結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年08月10日(金曜日)

商人舎8月号「Political Merchants」と安斎隆の「これはと思う人」

月刊商人舎8月号、本日発刊!!

[特集]
我ら、ポリティカル・マーチャンツ!
小売サービス業の協会・団体における「数の論理」の研究
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[Cover Message]

ゴドフリー・レブハー著『チェーンストア』、1964年商業界刊。世界最大の消費大国・アメリカ合衆国。その消費大国を支えるチェーンストアの成長の要因の一つが「彼らの仲間の団体活動が効果的であること」とレブハーは指摘した。すなわち、彼の国の小売業者がポリティカル・マーチャントであったことを記述している。商人は「政治と宗教」に手を出すな。誰が、いつ、どこで、なぜ、言い始めたのか。定かではない。しかし、ずっと言い伝えられてきたことだ。そして日本の商人は聞き分けのいい、物言わぬ羊の群れとなった。清水信次を例外として。だが、2018年の今、日本の商業の世界に、清水に次ぐポリティカル・マーチャンツが続々と登場している。10%への消費増税を控えているからか。働き方改革と人手不足、さらに超高齢社会という難問が立ちはだかっているからか。基幹産業としての自覚が公然化してきたからか。小濵裕正、川野幸夫、小川賢太郎、そして故・宗像守。我らがポリティカル・マーチャンツ。政商では断じてない。しかし政治という「数の論理」の世界に知見を有するリーダーたち。大いに語ってもらおう。

[Contents]
mokuji

[Message of August]
この指とまれ!

[特集のまえがき]――結城義晴
米国Poltical Merchantsの研究
チェーンストア排斥運動との闘争の歴史とNRF・FMIに学ぶ

[特別対談][日本チェーンストア協会会長]
小濵裕正+結城義晴
「ロマンとミッション」がポリティカル・マーチャントの原動力となる!!

[日本スーパーマーケット協会会長]
川野幸夫の「変容」――結城義晴
焦点を絞って実践躬行するヤオコー経営と同期してきた!!

[国民生活産業・消費者団体連合会会長]
小川賢太郎の「檄」
「財政の見える化」と「人的鎖国からの脱却」で斬り込む!

[日本チェーンドラッグストア協会初代事務総長]
ポリティカル・マーチャント宗像守論
ドラッグストア産業の基盤をつくり薬事法改正を成し遂げた男の軌跡

ずっと考えていた特集が実現しました。
まだまだ序の口ですが。

ポリティカル・マーチャントは、
もちろん政治家ではありません。
いわゆる「政商」であるはずもありません。

自分の仕事、自分の会社の実績は、
文句なくエクセレント。

そのうえで産業全体を俯瞰し、
顧客のために、社会のために、
人々をまとめていくことができる。

それがポリティカル・マーチャントです。

小濵裕正さん、川野幸夫さん、
小川賢太郎さん、そして宗像守さん。
インタビューや評伝を熟読してください。
ご愛読をお願いしておきます。

さて、今日は商人舎web会議。
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Web版月刊商人舎がリニューアルして、
その途中経過を検討した。

みなさん、ありがとう。

さて商人舎流通スーパーニュース。
ヤオコーnews|
第1Q営業収益1053億円4.5%・経常利益4.9%の増収増益

(株)ヤオコーの第1四半期決算は、
営業収益1053億円/前年同期比4.5%増、
営業利益52億2800万円/4.9%増、
経常利益51億4600万円/4.9%増。

営業利益率は4.96%、
経常利益率も4.89%。

昨日もこのブログで書いたけれど、
4月・5月は業界全体が、
深刻なほどの消費の冷え込みに包まれた。

その中でも増収増益。

ヤオコーは第9次中期経営計画の、
「ヤオコーウェイの確立」に邁進する。

マツキヨnews|
第1Q売上高1445億円2.5%・経常利益12.8%の増収増益

(株)マツモトキヨシの第1四半期決算は、
売上高1445億6400万円/前年同期比5.2%増、
営業利益93億1800万円/13.5%増、
経常利益99億7900万円/12.8%増。

第1四半期で過去最高。

営業利益率6.4%、経常利益率6.9%。
ドラッグストアは全体に良好だったが、
マツモトキヨシは完全回復。

今日の流通スーパーニュースでもう1本。
ローソンnews|
セブン銀行・イオン銀行に次いでローソン銀行9月10日開業

(株)ローソンの子会社(株)ローソン銀行。
銀行業の営業免許を取得した。

セブン銀行、イオン銀行に次ぐ、
小売業三番目の銀行開設。

山下雅史社長は、
日本長期信用銀行、新生銀行出身。

セブン銀行の真似で終わるのか、
ローソン銀行独自のポジショニングを、
築くことができるのか。

そのセブン銀行の安斎隆さんが、
日経新聞「私の履歴書」に登場している。
実質的な創業者で最高顧問。

安斎さんは日本銀行出身。
その第10回。

1974年10月、香港駐在になる。
そして中国系銀行首脳とも親しくなる。

その発言。
「対中国人に限った話ではないが、
自らが誠実でない限り、
信頼関係は築けない」

「自分の考えをぐらつかせず、
嘘をつかずに堂々と行動する。
相手の要求がおかしいと思ったら、
きちんと指摘する」

これも昨日のブログで書いたが、
「諫言の士」の「五諫」に通じる。

ローソン銀行にも、
この安斎さんの考え方は必要だろう。

安斎隆さんは、最後に言う。
「これはと思う人には
何度も会うといい」

すばらしい。
全くの同感。

私は残念ながら、まだ、
安斎さんに会ってはいないけれど。

〈結城義晴〉


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