結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年01月22日(月曜日)

西部邁の「自分の命は自分で決める」とAmazon Go明日一般公開

Everybody!  Good Monday!
[2018vol4]

2018年も第4週に入って、
横浜は雪です。
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雪やこんこ 
あられやこんこ
降っては降っては 
ずんずん積もる
山も野原も 
わたぼうしかぶり
枯木残らず
花が咲く

二番が好きだ。

雪やこんこ 
あられやこんこ
降っても降っても 
まだ降りやまぬ
犬は喜び
庭かけまわり
猫はこたつで
丸くなる
文部省唱歌。
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Weekly商人舎。
2週間販促企画。
「関東地方は『南岸低気圧』の影響で、
平野部でも雪が降り積もると
朝から大騒ぎだ」

「南岸低気圧」は日本列島南岸を、
発達しながら東に進む低気圧。
日本列島に寒気を運ぶ。

一方、日本海低気圧は、
暖気を運んでくる。

南岸低気圧は、
関東の南岸を通り過ぎるときに、
関東地方南部に大雪をもたらす。

犬の気分になって、
庭を駆け回りたくなるし、
猫の気分で、
こたつで、丸くもなりたくなる。

その寒い時に、
西部邁さん逝く。
78歳。

保守派の論客。
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昔々、商業界の『販売革新』誌に、
城功先生との対談で、
登場してもらったことがある。

もちろん「朝まで生テレビ」などでも、
大いに活躍した。

1994年の著書『死生論』で、
「自分で自分の人生に決着をつける」と、
自決を予告していた。

東京大学に浪人して入り、
在学中は60年安保闘争に没入。
その後、東大大学院で修士。
学者の道を歩んで1986年、東大教授就任。

アメリカのカリフォルニア大学や、
イギリスのケンブリッジ大学にも留学。
結構、要領はいい。

著書『経済倫理学序説』で吉野作造賞。
ジョン・メイナード・ケインズと、
ソースティン・ヴェブレンを研究した。

ケインズには多くの研究者がいるが、
ヴェブレンは珍しい。

故川崎進一先生が、
このヴェブレンの研究者だった。

1994年から2005年3月まで、
月刊言論誌『発言者』を刊行。
その後継誌『表現者』では顧問だった。
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いつも発言し、表現する。
私もそれは見習いたい。
「商業界」で学び、
「商人舎」で発信する。

謹んでご冥福を祈ろう。

さて、明日の23日、
Amazon Goが、
いよいよ一般公開される。
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ワシントン州シアトル市の、
アマゾン本社内にある、
チェックスタンドレスストア。

私は6月に訪れる予定だ。

理屈は分かっているが、
その場に臨んで実感してみなければ、
わからないことが多い。

Amazon Goそのものは、
たった1店の実験店だが、
その影響力は絶大だ。

AI・IT時代の象徴となって、
明らかに産業の改革スピードが上がる。
そして今回の実験は、
小売業を産業の先頭に立たせる。

そのスピード感をむしろ、
楽しむくらいでありたい。
そして自分で考える。

新しい時代がやってくるから、
「俺の言うことを聞け!」
これは一番ダメなパターンだ。

脅しておいて、
だから「俺から学べ!」

こういう時代には、
よく起こることだ。

それをポピュリズムという。

西部邁は自分の命まで、
自分で考えて自分で決めたのだ。

日経ビジネスオンラインーー
「今日の名言」。

平等であることは
人権でもあり、
ビジネスの成功の
カギでもある。
〈ヘレン・フォン・ライス イケア・ジャパン社長〉

素晴らしい。

ライスCEO。
昨年8月1日に就任した48歳。
スウェーデン女性。

「今、日本では働く女性にとっても
ポジティブな風が吹いていると思います。
保育所などの施設の増加によって、
出産・育児期に女性の就業率が下がる
M字カーブが緩やかになる」

「これは日本経済にとって
とても良いことです」

そしてダイバーシティは、
ポピュリズムの対極に位置づけられる。

では、みなさん。
今週も、くれぐれも、
脅されることなく、
自分らしくありたい。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2018年01月21日(日曜日)

日曜版【猫の目博物誌 その57】キンカン

猫の目で見る博物誌――。
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スーパーマーケットの売場に、
この季節に目立つもの。
それがキンカンです。

キンカンは、ミカン科キンカン属。
常緑低木樹。

「金柑」と書いたり、
「金橘」(キンキツ)と言ったり。
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ミカンのようだが、
粒は小さい。
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学名はFortunella。
英語ではKumquat、あるいはCumquat。

「柑橘類」と言われる。
この柑橘類に分類される属は6つ。
⑴ミカン属 Citrus
⑵キンカン属 Fortunella
⑶カラタチ属 Poncirus
⑷クリメニア属 Clymenia
⑸エレモシトラス属 Eremocitrus
⑹ミクロシトラス属 Microcitrus

