結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年08月19日(日曜日)

[Sunday Go! Go! Pose]ゴルフ練習場でポーズ!!

日曜日はプロゴルフツアーの最終日。

日本女子プロゴルフツアー。
「キャットレディース」
大箱根カントリークラブで開催された。

大里桃子プロ。20歳。
7月末のプロテストに合格したばかり。oosato 1

プロになって、1カ月経たずして、
10アンダーで優勝してしまった。

18番パー5の3打目が、
ピン50センチについてバーディー。oosato 2

私の唯一のスポーツの趣味が、
このゴルフ。

子どものころから野球に親しんだ。
サッカーもバスケットボールも、
得意なスポーツだった。

卓球だって、バドミントンだって、
大好きだった。

仕事も忙しかった40代には、
ジュニアソフトボールの監督を務めた。
横浜港北のオールスターチームを率いて
横浜市大会で優勝した。

(株)商業界の野球部では、
サードやショートを守った。
盗塁が得意中の得意だった。

チームは出版健康保険組合の野球大会で
Fクラスからスタートして、
Cクラスまで上がった。

しかし2005年、53歳の春、突然、
右目が網膜剥離にかかってしまった。
商業界の代表取締役社長だった。

さらに2008年2月に(株)商人舎を興して、
意気揚々とスタートしたばかりの3月。
今度は緑内障となって、
二度の手術を受けた。

そして右目の視力をほとんど失った。

東邦大学医学部の富田剛司教授から、
宣告された。
「結城さんの右目の命は、
結城さん自身の命より短い」

五体はぴんぴんしている。
体を動かすことや、
スポーツは大好きだ。

片目では球技は諦めざるを得ない。
唯一の例外を除いて。

できるのはボールが止まっている球技。
ゴルフ。

私は練習大好き。
同時に理論大好き。

いま、老年に向けて、
根本的なスイング改造に挑んでいる。

大里桃子に刺激されて、
今日は練習場で練習。

まずマスコットクラブで、
Go! Go! Pose!
IMG_6122.JPG8

今日は7番アイアンから初めて、
アプローチウェッジと、
ピッチングウェッジ、5番アイアン。
そして7番ウッド。

最後はドライバー。
IMG_6130.JPG8

そのドライバーを持って、
Go! Go! Pose!
IMG_6129.JPG8

もっと体を伸ばしてポーズ。
IMG_6131.JPG8

反対向きでも。
IMG_6140.JPG8

Go! Go! Pose!
IMG_6132.JPG8

このバランスが大切。
IMG_6134.JPG8

ああ、満足。

今日の[Go! Go! Fashion Item]
帽子はYankeesのキャップ。
2008All Star Gameのときのもの。
Tシャツはユニクロ。
スウェットパンツはチャンピオン。
靴はECCOのゴルフシューズ。
手袋はフットジョイ。
ドライバーはミステリーCF445。
(株)和宏エンタープライズの優れモノです。
IMG_6137.JPG8
ヘンリー・ロングハーストの言葉。
世界ゴルフ殿堂入りした英国の評論家。
「ゴルフの唯一の欠点は、
面白すぎることだ」

私も同じように言っておこう。
「仕事の唯一の欠点は、
面白すぎることだ」

〈結城義晴〉

2018年08月18日(土曜日)

