結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年03月20日(金曜日)

セーフウェイ小型食品店実験「ザ・マーケット」の謎を解く

アメリカ小型店緊急特別セミナー真っ最中ですが、
6月の商人舎定番USA研修会のご案内が発表されました。

今回は、フェニックスとオースティン&ダラスです。
焦点のエリア。
いつものようにハードスケジュール。
そして自分を変える研修会です。

さて、緊急特別セミナーは中日。

アリゾナ州フェニックスから、
カリフォルニア州ロサンゼルスへ移動。
空から
1時間半くらいで、到着。
すぐにバスに乗り込んで、ロングビーチへ。

セーフウェイの傘下にあるボンズが実験している小型店。
「ザ・マーケット」  

昨年2008年の5月にオープン。

ボンズの既存店を改装して、
デリショップのごとき新タイプを作り上げた。

店舗面積は1万平方フィート、約422坪。
といっても、これは日本流の売り場面積ではない。
日本は大規模小売店舗法下の商調協時代に、
レジの内側の純然たる売り場面積が焦点となり続けたから、
売場面積が当たり前になっているし、
商業者の感覚に売り場面積が刷り込まれている。
しかしアメリカでは後方スペースも含めた店舗面積が問題にされる。
だからこの店の422坪も、ざっと400坪弱といったところ。

報道では、小型スーパーマーケットで、
青果部門やHMRを強化したとあるが、
この店は、「大型デリショップ」である。  

だから、入口左側にレジ、そしてスターバックス。

左コーナーにリカーショップ。

正面にサンドイッチショップがある。
sandwich
サンドイッチショップからサービスデリ、べーカリーと続く。

店舗真ん中には、島陳列のデリ。

そして青果部門の島ケース。

奥へ向かって青果部門。

店舗右手は、壁面に日本でいう日配品のリーチインケースや多段ケース。
そして絞り込まれたグロサリーのゴンドラ。
longbeach

この店は、したがって、小型のスーパーマーケットと見ることもできるが、
サンドイッチやデリショップの便利性を高めるために、
スーパーマーケットの青果・精肉、日配品、グロサリーを足し算したと判断するのがよい。

その意味で、フレッシュ&イージーの正反対の店。

ウォルマートのマーケットサイドにやや近いが、
コンセプトは違う。

店内は、木製の床や落ち着いた什器で、
店づくりにはセーフウェイのニューライフスタイルストアの成果が生かされている。
だから見た目は美しい、コンパクトな店になっていて、
その面での評価は高いだろう。

