結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2025年11月12日(水曜日)

Message「食薬同源」と2025年日米ブラックフライデーセール

商人舎11月号。
IMG_8223 (002)

その[Message of November]
食薬同源

臨床医・新居裕久が発表した「医食同源」とは、
病気を治療するのも日常の食事をするのも、
源は同じだという考え方だ。

中国最古の医学書『黄帝内経』に由来する。
「聖人は既病を治さず、未病を治す」
ここから「食薬同源」の思想が生まれた。

病を治すのではなく、病を未然に防ぐ。
病を治す薬と日々の食事は源を同じくする。
健康を守る最良の方法は薬ではなく、食にある。

医学の父と異名をとるギリシャのヒポクラテス。
「汝の食事を薬とせよ、汝の薬は食事とせよ」
「食」が日々の予防医学そのものだった。

アメリカのドラッグストア産業は、
「セルフメディケーション」を重視する。
顧客が自分自身で薬事治療と食事療法をする。

中国とギリシャの古典的な医学も、
アメリカと日本の現代の消費産業も、
「食薬同源」と「医食同源」をコンセプトとする。

スーパーマーケットとドラッグストア。
それらがコンバインした「フード&ドラッグ」、
あるいは「ドラッグ&フード」。

食と薬の源は同じであり、
だから薬の小売業は食の領域に入ってきた。
必然のごとく薬と食の販売は結合してきた。

スーパーマーケット業態がそれを実現するのか、
ドラッグストア業態が先行するのか。
その競争はこれから本格化する。

しかし勝利するのは規模が大きな者ではない。
どれだけ人々の健康に貢献できるか。
その思想を全社で共有できるか。

たとえばタバコを販売し続けるのか。
それを中止することができるか。
人々の命と体を守るために。

売上げの3割をタバコに頼るコンビニは、
食薬同源の競争の舞台に乗りにくい。
置き去りにされざるを得ない。

勝利するのは規模の大きな者ではない。
真に人々の健康に貢献する者。
命と体を守ることができる者。

医食同源と食薬同源。
あなたはそれを推進できるか。
あなたはそれを自ら実践できるか。
〈結城義晴〉
202511_message
ドラッグストアもスーパーマーケットも、
「食薬同源」のコンセプトをつきつめる。
人々の命と健康にお役立ちすることで、
競争するのだと思う。

さて今日は横浜商人舎オフィス。

午後2時半過ぎから、編集会議。
12月号と1月号の企画に関して議論した。

久しぶりに1万字を超える長編を書こうと思う。
ご期待ください。

帰りに横浜駅西口のショッピングセンター。
そのスポーツ専門店にこれ。IMG_8224 (002).jpg2
「ぼくといっしょに
写真とろうよ!」

誰も近づきはしない。

全国各地にクマが出現する。
被害は続発。

なんとも状況が悪すぎる。
今は撤去したほうがいいと思うけれど。

商人舎流通SuperNews。
タイトルの右側の空欄、
「サイト内を検索」のところに、
「ブラックフライデー」と打ち込んでください。

ずらりとニュースが出てくる。

一番上が最新のニュース。
AmericaのBlack Friday。

Amazon news|
「ブラックフライデー」「サイバーマンデー」11/20から実施

アマゾン・コムは11月20日から12月1日まで、
「ブラックフライデーウィーク」と、
「サイバーマンデー」のセールイベントを開催。
amazon_20251112_01
家電製品、美容用品、アパレルなどで、
人気ブランドを数百万件、セールする。

感謝祭の食料品などは4ドル以下、
家族でお揃いのパジャマは5ドル、
プレゼントを入れる靴下は10ドル以下。

アメリカ国内の9000以上の都市や町で、
当日配達を利用できる。

一方、
ウォルマートnews|
11/14から「ブラックフライデー先行セール」開催

ウォルマートは3つのイベントを計画。
20251029_walmart_black-friday-cyber-monday-deals
第1が最初が11月14日(金)~16日(日)。
アマゾンの先を越して展開するのが、
「ブラックフライデー先行セール」