セブン-イレブン41年目の新おでんと夏の甲子園準々決勝の「師匠」

お盆が終わって、
急に秋めいてきた。
毎日真夏日の酷暑の中にいると、
気温が30度を切るだけで、
涼しさを感じる。

今週は商人舎流通スーパーニュースが、
夏季休業に入っているが、
8月10日のセブン-イレブンnews|
2018年度おでんはにんじん・玉ねぎの旨味つゆ

(株)セブン‐イレブン・ジャパンは、
8日9日(木)から、早くも、
2018年度の「おでん」を投入している。
7月末時点で2万0437店。

立秋が過ぎて、
お盆時期に向けてのタイミング。

しかしそれは早仕掛け。
盆明けの今こそ、
気温が下がって、おでんが売れる。

つゆの基本ブレンドは、
かつおだしと昆布だし。
今年の新趣向は3つ。

第1に、“野菜の旨み” を加えて、
コクと甘みが増した味わいにした。
その野菜はにんじんと玉ねぎ。
この2品種を炊きだして、
野菜の旨みを抽出。
それを加えた。

果たして思惑通り、
旨くなったか。

セブン-イレブンは1977年から、
おでんの販売を始めている。
もう41年になる。

“野菜の旨み” をつゆに加えるのは初めて。

第2に、地域ごとに特徴的なダシを加えた。
結果として、全国エリア別に8種類。
7-11_oden

第3に、具材は、
カッティングや調理法にひと手間かけて、
具材への「味しみ」を向上させた。

私はセブン-イレブンのおでんの、
ファンの一人だが、
玉ねぎとにんじんの旨みとは、
結局、甘みを加えたのだと思うが、
違和感を感じるかもしれない。

要チェックやで!!

さて第100回全国高校野球選手権大会。
通称、夏の甲子園。

今日はベスト8が闘う準々決勝。
このブログで毎年書いているが、
この準々決勝の日が一番楽しめる。

結果が面白い。

[準々決勝第1試合]
浦和学院(南埼玉)2対11大阪桐蔭(北大阪)

大阪桐蔭は二度目の春夏連覇がかかる。
これは初めてのこと。
プロ予備軍がずらりそろって、西の横綱。

[第2試合]
報徳学園(東兵庫)2対3済美(愛媛)

愛媛の済美は2回戦で、
石川の星稜と死闘を演じた。
延長13回満塁さよならホームラン。
今夏、何かが”ついているチーム”だ。

[第3試合]
日大三高(西東京)3対2下関国際(山口)

リードされた8回、
一気に3点を奪って逆転勝ち。
小倉全由監督の指導と采配が光った。

2011年に全国制覇した東の横綱。

アメフトやチアリーディングで、
何かとケチがついた日大ブランド。
高校生が復活させるか。

[第4試合]
金足農業(秋田)3対2近江(滋賀)

金足農業は、9回裏無死満塁から、
2ランスクイズでサヨナラ勝ち。

5回にもスクイズで同点として、
この試合はすべてスクイズでの得点。

エースの吉田輝星は、
美しいフォームから見事な球を投げる。

3回戦では、わが横浜(南神奈川)を、
8回裏、逆転3点本塁打で破った。

面白いのは、
農業専門紙の日本農業新聞。
本格的に高校野球を取り上げている。

同紙大阪支社の前田大介記者は、
「100回の記念大会に、
“農業”と付く学校が出場しているのに、
取材しないわけにはいかない」

私も寄稿したことがある新聞だが、
とてもユニークな専門紙だ。

食品では日本食糧新聞、
衣料品では繊研新聞。
農業は日本農業新聞。

専門紙は重要だ。

さて金足農業高校。
勝利のときの校歌斉唱もいい。
このチームにも「何かがついている」
kanaasinougyou

しかしベスト8に残ったチームを見ると、
100回記念大会で出場枠を増やして、
9都道府県から2校ずつとした特例は、
結果を出したことになる。

準決勝は1日休養を取って、
月曜日の8月20日に行われる。
第1試合が金足農業対日大三校。
第2試合が済美対大阪桐蔭。

「ついているチーム」と、
「東西横綱」。

まったくの個人的な意見だが、
横綱同士の決勝では、
あまり面白くはない。

最後に朝日新聞「折々のことば」
第1201回。

師匠というものは
まちがいのない基本を
正しく教えれば、
いい師匠だ。
(高橋竹山『津軽三味線ひとり旅』から)

「師匠は、”筋”だけを
きちんと教えればいい。
弟子にとって師匠は、
商売一代の飯の種を
わけてもらうのだから、
命の親、生活の親だ」

竹山は人並みでない苦労を重ねた、
津軽三味線奏者。
TKY201006280229
編著者の鷲田清一さん。
「習いは彼にとってすべて
生活の土台をなすものとしてのみ
意味をもった。
その土台を確実に身につけること。
習いはそれにかかっていた」

高校野球の監督も、
会社の上司も、
「間違いない基本を正しく教える師匠」
でなければならないと思う。

〈結城義晴〉

2018年08月17日(金曜日)