しかし、機能として考えると、
サンドイッチ&デリショップを主力に、
スーパーマーケットの機能をサブにした店となる。

周辺が、ロサンゼルスの高級住宅街ロングビーチ。
grocery

日常の食品の買い出しは、週一回、
レギュラータイプのスーパーマーケットに行く。

しかし、中食のためのサンドイッチやちょっとしたデリは、
このザ・マーケットで済ませる。

しかし、それならば、サンドイッチやピザを提供するショップの、
ホスピタリティ、スピード、パフォーマンスは不可欠。

この店が成功するには、
主力部門の魅力づくりにもっともっと励む必要がある。

セーフウェイ全体の収益性に、
大きく影響を与える店になるにはずいぶんと時間がかかるだろうが。

さて、その後、
フレッシュ&イージーのパイロットショップへ。  

この店は、セーフウェイの取り組みとは違って、
テスコが社運をかけたアメリカ進出の、望みの星。

実によく売れている。

新しい試みも満載。
トレーダージョーズのワイン「チャールズ・ショー」に対抗して、
1ドル99セントのワインも開発した。

アシスタントマネジャーのジェフさんにインタビュー(中身は、帰国してからお届けの予定)。

「間違いなく、客数が増えている」
この発言が、印象に残った。
テスコも、アメリカで、「残った残った」。

さらにそのフレッシュ&イージーと、隣合わせのような立地の、
トレーダージョーズ。  
この店も、大繁盛店。

ハッキリ言って、私、トレーダージョーズのファンである。
コーネル大学のウィリアム・ドレイク博士と、その面では同志。

この店も、私のファン心理に見事に応えてくれた。

小売業は、立地産業であることを思い知らされる。

トレーダージョーズこそ、
アメリカの小型グロサリーストアの最強タイプである。
これは、今回の小型店研究セミナーの大前提の事実。

そのことを、トレーダージョーズの「スペシャリスト」のコリンさんが語ってくれた。

「テスコは我々をコピーしているが、
我々は彼らをコピーしようとは思わない」  

なんと自信に満ちた言葉か。
だから固い握手。
コリン
しかしこの地で、トレーダージョーズに鍛えられて、
テスコ・フレッシュ&イージーが進化している。
(このインタビューの詳細も、帰国してからお届けする予定)

日本流にいえば200坪から500坪弱の食品セルフサービス店。
その実験が次々と、展開される。

しかし、小型店こそ、難しい。  
小型店こそ、知恵がいる。
小型店こそ、特徴が鮮明だ。

それがトレーダージョーズを頂点とした米国食品小売業の現在の実力である。

<結城義晴>  

2009年03月19日(木曜日)

フェニックス地区10店駆け巡りして発見した大変なこと

日本百貨店協会発表の2月全国百貨店売上高は、
前年同月比11.5%の激減。12カ月連続のマイナス。
1965年1月の統計開始以来最大の落ち込みとなった。

こちらアメリカでも、経済危機と消費不振の影響が、
店頭に如実に出た。

昨17日は、朝から10店を駆け巡った。
アリゾナ州フェニックス、スコッツデールなどなど。
ウォルマートの歴史的小型店舗も視察した。

まず、オーガニック・スーパーマーケットのナンバーワン。
ホールフーズ・マーケットの新店。  
ホールフーズ
新店だけに、集客に腐心。
「ブレークファースト」の提案に懸命。
だから朝の8時台から、きちんと品ぞろえし、
必死で顧客を招きいれようとしている。
ホールフーズ2
しかし、この不況は、ホールフーズから、少しだけ客足を遠のかせた。

もう一店、別のホールフーズ。
オープン後、1年半の店。
こちらは昼時に訪れた。
ホールフーズのデリとイートインコーナーは、
どの店も、ランチタイムには賑わう。
しかし、残念ながらこちらも、客数は少ない。

珍しくインタビューに応じてくれたのは、
マーケティング部門のアン・マリーさん。
フルタイマーだが、大学院生。
やがて、フードマーケティングの教授になりたいとか。
wholefoods inter
業績は芳しくないようだが、ホールフーズという会社の自己評価。
「自分が自分でいられる職場」  
これが働きたい企業ランキング上位にいる理由。
(詳細なインタビュー内容は、帰国してから「結城義晴の店・人・商品」のブログにて)

客数は少なくとも、店は頑張って維持されている。

私は、ホールフーズはまだまだ、経営内容が悪化しているとは考えていない。
世界最高のオーガニック・スーパーマーケットである。

一方、この分野のライバルのトレーダージョーズ。  
こちらは、健康を前面に打ち出した店だが、
リミテッドアソートメントで、しかも低価格。
だから、依然、絶好調。

やや小型の200坪くらいの店だが、
あのトレーダージョーズの魅力満載。

トレーダージョーズとコストコは、
悪い店を見たことがない。

ウォルマートを筆頭に、やはりこの3社が不況に強い企業ということになる。
私の名づけたWTCである。
TJ2
今回のメンバーも、いちばん買い物をしたのがトレーダージョーズ。

さて、名の通った企業の動向も大切だが、ローカルチェーンはいかに。
バシャスはアリゾナのスーパーマーケット企業。  
160店ほどのチェーンストア。

オーソドックスな店づくり。
しかし顧客からは、見放された感じ。

なぜか。
イノベーションがないから。
変わっていないから。
いわゆるコンベンショナルタイプ。
伝統的なスーパーマーケット。
私、10年前のアルバートソンズを思い出した。
あのアルバートソンをコピーした店舗とするなら、上出来だ。
しかし今は、まったく響かない。
顧客たちは、ホールフーズを経験した。
トレーダージョーズを体験した。
その上で、ウォルマートを知っている。
だから伝統的な店には、魅力を感じなくなった。

