結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年01月29日(月曜日)

三浦雄一郎「老いてこそ挑め」と草笛光子「元気が一番 楽するな」

Everybody! Good Monday!
[2018vol5]

2018年第5週。
今週木曜から2月。

年の初めは、時の行くのが、
早く感じられる。

一月、往ぬる。
二月、逃げる。

毎年毎年、同じように書いているが、
その「往ぬる」スピードは速まるように感じられる。

これでは「LIFE SHIFT」の言うように、
100年時代が来ても、
終わりの20年、30年は、
矢のように過ぎていく。

現実にはその分、
体が動かなくなって行動力が減り、
思考し、考察する時間が増える。

動かないけれど、考えつつ、
時間は早まる。

だから人間としてのバランスは、
維持されるのかもしれない。

私は「85歳まで現役」を標榜しているが、
その現役年齢も少し延ばさねばならない。

そのためにここのところ、
アンクルウェイト訓練をやっている。
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足首に巻くオモリ。IMG_4129.JPG7

今のところ1キログラムのウェイトだが、
1日中これを巻いて動く。IMG_4131.JPG8
イオンスタイル豊田も、
サミットストア王子桜通り店も、
これを巻いて歩いた。

足に着けて歩くと、
そんなに負担は感じないが、
手に持つと1キロ×2は結構重い。

慣れてきたら少しずつ重量を増やす。

冒険家の三浦雄一郎さん。
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5キロのウェイトを巻いて訓練する。
13
現在85歳。
「老いてこそ挑め」

日経新聞「私の履歴書」は今月、
女優の草笛光子さん。
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女優と言っても、
ミュージカルを主体にしてきた。
それはこれまであまり知らなかった。

その草笛さん。
「自宅での私の一日は朝
自室のカーテンを開けるところから始まる
以前はそのとき
『どうぞ今日一日
良く生きさせてください』と
心のなかで唱えていた
最近ではそれが
『どうぞ今日一日
体を元気でいさせてください』
というふうに変わってきた」

そして自分に言い聞かせる。
「元気が一番、楽するな」

同感だ。
「楽するな」が大切。

草笛さんも84歳。
私もまだまだ。

あと3日で、2月。
その2月のイベントは、
Weekly商人舎に掲載。
2週間販促企画。

2月1日(木)札幌雪まつりが始まる。

2月3日(土)は節分。
2月4日(日)は当然、立春。
2月7日(水)は初午(はつうま)。
京都・伏見稲荷大社をはじめとして、
全国の稲荷神社が初午詣でで賑わう。

そして2月9日(金)から、
第23回オリンピック冬季競技大会。
韓国・平昌オリンピック。
2月25日(日)までの17日間。

2月11日(日)は建国記念の日。
翌12日(月)が振り替え休日。

三連休。

2月14日(水)は聖レンタインデー。
2月16日(金)から、
2017年分所得税の確定申告期間。
3月15日まで。

2月19日(月)は二十四節気の雨水(うすい)。
2月25日(日)は東京マラソン。

もちろん2月は受験シーズン。
大学・高校・中学受験や国家試験など。
人事異動の季節でもあって、
転勤・転居も多い。

「ニッパチ」などと呼ばれて、
商業は閑散期に当たると言われた。
だから商業界の倉本長治主幹は、
2月に本ゼミナールを開催した。

しかし今の2月はそんなことはない。

2月決算の企業はまとめの月。
3月決算の企業は追い込みの月。
イベントも多い。

そんな時には、
人間産業の強みを発揮させたい。

今月の[Message of January]を再び。
人の強みを発揮させよ。

人間の、
人間による、
人間のための産業。
それが小売流通サービス業だ。

平成の年号が変わろうと、
東京オリンピックが開かれようと、
それが人間産業であることは、
永遠に変わるものではない。

AIが仕事を変えようと、
IoTが広がろうと、
ビッグデータが活用されようと、
ロボットが現場に導入されようと。

人間の、
人間による、
人間のための産業。
それは変わらない。

しかし、好況が続けば続くほど、
失業率が低下すればするほど、
その人間産業に人間が集まらない。
ハイテク産業やIT産業に取られてしまう。

だから主婦を戦力化する。
高齢者の雇用を延長する。
外国人研修生を雇い入れる。
派遣労働者を確保する。

もちろんそれには深い意義がある。
ダイバーシティ経営へのシフトは、
21世紀人間産業の必然の軌道であるし、
未来を切り開く可能性を意味している。

そしてこのとき、
一人ひとりの人の強みが発揮される、
風土と文化と仕組みが、
用意されねばならない。

人間の、
人間による、
人間のための産業の、
人間一人ひとりの強み。

Human Industry SHIFTこそ、
好況のときに人間が集まる、
真の人間産業の、
望ましい未来図である。〈結城義晴〉

では、みなさん、今週も、
元気が一番、楽するな。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2018年01月28日(日曜日)