堀口大學の「嘆くをやめよ 目をあげよ」とWal-Martの「混沌なし」

国は小さく 力なく 
糧は乏しく 恥多く 
命かそけく なりけらし
新潟日報「堀口大學 文化の記憶」より。

堀口大學は、詩人、歌人、フランス文学者。
明治25年生まれ、昭和56年没。
堀口大學
新潟県長岡市生まれなので、
新潟日報が毎日、その作品を掲載している。

「敗戦直後、国民は茫然自失、
詩人は自分で自分を
鼓舞するほかないと悟る」

今日の一文は、詩「声とこだま」の一節。
この詩の結びは、
嘆くをやめよ 目をあげよ
高き梢(こずえ)に なか空に

敗戦の後のちょうど今頃、
堀口は絶望する気持ちを、
払いのけるように歌った。
嘆くをやめよ 目をあげよ

それから73年が経過した。
昭和が終わり、平成も幕を閉じる。

国のGDPは大きくなり、
それなりに力もあり、
糧は豊かになった。
恥もそれほど多くはないかもしれないし、
命が消え入りそうでもない。

それでも、敗戦直後のころのことを、
忘れてはならない。

そして今も変わらないのは、
嘆くをやめよ 目をあげよ
高き梢に なか空に

今日も糸井重里の「ほぼ日」から、
「今日のダーリン」
hoboniti

「生きるがあって死ぬがあるし、
光があって影があるし、
表があって裏があるし、
出会いがあって別れがあるし、
ほんとはどっちも
同じものなんだよなぁと、
つくづく思うようになりました」

「生だけっていうものはないんだよね。
死だけがあるってこともなくてさ、
光だけもない影だけもない、
右だけもなく左だけもない、
そういうものだ」

明だけでもないし、暗だけでもない。
優だけでもないし、劣だけでもない。

「日本の夏、特に八月というのは
なにかが、なにかに生まれ変わる前の
坩堝(るつぼ)のような時間に思える」

お盆があって、
迎え火、送り火があって、
広島・長崎の原爆投下の日があって、
終戦の日がある。

「夏休みの少年や少女たちは、
夏になにかが変わって、
ちょっとだけ別人になって
新しい学期を迎える」

「八月の間は、夢中で
夏と格闘していたので、
じぶんが変わったことに
気づけなかったのだ」

「大人になってからも、
もちろん老人も、
生や死や、光や影や、
出会いや別れを感じる八月には、
こころのなかに混沌に似たものを
見つけることになる」

今日の私も、
この「混沌に似たもの」を感じた。

「年相応の落ち着きや
知ったかぶりができなくて、
夏の暑さにいったん
溶けてみたほうがいいのだろうな。
実際に、溶けてしまうほどの
暑さもあったけれど」

さて、ウォルマートの第2四半期
20160910_yuuki_01
この10年で一番の伸びを見せて、
既存店が4.5%の増収だった。
既存店客数2.2%増、同客単価2.3%増。

好調だ。

総収入は1280億ドルで前年比3.8%増。

売上高は前年比4.2%増の1271億ドル。
しかし営業利益は3.7%減少して、
57億5000万ドル。
損失は8億6100万ドルだった。
1株あたりの損失は29セントだった。

この損失はブラジルの子会社の売却が原因。
それを除いた調整後の1株あたりの利益は、
19%増加して1ドル29セント。

だから営業自体は好調だ。
whoruma-to

ウォルマート・コムのeコマースは40%増。

米国内ウォルマートの売上高は、
5.2%増の828億ドル、
営業利益は1.4%増の45億ドル。
サムズクラブの売上高は、
0.6%減の148億ドル、
営業利益は2.8%増の4億ドル。
既存店売上高は5.0%増、
客数は6.7%増、客単価は1.7%減。
サムズクラブは不採算店を閉鎖して、
減収増益を果たした。

問題のインターナショナル部門は、
売上高4%増の295億ドル、
営業利益は19.1%減の13億ドル。

日本では西友を売却する話が出ているが、
インドではeコマース最大手フリップカートを、
160億ドルで買収する。

好調な第2四半期の業績発表で、
昨日の株価は9%上昇した。

この10年ほど、
成長力を鈍らせたウォルマート。

しかし現時点では、
アマゾンにフォーカスしている。
だから混沌に似たものはない。

自己を確立したうえで、
競争相手を絞っていく。
そして、
嘆くをやめよ 目をあげよ

〈結城義晴〉

2018年08月16日(木曜日)