そのバシャスの高級路線の店・AJファイン。  

こちらも閑古鳥。
ダウンタウンの繁盛店には、顧客が集まっているのだろうが、
郊外型の高級スーパーは、悲惨。

店づくりや商品は、以前と変わらない。
しかし、高い。
それだけで、顧客は離れる。
AJ2
デリ売り場も、写真で見るだけならば、良さそうだろうが、
顧客はいない。
AJ3
かくて、ローカルチェーンは、まさに蛻変が求められる。
HEバットやウェグマンズの学習が必須。

もう一つ、
地元のスプラウツ・ファーマーズマーケット。  

こちらは、八百屋さんに徹して、比較的に頑張っている。

なにか、明らかな特徴がなければ生き残ることはできない。
SP2
無個性、優等生、伝統型。
これでは、不況の中のサバイバルに耐えられない。

さて、小型店ブームを引き起こしたフレッシュ&イージー。  
イギリスのテスコがアメリカ版として開発した新フォーマット。

私は、この店を、割と評価している。
初めからチェーンストアをつくろうとしている。

それに徹している。

プライベートブランドも、徐々にではあるが、
顧客から支持されつつあるように感じた。

そして話題のウォルマートの小型店マーケットサイド。  

昨年10月オープンの500坪型食品スーパーマーケット。

浅野秀二先生と店内で談笑。
marketside asano
そしてインタビュー。
カスターさんとステファニーさんが応じてくれた。
どちらもアシスタントマネジャー。

「アフター5の顧客をターゲットにした店」
予算には達していないが、徐々に予算に近づいている。

マーケットサイドをもう1店。
昨年10月に一挙に4店開店して、
現在、データ収集と修正中。

こちらは、プリペイドフードが充実している。

絞り込んだグロサリーは、ウォルマートの価格。
そしてすぐに食べられるデリ、ピザなど。
さらに、プリクックアイテム。

私は、この店を、
「アメリカのコンビニ」と見た。  
アメリカにもコンビニエンスストアはある。
しかし、日本のコンビニが日本の市場で果たす役割はない。

ウォルマートがつくったマーケットサイドは、
日本のコンビニの機能をアメリカで新たにつくろうとした試みである。
アメリカ人には、便利で新しいコンセプトに映るだろう。

しかし、まだ未知数。

さて最後に、
ウォルマートのネイバーフッドマーケット。  
1000坪タイプのフード&ドラッグ。

1998年にスタートして、10年経過するも、
いまだ150店。
マーケットサイドの開発を機に、
やめるのではないかともみられていたが、
意外にも、俄然、良くなった。

なぜか。

不況の影響。

近隣型のスーパーマーケットで、
ウォルマート価格を出す。
だから客数が今、増える。
NM2
すると生鮮の鮮度がよくなる。

そして、客数が増える。
ネイバーフッドマーケットは好循環に入った。

スーパーマーケットは売れれば売れるほど、
易しい商売になる。

全くその通り。

さてウォルマート、どうするのだろう。
マーケットサイドとネイバーフッドマーケット。

不況の風を追い風にして、
ウォルマートが行く。

そんな印象を抱いた2日目。
マーケットサイドの評価、
フレッシュ&イージーとの比較。
小型店問題の解明は、
帰国してから様々な雑誌や商人舎ブログで書き続ける予定。
乞う、ご期待。

かくて夕方の講義にも力が入った。
saigonokougi

明日は、ロサンゼルスへ向かう。
<結城義晴>  

今日も、最後まで読んでくださって、
ありがとうございます。

2009年03月18日(水曜日)

