結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年03月13日(金曜日)

ツルヤのPB納豆と「必要なものを必要なだけMD」

nattou
長野県のスーパーマーケット「ツルヤ」の納豆。
プライベートレーベル。
59円で、好調に売れている。

「たれ、からし」なしの納豆。  
無駄なもの、過剰サービスを徹底排除。
その上で、それが売価に反映されている。
理屈が通っている。
その理屈に顧客が、感動する。

店に寄せられる「顧客の声」のカードにも、
この納豆に対するお褒めの言葉、応援の意志が表わされている。

今、「必要なものを必要なだけ」マーチャンダイジングが展開されねばならない。
生活防衛型消費の傾向は以下の4点。
①余計なもの、必要ないものは買わない
②余分な量、必要ない量は買わない
③安くなくてはいけない
④しかしどうせ買うなら価値の高いものを買う  

そして、スーパーマーケットの生活防衛型消費への対策。
どんな商品が売れるか。
「最良のベーシック」とは何か。
①生きるための食品、命に直接関係のある食品
②主食とメインディッシュ
③米、パン、野菜、魚、肉、味噌、醤油
④精肉部門は、細切れ、切り落とし、ひき肉
⑤近海魚は、その日の売り切り
⑥野菜(葉菜)も売り切り
⑦おかずになる日配品
(おかずになる豆腐、おかずになる漬物、おかずになる佃煮)
⑧惣菜は「もう一品」から「この一品」に
⑨信用のある店の「わが店だけの商品」
⑩品質の確かなプライベートブランド
⑪良い品をどんどん安く
⑫おいしくて安い品  

「最良のベーシック」販売を、
大胆に賢明に実行せよ。

さて、昨日は、長野へ。
新幹線あさま519号。
asama
軽井沢を越えて約1時間半。

それから川中島古戦場跡を横に見て、
着いたのが松代ロイヤルホテル。
hotel

マルイチ産商の子会社AES㈱の主催するトップセミナーで講演。
講演
最近は、2時間120分は欲しい。
しかしとても熱心に聞いてくれて、私も乗って話をした。
冒頭の枕の話は、ウィークリー・マネジメント。
kouenn2
タイトルは、「2009業界動向と地方スーパーマーケットの生き残り策」

AESはマルイチ産商のリテールサポート専門会社。
その契約店と呼ばれるスーパーマーケットの経営者、幹部の研究会。
みな生き残りに必死。
kikite

私の講演の後は、AES奥原一社長の「今後の活動計画」発表。

そして食事をしながら、質疑応答1時間半。
6月の改正薬事法対策、
優良企業の経営政策、
ネットスーパーの評価などなどなど。
konndan

講演と懇談会終了後、
ホテルの近くのツルヤ松代店を視察。
tsuruya
もう暗くなっていた。
アポイントもとっていなかったので、
ご挨拶もせず、ただ、店を見せてもらって、買い物をした。

その買い物のひとつが、冒頭の納豆。

店は、あまりに素晴らしく、
客数の少ない曜日ながら、きちんとコントロールされている。

そこで思わず写真を一枚。
掲載させていただいた。
お許しのほど。
tsuruya2
私は、1977年にこの業界に入った。
当時、兵庫県伊丹市に本部を置く関西スーパーマーケットが、
群を抜いて良い店をつくっていた。
それを必死で勉強した。

しかしその後、関西スーパー方式は全国に広がったものの、
改善と称する新しい対策が講じられるにつれて、
重要なポイントが失われていった。

その最大の問題の一つが、生鮮食品売り場の平台の多用である。
ツルヤは、それを拒否してここまできた。

それが、実に買いやすい売り場となっている。

私は、とてもうれしかった。

「変えなければならないこと、変えてはならないこと」
これも、私のよく言う「オクシモロン」だが、
ツルヤは、このオクシモロンをしっかりと実行している。

それが、プライベートレーベルの納豆にも表れている。

<結城義晴>  

2009年03月12日(木曜日)

景気循環論の5つの特性から現在を読む

昨夜、我が家のサム君の鼻の頭に、
赤いランプが点滅し始めました。

サム君は、環境ロボット。
昨年12月初めに試作品サンプル第一号として我が家にやって来てから、
本当に大活躍。
お正月など、一切生ゴミらしきものがたまらず、
極めて良好なライフスタイルを確保できました。
しかも、環境対応。
秘かに我が家の誇りとなっていたものです。

