結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年09月27日(日曜日)

ジジとお父さんの休養[日曜版2015vol39]

ジジです。
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ヨシハルおとうさん、
ねてます。

一日中。
ベッドで。

だから、ボクも、
ひとりで、ねてます。
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きょうは、ここが、
ボクのベッド。
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せまいところ、
すきなんです。
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おとうさんは、ちょっと、つかれた。
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ノドがいたい。
セキがでる。
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だからうちのなかでも、
マスクしてます。
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あしたはフクオカ。
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だいじな基調講演。
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原稿もかかなければいけない。
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マガジンもつくらなければいけない。
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そして、講演。
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だから、きょうは、
おうちをいっぽもでずに、
やすんでいます。
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だから、ボクも、
いっしょに、やすんでいます。

〈『ジジの気分』(未完)より〉

2015年09月26日(土曜日)

牛丼3社[300円絶対価格]一斉値引きのLike or Dislike

昨夜、滋賀県の彦根から帰って、
喉が痛いし、咳も出る。
夏の疲れが出たか。

ほんとうに久しぶりのこと。

季節の変わり目。
みなさんも、気をつけて。

それでも今日は、
朝から横浜商人舎オフィス。

月刊『商人舎』10月号の座談会。
このところ、座談会に凝っている。

一人で考えて、論文など書くのもいい。
取材して記事を書くのもいい。
しかし数人の専門家が集まって議論し、
それぞれの知見をもとに、
協力して結論を導き出すのもいい。
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私の隣から反時計回りで、
アイダスグループ代表の鈴木國朗さん。
ブルーチップ㈱取締役の中野茂さん、
第一営業統括部長兼第一開発本部部長、
兼とくし丸事業部長。
同営業企画本部本部長の鍋島丈夫さん。

むこう側の私の隣が、
㈱バウコミュニケーションズの野藤邦彦さん、
東京支社戦略企画部部長兼マーケティング室室長。
同・古川学さん、第2事業部第2営業企画。

3時間も議論して、
実に面白い内容になった。

良いこと、悪いこと、
ああでもない、こうでもない。
語り合うのはいい。

そういえば、
facebookのCEOマーク・ザッカーバーグ。
「いいね」ボタンは気軽に参加できる、
実にいいアイデアだが、
さらに「よくないね」ボタンも導入する方針を出した。