一般には、ミカン属、キンカン属、カラタチ属。

売場にはたくさんの柑橘類があるが、
ほとんどはミカン属。

だからキンカンは、
なかなかの存在感がある。
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中国の長江中流の地域が原産。
長江は下流部は揚子江。

だから英語のKumquatやCumquatは、
「金橘」の広東語の音である。

果実は果皮ごと食べる。
果皮だけ食べる場合もある。

果肉は酸味が強いが、
その酸味がいい。

ただし、最近、年明けに、
宮崎県から出荷されるキンカンは、
甘みが強くて、生で皮ごと食べられる。

宮崎県ブランドで完熟「たまたま」。
温室栽培で、形の良い実が厳選されている。
2月に出荷のピークを迎える。
1キロ当たり最高値で2万円の高値。

今が、旬だ。
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しかし酸味が強い食物ほど、
砂糖漬けや蜂蜜漬けにすると旨味が出る。
加工用のキンカンも同じ。
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冬の夜の金柑を煮る白砂糖
〈草間時彦〉

ドライフルーツも人気がある。

生産は宮崎県が全国の約68%を占める。
2014年で2498トン。
次が鹿児島県で 24%の871トン。

つづいて熊本県、佐賀県、和歌山県。

ミカンの生産量は80万トンになるが、
キンカンは3700トン。

スケールが全然違う。

それでもキンカンの存在感は重要。
柑橘類のマーケットニッチャーといったところ。

キンカン塗って
また塗って♬

㈱金冠堂のコマーシャルソング。

カンカン キンカン キンカンコン
カンカン 鍛冶屋のおじいさん
肩こり 腰の痛みには
キンカン塗って また塗って
元気に陽気に キンカンコン
ミカン キンカン サケノカン
ヨメゴモタセニャ ハタラカン

作曲は服部正、作詞は藤浦洸という、
豪華な顔触れ。

キンカンの果実は、
咳やのどの痛みに効果がある。
果皮にはヘスペリジンを含む。
ヘスペリジンはビタミンP と呼ばれ、
柑橘類に含まれるポリフェノールの一種。

金柑は咳の妙薬とて甘く
〈川端茅舎〉

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しかし、こんな句もある。

金柑のどことなく気に障りけり
〈飯島晴子〉

金柑の食べ頃となる恵方かな
〈岸本尚毅〉

キンカンは小さい。
キンカンは酸っぱい。
最近は甘い。

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ボクは苦手ですが、
おとうさんは好きなようです。
ちなみに11月23日が、
キンカンの日です。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

2018年01月20日(土曜日)

2018年ヒット商品の「食・睡眠・運動」と“Know what”

今日は大寒。
二十四節気の1年で一番寒い日。

そしてドナルド・トランプ大統領、
今日で就任1年。

何とも言えない。

それでもアメリカ経済は好調。
金が回れば社会は安泰。

本当は、そうではないけれど。

日経ビジネスオンライン、
「今日の名言」から。
髙田明さんは、
ジャパネットたかた創業者。

「2018年のヒット商品は
食・睡眠・運動の
3つを中心に

動いていきます」

まあ、ジャパネットたかたは、
この三つのテーマで、
商品を提案していくということ。

三つとも「Health & Wellness」。

ウェルネス (Wellness) は、
「健康」の定義を、
さらに深く踏み込んで、
なおかつ広範囲な視点から、
「健康観」を追求すること。

つまり「健康を深く広く」とらえること。

1961年、アメリカの医学者ハルバート・ダンが提唱。
世界保健機関(WHO)によって国際的に提示された。

その主旨は、生活科学として、
運動を適宜、日常生活に取り入れながら、
健康的に日々の暮らしを送ろう。

それが2018年のキーワード。

だから今、2018年の漢字を予想すると、
「健」となるに違いない。

さて私が住んでいるのが、
横浜の妙蓮寺。
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1カ月ごとに住職が言葉を書いて掲示する。IMG_4113.JPG8

今月はこれ。
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達筆。

「人をけなすと嫌われ
人をうやまうと好かれる」

然り。

以って自戒とすべし。

今日は夕方から、
中学高校時代の友人たちと、
毎年恒例の新年会。

横浜駅西口の「あぜ楽」。
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今回は城戸康君が急遽、
インフルエンザで欠席。
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それでもみんな元気に、
65歳を迎えた。

高校時代に、
「ひこばえ」という同人誌をやっていた。

さて、日経オンラインの「経営者ブログ」。
高原豪久ユニ・チャーム社長。
「イノベーションに
求められる“Know what”」

高原さんにとって今年最初のブログで、
1月11日公開。

これがいい。

年末年始のメディアの論調。
「日本からイノベーションが
生まれにくくなった。
このままで良いのか」

そこで高原豪久の「イノベーター」論。

「イノベーターの知の作法は、
理念なきHow toとは異なり、
その人の生き方に
深く根ざすものではあるが、
それ自体では
個人技の域を出ない。

これを伝承、共有した時、
初めてイノベーションの作法が
組織の戦略として息づく」

「イノベーションの作法」から。
一橋大学の野中郁次郎名誉教授と、
ジャーナリストの勝見明氏の共著。

高原流に表現すると、
「自分なりの思いを持って現場に行く」。

そしてこれは、
「単なる行動計画に基づいて
対処するといった作業」ではない。

自らが信じる「真・善・美」を追求すること。

そのためにアリストテレスの3つの提言。
⑴客観的知識
⑵物を作り出す技術やノウハウ
⑶バランス感覚と実行力

高原さんは英語に置き換える。
⑴“Know why”
⑵“Know how”
⑶“Know what”