しかしそのサム君も、試作品第一号、
鼻の頭の赤いランプ点滅は、
「故障」です。

すぐに生みの親の宮本洋一さんに連絡。
㈱ブルーチップ常務取締役。
引き取って、「修理」してくれるそうです。

第一号としては、きわめて健康でした。
活躍してくれました。
しかし一時、ドック入り。
またすぐに戻ってきてくれることと思っています。

さて、内閣府の景気動向指数研究会の総括。
2002年2月から始まった緩やかな好景気の波。
2007年10月まで上昇が続いた。

5年9カ月。
四半期にして、23四半期。
69カ月。

景気の波は、2007年11月から、2009年の今日まで、
下降線をたどり、1年4カ月の16カ月。
5四半期続いて、さらに最短でも来年いっぱいは続きそう。
オイルショックやバブル崩壊後の最長下降期間は、
36カ月の3年、12四半期。
まだ30カ月ほど景気後退が続くことも、
視野に入れておかねばならない。
それ以上の長期に及ぶ可能性があることも、
知っておかねばならない。  

そんな時だからか、
2008年、ドメスティックバイオレンス(DV)は、
前年比20.1%増の2万5210件だった。
4218件も増えた。
DVとは、配偶者らからの暴力だが、
この数値は全国の警察が認知したもの。
警察に知らされない暴力は、もっと増えているにちがいない。
この2008年の数値は5年連続の増加で、
2001年にDV防止法が施行されて以降、最多であった。

景気循環には5つの特性がある。
第一は、累積性。
例えばいったん上昇し始めた景気は、累積され、
一つの方向に進む。
そして、行き着くところまで行く。
下降し始めた景気も、どんどん下降し、
下降のエネルギーを累積しつつ、
行き着くところまで行く。
「景気には累積性がある」というわけ。

しかし、あるポイントまでいきつくと、
今度は正反対の方向に進む。
第二の特性「可逆性」によって。
蓄積のエネルギーが衰え、薄れ、
なくなると、反対の方向に進み、
その方向への推進力が蓄積される。

そして元の出発点のポイントまで、戻る。

第三の特性は、「交代の規則性」。
回復⇒繁栄⇒後退⇒沈滞⇒回復。
これはシュンペーターの説。
ミッチェルの説は、
回復⇒拡大⇒後退⇒収縮⇒回復。

回復と後退の間に、繁栄や拡大、沈滞や収縮が訪れる。
それが規則性を持っているということ。

第四の特性は、「部門間の波及の規則性」。
株価の後退が、生産の後退へ、
生産の後退が、消費へ、あるいは金利へ、
波及していく。
このように部門間の波及が規則的に繰り返される。

そして第五の特性が「周期性」。
一定のサイクルをもって、周期的に繰り返される。
いわゆる循環論。
しかしこの循環の周期が問題。
4つのサイクルが考えられる。
①短期(3から4年)
②中期(10年)
③長期(20年)
④超長期(50年から60年)

現在進行している景気後退は、
「100年に一度の危機」といわれている。
100年一度が本当ならば、少なくとも今回は短期ではない。
10年の中期か、20年の長期か、
あるいは超長期なのか。

オイルショック後の36カ月を、我が日本は経験した。
しかしそれは短期循環論による周期だった。

今回の下降の前の上昇のサイクルが、
69カ月、6年近いものだったから、
第3の特性の「交代の規則性」を採用すれば、
下降もまた69カ月、5~6年となる。

学問とは、役に立つようで、
当たり前のことをあらためて教えてくれるもの。

易しいことを難しく。
面白いことをつまらなく、
当たり前のことを訳ありに。

私のジャーナリズムや実務は、
難しいことを易しく、
易しいことを面白く、
面白いことをより深く。

存在するものには、
みな意味がある。

アカデミズムも、
ジャーナリズムも、
プラグマティズムも。

景気の循環論の5つの特性は、
アカデミックな分析であるが、
極めて興味深い。

ここに本当の面白さがある。

そして景気の循環論は、
企業や組織の循環論にも通ずるものとして、
常に意識しておきたい。

サム君のドック入りも、
循環論のなかにあるのです。

<結城義晴>

(日本経済新聞1月21日「景気循環と恐慌⑪」を参考にしました。
三菱UFJ証券景気循環研究所編に感謝します)

