結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年03月06日(金曜日)

コーネル・ジャパン、ヤオコーでの講義佳境に入る

川越に滞在したコーネル大学RMPジャパン2日目。
午前2時30分のモーニングコールに目を覚まし、
3時、ホテルロビー集合。

バスに乗り込んで、ヤオコー狭山物流センターへ。
バスのタイマーは3:11を示している。
1
みな、眠そう。
私も、1時間の仮眠で、
熟睡の中から飛び起きた。

3時30分狭山物流センター到着。
2
このセンターは、二つに分かれている。
ひとつが「グロサリーセンター」と呼ばれるドライ商品のセンター機能。
もう一つが「チルドセンター」と名付けられた生鮮・日配・惣菜のセンター機能。

まず、レクチャーから。
午前3時30分の講義。
3
昨日から㈱ヤオコー顧問の大塚明さんには、ずっとお世話になりっぱなし。
プロデューサー役、ディレクター役、そして講師も。
4

考え方と概要をレクチャーいただいてから、チルドセンターへ。
5

ヤオコーのチルドセンターは3カ所。狭山はその一つ。
この3カ所に、パン以外の生鮮・日配・惣菜がすべて集荷され、
仕分けされ、各店配送が行われている。

スーパーマーケットとしてのヤオコーの要。
大塚さんはこのセンターを「仕組みとしての営業」と呼んで、概念づけている。
本部には「仕入れとしての営業があり」、
店舗には「販売としての営業」がある。
6

そのチルドセンターでの「検質」。
惣菜を一品一品、品質チェックしていく。
7
1カ所に集めて、品質を検査する。
それが何よりも、ヤオコーの品質の安定を確保する。
8
精肉の豚肉を検質しているところ。
9

鮮魚の検質は、まな板の上で行われる。
蛍光灯がともされている。
10
商品は、朝8時に店着する。
だからこの午前4時という時間に検質し、検数する。
それが「検品」。
ベテランの専門家が検質することで、
鮮度や規格基準が、標準化され、向上する。
それがヤオコーのマーチャンダイジングに対する顧客からの信頼につながる。
11
マグロの検質。
検質作業は、丁寧に、ルールどおりに行われる。
12
鼻を近づけて、臭いも嗅ぐ。
検質し、問題があれば、
取引先に指導に入る。
それが、商品の改善改革につながる。
13

さて、取引先からの商品の流れ。
取引先から店ごとに仕分けされたケースがセンターに入荷すると、
仕分けラインに載せられる。
14
そのままベルトコンベアで、自動的に流れる。
センサーが付いていて、バーコードを読み取って、
店ごとに仕分けされていく。

ベルトコンベアの最終点。
カテゴリー別に6輪カートに乗せられ、
それが配送車へ。
15

ルート別に、店舗に配送される。
店舗までの配送時間は最長で1時間半くらい。
16

センターの視察研修が終了したら、
会議室に戻って、検質の説明。
17
ヤオコーのチルドセンターでは、生鮮3部門で検質を実施している。
精肉では豚肉・牛肉。
鮮魚では、マグロ。
青果では、トマト。
極めて重要な商品品種について、
日付、温度、重量、規格などをチェックし、
肉ならば脂肪、真空漏れ、
マグロは色、血腺など、
トマトは色、鮮度、糖度などを、
丁寧にチェックする。

チェックマニュアルがあるが、
これは店舗では、品質基準マニュアルとなる。

欠陥品が見つかったら、それをチェックリストに記入して、
店舗に知らせる。
店舗は、そのチェックリストを見ながら、
商品化の修正を施す。

一方、チェックリストはコンピュータに打ち込まれ、
データベースとなる。
このデータによって、取引先ごとに、
問題点が明らかになる。
19
次に問題点を取引先と共有し、
改善指導に入る。
取引先工場や産地に赴き、
改善改革の項目を見つけ、改善改革をする。