日曜版【猫の目博物誌 その58】フキノトウ

猫の目で見る博物誌――。
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「大寒」を過ぎて、一番寒いときです。
そんなころを「款冬華」といいます。
フキノトウが出始めたかな?

「二十四節気」は1年を24に分ける。
だから二十四節気は15日が基準。
さらに「七十二候」は、
二十四節気を5日ずつ3つに分ける。
すると、1年は72に分けられる。
これが「しちじゅうにこう」である。

古代の中国で考え出され、
それぞれの七十二候に名称がある。
それは、気象や動植物の変化をとらえて、
短い漢文になっている。

二十四節気の「大寒」は、
今年は1月20日、
または1月20日から2月3日まで。

その大寒は冷気が極まって、
一年で最も寒さが厳しい時季。

二十四節気の「大寒」も3つに分けられる。
第1が「款冬華」、
第2が「水沢腹堅」、
第3が「雞始乳」。

それぞれに「はるのはなさく」、
「さわみずこおりつめる」、
「にわとりはじめてとやにつく」と読む。

第1の「款冬華」は今年は1月20日〜24日。
フキノトウが雪の中から、
顔を出しはじめるころ。

第2の「水沢腹堅」は1月25日〜29日。
川の水に厚くて堅い氷が張るころ。

第3の「雞始乳」は1月30日〜2月3日。
春の気配を感じたニワトリが、
そろそろ卵を産み始めるころ。

おもしろい。

その「フキノトウ」は、
キク科フキ属の多年草。
「蕗の薹」と書く。
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日本原産の山菜。

フキノトウはフキの蕾(つぼみ)の部分。
フキの花が咲くと、
そのあとに地下茎から茎が出て、
葉が伸びる。
この茎を「フキ」と呼んで食する。
これも春の山菜。

もちろんフキもキク科フキ属。

フキノトウは春先、
いっせいに芽を吹き出す。

自生している天然物は、
雪が解け始める頃に出てくる。
まさに「款冬華」。

フキノトウは、蕾が硬く閉じていて、
締まりがあるものがおいしい。
大きくなり過ぎると、
苦味が強すぎる。

フキノトウはカリウムを一番多く含む。
カリウムはナトリウム、つまり塩分を、
排泄させる機能を持つ。

フキノトウの苦み成分は、
アルカノイドとケンフェール。

アルカノイドは、
肝機能を強化する働きがある。
食べると新陳代謝が促進される。

ケンフェールは、
「発ガン物質を抑制する働きがある」
などとされることがある。
だがそれをそのまま、
POPなどに書いてはいけない。
「発がん物質を抑制する働き」が、
「期待されている」と、
もって回った言い方をする。

それよりもこのちょっとした苦みが、
蕗の薹のおいしさである。

てんぷらなどとてもおいしい。
〈土佐料理 朝比奈〉
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そつとしておきたき固さ蕗の薹
〈「青胡桃」より小宮山勇〉

フキノトウは春を予感させます。
だから春が待ち遠しいときは、
フキノトウを味わってください。

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てんぷらなど、いいですね。
もうすぐ節分です。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

2018年01月27日(土曜日)

サミットストア王子桜田通り店を訪問して君和田貴信店長に会う

野中廣務さんが死んだ。
1925年(大正14年)生まれの92歳。

イオン(株)の岡田卓也さんと同年。

京都府の園部町町長から京都府副知事、
そして57歳で中央政界に進出、
衆議院議員を7期務めた。
自治大臣、内閣官房長官、
さらに自民党幹事長など歴任。

村山富市、橋本龍太郎、小渕恵三、
そして森喜朗内閣を裏側で支え、
「影の総理」と呼ばれた。

しかし、自身は一度も、
政治資金パーティーを開かなかった。

老獪な政治家という印象が強いが、
弱者への限りなく優しいスタンスは、
他の政治家とは違っていた。
そして差別と闘った。

魚住昭著『野中広務 差別と権力』
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引退の際の言葉。
「今の政治状況は危ない。
みんなが立ちすくんで
一つの方向にざーっと流れていく
怖さがある」