英語で「いいね」は「Like」、
「よくないね」は「Dislike」。

近く、試験運用が始められる。

ザッカーバーグの説明。
「Dislike」ボタンは、
「悲しみなどを共有するためのもの」。
投稿内容をおとしめたり、
否定したりするものではない。

座談会でも、
LikeとDislikeをどんどん連発して、
議論を行ったり来たりさせてよい。

さて、ファストフード業界が慌ただしい。

特に三占の牛丼業界の値引き。

東洋経済onlineに、
「牛丼3社が一斉値引き、
安値競争に逆戻り?」

きっかけは、今や、
マーケットチャレンジャーの吉野家。
「今だけ牛丼並盛300円セール」を、
10月1日から1週間展開する。

吉野家の牛丼並盛は380円だが、
それをきっちり300円にする。

この吉野家のキャンペーンは、
期間限定だけではなく、
地域限定でもある。

西日本地区の235店。
全体約1200店の2割程度。

この期間・地域限定値引きの要因の一つは、
地域会社からの声。

吉野家ホールディングスは現在、
地域ごとの事業運営を推進している。
イオンリテールが、
カンパニー制を敷き始めたのと似ている。

今年6 月には関西吉野家が発足したが、
その中で、西日本地区の各地域会社から、
割引販促の要望が寄せられた。

それに応えたもの。

しかし、吉野家は、
その声を実験に活かそうと考えた。

実験の意図は、
「牛丼300円」の絶対価格は、
存在するのか。

吉野家は昨年12月、
並盛300円を380円に値上げした。

大義名分は牛肉価格の高騰。

しかし客数は、
値上げ後8カ月経過した今年7月まで、
10%以上のマイナス。

河村泰貴社長の7月のコメント。
「“絶対価格”を求める層、
すなわち『牛丼並盛は300円以下』を望む方が
一定数いることがわかった」

今回の値下げは、この「絶対価格300円」の、
テストマーケティングの意味がある。

そこで、吉野家は、
地域限定・期間限定の値引きを、
プレスリリースした。

この吉野家に反応したのが、
マーケットリーダーのすき家。
ゼンショーホールディングスの事業会社。

こちらは興津龍太郎社長が、
9月25日に緊急記者会見。

9月29日~10月8日までの期間限定、
牛丼並盛を税込み350円から290円へ。
60円引きで、300円切り。

全国1960店全店展開。

すき家は吉野家から遅れて、
今年4月に並盛を、
291円から350円に値上げしている。

結果、4月~8月までの既存店客数は10.8%減。
もちろん客単価は11.1%増。

つまり、行って来いで、
既存店売上高は前年同期比0.9%減。

そこに、吉野家のプレスリリース。

すき家はそれに反応して、
翌日、社長の記者会見。

すると、マーケットフォロワーの松屋。
すき家の発表から3時間後、
「プレミアム牛めし」380円を、
10月15日~22日の期間限定で、
50円引きすると発表。

これはいかにも、
フォロワーらしい対応。

しかしそこで、
「3社一斉値引き」の構図ができあがった。

もちろん、背景にあるのは、
米国産ショートプレート部位の値下がり。
昨年秋に1キロ1000円を突破したが、
今年の8月後半から9月上旬は、
500円台後半から600円台前半。

問題は今後の展開にある。

第1に、果たして「牛丼絶対価格」は、
存在するのか。

そして第2に、それが、
300円という価格ポイントなのか。

そして第3に、各社の牛丼は、
コモディティアイテムなのか。
それともノンコモディティとなるのか。

それはテストマーケティングを意図した吉野家が、
結論を出すのだろう。

そしてもし、絶対価格があるとして、
それが300円だとしたら、
吉野家は企業生命をかけて、
ここに挑戦すべきだろう。

その覚悟があるかどうか。

そしてもし、絶対価格を堅持しても崩れない品質と、
その利益構造が出来上がったら、
マーケットリーダーの地位に
戻れるかもしれない。

一方、吉野家に反応したすき家は、
マーケットリーダーらしく、
全方位戦略を採った。

フォロワーの松屋が続いた。

吉野家・河村社長のコメント。
「輸入牛肉は現地相場や為替動向など、
さまざまな要因で決まる」

すき家本部の興津社長は、
「値引き価格を据え置くことはない」と明言。

こちらは期間限定の販促と考えている。

東洋経済の又吉龍吾記者は結論づける。
「恒常的な値引きで
消耗戦を繰り広げるのではなく、
独自性の強い商品を打ち出すことで、
客単価と客数の回復を図るのが本筋」

しかしこれは業界全体からの発想だ。
この発想はマーケットリーダーに味方することになる。

だから牛丼300円戦争は、
吉野家の動静にかかっている。

結城義晴著『message』から、
「一番の人気」。

たいていの場合、幸運とは、
神から与えられるものでも、
自分で勝ちとるものでもない。

相手に恵んでもらうものである。
人気も、敵の過失によって、
ころがり込んでくるものなのだ。

人気を維持すること。逆転すること。
それができるのは、謙虚に、
実力と人気の力関係を知る者だけである。

人気とは、「Like」or「Dislike」。

そこにかかっている。

〈結城義晴〉

2015年09月25日(金曜日)

平和堂アメリカ研修・第10回事前勉強会と第9回報告会

「初秋のこの時期に咲くキンモクセイ」
ふっと、あの香りがしてくる。

日経新聞『春秋』が取り上げた。

「小枝に鈴なりの花は、
開く4、5日前に強い香りを放ち、
1週間で散ってしまって
地面に鮮やかな模様を作る」

強い香りが、遠くから漂ってくる。

秋です。

さて日経新聞『投資情報』欄。
「イオン系食品スーパー5社、
最終損益を上方修正」

マックスバリュの、
西日本、東海、中部、九州、東北。
その上半期決算(3~8月)は、
業績予想を上方修正。

記事には、こうある。
「仕入れの権限を
イオン本体から各社に委譲し、
地元密着の商品を充実させた結果、
売上げが伸びた」

半分は当たっているが、
半分は当たっていない。

共通すべき商品と、
そうでない商品を仕分けした。

コモディティはイオンの総合力を活用し、
ノンコモディティはそれぞれに地域性を追求する。
その塩梅を変えたということ。

それがチェーンストアだ。

さらに「店舗の改装効果も
既存店の販売を増やした」

これは妥当な分析。

マックスバリュ西日本は、
上半期売上高1379億円(前期比2%増)、
東海は1089億円(同5%)、
中部は866億円(同6%)、
九州は764億円(同6%)、
そして東北は579億円(同2%)。

