結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年10月25日(木曜日)

株安世界連鎖の「リスクパリティ」と2018ドラフト会議の「優等生」

「株安」の世界連鎖。

昨日の24日。
米国市場のダウ工業株30種平均は、
600ドルを超える下げを記録。
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今日25日の日経平均株価の終値は、
2万1268円で前日比822円安。
3.7%のダウン。
株式証券所

今月2日は高値が2万4448円だった。
それに比べると3180円の下げ幅。

香港、上海も株安の連鎖。

特に日経新聞が注目して、
その理由を3つのジレンマと分析する。

第1は、「適温相場」の終焉。
米欧が金融政策の正常化に向かっている。
株高と低金利が共存するのが適温相場。
それが終わりを迎えつつある。

金利が上昇局面に入ると相対的に、
投資先としての株式の価値は低下する。

それが今であるという見解。

第2のジレンマは、
米国第一主義にある。
トランプ大統領の「アメリカ・ファースト」。
米中貿易摩擦に追い打ちをかけるように、
中距離核戦力廃棄条約の破棄を表明した。

軍縮は民間投資の拡大を後押する。
その構図が崩れかねない。

第3のジレンマが、
「リスクパリティ」戦略。
ちょっと専門的で難しいが、これは、
リスクを分散するための資金運用手法だ。

株式や債券など自社の保有資産に関して、
リスクを重点的に考える。
だからそのリスクを、
それぞれの変動率に応じて、
加重平均してそろえる。

「リスク」は資産価格の標準偏差のこと、
「パリティ」は「等価、平価」の意味。

つまり、複数の資産へ配分する際に、
リスクの寄与が同じになるようにする。

そこに株安が起こって、
株の変動率が上がると、
そのリスクを下げるために、
株は半ば自動的に手放される。

だからリスクパリティ戦略の場合、
ほぼ機械的に株が売られるようになる。

それがさらに株価の下落を招く。

ただし今回は、
株式メディアの煽り騒ぎの観もあり。

市場はたいていの場合、
正常化に向かって動くものだからだ。

さて、
プロ野球ドラフト会議。
最近は夕方、始められる。

多分、メディアの視聴率対策だろう。

注目の高校生。
大阪桐蔭高校の二人。
根尾昂内野手は4球団が1位指名。
中日、日本ハム、巨人、ヤクルト。
抽選の末、中日が交渉権を獲得。
岐阜県出身の根尾としては地元球団だ。
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同じく大阪桐蔭の藤原恭大外野手は、
楽天、阪神、ロッテが1位指名して、
ロッテが交渉権を獲った。
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注目の金足農業高校の吉田輝星投手は、
日本ハムが外れ1位で指名権獲得。
今夏の甲子園で準優勝投手だが、
高校生を育てることで定評のある、
いいチーム、いい監督に引き当てられた。yosida.png8
それにしてもこの高校生たち。
それぞれに素晴らしいコメントをする。

ちょっと優等生過ぎるとも感じるし、
もっと朴訥で内に秘めているのもいい。

将棋の藤井聡太といい、
最近の子どもたちは早熟なのだろう。

頼もしい限りだが、
大器晩成型があってもいい。

大器晩成ではないが、
ほぼ日の糸井重里。
今週火曜日の「今日のダーリン」
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「先のばし」の理由を考察する。

すぐやる人もいるが、
先のばしする人もいる。

糸井さんは先のばしの人。

わかる。 わかる。
結城義晴も。
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まず第1の理由は、他に、
すぐやらなくてはいけない問題がある。
ついつい先のばしをしてしまう。
ただし(笑っちゃいけない)、
「すぐやらなくてはいけない」
と思いこんでいる問題は、
机の周りを片付けることだったり、
キッチンペーパーを買いに行くことや、
カメラの電池を充電することだったり。

