結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年08月12日(日曜日)

[Sunday Go! Go! Pose]妙蓮寺のセブン-イレブンでポーズ!!

盆の入りの前日の日曜日。
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暑い日のアイスコーヒーは、
冷蔵ケースから始まる。IMG_6039.jpg8

セブンカフェ。
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ホットコーヒーが好きだが、
暑いときにはどうしてもアイスコーヒー。IMG_6045.jpg8

横浜松見町3丁目のセブン-イレブンに、
感謝をこめて、Go! Go! Pose!IMG_6049.jpg8

暑いのでストローハットで恐縮。IMG_6056.jpg8

綱島街道沿いの白幡南町店へ移動。IMG_6057.jpg8

帽子を脱いで、Go! Go! Pose!IMG_6058.jpg8

クール宅急便の保冷車の陰で、
涼しさを分けてもらう。IMG_6061.jpg8

最後は横浜妙蓮寺店。IMG_6065.jpg8
ここは行きつけの店。

枝豆と焼きとうもろこし。
最近はスパイシーカレーポテトと、
アヒージョ風ソーセージ&ブロッコリー。
よくできたプライベートブランド。IMG_6063.jpg8

近隣に知り合いがたくさんいて、
ちょっと恥ずかしいけれど、
Go! Go! Pose!
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目いっぱい体を伸ばしてポーズ!!
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今日の[Go! Go! Fashion Item]
ボーダーのポロシャツは、
ポロ・ラルフローレン。
半ズボンもラルフローレン。
靴はロメオバレンティノ。
ストローハットは、
ハワイのターゲットで購入しました。IMG_6071.jpg8
今週もありがとう。
来週も頑張る。

〈Yoshiharu Yuuki〉

2018年08月11日(土曜日)

「山の日」の「分け入っても」と「経験価値マーケティング」

分け入っても分け入っても青い山
〈種田山頭火〉

尾崎放哉と並ぶ自由律俳人の1926年の句。
青葉が深くて眩しい夏の山が浮かんでくる。9784820595656

今日は「山の日」の祝日。

一昨年の2016年1月1日、
改正祝日法で新設。

ちょっとご都合主義を感じないでもないが、
三度目の今年は土曜日と重なった。

最初の発想は「お盆の前の日」。
盆の入りが8月13日だから、
その前日の12日とする案が挙がった。

しかしこの日は、
1985年の日本航空123便墜落事故の日。
いわゆる御巣鷹山への墜落の日と重なる。

だからその前の日ということで、
8月11日となった。

小林一茶の句。
夏山や一足づつに海見ゆる

夏山を登っていくと、
頂が近づくにつれて、
一足ごとに海が見えてくる。

夏山や雲湧いて石横たわる
〈正岡子規〉

体の弱かった子規にも、
夏の山の句は多い。

夏山を行く岩岩に手触れつつ
〈山口誓子〉

誓子は高浜虚子の弟子。わかるなあ。

夏山を父の如くに指さしぬ
〈後藤比奈夫〉

「ごとう ひなお」は1917年生まれの大阪の俳人。
後藤夜半(ごとう やはん)の息子。
夜半も高浜虚子の弟子だが、
喜多流の能楽師で人間国宝の後藤得三の俳名。

だから比奈夫の句の「父」は、
多分、夜半のことだ。

朝日新聞「天声人語」

詩人草野心平の『鬼色の夜のなかで』から引用。
八ケ岳を歩く男の話。
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「あの。なだらかな尾根の右肩のトンガリ。
あすこがおれの限界だった……
いまはもう限界は。もっとずっと下の方」

「右の脚が出れば。左の脚。
左の脚がひっこめば。また右の脚。
一歩一歩は過去になる。
歩きながらの馬糞(ばふん)のように
新しい過去がポッカリポッカリ生れてゆく」

映像としてはわかるが、
過去を馬糞にたとえるのは、
あまり詩的ではない。

私は高校生の夏に八ヶ岳に登った。
その前の年は金峰山。

中学の頃は会津磐梯山。

高校や大学のころは、
同人誌「ひこばえ」の仲間と、
ときどき登った。

熱心な登山家ではないが、
山は好きだった。

2009年の8月には富士に登った。
㈱エコス会長の平富郎さんと一緒だった。
互いに励ましあいながら登頂に成功した。

そのブログのタイトルは、
「平富郎&結城義晴・富士登山記」
3日連続の報告だった。

2009年08月08日(土曜日)
①山頂からのモバイル速報

2009年08月09日(日曜日)
②八合五勺3450mまでの「無茶と無理」
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2009年08月10日(月曜日)
③ついに、標高3776m登頂!
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今はもう、登ることはない。