第2が11月25日(火)~30日(日)、
「ブラックフライデー」
25日~27日はオンラインのみ。

木曜日のサンクスギビングデーは店舗は休業。

フライデーの28日から30日は、
店頭とオンライン両方でセール展開。

最後に第3が12月1日(月)、
「サイバーマンデー」
当然、オンラインのみ。

「先行セール」では、
98インチのTCLグーグルTVが45%引きの998ドル。
カルバン・クラインの香水は、
定価97ドルが31.50ドル。

20以上の商品が大幅値下げ。

「エクスプレス・デリバリー」は、
30分以内に配送される。

サービスはエスカレートしている。

日本のブラックフライデー。

イオンnews|
10周年「イオン超!ブラックフライデー」過去最大規模11/20開始

日本のブラックフライデーセールを、
2016年に最初に仕掛けたイオン。

10周年となり、過去最大規模。

1週間前の11月20日(木)からスタート。

タイトルは「超!ブラックフライデー」
20251028_aeon-blackfriday-1

WAON POINT最大30倍の特別企画。
20251028_aeon-blackfriday11

過去最大規模の「半額祭り」。
メンズスーツや冬のコート、
布団、フライパンなど。
昨年の約2.5倍のラインナップ。

調理器具ブランド「T-fal」セットは、
1万7800円が9980円に値下げ。
これはお買い得だ。

「お買物アプリクーポン祭り」は、
約200種類の値引きクーポンを配信。

イトーヨーカ堂news|
11/19から10日間「ブラックフライデー」開催

11月19日(水)から28日(金)までの10日間。

初の試みを含む4つの企画を展開。
iy-blackfriday_20251030_01
第1は今年初開催の「レッドプライスデー」。
期間は11月19日(水) ~21日(金)。

「セブン・ザ・プライス」の対象商品を、
ポイント10倍で提供。

テーマカラー“赤”の食品を揃える。

第2は毎年好評「96(クロ)プライス企画」。
今年は商品数を昨年の約2倍に拡大。

第3は普段手が出しにくい高価格の商品。
11月22日(土)~ 25日(火)。

第4は11月15日から先行開催する、
「ネトフリ BLACK FRIDAY」。
Netflixとのコラボ26アイテムを数量限定で発売。

やや小粒のセールを小刻みに展開。

PPIHnews|
ドンキ・アピタなどでブラックフライデー11/14から開催

ドン・キホーテは第1弾を11月14日(金)から49店舗、
第2弾を11月21日(金)から195店舗で開催。
ppih_bf_20251110-01.jpg2

ブラックフライデーもマンネリ化してきた。
前倒しの競争をするとイタチごっことなる。

10周年を迎えた元祖イオンは、
気合が入っている。

これ以外のチェーンとも、
最後は現場の本気度が問われる。

〈結城義晴〉

2025年11月11日(火曜日)

商人舎11月号の「ドラッグストア3類型」とヤオコー中間決算

11月11日、ポッキーの日。
どれくらい売れたでしょうか。

さて月刊商人舎11月号特集。
「薬+食」の正体
ドラッグ&フードに傾いていく日本消費市場202511_coverpage

いつものように[特集のまえがき]に書いた。
これが商人舎の分析。

日本のDrugstoreの食品の取り扱い戦略は、
三つに分けられる。

第1の類型「ドラッグ&フード型」
ウエルシアホールディングスと、
ツルハホールディングスが経営統合する。
その新生ツルハホールディングスが第1類型。
スギホールディングスも第1類型。
食品の比率が25%くらい。

主力がドラッグストア、
サブがスーパーマーケット。
店舗はそのコンバイン(結合)型フォーマット。

第2類型は「純粋ドラッグストア型」、
あるいは「HBC強化型」
マツキヨココカラ&カンパニー。
食品構成比9.3%。

第3の類型が「フード&ドラッグ型」
コスモス薬品は食品構成比61.2%、
Genky DrugStoresは70.4%、
クスリのアオキホールディングスの51.3%。

サンドラッグ40.2%、
クリエイトSD ホールディングス43.3%、
カワチ薬品46.0%などは、
第1の「ドラッグ&フード」から、
第3の「フード&ドラッグ」に移行中。

それらをケーススタディで分析した。

[目次]
202511_contents

ウエルシアつくば小茎(こぐき)店。
01 (1)

島田諭ドラッグ&フード戦略部長に語ってもらった。
ウエルシア薬局業態開発本部執行役員。
マックスバリュ関東の社長だった。
???????????????????????????????
丁寧に語ってくれた。