これこそマーチャンダイジングそのものだ。
ヤオコーでは、それを商品部とセンターが協働で進める。
だからロジスティック推進部という名称。

品質チェックし、規格外品を除去するのがセンターの役目ではない。
品質の安定化を図り、取引先とともに、
品質の向上やプロセス管理をすることが目的なのである。

センターの研修が終了して、やっと朝食。
20
コーネル大学RMPジャパンのために特別に鮭定食をご用意いただいた。
心から感謝、そして完食。
21

最後に教室に狭山物流センターの皆さんが来てくださって、
私たちからお礼。
ほんとうにありがとうございました。
22
ヤオコー狭山物流センターは、
グロサリーセンターが伊藤忠食品㈱、
チルドセンターがアサヒロジスティックス㈱によって運営されている。
ヤオコーは両社に委託している。
三者の連携によって、ヤオコーの店頭に並ぶほとんどの商品が、
一括管理されている。
23

センター研修の次は、バスで、川越南古谷店に移動。
すぐに、レジカウンター前で、大塚さんのレクチャー。
24
センターでチェックされ、仕分けされた商品は、
カテゴリーごとにカートに載せられ、店につく。
配送者のドライバーがカートを、それぞれのショーケースの前に運んでおく。

店での検品は一切ない。
荷受作業もない。

ドライバーが、店のカギを開けて、通路やバックルームに、
カートを置いていくだけ。
先ほどセンターで仕分けされていた黄色いケースが、
台車に積まれて、通路に並ぶ。
25
加工食品のダンボールも。
26
店舗奥の壁面沿い主通路にも、こんな具合に並ぶ。
前日が全店挙げての「99円セール」で、
大量に売れたため、木曜日の5日は入荷量が激減した。
だからこんな状態。

しかし、南古谷店は年商40億円を超える大繁盛店。
土日祭日は、通路にカートが満載される。

そんな朝の時間帯に、検品や荷受け作業が一切不要となっている。
27

鮮魚部門のショーケースの前。
28

日配部門の前。
30
店の入り口付近の青果の平台前。
31

パンの売り場前。パンだけは取引先から直納。
33

コーネル大学RMPジャパンの研修とあって、
小澤三夫店長塾塾長が顔を見せてくれた。
ご存知、第1回日本スーパーマーケット店長大賞受賞者。
32

惣菜の作業場では、開店に向けて、おはぎがパッキングされていた。
34
揚げ物も、急ピッチで商品化作業が進む。
35

店舗バックヤードの通路の壁には、
お知らせのボードがある。
店長やスーパーバイザーのさまざまな取り組みが、
表示してあって、だれでも見ることができるようになっている。
36

やっと本来の講義。

南古谷店に隣接したヤオコーの研修センターをお借りした。
この研修センターも優れもの。
大塚さんにご案内いただいた。
37

そして時間を早めて講義スタート。
大塚講師は「ロジスティックスとセンター問題2」
先の「仕組みとしての営業」という位置づけ。

ロジスティックスの概念や戦略を理路整然と講義してもらった。
ヤオコーの物流センターの発展は、3つの節目があって。
①1970年代後半に、問屋物流からセンター物流へ。
②1984年から87年の間に、窓口問屋制度へ。
③1990年代後半に、一括物流へ。

それが現在の段階になる。
一括物流になってから、急速な多店化が進んだ。
「仕組みとしての営業」が確立してから、
チェーンストアとしての発展が可能となった。
そしてマーチャンダイジングの重要な機能も、
このセンターで担うことになった。
それらの全体像がよくわかる講義だった。
39
大塚さんの講義にはゲストスピーカーとして、
アサヒロジスティックス㈱社長の小川修さんが登場。
38
センター経営の経緯と安全対策品質対策環境対策、
そして物流業界の課題など語ってくださった。