利益は全5社が予想を上回る決算。

例えば西日本の半期決算は、
連結最終損益が6億5800万円の黒字。
前年同期は2900万円の赤字だった。
今期も従来予想を1億6800万円上回った。

ここで考えること。

第1に、スーパーマーケット業態の粘り強さ。
生活に密着したビジネスモデルだということ。

第2は、地方にも消費増税の割高感が、
やっと消え始めたということ。

全国の地方企業にも、
スーパーマーケットチェーンにも、
これは朗報だ。

さて、昨日から滋賀県彦根市。
㈱平和堂。
アメリカ研修事前勉強会&報告会。

朝10時前に、まず社是の唱和。
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そして午前中、事前講義。DSCN9305-1

2011年の夏から始まって、
毎年2回開催。
この秋で10回目。DSCN9309-1

夏原平和社長、平松正嗣専務を始め、
役員、幹部、ミドルマネジメント。
これまでで総勢401名となる。DSCN9313-1
同じルート、同じ企業を視察し、
同じ講義、同じ理論、同じセオリーを学ぶ。

見方、考え方を一致させ、
全員でイノベーションに取り組む。

それが成果を上げてきた。DSCN9315-1
私は目いっぱい語って、
12時きっかりに終了。

ランチは、これもゆっくりと。DSCN9316-1
右から夏原平和社長。
夏原行平専務専務取締役、
店舗営業本部長兼営業統括副本部長。、
夏原陽平取締役、
営業推進室長兼経営戦略室統括。

午後は、この夏に、
第9回米国研修をしたチームからの報告会。DSCN9321-1
この場には夏原社長をはじめ、
全幹部と商品本部長、地区マネジャーなど、
ほぼ全員が集まる。

もちろん全員が同じ研修を経験している。

そして6つのチームが、
研修後に帰国してから、
それぞれ現場で行った成果を発表する。
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アメリカで学んだことをベースに、
何を考え、日本で何を変え、
どんな成果を上げたか。
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その一つ一つのアクションに対して、
質問や意見がどんどん寄せられる。
そのやり取りを、
次の派遣チームのメンバーが聞いている。DSCN9330-1

専務の夏原行平さんの質問。DSCN9335-1

そして社長の夏原平和さんも質問と意見。DSCN9340-1

鋭い質問に対して真摯に答え、
再度、対応策をコメントする。
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今回は具体的なアクションが多かった。DSCN9344-1

商品の改革、売り方のイノベーション、
プレゼンテーションの工夫、クレンリネスの改善、
そしてオペレーションやマネジメントの変革。DSCN9346-1

それぞれの視点から、
そしてチームごとのディスカッションから、
改革は多岐にわたる。DSCN9348-1

2チームの質疑が終わると、
私が講評する。
それを3度繰り返して、
6チームの発表と質疑が終わると、
最後にまた、私の講評。DSCN9355-1

都合9回の研修の成果は、
このところの平和堂の新店、改装店に、
如実に現れてきている。DSCN9356-1
それが何よりうれしい。

今回の最後のまとめは、
ホッケースティック・カーブを用いた。DSCN9360-1
ご苦労様でした。

しかし、まだまだです。
これからです。

そして第9回の団長からまとめ。
田淵寿取締役商品本部長。DSCN9363-1

さらに最後の最後に夏原社長の総評。DSCN9366-1

夏原さんの言葉は、
第9回派遣団メンバーの心に響いた。
この秋の第10回派遣団には励みとなった。DSCN9372-1

ここで一応、解散。

しかし秋の研修団メンバーは、
6つのチームごとにディスカッションして、
それぞれのテーマを決める。
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その6チームの班長のテーマ発表を聞いて、
私から講評。
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11月中旬が、
記念すべき第10回平和堂米国研修。
これまで以上の成果を上げよう。
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そして団長・副団長と写真。
私の隣が団長のSM営業部長・木村武さん、
副団長のビバシティ支配人の藤田慎平さん。DSCN9388-1
大いに楽しんで、
そのうえで成果を上げましょう。