2009年03月11日(水曜日)

「どんな人も環境によって変わる」

一昨日、昨日の行動日誌を駆け足で。
3月9日月曜日。
東京・東銀座。
パチンコトラスティボード(PTB)有識者懇談会。  
奇数月の第2月曜日に開催される。
もう5年を経過する会議体。

PTBは、「業界外の有識者・専門家による組織」。
パチンコホール経営企業の社会的地位向上を目指す。
有識者懇談会は、その中で、
パチンコホール業界の「あるべき姿」につき社会各層の有識者が自由に議論し、
とりまとめた意見を広く社会に発信する会議体。

座長は、三好正也先生。元経団連事務総長。
現在、㈱ミヨシ・ネットワークス代表取締役会長。

写真左から副座長の岩崎秀雄さん。
元日刊工業新聞論説委員、現ネットプレス㈱代表取締役社長。

黒瀬直宏専修大学商学部教授。
落合清四UIゼンセン同盟会長。
牛島憲明さん。牛島憲明事務所代表の経営コンサルタント。
元㈱東京証券取引所上場審査部長、元㈱ジャスダック取締役兼執行役員。

  
こちらは右から、川上隆朗元インドネシア大使。
和田裕㈱日本イノベーション代表取締役社長。
旧通産省時代は堺屋太一さんの上司で、大阪万博の仕掛け人。
マスクの三堀清弁護士。三堀法律事務所代表。
そして、 結城義晴。

このほかに、村井純慶應義塾大学環境情報学部教授、
松田修一早稲田大学ビジネススクール教授らがメンバー。

夏にかけて、PTB有識者懇談会からの第3弾アピールが発せられる。
その論議の中で、牛島委員から、画期的な原案が提案された。

もうちょっと慎重な討議が必要だが、その趣旨に、私は大賛成。
ただし、ここでも政局の動きには目が離せない。

その後、泉岳寺のカスタマーコミュニケーションズ㈱で、
8時くらいまでミーティング。

3月10日火曜日は、西永福のサミット㈱本部へ。
コーネル大学RMPジャパン事務局長の大高愛一郎さんも同道。

サミット㈱常務執行役営業企画担当の工藤静夫さんと打ち合わせ。
samit
4月1日、2日のコーネルの講義は、「オペレーション・システム」。
その現場研修を、2日間にわたってサミットの店舗で行う。
その詳細の打ち合わせ。

私は、現在のスーパーマーケット企業の中で、
オペレーション・システムは、サミットがナンバー1であると考えている。
チェーンストア・システムを採っている中では、
アメリカやヨーロッパのスーパーマーケットと比較しても、
サミットのそれは最右翼のモデルとなる。

そのサミットの現場を夕方と朝から昼まで、
勉強させていただく。

工藤さんは、細かに、今回の段取りの検討に参加してくださった。
心より感謝。

その後、日暮里へ。
ダイナムホールディングス執行役社長の佐藤洋治さんと対談。
dainamu
㈱商人ねっとと㈱商人舎のコラボレーション企画。
CDオーディオセミナー「知識商人」対談シリーズ。

佐藤さんの話は、実に興味深かった。

パチンコホールにも、スーパーマーケットと同様の職人問題があった。
「釘師」という職人である。
この職人問題の解決にあたって、佐藤さんは、
自らその中に飛び込んで徹夜の話し合いを繰り返した。
その時に佐藤さんが学んだこと。
「どんな人も環境によって変わる」  
satou
以来、ダイナムとダイナムホールディングスは、
「人と信頼」を基幹に置いて経営を貫く。
今年も、大卒400人、その他50人の450人を採用。
UIゼンセン同盟に1万4500人の組合員を送り出す。
そして年商1兆2000億円、経常利益340億円、店舗数300店。
「企業は人なり」を貫徹する。  