ご冥福を祈りたいし、
野中廣務のような政治家、
どんな時代にも必ず必要だと思う。

今日は、東京都内の北区へ。
サミットストア王子桜田通り店。DSCN9565.JPG8

昨年3月29日にオープン。
ワンフロア442坪のスーパーマーケット。
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店長の君和田貴信さんに会った。
いつもの中村聖さんが同席してくれた。
中村さんは広報室マネジャー。
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それから店内を案内してもらった。
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恵方巻と握りずしの売場。
このところ見た店の中で一番だった。
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土曜日の夕方でもあって、
たいへんな繁盛ぶりだ。
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「おためし下さい」のコーナーは、
相変わらずいい。
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君和田さんは、
部門を超えた食シーンを大切にしている。
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サミット随一の店長・君和田さん。
固い握手。
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中村さんにも入ってもらって写真。DSCN9957.JPG8
いい店長、いい店。

1日が楽しくなる。
ありがとう。

さて、日経ビジネスの「今日の名言」
失敗を嫌う上司に
提案をする気に
なりますか?
(濱口 道雄ヤマサ醤油会長)
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その通りだなあ。

「挑戦と失敗の意義を知り、それを日々、
楽しんでいる人間のところにこそ、
人材もアイデアも集まる」

政治家は絶対に、
ドロドロしたものを
持っていなければならないと思う。

安倍さんには、それがない。

実務家には、
ドロドロしたものは必要ない。
しかし挑戦と失敗の大切さを知ること、
そしてそれを楽しむこと。
これは必須だ。

サミットストアの君和田店長も、
失敗のことを語った。
仕事が楽しくて仕方がないようだった。

だからこそ今がある。

〈結城義晴〉

2018年01月26日(金曜日)

「楽天西友ネットスーパー」提携とWal-Mart州別ベストセラー

インフルエンザ大流行。
この1週間の極寒とは関係ない。

厚生労働省の調査発表。
1月15日~21日の患者数は、
全国の推計で約283万人。
前週から2倍近くの112万人の増加。

1医療機関あたり患者数は51.93人。

これも前の週から2倍近くに急増。

2018年第3週 (1月15日~2018年1月21日)
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厚生労働省は、
「警報・注意報発生システム」をもつ。

「感染症サーベランス事業」という。
インフルエンザ定点医療機関がある。
全国に約5000。

この医療機関において、
受診したインフルエンザ患者数が、
週ごとに把握される。

この患者数に基準値を設けて、
保健所ごとにその基準値を超えると、
「警報」や「注意報」が発生する。

「警報」レベルは、
大きな流行の発生・継続が疑われる段階。

「注意報」レベルには、
2つの場合がある。
⑴流行の発生前であれば、
今後4週間以内に大流行が発生する可能性。
⑵流行発生後であれば、
その流行がまだ終わっていない可能性。

その「警報レベル」とは、
1医療機関当たり患者数30人だが、
今週はその1.73倍。
強い警報レベルとなる。
なんと1999年以降最多である。

都道府県別に見ると、
44都府県で警報レベルを超えた。

1医療機関あたりの患者数は、
鹿児島が最も多くて86.53人。
第2が宮崎84.97人、第3が福岡83.99人、
第4が大分82.40人、第5が佐賀69.64人。