わかる。

第2に、それをするのは、
「なかなか大ごとだなぁ」
と思っている場合。

「簡単じゃないぞ、ややこしいぞ、
という怖れがある。
手を付けてないうちから、
難しいと決めていたりする。

ちょっとはじめてみたら、
解決の道すじがあるかもしれないのに、
はじめることを怖がっているので、
はじめようとしない」

原稿書きはいつもこれだ。

なにかの話にでてきて、
「宿題にしましょう」と持ち帰った問題。
けっこうこうなることが多い。

「ほんとうは、難しそうな問題は、
宿題にする前に、糸口だけでも
探しておくほうがいいのだろう」

原稿書きも、それだ。

第3の理由。
「その問題に取り掛かるためには、
じぶんの持っている情報量が
あまりに少ない、と謙虚に考えて、
情報を調べたりまとめたりというふうな、
まじめな努力をしはじめる」

「まだ、それをはじめるには
足りないものが多すぎる、
と、毅然として
問題の先のばしをするというケース」

「書店や図書館にいく、
ネットをうろうろする、
表や図をつくる、
知ってそうな友人に会う…。

すばらしいまじめさであり、
永遠の先のばし方法だ――」

「そんなこと考えてないで、
すぐはじめろ!」
糸井さんにも天の声。
私にとっては商人舎スタッフの声。

結論。
「なにかがうまくいかないのは、
過剰に感じる怖さのせいだ」
まったくもって同感。

しかしドラフト指名された高校生。
練習は先のばししないのだろう。

それでも「リスクパリティ」戦略のような、
機械的・自動的な「非先のばしシステム」は、
逆の危険性をはらむことも、
知っておかねばならない。

人生は長い。
いい一生を送ってほしいものだ。

〈結城義晴〉

2018年10月24日(水曜日)

9月の営業概況「食高衣低」と万代知識商人大学の経営戦略講座

商人舎流通SuperNews。

イオンnews|
9月既存店イオンリテール1.5%増/専門店苦戦

9月の営業成績は全国的に良かった。
総合スーパーのイオンリテールが101.5%、
イオン北海道が100.3%、
しかしイオン九州は97.6%。

イトーヨーカ堂は102.8%でこちらも好調。

しかし、しまむらは92.9%。
しまむらnews|
10月冬物商品伸びず既存店7.1%減

一方、ファーストリテイリングは106.0%。
客数103.4%、客単価102.5%。

両者の明暗は分かれたが、
全体的に衣料品は減少した。

それが総合スーパーにも影響して、
イオンリテールやイトーヨーカ堂が、
この程度の伸びで収まった。

9月総合スーパー統計|
既存店1.9%増/食品2.8%増も衣料品5.6%減

日本チェーンストア協会の実績を、
「総合スーパー統計」と見立てて、
その動向を追いかけている。

9月の既存店は食料品が102.8%、
農産品105.3%、畜産品101.9%、
水産品102.5%、惣菜103.5%、
その他食品102.2%。

衣料品は94.4%、住関品100.8%。

全体で見れば食品が良かった。

イオンのスーパーマーケット事業。
マックスバリュ(MV)北海道102.7%、
MV東北100.8%、MV東海103.0%、
MV中部103.2%、MV九州101.2%。
しかしMV西日本は98.8%。

MV東海とMV中部は経営統合されるし、
イオン北海道とマックスバリュ北海道、
イオン九州とマックスバリュ九州なども、
経営統合して規模のメリットを追求する。

マルエツ・カスミ・マックスバリュ関東は100.6%。
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス。

ウエルシアホールディングスは、
既存店103.8%、全店ベース108.6%。

イオンの売上げ動向を見ていると、
日本全体がわかってくる。

しかしファーストリテイリングだけは、
そのトレンドの外にある。
これこそ「アウトスタンディング」である。

さて、
第3期万代知識商人大学。
10月はその第7回講座。
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万代本社横の万代会議棟。DSCN7668.JPG8

入り口に掲げられた額。
「士魂商才」
侍の魂を持って商売人の才を発揮せよ。
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出光興産の創始者・出光佐三が、
会社経営の精神として掲げていた。