クスリのアオキ馬立店。title.IMG_1620
2024年8月に㈲木村屋を吸収合併した。
その「スーパーガッツ馬立店」を改装。
典型的な「フード&ドラッグ」への移行型。
01.IMG_E1703-1

[食品61.2%]の「コスモス薬品」研究
年商1兆円/食品6200億円の「正体」を明らかにする202511_cosmos

コスモスは三人の専門家に、
クリニック分析してもらった。
イオンのバイヤーだった中村徹さん、
セブン-イレブンからコンサルに転身した信田洋二さん、
ライフコーポレーション出身の榎本博之さん。

それぞれにとてもいい視点だった。

最後に[結城義晴の述懐]
コスモス薬品の怒涛の成長を止められるか?

いい特集になった。
ありがとうございます。

それから特別企画は、
「ベルクvsマミーマート」ガチンコ勝負
龍ケ崎サプラスクエア(茨城)内の2核店競争202511_sapla-square

茨城県の龍ケ崎サプラスクエア。
4つの街区からなる。
そのA街区「サプラ」には、
イトーヨーカドーが核店舗として出店していた。
その撤退跡に10月18日、
マミーマートの生鮮市場TOP!が出店した。
202511_seisen-top_ryugasaki

一方、ベルクはパークサイド棟1階に、
今年5月に開業していた。
202511_belc-ryugasaki

ガチンコ勝負。

ベルクの売場のPOP。
「祝!開店!! 生鮮市場TOP!さん」

挑戦的。

一度、皆さんもご覧ください。

さて昨日は記者会見。
㈱ブルーゾーンホールディングス。
2026年3月期中間決算。

山本恭広編集長が取材に行ってくれた。

東京駅近くのベルサール八重洲2階大会議室。
約50人のメディアが集まった。yaoko-ir1

ブルーゾーンホールディングスは、
ヤオコーの持株会社。

10月1日の設立。
ヤオコーをはじめ㈱エイヴィ、㈱せんどう、
そして㈱フーコットなどの子会社を傘下にもつ。

そこにデライトホールディングス㈱、
㈱文化堂が参加した。

商人舎流通SuperNews。
ブルーゾーンnews|
第2Q営業収益3949億円9.8%増・経常利益8.7%増

持株会社に移行してから初の決算発表。
今回の数値はヤオコー分だけだった。

出席者は川野澄人社長と、
上池昌伸取締役管理本部長、
柳瀬幹也財務部長。yaoko-ir2

営業収益3949億円(対前年比9.8%増)、
営業利益230億5700万円(8.2%増)。
経常利益227億1800万円(8.7%増)。

営業利益率5.8%、経常利益率5.8%。
前年並みの収益性を維持している。

既存店伸び率5.0%増、客数2.0%、
客単価2.9%増、1品単価4.1%増。

川野社長の発言。
「米騒動といわれ、米単価が上がったことで
1品単価が引き上げられた」

記者からの質疑は、
「出店・成長戦略」に集中した。
yaoko-kessan

M&Aについても語った。
「地元の支持が高い企業で、
私たちと経営の考えが合い、ご縁があれば」
遠隔地域の企業との取り組みは否定しなかった。

また、板橋四葉店が、
初めて23区出店を果たしたが、
TRIAL GO、ドン・キホーテを挙げて、
「生鮮・デリカ主力に幅広く品揃えをする、
私たちとはバッティングしない」
きっぱりと語った。

ドラッグストアとの競争に関しても、
「私たちはバッティングしない」というに違いない。

これはポジショニングの問題だ。

「ヤオコーウェイ」が確立されていれば、
ブルーオーシャンを悠々と泳いでいくことができる。

それができないチェーンが、
レッドオーシャンの中でのたうち回るのだ。

〈結城義晴〉

2025年11月10日(月曜日)

商人舎11月号「薬+食の正体」と「廣田正 お別れの会」

Everybody! Good Monday!!
[2025vol㊺]