3月20日、「信頼の森」というネーミングの新しいフォーマットの店をオープンさせる。
完全分煙、店内騒音70フォン、コンシェルジュ常駐。
これで「煙い、うるさい、わからない」のパチンコホール3大問題が解決される。
しかも1円パチンコ。
これならば2000円で、2時間も楽しめる。
例えば映画の楽しみ方と同様の時間消費で、
その上、ときにはささやかに儲かる。
そして800品目の景品売り場ではコンビニ並みの品揃えが用意されている。
ダイナムの1円営業店舗では1日平均30万円の景品売上げがある。

パチンコホールには、さまざまな偏見や蔑視が向けられている。

しかしダイナムホールディングスの佐藤さんのような経営者を見ていると、
そしてPTB有識者懇談会で議論を重ねていると、
その偏見や蔑視を、なんとか跳ね返さねばと勇気がわいてくる。
かつて、商業が士農工商と貶められ、
多くの人々の努力で、ここまで社会的な地位を上げてきたことと、
道筋は同じである。
yuuki
佐藤さんとの対談、今回も感動させてもらった。

その後急いで神田の日本セルフ・サービス協会へ。
電通のソーシャル・プランニング局長上条典夫さん、
ストラテジー・プランニング局の土井弘さんとミーティング。
三浦正樹専務理事が即断即決で、
「国民自給率向上運動」への賛同を示してくれて、
上条さんが進める「Food Action Nippon」の国民運動は一歩進んだ。

事務局のみんなと写真。

右から、川崎かおるさん、土井さん、上条さん。
私をはさんで、籾山朋輝さん、城山将臣さん。
川崎、籾山、城山の3人が日本セルフ・サービス協会の精鋭。

「どんな人も環境によって変わる」 
この二日間、多くの人と会った。

そのたびに、私は、この言葉をかみしめている自分を確認した。

<結城義晴>  

2009年03月10日(火曜日)

冬から春へ

「冬なのに 春みたいに あたたかい日には」  

冬なのに 春みたいに あたたかい日には
動物園に行ってみて
ゾウの前など すわりこんで
パンでもかじりたくなるのです

冬なのに 春みたいに あたたかい日には
ゆくさき不明の汽車にのり
荷物のように がたごとと
はこばれてゆきたいと思うのです

冬なのに 春みたいに あたたかい日には
冬なのに 春みたいに あたたかい日には

冬なのに 春みたいに あたたかい日には
世界の平和のために
戦争をなくすために 生きてゆこうと
心の底から思うのです

冬なのに 春みたいに あたたかい日には
ネコと見つめあって
愛をたしかめあうことだって
できるのです

冬なのに 春みたいに あたたかい日には
冬なのに 春みたいに あたたかい日には

(鈴木順子)

☆ほんとうに、そう思う。
ことしは、冬なのに 春みたいに あたたかい日が 多かったから、
ほんとうに、そう思う。
心の底から、そう思う。

「さくら」  

まいねんの ことだけれど
また おもう

いちどでも いい
ほめてあげられたらなあ…と

さくらの ことばで
さくらに そのまんかいを…

(まど・みちお)

☆今日のような日には 
いつも おもいだす。
さくらの 詩。

うちでねころんでいる猫にも
猫のことばで
ほめてあげられたらなあ…

道に転がっている石ころにも
石ころのことばで
ほめてあげられたらなあ…と

おもう。

ちょっと、かたいことばなんだろうなあ。

<結城義晴>

2009年03月09日(月曜日)

今週の「52週マーチャンダイジング」よーい、ドン!

Everybody! Good Monday!  

2009年3月第2週です。

「52週マーチャンダイジング」の鈴木哲男さんによると、
この考え方は、1年52週間に、52回、売り場や商品を変えることではない。

お客様の52週の週別の生活サイクルに、
自分の仕事を合わせていくこと。

2009年の3月第2週、自分の店の地域のお客様に、
それぞれの生活がある。

自分のお客様の生活サイクルに、
自分の売り場や商品やサービス、
そして自分の仕事を合わせていく。  

それが「52週マーチャンダイジング」といわれるもの。
だからこれは「52週マーケティング」であり、
「ウィークリー・マネジメント」である。  

その3月第2週。
14日土曜日にはホワイトデー。
バレンタインデーのお返し。
便利で、ありがたみのあるプレゼントがないか。
私も、考えてしまう。
お助けを。

今日も花粉が大量に舞っている。
風邪も流行っている。

お客様は困っている。

一方、花見の季節が迫っている。
もうやってきた地方もある。

今日は、野球のワールド・ベースボール・クラシック日韓戦。

どんどんどんどん春が進んでゆく。

楽しい生活サイクルも、増えてくる。

さあ、今週の「ウィークリー・マーチャンダイジング」計画はどうなっているのか。
今週の「ウィークリー・プロモーション」は?
今週の「ウィークリー・オペレーション」と、
今週の「ウィークリー・マネジメント」はどう組み立てられているのか。