盆の明けの「人生、七味とうがらし」と「じぶんの頭で考える」

盆の明け。
それでも暑い。

炎天の人みな罪を負ふごとく
〈朝日俳壇より川西市・上村敏夫〉

(長谷川櫂選評)
天を仰いでは喘ぎつつ。
(大串章選評)
今年の猛暑は度外れの激しさ。
「罪を負ふごとく」が心に染みる。

今日の朝日新聞「折々のことば」
第1199回。

人生、七味とうがらし
(ある占師)

うらみ、つらみ、ねたみ、
そねみ、
いやみ、ひがみ、
そして、やっかみ。

「人を翻弄するこれら七つの性(さが)は、
いずれも自他の比較に由来する。
他人と較べる中でしか
自己を見ることのできない
人の宿痾(しゅくあ)であり業であるが、
これと正面から向きあうことで
人生の味わいもいっそう深まる」

「ラストチャンス 再生請負人」
原作は江上剛のテレビドラマ。
登場する謎の占師の言葉。
ラストチャンス

他社との比較もいいが、
それが「七味とうがらし」に、
なってはいけない。

結局、他者との比較でしか、
自己を見ることができないのは、
同質化の中に埋没しているからだ。

自己を確立して、
他者との比較をする。
あるいは、
自己確立の目的をもって、
他者から学ぶ。

それがポジショニングの極意だが、
そこには「七味とうがらし」はない。
あってはならない。

糸井重里の「ほぼ日刊イトイ新聞」
巻頭言は「今日のダーリン」
jibunnde考える

「よく、じぶんの頭で
考えなきゃダメだと
言われる。

それについては、
ぼくもまったく大賛成だ」

私も、脱グライダー商人になろうと、
訴えている。

「知識の量だとか、
語彙の豊富さだとかに関係なく、
じぶんの頭で考えたこと
というものには、力がある」

「幼いこどもの
必死の言いわけなんかが
説得力を持つのも、
じぶんの頭で考えたものだからだ」

「大人で、いかにもたくさん
ものを知ってるような人の、
じぶんの頭で考えたと思えない
ご意見などについては、
これがまったく心にも響かないし、
その人ともっと話そうという
気にもなれない」

「そう言ってるおまえはどうなのだ、
とつっこまれたら、
“どっちの場合もあるけどねー”
と答えようかな」

心の底から、同感。

「じぶんの頭で考えてないな
ということは、
けっこう他人にもバレてしまうものだ」

恐ろしい。

「どうしてそうなるかと言えば、
おそらくだけれど、
“考えているべき時間を惜しんで、
手早く答えのようなものを
探してしまうから”だ」

最近の文章に多いのが、
ネットからのコピペ。
それだけ。

学生や院生の論文にも実に多い。

「考えるということは、
右往左往したり停滞したりの
あんまり利口そうじゃない
時間を費やすものだ」

だから私は毎月の雑誌原稿を書く。
長い長い論文を書く。
苦しい苦しい長文を書く。
本を書く。

書くということは、
すなわち考えるということだ。

これはブログとはまた違う。

「そこを避けて、
だれかの言った正解っぽいものを、
すっと借りて
じぶんの口から言ってしまうと、
じぶんの頭はけっきょく、
選ぶことに使うだけになる」

「そういう人どうしが集まったら、
さらにその傾向は
強まるのだろうとも思う」

これが危険な集団思考だ。

糸井重里。
「なにも”ことば”を得られない場所に
いさせられたら、人は、
じぶんの頭で考えざるを得なくなって、
ほんとうに考えるということを
はじめるのではないか」

夏の休暇など、そのいい機会だ。

「だれでも、一度、
そこからスタートしたほうがいい
…のかもしれないと考えたりしている」

今日は本当に手厳しい糸井重里の言葉。
自分自身に向けても放たれている。

星野リゾート代表の星野佳路は、
「星野リゾートの教科書」の中で、
学び方を語っている。
著者は中沢康彦。
61heOum8AiL._SX343_BO1,204,203,200_
ステップ1・本を探す。
書店に1冊しかないような
古典的な本ほど役に立つ。

