結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年10月22日(日曜日)

[日曜漫歩]横浜大桟橋で復活宣言!

月曜日に帰国してから1週間目の日曜日。
ご迷惑をかけたり、
ご心配をかけたり。

しかし一度はCOVID-19にも、
かかっておいた方がいいかとも思っていた。

このブログにも2020年5月に書いた。
45年前に私は「ソ連風邪」にかかった。
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それ以来、
重篤な感染症にはかかっていない。

50年くらいに一度、
こういった感染症が流行るのか。

「風邪は万病のもと」
しかし最近の私は、
風邪にもかからなかった。

正式には「風邪症候群」と言われる。
「上気道」の急性炎症の総称。
上気道は鼻やのどのこと。

耳鼻咽喉科の担当だ。

風邪のウイルスが粘膜から感染して、
炎症を起こす。

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、
咳、たん、発熱といった症状が起こる。

その風邪ウイルスは、
200種類以上もある。

一方、「インフルエンザ」は、
風邪ウイルスとは別のものだ。
つまり別の病気だ。

インフルエンザには、
3類型がある。

「A型インフルエンザ」は、
ヒト、鳥類、ウマ、ブタなどに感染し、
強烈な症状が出る。
問題になるのはみなA型である。

「B型インフルエンザ」は、
ヒトとアシカ亜目のみに感染し、
毎年流行している。
A型のように、大きな流行は起こさない。

そして「C型インフルエンザ」は、
ヒトとブタに感染し、
いったん免疫を獲得すると、
終生その免疫が持続する。

問題のA型インフルエンザは、
6つの「大流行」があった。

①1900年のH3N8(旧香港風邪)、
②1918年のH1N1(スペイン風邪)、
③1957年のH2N2(アジア風邪)
④1968年のH3N2(香港風邪)、
⑤1977年のH1N1(ソ連風邪)、
⑥2009年のH1N1(豚由来新型インフルエンザ)

いずれも一般には「風邪」と呼ばれた。
しかしいずれも「インフルエンザ」だった。

45年前の20代中ごろ、
私はそのインフルエンザの、
「ソ連風邪」にかかった。
1977年4月に㈱商業界に入社して、
翌年のことだった。

3日から4日ほど、
38度から39度の熱が出て、
会社を休んだ。

とにかく汗が出た。

ソ連風邪は、
1977年から1978年にかけて、
当時のソビエト連邦で流行した。
インフルエンザのエピデミックだった。

パンデミックが「世界的流行」で、
エピデミックは「局地流行」。

ソ連で局地流行したから「ソ連風邪」。

しかしもともとは、
1977年5月に中国・天津で始まった。

インフルエンザはなぜか、
中国から発する事例が多い。

その年の11月、ソ連と香港で、
インフルエンザが大流行した。

そして1978年3月までに、
北半球のほとんどの国の人々が感染した。
日本も襲われた。

しかし1978年から1979年にかけて、
ワクチンが製造された。

幸いに私はまだ20代だったし、
長期化もせず、重篤化もしなかった。
すぐに復帰して元気に仕事した。

風邪ともインフルエンザとも違うのが、
コロナウイルスである。

だから私はいずれの体験もしたことになる。

それももう少し。

食事で一番好きなのがオジヤ。IMG_86413
今回はとくに右下の喉が痛い。
水を飲むときにも喉が痛い。

だからご飯を軟らかく煮て、
味付けしてもらうと喉を通りやすい。

蟹のオジヤはいい。IMG_86433

青物など添えられていると、
ゆっくり噛み砕いてから喉を通す。
それもいい。

最後に水を飲んで、
コロナ仕様の薬を飲む。

それでも少しずつしか治らない。

これを5日間繰り返してきた。

立って歩くとふらふらする。
これはいけない。

夕方、外に出て、
散歩することにした。

散歩と言っても、
そこらを歩くのではつまらない。

車に乗って横浜港に行った。
15分くらい。

みなとみらいを通り越して、
大桟橋。

出かけるときにはまだ明るかったが、
大桟橋に着くと陽が沈んでいた。

豪華客船が発着する大きな桟橋。
ここから海外航路に出発する。

船の看板のような構造になっていて、
そこが遊歩道と公園になっている。

1階の駐車場に車を止める。
そして板張りのスロープを、
ゆっくりと登ってゆく。IMG_86523

この一歩いっぽの足取りがいい。IMG_86543

 