しかし、山の日くらいは、
山の気分を思い出したい。

「分け入っても分け入っても」
「一足づつに海見ゆる」
「岩岩に手触れつつ」
「雲湧いて石横たわる」

そして父の如くに指さしぬ」

商人舎流通スーパーニュース。
阪急阪神百貨店news|
阪神本店デパ地下で山の日プロモーション実施

阪神百貨店梅田本店のデパ地下。
今日の「山の日」のプロモーション。
昨日から始まっている。

これまでは、登山用品、
アウトドアグッズ商戦で盛り上がった。

今年は地下の生鮮食品専門店10店が、
“山 盛り”など、山にちなんだ商品を考案。

面白い。

肉屋は和牛ステーキで山の文字と山の形。
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魚屋は有頭赤エビ20尾の山盛り。d14431-431-218328-1
山型のアサリてんこもり。
八百屋はピーマンの緑の山。

実に面白いが、なぜ面白いと感じるのか。

「経験価値マーケティング」
その権威はバーンド・H・シュミット。
コロンビア大学ビジネススクール教授。
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経験価値を定義する。
「顧客は企業ブランドとの接点において、
実際に肌で何かを感じたり、感動したりする。
この接点を重視して、
顧客の感性や感覚に訴えかける価値のこと」

そして有名な5つのモジュールを提案する。
これはこのブログでも何度か書いている。

⑴感覚的経験価値(Sense)
顧客の五感に直接的に訴えかける。

⑵情緒的経験価値(Feel)
顧客の内面にある感情や情緒に訴えかける。
比較的程度の軽い気分は「Moods」、
程度の強い感情は「Emotions」。

⑶知的経験価値(Think)
顧客の知性に訴求する経験価値。

⑷行動的経験価値(Act)
肉体的な経験価値。
ライフスタイルなどに訴える。

⑸関係的経験価値(Relate)
集団社会における、
個人の自己実現への欲求に訴求する。

「山の日」に「山盛り」「てんこ盛り」。
これは情緒的経験価値だ。

その商品に匂いがある、味がある。
見栄えがある。
これは感覚的経験価値だ。

山の日に山に登る。
これは行動的経験価値だ。

私は平さんと一緒に富士に登った。
同人誌の仲間とも登った。
これは関係的経験価値だ。

夏山の俳句には、
情緒的経験価値があるし、
知的経験価値もある。

小売業やサービス業の売場や商品にも、
経験価値マーケティングが必須だ。

感覚的経験価値が多いけれど。
価格コンシャスは実は、
知的経験価値の要素も強い。

どのモジュールで訴えるか。
それもポジショニング戦略だ。

私はこのブログでも、
月刊商人舎でも、
俳句や詩を多用する。
表現はよりよく推敲する。

それが私のポジショニングだ。

みなさんも、5つのモジュール、
よく考えて使ってください。

真似ばかりではいけません。
似たようなものばかりでもだめです。
自分たち独自のものでなければ。

〈結城義晴〉

2018年08月10日(金曜日)

商人舎8月号「Political Merchants」と安斎隆の「これはと思う人」

月刊商人舎8月号、本日発刊!!

[特集]
我ら、ポリティカル・マーチャンツ!
小売サービス業の協会・団体における「数の論理」の研究
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[Cover Message]

ゴドフリー・レブハー著『チェーンストア』、1964年商業界刊。世界最大の消費大国・アメリカ合衆国。その消費大国を支えるチェーンストアの成長の要因の一つが「彼らの仲間の団体活動が効果的であること」とレブハーは指摘した。すなわち、彼の国の小売業者がポリティカル・マーチャントであったことを記述している。商人は「政治と宗教」に手を出すな。誰が、いつ、どこで、なぜ、言い始めたのか。定かではない。しかし、ずっと言い伝えられてきたことだ。そして日本の商人は聞き分けのいい、物言わぬ羊の群れとなった。清水信次を例外として。だが、2018年の今、日本の商業の世界に、清水に次ぐポリティカル・マーチャンツが続々と登場している。10%への消費増税を控えているからか。働き方改革と人手不足、さらに超高齢社会という難問が立ちはだかっているからか。基幹産業としての自覚が公然化してきたからか。小濵裕正、川野幸夫、小川賢太郎、そして故・宗像守。我らがポリティカル・マーチャンツ。政商では断じてない。しかし政治という「数の論理」の世界に知見を有するリーダーたち。大いに語ってもらおう。

[Contents]
mokuji

[Message of August]
この指とまれ!