打って変って、第2時限は富田弥生講師。
「チェックアウトの基本と接客の在り方」
40

「ボイスタッチトレーニング」など実技も交えて90分。
41

講義のあと、第1期生で㈱成城石井社長の大久保恒夫さんから、
同社のレジチェッカー教育の一端をご紹介いただいた。
43

そして、昼食。
もちろんヤオコー南古谷店で買い物して、それを食べる。
47

早朝の店内とは激変して、
こんなに明るく、しかもたくさんのお客様を集めている。
店には、お客様が不可欠です。
カートがふさいでいたパン売り場の前も、
こんなにきれいになっていた。
44

青果部門には、みずみずしい葉物が並んでいた。
46

研修センター2階のホワイエで、購買したヤオコーの惣菜や寿司で昼食。
今回の講義は長い。
48

午後は、山口廣治講師の「食品表示と安全問題」
49
食中毒問題と表示問題は、つながっている。
そして品質問題は、営業強化になる。
それが中核となる考え方。

最後は、加藤津代志講師。
50
先のスーパーマーケットトレードショーで、大塚さんと私と3人、
「店長が変わるとこんなに数字が変わるのはなぜだろう?」
パネルディスカッションを展開したあの加藤さん。
今回は「競合店対策と既存店活性化問題」。
加藤さんらしい、熱い講義だった。

最後の最後に荒井伸也首席講師。
5
荒井先生の締めの講義があるから、
コーネル大学リテール・マネジメント・オブ・ジャパンは、
他の追随を許さないものとなっている。
スーパーマーケットのチェーンストアとしての本質、
そして「知見」の弁証法的発展について整理してくださった。

長い長い第6回講義だった。

最後の最後に私も、コストコとセブン-イレブンの営業と物流について語った。
仕入れやマーチャンダイジングからロジスティックス、
そして店舗までが一貫していなければならない。
この一貫性が経営の質をつくる。

しかし考え方には、いくつかの違いがある。
問題は首尾一貫性。

私がヤオコーに見たものは、それだった。

ヤオコーの皆さんに、心から感謝。
ヤオコー代表の大塚さんと、荒井、大高、結城で写真。
53
まさに、この気持ちをこそ、多謝という。

<結城義晴>  

2009年03月05日(木曜日)

コーネル・ジャパン、ヤオコー物流センターで学ぶ

小沢一郎民主党代表の記者会見。

語る言葉無し。

「無茶はせず、無理をする」  
それが私の今年の標語。

皆さんへの標語。

小沢一郎に、向けられるとは思わなかったが。

言っておこう。
「無茶はいけない、無理はいいが」  

さて昨3月4日は、コーネル大学RMPジャパンの第6回講義。
今回は、東京の法政大学キャンパスから脱出し、埼玉県川越へ。
バスをチャーター。
バス1

川越駅に正午に集合して、約30分。
bus2

㈱ヤオコーの全面的ご協力によって、
ヤオコー狭山物流センターへ。  
yaoko

その会議室をお借りして、講義。
yao

第一時限、第二時限は鈴木哲男先生。  
㈱リテイル・エンジニアリング・アソシエイツ代表。
私、31年前の「横浜会」という勉強会のころからの仲。

テーマは「52週マーチャンダイジング」。  
suzuki
日本の小売業、とりわけてスーパーマーケットの最重要技術課題のひとつ。
それが「52週マーチャンダイジング(MD)」。

鈴木先生は、その草分けの権威。
説得力があったし、きわめて役に立つ講義内容だった。

52週とは、もちろん一年のこと。
しかし1年に52回、売り場をくるくる変えたり、
52回の販促計画をつくって、実施することではない。

ウィークリーで展開するお客様の生活サイクルに、
自分たちの仕事を限りなく合わせていくこと。

そしMDとは、
①商品政策
②仕入れ計画
③商品そのもの
④商品の特徴
⑤商品の売り方・見せ方・伝え方

この52週の考え方とMDの意味をつなげること。
そのために、
「重点商品を中心にした営業力強化と店舗活性化と組織風土改革」を進める。

この考え方と展開方法が、豊富な実例をもとに、講義された。

しかし鈴木先生の基本は次の言葉に集約される。
「技術は考え方によって活かされ、
考え方は組織風土によって育つ」  

3時間の講義は、やはり時間が足りなくなるくらいに、あっという間に終了。
最後に「経済状況を売り場に活かす」が、
白板に手書きで説明された。
suzuki2

休憩に入って、満足顔のふたり。
荒井伸也首席講師と私。
hutari

大高愛一郎事務局長の紹介で、第三時限が始まる。
otaka

この講座は「ロジスティックスとセンター問題」  
おなじみのヤオコー顧問・大塚明先生のコーディネートで、
今回は、実地研修をする。
そのための東京脱出。
ohtuka