「なぜ良いおむつを
つくらなければならないのか」
“Know why”

「どのようにして
おむつをうまく作るのか」
“Know how”

これだけでは発展はない。

「良いおむつとは
いったいどんなものなのか」
“Know what”

何が「良いおむつ」であるか。
それは、時代や環境によって、
変わっていく。

「何が最善なのかを、
その都度判断していく」

それが「バランス感覚と実行力
=“Know what”」

このブログはいつも誰よりも、
ユニ・チャーム全社員に向けて、
発信されている。

それでも私たちにとっても、
実に意味のあるブログだ。

小売業界、サービス業界は、
“Know how”の追求に明け暮れてきた。
“Know why”がその次に求められた。

しかし今、Know whatが必要だ。
私もそう思う。

そしてKnow whatは、
私たち自身の生き方に、
通じるものでもある。

〈結城義晴〉

2018年01月19日(金曜日)

学習院最終講義からチェーンストア協会50周年パーティーまで

明日は大寒。

まあ、1年で一番寒い日。
そして一番寒い15日間が始まる。

今日は忙しい日だった。
昼を目指して、東京・目白の学習院大学へ。
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学習院Management School(GMS)。
故田島義博学習院院長が創設した。

私は今、このGMSの顧問。

その2017年DSCM基礎コースの最終日。
成果発表会と最終講義。
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DSCMとは、
ディマンド&サプライ・チェーン・マネジメント。
ずいぶん欲張りなコンセプトだが、
田島先生の命名によって、
これ以上ない講座となった。

事務局長の林純子さんが司会。
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そして最初は、
グループワーク成果発表会。

2017年の大テーマは、
「ヘルス&ウェルネス」。

4つのグループに分かれて、
それぞれグループごとに、
課題を設けて研究してきた。
その成果を発表する。

開会のあいさつは、
GMS顧問の湯沢威先生。
学習院大学経済学部名誉教授。
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前半の司会は、
スクール顧問の松川孝一先生。

最初に発表したのは「TEAM AMIDA」。
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資生堂のビジネスをテーマに、
美容から始まる新しい事業を研究。

2番目は「チームプリン隊」。
スニーカー通勤の提案と、
そのビジネスモデルの提案。
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後半の司会は、
同じくスクール顧問の橋本雅隆先生。
明治大学専門職大学院教授。
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3番目は「健康ど真ん中」チーム。
タニタを対象に、
「ちょいやせ」の市場開拓を考察。
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最後は「MYOPIA」チーム。
大人用オムツ・パッド市場の拡大を、
ポジティブインナーとして提案。
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私はDSCM基礎コースの流通概論と、
フィールドワークの講師を担当している。
その講師陣による総評。
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プラットフォームの5つの機能を交えて、
4つのワークグループ研究を講評した。

同じく講師の原正浩さん。
三菱食品㈱マーケティング本部長。
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そして最後のまとめは、
上田隆穂GMS所長。
学習院大学経済学部教授。
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第2部の講演会に向けて、
来賓のみなさんが参集してくださった。
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廣田正さん。
㈱菱食社長・会長を経て、
今はオフィス廣田代表。
85歳になられたが、
相変わらず存在感は抜群。
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全日本食品(株)会長の齋藤充弘さん。
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前事務局長の磯部泰子さんもお元気そう。
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上田先生とツーショット。
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最終講義は伊藤順朗さん。
㈱セブン&アイ・ホールディングスの
取締役常務執行役員。
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テーマは、
「セブン&アイグループの経営方針」
サブタイトルは、
変えること、変えてはいならないこと。
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伊藤さんは中学から大学まで、
ずっと学習院だった。
大学では田島ゼミに入って、
人生に必要なことを全部教わったそうだ。

知識は必ず陳腐化する。
だから「学問」は「学ぶことを問う」。

その後、米国クレアモント大学に留学。
ここではドラッカー教授に師事した。

帰国後、セブン-イレブンに入社し、
現在は、セブン&アイ・ホールディングス。
常務執行役員として全社をまとめている。
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講演も、メリハリが利いていて、
実に上手だった。

講演会の後は懇親会だったが、
私は齋藤充弘さんの車に乗せてもらって、
帝国ホテルへ。

5時半から日本チェーンストア協会。
設立50周年・平成30年新年賀詞交歓パーティー。
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最初に50年の映像が披露された。
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清水信次協会会長の挨拶。
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しかしこの日、パーティーの前に、
常任理事会が開催され、
次期会長が内定した。
清水会長から、
小濵裕正さんへのバトンタッチ。