一方、別室では、
第9回派遣団の懇親会。

田淵団長の乾杯の音頭。DSCN9377-1

最後に全員集まって、記念写真。DSCN9389-1

恒例のハトッピー・ポーズ。DSCN9390-1

決まりました。DSCN9391-1
講評でも言ったけれど、
まだまだ終わらない。

こまかく、きびしく、しつこく、なかよく。

よろしく。

〈結城義晴〉

2015年09月24日(木曜日)

セブン&アイのomni7とインテルのIoTと平和堂での交流

シルバーウィークが明けた。

街も、電車の中も、道路も、
なんとなく混んでいて、
活気が戻った。

しかし今年は9月20日が彼岸入り、
9月23日が彼岸の中日で秋分の日、
そして9月26日が彼岸明け。

つまり土曜日まで、彼岸が続く。

この時期に訃報が相次ぐ。
中村勝広氏が逝った。
阪神タイガースゼネラルマネジャー。
66歳。

私が早稲田大学に入った年に、
その早稲田の主将から、
阪神にドラフト2位で指名されて、
その後、堅実な二塁手として活躍。

関西の阪神やオリックスで、
監督、ゼネラルマネジャーを務めた。

それから女優の川島なお美さん、逝去。
胆管ガンで入院していた。
ガンとの闘いは壮絶だった。
54歳。

若い。惜しい。

謹んで哀悼の意を表したい。

さて、omni7が派手に宣伝された。
「オムニセブン」と呼ぶ。
セブン&アイ・ホールディングスの通販サイト。

小売流通業として、イオンに次ぐ第2位。
セブン-イレブンの加盟店売上高を加算すると、
10兆円を超える日本最大のグループ。

11月1日にそのグループ横断サイトをスタートさせる。

そごう西武の百貨店、
イトーヨーカ堂の総合スーパー、
ヨークベニマル、ヨークマートの食品スーパー、
そしてセブン-イレブンのコンビニ。
さらにロフトや赤ちゃん本舗、
バーニーズ・ジャパンから、
ニッセンまで。

これらが扱う180万品目を、
このサイトから購入することができる。

特にセブン-イレブンの店頭に、
専用注文端末が置かれ、
受け取りや支払い、返品・返金に対応する。

コンビニで受け取る場合、送料は無料。

強みは何と言っても、
全国1万8000店のセブン-イレブンの、
店舗ネットワーク。

だからネーミングもomni7。

Eコマースとリアル店舗を効果的に連動させる、
「オムニチャネル戦略」は、
「あらゆるチャネル」を意味するが、
セブン&アイはコンビニ店頭が圧倒的に強いから、
「コンビニ&ネット主力型オムニチャネル」
ということになる。

かつて月刊『コンビニ』を創刊した身としては、
すぐに、思ってしまう。
セブン-イレブンの店頭がまた、
忙しくなるなぁ。

ずいぶんとオーナーや店長に、
話を聞いたものだ。

関東地区の7000店では、
サイトスタートとほぼ同時に、
即日配送サービスも始まる。

顧客は朝7時までに注文する。
当日の午後7時以降に商品が手に入る。
送料は300円。

もちろん順次、全国展開される。

現在、セブン&アイは複数のサイトを展開している。
中枢は通販サイト「セブンネットショッピング」、
そこにイトーヨーカ堂のネットスーパー、
セブンミール、そごう・西武の「e.デパート」、
さらにニッセン・オンライン。
チケットぴあも傘下にある。

omni7はこれらのサイトから、
商品を横断的に集めて展開する。

それぞれのサイトは存続させる。
しかし顧客のIDは、当然ながら、
切り替えつつ、順次統合。

2014年度のネット売上高は約1600億円。
2018年度には扱い品目を600万に増やし、
年商1兆円を目指す。

さらに提携交渉が続けられているユニクロも、
やがてセブン-イレブンの店頭で、
商品の受け取りや交換、
返品、返金ができるようになるはず。

今日の日経新聞『ニュース一言』に、
インテル日本法人社長の江田麻季子さん。

こちらは「IoT」を強調する。
Internet of Things。
あらゆるモノがネットにつながるのがIoT。

今年のハーバード・ビジネス・レビュー 4月号が、
「IoTの衝撃」というタイトルで特集した。

「例えば小売店で商品棚のセンサーが、
客の目の動きから売れ筋を予測するような技術」

「インターネットに接続する機器が、
今後5年で現在の3倍強の500億円台に増える」

江田さんはコメントする。
「多種多様なセンサーが集める膨大なデータは、
革新的なビジネスを次々と生むだろう」

omni7は、やがて、
IoTともつながっていく。
間違いない。

さて、今日は夕方から、
滋賀県彦根へ。

彦根といえば、平和堂。

右から平松正嗣さん、
田淵寿さん、福嶋繁さん。
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平松さんが専務取締役営業統括本部長、
田淵さんは取締役商品本部長兼衣住統括、
福嶋さんは取締役食品統括兼一般食品事業部長。