ヤオコー狭山物流センターの紹介と解説。
㈱ヤオコーのロジスティックス推進部長兼サプライセンター担当部長・笠本秀之さん、
ロジスティックス推進部カイゼン担当部長・野沢成芳さん。
ロジスティックス推進部システム開発担当部長・神藤信弘さん、

ロジスティックスセンター関係部長揃い踏み。
yaoko4
その瀬尾揃いで、熱心に説明してくれた。
みな、プレゼンテーションが上手い。
これはヤオコーという会社の特徴、風土。
ヤオコーは、グロサリーセンターを2カ所、
チルドセンターを3カ所、
そしてデリカセンターを1カ所持つ。
狭山センターにはグロサリーとチルドの両センター機能が集約されている。
sisatu
詳細は、近く、コーネル大学ジャパンホームページ、
および「結城義晴の企業・店・人」のブログで再録の予定。
乞う、ご期待。

90分の講義のあと、
さっそく視察。
まずは、物流センター。
sisatu2

グロサリーセンターは、
ディストリビューションセンター機能とトランスファーセンターの両機能を持つ。
まず、2階の、ストックスペースとピッキングラインへ。
souko

軽量のピッキングカートが開発されている。
上にオリコンを載せて、使う。
ka-to

ピッキングエリアを行く。
6000品目のうち、ケース単位で扱うのは2000品目。
4000品目が「ボール」や「バラ」で店ごとにオリコンに仕分けされ、配送される。
ピッキングエリア

1階の搬出ライン。
これはどこのセンターにもあるライン。
hannsyutu

外には、専用トラックが横付けされている。
24台の車両を2回転で物流している。
track

座学から視察研修へ。
第一期生の満足顔が並んだ。
そして夕食はサイボクへ。
㈱埼玉種畜牧場のレストラン。
saiboku

ビールで乾杯し、トンカツをたいらげた。
syokuji
明日は早い。
午前2時30分起床、3時集合。
早朝のチルドセンターでの研修が待っている。

私は、このブログを書いている。
もう1時15分。
1時間の仮眠。

今度は、自分に。
「無茶はいけない、無理はいいが」  

充実した一日。
疲れは、感じられない。

今日は、とりわけてヤオコーの皆さんに感謝。

日本のスーパーマーケットのリーダー養成に、
大きな貢献を果たしていただいた。
これは忘れてはならない。

<結城義晴>  

2009年03月04日(水曜日)