大桟橋の甲板に上がる。
横浜の街が見える。
King Queen Jack。
それぞれに建物が示されている。IMG_86513

左手を振り返るとみなとみらい。
潮風を胸いっぱいに吸い込む。

生き返った気分だ。IMG_86473

手前が赤レンガ倉庫群。
奥にランドマークタワーも見える。IMG_86453

デッキに上がって、
くまなく歩く。

やはり散策する人影。IMG_86493

横浜で最も好きなスポットの一つだ。
山下公園や港の見える丘公園よりも、
気に入っている。IMG_86483

このデッキをゆっくりと歩き回って、
完全復活の気分になってきた。IMG_8657

まだほんのちょっとだけ喉が痛いけれど、
もう大丈夫。IMG_8658
もう、Go! Go!ポーズはやらないけれど。

ご心配、おかけしました。
復活します。

〈結城義晴〉

2023年10月21日(土曜日)

商業問題研究会の「ディスカウント・フォーマット」議論

月曜日にニューヨークから帰って、
火曜日は第一屋製パン㈱のZOOM役員会、
水曜日は㈱True Dataのオンライン取締役会。

内容はすべて理解し、
難なく発言を繰り返した。

ただしそれぞれの会議のあとは、
午後一杯、ずっと寝ていた。

木曜と金曜はブログだけ書いて、
あとは寝ていた。

そして今日の土曜日には、
ずいぶんよくなった気でいたが、
喉の右下の辺りがキリリと痛む。

そこから痛みがつき上げてくると、
続いて咳が出始めて止まらない。

この繰り返し。

三度三度食事のあとには薬を飲む。
もう少しかかるのか。

今日も山本恭広編集長から、
写真が送られてきた。

「商業経営問題研究会」が開催された。
Retail Management Learning Circle。
RMLCと略す。
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現在の新生RMLCは、
代表世話人の高木和成さんが中心となって、
継続されている。

元ユニー㈱幹部の高木和成さん、
元西友から㈱たいらや元社長の村上篤三郎さん、
元西友の井口征昭さん、
そして山本編集長。IMG_8637

論客揃いで、議論は白熱する。
しかし最近はこういった勉強会は少なくなった。

コンサルタント同士でも、
議論する姿は見られないし、
議論が得意ではないようだ。

しかしRMLCのメンバーは、
いつも正解を求めて、
真摯に議論する。

素晴らしい。
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今回のテーマは、
「スーパーマーケットの、
ディスカウントフォーマット」

高木さんはヤオコーのフーコットを、
1号店から全部見ていて、
高い評価をしている。

 

井口さんはいつもクールに、
企業の戦略を分析する。

村上さんは社長経験から、
実現の可能性と競争力を論じる。

私も元気ならば参加したいくらいだった。

ベルクのクルベも面白い。
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月刊商人舎9月号で私は書いた。
「ヤオコーのフーコットが
絶対的な安さを追求しているのに対して、
ベルクのクルベは相対的な安さを演出している。
それはそれでいいけれど、
『仕組み』は必要である」

「クルベに求められるのは
まだまだ『学習』の態度である」

このRMLCは、
会の名前で単行本を発刊している。

東洋経済新報社。
『小売業界ハンドブック』
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故杉山昭次郎先生の「杉山ゼミ」以来の、
由緒ある研究会だ。
西暦2000年以前から、
30年以上も継続している。
続けれられていること自体が、
素晴らしい。

さて床に臥せっているが、
スポーツ界は1年の大詰めを迎えている。

日米ともにプロ野球は最高潮。
日本はまず阪神タイガースが、
セントラルリーグ優勝を決めた。

今年のタイガースは、
圧倒的に監督のチームだ。
岡田彰布。
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大阪の北陽高校から早稲田大学。
そして阪神タイガース一筋。

監督としては阪神で5年、
オリックスで3年。
阪神監督時代の2005年に、
セリーグ優勝を果たしている。

今回は二度目。

ちなみに、
元サッカー日本代表監督の岡田武史は、
早稲田大学の同級生だ。
同姓で大阪市出身で早稲田の同級生。
岡田武史も阪神ファンだ。

私は岡田が早稲田に入って、
1年でレギュラーとして神宮球場に登場したとき、
球場で見ている。

レフトを守った姿を今でも覚えている。

監督として大成したのはうれしいことだ。

一方、パリーグ優勝は、
オリックスバファローズ。
3年連続のパリーグ制覇。

こちらは投手のチーム、
もっと言えば山本由伸のチームだ。
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2021年、2022年と連続投手五冠。
日本プロ野球界のエースだ。

バッファローズも、
千葉ロッテマリーンズを破って、
パリーグ優勝。

拮抗した面白い日本シリーズになる。
楽しみだ。

メジャーリーグも、
優勝決定シリーズ。

アメリカンリーグは、
レンジャーズvsアストロズ。
テキサス同士の闘いは均衡。
スリリングだ。
ヒューストン・アストロズが、
3勝2敗でリードして、
第6戦に臨む。