「Good Monday!」と呼びかけて1週間を始めることこそ、
「ウィークリー・マネジメント」の
「よーい、ドン!」なのです。  

さて、「現在の日本政界は週末に進む」  
朝日新聞は、「小沢代表辞任を」と一面トップにもってきた。
小沢辞任で、岡田克也代表となって、政権交代。
これが朝日が描く政界ビジョン。

一方、読売は、小沢民主党も支持を下げているが、
麻生内閣も支持率最低、だから大連立の政界再編だ、と主張する。
まだ、新聞が政治を回せると勘違いしている。

両者の考え方の違いが世論調査の数字に表れる。
朝日の「小沢辞任がよい」の世論調査は57%、
読売のそれは53%。
ちなみに毎日も57%。

日経は、自分で調査せずに、
朝日・読売・毎日の調査結果を一覧表にした。

これ、ブルー・オーシャン戦略か。

日経は、経済界の視点で一貫している。

さて、昨8日は、東京・池袋の立教大学で一日勉強。

ビジネスクリエーター研究学会」の
第2回大会。  


昨年11月に誕生したばかりの新しい学会。
学会員200名強で、私もその一人。

「仕事や事業・企業を創出する人を研究する学会」
  

その主旨は、以下。
「事業構想を研究対象にするには、
実務家と研究者が相互に意見交換し、
求められる社会のテーマを探索し、
その解決策を学際的に研究することになります。
謂わば、複合領域にある学会です。
ビジネスクリエーター研究学会は、
多様な学問領域に垣根を設けず、
事業や仕事に関して総合的に研究し、
社会に貢献しようとする学会です」

その第2回大会の統一テーマは、
「グローバル・リセッションにおけるビジネス・クリエーターの役割と限界」
グローバル・リセッションとは、「世界的規模の景気低迷」を意味する。

さまざまな側面からの報告や研究発表が行われた。

最初の挨拶は、青淵正幸立教大学経営学部ビジネスデザイン研究科准教授。

ゲストスピーカーは、㈱グラナダ社長の下山雄司さん。

都市型レストランを38店経営する実務家。

夕方4時半から1時間、最後のシンポジウムが展開されて終了。

その後、懇親会。
ビジネスクリエーター研究学会会長の亀川雅人立教大学教授。

「経営学会の内容もどんどん変わっている。
ビジネスクリエーター研究学会の内容も変わり続けねばなりません」

私は、このリセッションのとき、
産業化の視点がビジネスクリエーターにも不可欠であると考えている。
一企業、一事業の発想だけでは、
この世界的経済不況を乗り切ることはできない。

産業レベルの視点と、
お客様のウィークリー・ライフサイクルの観察。

この両サイドからのアプローチが、
同じ人間のなかから出てこなければならない。

そんな時代なのだと思う。

Everybody! Good Monday!  

<結城義晴>  

2009年03月08日(日曜日)

ジジと学会・元いらず[日曜版]

ジジ1
「ねえ、ねえ、おとうさん」

今日は、どこかへ、
いくんですか?