㈱商人舎株主総会後の心境「志は気の帥なり」

突然の、民主党代表・小沢一郎第一公設秘書の逮捕。
トンネル献金をしたとされる西松建設前社長らも逮捕。

私は、特定の支持政党を持たないし、
その時点で是々非々の判断をすることにしているが、
2009年3月の新しい期が始まる時のこの事件。

何とも言いようがない。

サブプライムローン問題から始まった今回の世界的危機。
根本は、「信頼感の喪失」にある。

金融への信頼感。
経済への信頼感。
「金」への信頼感。

それらが崩れた。

今、バラク・オバマ大統領を先導役として、
アメリカ合衆国は、この信頼感の回復に懸命だ。

ライバルだったヒラリー・クリントンが世界を巡るのも、
「信頼感の回復」のためだ。

「金」への不信感は、
「人」への信頼感で、
取り戻すしかない。

日本も、全く同じ。

だから、小沢代表の政治献金問題は、
言いようのない気分を醸し出している。

さて、昨日は、㈱商人舎の定時株主総会。
お陰様で、なんとか1年目の決算をすることができた。

当初の計画通りの売上げ。
利益も、想定内。

皆様に、心から感謝。

第2期に向かって、心新たに、邁進する。
そしてこの時期、増資することにした。

増資とは、会社への投資。
小さい会社であっても、
少ない額であっても、
いつも、未来に向かって、成長を志す。

それは、資本の増資。

それが、私の意志。
よろしくお願いしたい。

「志は気の帥なり」(公孫丑上)
孟子の言葉。

「帥」は、「ひきいる」と読む。
「総帥」「元帥」などと使われる語。

志が、気を、ひきいる。

「志定まれば、気盛んなり」
吉田松蔭のこの言葉のもとは、孟子にある。

孟子は気魄の盛んな人だった。

「志」を何かに表わさねばならない。
経営者のそれは、増資である。

「生も死も天の心のなかにあり春訪れて柳あおめる」  
(『捧賢一歌集』より)

コメリ会長の捧さんの歌。
春先には、いつも思い出す。

今日の最後に、まど・みちおさん。

「なんでもない」  

   なんでもない ものごとを
   なんでもなく かいてみたい
   のに つい なんでもありそうに
   かいてしまうのは
   かく オレが
   なんでもないとは かんけいない
   なんにもない にんげんだからだ

   ほら このみちばたで
   ホコリのような ソバのハナたちが
   そよかぜの あかちゃんとあそんでいる

   こんなに うれしそうに!
   なんでもないからこそ
   こんなに なんでも あるんだ

   天のおしごとは
   いつだって こんなあんばいなんだ

   (『いわずにおれない』より)

このまど・みちおさんの言葉。
文章を書くときに、いつも、
心のなかにとどめておくこと。

それは、生き方に通ずる。

捧さん、まどさんに、
心から感謝。

<結城義晴>  

2009年03月03日(火曜日)

Act boldly and wisely!「恐れず、賢く、事を為せ!」

3月3日、雛祭り。  
女の子が健やかに成長することを祈る日。
ひなあそび。
hina
しかし、5月5日の端午の節句が「こどもの日」として祭日なのに、
なぜ、ひな祭りは国民の祝日ではないのか。

江戸時代まで『五節句』のひとつとして祝日だったらしい。

明治に廃止され、戦後、祝日制定の時、
全国的に温暖な5月5日を五節句の代表として、
「こどもの日」の祝日にした。
3月3日より、5月5日の方が、気候が良かったから。
それが理由の一つ。

決して、男女差別ではないはず。

ひな祭りに食べられる食品。
菱餅、雛あられ。
ちらし寿司。
タイ、ハマグリ、
そして白酒、生菓子の引千切。  

味わって、食したい。
そのことを、お客様にお伝えしたい。
品切れせず、見切りせず、売り切りたい。

読売新聞の「編集手帳」と日経新聞の「春秋」が、
ひな祭りを普通に捉えて、巻頭コラムを書いた。
朝日新聞の「天声人語」は、
イタリア首相ベルルスコーニの女性蔑視発言を皮肉った。

人それぞれのひな祭り。

それでよい、それがよい。

さて、百貨店5社の2月の売上高速報の前年対比。
高島屋が14.6%マイナス。
伊勢丹は12.7%減で、三越は12.4%減。
大丸は15.0%減、松坂屋は15.5%減。  