アストロズのホセ・アルトゥーベがいい。
168センチの小柄な二塁手だが、
首位打者3回、盗塁王2回獲得。

今回も9回表3ラン本塁打で逆転した。
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ナショナルリーグは、
ダイヤモンドバックスvsフィリーズ。
こちらも勝ったり負けたり。
逆転ゲームが多くて面白い。
フィラデルフィア・フィリーズが、
3勝2敗と勝ち越している。
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日米ともにベースボールは最高潮。
1年が終わっていく。

ラグビーのワールドカップも、
最後になった。

アスリートの躍動する姿を見ていると、
咳込んでばかりの己が情けない。

元気にならねば。

〈結城義晴〉

2023年10月20日(金曜日)

CGCグループ創立50周年記念式典と「次の50年」

10月下旬の夏日。
神奈川県で最高気温27.0度。
私の体温は37.0度。

ずっと寝ていて、
夏日の実感はない。

通常の風邪ならば、
熱が出て、それを下げれば、
咳や喉の痛み、鼻水と、
着々と進行していって、
快癒に向かう。

新型コロナは、
熱を下げても、
咳と喉の痛みが続く。

敵は粘り強い。

薬を飲んで、
水分をとって、
きちんと食事をして、
寝る。

幸いに食欲は衰えないし、
味覚も確かだ。

夜中に咳がひどくて、
眠れないのが辛い。

それでも、
ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ。

さて今日は、
CGCグループ創立50周年記念式典。
東京都港区のオークラ東京。
山本恭広編集長と亀谷しづえGMが参加した。cgc_00
参加できなくて、
本当に残念だ。

1973年10月27日、
㈱シジシージャパンとして設立。
㈱三徳社長の堀内寛二さんが実質的な創業者だ。

大手チェーンストアに対抗するために、
中小スーパーマーケットが共同出資して、
コーペラティブ・チェーンとして設立された。

私は1977年からかかわったから、
46年間、シジシーを見ていることになる。

2023年10月1日現在、
208社が参加し、加盟店舗数4433店。
グループ総年商は5兆0213億円に上る。

関西スーパーの北野祐次さんが、
スーパーマーケットのシステムをつくったとすれば、
三徳の堀内さんは組織をつくった。

北野さんは2013年2月12日に逝去されたが、
堀内さんは2004年5月4日に亡くなられた。

会場はプレステージタワー2階オーチャード。cgc_0

15時に開会。
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冒頭はCGCグループの歌。
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全員が起立して歌う。

開会挨拶は岩崎裕文CGCジャパン取締役会長。
㈱マミーマート社長。cgc_DSC_0150

昨年、前会長の原和彦さんから、
後を引き継いだ。
㈱アクシアルリテイリング社長の原さんは、
10年間、会長職を務めた

岩崎さんはCGCの良さを3つ挙げた。
「商品」「教育」「トップ間の交流」だ。cgc_DSC_0058

その後、CGCの歩みの記念映像が上映された。
「CGCグループ 異体同心事 半世紀」

「異体同心」の意味は、
「一人ひとりの力は小さくても、
皆が同じ気持ちで事にあたれば
大きな力を発揮できる」

CGCグループの基本的な心がまえが、
凝縮された言葉だ。
映像も良くまとめられていた。

代表挨拶は、堀内淳弘さん。
CGCジャパングループ代表。
寛二さんのご長男だが、
どんどん似てきた。77歳。cgc_DSC_0340

「異体同心事」のこれからを、
「地球環境の保全」に向けることと語った。
軽妙な語り口で、
たびたび会場の笑いを誘った。

来賓祝辞はお二人。
はじめに京谷裕さん。
三菱食品㈱社長。cgc_DSC_0408

そして高宮満さん。
キユーピー㈱社長。cgc_DSC_0426
ん~、トップ企業の社長も若返った。

50周年を記念して、功労者が表彰された。

会員企業からは原和彦㈱原信会長(中)と、
宗兼邦生㈱フレスタ会長(左)。cgc_DSC_0587

原さんはCGCジャパン会長職を10年間務めた。
宗兼さんは中国地方をはじめとする、
西日本の会員企業のとりまとめに尽力した。

アソシエイツ企業からは
亀田製菓佐藤勇相談役(中)と、
日本ハム木藤哲大会長(左)。cgc_DSC_0670

CGCは「スカスカ撲滅」活動を進めている。
商品包装の余剰スペースを省いて、
資材の削減、配送効率の向上を図るのが狙いだ。
両者はその活動に率先して対応した。

会を締めくくったのは、
堀内要助CGCジャパン社長。cgc_DSC_0698

16時30分、時間通りに記念式典は終了。
このあと、懇親会が開かれたが、
会員企業・アソシエイツ企業のトップだけの参加。

来場者にお土産として配られたのは、
CGCグループの歴史が編纂された2冊。
フルカラーの50年史と、
1993年発行された「二十年史」の再販版。cgc_book
さらに記念品として、
栃木県大谷町の天然地下蔵熟成ワインと、
PBオープナーも添えられていた。

