。
さすが。

私もアウト41と大健闘、
インは47で、何とか87。
現在、65歳にして、
人生最後のスウィング大改造中。
まあまあというところだ。

ゴルフは自然との闘いである。
コースの設計には複雑な仕掛けがあるし、
そのコンディションも千変万化。

しかしその自然と闘う人間の力量が、
最終結果としてのスコアをつくる。

そしてたいていの場合、
スコアは人災によって悪化する。

だからその心構えは、
「最悪を覚悟して、
最善を尽くす」

故中部銀次郎の言葉。
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この夏の天災と人災に対しても、
「最悪を覚悟して、最善を尽くす」
これしかない。

浅間山が見えたり隠れたり。
美しい軽井沢の快適なラウンド。

あまりに一所懸命にラウンドしたので、
写真撮影などすっかり忘れた。

簡単なパーティをして、
新幹線を1便早めて帰京。
横浜の商人舎オフィスに到着したら、
午後5時となっていた。

それでも軽井沢まで新幹線で1時間。
本当に便利になった。

その後、オフィスで、
月刊商人舎9月号の入稿仕事。

12時前には終わらせた。

朝5時半に起きて原稿書きをして、
夜12時ごろまで仕事。

その間にゴルフラウンド。

充実した、長い一日だった。

日経ビジネスオンラインの「今日の名言」

中国では
我慢した会社が

最後に勝つ。
(羽子田礼秀上海ハウス食品前社長)

「1996年に中国に送り出された際、
当時の担当役員から
“おまえ、我慢強いよな”と
念押しされました。
確かに私は柔道をやっていましたし、
東京でライバル食品会社と
切った張ったの勝負を
してきた自負はあります。
でも、中国事業はまさに我慢の歴史」

スポーツはこの「我慢強さ」を養うには、
最適の「人間の行為」だ。

だから古代ギリシア時代から、
延々と続いてきた。

もちろんゴルフも「我慢」のスポーツだ。
「我慢」の人間行為には、
人災が入り込みやすい。

問題の本質はここにある。

人間産業の小売流通サービス業。
最近、私は「お天気産業」と呼ぶが、
ここでも「人災」が頻発している。

私たちはその人災すら、
「我慢強さ」の糧に
しなければならない。

〈結城義晴〉

2018年08月30日(木曜日)