2階の大会議室で始まる。DSCN7627.JPG8

人事部マネジャーの東尾里江さん。DSCN7628.JPG8

そして結城義晴。
今日のテーマは、
「Strategic Management」DSCN7630.JPG8

駕籠かきの教訓から、
ノートルダム大聖堂の三人の職人の話。
そして経営戦略のフレーム。
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それから内部環境分析と外部環境分析。
さらに総合環境分析。
ここで4月講座の復習となるが、
SWOT分析とPPM分析。

質問を投げて、
順番に答えさせる。
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間違った答えでもいい。
よく考えて、自分の意見を言う。
それが大事だ。
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私の講義の後は、
万代副社長の不破栄さんの講義。
「万代の経営戦略」DSCN7645.JPG8

コーポレート本部長で経営管理の専門家。DSCN7647.JPG8

Financial Managementでも、
不破さんは秀逸の講義をしてくれたが、
その復習をしながら、
経営とは何かをわかりやすく解き明かす。DSCN7650.JPG8
私にはとくに不破流資本政策が興味深い。

商売の万代、営業の万代――。
業界ではそう受け止められている。

しかし不破さんのコーポレート部門が、
経営管理の面から万代を支えている。

そしてそのことを将来の幹部には、
熟知してもらわねばならない。

阿部秀行社長も聴講して、
三人で写真。
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ランチはいつも現地調達。
本部の下の渋川店で買物。IMG_6980.JPG8

青果部門の葉物コーナー。IMG_6981.JPG8

熊本ミカンの大量陳列。
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そして炊き込みご飯の素。
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惣菜部門でランチメニューを探す。
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牛すき焼き弁当、398円。
優れモノ。
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それから焼きサバ寿司、398円。
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野菜たっぷり鶏団子スープと、
具だくさん豚汁。
いずれも298円。
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惣菜部門の商品開発がいま、
急ピッチで進められている。

午後は再び、結城義晴の競争戦略。
ジェイ・バーニーの内部資源理論、
コトラーの業界地位別戦略類型、
マイケル・ポーターの三つの戦略、
さらにブルーオーシャン戦略など。
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これらを万代の政策や戦略に合わせて、
さらに日本小売業の実情を加えて、
具体的に解説する。
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大学院レベルの講義内容の、
その基礎的なところを、
丁寧に講義する。

将来、メーカーや卸売業、
金融業や証券業のトップと対峙しても、
堂々と対応できるだけの知識と知恵を、
持ってほしい。

それが私の願いだ。

講義が終わると、
11月の修了旅行の説明会。
行先はサンフランシスコ。
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そのあと、今日の講義のレポート執筆。
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阿部社長は忙しいなか、
できる範囲で聴講し、
時に講義や訓示をしてくれる。
万代知識商人大学にとってはありがたい。
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最後の最後に事務局と写真。
津田睦さんと東尾里江さん。
ともに人事部マネジャー。
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お疲れ様。

ジェイ・バーニーの希少性と模倣困難性。
模倣困難な営業力と経営管理力。
どちらも組織として体得してほしい。

〈結城義晴〉

2018年10月23日(火曜日)

上越ウィング特集号の「嘘をつく店」と大阪人の「感じ悪ぅ」

商人舎流通SuperNews。
快調です。

イオンタウンnews|
パワーシティ四日市改め四日市泊をスクラップ&ビルド

イオンタウン四日市泊が、
スクラップ&ビルドで、
来年、オープンする。

このオープンエアー型商業集積は、
1995年3月18日、
「パワーシティー四日市」として開業。

懐かしい。

私は当時、㈱商業界の食品商業編集長。
もちろん特集した。

約10万㎡の敷地のパワーセンター。
核店は「マックスバリュ」2号店、
さらにディスカウントストア「メガマート」。

パワーセンターも、
フード&ドラッグも、
ディスカウントストアも、
ジャスコが未来を賭けた、
新フォーマットばかりだった。

もちろん当時のトップ企業はダイエー。

それ以外にも、
様々なカテゴリキラーが28店舗。

このパワーシティ四日市開業の前年に、
1994年6月、上越ウィングがオープンした。
日本初のパワーセンターとして注目を集めた。
もちろん大特集を組んだ。

こちらはカウボーイとコメリパワー、
さらにダイナマートが核店だった。
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私はこの上越ウィングの特集号で、
巻頭言を書いた。
単行本『Message』に掲載されている。