医療機関の数も影響しているだろうが、
九州にインフルエンザ蔓延の印象。

だから特に九州の店舗、小売企業は、
頑張ってほしいところだ。

ウイルスはA型のH1N1とB型が、
合わせて全体の8割超。

前者は2009~2010年に、
新型として流行したウイルスだ。

例年2、3月に出てくるB型も、
例年より早めに流行している。

複数の型のウイルスが同時に流行し、
患者数を押し上げている。

インフルエンザの予防注射も、
不特定多数の顧客を相手にする商売には、
必須の対策となる。

マスク、手洗い、うがいなど、
店舗や会社、そして家庭でも、
励行したいし、朝礼などで徹底したい。

さて、商人舎流通SuperNews。
楽天news|
ウォルマートと戦略提携/楽天西友ネットスーパー運営

楽天(株)の三木谷浩史会長兼社長と、
ウォルマートのダグ・マクミロンCEO。
握手して戦略的提携を発表した。

2つの合意。
第1は日本国内での提携。
楽天と西友が新会社を設立する。
「楽天西友ネットスーパー」を、
協働運営する。

今年の第3四半期中に事業を開始。
つまり7月から9月の間。

西友のリアル店舗から商品を配送する。
今年中にネット専用配送センターを開設。

第2は米国市場での提携。
北米の楽天のRakuten Kobo Inc.の商品を
米国ウォルマートが独占販売する。

電子書籍やオーディオブック、
そして電子書籍リーダーなど。

イオンの新中期計画で発表されたのは、
マーケットプレースを展開する戦略だ。

私はこの際に、
イオンと楽天とが提携するくらいの、
荒業が必須だと思っていたが、
楽天はウォルマートと組んでしまった。

もちろんアマゾン・ジャパン対策。

そのイオンのマーケットプレース、
そしてセブン&アイのオムニ7。
そこに楽天×ウォルマート西友が割り込む。

いや、イオンとセブンが、
ちょっと置いて行かれるという印象だ。

これでまたネットスーパーの競争が、
スピードアップしてくる。

そのウォルマートが米国で発表している。
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昨2017年の各州別の、
ベストセラーアイテム。
もちろんウォルマートの店頭、
ウォルマート・コムでの販売実績だ。
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ニューヨーク州は冷蔵庫。
意外に生活感丸出しの東海岸。

南部のテキサス州は、
大型の家が多いからだろうが、
大型スクリーン壁掛け用マウント。

カリフォルニア州は、
プロティン・パウダー。

ワシントン州は、
バニラ・フロスティング。
これは生クリームの一種だ。

西海岸は食べもので、
カリフォルニアが健康志向、
シアトル周辺は甘いもの。

コロラド州は、
ピーナッツ・チョコレート・キャンディ。
こちらもM&Mの甘いキャンディ。

ミネソタ州は、逆に辛いスナック菓子、
フレーミング・ホット・チートス。

シカゴのイリノイ州はなぜか消しゴム。

ラスベガスのネバダ州は、
犬のトリート(オヤツ)。
ニュー・メキシコ州はキャット・フード。

アラスカ州はRVと船などの不凍液。
ハワイ州はバービー・ファーマー人形。

面白い企画だ。

日本でもイオンやセブン-イレブン、
ローソン、ファミリーマートなど、
ナショナルチェーンは、県別に、
ベストセラー商品発表企画が展開できる。

それにしてもウォルマート×楽天。
こういったアライアンスは、
どんどん進む。

強いポジショニングを持つならば、
同盟関係や提携関係の中でも、
十分にアイデンティティを堅持できる。

それができなければ、
提携相手のポジショニングに、
のみ込まれてしまう。

ドン・キホーテとユニーは、
その典型的なパターンとなるだろう。
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ひどく寂しいけれど。

〈結城義晴〉

2018年01月25日(木曜日)