軽井沢にやってきて米国小売業第2四半期を俯瞰する

8月30日。あと2日で9月。
暑い暑い8月でした。

横浜商人舎オフィスで、
月刊商人舎9月号の入稿をして、
午後、東京駅へ。

そして夕方、北陸新幹線で軽井沢へ。IMG_6265.jpg8
軽井沢といえども暑い。
しかし空には秋の雲。

すぐに軽井沢プリンスホテルへ。
いつものコテージ。IMG_6268.jpg8

そして毎年恒例の懇親会。IMG_6270.jpg8
明日は軽井沢72でゴルフ。

今年初めての軽井沢。
例年は2、3度、来るのだが、
今年は忙しかったということか。

さて、商人舎流通スーパーニュース。
このところアメリカの情報を連発。

上場小売業の第2四半期決算。
ベストバイnews
第2Q増収増益/既存店売上高6.2%増/eコマース10.1%増

メイシーズnews
第2Qは減収50%増益/既存店売上げは横ばい/eコマース健闘

JCペニーnews
既存店売上高0.3%増加するも売上高7.5%減少で赤字倍増

ロウズnews
第2Qは7%増収増益/オーチャード・サプライ99店閉鎖

TJXnews
第2Qは12%増収・34%増益/既存店売上高6%増は4年連続

ロス・ストアズnews
第2四半期は9%増収・23%増益/営業利益は14%ダウン

ノードストロームnews
第2Qは増収増益/eコマースが全体の34%

ターゲットnews
第2Qは増収増益/既存店6.5%増は過去13年で最高

アメリカの景気はいい。
だからほとんどのチェーンが増収増益。

ただしメイシーズとJCペニーだけ悪い。
メイシーズは減収増益。
JCペニーは減収の上に赤字。

つまりノーマル百貨店も、
ディスカウント百貨店も、
アメリカでは衰退業態ということになる。

ノードストロームだけが、
eコマースを全体の3分の1に持ってきて、
増収増益を果たした。

世界最大企業のウォルマート。
第2四半期の売上高は1271億ドル。
1年の4分の1だけで12兆7100億円。
前年度比4.2%増と好調。

会員費を含む総収入は1280億ドル、3.8%増。

営業利益は57億5000万ドル、3.7%減。
しかし純損失が8億6100万ドル。

これはブラジルの子会社の売却損があるため。
それを除いた調整後は19%増加。

eコマースが40%増加。
アメリカでは、
アマゾンが凄い伸びを示しているが、
それに応じてリアル店舗小売業も、
オンライン販売を伸ばさねばならない。

この潮流に乗り遅れたら、
生き残れない。

しかし皮肉なことに、
2012年に世界で最初に、
「オムニチャネル宣言」をしたメイシーズが、
それに乗り切れていない。

本当に皮肉だ。

軽井沢の夕方の涼しさの中で、
ちょっとだけ未来を見た気がした。

明日は頑張ります。

〈結城義晴〉

2018年08月29日(水曜日)

イオンリテール岡崎双一の分社化構想とイオン岡田元也の真意

ちょっと涼しくなった8月29日。
曇り空から、雨でも落ちてきそうだ。

朝から東京・御成門。

芝大神宮。
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そして(株)True Data。IMG_6260.JPG8
月に一度の役員会。

業績が順調ならば、
会議時間は快くて短い。
ランチタイムは楽しくて長い。IMG_6262.JPG8
左から、中津武さん(取締役CSO)
米倉裕之さん(代表取締役社長)
常盤勝美さん(流通気象コンサルタント)
竹久健さん(産業革新機構マネージングディレクター)
右手前から
田窪伸郎さん(㈱コーポレイトディレクション パートナー)
玉生弘昌さん(㈱プラネット 代表取締役会長)
伊藤久美さん(4U Lifecare㈱代表取締役社長CEO)

米倉さんと中津さんが常勤取締役、
竹久さん、田窪さん、伊藤さんと、
私が非常勤取締役。
玉生さんは相談役。

常盤さんは6月から、
True Dataに入社して、
流通気象コンサルタント。
月刊商人舎web版に連載を書き続ける。
「常盤勝美の2週間ウェザーMD予報」
True Dataの膨大な情報が、
常盤さんの知見に加わって、
化学反応を起こすことを期待している。
頑張ってください。

横浜商人舎オフィスに戻ると、
イオンリテール(株)のみなさんが来社。

10月のヨーロッパ視察研修の打ち合わせ。IMG_6263.JPG8
右から東昌世さん(人事部教育担当部長)
私の隣は吉田元さん(人材育成グループマネージャー)
間はイオンコンパス㈱の、
三好智さんと細川みゆきさん。

今年の秋はドイツとイタリアを訪れて、
中身の濃い研修をします。

さて、今日の日経新聞企業欄に、
そのイオンリテールの記事。

「2020年に子ども用品や美容関連など、
4分野の専門店を分社化する」

事業規模は各社1500億~2000億円程度。
商品開発やマーケティングの機能を強化、
専門性を高める。

事業環境が厳しいGMSの収益改善を図り、
他の専門店の分社化も視野に入れる。

一昨日の日経MJに、
岡崎双一イオンリテール社長が登場。
この構想を語った記事の内容が、
日経本誌に掲載された。

分社化の対象となる専門店は現在、
子ども用品の「キッズリパブリック」
美容関連の「グラムビューティーク」
家具・雑貨の「ホームコーディ」
下着専門の「インナーカジュアル」