ステップ2・読む。
1行ずつ理解し、
分からない部分を残さず、
何度でも読む。

ステップ3・実践する。
理論をつまみ食いしないで、
100%教科書通りにやってみる。

これは考えて、実行することの、
一つの確かな方法論だ。

糸井重里の詰めの言葉が、
また厳しい。
「世の中には、考えないままで
強く言ってることが多いよね」

その通り。

しかし今日の話、私の場合も、
“どっちの場合もあるけどねー”
と答えようかな。

〈結城義晴〉

2018年08月15日(水曜日)

「戦なき世」の肉声と阿波踊りの「品質は維持・向上させよ」

(いくさ)なき
世を歩みきて
思ひ出(い)
かの難(かた)き日を
生きし人々

今上天皇陛下の歌だ。
千鳥ケ淵戦没者墓苑に歌碑がある。

今日の「終戦の日」。

二大新聞の巻頭コラムが、
同じ歌を取り上げた。

日経新聞「春秋」と毎日新聞「余録」。

まず「春秋」――。
「月遅れのお盆と、
終戦の日が重なったのは
歴史の偶然だ」

「迎え火、送り火をたいて
故人をしのぶ。
その習俗とともに、
総力戦の悲劇を省みる。
死者を悼み、彼らの無念を忘れずに
戦後社会を築く精神風土を育んできた」

この精神風土。
大切にしたい。

エドマンド・バーク。
18世紀の英国の政治哲学者。
「国家とは、現存する者、
既に逝った者、
将来生を受ける者の間の
パートナーシップである」

素晴らしい。

「余録」――。
昭和天皇の玉音放送の2週間後、
香淳(こうじゅん)皇后が、
今の天皇陛下に手紙を書いた。
当時11歳だった。
「おもうさま 日々 大そう
ご心配遊(あそば)しましたが
残念なことでしたが
これで 日本は
永遠に救はれたのです」

昭和天皇ご夫妻も「永遠に救われた」が、
実子への”肉声”だったと、余録は書く。

平成最後の”終戦の日”となる今日。
「全国戦没者追悼式で
おことばを述べる天皇陛下には
73年前の夏に受け取った手紙から
始まった戦後だった」

「内外の戦没者の魂に
平和を誓うこの日、
痛恨の肉声を
歴史意識によみがえらせる営みの
絶えることがないよう願う」

同感だ。

さてお盆の真っ最中だが、
各地で夏祭りやイベントが開かれる。

徳島県の阿波踊り。
高知県のよさこい祭り。
長崎県の精霊流し。
京都の大文字焼き。

この中でも阿波踊り。
例年、8月12日に始まって、
15日に終わる。
20110815171719

しかし今年はもめにもめた。

昨年まで阿波踊りを主催していた、
徳島市観光協会が4億円超の累積赤字で、
現在破産手続き中。

そこで徳島市や徳島新聞社などを中心に、
実行委員会が発足して主催する。

その実行委員会が決めたのが、
総踊りの中止。

阿波踊りの収入源は、
有料演舞場のチケット販売だが、
実行委員会はその売上げ増進策として、
総踊りを担う南内町演舞場の有名連を、
分散させる方策を立てた。

これまで総踊りは、
南内町演舞場のフィナーレを飾っていた。
しかし、1カ所では、
設置できる桟敷席の数には限度がある。
そこで総踊りを止めるかわりに、
4カ所の有料会場に踊り手を分散して、
観客を分散させると同時に、
チケット販売額を伸ばす作戦をとった。

私には「浅知恵」としか思えない。

総踊りを仕切る阿波踊り振興協会は、
徳島市長らの決定に猛反発して、
自分たちで総踊りを強行した。

振興会の山田実理事長。
「どんなことを言われても負けません。
頑張って総踊りをどこかで
やろうと思います。
踊る阿呆ですから、
何ごとがあっても
やり遂げたいと思います」

私も2011年に、
阿波踊りに参加したことがある。
20110815172042

総踊りは最大の見せ場だ。20110815172128
その最大の魅力、
いわば阿波踊りの「芯」をなくして、
売上げを増やそうとするのは、
「利益主義」である。

うまくいくはずはない。

実際にチケット販売額は低下した。
もめているという風評被害もあるだろう。

赤字の解消には、まず、
阿波踊りに関連する者が一丸となること。

そのうえで利益を上げる五つの法。
第一は、「利は元にあり」
第二は、「利は売りにあり」
第三は、「利は内にあり」
第四は、「利はこの品にあり」
第五は、「利は他の品にあり」