「嘘をつく店」

「この店は滅びる」
倉本長治は言い放った。
よほど腹が立ったのか、
それともひどく悲しかったのか。
私も近頃、そんな気持ちになる。

客を平気で待たせる店。
買いたい品が見つかりにくい店。
欲しいものが品切れしている店。
買った商品が傷んでいる店。
きたない店。

一番いけないのは、
嘘をつく店。

「安い」と「良い」とは、
突き詰めると同じことだ。
品質が同等で価格が低い状態を、
「安い」といい、
価格が一定で品質が高い状態を、
「良い」という。

ただし、「安い」も「良い」も、
嘘をつかない店でのことだ。

客を待たせない店、
分類と陳列の整った店、
欠品のない店、
品質のしっかりした店、
きたなくない店、でのことだ。

「安いよ、安いよ」と
大声を張り上げている者にかぎって、
嘘つきの店がある。
きたない店が多い。
そしてこんな店には、
「買物の得」はあっても、
「生活の得」はない。
「暮らしの得」を提供する店を
「デスティネーションストア」と表現する。

上越ウイングの店舗群を見ても、
その周辺10キロ圏の店々を訪れても、
つくづく人々の暮らしの得を生み出す店が
欲しいと感じてしまう。
エブリデーライフストアにとって、
「安さ」とは、
「生活の得」に貢献する
「良さ」でなくてはならない。

競争はやがて、賢い消費者を
多種多数、誕生させる。
逆に、競争者自身は
多産多死の状態に陥る。
しかし、それは良いことなのだと思う。
進化を意味するのである。
だから私もこう言い切ろう。

嘘をつく店など、滅びてしまえ。
永遠に、この地上から無くなれ。
〈結城義晴〉

今日は新横浜から新幹線のぞみ。
富士川を通過するときも、
富士の姿は裾野だけしか見えなかった。IMG_6978.JPG8

東大阪について、
㈱万代の会議棟。

ビギナーズ研修の打ち合わせと、
事前レクチャー。
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そして一人ひとり自己紹介と決意表明。IMG_5707.JPG8

それが終わると、壮行会。
会場はがんこ平野郷座敷。IMG_5717.JPG8

万代の20代から30代の女性社員。
チーフとサブチーフ。
将来が期待されている。DSCN7601.JPG8

にぎやかで楽しい食事が終わって、
ここでも一人ひとり、
抱負を語ってもらった。

それから阿部秀行社長の激励の言葉。DSCN7603.JPG8

そして結城義晴のMessage。DSCN7611.JPG8

東尾里江人事部マネジャーを中心に、
全員写真。
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朝日新聞「折々の言葉」第1264回。
いやぁ、感じ悪ぅ。
(大阪の女の人)

編著者の鷲田清一さん。

「大阪の人はバリアを築く人を
嫌う傾向があるらしい」

特に大阪の女性。

「お高くとまる、のぼせ上がる、
ひけらかすといった態度。
あるいは裏表、おすまし、よそいき、
上滑りに、小心やしみったれ」

うんうん。

「心にもないことを言われると
遠ざけられたと感じ、
魂胆が透けて見えるふるまいを目にしたら
すぐに隣の人に、
“何なん、あの人”と言いたくなる」

そうそう。

「感覚も判断も
自分の流儀を貫くところ、
進んでいる」

心にもないことは言わない。
だから、大阪には嘘がない。

〈結城義晴〉

2018年10月22日(月曜日)