[特集のまえがき]――結城義晴
米国Poltical Merchantsの研究
チェーンストア排斥運動との闘争の歴史とNRF・FMIに学ぶ

[特別対談][日本チェーンストア協会会長]
小濵裕正+結城義晴
「ロマンとミッション」がポリティカル・マーチャントの原動力となる!!

[日本スーパーマーケット協会会長]
川野幸夫の「変容」――結城義晴
焦点を絞って実践躬行するヤオコー経営と同期してきた!!

[国民生活産業・消費者団体連合会会長]
小川賢太郎の「檄」
「財政の見える化」と「人的鎖国からの脱却」で斬り込む!

[日本チェーンドラッグストア協会初代事務総長]
ポリティカル・マーチャント宗像守論
ドラッグストア産業の基盤をつくり薬事法改正を成し遂げた男の軌跡

ずっと考えていた特集が実現しました。
まだまだ序の口ですが。

ポリティカル・マーチャントは、
もちろん政治家ではありません。
いわゆる「政商」であるはずもありません。

自分の仕事、自分の会社の実績は、
文句なくエクセレント。

そのうえで産業全体を俯瞰し、
顧客のために、社会のために、
人々をまとめていくことができる。

それがポリティカル・マーチャントです。

小濵裕正さん、川野幸夫さん、
小川賢太郎さん、そして宗像守さん。
インタビューや評伝を熟読してください。
ご愛読をお願いしておきます。

さて、今日は商人舎web会議。
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Web版月刊商人舎がリニューアルして、
その途中経過を検討した。

みなさん、ありがとう。

さて商人舎流通スーパーニュース。
ヤオコーnews|
第1Q営業収益1053億円4.5%・経常利益4.9%の増収増益

(株)ヤオコーの第1四半期決算は、
営業収益1053億円/前年同期比4.5%増、
営業利益52億2800万円/4.9%増、
経常利益51億4600万円/4.9%増。

営業利益率は4.96%、
経常利益率も4.89%。

昨日もこのブログで書いたけれど、
4月・5月は業界全体が、
深刻なほどの消費の冷え込みに包まれた。

その中でも増収増益。

ヤオコーは第9次中期経営計画の、
「ヤオコーウェイの確立」に邁進する。

マツキヨnews|
第1Q売上高1445億円2.5%・経常利益12.8%の増収増益

(株)マツモトキヨシの第1四半期決算は、
売上高1445億6400万円/前年同期比5.2%増、
営業利益93億1800万円/13.5%増、
経常利益99億7900万円/12.8%増。

第1四半期で過去最高。

営業利益率6.4%、経常利益率6.9%。
ドラッグストアは全体に良好だったが、
マツモトキヨシは完全回復。

今日の流通スーパーニュースでもう1本。
ローソンnews|
セブン銀行・イオン銀行に次いでローソン銀行9月10日開業

(株)ローソンの子会社(株)ローソン銀行。
銀行業の営業免許を取得した。

セブン銀行、イオン銀行に次ぐ、
小売業三番目の銀行開設。

山下雅史社長は、
日本長期信用銀行、新生銀行出身。

セブン銀行の真似で終わるのか、
ローソン銀行独自のポジショニングを、
築くことができるのか。

そのセブン銀行の安斎隆さんが、
日経新聞「私の履歴書」に登場している。
実質的な創業者で最高顧問。

安斎さんは日本銀行出身。
その第10回。

1974年10月、香港駐在になる。
そして中国系銀行首脳とも親しくなる。

その発言。
「対中国人に限った話ではないが、
自らが誠実でない限り、
信頼関係は築けない」

「自分の考えをぐらつかせず、
嘘をつかずに堂々と行動する。
相手の要求がおかしいと思ったら、
きちんと指摘する」

これも昨日のブログで書いたが、
「諫言の士」の「五諫」に通じる。

ローソン銀行にも、
この安斎さんの考え方は必要だろう。

安斎隆さんは、最後に言う。
「これはと思う人には
何度も会うといい」

すばらしい。
全くの同感。

私は残念ながら、まだ、
安斎さんに会ってはいないけれど。

〈結城義晴〉

2018年08月09日(木曜日)