「商品開発や出退店、販売促進などの
戦略や採算管理に責任を持たせる」

「準備段階として、各専門店に、
担当の事業部門を立ち上げ、
こうした機能を委譲した」

「外部人材の採用も増やしている」

「イオンリテールには、
今回対象の4専門店を含め、
大小約20の商品分野がある」

「ユニット」と呼んでいるが、
この考え方に関して、
思い出すことがある。

1990年段階のことだが、
それまでのディスカウントストアの王者は
あのハリー・カニンガムのKマートだった。

それをサム・ウォルトンのウォルマートが、
キャッチアップし、抜き去る。

この瞬間の両者の店舗管理のことだ。

Kマートは5つの大部門管理となっていた。
カニンガムは退任して、
組織は官僚化していた。

対してウォルマートは、
30くらいだったと思うが、
細分化してカテゴリー管理をしていた。
イオンリテールの「ユニット」に似ている。

ウォルトンも現役経営者で、
商品部も店舗運営部も、
カテゴリーごとの経営をしていた。

イオンリテールの総合スーパーの改革は、
人材の面から見るとわかりやすいだろう。

従来はカテゴリー別のバイヤーだった。
それを専門店チェーンの経営者に変える。

だから2020年以降、
「状況を見て順次分社化する」

「イオンリテールは引き続き、
それら専門店の親会社として
全体を統括する」

「分社化によって、
各分野の状況に応じた
柔軟な経営判断がしやすくなる」

月刊商人舎の今年1月号。
「岡田元也の真意」第2部。
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総合スーパー改革後の姿を描く。
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想定する競合相手は、
ユニクロやニトリ、良品計画など、
SPAで成長する各分野の有力企業。
SPAは「製造小売業」を意味する。
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日経の記事の岡崎社長。
「我々も専門店は完全に
SPAにならなければいけない」

イオンはすでに専門店を分社化している。
酒販店は「イオンリカー」、
自転車店は「イオンバイク」。

「特色ある商品や店舗を展開しなければ、
SPAやネット通販に勝てないとの
危機感がより強まっている」

このイオンリカーやイオンバイクの事例を
増やしていく。

日経記事の結論。
「イオンリテールは、
イオングループの中核会社として、
2018年2月期の営業収益は、
2兆1978億円を誇る。
一方で営業利益率は0.5%にとどまり、
利益率改善は最大の課題。
分社化を契機に2~3年内に
3%まで改善する計画だ」

サラリーマンではなく、
経営者。

ミドルマネジメントではなく、
トップマネジメント。

それがイオンリテールの改革の本質だ。

そしてそれは他社にとっても、
リージョナルチェーンや、
ローカルチェーンにとっても、
同じことだと思う。

「店長は社長の代理人」
よく言われることだ。

しかし、言葉だけでなく、
本気でそんな意志を持った店長がいたら、
その店は強くなるに違いない。

〈結城義晴〉

2018年08月28日(火曜日)

チャーチルお勧めの「午後の昼寝」とレジレス小型店Zippinの楽観

垂直に夏の酷雨の降り止まず
(今週の朝日俳壇より 西宮市・竹田賢治)

(稲畑汀子選評)
夏のじゃじゃ降りを見ている作者。
垂直に降る雨への恐怖の瞬間。

そんな過酷な夏だった。

ウィンストン・チャーチルの言葉。
毎日新聞巻頭コラム「余録」が取り上げた。

「長時間にわたって、
粉骨砕身の仕事をしなければならぬ
立場におかれた人には、
これを勧める」

第二次大戦で苦境に立ったイギリスを、
粘り強く勝利に導いたチャーチル。
彼が推奨する「これ」とは――。
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「午後早くの昼寝」だった。

おかげで、
「日々の仕事の能率を非常に高め」
「1日半の仕事を1日に縮めることができた」

チャーチルのこの習慣は、
戦争中ずっと続けられた。

「わずか20分でも、すべての精力を
一新するのに十分」なこの日課。

「勤務時間内の昼寝」は、
グーグル、アップル、マイクロソフト、
さらにアマゾンも推奨している。

「しばしば仕事が未明に及んだ
チャーチルの昼寝タイムは1時間だった」

チャーチルだけではない。
ナポレオン・ボナパルト、
ジョン・F・ケネディ、
トーマス・エジソン、
スティーブ・ジョブズ。

「厚生労働省が以前策定した睡眠指針では
作業効率改善のための昼寝は
30分以内がいいとされていた」

松風に近江商人昼寝かな
(村上鬼城『鬼城句集』より)

近江商人ならチャーチルに通ずる。
私も同感だ。

今日のランチはカレーハウス。
「スパイス・ガーデン」

焼きたての特大ナン。
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そしてラムカレーの中辛。
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ランチの後に20分か30分の、
午睡がいいのだが。

さて、昨日の商人舎流通スーパーニュース。
ジップインnews|
amazon goの10分の1のライバル? サンフランに出現

Zippin(ジップイン)。
Fast Companyというベンチャー企業が挑戦。jippinn

180平方フィートの超小型コンビニ。
16.7㎡、あるいはたったの5坪。

シアトルのアマゾン・ゴー1号店は、
1800平方フィート、167㎡の50坪。
妙に符合してアマゾン・ゴーの10分の1。

ジップインのビデオがある。
女性が入り口を入ってゲートに近づく。
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スマホをスキャンするとゲートが開く。jippinn3