CGCジャパン、50周年。
本当におめでとう。

堀内寛二さんは組織をつくった。

今、208社4433店。
総年商5兆0213億円。

次の50年はそのCGCグループの組織に、
激変が訪れるだろう。

それは楽しみなことだと考えたほうがいい。

〈結城義晴〉

2023年10月19日(木曜日)

「中国・ロシア」も「税収還元セール」も「金でつながり金で切れる」

今日も自宅で静養。
寝室と仕事部屋を往ったり来たり。
確実に快方に向かっていると思う。
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咳がひどく出るので、
集中力がない。

だから原稿を書くのが苦痛だ。

本来の予定ならば、
単行本の執筆にかかっている。
少し遅れてしまったが、
いつものように取り戻すことは可能だ。

ただし読むことはできるし、
観ることも、聴くこともできる。

ブログだけは何とか書ける。

2020年には何度も引用した。
イタリアの人気作家パオロ・ジョルダーノ。
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今となっては懐かしい本だ。

「感染者の数、
発生地からの距離、
マスクの販売枚数、
株価暴落で失う金額、
検査結果が出るまでの日数と、
数えてばかり」

あのころ私たちは、
数えてばかりだった。

「コロナは今、“僕らの文明を
レントゲンにかけている”」

そう、私たちの文明は、
レントゲンにかけられた。
私たち自身も。

「恐怖にも浸され、
頭がいっぱいだけど、
それでも
“今までとは違った
思考をしてみるための空間”
を確保しておこう」

今、3年半ほどを経て、
感染してみると、
今までと違った思考をしてみるための
空間と時間を得た気がする。

それが私にとっては、
貴重なことなのかもしれない。

中国の習近平国家主席が、
「一帯一路」の世界首脳会議を開催。
提唱してから10年の節目の会議だ。

一帯一路は習が2013年に提唱し始めた。
中国と欧州・アジアを結ぶ広域経済圏構想。

「シルクロード」の現代版である。
中央アジアを経由して欧州へつながる、
陸路の経済ベルトを「一帯」と言い、
南シナ海やインド洋を通って欧州に向かう、
海路を「一路」とする。

現在はアフリカや南米などにも、
そのエリアは広がっている。

中国が投資して、
インフラ設備をつくり、
域内の経済を発展させる。
同時に親中国圏を拡大する。

「金」のつながりをもとに、
イデオロギー抜きに親中国の国を増やす狙いだ。

約130カ国の首脳や代表が集まった。

ロシア大統領のウラジーミル・プーチンも、
北京入りして一帯一路を称賛した。
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中国の政治体制はいまだに共産主義だ。
ロシアはその共産主義を排して、
民主主義の政治体制に変わろうとした。

だからかつてのイデオロギーで判断すると、
中国とロシアは互いに相反する考え方だ。

しかし中国が「国家資本主義」を考え出して、
それを実行して世界第二の経済大国になった。

政治の「共産主義」+経済の「資本主義」だ。

共産主義は本来、
財産を共同体による共有とすることで、
貧富の差をなくすことをめざす。

しかし共有した国家資本で、
商売を始めてしまった。

一方、アメリカや英仏独などは、
フランス革命以来、
「自由主義+民主主義+資本主義」のセットで、
発展してきた。

ロシアは今の状況を見れば、
反「自由主義+民主主義」+資本主義。
プーチンの独裁は、
限りなく「国家資本主義」に近い。

中国の国家資本主義は、
毛沢東が生き返ったら驚くほどの、
「反共産主義」だ。

中国もロシアも「金」だけが、
共通する絆ということになる。

「軍事」は「金」とつながっている。

だからプーチンは、
習の「一帯一路」を褒めちぎる。

金でつながる者は、
金で切れる。

経済が重要事項であることは確かだが、
それだけではない。

一方の日本。
日経新聞10月18日の「Deep Insight」
「不思議の国 税収還元セール」

「洞穴症候群」を紹介する。
「ケイブ・シンドローム」
新型コロナウイルスへの感染を恐れるあまり、
自宅から外に出られなくなる症状。

日本政府は取り巻く物価・金利情勢が
大きく変わったにもかかわらず、
デフレモードの経済政策運営を
容易に修正できない。
「洞穴症候群」に似た危うさだ。

岸田文雄首相が「税収増の還元」を唱える。
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賃上げや設備投資を促す法人減税にとどまらず、
所得減税にまで広がるかもしれない。