日本スーパーマーケット第1四半期決算の「三者三様」と「因果応報」

台風一過。横浜の空。IMG_6033.jpg8

みなとみらい。
ランドマークタワー。
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そして帆船日本丸。
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さて商業界流通スーパーニュース。
いなげやnews|
第1四半期営業損失4億円/営業収益621億円で2.4%減

(株)いなげやの第1四半期。
日本中のスーパーマーケットが、
4月・5月の深刻な客数減に悩まされた。

いなげやがその典型。

営業収益は前年同期比2.4%減で、
売上総利益は0.2%減、販管費は3.3%増。
結果、営業損失4億1200万円、
経常損失3億4000万円。

だがこの第1四半期に増収増益の企業もある。

関西スーパーnews|
第1Q営業収益304億円0.5%・経常利益2.4%の増収増益

(株)関西スーパーマーケットは、
前年同期比で営業収益0.5%増、
営業利益0.9%増、経常利益2.4%増。

苦しい状況のなか、よく頑張った。

ただし、営業利益率は0.9%、
経常利益率1.3%。
まだまだです。

バローnews|
営業収益1381億円2.6%増もSM既存店1.3%減響き減益

(株)バローホールディングスは、
同じく営業収益2.6%増、
営業利益2.3%減、経常利益2.2%増。

ただしスーパーマーケット業態は、
1.0%増収、2.8%減益。

ドラッグストア業態は、
7.8%増収、4.0%増益。

ホームセンター業態は、
0.3%減収、8.0%増益。

営業利益率2.9%、経常利益率3.2%。

一昨日のこのブログで書いたが、
アクシアルnews|
第1Q売上高571億円1.2%増/既存店客単価1.7%増

1.2%増収、2.3%営業減益、
1.4%経常減益。
つまりバローと同様に増収減益。

厳しい消費環境の中で、
客数増と販管費削減に努めた結果だ。

営業利益率3.6%、経常利益率3.7%と、
水準は堅持している。

4月・5月のひどく厳しい時期があったが、
上場スーパーマーケットの四半期決算は、
今日まで発表されている限り三者三様。

ただし非上場企業に関しては、
多くがいなげやレベルだったはず。
良くてもアクシアルやバローだった。

厳しい環境のときには、
自分の顧客に奉仕して、
客数増を最大の目標にする。
そして無駄な経費の削減に邁進する。

ピーター・ドラッカー先生が、
事業の定義をしている。
それは3つの要件からなる。
第一は、組織を取り巻く環境である。
第二は、組織の使命すなわち目的である。
第三は、使命を達成するために必要な、
強みについての前提である。

いつでもこの3要件を意識する。
苦しい時には特に、この3要件に戻る。

第1にわが社を取り巻く環境、
第2にわが社特有の使命、
第3にその使命を達成する強み。

いま、そのときだ。

最後に台風の中の妙蓮寺。
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その門前の言葉。
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打つ者は打たれる。
拝む者は拝まれる。
これが因果応報というものだ。

1902年、アメリカで、
JCペニーが創業した。

その店の看板には、
「ゴールデンルール」と書かれていた。
新約聖書マタイ福音書7章12節。

「さらば、すべて
人にせられんと
思うことは、

人にもまた
そのごとくせよ」

JCペニーはその後、
勢いよく成長を続けて、
シアーズ・ローバックに次ぐ、
非食品小売業第2位の企業となった。

打つ者は打たれる。
拝む者は拝まれる。

厳しい時にはこれだ。

〈結城義晴〉

2018年08月08日(水曜日)

トップの行き過ぎに必須の「諫言の士」と孔子の「五諫」

台風13号は、今度は超のろのろ。
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明日9日の昼頃、
東北地方沿岸に抜けそうだ。