沢田研二の「ドタキャン」と大衆百貨店シアーズの「見栄消費」

Everybody! Good Monday!
[2018vol43]

2018年第3週。
10月の第4週。

本当に秋らしい。
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欧米を巡っている間、
インターネットなどで、
日本のニュースは入ってきていた。
日経新聞はMJなどを除けば、
全く不都合はなかった。
朝日も毎日も読売も。

しかしテレビなどのメディアに関して、
やはり臨場感がない分、
リアリティが薄い。

だからプロ野球の山場に関しても、
このところ毎年、人ごとのようになる。

今年のセリーグは、
ペナントレース優勝のカープが、
日本シリーズに進んだ。
これはいい。
けれどパリーグで2位だったホークスが、
ライオンズを破って日本選手権に出る。
なんとなく、納得がいかない。

興味が削がれてしまう。

ジュリーこと沢田研二
私が帰国した翌日の17日の水曜日に、
さいたまスーパーアリーナ公演を、
直前になって中止。

その理由が振るっている。

9000人と聞かされていた観客が、
実際には7000人だったから。

これに対して中尾ミエがコメント。
中尾ミエ
「贅沢言ってんじゃないわよ。
70歳のジジイの歌を7000人が
聴きに来てくれるってだけで
ありがたいと思わなきゃ」

沢田は「僕にも意地がある」と語って、
スターとしてのプライドを理由にした。

これに関しては、
「意地があるんだったら痩せろって!」

「あの人さ、痩せたらまだ見れるよ?
いい男だもの」

まったくもって、同感。

さらに追い打ち。
「あなたね、ヒットソングを歌いなさい。
ワケのわからない新曲なんか……。
みんなヒットソングを聴きたくて来る」

「何を言っても言い訳」
「もっとシェイプアップして」

「まだ大丈夫。もう一回努力して」

いい女だねえ、中尾ミエは。

これも臨場感があるから、
面白いニュースとなる。

この道や行く人なしに秋の暮
〈松尾芭蕉〉

日経新聞巻頭コラム「春秋」
ビリー・ジョエルを引用。
「イタリアン・レストランで」

ビリー・ジョエルは1949年生まれの、
シンガーソングライター。
ビリージョエル

かっこいい歌だ。

天声人語は、
「登場するのは高校生カップル」という。
そのブレンダとエディは、
高校を卒業し、結婚し、
都会のアパートに住む。

「ふかふかのカーペットには
ウオーターベッドを置き、
壁にはシアーズで買った絵を飾る」

昔なじみのイタリアンレストランで、
離婚して年をとった二人が再会して、
思い出話をするという歌。

「今よりいい暮らしを夢みる普通の人に、
少し背伸びすれば手が届く価格で、
幅広い品を提供した百貨店のシアーズ」

流通業人はこの「百貨店のシアーズ」に、
引っかかりを感じるはずだ。

シアーズは「GMS」だ。
そう教えられたからだ。

しかし米国商業統計では現在も、
Discount Departmentstoreである。

つまり「安売り百貨店」で、
私流にいえば「大衆百貨店」だ。

「その簡素な生活用品を
独自開発する手法をヒントに
堤清二氏は無印良品を生んだ」

確かに堤さんの西友は、
シアーズと業務提携して、
シアーズ冷蔵庫など販売した。

「量販店」に対して「質販店」と称した。

「小売りの王者ともいわれたシアーズが
破綻した」
これは11月16日のこのブログに。
「最後のシアーズ」
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1990年にウォルマートに抜かれるまで、
王者として君臨した。