ガソリン・電気・ガス代の負担増を
和らげる補助金の延長、
低所得世帯への給付も柱に据える。

世界情勢は混迷を深める。
ロシアとウクライナの戦争に、
イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突。
地政学上の危険は格段に増した。

「それでも今回の経済対策は、
大盤振る舞いが過ぎる」

日本に税収増を還元する余裕はまったくない。

異例の低金利に安住し、
政府は安易なバラマキを繰り返してきた、

インフレモードの世界に足を踏み出せず、
洞穴に閉じこもるケイブ・シンドローム。

「選挙対策の”税収還元セール”を
競っている場合ではあるまい」

国民がそれに乗ってしまったら、
我々も「金」でつながる中国・ロシアと同じだ。

これも「レントゲン」にかけられている。

金でつながる者は、
金で切れる。

商売にも仕事にも、
金は必要だが、
それを超えるものが必須だ。

〈結城義晴〉

2023年10月18日(水曜日)

「コロナ陽性」宣言とオーケー銀座店と全日食躍進チェーン大会

「コロナ陽性です」

午前中のオンライン会議を終わらせて、
発熱外来の医院に行った。
熱は上がったり下がったり、
喉は痛いし、咳も止まらない。

鼻の穴に検査の棒を突っ込まれて、
しばらく待つと、
いきなり言われた。

瞬間、志村けんのことを思った。
2020年3月29日、
新型コロナウイルス感染による肺炎で逝去。

あの時代だったら、
不安で不安で仕方なかっただろう。
そう思った。

幸いにして私は、3年9カ月間、
コロナからは逃れてきた。
しかし今初めて「コロナ陽性」を宣言された。

そのあとは診察もなく、
処方箋を貰って、病院を去った。
隣の調剤薬局で薬を貰った。

帰ってすぐに薬を飲んだ。
ゾコーバ錠。
そしてトラネキサム酸。IMG_86303
ゾコーバは、
新型コロナウイルスが、
体内で増えるのを抑える薬。
コロナ増殖に必要な酵素の働きを邪魔してくれる。
塩野義製薬の開発した、優れものの薬だ。

トラネキサム酸は、
喉の痛みや炎症を抑える。

これを規定通り飲んで、
あとは寝ている。

熱は下がってきて、
喉の痛みも少しずつ和らいでくる。
しかし咳はなかなか収まらない。
腹筋が痛くなるくらい、咳が出る。

寝室と仕事部屋に隔離されて、
人に迷惑をかけず、
治癒していくのを待つ。

志村けんのときに、
こんな薬があったらなあ。
つくづく、そう思う。

帰国すると、話題の新店オープン。

オーケーnews|
10/17「オーケー銀座店」オープン/地下2フロアに674坪IMG_8617
1984年4月27日に、
プランタン銀座としてオープンし、
2016年12月31日に閉店した。

故緒方知行さんなど、
絶賛した百貨店だった。

私は百貨店としては狭すぎると思っていた。
やはり閉店に追い込まれた。

そのあと、マロニエゲート銀座として、
リニューアルオープン。
当初はテナントビルだったが、
2020年6月19日に、
1階から4階までの1500坪に、
ユニクロが旗艦店を出した。

そして今、2023年10月17日、
地下1階と2階にオーケーが開業。
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2フロアで674坪だから、
1フロア300坪強。
天井も低い。
フロア間はエスカレーターで往来する。
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それでも初日は9000人を超える客数、
2000万円を超える売上高。IMG_8618

家にいて写真を見るかぎり、
いつものオーケーと変わりない。
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さて、それでよかったのか。
もっとやり方はなかったのか。

私はある仮説を立てていた。
それを試したか。

行ってみなければわからない。

月刊商人舎11月号で、
徹底分析とともにご披露しよう。

さて今日は、
「全日食躍進チェーン大会」
ゆりかもめの台場駅。
グランドホテルニッコー東京台場が会場。
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会場は地下1階のパレロワイヤル。
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午後2時にスタート。
2019年以来、4年ぶりのフルスペックでの開催だ。
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約2000人が参集した。
加盟店企業の赤いジャケットは壮観。
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大会は三部構成。
第1部は記念講演、
第2部が躍進チェーン大会、
第3部が祝賀会。

午後2時から7時半までの5時間半のイベント。

それぞれの部ごとに、
ジュニアボードメンバーを中心とした、
3名が司会を担当する。
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第一部は嶋津剛一全国会議副会長、
小島健太郎関東会議会員、
全日本食品(株)飯倉彩絵店舗本部担当。