アリゾナ州フェニックスでウォルマートとクローガーを訪れる

商人舎の第3回目のアメリカ視察。
始まりました。

今回は、アリゾナ州フェニックスと、
カリフォルニア州ロサンゼルス、サンフランシスコ。

注目のウォルマートのマーケットサイドや、
テスコのフレッシュ&イージーを見る。
そして仕上げはサクラメントのナゲットマーケット。

緊急特別セミナーで、新年度が始まったばかり、
もしくは年度末のこの時期に、決行。

私自身が、どうしても、マーケットサイドを見ておきたかった。

ドラッカー先生が言うように、
「まず、見よ!」である。

3月17日、午後3時、成田空港で、
最初の短い講義。
成田1
そして今回の団長・㈱万代の圓石一治さんのご挨拶。
narita2
8時間後には、サンフランシスコ到着。
sanfran
そして、ダブルコーディネーターの浅野秀二さんと合流。
asana
今回もお世話になります。
私は、必ず、現地在住のコーディネーターの先生と二人羽織で、
視察研修をする。
日本にいては分からないことが多いからだ。

サンフランシスコから2時間余りでフェニックスに到着。
暑い。
phenics
そして休む間もなく、ウォルマート・スーパーセンターへ。
W1
この店は同社の非食品総合業態ディスカウントストアからの業態転換店。
w2
しかし、火曜日の午後3時半というのに、
駐車場は埋まっているし、客数は多い。
w3
ウォルマートの、実に地域に馴染んだ店。
青果部門も、従って鮮度がいい。
w3
不況真っ只中のアメリカで、ウォルマートは絶好調。
真の商人は不況に強い?

コカコーラのエンド陳列もいつもながら見事。
w5
プライベートブランドの「グレイトバリュー」。
パッケージをリニューアルしたばかり。
新製品も80品目出した。
w6
ウォルマートは、このエリアで、17.6%のシェアを占める。
2008年からクローガー系のフライズに次いで第2位。
17%このクリティカルマスのポイントを超えた。

そのウォルマートの変化。
「ちょっきり価格」が増えた。
w7
食品と非食品の境目のアイランド。
フォーウェイ什器の角に「1ドル」。

それ以外にも、セントがついた価格設定が少ない。
w8
これ、不況対策の一つ。
分かりやすい価格。
ちょっきり価格。

定番のエブリデーロープライス商品から、
ロールバックで値下げして、ちょっきり価格へ。

うまい。

座布団一枚!

次に、フライズ・マーケットプレイスへ。
フライズはクローガーの傘下のローカルチェーン。
マーケットプレイスは、非食品強化型の、対ウォルマート店舗。
フライズは、このマーケットプレイスの業態とフード&ドラッグの二つのタイプの店で、
このエリア18.7%のトップシェア。
f1
最初に、シェア第1位と第2位の店を見る。
これがオーソドックスな姿勢。

青果部門は、ウォルマートをしのぐ。
f2
食品は、ハイ&ローを基本に、クラブカードシステムで、
フリークエントショッパーズプログラムを展開。
f3
その意味で、ウォルマートと対極をなす。

フライズで夕食の買い出しをして、ホテルへ。
そして2時間の講義の予定だが、
みんな疲れの極み。
1時間半くらいで終了。
k1
そして、フライズの商品でディナー。
d1
ディナー。
d2
ディナー。
d3

お疲れ様。

明日が本番。

<結城義晴>

2009年03月17日(火曜日)

ヤオコー川野幸夫会長の日本スーパーマーケット協会会長就任に思う

㈱ヤオコー会長の川野幸夫さん。
日本スーパーマーケット協会の新会長に内定。  

7月の総会で、正式に決定する。

この日本スーパーマーケット協会は、
ライフコーポレーションの清水信次会長が、
自ら仲間を募って、創設し、自ら会長を務めるとともに、
日本の食品スーパーマーケット産業の、
いわば「政治行政部」の役割を担ってきた。

1999年9月。
10年前の発足の記念講演では、私がその栄誉を担った。
タイトルは、
「スーパーマーケットよ 永遠なれ」  
私は、㈱商業界の取締役『食品商業』編集長だった。