昨年は、うるう年で、2月の営業日が1日多かった。
その分約3%を勘案しても、
J・フロントリテイリング、高島屋は12%、
三越伊勢丹は10%弱のマイナス。

これから春先にかけて、本格的な買い控えがさらに進行する。

衣料品から、食品に。
最良のベーシックだけが売れる日々が続く。

だから今月の商人舎標語。
Act boldly and wisely!  
バラク・オバマ大統領の言葉。
「大胆に賢明に行動せよ」  

大和言葉で言い換えると、
「恐れず、賢く、事を為せ!」  

この方がぴったりくる人もいるかもしれない。

そう、昨年8月の標語「失敗を恐れない!」と似ている。

それを、「賢く」実行する。

「賢く」というのは、
知識と知恵を結集するということ。  

それが、今月の仕事。
「知」を集めてプランをつくったら、
迷わず、恐れず、実行に移す。

それが2009年度の初めの心構えとなる。

さて、昨日は、夕方4時に、東京・池袋の立教大学へ。

春休みで、キャンパスは閑散としていた。

3号館の研究室棟へ。
rikkyo2

旧知の王利彰先生に面会。  
oh
王先生は、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科特任教授。
レストラン西武、日本ダンキンドーナツ、日本マクドナルドなどで重職を歴任後、
コンサルタント会社(有)清晃代表取締役。
特にマクドナルド時代は、有名なハンバーガー大学プロフェッサー。

その王先生は、私を立教大学大学院にご紹介くださった。
そこから私の現在がある。

4月から、ビジネスデザイン研究科で特任教授となる。
その心構えや実務を、王先生からご指導いただいた。

私の担当は、「フード&ベバレッジ・マーケティング」と、
「サービス・マーケティング」。
これは、王先生のご担当分野だった。

いわば私が、王先生のあとを継ぐことになる。

懇切丁寧にご教授いただいて、心から感謝。

ミーティングが終わったら、
もう空には月がのぼっていて、
キャンパスには池袋からの街の灯りがさしていた。
rikkyo4
Act boldly and wisely!  
「恐れず、賢く、事を為せ」  

今年の標語は「無茶をせず、無理をする」

再び、王先生に感謝。

<結城義晴>  

2009年03月02日(月曜日)

3月の商人舎標語は「大胆に賢明に行動せよ!」

Everybody! Good Monday!  

2009年3月がやってきました。

「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」  
希望がわいてきます。

一年を一日にたとえると、
3月は朝靄の中に朝日が顔を出す早朝。
だから希望につながる。

朝日新聞で、日本国際交流センター理事長の山本正さんが語っています。
文化人類学者の渡辺靖さんの質問。
「日本は内向きだ、あるいは孤立化しているという見方もあります」  
それに、答えて山本さん。
「内向きは損はしても、得することは何もありません。
日本の利益は国際社会の利益と直結していることを分かってほしい」  

渡辺さんは、独白します。
「深いシニシズムが覆う今日の日本社会。
小さく硬直しがちな思考の枠組みは、
閉鎖性や排他性を一層、強めかねない。
内向きモードにある時こそ、
あえて外の世界へ目を向ける意識的努力が欠かせないのは、
個人も社会も変わらない」  

外に目を向ける意識的努力。  

私も今、それが大切だと思う。

日経新聞では、早稲田大学教授の若田部昌澄さんが語ります。
「保護主義とも受け取れる動きが目立ってきた。
米国では財政刺激策に『バイアメリカン条項』が付帯され、
衝撃を与えた」

個人も社会も、外に目を向ける意識的努力が必要。

私も今、そう思う。

ここで、今月の商人舎標語。
「大胆に賢明に行動せよ」  
Act boldly and wisely!  

そう、バラク・オバマ大統領の最初の議会演説の一節。

大胆に、賢明に、行動するとき、
外に目を向ける意識的努力は不可欠。

イトーヨーカ堂グループは、現在、
セブン&アイ・ホールディングスとなった。
そのイトーヨーカ堂の社是は、
「基本の徹底と変化への対応」  
内向きと外向き。
両方が必要ということ。

深く考えると、
「基本の徹底と変化への対応」も、
オクシモロンの思考法である。

基本の徹底だけではうまくいかないし、
変化への対応だけでも、まずい。

情報を収集するときにも、
ものを考えるときにも、
実行するときにも、
片手落ちはいけない。

さて、3月のアウトライン。  

まず、新しい第一四半期に入る。
3月、4月、5月は、「春」の四半期、3カ月、13週。

そのスタートの月であることを忘れずに。
新しい予算の元に、仕事を始めるとき。
野球でいえば、アンパイアの声、
「プレーボール!」。  
サッカーやラグビーでいえば、レフリーの笛、
「ピーッ!」。  