2025年第46週。
11月第3週。

月刊商人舎11月号、本日発刊!!
特集は「薬+食」の正体
ドラッグ&フードに傾いていく日本消費市場

202511_coverpage

[Cover Message]
2025日本小売業番付。トップ10にドラッグストアが3社食い込む。そのうちのウエルシアホールディングスは12月1日にツルハホールディングスと経営統合して、さらに国際レベルのスケールを獲得する。そして「ドラッグ&フード」のフォーマットを開発する。
マツキヨココカラ&カンパニーは比較的オーソドックスなドラッグストアを志向して、非食品充実型である。コスモス薬品は食品の構成比61.2%でM&Aには目もくれず「フード&ドラッグ」フォーマットで突き進む。クスリのアオキホールディングスは地方のインディペンデントスーパーマーケットを次々に買収して、改装効果を上げる。Genky DrugStoresは食品構成比70.4%で年商は2008億円と大台を超えた。
「薬+食」のコンバインは想像を超える「パワー」をもつかに見える。食品専業スーパーマーケットやコンビニエンスストア、食品頼みになってきた総合スーパーはこの「ドラッグ&フード」の躍進を、指を咥えて眺めていていいものか。「薬+食」の正体を明らかにしよう。

[目次]
202511_contents

ご愛読、お願いします。
今月号の中身は明日、紹介の予定。

今日は東京のパレスホテル。
「廣田正 お別れの会」
IMG_8212 (002)

7月3日(木) 、老衰のため、
92歳で永眠された。

食品卸売業界の重鎮。

㈱菱食の社長、会長を担って、
現在の三菱食品をつくった。

私は言い続けた。
「廣田の前に廣田なく、
廣田の後に廣田なし」

この皇居のお堀端のホテルは、
生前の廣田さんが好きで、
よく二人で食事をした。
それも思い出された。

会場に到着すると、
白いカーネーションを渡されて献花。
IMG_8214 (002)

1933年2月27日、中国福建省のお生まれ。
私の父も大連市の生まれだ。

廣田さんらしい大往生だった。

1955年、慶応義塾大学経済学部卒業。
食品卸の㈱北洋商会に入社。
社員38人、年商10億円の会社だった。

1969年に北洋商事となり、
1979年三菱商事の傘下で、
野田喜商事と東西の新菱商事が4社合併。
商号も菱食となって、
当時の三大食品卸売業に食い込んだ。

国分、明治屋、菱食。

私たちは符牒で読んだ。
「日本橋、京橋、平和島」

その後も、合併や経営統合の歴史が続いた。
廣田さんはいつもその中心に居た。

1982年3月、代表権をえて、
代表取締役専務取締役。

1987年3月、代表取締役副社長、
1989年3月、代表取締役社長。

私は同じ年に食品商業編集長となった。
それから廣田さんに何度となくインタビューした。

1995年、東証二部上場、
1997年、東証一部指定替え。

2003年1月、代表取締役会長。

2007年、相談役、
2009年、特別顧問。

2011年、明治屋商事とサンエス、
フードサービスネットワーク、
さらにリョーショクリカーが経営統合して、
三菱食品が誕生。

今、年間売上高2兆1208億円。

この成長の基礎は廣田正がつくった。

献花を終えてしのぶ会の会場に入ると、
三人の方が出迎えてくれた。
現代表取締役の京谷裕さん、
取締役商品担当の細田博英さん。

間に廣田慶子さん、
娘さんで鎌倉廣田オフィス代表。

京谷さんに黙礼して、
慶子さんにひとこと話しかけた。

ありがとうございました。

廣田さんの信条は、
「食品卸売業の仕事を通じて、
社会に貢献していく」

それが廣田さんのライフワーク。

卸売業の地位は廣田さんによって上がった。

しかし小売業に対しても、
製造業に対しても、
総合商社に対しても、
柔らかくも手厳しい発言があった。

見識は高く、見解がぶれることはなかった。

とりわけて印象に残る言葉。
「50人の会社がかかる病気、
100人の会社がかかる病気。
幼年期・少年期・青年期に
人間がかかる病気がそれぞれありますが、
あれと全く一緒」――。