みんな私と一緒にアメリカで勉強した同志。 IMG_6674-5
心から打ち解けて、
チェーンストア論を語り合った。

このチェーンストアの世界にも、
オムニチャネルやIotが凄い勢いで、
入りこんでくる。

しかしそれでも、
大切なのはまず人であり、
それから情報であり、
金融であり、物流である。

〈結城義晴〉

2015年09月23日(水曜日)

秋分の日、イオンリテール取材とイオンモール幕張新都心

秋晴れの秋分の日。

祝日である。
同時に、1年を四等分して、
その一区切りがついた。
そんな感慨が深い。

秋分の正反対が春分。
秋分から八分の一行くと立冬。
四分の一進むと冬至。

少しだけ冬を意識させてくれる。

砂の如き雲流れ行く朝の秋
〈明治29年 正岡子規〉

さて私は京葉線に乗って、海浜幕張へ。
そしてイオンタワー。
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祝日は正面玄関が閉まっていて、
通用口から中へ。

イオンリテール㈱の広報のみなさんが、
集まってくれて、話を聞く。DSCN9259-1

内容は、秘密。

1時間半ほど、
最新の取り組みを聞いて、
私の意見も言い、
いい感じ。

最近の取材は、
ただ聞くだけでなく、
ディスカッションになる。

それが互いにいい効果を発揮する。

最後に写真。DSCN9286-1

右から三宅香さん、
井関定直さん、
一海徳士(いっかいのりひと)さん、
そしお世話になりました、鈴木茂伸さん。DSCN9290-1
三宅さんはイオンリテール執行役員広報部部長、
井関さんは南関東カンパニーの
ビジネスイノベーションチームリーダー。
一海さんも南関東カンパニーの、
コミュニケーション部広報グループマネージャー。
そして鈴木さんは、
コミュニケーション本部広報部の、
シニアマネージャー。
ありがとうございました。

その後、当然ながら、
イオンモール幕張新都心へ。DSCN9292-1

シルバーウィーク最終日とあって、盛況。DSCN9297-1

イオンスタイルストア1階の食品フロアも、
ずいぶんと変わっていた。
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いい方向へ。

このショッピングセンターを特集したのは、
月刊『商人舎』2014年1月号。
【特集】イオンモール幕張新都心
次世代型超巨大モールとフューチャーGMSを全裸にする!!

http://magazine.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2014/01/aeon_201301_cover.jpg
オープンしたのが2013年12月20日。

それから1年と9カ月。

ショッピングセンターも店舗も、
常に進化しなければいけない。

なぜなら第一に、
最初に登場した売り場が、
顧客の方にどんどん近づいていくからだ。
第二に、その顧客自身の生活が、
日々、革新されていくからだ。

店や商業集積は、
顧客の生活に近づきつつ、
ちょっとだけその先を読みながら、
二重に変化していく。

それがない店は、
時代のスピードから、
置いてきぼりをくってしまう。

長いこと店を見てきた。
流通ジャーナリスト歴も、
そろそろ40年。

だから私には、それがわかる。
それしかわからない、
といった方がいいかもしれない。

あの特集では、
岡田卓也名誉会長にインタビューした。
http://magazine.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2014/01/2be772bc2895b9bcd4219c8474ee9273.jpg
「商いは変わるが、理念は変わらない」

われながら、いいタイトルだなあ。

この時の岡田さん。
「現実は絶えず変わっていきます。
ですから商売もその変化に
合わせていかなくてはいけません」

「お客さまがいないと商売はやっていけません。
ですから重要なのはお客さまの動向を
どう読むかという
ことだけです。
店舗のないインターネット販売でも、
お客さまさえいれば商売は成り立ちます」