今年は台風まで当たり年。

台風14号がすでに、
フィリピンの東に発生している。

しかし台風も大揺れだが、
日本のスポーツ界は、
さらに揺れに揺れている。

日経新聞巻頭コラム「春秋」
日本のスポーツ熱の高まりを、
時系列に明らかにする。

「巨人の星」「アタックNo.1」、
さらに「柔道一直線」などなど。

「昭和の子どもたちを夢中にさせた
“スポ根”の名作の多くは
1960年代後半に世に出ている」

東京五輪は1964年。

金メダルを獲得した「東洋の魔女」。
大松博文監督のスパルタ式猛特訓など、
大いにもてはやされた。

「精神主義や勝利至上主義、
ワンマン指導者への信奉を
社会も受け入れていく」

「勝つためには根性だ。気迫だ。
東京五輪のあの成功体験は
日本人のスポーツ観を決定づけ、
スポーツを科学や合理性から
遠ざけたのである」

私は小学校6年生だったが、
その後のスポーツはやはり、
精神主義と勝利至上主義、
ワンマン指導者などが、
大いに幅を利かせたし、
私も幾分か体験した。

「そんな伝統を受け継いで半世紀。
あちこちの競技団体やチームが
“王国”を築き上げ、
トップの専横を許してきた」

日大アメフト部の悪質タックル、
日本レスリング協会のパワハラ、
そして日本ボクシング連盟会長の疑惑。

私は早稲田大学1年のとき、
体育の授業でボクシングを履修した。
五木寛之の小説『青春の門』に、
モデルとなった教授から教わった。

その後、不正入試問題が発覚して、
週刊誌で叩かれたりしたが、
精神主義ではなかった。

そのアマチュアボクシング界のドン。
「コワモテ」の山根明終身会長が辞任した。山根3無題

「質問は受けず」の記者会見。まね2屋
コラムは指摘する。
「ほかの王様たちも、
安閑としてはいられまい」

日経新聞電子版「経営者ブログ」
丹羽宇一郎さん。
伊藤忠商事元会長、元中国大使。
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「最近のスポーツに関する報道は、
チームを優勝に導いた監督を
“英雄”ともてはやす一方、
ひとたび不祥事が起こると
その人の一から十まで
批判する傾向があります」

マスコミこそポピュリズムの権化だ。
以って自戒とせねばならない。

「人は神様でも
地獄の大王でもありません。
誰にもプラス面とマイナス面があります。
手のひらを返して、すべてを
否定する報道には違和感を覚えます」

「もちろん行き過ぎた
罵倒や暴力は問題外」

「悪い慣行や常識的に見て
おかしいことは正すべきです」

丹羽さんは問題解決の道筋を考える。

「トップの行き過ぎを注意する
“諫言(かんげん)の士”が必要」

トップに対して、
部下の中の信頼の厚い幹部が、
正さなければならない。

「問題だと思うのは、
全てを第三者委員会に頼ること」

スポーツ界に限らない。
政治や経済、政党や会社も同じ。

しかし――。
「トップが暴走してもほとんどの人は
自分に被害が及ぶのを避けるために
黙ってしまいます」

「結果として忖度(そんたく)する部下が、
悪いトップを育て上げるものです」

日大アメフト部も、
レスリング界やボクシング界も、
どうも「諫言の士」がいない印象だ。

「トップはいつも自分はまだ未熟者だと、
反省・自戒する気持ちを持つべきです。
そして、傲岸不遜に陥ることなく、
謙虚に選手や部下に接することが、
この問題の唯一、最大の本道と
言えるでしょう」

丹羽さんは2015年4月8日のブログでも、
「不在だった諫言の士」を書いている。

唐の時代に魏徴(ぎちょう)という人物がいた。
第2代皇帝・太宗(たいそう)に仕えた政治家。

絶対的な主君である太宗に対して、
魏徴は、直言で何度もいさめた。

唐は太宗の時代に国家の基盤を築き、
中国の歴史上、最も栄えた王朝だった。

「諫言の士」が組織には必須だが、
魏徴が仕えた太宗の度量の広さも不可欠。
魏徴を信頼し、重用した。

太宗は「中国の歴史上の名君」と呼ばれる。

日本では徳川家康。
「主人への諫言は1番槍よりも難しい」

岩波文庫の『名将言行録』
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「主人の悪事を見て、
諫言をする家老は、
戦場にて一番鎗を突たるよりも、
遥に増したる心緒(こころね)なるべし」