開会あいさつは木村健造さん。
全日食チェーン協同組合連合会代表理事理事長。
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「メーカーや卸の方々に対して、
売っていくと数を約束したい。
全員参加型の集団になってきた」

力強い。

そして記念講演。
関西学院大学教授の村尾信尚さん。
テーマは「変わる世界、変われない日本
~私たちの生き残り戦略~」

元「NEWS ZERO」メーンキャスター。
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グローバル化が進む中で、
日本の課題とその立ち位置はいかにあるべきか。
指摘しつつ提言した。

会場前列には参加者と対面するように、
取引先のメーカーや卸などのトップが並んでいる。
これも全日食躍進チェーン大会の特徴。
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第2部はメインイベントの躍進チェーン大会。
全日本食品㈱平野実社長が、
大会会長として挨拶。
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全日食チェーンは昨年創立60周年を迎えた。
そして第12次3カ年計画の3年目を迎える。

「”2024年の物流問題”と、
“電気料金や人件費高騰”は、
全社挙げて乗り越えるべき2つの壁」
緊急の課題を挙げた。

そのうえで7つの活動方針を掲げた。
①VC再確認、②DX推進、③拠点拡大、
④店頭改革、⑤商品力追求、⑥物流改革、
⑦地域社会への貢献と地球環境への配慮

具体的な店頭改革の取り組みも、
動画で紹介された。
一つは、省人化レジの導入。
月間300時間の削減を図る。z10_IMG_5313

二つ目は電子棚札の導入。
月間36時間の削減につながる。

三つ目はゴンドラの可動式棚導入。
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導入している全日食チェーン加盟店、
㈱コーノの高野好一朗社長。
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生産性改善と商品政策推進の取り組みは、
「シャドーキャビネット」が中心になっている。
全国の14名の加盟店オーナーで構成されていて、
高野さんはメンバーの一人だ。

動画のあとは、
前列に並んだ来賓を一人一人紹介。

さらに来賓の祝辞。
甘利明、平将明、小泉進次郎、
そして土田慎の衆議院議員があいさつ。

とくに小泉代議士のあいさつは秀逸。
会場の雰囲気が変わる。
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躍進チェーン大会を締めくくるのは、
名物の大会宣言。
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全日食チェーンジュニアボード新潟会議会長、
太田雅悠さん。
力強い宣言に大きな拍手が沸いた。
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祝賀会までは約1時間の休憩。
恒例の管弦楽4重奏。
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第3部の祝賀会がスタート。z16_IMG_5330

開会あいさつは、
四国協議会代表理事の山下浩司理事長。
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それから田中彰さんのご挨拶。
全日食チェーン常勤特別顧問。

全日食チェーンの成り立ちや、
地域に必要な店として存在し続けることの意義を、
力強く語った。

今でも加盟店の勉強会では、
4時間の講義をするという。
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平野社長がじっと聞き、見入る。IMG_9277

来賓者を仕切る田中さん。
すこぶるお元気だ。
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昭和、平成、令和と全日食チェーンを
支えてくれた来賓の方々6名を紹介。
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左から、
ユアサ・フナショク㈱諸澤隆芳名誉相談役、
ヤマサ醤油㈱濱口道雄会長、
㈱寺岡精工寺岡和治会長、
シマダヤ㈱木下紀夫会長、
㈱明治屋の磯野計一相談役、
全国中小企業団体中央会大村功作前会長。

乾杯はカルビー㈱の江原信社長兼CEO。
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その後、懇親。
衣装替えをした管楽4重奏。
その横では大型画面に、
懇親の模様が映し出されている。
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久々にフルスペックで開催された大会は、
懇親会も大いに盛り上がった。

中締めはアサヒ飲料㈱米女太一社長。
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力強い、万歳三唱。
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会場の皆も万歳!
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閉会あいさつは
中国協同組合の岸本孝弘代表理事理事長。
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創立60周年を迎えた全日食チェーン。
地域の食のインフラとしての機能を果たしてきた。
平野社長の言葉通り、
「”one for all, all for one”の想い・絆の根底に、
全日食チェーンの理念が培っている」

私は『チェーンストア』の「まえがき」に書いた。
「一人は万人のために、万人はひとりのために。
チェーンストアの本質はここにあると思う」

思いは平野さんと同じだ。

〈結城義晴〉

2023年10月17日(火曜日)

ミュージカル「MJ」と帰国までに思ったこと

無事、帰国しました。
みんな意気軒高。
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帰国前夜。
店舗訪問からホテルに戻って、
14時半から自由視察。
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私はホテルで仕事をこなして、少し仮眠。