講演の締めに、私はこう言った。
「正しきによりて滅ぶる店あらば、
滅びてもよし。
断じて滅びず」  

そう、新保民八の言葉。

レジュメが私の手元に残っている。

清水さんがこの協会を設立するときには、
いくつかの障害があった。
妨害に近い動きもあった。
しかしそれを跳ね除け、
「清水信次、ここにあり」の心意気を示した。
そして、食品小売業界の「政治部」の機能を果たし続けた。

今後は、清水さんは名誉会長になる。
大手術を乗り越えたばかりで、
いまだに業界のご意見番の地位は揺るがない。

川野さんが、衆知を集め、
リーダーシップを発揮して、
新しい時代の日本のスーパーマーケット産業を、
構築してくれるものと思う。

川野さんは昨年、ヤオコー社長を弟さんの清己さんに譲った。
今年早々に渋沢榮一賞を受賞したばかりで、
絶好のタイミングで新会長にご就任。

川野さんは、ヤオコーを20年連続の増収増益企業に育て上げた。
どのグループにも属さず、「独立自営商人」の立場を貫いてきた。
だからこそ逆に、公的な協会のリーダーにふさわしい。

業界にとって、まことに良い人事だと思う。

日本のスーパーマーケットはこの10年、
ますます社会的重要性を増大させた。
業態の強さが、広く産業界にも認識された。

7月の第10回総会が待ち遠しいものだ。

その総会で、私、
パネルディスカッションのコーディネーターを務めることになっている。
これもこの協会が発足してから恒例のことで、
いわば内定しているが、
川野さんの新会長就任で、
恒例の人気企画も、少し修正を図るほうがいいだろう。

しかし私は、再び宣言するに違いない。
「スーパーマーケットよ 永遠なれ」  

さて、愛知のユニー、大阪のイズミヤ、愛媛のフジが、
共同でプライベートブランドを開発する。  

イオン、セブン&アイ・ホールディングスに続く二番手グループ。
ユニー・グループが年商1兆9915億円。
イズミヤが、3757億円。
フジが、3066億円。  

合わせて2兆6738億円。  

ユニーは、中京、静岡、関東、北陸に4つの事業部をもつ。
イズミヤは関西で、フジは中四国。

中京と静岡は「東海」と括るべきだろうから、
5つのリージョナルチェーンが、
一つのプランドを販売することになる。

共同でプライベートブランドをつくるといっても、
ただちに企業統合や合併に動くわけではない。

しかし、この動きは、とどめることができない。

時あたかも、朝日新聞は報じた。
「新商品よりも定番が売れる」  
アサヒビールのスーパードライ、
伊藤園のおーいお茶、
ハウス食品のシチューミクス、
江崎グリコのポッキー。

商人舎2月の標語「最良のベーシック」は、
もちろん定番中の定番を含む。

ユニー、イズミヤ、フジのグループは、
やがて、こういった定番やコモディティグッズの、
共同仕入れにつながっていくに違いない。

プライベートブランドの共同開発は、
互いの取引先メーカー・問屋と、互いの商品部との、
交流と協働に他ならないからだ。

新しい時代のスピードは、
想像以上に早い。  

日本スーパーマーケット協会新会長の川野幸夫さん就任にも、
このスピード感が感じられる。

私は、スピード感を嗅ぎ取りに、
今からアメリカへ。
フェニックス、ロサンゼルス、サンフランシスコを、
1週間の駆け足で巡る。

結城義晴の2009年アメリカ報告。
ご期待いただきたい。

<結城義晴>  

2009年03月16日(月曜日)

彼岸・春分の日とWBCが交差する週「冷静に盛り上がれ」

Everybody! Good Monday!  