「イオンの理念の中心は『お客さま第一』です。
イオンは小売業をまず『人間産業』と考えます。
客さまも人間、
小売業に携わる私たちも同じ人間です。
それから『平和産業』であり、
『地域産業』であ
ると考えます。
そして、絶えず革新をし続ける
企業集団であろうとします。
これがイオンの理念で、
いつ
の時代でも変わることはありません」

さて現在のイオンモール。
1階のイオンスタイルストアの脇に、
冷凍食品の専門店がある。
ルージュエブラン。
ROUGE ET BLANC。
フランス語で「赤と白」。
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この中にフランスのピカールの売り場も入っていて、
ずいぶんと進化の跡がみられる。
素晴らしい。

しかし、まだまだです。

この店に関しても、その1年後に検証した。
月刊『商人舎』2015年1月号の[特別企画]
フランス冷食専門店ピカール深堀り研究①②

フランスまでフードコーディネーターを派遣して、
取材し、買い物し、試食して、
体験記にした。
http://magazine.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2015/01/CIMG5761.jpg

こうしてみると、
Web商人舎magazineは、
実に便利だ。

いつでもどこでも、
すぐに過去の記事を検索して、
再学習することができる。

購読申し込みは、
こちらまで

2階では衣料品の半額バーゲンに、
顧客が群がっていた。
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ショッピングセンター全体では、
WAONポイント5倍セールを展開。DSCN9299-1

このショッピングセンターは、
第4次増床計画まである。

真ん中にコストコがあって、
漁夫の利を得ているが、
それも商業集積の魅力を倍増させている。

秋晴れの秋分の日。

一日中、幕張新都心にいて、
存分に楽しんだ。

ありがとうございました。

〈結城義晴〉

2015年09月22日(火曜日)

総合スーパー大量閉店時代と花王・澤田道隆の「付加価値」

国民の休日。
敬老の日と秋分の日に挟まれた日。

1985年12月27日に祝日法が改正されて、
固有名詞を有する祝日に挟まれた日を、
連休にすべく定められた。

敬老の日と秋分の日、
この時期は彼岸の最中。

だから国民の休日「彼岸の一日」とでも、
考えたらいいか。

私は横浜の実家に戻って、
昨年亡くなった父を悼み、
89歳の母と食事した。

さて、苦言。
流通業界の看板新聞は日経MJで、
これは月水金曜発刊の専門紙。
しかし今日は休刊。
今一番新しいのが21日(月曜)版。

その月曜版一面特集は、
「GMS大量閉店」到来
ユニーグループ・ホールディングスが、
まず総合スーパーの約50店を閉鎖すると発表。
続いてイトーヨーカ堂も約40店を閉鎖。

この報道を受けた特集。
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一面に一番大きく掲げられている図表は、
棒グラフと折れ線グラフ。

折れ線グラフが「全国スーパー売上高」
棒グラフが「全国スーパー店舗数」

一番下に(注)日本チェーンストア協会調べ。
「全店ベース」とある。

この図表はこの特集の中で、
全く意味をなさない。

日本チェーンストア協会は、
総合スーパー企業が中心となって組織された。
そこに食品スーパーマーケット企業が参加した。

さらにそれ以外の業態の企業も、
加盟して、今年5月15日現在、
通常会員59社。

「それ以外の業態」の企業を列挙すると、
(株)アブアブ赤札堂
(株)キャンドゥ
(株)ケーヨー
ゼビオ(株)
(株)ゼンショーホールディングス
(株)大創産業
DCMホーマック(株)
(株)ニトリホールディングス
(株)丸井グループ

この日経MJの図表には、
これらの企業の売上げと店舗数も含まれる。

さらに多数の食品スーパーマーケット企業の、
売上げと店舗数が大量に加えられて、
「総合スーパーの苦戦傾向は続く」と、
図表にタイトルされている。

日本チェーンストア協会の2014年度は、
売上高12兆9382億円、店舗数9390店。
1店平均売上高は、13億7787万円。

この図表の意味するものは、
平均売上高14億円弱の店舗群の、
総売上高と総店舗数である。

もちろんこの表の下に、
3社の経営数値が入っていて、
これは実にいい表だ。
イトーヨーカ堂1兆2859億円、181店、
イオンンリテール2兆1172億円、344店。
そしてユニー7456億円、226店。