「中流階級の上昇志向や見栄(みえ)消費が
シアーズを全米一に押し上げた」

シアーズをはじめとするチェーンストア。
そのプライベートブランドの本質は、
「イミテーション・アイテム」なのだ。

だから「見栄消費」という表現は当たり。

天声人語。
「人々がそうした夢を、
うまく抱けなくなったのか」

これは違う。

アメリカの人々は、
本物の価値を知ったのだ。
しかし一方で、
経済合理性を徹底的に求める。

それがアウトレットや、
オフプライスストア、
そしてコストコの隆盛となって表れる。

これを「トレーディング・アップ」という。
⑴コモディティの買物
⑵宝探し的なプレミアムな買物
両者をミックスさせたニーズ。

「ビリーの歌のカップルは、
稼ぎが支出に追いつかず、
けんかの末に破局を迎える」

そして昔を回顧する。

「日本でも百貨店の閉鎖が相次ぐ」

百貨店だけでなく、
総合スーパーという大衆百貨店も、
閉鎖や転換の嵐。

「慣れ親しんだ店が輝きを失うニュースは、
皆で見た夢の終わりを告げるようで、
どこか苦い」

この発言は日経新聞とは思えない。

マクネア教授の「小売りの輪仮説」は、
シアーズに関しては見事に当たっている。

私はそれを確信している。

さて、今週のスケジュール。
今日は1日、商人舎オフィス。
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明日と明後日は大阪出張。
2日間連続の講義。

木曜と金曜は、
もう月刊商人舎11月号の編集。

そして土曜から月曜まで、
上海出張。

ありがたいことに、多忙です。

でも、みなさん、
忙しくても心を失わないこと。

たった一人のお客様でも、
店はいつも開けておこう。
商売は沢田に任せられない。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2018年10月21日(日曜日)

[Sunday Go! Go! Pose]まいばすけっとでポーズ!!

ヨーロッパからアメリカ。
北半球の地球一周から帰国して、
ちょうど1週間。

この週末は疲れを一掃。
10時間ずつくらい眠った。

眠る門には福来る?

そして夕暮れが迫ってくる。IMG_6926.JPG8
いつも夕暮れは
やさしいきもちで
家路をいそぐぼくの
うしろからやってくる♪

〈山﨑眞幹・作詞作曲〉

ならば[Sunday Go! Go! Pose]IMG_6931.JPG8

ちょっと寒くなってきた。
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星空。
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影。
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マンホール。
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妙蓮寺の今月の標語。
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踏切。
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急行電車が通過する。
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駅前のFit Care Expressでポーズ!
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それから、まいばすけっと。
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2店のセブン-イレブンの間に、
割って入った。
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十分に休んだから、
体が動く。
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美しいGo! Go! Pose!
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それからブルース・リーPose。
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最後は大の字ポーズ。
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まいばすけっとは狭い店内だが、
必要なものはたいていそろう。
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今日の[Go! Go! Fashion Item]
ダウンジャケットはUNIQLO、
シャツもUNIQLO、
パンツもUNIQLO、
くるぶしソックスもUNIQLO。
つまりユニクロづくし。

フード付きのダウンジャケットは、
もう売っていないし、
あまり出回っていない。

靴は大好きなECCO。
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妙蓮寺の町内ひと巡り。

ありがとう。

〈結城義晴〉

2018年10月20日(土曜日)

LEGOと高峰秀子と岡田卓也の「信頼とGood Will」

横浜みなとみらい。IMG_6902.JPG8 - コピー
中央にランドマークタワー。

最近は故あって、
時々、来る。

帆船日本丸。
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四檣バーク型という帆船。
重さは2278トン、
全長97m、幅13m。
総帆数29枚。
マストの高さは最高が水面から46m。
結構、高い。

ランドマークプラザへ行くと、
「レゴストア」開店

昨日の10月19日金曜日。
全国で11番目のレゴストア。IMG_6905.JPG8 - コピー

レゴでできたおじさん。IMG_6906.JPG8 - コピー

麻薬捜査官と麻薬探知犬。
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そしてポリスマン。
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「LEGO」はデンマークの玩具会社だ。
世界第3位の玩具製造業だが、
非上場のファミリービジネスである。