2009年3月第3週の始まり。
今週金曜日が「春分の日」の祭日。  
サラリーマン家庭には、3連休が待っている。

16日月曜日が、彼岸入り前日。
17日火曜日は、彼岸入り。
20日金曜日が、彼岸の中日で春分の日。  
21日土曜日、22日日曜日を挟んで、
23日月曜日は、彼岸明け。
1週間が、お彼岸で明け暮れる。

彼岸(ひがん)とは、仏教用語で、
煩悩を脱した悟りの境地のこと。  
煩悩や迷いに満ちたこの世をこちら側の岸「此岸」(しがん)といい、
向う側の岸を「彼岸」という。
彼岸には、向こう側からご先祖様が帰ってくる。
だから準備をして、お迎えし、送り帰す。

伝統的な行事を重んじる地域では、
とても重要な1週間。

不況だ、経済危機だと、世間は忙しいが、
お彼岸で、祖先を供養する習慣は、
長く長く続いてきた。

その間、何度も何度も、不況や恐慌を経験した。
彼岸は、現在の、経済周期を超えた「永遠」を、
私たち日本人に思い起こさせてくれる。

その上に、春がやってきたという気分がある。
迎春の気分は今週、最高潮に達する。
桜
日本人の大好きな、桜も、開花し始める。

そんな1週間。
私たちも、自分を顧みて、
煩悩や迷いを考え直してみるのがよいだろう。

一方、今日から、アメリカで、
ワールド・ベースボール・クラシックの
第2ラウンドが始まっている。  
(さらに…)

2009年03月15日(日曜日)

ジジとふたごのサム君[日曜版]

フシギなことが、
ありました。
じじ1

おおきなハコが、
とどいたんです。
box1

おおきなハコのうえに、
ちいさなハコがのってる。
box2

あけてみると、サム君がでてきました。
サム君
フクロにはいってた。

ボクもフクロにはいった。
bokumo
ボク、フクロにはいるの、
だいすきなんです。

なんというか、
あたたかいキモチになるんです。
母さんに、つつまれているみたいな。

でも、おどろくことは、
サム君がふたり。

ボクも、ふたりのサム君のあいだにはいった。
Wsam

サム君たち、うごきません。
カオも、かわりません。

あたらしくきたサム君が、
いつものところに、すわりました。
new

そして、まえとおなじカンキョーになりました。
ジジとサム

ふるいサム君は、
あたらしいサム君のかわりに、
おおきなハコのなかにはいっています。
ジジと箱
たぶん、どこかにいってしまうんだと、
ボクは、おもっています。

ちょっと、さみしい。

フシギなことです。
ふたりのサム君。
ダブル・サム君。

おんなじカオ。
おんなじアシ。
おんなじカラダ。
おんなじカンジ。

あたらしいサム君がきて、
ふるいサム君がいってしまう。

サム君がふたごのようにいるのも、
なんだか、おもしろいものでした。
W2

そういえば、ボクは、
みつごでした。

いちばんひだりが、ボクでした。

そしてボクは、
ユウキヨシハルさんのうちに、
もらわれてきました。

ボクたちや、
サム君たちにとっては、
あたりまえのことなんですが。

ふるいサム君も、
どこかにもらわれていって、
しあわせになるといいなと、
おもいました。

さようなら。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

サム君は環境ロボットです。
第1号サンプルのサム君が故障して、
すぐに新型のサム君が届けられたのでした。

2009年03月14日(土曜日)

第9回JAPANドラッグストアショー薬事法改正年度の歴史的開幕

内閣府の消費者動向調査。
その2月の消費者態度指数が1月に比べ、0.3ポイント上昇。
これは、2カ月連続のアップだという。

小売業や外食・サービス業の2月の数値を見ていると、
そんな実感はない。

この指数は全国の5000世帯に、4項目のヒアリングをする。
①暮らし向き
②収入の増え方
③雇用環境
④耐久消費財の買い時判断
それぞれに5000世帯から5段階評価をしてもらい、
その上で態度指数を算出する。

ただし、2カ月連続上昇とはいっても、
その指標26.7は過去、三番目に低い。
だから昨年の12月が最低だったという見方になる。

さらに日銀総裁の白川方明さんは、
「1月時点より(景気は)厳しくなっている」と発言。

このことから、考えられる現状。
①経済全体は、輸出産業、製造業の動向から下方に向かっている。
②消費者者のマインドは、上昇したがっている。
(もちろんこれは内閣府の陰謀という見方もないことはないが)