愛知県のプライムツリー赤池とイオンスタイル豊田を訪問

京大iPS細胞研究所の論文不正問題。
ノーベル賞受賞の山中伸弥教授が所長。

36歳の助教授が論文の図など17カ所で、
捏造や改ざんをした。

「見栄えをよくしたかった」
それが当該研究者の釈明。

iPS研究所も不正防止に努めてきたが、
「気がつくと形骸化していた」

毎日新聞「余録」は言う。
「真理を突き詰めもすれば、
ねじ曲げもする人間の性という
科学研究の難所である」

真理を突き詰める。
真理を捻じ曲げる。
どちらも同じ人間がやること。
それを人間の性(さが)という。

山中教授は所長としての責任を取って、
給与を全額寄付するという。

一方、日本カヌー連盟の事件。
ライバル選手の飲み物に、
禁止薬物を混入させて、
ドーピング検査で陽性とさせた。

朝日新聞の「視点」は、
「結びつかぬ人物像、悪質行為なぜ」と、
一方的な糾弾だけではない見解を示した。

「会う機会があればわかるが、
まじめで礼儀正しいしっかりした人だ」

ということはこれも、
人間の性と考えているのかもしれない。

「罪を憎んで人を憎まず」
孔子の「孔叢子」刑論の言葉。
罪人の心情は憎むが、
人そのものは憎まない。

新約聖書の「ヨハネ福音書」にも、
「罪を憎んでも人を憎まず」がある。

しかしそうはいっても、
「見栄えをよくする」だとか、
「気がつくと形骸化していた」とか、
「まじめで礼儀正しい」とか。

真理を捻じ曲げた言い訳を聞くほどに、
罪を憎まずにはいられない。
だがそれでも私たちは、
人を憎まずの心構えを、
どんなときにも忘れてはならないと思う。

ただし、事件を起こした当該者は、
断じて甘えてはならない。

そして自ら罪を憎みつつ、
真理を捻じ曲げてはならない。
どんな小さなことであろうとも、
二度と真理を冒とくしてはならない。

真理に対しては、
ひたすらストイックでありたい。

今日は今季最強寒波が日本列島を襲った。
東京都心の最低気温は氷点下4度。
1970年以来48年ぶり。

記録的な寒さの中、
新幹線で名古屋へ。

小田原あたりからの富士。
空気が澄んでいて美しい。 DSCN9784-1

富士市の手前から
富士の頂が再び現れる。DSCN9796-1

ひと月前に見た時よりも、
すそ野の雪が広がっている。DSCN9798-1

新幹線はこの雄大な山を回り込んで、
そのすそ野の優美な全景を見せてくれる。DSCN9803-1

頂上から筋状に伸びた雪。
冬の富士山。
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今日も感動した。

人間の性も小さく感じた。

名古屋に到着すると、
地下鉄東山線で日進市の赤池へ。
「プライムツリー赤池」
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昨年11月24日にグランドオープン。
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ディベロッパーは、
㈱セブン&アイ・クリエイトリンク。
核店舗は(株)イトーヨーカ堂。
今回はスーパーマーケットでの出店。
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セブン&アイとしては、
東海地方で初となるショッピングモール。
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敷地面積は約4万4700㎡、
店舗面積は約4万3600㎡。
建物構造は1階から4階まで。
テナントは約180店舗。

1階はイトーヨーカドーを中心に、
無印良品とユニクロ。
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2階はビック×コジマとGUやライトオン、
ABCマートなどアパレルと服飾。
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3階は赤ちゃんホンポと紀伊国屋書店。
そして4階にはシネマコンプレックスで、
約1800席ある。

「プライムツリー赤池」は、
その名のとおり「プライム=極上」。
したがって郊外のモールとしては、
百貨店のような内外装のデザインで、
価格帯、商品構成もアップスケール型。

1階から3階まで「フードホール」を設けて、
さらに話題を集めたショップが、
期間限定で出店する。
つまり、ポップアップストアである。

目玉はサービスカウンター。
ここにAI接客ロボットが、
1人というか1台というか。
話しかけると、
にこやかに答えてくれる。DSCN9850-1
新しい試み満載の商業集積だが、
果たして成果は上がるのだろうか。

日進市赤池からさらに豊田市へ。
イオンスタイル豊田。

こちらは1975年開業の箱型総合スーパー。
それを全面建て替えして、
昨年9月7日にオープン。

今日は井上良和店長の取材。DSCN9867-1

2時間ほど話を聞いた後、
店内を案内してもらった。DSCN0084.JPG7

井上店長が1年半ほど先乗りして、
マーケットリサーチをして、
店舗コンセプトやフロアレイアウトなど、
自ら考案した店だ。DSCN0090.JPG8
私はイオンスタイルの「総合」は、
この店によって、
新しい局面を迎えると感じた。

詳細は月刊商人舎2月号へ。

最後に井上店長を囲んで、
イオンリテール㈱広報部のお二人と写真。
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吉田和弘さんは、
経営企画本部広報部マネージャー。
川瀬智子さんは、
東海・長野カンパニーの広報担当。

ありがとうございました。

セブン&アイのモールと、
イオンの箱型総合スーパー。愛知県ではこれに、
ドン・キホーテと連携したユニーが、
三つ巴の総合競争を展開する。

いずれの店も真摯に、
自分の真理を追究してもらいたいものだ。
真理を捻じ曲げてはならない。

〈結城義晴〉

2018年01月24日(水曜日)