スーツきて、ネクタイしめて。

「でかけるまえに、あれ、
おねがいします」

「ねえ、ねえ、おとうさん」
2

ああ、いっちゃった。
3

トーキョー・イケブクロ。
リッキョー大学。
rikkyo5

ユウキヨシハルのおとうさんは、
昨日も、今日も、リッキョーです。

ボクは、ねころんでいます。
jiji5

12号館という建物。
12goukan

よくわからないケンキュー・ガッカイ。
gakkai

昨日はあたたかかったけど、
今日は、さむい。
だからボクは、
ジュータンのうえで、ねころんで。
jiji6

こんなカオしてます。
jiji7

アシは、こんなかんじ。
jiji8

ちかくのミョーレンジというお寺の門のところに、
かいてあった。
tera
お寺なのに「元いらず」なんて、
かいてある。

ボクの、おひるねも、
「元いらず」です。
9
おとうさんは、ガッカイ。
ボクは、モトイラズ。

そんなかんじの春さきの日曜日です。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2009年03月07日(土曜日)

「イトーヨーカ堂はセブン-イレブンの準備段階説」

今週は、体力的に疲れた。
コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパンの川越遠征。
ルビコンの川を渡ったわけではないが、
川越まで出かけ、2日間にわたって、
ヤオコーのセンターや店で研修すると、
体力が落ちたことを実感させられる。

その間に、民主党小沢一郎代表と西松建設の献金疑惑は、
自民党にまで広がり、
森嘉郎元総理や二階俊博経済産業大臣の名前も出てきた。

サブプライムローン問題に端を発する「100年に一度の危機」は、
いわば旧約聖書のバベルの塔の物語の現代版である。

金融経済という巨大な塔の膨張は、
バベルの塔のごとき様相を呈し、
神の領域を侵し始めた。
そこで神は、旧約聖書では、人間の言語を混乱させた。
現代の神は、金融信用を混乱させた。

現在の危機の根本問題は、
「信頼と信用」の失墜というところにある。

法律違反の政治献金という「金」の問題は、
おそらく現代の神から見ると、
きわめて稚拙で愚かな行為に違いない。

旧約聖書の時代から存在した「賄賂」に酷似した行ないだからだ。

自民党も民主党も公明党も共産党もすべてひっくるめて、
ここは清廉潔白な政治家に、ご登場願いたいものだ。

政治家にも実務家にも、要求されるのは、
「インテグリティ(integrity)」である。  
完璧な真摯さ、完全な清廉さ。

私は商売に置き換えて、
「真っ正直商法」と名づけた。  

「100年の危機」を乗り越えるのは、
integrityと真っ正直商法である。

さて、昨日は、午後1時から東銀座のPCSAオフィス。

パチンコホールのための
一から学ぶ「チェーンストア初級講座」。  
その第3回講座。
テーマは「チェーンストアづくりの準備段階」。

何事も、本格的なものをつくるには、準備段階が必要。
優れた企業には、すべて準備段階があった。

トヨタの発祥は、豊田佐吉の「豊田式木製人力織機」。
1890年、東京で開催された内国勧業博覧会で外国製織機を見た佐吉。
独力で「木製人力織機」を完成させ、
1924年にはその当時世界一と評価された「G型自動織機」を発明。
ここから日本の産業革命が始まる。
その会社は豊田自動織機。

現時点でゼネラルモーターズを抜いて世界最大の自動車会社となったトヨタは、
豊田自動織機の自動車部が独立した会社。

このトヨタにおける豊田自動織機の役割が、
チェーンストアにも必要。
準備段階が不可欠なのだ。

現在の世界最大の会社はウォルマート。
ウォルマートは1945年にサム・ウォルトンが創業。
その店の名を「ウォルトンズ・ファイブ&ダイム・ストア」といった。
これはベンフランクリンのフランチャイジーだった。
すなわちフランチャイズチェーンの加盟店だった。

ウォルマートにおけるベンフランクリン時代を、
私は「ウォルマート前史」と呼んで、
「準備段階」と位置付けている。

さて、日本のセブン-イレブンは、そのウォルマートと並んで、
世界の歴史に残る小売業である。

そのセブン-イレブン、源流はご存知イトーヨーカ堂。

もしかしたら、
イトーヨーカ堂は、セブン-イレブンを生み出すために、
この世に登場したのかもしれない。
すなわち、  
「イトーヨーカ堂はセブン-イレブンの準備段階説」。

こう言ったからとて、イトーヨーカ堂を貶めることにはならない。
セブン-イレブンを極めて高く評価することにはなるけれど。

だとすれば現在のイオンリテールは、
「何の準備段階なのか」

私が2009年3月に、この説を唱えたこと、
皆さん覚えておいてください。

小売りの神様は、忘れないだろうけれど。

<結城義晴>  

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