清水さんは大正15年生まれ。
御年91歳。
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小濵さんは㈱カスミ会長。
昨年5月に協会会長代行に就任した。
76歳。
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小濵さんのスピーチは、
歯切れよく、しかも大胆だった。
「七流の政治があるから、
六流の国民の生活となる。
そして五流の経済が生じる」
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日本社会の現状を断じつつ、
日本チェーンストア協会が果たすべき、
運動体としての運営を宣言した。
実に正々堂々とした良いあいさつだった。
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是非とも頑張っていただきたいし、
全力で応援したい。

新会長の挨拶のあとは、
創設50周年と新年を祝って鏡開き。

歴代の会長の皆さんが登壇して鏡開き。
一斉に木槌を振り上げ、「よいっしょ!!」
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伊藤雅俊さんは93歳、
岡田卓也さんは92歳、
清水信次さんが91歳。
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伊藤さんはもちろん、
セブン&アイ・ホールディングス名誉会長、
岡田さんはイオン名誉会長相談役、
そして清水さんは、
ライフコーポレーション会長。

なんともぜいたくな光景
「化け物級」の創業者のみなさんの、
たぶん、最後の勢ぞろいだろう。

乾杯の発声は森山透さん。
三菱食品㈱社長。
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かんぱ~い。
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鈴木敏文さんも登壇。
第10代、第15代会長職で、
セブン&アイ・ホールディングス名誉顧問。
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二木英徳第11代会長、
渡邊紀征第17代会長、
佐々木孝治第19代会長、
林紀男第20代会長。
亀井淳第21代会長も。

乾杯のあとは、
齋藤健農林水産大臣が祝辞。
しかしほとんどの人は聞いていなかった。
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そのころは会場はすし詰め。
ここからは懇親写真。

久々にお会いした
伊藤雅俊さん。
お元気そう。
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学習院で講義してくれた順朗さんは、
伊藤さんの次男。

もちろん、清水さん。
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亀井さんも変わらぬ若さだ。
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㈱ヨークベニマル会長の大高善興さん。IMG_4666-1

イオンリテール㈱社長の岡崎双一さん。
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㈱イズミ社長の山西泰明さん。
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㈱平和堂会長の夏原平和さん。DSCN9988.JPG7

㈱フジ社長の尾﨑英雄さん。IMG_4683-1

㈱マルエツ社長の上田真さん。
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス㈱会長。
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サミット㈱社長の竹野浩樹さん。IMG_4664-1

㈱東武ストア社長の玉置 富貴雄さん。IMG_4656-1

㈱相鉄ローゼン副社長の野口公一さん。
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㈱ライフコーポレーションのお二人。
常務取締役の森下留寿さんと、
取締役の内田良一さん。
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カスミのお二人。
専務の山本慎一郎さんと塚田英明さん。
塚田さんは執行役員商品本部マネジャーで
コーネル・ジャパン伝説の第1期生。
久しぶりに会った塚田さんは、
あの頃から15kgもスリムになった。IMG_4670.-1JPG
みなさん、例外なく、
月刊商人舎の読者で、
最近の誌面についての話題が広がった。

㈱第一屋製パンの皆さん。
会長の細貝理榮さん、
社長の前川智範さん、
そして営業本部長の丸山英之さん。IMG_4645-1

㈱伊藤園副会長の江島祥仁さん。IMG_4658-1

㈱寺岡精工社長の山本宏輔さんと、
商人舎の松井康彦さん。
エグゼクティブ・プロデューサー。
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高木和成さんは、
商業経営問題研究会の幹事。IMG_4652-1

そして協会専務理事の井上淳さん。IMG_4678-1

最後はもちろん小濵さんと固い握手。IMG_4681-1
今日は長い長い、大寒の前の1日だった。

日本チェーンストア協会は、
考えてみると小売産業の中の、
プラットフォームだ。

そしてそのプラットフォームには、
5つの機能がある。

1 マッチング機能
2  コスト削減機能
3  検索コストの低減機能
4  外部ネットワーク効果機能
5  三角プリズム機能

私はこの中の三角プリズム機能が、
とくに重要だと考えている。

プリズムは光が反射する方向を変える。
このプリズムのような役目を果たして、
通常では直接に相互作用が及ばない、
2つ以上のグループを結びつける機能だ。

小濵裕正会長のチェーンストア協会は、
運動体のダイナミズムを体現しつつ、
Platform機能を果たすに違いない。

〈結城義晴〉

2018年01月18日(木曜日)

むすんでひらいての原田政照さんとの懇親と「私の好きな人」

1月は新年会が続く。
商人舎公式ホームページの、
行動予定カレンダー。

毎日、食事と酒が続く。

今日は夕方から、
東京の六本木ヒルズ。
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夜景はもう、息をのむほど。pic_03