夜はミュージカルを観に行った。
ニューヨークとロンドンは、
ミュージカルだ。

ニューヨークは雨模様で、
どんどん気温が下がってきた。
薄着の山本恭広編集長は急きょ、
隣の土産物屋でフード付きのトレーナーを購入。
2Xのサイズはこちらではすぐ手に入る。
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ホテルのすぐそばのアジアンフードホールで、
軽食をとって、雨の中、劇場へ向かう。
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土曜の雨の夜。

タイムズスクエア方面はネオンが鮮やかだ。
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ミュージカルを見に行く人で、
人があふれている。
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ステーキハウス「ギャラガーズ」。
1927年創業。
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通りに面して熟成庫がある。
凄い。
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今回はここで食べなかったが、
次はこの店のポーターハウスを食べに来よう。

そして見えてきました。
ニール・サイモン・シアター。
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そう、「MJ」です。

マイケル・ジャクソンの物語。
そのムーンウォークのシルエット。
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パンフレットをもらって、席に着く。
ワクワクしてきた。
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私の席は前の方の真ん中。
いい席だ。
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モノクロの工場のようなステージセット。
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劇場自体はそんなに大きくはない。IMG_8550

クラシックな内装だ。IMG_8551

開演5分。
出演者たちがばらばらに登場して、
静かにパフォーマンス。
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次々に出演者が現れて、
ウォーミングアップをする。IMG_8560

ストレッチをしたり、
何やら議論したり。IMG_8558

ほぼ全員がステージに上がって、
準備はできた。
あとはマイケルの登場を待つばかり。IMG_8564

そして夜8時。
MJがスタート。
ここから撮影はNG。

2時間半ほどのミュージカル。
マイケル・ジャクソンのヒット曲を中心に、
マイケルの半生が描かれる。
1958年8月29日生まれ、
2009年6月25日没。

亡くなってから24年が過ぎる。

歌も踊りも物語もすばらしかった。
主演のマイルズ・フロストは、
昨年、トニー賞を受賞。
MJ
ムーンウォークも見事だし、
話し方はよく特徴を捉えていた。

マイケル・ジャクソンになりきっていた。

感動した。

終わると全員がスタンディングオベーション。IMG_8566

観客をバンドが演奏して見送てくれる。
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大満足だった。
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ニューヨーク最後の夜を堪能した。

そして日曜の朝9時45分。
今日は、帰国の日。
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延泊する福島道夫さんと固い握手。
ツアーをずいぶんと盛り上げてくれた。
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福島さんと浅野秀二さんは
10月18日オープンのウェグマンズを視察する。
二人に見送られて出発。
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バスは一路、JFK国際空港へ。
チェックインを済ませて、
全員で記念写真。
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㈱関西スーパーマーケットの皆さんと。
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出原健二さん、河合俊和さん、
山田源さん、和田勇樹さん。

㈱伊藤園の宇宿亨さん。
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少し出発は遅れたが、
全員JL005便に乗り込む。IMG_51153

機影を残して、離陸。IMG_51303

マンハッタン島が見える。
今度来るのは、来年の1月だ。IMG_51363

そして海上へ。
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14時間15分のフライト。
日本が見えてきました。
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夕方の4時半、到着しました。
羽田空港の美しい夕日が迎えてくれた。
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3年ぶりのニューヨーク、ダラス。

HEBもウェグマンズも、
大きく変わっていた。
HEBはダラス都市圏への本格的な進出。
ウェグマンズはブルックリンに出て、
マンハッタンへの歴史的出店を控える。

いずれも実にいい店、強い店だ。

もちろんウォルマートとクローガーは、
巨大な者が変化するという難事業を果たしている。

トレーダー・ジョーとホールフーズは、
それほど変化していなかった。
それでいいのか、悪いのか、
わからない。

ゼイバーズは変わらない。
これは変わらないほうがいい。

フェアウェイマーケットとシタレラ。
苦境が鮮明になった観がある。

中小規模の企業の生き残り方、
反面教師となるだろう。

ダラスではアルディも変わっていた。
ニュージャージーのリドルも強力になっていた。
プライベートブランド開発が進んだ。

やっぱり、そうだと思った。
「コロナは時間を早めた」

〈結城義晴〉

2023年10月16日(月曜日)

最終日のホールフーズとウェグマンズの「マンハッタンの未来」

Everybody! Good Monday!
[2023vol㊷]

2023年第42週。
10月第3週。

帰国しました。
ジョンFケネディ空港から14時間余のフライト。

疲れが溜まっていたのだと思うけれど、
ちょっと熱が出た。

ブログはまだまだニューヨーク3日目、
視察最終日の最後。

雨が降りしきるニューヨークの朝。
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午前中はブロードウェイの
ゼイバース、フェアウェイマーケット、
トレーダー・ジョーを徒歩で南下。
そしてシタレラを視察した。
昨日のブログで紹介した。