そしてこの五つすべてに条件が付く。
「しかし品質は維持・向上させよ」

総踊りを中止するのは、
品質の維持・向上とはならない。

あれだけの人が集まる日本最大の祭りだ。
赤字は放漫経営によるものだろう。

だとしたら徹底すべきは、
「利は内にあり」に違いない。
徹底して無駄なコストを削減する。
そして「品質は維持・向上させる」

目先の売上げに走ってはいけない。

滋賀県彦根市に本部を持つ(株)平和堂。
「HATOC夏祭り」を主催する。38297816_1876492415744428_710100386295316480_n

「HATOC」(ハトック)は本部の愛称。
単なるHead Officeではなくて、
研修や教育訓練の場としても機能する。
H ——- Head Office
A ——- And
T ——- Training
O ——- Omotenashi
C ——- Communication

オープンオフィス化によって、
ワークスタイルを改革する。

そのHATOCの建物の前に、
広大な駐車場がある。

この駐車場を使って、
HATOC夏まつりを開催。38624374_1876492519077751_4329432480110084096_n

ゆるキャラも登場するし、
Bリーグ滋賀レイクスターの選手・監督も来る。38404499_1876492482411088_2132268726353920000_n

左手には平和堂のビバシティ彦根。 38458615_1876492599077743_2674499671639982080_n

盆踊りも開催されて盛り上がる。heiwadou

平和堂社員・従業員が裏方を担う。38411711_1876492659077737_692690444303204352_n
HATOC夏まつりは、
利益を求めるものではない。

地域サービス、顧客サービスの一環だ。

各地のリージョナルチェーンや、
ローカルチェーン。
インディペンデントも、
ショッピングセンターももちろん、
夏祭りはそれぞれに、
開催されているだろう。
地域の「夏祭り」への協力も、
それぞれになされているだろう。

もっともっと力を入れたい。

日本の夏祭り。
「戦なき世」を、
象徴するものだ。

しかし「利は内にあり」。
品質は維持・向上させよ。

〈結城義晴〉

2018年08月14日(火曜日)

「大事なのは作業の半歩先」と「週刊誌とネットと月刊商人舎」

「新盆」(にいぼん)、
あるいは「初盆」(はつぼん)。

故人の四十九日の忌明けを過ぎてから
初めて迎えるお盆。

だから私の母の場合は、
新盆ではない。

それでも今日、
お線香をあげて、供養した。
IMG_6102.JPG8

お盆の横浜の空。
IMG_6107.JPG8

美しい。
IMG_6109.JPG8

まだ8月だというのに、
ずいぶん日が短くなった気がする。

みなとみらいの夜景もいい。
IMG_6111.JPG8

帆船日本丸。
IMG_6110.JPG8

モクモク・ワクワク・ヨコハマー・ヨーヨー。
手前側がランドマークタワー、
向こう側がクイーンズスクエア。
IMG_6115.JPG8
彫刻家の最上壽之氏の作品。
制約条件は「ビル風の抑制」だった。

地球を取り巻く大気の流れを意味する。

クイーンズスクエア。
IMG_6118.JPG8

巨大なヨーヨーの下に、
シェイクシャックがある。
ニューヨーク発のハンバーガーショップ。
IMG_6117.JPG8
やはり横浜はいい。

今日は朝から東京・小平。
第一屋製パン(株)の本社と工場。
IMG_6079.JPG8
月に一度の取締役会。

近くにファミリーマートがオープン。
IMG_6084.JPG8

「New Open!」
IMG_6085.JPG8

サークルKの店舗だったが、
ファミリーマートにリニューアル。
IMG_6090.JPG8

「お母さん食堂」
IMG_6087.JPG8

レジカウンターには、
「ファミ横商店街」
そこに顧客が並ぶ。
IMG_6088.JPG8

店舗入り口わきに、
イートインコーナーがある。
最近のトレンドだ。
IMG_6091.JPG8
故倉本長治商業界初代主幹は、
新店がオープンしていると、
必ず中に入って1品を購買し、
「初心を忘れないように」と、
心の中で励ました。