ヒルズクラブのイタリアン。
「ラ・クラッチ―ナ」

原田政照さんと会食。
第86回商業界ゼミナール運営委員長。
(株)MKホールディングス代表取締役。
「むすんでひらいての原田」として著名。

同社は、惣菜チェーンを217店展開する。
「むすんでひらいて」が、
九州・中国・北陸・東海・関東・関西に93店舗。
「イーティーズ」が、
九州・中国・四国・兵庫・新潟・長野・山梨に124店舗。

店舗数217店、年商151億円。
中食市場で躍進する惣菜チェーンだ。

「イーティーズ」はあの、
米国のチェーンと同じ名前。
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原田さんがいち早く、
日本で商標を取って、
フォーマット化して展開し、
今や、124店となった。

その原田さんは、
福岡県行橋の生まれ。
(写真は商業界オンラインより)
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大学を卒業して、建設会社に勤め、
そのあと、脱サラして、
実家のお茶屋とうどん屋を継いだが、
中食マーケットに活路を求めて、
お値打ちの惣菜を安く売る商売を、
自ら創業した。

そして商業界一筋に学んできた。

九州の商業界同友会で頭角を現し、
今年の本ゼミの運営委員長となった。

今年のテーマは、
「創意を尊びつつ、
[商業界精神]を学ぼう」

その原田さんからご指名いただいて、
古巣の商業界ゼミナールで、
基調講演をする。

2007年の本ゼミで基調の講演をして以来、
11年ぶりということになる。
あの時のテーマは、
「蘇れ! 商人の原点」だった。

今回の基調講演の演題は、
「商業界精神の未来」
サブタイトルは、
AI流通革命と「損得より善悪」

そのMessage。

倉本長治師の商業界精神は永遠です。
「店は客のためにあり、
店員とともに栄える」。
そして「損得より先に善悪を考えよう」。
しかし世界中の消費社会に、
アルビン・トフラーの予言通り、
「第三の波」が押し寄せ、
情報革命が起こっています。

日本の商業の世界にも、
人工知能(AI)やロボット、
IoTやビッグデータ活用などの
「流通Information Technology革命」が
迫っています。

したがって、
商業界精神とAI流通革命の融合は、
21世紀の経営に
不可欠の大命題となります。
「変わるものを変えられる勇気を、
変わらぬものは受け入れる心の静けさを、
それらを見分ける英知をお与えください」。

ふたたびみたび、
倉本長治師の教えを噛み締めつつ、
商業界精神の未来図と
AI流通革命の透視図を
ご覧に入れましょう。
〈結城義晴〉

今夜は㈱商業界の3人も同席。
教育事業担当取締役の山本恭広さん、
教育企画部長の工藤澄人さん、
そして教育企画部員の堤万里加さん。

山本さんも工藤さんも、
私の食品商業編集長時代の部下。

そのほかに、
原田さんの妹さんの秦万紀子さんと、
御主人のフレッド・シールズさん。

楽しい会食と豊かな会話。

秦さんのワインのチョイスは絶品だった。

フレッドさんのアメリカの経営論や、
トランプ大統領に対する見識も、
大いに参考になったし、面白かった。

最後に原田さんとフレッドさん。  IMG_4097.JPG8
2月20日の商業界ゼミナール。
よろしくお願いします。

さて、朝日新聞「折々のことば」。
第995回。
元気出せ!
ねえちゃん
(道ですれ違ったおっちゃん)

「昔、劇団の稽古に通っていた
主婦の田中昌代さん。
演技にも人間関係にも行き詰まり、
うつむき加減で歩いていた時、
自転車に乗ったある男性から
すれ違いざま声をかけられた。
突然のこの声に生き返ったと懐かしむ」

この一言で生き返る。
そんな言葉を発することができるか。

編著者の鷲田清一さん。
「おっちゃんだってほんとは
しょげていたのかも。
見知らぬ人と人との
そんな遭遇がかつてあった」

あった、あった。
商人にも。

「よお、備後屋、
相変わらずバカか?」

これは渥美清の寅さんの言葉。

久しぶりに柴又に帰ってきて、
帝釈天の参道を歩く、
顔なじみの備後屋(びんごや)に、
荒っぽく言葉をかける。
その備後屋は浅草芸人の佐山俊二。

渥美と佐山の呼吸が何ともいえない。

言葉は乱暴だけれど、
寅さんの無邪気さ、あったかさが、
ポンと出てくる。

「元気出せ! ねえちゃん」
そして、
「相変わらずバカか?」

どちらも、いいねえ。

最後に拙著『Message』から、
「私の好きな人」

笑顔の人。
はっきりとした人。
晴れやかな人。

機敏な人。
元気な人。
清潔な人。

素直な人。
明るい人。
意欲ある人。

勇気ある人。
正義の人。
まっ正直な人。

優しい人。
耐える人。
辛抱強い人。

太っていても、やせていても。
大きくても、小さくても。
若くても、老いていても。

男でも、女でも。
日本人でも、外国人でも。
豊かでも、貧しくても。

心の力を持つ人。
頭の力のある人。
言葉の力を有する人。

私の好きな人。
ほんものの商人。
素晴らしい人間。

――原田政照委員長と、
運営委員の皆さんに贈ろう。

〈結城義晴〉

2018年01月17日(水曜日)