この「諫言」に関して、
孔子は「諫に五あり云々」と、
述べたと伝えられる。

「五諫」(ごかん)と言われる。

前漢の学者・劉向(りゅうきょう)が、
その著『説苑(ぜいえん)』に書いている。
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第一の「正諫」(せいかん)は、
正面からいさめる。

第二の「降諫」(こうかん)は、
いったん君主の言に従ったうえで、
いさめる。

第三の「忠諫」(ちゅうかん)は、
真心を表していさめる。

第四は「戇諫」(とうかん)。
愚直をもっていさめる。

そして第五は「諷諫」(ふうかん)。
遠まわしにいさめる。

さすが孔子だ。

自分に合った方法でいいと思うし、
相手に合った方法を使うべきだ。

それを見極める英知が求められる。

〈結城義晴〉

2018年08月07日(火曜日)

紀文食品の「正月フォーラム」打ち合わせと「シアーズの三原則」

迷走台風12号が去ったと思ったら、
次は13号が日本列島に接近。
小笠原諸島から関東に向かっている。

それでも立秋。
秋が立つ日。

今日は雨模様の中、
東京・浜松町へ。
㈱紀文食品本社。
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毎年9月初めに開催されるのが、
「紀文お正月フォーラム」
もう、食品業界の風物詩となった観あり。

その打ち合わせ。
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堤裕代表取締役社長。
慶應義塾大学村田昭治ゼミご出身。
そのマーケティング力に期待がかかる。
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そして現場の責任者は、
弓削渉取締役副社長。
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後ろの壁に紀文の「ものづくりの哲学」。

「品質」は
企業にとっての生命線
疑わしきは仕入れせず
疑わしきは製造せず
疑わしきは出荷せず
疑わしきは販売せず

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フォーラムチーム全員で写真。
前列左から飯嶋雄次さん、
弓削さん、國松浩さん、浅香茂さん。
後列は左から林直人さん、堀内慎也さん、
そして野崎理悦さん。 IMG_6013.JPG8
國松さんが常務執行役員営業本部本部長、
飯嶋さんは執行役員副本部長で、
営業企画部部長を兼務する。
浅香さんがその営業企画を担当、
野崎さんが執行役員商品・技術開発室長、
林さんがマーケティング企画課長、
そして堀内さんが商品企画部企画三課長。

今年は9月4日(火)、5日(水)開催。

今年末と来年始の商戦は、
明らかに変わります。

マーケティングの視点で見れば、
激変と言っていいかもしれない。

それを捉えて、提案します。

昨年の正月フォーラムには、
出講できなかった。
そこで昨年はビデオ出演した。

今年は出ます。

おいでください。

帰りに公園のモニュメント。IMG_6014.JPG8
さて、商人舎流通スーパーニュース。
アクシアルnews|
第1Q売上高571億円1.2%増/既存店客単価1.7%増

(株)原信、(株)ナルス、(株)フレッセイ、
3社の持ち株会社。

この3社の連携はとてもいい。
ローカルチェーンが経営統合して、
リージョナルチェーンとなる。

その第1四半期の売上高は、
前年同期比1.2%増の570億7900万円。
4月・5月は深刻なほどの客数減だった。

だからよく頑張った。

その分、利益にはちょっと影響が出た。
あの状況の中、それは構わない。

既存店の実績は、
買上げ点数が前年同期比0.5%増、
1品単価は1.2%増で、客単価も1.7%増。

売上総利益率は25.8%と0.4ポイント増。

これはロジスティックス全体に、
レベルアップを図った。

品切れ削減、店舗在庫の適正化、
そして値下げ廃棄の削減が進んだ。

結果として営業利益は、
20億3700万円(2.3%減)、
経常利益は20億9100万円(1.4%減)。
営業利益率3.6%、経常利益率3.7%。
スーパーマーケットとしては水準をクリア。

よく頑張った。

第2四半期は状況がよくなった。
そこで取り戻したい。

全国のスーパーマーケットにも、
それは言っておきたい。

品切れ削減、
在庫適正化、
値下げ廃棄の削減。

企業の生命線は、
疑わしきは仕入れせず、
疑わしきは製造せず、
疑わしきは出荷せず、
疑わしきは販売せず。

月刊商人舎8月号の私の原稿。
同じようなことを書いた。

アメリカ小売業の歴史。
1886年、あのシアーズの発足。
リチャード・ウォーレン・シアーズが創業。
そこに1887年、
アルバー・ローバックが参加。
1896年、シアーズ・ローバック社開設。