主力商品は、
プラスチック製組み立てブロック玩具。

デンマーク語の「Leg Godt」は、
「よく遊べ(play well)」という意味。
LEGOはラテン語で、
「組み立てる」の意味ももつ。
これを社名とした。

創業はオーレ・キアク・クリスチャンセン。
1916年にビルンで木工所を始める。
農家向けに家と家具を作っていた。

1924年、2人の幼い息子が、
木の削り屑に火を着けて、
木工所が火事で焼失。

オーレ・キアクは、
木工所を大きくする機会だと捉えて、
さらに仕事に励んだ。

サム・ウォルトンは1945年、
ベンフランクリンに加盟して、
その店を繁盛させるものの、
5年契約で店舗没収の憂き目にあった。

やがて2人の息子のうちの一人、
ゴッドフレッドが仕事に加わる。

1934年に社名をLEGOとしたころには、
木製玩具を製造していたが、
1949年、プラスチック製玩具製造を開始。

現在の形のブロックは1958年の発表。
積み上げ式のブロックは、
無限の組み立ての可能性を提供する。

想像力を働かせ、遊びながら、
クリエイティブな発想を発揮していく。

約80年もの年月をかけて、
LEGOが発展、進化してきた。

それが写真のLEGOの作品だ。
この作品の後ろに、
形のない「play well」の精神が宿っている。

朝非新聞「折々のことば」
昨日の第1261回。

信頼されるということは、
あいまいさをなくすことだ
ということにつきるようです。
(高峰秀子『あぁ、くたびれた。』から)
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「微笑は、愛嬌のよさで
苦境を凌ぐほかなかった日本女性の
やむをえぬ術だった」

なるほど。
笑顔が美しい大女優だった。

「娘時代はカラカラとよく笑ったのが、
ある年齢に達すると微笑になり、
そして結婚すると笑いを忘れ、
姑になるとゲラゲラ笑いだした」

この変化の中に、
「あいまいな笑いのかなしい原因が潜む」

奥深い笑いや微笑みの世界。

結論。
「信頼があれば
表情の粧(よそお)いなど
無用だ」

商人やお店が信頼されるためには、
あいまいさをなくすことだ。

商売のミッションやストアコンセプト、
品ぞろえも価格も販促も。

あいまいさをなくして、
信頼を獲得する。

商業界刊『岡田卓也の十章』
岡田卓也の十章
11年前、㈱商業界を辞するとき、
置き土産にしてきた単行本で、
今でもそのゲラのテキストデータが、
私の手元にある。

第八章は「見えないものにこそ価値がある」
「暖簾」とサブタイトルがついているが、
はじめの案は「Good Will」だった

岡田さんは1988年に、
ゼネラルミルズ傘下のタルボットを買収。
アメリカのアパレルチェーンである。

買収する際に、岡田さんは、
タルボットの経営者に質問する。

なぜならば、同社には、
資産として大したものはなかったからだ。

――「では何があるんだ?」

わたしは、交渉の際、彼らにそう聞いた。
すると、彼らは、
「グッドウィルだ」と答えた。

「グッドウィル……」
「ああ、日本でいう暖簾か」
わたしは思った。
もっと言えば、
「タルボット」というブランドである。

「全く目に見えないけれども、
これが最も価値があるものだ」
と、彼らは言うのだ――。

結局、岡田さんは、
この見えないものに、
400億円の投資をする。

2010年にタルボットは再び、
売却されてしまうけれど、
「目に見えないグッドウィル」に、
岡田卓也が価値を見出したことは事実だ。
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目に見えない信頼を得るためには、
あいまいなものをなくすことだ。

「Leg Godt」の「よく遊べ(play well)」も、
タルボットの「Good Will」も、
高峰秀子の「信頼」も、
その作品や商品に対しては、
あいまいなものがあってはならない。

〈結城義晴〉

2018年10月19日(金曜日)