阪神大震災の日、新春全国セルコトップ会の「いのちの弾み」

1995年の1月17日。
23年前の今日、
阪神淡路大震災が起こった。

6434人が亡くなった。

私は㈱商業界の社員で、
食品商業編集長だった。

震災直後の雑誌に、
巻頭言を書いた。
それを自著『Message』にも掲載した。

「阪神大震災」

阪神大震災、
お見舞い申し上げたい。
亡くなられた方々の
ご冥福を祈りたい。

尊い命を、家族を、同朋を、
奪い取られた悲しみはつきない。
家を、店を、
財産を失った絶望は深い。

しかし、人びとは、
たくましかったし、
モラルは高かった。
被災地の商業は任務を果たし続けた。

スーパーマーケットは、
生存のための配給基地となった。
コンビニは、
余震の続く闇のなかの灯台に変わった。

フードサービスは、
温かい食べ物の炊き出し係に徹した。
メーカーや問屋は、
補給部隊の役を担った。

小さな店も、大きな企業も、
皆が、このときこそと、
日ごろの仕事の腕を発揮した。
いつもよりも素早く、力強く、黙々と。

そのそばで、
瓦礫のなかに
埋まったままの人たちも、
また、いた。

雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ、
商業は働き続けねばならない。
店は客のために、是が非にも、
開けておかねばならない。

有事のときにこそ、頭を柔らかくし、
冷静に、活躍せねばならない。
人びとが立ち上がる礎に
ならねばならない。

商業人は、
どんなときにも、
明日を、
見つめていなければならない。

私たちは、震災に勇敢に
立ち向かった仲間を心から尊敬しよう。
商業という仕事を貫いた同志たちを
誇りにしよう。

こんなときだからこそ、深く深く、
私たちの役割の大切さを自覚しよう。
そして、この阪神大震災を
永く記憶にとどめておこう。

崩れ果てた廃墟のなかで、
人びとに喜んでもらった
この感動を、
これからの支えにしよう。

未来のために。
客のために。
店のために。
蘇える街のために。

私たち自身のために――。
〈結城義晴〉

朝日新聞「折々のことば」
第993回。

死と隣合せに
生活している人には、
生死の問題よりも、
一輪の花の微笑が
身に沁みる。
(太宰治『パンドラの匣』から)

「いつすべてが止むかと
心細い思いでいる人には、
赤子の寝息だって、
犬の遠吠えだって、
蟻の行列だって、
真夜中の竹林のそよぎだって
いいのだ」

太宰の表現力。

「何かいのちの弾みのようなものが
伝わってくれば。
いのちが明滅する気配に
ふれていられれば」

いのちの弾み。
いのちが明滅する気配。

太宰はそれを文章で提供しようとした。
しかしそれは店でも売場でも、
商品でもよろしい。

「寄せては去る、
その微かなくり返しが心を慰める。
灰色の論は要らない」

阪神淡路のあと、
2004年10月23日に、
新潟県中越地震が起こり、
さらに2011年3月11日に東日本大震災。
そして昨年4月16日に熊本地震。

一輪の花の微笑。
いのちの弾み、
いのちが明滅する気配。

私たちはそれを提供し続けたい。

今日は午後から、
新横浜国際ホテル。
新春全国セルコグループトップ懇親会。

セルコチェーンの理事長は、
佐伯行彦さん。
(株)さえきセルバホールディングス社長。
しかし現在、療養中で、
長男の佐伯啓太さんが、
メッセージを代読した。

そのあと、副理事長の井原實さんが挨拶。
(株)与野フードセンター社長。
DSCN9718.JPG8

さらに来賓の挨拶は、
林陽哲さん。
経済産業省流通政策課長。
DSCN9723.JPG8
林さんはアマゾンとアリババに、
直接、取材をした。
そして商品からの利益はなくても、
収益性を担保していることを確認した。

内容は昨日のこのブログと類似していた。

このあとの来賓祝辞は、
大手食品卸売業のトップのみなさん。
業界でも有名なメッセージ合戦。DSCN9724.JPG8

まず國分勘兵衛さん。
国分グループ本社(株)会長兼CEO。DSCN9726.JPG8
AIやIoTなどデジタル革命の趨勢を語って、
食品産業の未来を予見した。

そして三菱食品(株)社長の森山透さん。
DSCN9730.JPG8
上杉鷹山の「見切り千両」を語った。
働き 一両、考え 五両、
知恵借り 十両、コツ借り 五十両、
ひらめき 百両、人知り 三百両、
歴史に学ぶ 五百両。
そして見切り 千両。
さらに無欲 万両。
見事に言い切った。