小売3業態の停滞感と「ゆでカエル」の“No rain, no rainbow”

今夜は快晴の夜空。
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上弦の月が美しい。
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昨2017年の業態別売上実績が、
それぞれの協会から発表されている。
商人舎流通SuperNews。

12月百貨店|
師走既存店0.6%減/2017年5.9兆円・雑貨牽引で0.1%増
12月スーパーマーケット統計|
2017年既存店0.4%増/12月既存店回復
12月コンビニ統計|
既存店0.3%減/2017年総売上高10.7兆円1.8%増

総合スーパーは、これから発表される。

だが3業態は大きな成長が見られなかった。
つまり小売業全体が成熟化している。

一番歴史の古い百貨店は、
世界中の流通先進国で衰退業態である。

それでも昨年の百貨店既存店は、
0.1%増。

スーパーマーケットは波の少ない業態で、
景気が良くてもそんなに伸びないが、
消費低迷期にもそんなに落ちない。

昨年の食品スーパー既存店は、
0.4%増。

コンビニは最も新しい業態で、
現在のマーケットリーダーだ。
しかしコンビニ既存店は、
0.3%減。

一方、日本の景気動向は、
昨2017年12月段階でも、
61カ月連続上昇。

有名な「いざなぎ景気」は、
1965年11月から1970年7月まで、
57カ月間続いた。

さらに史上最長の「いざなみ景気」は、
2002年1月~2008年2月の73カ月間。

今年を通してこの好況が続けば、
「いざなみ超え」となって、史上最長。

このことは、
月刊商人舎1月号に書いた。

しかし、その好況の2017年の1年間。
コンビニ既存店は0.3%減で、
百貨店も食品スーパーも、
伸びたとはいえ0.1%と0.4%。

しかも小売業は深刻な人手不足。

この景況と消費のアンバランスをこそ、
この1年間、自覚しておかねばならない。

最悪を覚悟して、
最善を尽くす。

さて今日は1日、
横浜商人舎オフィス。
午後3時に川勝利一さん来社。
商人舎エグゼクティブコーディネーター。

最近のスーパーマーケット業界。
全国の企業動向を徹底的に話し合った。

ヤオコー、ベルク、ベイシア、
ツルヤ、バロー、カスミ、
ハローデイ、タイヨーなどなど。

川勝さんは経営者に直接会って、
現場からの視点で、直言する。

最近の言葉は、
“No rain, no rainbow”
「雨降らずして、虹は出ず」

それこそ昨年の小売業態そのものだ。

その後、夕方、
染谷剛史さんが来訪。
ナレッジ・マーチャントワークス㈱、
略してKMWの代表取締役社長。

昨年3月1日に創業。
人材の採用と能力開発の会社。

私のキーワード「知識商人」を、
英語にして社名にしてくれた。
10カ月が経過して、
奮闘しながら成果が上がってきた。

その報告をしてくれた。

川勝さんとも合流して、
3人で熱談。
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染谷さんは月刊商人舎1月号に、
寄稿してくれた。

タイトルは、
人手採用対策最新6成功例
「いかに人を採用し定着させるか」

そのあと、商人舎近くの柳瀬。
酒を一滴も飲まない川勝さんの独演会。

実に有意義な時間だった。

さて、日経新聞電子版「経営者ブログ」
丹羽宇一郎さん。
伊藤忠商事前会長にして、
初の民間出身中国大使だった。

タイトルは、
「議論することへのアレルギー症状 」

いきなり断ずる。
「日本の政治が停滞しています」
まるで小濵裕正さん。
日本チェーンストア協会会長が内定した、
(株)カスミ会長。

「政治家の動きは政局ばかりで、
政策を争う政治になっていません」

丹羽さんが一番懸念しているのは、
国民の間に議論をすることへの
「アレルギー症状」が出ていること。

例えば憲法改正論議。

「三権分立により憲法を変える動きを
始められるのは立法府である国会です」

その通り。

「行政府の長である総理大臣では
ありません」

別に丹羽さんは、
憲法改定反対を唱えているわけではない。

議論は深めねばならない。
それが進まないのは、
この「アレルギー症状」にある。

2012年、民主党と自民党・公明党との間で
「社会保障と税の一体改革」について、
3党合意が結ばれた。

しかし「消費税増税は、
2度にわたって延期」

「世界一の借金を抱え、
高齢化も進む日本で
財政健全化の答えが見えてこない」

「3党合意からすでに5年がたっています」

「時の政権への文句や批判への
アレルギーがあるとしたら問題です。
口を開いて物を言うと批判されるため
アレルギーが起きるとしたら危険です。
沈黙は賛成になってしまうからです」