私もできるだけ、そうしている。

今日の朝日新聞「折々のことば」
第1197回。

大事なのは作業の半歩先。
(加世井眞次〈かせいしんじ〉)

魚屋「魚眞(うおしん)」の代表。
お笑い芸人・川田広樹が見習いに入った。
その芸人に教える。
「作業はまだ仕事でない、
さらに半歩踏み込んだところが
仕事になる」

「作業」と「仕事」。
よく言われるが、
やらされているうちは「作業」だ。
自ら意義を見つけてやるのが「仕事」だ。

そしてその「半歩」とは、
「美味しいものを食べさせたい
との一念で工夫を重ねること」

「客がどんなふうに歓ぶか、
それを想像しながらやる仕事は楽しい」

だから結果からみると、
「面白くないのは仕事じゃない」

その通り。

私はもう40年、
雑誌づくりを「仕事」にしてきた。
今では「仕事の一つ」になっているけれど。

糸井重里の「ほぼ日」
その巻頭言は「今日のダーリン」
ほぼ日

京都のコンビニに行って、
何年も買ってなかった『週刊文春』を、
かごに入れてきた。

週刊文春の評価をする。

「週刊誌というのは
ポテトチップスのようなもので、
これが習慣になると、
それを必要とするようになる」

「なにが読みたかったわけでも
なかったはずなのに、
久しぶりにページを開いたら、
妙に感心してしまった」

「読みたいことばかりが
あるわけじゃないのだが、
とにかく一冊のなかに、
“人の手”がかかっているのだ」

「仕事」があるということ。

「これだけのページ数を、
文章と、写真と、絵と、広告で、
いっぱいにするだけでも、
たいへんな労力である」

「ひとつのテーマやアイディアで、
何ページもつくれる
グラフ雑誌ではないので、
正しかろうがまちがってようが、
ただの噂であっても
読みきれないほどの数の
ネタが必要なのだ」

私も昔の雑誌では、
「網羅主義」を徹底していた。
「食品商業」や「販売革新」は、
3本も4本も特集を組んで、
いま、大切なテーマを全部盛り込んだ。

糸井が評する「週刊文春」
「政治、経済、事件、娯楽、色気、
のぞき見、文化、趣味、
“尊敬されなくてもいいから、
興味を持たれる”というくらいの視点で、
山積みに盛られているのだ」

そして糸井は週刊誌を、
ネットの情報と比べる。

「ネット上でいくら
文字数を読んでいたとしても、
それが社会の似姿だとは、
どうしても思えない」

「ネットは、情報の成分に
偏りがありすぎるのだ」

然り。

それに比べると週刊文春。
「色眼鏡ごしとはいえ、
ここにはよくも悪くも、
“社会”があるように見えた」

「しばらくは”ネットの時代”だとか
おだてられていたが、
ネットというのは、もしかしたら、
ただの”小袋のポテトチップス”
なのかもしれない」

糸井さんも「ほぼ日」という、
ネットメディアをやっていて、
そのうえでこの言葉をつぶやく。

「小袋のポテトチップス」

最後のひとこと。
「週刊誌の欠点は、大盛り過ぎて、
読むのに時間を食うことか」

正しい。

これらに比べて月刊商人舎。
「大盛り過ぎること」はない。
特集1本主義。

だから読むのに時間はかからない。
けれどこれこそ大事だというテーマ。
つまりメインディッシュ一皿。

「小袋のポテトチップス」は、
商人舎流通スーパーニュースだ。
今週はお盆の休業中だが。

ということで、今月も、
月刊商人舎8月号、よろしくお願いします。
月刊商人舎2018年8月号表紙
我ら、ポリティカル・マーチャンツ!