三番目は佐々木淳一さん。
(株)日本アクセス社長。DSCN9731.JPG8
製配販で取り組む「値上げ」について。
言いにくい話をズバリ、ソフトに。

四番目は三井食品(株)社長、
萩原伸一さん。
DSCN9746.JPG8
株高とバブルの話は面白かった。

最後に五番目は、
伊藤忠食品(株)社長・高垣晴雄さん。DSCN9750.JPG8
セルコチェーンは地場産業として、
大いに頑張ってほしいと、応援。

来賓祝辞が終わると、
協同組合セルコチェーン役員登場。
全員が一人ひとり紹介された。DSCN9752.JPG8

乾杯の音頭は、副理事長の川崎博道さん。
(株)サンシャインチェーン本部会長。DSCN9758.JPG8
そして懇親。

まずはいまだセルコチェーンの牽引車。
相談役の平富郎さん。
もちろん(株)エコス会長。DSCN9762.JPG8
平さんは数えの傘寿、満79歳。
富士登山をご一緒したのが71歳のとき。

結城「もう登れません」、
平「まだまだ登れますよ」

ああ。

そして川崎さん。
DSCN9763.JPG8

さらにボランタリーチェーン協会から、
全日食チェーン社長の平野実さん。
DSCN9761.JPG8

そして國分勘兵衛さん。
お正月にはいつもお会いします。
DSCN9764.JPG8

日本アクセスの佐々木さん。
今年も活躍してもらいます。
DSCN9765.JPG8

今回はどんどん進行して、
中締めは副理事長の桑原孝正さん。
(株)さえきセルバホールディングス副社長、
(株)セルバ社長で、
佐伯さんの相棒。
DSCN9772.JPG8

一番最後に、二人の副理事長。
井原さんと桑原さん。
DSCN9776.JPG8

これからの数年。
日本のボランタリーチェーンは、
激動の中にあるに違いない。

もしかしたら、
ホールディングカンパニーのもと、
緩やかな統合の時代が、
やってくるかもしれない。

その時にも必要なのは、
一輪の花の微笑。
いのちの弾み、
いのちが明滅する気配。

人間の命にかかわる仕事が、
食品産業である。

〈結城義晴〉

2018年01月16日(火曜日)

日本チェーンストア協会会長交代と「アマゾンと小売りの未来」

日本チェーンストア協会会長が変わる。
現会長の清水信次さんから、
現会長代行の小濵裕正さんへ。

協会からはまだ、
正式に発表されていないが、
私のところにはもう昨年から、
その情報が入っていた。

今週金曜日に、
恒例の賀詞交歓会が開催される。
その場で、一応、
発表されるのだろうが、
正式決定は5月の通常総会になる。

日経新聞が今朝の朝刊で報道した。

清水信次さんは、
(株)ライフコーポレーション会長兼CEO。
DSCN8270-1
ご存知、小売業協会会長をはじめ、
日本スーパーマーケット協会と、
新日本スーパーマーケット協会では、
名誉会長。

小濵裕正さんは(株)カスミ会長。
DSCN4525-5
昨年3月まで、
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)会長だった。
日本最大のスーパーマーケット企業。

小濵さんが会長のカスミと、
マルエツ、マックスバリュ関東が統合し
共同持株会社が設立された。

小濵さんはその初代会長だった。

清水さんが91歳で、小濵さんは76歳。

とてもいい交代だと思う。

何より清水さんはご高齢。
そして小濵さんは実績もあるし、
業界きっての人格者でもある。

さて日経新聞オピニオン欄の「複眼」。
「アマゾンと小売りの未来」
20170910_bezos

編集委員の田中陽さんが、
アンカーとなってまとめた。

世界の3人の論客の意見。

「アマゾン・エフェクト」の分析。

「アマゾンの小売り支配は、
世界的な潮流なのか。
近未来に待ち受ける消費社会の姿は」

まず、良品計画会長の金井政明さん。

「小売業は栄枯盛衰、
新陳代謝の激しい産業だ」。

シアーズからウォルマートへ。
「小売りのライフサイクルは、
危うさをはらむ」

これは有名なマクネア教授の、
「小売りの輪仮説」に近い見解か。

だから、「アマゾンが、
未来永劫であるとは思わない」

それはわかる。

しかし、「アマゾンの
自由な発想を見るにつけ、
リアルな小売業は猛省すべきだ」

これもわかる。

「アマゾンは膨大なデータを分析して
新たな事業やサービスの開発に活かす。
たまたまビッグデータが
集まる小売業をやっていて、
小売りで儲ける優先順位が低い。
だから低価格販売も可能となる」

「アマゾンで十分な部分があるのは確かだ。
食品・日用品の著名なナショナルブランドは
商品の価値を誰もが知っているから、
安い価格に流れる」
これはコモディティグッズのこと。