車中ではこれらの店舗について、
結城義晴なりの分析を解説。
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私の海外視察研修は、
バスの中で1日中、講義する。

店に訪れる前には、
その会社や店の概要を説明する。

そして店を見終わったら、
その店の状態を評価する。

1店ずつの直後の評価が、
参加者の理解を倍増する。
それをせずに、ただただ見ているだけでは、
実務に活かすところまで行かない。

たとえば歌舞伎や能、
オペラやミュージカルでも、
初心者には解説がいる。

ラグビーでもサッカーでも、
解説のための裏番組が組まれる。

それが私の研修の方法だ。

上級者ばかりの視察の場合には、
互いにディスカッションする。

それが成果をもたらす。

その後、ウエスト33通りへ。
ホールフーズの新店。
昨年6月1日オープン。
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「ハドソンヤード」は、
ハドソン川沿いの再開発プロジェクトだ。
民間による開発で総投資額は250億ドル。
ニューヨーク史上最大の投資。
完成は2025年だからまだその途上にある。

すでに第1段階の開発が済み、
周辺はモールやオフィス、
マンションなどが建ち並んでいる。
人気の観光スポットだ。

ホールフーズはその中核を担う。
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ハドソン通り側の入口1階が、
デリや飲料などのコンビニフーズ。
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朝食やランチの買物にはここだけで完結する。
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エスカレーターで顧客を2階に誘導する。
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2階の導入部は鮮魚と精肉の売場。
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精肉売場の牛肉はヘルシーな赤身肉が中心だ。
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オーダーされたカッティング作業を見せるブース。
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店舗奥に青果売場。
ハドソン川の側にもう一つの入口がある。
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最近のホールフーズはボリューム感が半減した。
しかしカラーコーディネートはやはり秀逸。
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真っ白な什器で果物や野菜のカラーが映える。IMG_9182

バナナの吊り下げ売場。
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天井はむき出しで、
2階といえども開放的な空間だ。IMG_9170

レジの手前に広大なデリ売場。IMG_9175

対面ショップも配置する。
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中央はセルフデリ。
サラダなどの冷惣菜や主食にもなる温惣菜、
スープなどのセルフバーが並ぶ。IMG_9174

惣菜を購入してフードコートでランチ。
イートインスペースは、
2階フロアの3分の1ほどを占める。
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そのフードコートの一角に
オンライン注文の配送スペース。
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都心部のホールフーズは徹底して、
イートイン需要とオンライン需要に対応する。

ホールフーズと道を挟んで、
20ハドソンヤード。
高級ショッピングモールだ。
高級百貨店のニーマンマーカスをはじめ、
ハイエンドブランド、高級飲食店などが入る。
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ここでの目的はこれ。
人気の大展望台「エッジ」。
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ここで全員で記念撮影。
みんなにポーズを指示する。
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決まりました!
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このエッジ。
残念なことに自殺者が相次いで、
1階にしか入場できなくなった。
そんな名所になったのは不本意だろう。
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そんな人たちの冥福を祈った。

そして最後はここです。
ウェグマンズ。
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マンハッタン初の出店。
場所は百貨店ワナメイカー跡地。

ワナメーカーは百貨店の先駆者。
フィラデルフィアで百貨店事業を成功させ、
1896年ニューヨークへ進出した。
その後、この物件にKマートが入居したが撤退。
この10月18日にウェグマンズに変わる。
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隙間からかろうじて、
チェックスタンドだけが見えた。
レジは38台、銀行方式のレジだ。
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福島道夫さんは、
オープンに立ち会うために滞在を延長している。
その福島さんから写真が届いた。
オープンまであと2日のカウントダウン。
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オープンの模様を報告してもらう約束をした。
あぁ、ウェグマンズのオープン、
見たかったなぁ。

それにしてもマンハッタンの食品小売業。
伝統的なフェアウェイやシタレラが、
同じような競争を展開しているときには、
勝利を収めた。

しかし、トレーダー・ジョーが出てきて、
拍手喝さいを浴び、
ホールフーズが登場して、
こちらも人気を博する。

そこに満を持して、
ウェグマンズが進出した。

マーケットニッチャーは、
多様に存在する。

しかしそれでも個性が、
際立っていなければならない。
ポジショニングが確立されていなければならない。

たった1店のゼイバーズが光り輝いていて、
資本を増強することで、
多店化を目指したフェアウェイやシタレラは、
結局、落ち込んでいく。

出店経費と不動産コストを吸収すれば、
ウェグマンズはマンハッタンの王者になるだろう。
(つづきます)

では、みなさん、今週も。
Good Monday!

〈結城義晴〉

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