それぞれ1坪あたり売上高は、
188万円、151万円、139万円。

古典的チェーンストア理論は教えた。
「坪当たり売上高は下がってもいい、
坪当たり投入人時を下げよ」

しかしここまで下がったら、
利益は出しにくい。

1997年が総合スーパーの
売上げピークの時だった。
その時点の1坪あたり平均売上高は327万円、
2014年のそれは167万円。
従業員1人あたりの売上高は、
1997年3635万円、2014年2961万円。

これも図表の上の方に記入されているから、
日本チェーンストア協会全体の数字だろうが、
人時生産性は全体に下がっている。

まだまだ業態の概念が、
専門紙でも薄い。

かねてからお願いしているが、
日本チェーンストア協会が、
少なくとも、傘下の、
総合スーパー店舗の実績だけでも、
抜き出して追加統計表を作ってくれると、
ほかにない資料となる。

いつもいつも、
協会の会議室を使わせてもらっていながら、
こんなお願いをして、
恐縮至極。

しかしそこから、
総合スーパーの改革は始まる。

アメリカでは、
ウォルマート・スーパーセンターが、
現在も最強のフォーマットで、
これが総合スーパー業態だ。

私は「食を制する闘い」を、
三つのフェーズに分けているが、
その第2フェーズは、
スーパーマーケット対スーパーセンター。

アメリカと日本の小売業を、
比較研究する際にも、
これは主要テーマである。

詳細は月刊『商人舎』8月号【特集】
アメリカ小売業テキスト
世界最大消費大国の「食を制する者、流通を制す!」

さて初代スポーツ庁長官に、
鈴木大地さん、就任。
「バサロ泳法」で1988年ソウル五輪金メダル。
種目は競泳男子100メートル背泳ぎ。
2013年日本水泳連盟会長。
日本オリンピック委員会理事、
順天堂大学教授も歴任。
1967年千葉県生まれの48歳。

これは実にいい。

コメントは、
「泳ぎは後ろ向きだったけど、
前向きに頑張りたい」

もう一つ、日経新聞『経済観測』に、
花王社長の澤田道隆さん登場。
59歳。

聞き手は編集委員の田中陽さん。

「株価の乱高下より、
天候異変からくる消費者心理の変化のほうが
我々のビジネスに大きな影響を与えている」

小売業も同じ。
卸売業も同じ。

「トイレタリーも化粧品も今春以降、
市場全体の売上高は、
前年同月比2~6%くらいのプラスだ。
一方、数量はそれほどでもない。
商品単価が上がっている証拠だ」

売上高、売上数量は微増、
商品単価アップ。

「昨年4月の消費税率引き上げ以降、
買い控えの時期が
想定より長かったこともあるが、
売上げは堅調に推移している。
大企業を中心に
賃上げの効果がでている」

店頭売価に関して。

「最近のスーパーなどの
チラシを見てもわかるように
トイレタリーが安売りの対象商品から外れた。
これは消費増税後から顕著だ」

私はコモディティ商品に関しては、
小売り側も徹底してコストをかけなくなって、
チラシに載る頻度が下がったと思う。

「新しい付加価値を伴った
特徴のある新製品が
業界全体で多く投入されている」

「新しい価値を消費者が評価している」

「価格に敏感だった消費者が
自分のライフスタイルにあった商品を
手にするようになった」

もちろん、ノンコモディティは、
顧客に付加価値を提供する。

「プライベートブランド商品も
付加価値型に変わった」

これはクォリティブランドと、
ライフスタイルブランドの伸長を意味する。

花王㈱2014年12月連結決算。
売上高 1兆4017億円で、前年比6.6%増、
営業利益1333億円、同6.9%増、
経常利益1388億円、同8.4%増。

6月末の上半期決算も絶好調。
売上高6952億円、4.4%増だが、
営業利益は601億円、21.8%増、
経常利益612億円、18.9%増。

この数字を見ていると、
澤田さんの言の重さも、
倍増する気がする。

シルバーウィーク、
もうあと1日。

バサロ泳法も、
最後の大詰めだ。

〈結城義晴〉

2015年09月21日(月曜日)

敬老の日の新聞各紙の世論調査と自分で「考える葦」

Everybody! Good Monday!
[2015vol38]