賛成だ。

そして現在の日本に対する警鐘。
「全てにわたりぬるま湯に浸る
ゆでカエルになっていないでしょうか」

「議会民主制なのですから
国会議員がそれを代表して訴え、
国民に問うていかなければいけません。
メディアや有識者ももっと声を上げて、
公約は一度言って終わりではなく、
何度も繰り返して言い、
議論し実行することが肝要だと思います」

この「ゆでカエル」状態は、
国会議員やメディア、
有識者だけではない。

経営者や実務家にも、消費者にも、
蔓延している。

もちろん私自身の中にも、
「ゆでカエル」がいないとは思わない。

そこで丹羽さんや小濵さん、
そして川勝さんの言葉が、
とても重いものとなる。

“No rain, no rainbow”
「雨降らずして、虹は出ず」

だから最悪を覚悟して、
最善を尽くす。

〈結城義晴〉

2018年01月23日(火曜日)

安倍首相施政方針の「働き方改革」と「現物何物なりや」

昨日1月22日の記録的な大雪。O
東京都心などに大雪警報が発令された。
2014年2月14日以来、約4年ぶり。

関東甲信・東海地方で40㎝、
関東地方南部で20㎝、
近畿地方で20㎝。

毎日新聞「余録」。
「南岸低気圧」による雪がもたらした、
劇的な歴史的事件を取り上げた。

赤穂浪士の忠臣蔵。
元禄15年12月14日は、
西暦1703年1月30日だった。

桜田門外の変は、
当時の桃の節句の雪だが、
新暦で3月24日。

2・26事件は、
それこそ2月26日。

「いずれも冬から春先に、
列島南岸を発達しながら東進する低気圧」
かつては「台湾坊主」と呼ばれたが、それが大雪を降らせる。O

朝日新聞「天声人語」は、
擬態擬音語を取り上げた。

雨は「しとしと」降る。
風は「びゅうびゅう」吹く。

「では雪は。『しんしん』か。
いやいや『こんこん』だろう」

国語学者の若井勲夫さんの説では、
「来む来む」が正しい。

「『雪よ降って来い』の意味だと思うと、
雪だるまや雪合戦に興じる
子どもの実感に沿うかもしれない」

ちなみに小学唱歌では、
昨日のブログにも書いたが、
「雪やこんこ、あられやこんこ」で、
「こんこん」ではない。

天声人語、間違い。
O

一夜明けて、快晴。
雪がまぶしい。
O

みなとみらいは白く霞む。O

今日は午後1時から夕方までロングラン。
商人舎web会議。DSCN0015.JPG78
5年前の5月、月刊商人舎の発刊とともに、
websiteの商人舎magazineを創刊した。

5年を経過して、
大リニューアルを敢行する。

全員が燃えている。DSCN0017.JPG7
ズラリ揃って左から、
Webコンサルタントの猪股信吾さん、
Facebook研究家の内田憲一郎さん、
㈱プラージュの長谷川温子さんと、
岩田幸大さん。

商人舎の鈴木綾子。
写真は亀谷しづえ。

よろしくお願いします。

さて、コンビニに異変。
商人舎流通SuperNews。
12月コンビニ統計|
既存店0.3%減/2017年総売上高10.7兆円1.8%増

商人舎も指摘し続けているが、
日経新聞も取り上げた。
「コンビニ3年ぶり減収」

日本フランチャイズチェーン協会の発表。
2017年の上位8社の既存店売上高は、
2016年を0.3%下回って、3年ぶりの減少。
客数は1.8%減で2年連続ダウン。