狭い店にはリーチインケースと、
陳列ゴンドラ。

陳列棚のスマートシェルフセンサーと、
天井のオーバーヘッドカメラで、
顧客を識別し、購買した商品を見分ける。jipinn4

顧客はそのままバッグにしまう。jippinn5

そして再び出口でスキャンして退店。jippinn6

スマホに清算のレシートが出る。
後は登録したクレジット口座から、
引き落とされる。
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合言葉は、
Enter. Shop. Leave.jippinn8
メカニズムはアマゾン・ゴーと同じだろう。

こちらは各段にコストが安い。
店はずっと狭い。

だからサンフランシスコの1号店に続いて、
すでにサンフラン南のマウンテンビューに
2号店が開店している。

創業者の一人がクリシュナ・モトクリ。
多分、インド人だと思うが、
1999年から2006年に、
Amazonで働いていた。

いま、特許申請中。

アマゾンから訴えられないとも限らない。

しかし、こんなにもすぐに、
アマゾンに挑戦する者が登場する。

クレイトン・クリステンセン。
『イノベーションのジレンマ』を書いた。
破壊的技術の特徴を説明する。
「単純、低価格、性能が低い。
一般的に利益率は低い」

ジップインは破壊的技術革新ではなくて、
それはアマゾン・ゴーの模倣だろう。

それでもアメリカのITは進んでいく。

チャーチルの言葉。
To improve is to change;
to be perfect is to change often.
進歩とは変化である。
完全であるためには、
しばしば変化しなければならない。

アマゾン・ゴーは、
シアトルに2号店が登場し、
さらにサンフランシスコとシカゴで、
3号店、4号店が計画されている。

しかし全体で見ればジップインの登場も、
レジレス化の進化の一つの形だろう。

再び、チャーチル。
A pessimist sees the difficulty in every opportunity;
an optimist sees the opportunity in every difficulty.
悲観主義者は、
あらゆる機会の中に困難を見出す。
楽観主義者は、
あらゆる困難の中に機会を見出す。

困難の中に機会を見出すために、
午睡でもいかが?

近江商人のように。

〈結城義晴〉

2018年08月27日(月曜日)

小濵裕正&石原武政「交遊抄」と「食品小売業の課題解決」講演会

Everyone! Good Monday!
[2018vol35]

2018年第35週。
今週は8月最終週で、
週末の土曜日から9月。

それでもこの暑さ。

「月曜朝一の2週間販促企画」が指摘する。
――「暑さ寒さも彼岸まで」と言われる、
9月23日(日)の「秋分の日」の三連休には、
秋らしい陽気となるだろう――。

イギリスへ行くと感じることだが、
彼らはわざわざ日向に出て日光浴する。
もともと日照時間が少ないから、
イギリス人は日向に出たがる。

日本人とは反対だが、逆に、
それは我々が日ごろから、
日光の恩恵に浴しているということだ。

最近の2週間販促企画は、
必ず天候のことを話題とする。
それだけウェザーMDが重要となってきた。

明日の火曜日の2週間ウェザーMD予想。
この記事は先週火曜日のものだが、
毎週、チェックしておいてほしい。

さて、21日に夏の甲子園が終わったが、
その陰に隠れたようにスタートしたのが、
ジャカルタ・アジア大会。
19日から30日まで。

前半は水泳で金メダルを量産したが、
後半は陸上。

男子100m決勝。
山縣亮太が銅メダル。
しかし記録は日本歴代2位の10秒00。
yamagata.png8

中国の蘇炳添が、
9秒92の大会新記録で金メダルを取った。

山縣のタイムは正確には9秒997だった。
陸上トラック競技の記録と着順は、
1秒間に1000コマ以上の高速撮影をする。
そのうえで100分の1秒単位に切り上げて、
公式記録タイムとして発表する。