福島道夫ロピア新社長と「データマーケター育成講座」の検討

あちこちで、
季節外れの桜が咲いている。

朝日新聞「天声人語」が書いている。
「この時期は、花芽の成長を抑制する
植物ホルモンが葉から出ている。
しかし、台風により
塩分を含む暴風にさらされ、
多くの葉が落ちてしまった」

「気温の高い日が続いたこともあり、
花芽の成長が止まらなくなった」

東京・自由が丘の花屋。
MONCEAU FLEURS。
モンソーフルール。
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花の季節でもある。
しかし、異常値が発生する。
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それが今年だ。

昨日は日本橋へ。
商人舎流通SuperNews。

高島屋news|
9/25日本橋髙島屋S.C.新館を開業/本館第1弾改装takashimaya_nihonbashi
日本橋高島屋に隣接して、
日本橋髙島屋S.C.新館オープン。
IMG_6885.JPG8 - コピー

私の見立てた新館の特徴は二つ。
第1はポップアップストアの出現。
つまり期間限定店舗。
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私がずっと薦めている営業スタイル。
ただし、ポップアップは、
「売り切れ御免」であるべきだ。

だから売り切れるほどに、
人気を博す必要がある。

この新館の場合、テナントにとって、
高い出店コストを低く抑えるための、
期間限定のポップアップとなった。

第2は「食」が主役となってきたこと。
各フロアに食品売場と飲食店、
イートインとカフェがある。

地下1階はもちろん、
全フロアがグロサラント。
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顧客はアパレルなどは見ているだけ。
イートインで食べ、飲んでいる。
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立って食べている人もいる。
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しかしこの店のつくりはいただけない。
イートインのテーブルと椅子が低すぎる。
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イータリー化現象が、
新しい店舗群に吹き荒れる。

しかしまだその本質は理解されていない。

さて今日は横浜商人舎オフィス。
午前中に、
福島道夫さん。
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7月1日に㈱ロピア社長に就任。
おめでとう。
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ロピア41店の全店を巡りつつ、
ニューヨークにも行ったり来たり。
新しいフォーマットを創作中。

新店の構想も聞かせてもらって、
大いに感心した。

来年2月にまた、
ロピアのニューヨーク研修がある。

さらに午後には、三人の来客。
㈱True Dataの越尾由紀さんと、
㈱ウチダ人材開発センタの、
冨田伸一郎さん、野々川勝也さん。
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Dream news|
ビッグデータマーケティング教育推進協会発足
Dreamkinou

ビッグデータマーケティング教育推進協会。
今年4月に発足した一般社団法人。

略称は「Dream」。
Data driven Regional Education Association for Marketing。

この協会の目的の一つが、
データマーケターの養成と育成だ。

越尾さんと冨田さん、野々川さんは、
そのカリキュラムと教育テキストを作る。IMG_6899.JPG8 - コピー
概要が出来上がったので、
相談に来た。

説明を受けてから、
いろいろと意見を言い、
注文をつけた。

データマーケティングを、
リテラシーとして身に着けた実務家を、
大量に養成したい。

それは知識商人必須のスキルの一つ。

ただしデータマーケターはなによりも、
「考える商人」でなければいけない。

最後に、越尾さんと意見が一致した。
それは今月の月刊商人舎特集。
「嘘つき!?  マーケティング」
10月号表紙
この特集の根本にある主張は、
「真のマーケティングをせよ」

「最新のトレンド」などと喧伝しつつ、
嘘を語ってはいけない。10gatu mokuji

もちろんTrue Dataは、
真のマーケティングを貫徹するし、
片時もそれを忘れない。

そして真のマーケティングには、
定量データはもちろん、
定性データが必須である。

越尾さんはもともと、
定性調査の専門家だった。

現在はTrue Data執行役員で、
ビッグデータマーケターの第一人者。

月刊商人舎特集の私の原稿。
「マーケティングは嘘を語る?」

その最後の言葉は、
フィリップ・コトラーの引用。
「マーケティングは一日あれば学べる。
しかし、使いこなすには一生かかる」

〈結城義晴〉

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