2015年もとうとう第39週。
9月第4週のシルバーウィーク真っただ中。

Weekly商人舎の日替り連載。
月曜朝一「2週間販促企画をどうぞ。

今日は敬老の日。

「老人」の定義。
大辞泉では、年をとった人。年寄り」。

老人福祉法の具体的な施策対象は、
「65歳以上」を原則としている。

だから老人とは65歳以上か。

一方、「高齢者の医療の確保に関する法律」、
および「それに付随する各種法令」の規定では、
65~74歳までが前期高齢者、
75歳以上が後期高齢者。

さらに高年齢者雇用安定法では、
高年齢者「55歳以上の者」。

私はいまだ老人や高齢者ではないけれど、
高年齢者ではある。

総務省発表の「高齢者の推計人口」
65歳以上は、3384万人で、
総人口に占める割合26.7%。
前年より89万人増で過去最多を更新。

後期高齢者のさらに5歳上の80歳以上は、
1002万人で7.9%。

前年比38万人増で、初めて1000万人超。

2014年の65歳以上の就業者数は、
681万人で前年比45万人増。
11年連続。

65~69歳では男性の50.5%、
女性の30.5%が就業。

まだまだ頑張れるということ。
そして企業はこの年代の高齢者に、
いかに活躍してもらえるかを考えねばならない。

ダイバーシティとは、多様性。
女性と高齢者がその中心だ。

そして高齢者も、
自分のポジショニングを、
確立しなければならない。

その敬老の日の朝空。

IMG_6658-5

すっかり秋の空。IMG_6659-5

雲の変化を楽しむ。IMG_6660-5

池には若い落葉が浮いて、美しい。IMG_6664-5

午後になると、また、
雲が変化する。IMG_6671-5

敬老の日は、空と雲だけでも、
楽しむことができる。IMG_6673-5

法師蝉思ひ直して啼き始む
〈朝日俳壇 柳井市・大西節子〉

さて、新聞各紙の世論調査。
安全保障関連法案可決を評価する。

安倍内閣の支持率は、
日経が支持40%、不支持47%。
8月末の前回調査以来、
再び支持・不支持が逆転。

一方、朝日新聞は、
支持35%、不支持45%。
読売新聞は、支持41%、不支持51%。
毎日は、支持35%、不支持50%。

安保関連法の今国会成立に関して、
日経は「評価しない」54%、「評価する」31%。
朝日は「よくなかった」67%、「よかった」16%、
読売は「評価しない」58%、「評価する」31%。
毎日は、「評価しない」57%、「評価する」33%。

政府の安保法に関する説明。
日経は「十分だ」12%、「不十分」78%。
朝日は「十分」16%、「不十分」74%。
毎日は「十分だ」13%、「不十分だ」78%。

各紙の性格や主張と、
世論調査の結果を見て、
自分で判断してください。

しかしこの機に、
自分がどんなメディアから情報を得ているかを、
各自がもう一度、確認しておくとよい。

私も実は今回、
自分の情報に偏りがないか、
チェックしてみて、
少なからず驚かされた。

新聞一紙だけ、
テレビ1チャンネルだけ、
雑誌一誌だけから、
情報を受けていないか。

テレビ局も、それぞれ、
新聞と連動している。

NHKは独自のスタンスに立っているが、
そのことも知っておかねばならない。

それから欧米の政治・経済メディアからも、
情報を得ておきたい。

アメリカだけではいけないし、
イギリスに偏るのもいけない。
フランスとドイツの情報も、
必要だ。

こう書いていると、
欧米の流通情報収集も、
同じだということがわかる。

身近な人からの聞きかじりだけ、
というのも危険だ。

一応、今回の安全保障関連法案に関して、
経済スタンスに立ち続ける日経の総括。
「安倍政権の重要政策に反対する強い批判層がいるが、
野党は受け皿になりきれていない」

まあ、そうでしょう。

しかし、安全保障に関して、
関心を持ち続け、監視し続ける。

それは今回の法案成立のあとの、
私たちの正しい姿勢。

そして次の国政選挙には、
是非とも投票に行きたい。

これは国会議事堂前のデモ隊の、
最後の提案だが、
それとは別にずっと、
私が提案してきたこと。
「選挙に行こう、投票しよう」
自分自身で情報を得て、
自分で考えて。

尾を切つて逃げた蜥蜴のやうな夏
〈同 川越市・橋本峯〉

最後にブレーズ・パスカル『パンセ』より。
「考えることが人間の偉大さをつくる」
〈断章346〉

そして〈断章253〉
「二つの行き過ぎ。
理性を排除すること、
理性しか認めないこと」

では、みなさん、
今週も、Good Monday!

〈結城義晴〉

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