だから今回の山縣は10秒00と発表された。

山縣は昨年9月に10秒000を出して、
やはり公式記録は10秒00だった。

山縣自身、語っている。
「本当の意味の自己ベストだと思う」
すばらしい。

もう9秒9は目の前まで来ている。

さて日経新聞最終面の「交遊抄」
小濵裕正さん登場。
ご存知、㈱カスミ会長にして、
日本チェーンストア協会会長。
201808_kohama_01
「私が業界に飛び込む
後押しをしてくれたのが、
大阪市立大学名誉教授の石原武政君だ」

小濵さんも石原先生も、
神戸商科大学(現兵庫県立大学)の同級生で、
下宿先も同じだった。

「毎晩のように日本酒を酌み交わし、
流通業ゼミに所属する彼が
小売りの未来について熱く語るのを、
私が興味津々で聞くという間柄だった」

小濵さんは国際経済を学んで、
卒業後の進路は商社などを考えていた。

「しかし、石原君が
“面白い会社があるぞ”と勧めてくれたのが、
急成長していたダイエー」

「その言葉がきっかけとなり、
私は1965年にダイエーに入社した」

小濵さんの人生を決めたのも、
石原先生だった。

「業界再編や環境変化を経験するなかで、
私が心の指針としてきたのは
石原君の商業論だ」

「小売業こそが地域経済の中心となり、
街づくりに貢献せねばならない。
現場に積極的に足を運び
研究を深めてきた彼の考え方は、
私の経営に大きな影響を与えてくれた」

私は2011年8月30日に、
石原先生にパネラーになっていただいて、
パネルディスカッションをした。
若い!!
20110830210927
毎日更新宣言ブログのタイトルは、
UIゼンセン流通部会労使懇談会
パネル討論会で「正義を語る」
20110830210942
あれからちょうど8年。
当時はUIゼンセン同盟だった。
現在はUAゼンセン。
石原先生も当時は流通科学大学特別教授、
現在は退任されて大阪市立大学名誉教授。

小濵さんには今月の商人舎8月号に、
ご登場いただいた。
[特別対談]
小濵裕正+結城義晴

こちらも読んでみてください。

さて今日は横浜商人舎オフィスに来客。
まず吉原典江さんと松井康彦さん。
IMG_6248.JPG8
吉原さんはパナソニック産機システムズ㈱
新事業開発本部販売促進部主務。
松井さんは商人舎プロデューサー。

パナソニック産機の主催で、
セミナーが開催される。
「食品小売業の課題を解決」

私は新谷千里さんとともに、
その講師を引き受けている。

11月22日(木曜日)は名古屋。
12月7日(金曜日)は広島。

私が食品マーケティング戦略を語り、
新谷さんが生産性向上戦略を講義する。

今から予定を入れて、ご参加ください。
無料ですが、事前予約制です。

もう一人は、中澤圭介さん。
元「宣伝会議」や「販促会議」の編集長で、
現在はアドテック日本事務局。
コムエクスポジアム・ジャパン㈱、
iMedia Chairman。
IMG_6250.JPG8
新しいサイトを立ち上げた。
「Retail Week One to One 2018」

9月11日~13日まで、
PARIS RETAIL WEEKが開催される。
世界から小売業の専門家4万人以上が来場。
800社以上が参加。
350名の登壇者によって、
多様なワークショップが展開される。

日本からは9月12日の国際セッションに、
オイシックス・ラ・大地の奥谷孝司氏登壇。

日本では10月31日・11月1日に、
Retail Week One to One 2018が、
原宿東郷記念館で開催される。

さて、8月最後の週は、
月刊商人舎9月号の入稿と責了。
頑張ります。

すごく面白い雑誌です。

最後に朝日新聞「折々のことば」
第1210回。

何を論じたかは忘れたが
熱心に論じ合った。
(和辻哲郎の随想『享楽人』から)

哲学者の和辻哲郎が、
木下杢太郎との交友をふり返って記す。
木下は詩人・劇作家、医学者。
41pYAWpce4L
編著者は鷲田清一さん。
「理不尽に悔し涙を流したが、
その理不尽が何であったか思い出せない。
事あるごとに詰(なじ)りあったが、
何が問題だったか憶(おぼ)えていない……」

「記憶として後を引くのは、
ひょっとしたら出来事それ自体ではなく、
それとくんずほぐれつした
感触のほうなのかもしれない」

同感だ。

小濵裕正さんと石原武政先生も、
こんな間柄だったに違いない。

では、みなさん、今週も、
仲間と熱心に論じ合おう。
Good Monday!

〈結城義晴〉

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