胸躍るプレーボール、試合開始、ゲームスタート。
このことを、「朝の希望」と同様にとらえておくこと。

その上で3月には、二つの節目がある。
第1週3日火曜日のひな祭り。  
hinamaturi
そして、
第3週末20日金曜日の祭日春分の日からの3連休。  

3月27日金曜日は、「桜の日」。
花見シーズンがまっ盛りとなる。
私自身は、
花見イベントよりも、「桜を愛でる」心持ちを
大切にしたいが。

そんな3月は、消費傾向が年間第3位の月。
年末とお盆の次に、消費気分が盛んになる月。

この重要な月間に向けて、
西友は加工食品全品目をエブリデー・ロープライスで展開。  
さらに3月から加工食品400品目の値下げ強化をする。
これはいわゆる「ロールバック」。

いよいよ基本方針を強化し始めた。
ウォルマート傘下に入ってから、
やっとエンジンがかかってきた。
今、西友は最もマークすべき企業のひとつ。

茨城のカスミも4000品目の値下げを、
昨日からスタートさせた。
エブリデー・ロープライスとして展開してきた1100品目に、
2900品目の月間特売を付け加える。
カスミもエブリデー・ロープライス&ロールバック作戦。

最良のベーシックを、1円でも安く売ろうとの意識をこめて、
カスミは「一円共感宣言」と命名。  

3月のプレーボールが宣言された。
大胆に、賢明に。

Everybody! Good Monday!  

<結城義晴>  

2009年03月01日(日曜日)

ジジはひとつぶ[日曜版]

みぎを、みても。
ジジ1

ひだりを、むいても。
jiji2

春です。
jiji3
今日から3月。

菜の花畑。
nanohana

赤い葉ボタン。
habotan

黄色い葉ボタン。
habotan2

デージー。
マーガレット

ボクは、元気に、
足踏みします。
gennki
春は、ボクを、
元気にしてくれます。
genki2

でも、雨空。
tree

一つぶよ  

ぼくらの まえへと つづき
そして うしろへと つづく
えいえんの じかん

ぼくらの そとがわへと ひろがり
そして うちがわへと ちぢまる
むげんの うちゅう

きりがない はてがない さいげんがない
どこまでも どこまでも どこまでも
の なかの ぼくらよ 一つぶよ

と おもうことだけは でき
それだけしか できないのだとしても
その それだけよ 一つぶよ
(まど・みちお 『いわずにおれない』より)  

まど・みちおのおじいさんの詩。
face
そのおじいさんみたいな顔の木。

ボクも、ひとつぶ。
その、それだけの、ひとつぶ。
jiji6
春のなかの、ひとつぶ。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2009年02月28日(土曜日)

「シンプル、簡潔、簡明」の効用を知れ!

2月も今日で終わり。

3月に入ると、一気に、春の気分になる。

米国最大の銀行シティグループは、
政府管理になった。  

それによって再建が行われることになった。

普通株で3分の1以上の36%を政府が保有し、
経営方針から人事までの最重要意思決定を、
国家が行うことになる。

新しい時代にはいった。

さて昨日は、正午に東京・神田の日本セルフ・サービス協会集合。
コーネル大学RMPジャパンの事務局会議。
大高愛一郎コーネル大学ジャパン事務局長、
村尾芳久協会営業本部長と三人で、
第二期の内容打ち合わせ。

コーネル・ジャパン第二期生募集中です。  
早めのお申込みを。

日本セルフ・サービス協会でも、
このホームページのinfoからでもかまいません。

まず、意思を表明してください。
私のところに伝えてください。

その後、目白の学習院大学へ。
学習院
山手線内側の大学キャンパスとして、学習院は環境良好。
私、大好きな大学です。

その西5号館2階で、学習院マネジメント・スクールのセミナー。
gakusyuin
2008年度『DSCM・基礎コース』最終講義・講演会。
DSCMとは、ディマンド・サプライ・チェーン・マネジメントの略。