〈結城義晴〉

2018年08月13日(月曜日)

「盆の入り」の線香の品揃えと肉体に入れられた「鍬」

Everybody! Good Monday!
[2018vol33]

今週は2018年第33週。
8月の第3週。

月曜日の今日13日は盆の入り。
木曜日の16日が盆の明け。
水曜日の15日は終戦の日。

「お盆」は、日本の、
祖先の霊を祀る一連の行事である。

日本古来の祖霊信仰と仏教とが、
うまく融合して生まれた行事。
盆には先祖の霊が帰ってくる、とされる。

だから盆の入りには迎え火を炊く。
亡くなった先祖の霊が、
迷わないように家に迎え入れる。

盆の明けには送り火を炊く。

この4日間、先祖の霊を迎えて、
供養するのがお盆だ。

私の場合、
この7月31日に母を亡くした。
4年前の2014年には父が逝った。
2年前には愛猫が死んだ。

霊を信じるか否かは別にして、
盆の間にこの世にいない肉親を思い出す。

逝ったばかりの母が、
帰ってくるのかと思うと、
それは生生しいけれど、
どこかうれしいものだ。

東横線横浜妙蓮寺駅周辺を歩いた。
駅前のFit Care Express。IMG_57858_

線香の品揃えは3SKU。
しかし1680円の青雲だけが残っていた。
後は残念ながら欠品。IMG_6473.JPG8
駅前立地のドラッグストアだから、
線香に関しては一番売れる店だろう。
だから品切れ。

一方、セブン-イレブン妙蓮寺駅前店。
「朝セブン」を盛んに打ち出す。IMG_6476.JPG8

ありました2SKU。
毎日香小型バラ詰め400円(本体価格)。
黄色いパッケージで目立つ。
お墓参り用お線香2把入り100円。
こちらはプライベートブランド。
毎日香が1フェース、PBが3フェース。
IMG_6474.JPG8
隣にロウソクが2フェース。。
ブランドはカメヤマローソク灯火139円。

セブン-イレブンから歩いて1分。
イオンのまいばすけっと。
今やセブンの天敵。
IMG_6481.JPG8

ありました1SKU。
日本香堂山水香2束92円(本体)。
これは1フェース。
セブンが100円で、
まいばすけっとが92円。IMG_6479.JPG8
隣にカメヤマ徳用豆だるま370円。

まいばすけっとは、
プライスカードが大きくて、
低価格を主張している。

三者三様。

安心した。

Fit Careの品切れが残念だった。
しかしそれだけよく売れた。
日本の祖霊信仰の一端を感じたものだ。

昨日の「折々のことば」
僕は自分の肉体に
(くわ)を入れられたと
感じました。
(脚本家・中島丈博)

中島は82歳の脚本家。
橋本忍の「弟子」だ。
41AE6MFBTYL._SX329_BO1,204,203,200_
その橋本はこの7月18日に、
100歳で大往生。

橋本が手掛けたのは、
数多くの黒澤明作品、
さらに松本清張モノの映画脚本。
414BVFN42PL._SX338_BO1,204,203,200_
その橋本忍の口癖は、
「正確に書け」だった。

このあとの例えが実にいい。
「赤ん坊を背負った女が」ではなく、
「女が赤ん坊を背負って」が正しい。

「観客の目に入る順がそうだから」

「赤ん坊を背負った女」を見るときには、
まず女が見える。
そして次に目に入るのが、
その女が背負っている赤ん坊。

だから脚本の表現は、
「女が赤ん坊を背負って」となるのが、
正しい。

橋本忍は凄い。
黒澤明らに鍛えられたのだろう。

しかし線香やロウソクの売場も、
「顧客の目」に入る「順」が、
意図的に想定されていなければならない。

セブン-イレブンの場合、入口側から、
ロウソク⇒PB⇒毎日香の順だった。

まいばすけっとも客動線上から見ると、
ロウソク⇒日本香堂山水香だった。

仏壇での手順は、
まずロウソクを灯してから、
線香に火をつける。

売場もこれが手順だろう。

セブンもまいばすけっとも、
合格していて安心。

編著者の鷲田誠一さん。
「中島の脚本に手を入れる時のその姿は、
うまく書こうという弟子の邪念を
一つ一つ潰してゆくかのようだった」

それが中島の肉体に入れらた「鍬」である。

今週はお盆の真っただ中。
自分の体に「鍬」を入れてくれる、
親、上司、先輩。

ありがたい。

日本人のお盆の場合も、
先祖は私たちの「鍬」なのだろう。

ありがたい。

合掌。

では、みなさん。
今週も、Good Monday!

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人
海外研修会
2026年USA研修会
国内研修会
第2回 バイヤー研修会
第18回 ミドルマネジメント研修会

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
前略お店さま

チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
2026年5月
« 4月  
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31 
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.