ジュリアス・ローゼンワルドは、
そのシアーズ・ローバック中興の祖。
有名な「小売業の三つの原則」を、
提唱した。

第一に、
仕入価格を下げることにより、
販売価格を下げること。
仕入価格を下げるには、
大量仕入れと現金仕入れをもってすること。
しかし品質は落としてはならない。

第二に、
販売経費を下げることにより、
販売価格を下げること。
商品を生産者から消費者へ
移動させる経費を
絶対的に実現しうる限りの
最小限にまで節減させること。
しかし品質は落としてはならない。

第三は、
一つ一つの品目に関する
利益は少なくして、

しかも販売品目の増加により、
総体の利益を増大させること
しかし品質は落としてはならない。

翻訳は故倉本初夫商業界二代目主幹。
直訳でちょっと読みにくいが、
「原文ママ」。

3つの重要な命題だ。

私はローゼンワールドの第一原則を、
「利は元にあり」と、
言い換えている。

第二原則は「利は内にあり」

第三原則は品揃えと販売の原則だが、
「利は売りにあり」

これに付け加える。
第四原則。
「利はこの品にあり」
商品開発説。

そして第五原則は、
「利は他の品にあり」
マージン・ミックス説。

重要なことは、
5つの原則ごとに、
品質は落としてはならない」
これを繰り返す。

さらに最近は、
第六原則を強調している。
「利は人にあり」

ローゼンワルドの原則は変わらない。
けれどシアーズは現在、惨憺たる状態で、
もう潰れることは間違いない。

やはり「利は人にあり」なのである。

〈結城義晴〉

2018年08月06日(月曜日)

栗原貞子「ヒロシマというとき」とユニクロ柳井vsゾゾ前澤

Everybody! Good Monday!
[2018vol32]

2018年第32週。
8月の第2週に入って、
今日は73回目の広島原爆の日。

昨日、告別式をした私の母が、
広島県西条市の生まれだった。

広島県の中央部だから、
被災はしなかったと思うけれど、
それでも広島に投下された原爆には、
ずっと深い思いを抱いていた。

毎日新聞巻頭コラム「余録」が、
原爆詩人・栗原貞子の作品を取り上げた。
「ヒロシマというとき」

〈ヒロシマ〉というとき
〈ああ ヒロシマ〉と
やさしくこたえてくれるだろうか
〈ヒロシマ〉といえば
〈パール・ハーバー〉
〈ヒロシマ〉といえば
〈南京虐殺〉……

〈ヒロシマ〉といえば
血と炎のこだまが
返って来るのだ

〈ヒロシマ〉といえば
〈ああヒロシマ〉と
やさしくかえってくるためには
捨てた筈の武器を ほんとうに
捨てねばならない……

〈ヒロシマ〉といえば
〈ああヒロシマ〉と
やさしいこたえが
かえって来るためには
わたしたちは
わたしたちの汚れた手を
きよめねばならない――

栗原貞子は32歳のときに、
爆心地の4キロ北の自宅で被爆した。

2005年、92歳で亡くなった。
老衰だった。
index

今週は今日6日が広島原爆の日で、
木曜日の9日が長崎原爆の日。
そして来週水曜日の15日が終戦の日。

その間、11日土曜日が盆の入り。
「山の日」の祝日に重なって残念。

盆の明けは、16日。

したがって、
今年一番の帰省日は11日、
今年のUターンピークは、
15日の水曜日となる。

この間、ずっと、
第100回高校野球選手権大会。

一昨日も書いたけれど、
眩しいほどの青春と誰にもやってくる死。
甲子園の熱い地面とそれに落ちる黒い影。
それがこの2週間ほどの季節です。

リニューアルした、
Web版月刊商人舎。
月曜朝一の2週間販促企画。
さて今週の私のスケジュール。
今日は月刊商人舎8月号の最終責了。
明日の7日は、朝一番で、
㈱紀文食品本社へ。