2017年の既存店売上高は9兆4738億円。
12月まで7カ月連続でマイナス。

客数ダウンは12月まで22カ月連続。

しかし新店を含めた全店ベースは、
10兆6975億円で1.8%増。
総客数は0.7%増の173億327万人。

国民1人当たり年間136回、
月間4.5回、週間2.6回の来店となる。
赤ん坊も後期高齢者も含めた数字だから、
これはもう最大の小売産業だが、
それが目減りし始めた。

つくづくと思う。

どんな産業、
どんな業態にも、

ライフサイクルが
あるのだと。

日経新聞は書く。
「コンビニ同士に加え、
ドラッグストアとの競合も激しく」

しかしeコマースの台頭と、
スーパーマーケットの健闘は、
見逃しにはできないだろう。

日経電子版「経営者ブログ」
鈴木幸一㈱IIJ会長。
インターネットの育ての親。

タイトルは、
「リーマン・ショック以来の出来事」

何がリーマン・ショック以来なのか。
「NHKを含めてテレビ局が、
50位以内に入らなかったのは」

学生の就職先人気ランキングの話。

元NHK番組プロデューサーの友人の言。

「新聞やテレビというマスメディアに
未来を感じなくなったのか、
長時間労働の典型のように思われたのか」

「いまの学生さんの志向が、
明らかに変わった
象徴のようなものかもしれない」

同感。

「月曜日の朝、
金曜日までの着替えを持って家を出て、
ビジネスホテルに泊まり続け、
金曜日に家に戻るという、
女房にあきれかえられるような生活」
これも元NHKプロデューサー。

そこで鈴木さんの考察。
「労働者不足が深刻な
建設業、システム産業は、
膨大な数の2次、3次の
下請け事業者によって支えられている」

深刻なのは、
小売業、サービス業だけではない。

下請けに支えられているのは、
テレビ会社も同じ。

そして下請けの制作会社は、
長時間労働が日常となっていて、
ますます人が来ない。

昨日の安倍晋三首相の施政方針演説。
明治時代の山川健次郎の言葉を引用。
「国の力は、人に在り」

新政府に歯向かった白虎隊の一員ながら、
東京帝国大学総長に登用された。

この言葉自体には賛同を惜しまない。

そこから安倍演説は展開される。
⑴働き方改革
⑵人づくり革命
⑶生産性革命

もちろんこれらのイノベーションが、
必須であることは論をまたない。

しかし「国の力」となる「人」は、
この3つの方針から生まれるか。
それこそが問題だ。

鈴木幸一さん。
「働き方改革の流れを支えているのは、
残業や長時間労働を嫌う若者の
働くことに対する意識の変化が
世論として形成されているからなのだろう」

その通り。

だが「働き方改革」の若者の人材論は、
著しく国際競争力を低下させはしないか。

「日々競争といったITの先端分野は、
プロ野球みたいにエンジニア一人ひとりに
個人事業主になってもらって、毎年、
契約更改という形にするほうがいいと思う」

これは超大企業で労務・人事担当だった、
鈴木さんの友人の言葉。

「組織人としての働き方や
生き方を選択する人間は、
個人事業主ではない従来の形でいいし、
ナンボでも働いて能力を伸ばして、
正当な対価をもらいたい人間は、
個人事業主となったほうが、
お互いのためにもなる」

さらに、
「楽な道を選択した人間に、
期待以上のアウトプットを
要求するのが、無理なのだよ」

鈴木さんの結論。
「競争の激しい世界をさて置いて、
いつまでも、平均的なシアワセを
享受し続けることが可能かどうかを、
少しは疑ってみるのも、
大切なことかもしれない」

私は思う。
一国の首相の方針は、
「平均的なシアワセ」を追って、
耳に心地よいだけではいけない。

夏目漱石全集の中の狩野亨吉の言葉。
「現物何物なりやと観察する。
其の観察が徹底すればするほど、
現実何物の性質が明(か)に分かって来る。
従って之を改変する具体案も
できるということになる」

鈴木さんの結びの言葉。
「現物何物なりやを、
徹底して観察することは、
言うまでもなく難しいのである」

安倍晋三首相には、
この「現物何物なりや」を、
徹底的に観察する姿勢が望まれる。

そうすれば、一方的に、
ポピュリズムに陥ることはない。

私は安倍さんより年上だし、
大雪の翌日だから、
敢えて一言。

「現物何物なりや」である。

〈結城義晴〉

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