「ただ、世の中がアマゾンで、
埋め尽くされることはない」
コモディティだけの世界には、
豊かさや多様性はない。

「良品計画はあくまで
実店舗を主体でやっていく」
自信満々。

「無印良品の
簡素で生活の素材としての商品と、
働く人を大切にしているからだ」

このあと、体験談。
「ネット通販に参入したのは2000年で
日本の小売業の中では早かったが、
期待したほどは売れなかった」

「『売らんかな根性』が出ていた」
正直に答えてくれた。

「現在は各店舗でのイベント案内など
地域に密着した情報を伝えていて、
これでネットでも売れるようになった」

これは大事な発言だ。

「ネット社会は、
つながっていると思われているが、
本当はそうではない」

「作り手、売り手、運び手の
役割が明確(だが)、
買い手と分断されている」

「情報の共有は乏しい」

「実店舗の小売業は、
そこをつなげる使命がある」

「アマゾンと同じ土俵で
闘ってもしょうがない」
20170910_amazon-02

金井さんは言う。
「デジタル革命と異なる世界で
やっていけるはずだ。
日本の小売業、商人には素養がある」

次は、ニコロ・ガランテさん。
タイのセントラル・リテールCEO。

東南アジアではまだ、
欧米や中国ほどECは普及していない。

しかしスマホは普及していて、
「EC時代への準備は整っている」

しかし彼の国では、
「既存の小売業が強く、
ECの必要性がそれほど高くない」
だから、まだ普及していない。

「欧米や中国でアマゾンやアリババが
20年かけてもたらした
小売業界の秩序の変化は、
東南アジアでは3~5年で起こるだろう」。

「既存の小売業にも
ECの世界を制するチャンスは十分にある。
カギとなるのは店舗とネットを融合する
『オムニチャネル』戦略だ」

タイ小売業協会の専務理事は、
チャチャイ・トングラタナハンさん。
博士号を修得したタイ小売業の理論家。
20130704013727.jpgチャチャイ

ニコロ・ガランテさんの見解には、
チャチャイさんの影響が表れている。

セントラルは昨年、
中国のEC2位JDドットコムと提携した。
「大きなECサイト上に組み込まれることは
EC時代を生き残るには有利だ」

「オムニチャネル戦略と
強力なECサイトがそろえば、
東南アジアでは既存の小売業が
店舗を持たないアマゾンを
上回ることも可能かもしれない」

最後はアメリカのデビッド・バサックさん。
アリックス・パートナーズ のディレクター。

アマゾンのビジネスモデルには、
「まだまだ拡大の余地がある」という。

アマゾンの現在のビジネスは、
ほとんどがB2Cだ。

アリババはB2Cはもちろん、
B2BもC2Cも幅広く展開している。

だからアマゾンは、
「ビジネスモデルやプラットフォームを
拡大する余地を持っている」

しかし、アマゾンは、
「価格や配達サービスなどで
高いハードルを設定してしまった」

だから「他社が同じサービスを提供し、
その上で利益を出すのはとても難しく、
多くの小売業者が苦しんでいる」

そのうえ、消費者は、
「全ての価格を比べられるようになった」
価格透明性である。

そのことで消費者が優位に立った。

逆に言えば、
「終わりのない価格競争の中にいる」

個々が重要なところだ。

「多くの伝統的な小売業者が
不動産や負債、在庫などの
重荷を抱えながら、今後この競争から
脱落していくことになるだろう」

「ただ価格がすべてではない。
小さくても機転が利く小売店は
店舗でも健闘している」

小さくても機転が利く小売業。

そしてファストファッションを例にとる。
「速いターンで商品を入れ替える点に
消費者は価値を見いだし、
お金を払っている」

これこそZARAの戦略だ。

「回転を速め、身軽でいることも
一つの戦略といえる」

アメリカの小売業は、
「アマゾンの脅威を認識するのに
長い時間がかかってしまった」

しかし、それでも、
「やっと生死がかかった、
緊急性の高い問題であることを認識できた」

「スマホという革新的な製品が登場し、
人々の消費行動は決定的に変わった」

「スマホでの買い物は楽しく簡単で、
自分向けに仕立てられた経験だ。
米国人が愛する『お買い得』を
簡単に見つけやすく、
もう後には戻れない」

もうあとに戻れない。
これが極めつけの言葉だ。

土井たか子流に言えば、
「やるっきゃない!」

最後に田中さんの分析。

「先進国の流通業は未来のために
過去の過剰店舗の整理が欠かせない」

「デジタル革命は
小売業の市場参入障壁を一層低くした。
メーカーも実店舗を飛び越えて
ネットを経由して消費者と結びつく」

「もはや小売業という
業界はなくなり、
異業種が小売りのルールを
変えようとしている」

鋭い分析だ。

やはりアメリカが一番、進んでいる。
だからコンベンショナルな小売業は、
業界も業態も淘汰される。

日本はまだまだ。

だから金井さんのように、
「デジタル革命と異なる世界で、
やっていけると自信を持つ」

それでも日本も急速に、
アメリカのようになっている。
決してガラパゴスではない。

タイはちょっと前の日本のようだ。
日本では「オムニチャネル」は、
もう、死語に近くなっているだろう。

米国の価格透明化現象。
だから終わりのない、
価格競争が続く。

この点に関しては、
最悪を覚悟して、
最善を尽くす。

これっきゃない!

〈結城義晴〉

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