テーマは、「21世紀の流通業の課題『最適売価』とは」。  
gakusyuin2
講師は、全日本食品㈱社長の齋藤充弘さん。  
日本最大のボランタリーチェーン「全日食チェーン」のトップマネジメント。
saitousan
齋藤さんとは、「知識商人対談」をさせていただいた。
CDオーディオセミナーとして、公開されている。

私は、冒頭の、齋藤さんの紹介役。
kougi
齋藤さんの講義の構成は、以下のようになっている。
①死に筋商品とは
②売れ筋商品とは
③適正な売価とは
④適切な数量を発注する

例えば、齋藤さんは、死に筋をこう定義する。
「生鮮食品は1日3個しか売れない商品。
チルドは1週3個しか売れに商品。
ドライは1カ月3個しか売れない商品」  

この明快さ、このわかりやすさ、覚えやすさ。

ボランタリーチェーンにはこういったシンプルさが必要。
いや、商売にはこの簡潔さが不可欠。
そして、優れたリーダーは、その簡明性の効用を熟知している。

講義には、成城石井社長の大久保恒夫さんも聴講に来ていた。
大久保恒夫さん
大久保さんも、学習院マネジメント・スクールの講師。
しかもすこぶるつきの勉強家。

私は、申し訳ないけれどすぐに辞去して、
田町の笹川記念会館へ。
第28回PCSA経営勉強会へ。
PCSAとは、一般社団法人パチンコ・チェーンストア協会のこと。

第一部は、
「ダイナムの大改革から『信頼の森』への挑戦」  
satousan
講師は佐藤洋治㈱ダイナムホールディングス社長。  

30億円の赤字からわずか2年で、
320億円の経常利益を上げるまでにV字改革。
その改革のプロセスと1円専門店への業態転換。
シンプルな数表を出しながら、分かりやすい言葉で語ってくれた。
実はこれ、ダイナム改革の最大のポイント。
分かりやすい言葉、
わかりやすい目標、
わかりやすい数表。  

そして講演は佳境へ。

satousan2
ダイナムグループが新たに制定した新企業理念の報告、
さらに、新業態「信頼の森」に話は及ぶ。
気軽で楽しいコンビニパチンコの新フォーマット。
このタイプの店は健康対策をコンセプトにしている。

この「信頼の森」と呼ばれる新タイプの店は、
ボランタリーチェーン構想の核となる。
第1号は3月20日、秋田にオープンする予定だ。

第二部は、
「日本最激戦地で勝ち残る『たいらや』の再建プロセスを語る」
paneru
講師は、㈱たいらや社長の村上篤三郎さん。  
私が、その聞き役。

専門経営者として着任した時に会社が抱えていた問題点から、
営業政策の転換、新生たいらやの確立までを、
業界の違う聴講者にもわかるように話してくださった。
paneru2

カインドリー&フレンドリーを合言葉に、
今、たいらやでは会社一丸でモオチベーション・アップが図られている。
同業者の前では語りにくい内容も出てきて、
私のもとても勉強になった。
本当に、いいお話だった。
こころから感謝。
murakamisan

閉会の挨拶は、TRY&TRUST社長の山田孝志さん。
yamadasan

良い勉強会だった。

勉強会のあとは、懇親会。
村上さんも、私も、突然のご指名で(いつものように)、ご挨拶。

今日は、「シンプル、簡潔、簡明」がいかに重要かを確認した日だった。

難しいことを易しく。
易しいことを面白く。
面白いことをより深く。  

まずは、「難しいことを易しく」から始めよ。

<結城義晴>  

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人
海外研修会
2026年USA研修会
国内研修会
第18回 ミドルマネジメント研修会

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
前略お店さま

チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
2026年8月
« 7月  
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031 
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.