何度もこのことを書いたし、
いろいろな業種業態を見るとき、
私の会社の判断基準のひとつだ。

㈱商業界は故今西武常務が、
「販促特急便」という事業を始めた。

私が商業界取締役となって、
この事業を精算し問題解決をするときに、
廣田さんに助力していただいた。

いつもいつも助けていただいたた。

私も廣田さんのご要望は、
何をおいても受け入れ、それに応えた。

あるスーパーマーケットの御曹司を、
アメリカの企業にインターンシップで入社させた。
廣田さんから頼まれたからだ。

そんな交流が30数年続いた。

廣田さんのチェーンストアへのメッセージ。
「本当は消費者の代わりに、
小売業さんが価格を決めている。
だから価格決定権は、
小売業さんにあって
しかるべきということであって、
その向こうに消費者がいる。
それをややお忘れになった企業が
あったのではないか」

「メーカーにとって卸売業が顧客ではない。
卸売業にとって小売業が顧客ではない。
メーカーも卸売業も小売業も、
コンシューマーが共通の顧客だ」

これは何度も書く。

1962年、林周二著『流通革命』が出た。
廣田さんが入社して、7年経ったときだ。
廣田さんはそれをずっと気に留めていた。

2015年に月刊商人舎12月号で特集した。
「流通革命論の軛を断つ」

廣田さんは喜んでくださった。
あの一冊は廣田さんへのはなむけだった。

パレスホテルからの景色。
二人でよく、このお濠を見た。IMG_8221 (002)

「廣田の前に廣田なく、
廣田の後に廣田なし」

あらためて思う。

廣田さん、
ありがとうございました。
さようなら。

合掌。

では、みなさん、今週も、
廣田正のようにきりっとして生きよう。

Good Monday!  

〈結城義晴〉

2025年11月09日(日曜日)

復興は「祭りの神輿(みこし)」と「べらぼう」の「出版人の心意気」

17時3分、三陸沖を震源とする地震発生。
マグニチュード6.7。

岩手県、宮城県は震度4、
青森県や山形県、秋田県は震度3。

午後5時12分には、
岩手県の沿岸で津波注意報。

日本国は地震列島の上にある。

新潟日報の巻頭コラム「日報抄」
10月23日版。

「復興とは何ですか-。」

中学生に聞かれた、
上村靖司長岡技術科学大学教授。

答えた。
「復興とは、
複数の人が一つのものを担ぎ、

同じ方向に向かっていくこと」

上村教授がイメージしているのは、
「祭りの神輿(みこし)

日本列島で私たちはいつも、
神輿を担いでいなければならない。

日経新聞「直言」
小説家の京極夏彦さん。

1963年北海道生まれ、62歳となった。
1994年『姑獲鳥の夏』でデビュー。
61w7dgPLqHL._SL1024_
実に面白かった。

1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞。
これも一気に読んだ。
715L7XfqTyL._SL1024_
2004年に『後巷説百物語』で直木賞。
2025年4月から印刷博物館館長。