明後日の8日は新名人会の予定だったが、
台風13号が発生していて、
急遽、中止。
そのほうがいいでしょう。

9日の水曜日は、
久しぶりに何もない日。

10日が商人舎web会議。

そして13日から17日まで、
商人舎の夏季休業は1週間。
よろしくお願いします。

この期間は、
ご好評の流通SuperNewsも、
掲載を休みます。

もちろん結城義晴のブログは、
8月宣言はしているものの毎日更新。

さて日経新聞夕刊一面トップ記事。
「ゾゾ前沢氏、ユニクロに挑む」

面白い。

衣料品通販サイト「ゾゾタウン」が躍進中。
zozosu-tu.png2
運営するのは㈱スタートトゥデイ社長。
前澤友作。
OFFICIER_20180220_image

アパレル業界の常識を次々に覆してきた。

今年1月からプライベートブランドを発売。
ブランド名は「ZOZO」(ゾゾ)。
そのジーンズ。

コンセプトは、
「ジャストサイズの洋服を提供し、
自らも在庫負担を減らす
新たなビジネスモデルを目指す」

体形をトレースする採寸服が、
「ゾゾスーツ」
黒地に無数の白いドットがついている。
この全身を採寸するスーツを無料配布する。
zozosu-tu

このゾゾスーツを着て、
スマートフォンで360度撮影をすれば、
胸囲やウエスト、ヒップ、
袖丈、股下などのサイズがわかる。

そのデータをもとに、
個人にピッタリのサイズのスーツをつくる。

消費者個々のサイズに応じて、
製造し、出荷するから、
カジュアル品も受注生産となり、
オーダー品に近い。

つくった時点で行き先が決まっている。
だから、在庫の負担が少ない。

アパレル業界の慣習は、
あらかじめつくっておいた在庫を、
最後はセールで売り切る。
だから利幅は下がる。

このアパレル業界の慣習と一線を画す。

カギを握るのがゾゾスーツだが、
7月末時点で112万枚を無料配布済み。

7月3日にフルオーダーのビジネススーツ、
価格3万9900円を発売。
こちらもゾゾスーツによる実寸が売り。

交流サイト(SNS)の話題をさらった。
しかし注文しても、
手元に届くまで3カ月かかる。
実際に製造する受託工場が追いつかない。

この前澤ゾゾタウン。

評価は二つに分かれる。

ソフトバンクグループ社長の孫正義は、
子どもっぽいと評される前澤の性格を、
気に入って、意気投合したらしい。

ゾゾスーツを無料で配る方法は、
かつての孫のビジネスに似ている。

孫は「ヤフーBB」を始めたとき、
家に置くモデムを無料配布した。

まず利用者を増やし、
後に加入者として取り込む方法だ。

だが、前澤に手厳しい人物がいる。
柳井正。
ファーストリテイリング会長兼社長。
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スタートトゥデイを、
「生産背景がない」と指摘。

柳井は150カ所以上の工場と提携し、
安価で、しかも高い品質と機能を誇る。
これが「製造小売業」のSPA。

しかし1品ずつ、安定した品質で、
きちんと製造するという経験が、
スタートトゥデイにはない。

柳井はゾゾスーツについても辛口。
「あれはおもちゃ」

「店舗で店員に測ってもらったほうがいい」

さらに前澤を「ショーマン」とけん制。

果たして孫が正しいか、
柳井が見抜いているのか。

スタートトゥデイは2007年に上場した。
そしてこの10年間で、
時価総額1兆円を突破した。
ただし売上高はいまだ984億円。

ファーストリテイリングは、
時価総額5兆円超。
連結売上高も1兆8619億円(17年8月期)。
今年8月期には2兆円を超えて、
日本第3位の小売業にして、
世界第3位のアパレルチェーン。

ゾゾはファーストリテイリングの、
およそ20分の1にすぎない。

数字は比べるべくもない。

「若い人が寸暇を惜しんで働く。
柳井はそれを是とする」と日経。

前澤は正反対。
「出社は週3日でいい」と公言。

前澤は最近、
「メディアへの露出を増やす。
SNS上でも自らの意見を表明」

「仕事を楽しむ労働者を増やし、
労働生産性の高い国にしたい」
「仕事を楽しむ、ということと、
生産性が高まる、ということは、
実はセットです」

さて、どっちが当たっているか。

私はもちろん柳井乗りだ。
前澤には会ったことがないから、
わからないけれど。

では、みなさん、今週も、
Good Monday!

〈今日は文中敬称略の結城義晴〉

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