この両方のベクトルが、交差している。
ねじれがある。

しかし、ねじれの時こそ、
知識商人の知恵が生きる。  

私は、前向きにとらえる。

誰よりも前向きに生きることができるのが、
商業・サービス業など顧客に直接、接する役割の良いところだ。

なぜなら、大衆こそ、
最も強くて、明るくて、柔軟だからである。

さて、昨3月13日の金曜日。
千葉県幕張メッセで、
第9回JAPANドラッグストアショーが開幕。  
まさしく歴史的開幕。

46年ぶりに薬事法が改正され、
「セルフメディケーション」が確実に一歩、
前進する年。

これまでのこのフェアに比べても、
薬局・薬店・ドラッグストア以外の商業者の来場が多かった。
テーマは、「今日から“セルフメディケーション生活”」  

夕方から、レセプションパ-ティ。
医薬品業界の製配販のほとんどの関係者が集った。
今日はその交友録。

日本チェーンドラッグストア協会会長・松本南海雄会長の挨拶を皮切りに、
参議院議員秋元司さんから、
日本OTC医薬品協会会長・三輪芳弘さんまで、
一気にスピーチ。

みな気合が入っている。
薬事法というこの世界の基本法案が変わるから。
変化のときには、人間は気合を入れる。

その後、プリマベーラのマジカルイリュージョン・ダンスが披露された。

このチームが14日、15日とパフォーマンスを展開する。

松本南海雄さんは昨年、マツモトキヨシホールディングス会長となって、
ますます快調。
日本チェーンドラッグストア協会が設立されて10年。
ずっと会長職を担い続けた。「ご苦労様です」。
matumoto&nezu
松本さんは、商人舎発足の会の発起人、すなわち商人舎ファミリー。
㈱ぱぱす社長の根津孝一さんも、親しい仲間。

政治家としてパーティにずっと参加してくれた秋元司さん。
私は、秋元さんが小林興起元代議士の秘書時代からの付き合い。
akimoto
日本チェーンストア協会、日本スーパーマーケット協会、
パチンコチェーンストア協会、などなど、
秋元さんとは、場を同じくすることが多い。

そして、ブースコンテストの表彰。
大賞は、資生堂のブース。
松本会長と資生堂販売㈱の小林敏光社長。
siseidou

準大賞は、2社。
真中が㈱岡村製作所商環境事業本部取締役本部長の鈴木敬夫さん。
右が花王カスタマーマーケティング社長の高橋辰夫さん。

実行委員長賞は、㈱大木の松井秀夫社長へ授与。
プレゼンターは実行委員長の富山睦浩サッポロドラッグストアー社長。

スピーチやパフォーマンス、ブースコンテスト表彰が終わって、懇談。
㈱キリン堂会長の寺西忠幸さんも、商人舎発起人の商人舎ファミリー。
いつも、私のことを気にかけてくださる。
「商人舎、順調らしいね」とほんとうに喜んでくださった。
teranishi
キリン堂は、約300店1060億円の年商のドラッグストア。

㈱プラネット社長の玉生弘昌さんと、
㈱野村総合研究所上級コンサルタントの楢村文信さん。
tamanyu
私、昨年11月から、カスタマーコミュニケーションズ㈱の非常勤取締役に就任している。
CCLと略称する会社だが、玉生さんがオーナー。
私にとっては、フィールド・マーケティングの場でもあり、
玉生さんから、さまざまなことを学ばせてもらう場でもある。

いちばん最後になったが、ジャーナリストの藤田道男さんと懇談。
藤田さんは、昨年、㈱じほうをめでたく定年退職された。
ドラッグ業界のナンバーワンの編集長だった。
fujita
商人舎ホームページにもご登場願いたいと、お願いした。
乞う、ご期待。

宗像守協会事務総長にお別れのご挨拶をして、夕食は日本蕎麦。
oturare
今週は、忙しかったし、疲れた。
来週火曜日から、アメリカ。
フェニックス、ロサンゼルス、サンフランシスコ。

私も「今日からセルフ・ヘルスケア生活」に勤しまねばならない。

<結城義晴>  

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結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

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新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

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