タイトルは、
「紙の本、侮るなかれ」
京極夏彦

賛同したい。

「よきたたずまいの本を作ることが、
ないがしろにされている」

「本は安い文庫ばかりが売れるわけではない。
手の込んだ装丁のハードカバーを、
好む読者も確実にいる」

出版不況と言われている。しかし、
「不況ではない。
業界の構造的な欠陥なんだと思う」

同感だ。

「1980年代、高額の書籍が消費者に忌避され、
代わりに安い書籍の点数が増えた。
本の主力商品はハードカバーから文庫へと移った」

私も商業界の編集担当取締役時代、
新書シリーズなどをつくらせようとした。

「今は、放送ですら
オールドメディアと言われるような世の中。
紙にインクをつけて本にするなんて、
古いと思われて当然かもしれない」

「その陰で忘れられていることがある。
印刷はあまりの美しさに
『芸術』とまで呼ばれるものを
生み出せる技でもある」

「実際、グーテンベルクが
大量印刷の機械を作った500年前は
魔術とさえ言われたものだ」

凄い発明だった。
私もよく、講演で使うネタだ。

「本作りの目的は、
ムダをなくすことではない」

「本作りとはムダを排除するのではなく、
むしろ取り込んでいくものではないか」

京極夏彦は、
本づくりにこだわる。

「(本をぱっと開いた時の)版面が、
読者にとってどのように見えるのかは、
すべて僕ら書き手の責任だと思う」

雑誌も同じだ。

「読者が目にするのは印刷された最終製品。
途中でいくら一生懸命やったって、
製品にそれが表れていなかったら全然ダメだ」

「紙の印刷ってすごいことができるんだと、
見せつけるような製品を作ろう。
そんな気持ちで自分は仕事をしてきた」

いいことです。

「効率優先で本が作られ、
デジタル空間にもひと目見ただけでは
区別がつかないフェイクとファクトが並ぶ」

「玉石混交の状況は、
プロの出版人の意識次第で変わりうる」

その通りだ。

私たち商人舎もそうありたい。

「印刷の歴史は、
社会の動向にほぼ寄り添って進んできた。
こうあってほしいという時代の要請に応じて、
行き過ぎることも遅れることもなく技術ができてきた」

「電子書籍やインターネットといった電子メディアも、
そもそも印刷という発想がなければ
今の形にはなっていない」

「何とか記録を残したいという
願いをかなえる技術、
つまりは複製技術の延長線上に
メディアというものはある」

「次世代のメディアも当然
この流れを受け継いで出てくる」

「印刷技術を古いものと捉えるのは
表層的に過ぎる」

だから私は紙(magazine)と、
網(ウェブサイト)を融合させたい。

そして紙はいつも必要だ。

「みんなが書き手になり、
玄人と素人が同じ土俵に立っている。
そんな中、文章の内容はもちろんのこと、
装丁やレイアウトといった見た目の面でも
さすが玄人だね、と言われる作品を
つくり出さないといけない」

「デジタルは画面の拡大や縮小ができる良さがある。
ただ、そうした時に字組みが崩れる。
版面というものの意識がすでに変容しているが、
対応するような作品はいまだない」

「僕も書こうかと思ったが、
技術的に難しかった。
時代が要請していないのか」

「いや、みんなが事の重大さに
気づいていないだけなのかもしれない」

京極夏彦は「本」と「印刷」のことを言っている。
しかし本も雑誌も同じように、
印刷によって成り立っている。

いい本、いい雑誌。
美しい本、美しい雑誌。
私たちもつくりたい。

NHK大河ドラマ「べらぼう」。
つい見てしまうのは、
その出版人の心意気を共感したいからだ。
berabou_mv

倉本長治は蔦谷重三郎の評論を書いた。
日本で一番早い蔦重論だった。

倉本初夫も蔦重研究者だった。

デジタルにはないものの良さ。
今、私たちも求め続けたい。

〈結城義晴〉

2025年11月08日(土曜日)

「一行のみ」のブログと「ラッセル・アインシュタイン宣言」

立冬を過ぎた。

葉は黄変。
IMG_8149 (002)

赤変。
IMG_8148 (002)

虫食いで欠けている。
それでもなぜか美しい。IMG_8150 (002)

やはり秋は短かった。

その秋を惜しんで、
ゴルフラウンド。
IMG_8165 (002)

腰を痛めていたが、
なんとか最終ホールまでもった。
スクリーンショット 2025-11-09 10.46.42 (002)

「ほぼ日刊イトイ新聞」
糸井重里さんの巻頭エッセイ。

「毎日、ぼくがここで書いている原稿は、
27文字の40行という決まりで書いている」

1080字。

手書きの原稿用紙は20文字20行。
400字詰。

「まだ手書きで仕事をしていた時代には、
ぼくも400字詰め原稿用紙をつかっていたが、
職業がコピーライターなので、
キャッチフレーズや短い文を書くのに、
そいつは不便だと思うようになって、
20文字で10行の200字詰めのものをつくった」

新聞社なども1枚200字詰め原稿用紙をもっている。

「一行が20文字だと、すこし長めのセンテンスが、
すぐに改行されてしまうのが残念だと思った。
かといって一行を30文字にすると長過ぎる。
いろいろ試してみて、27行という横の文字数を決めた」

「さらに、書く分量も、毎日同じに決めることにした」

「あんまり長いと読んでもらえないらしいし、
短いと手を抜いてると思われるかもしれない(笑)」

同感だ。

私のブログは1500字から2000字。
専門性があるし、引用もするから。

「紙の原稿用紙で2枚くらいなら、
書きやすいかなと思い、
毎日同じ40行で書くということも決めた」

私の場合は原稿用紙4枚くらい。

そして本音を言う。
「いっそ、もう、どうせ毎日書いているのだし、
『一行のみ』で終わる日があってもいいのではないか」

これは本当に同感。

私もいつも思っているし、
スタッフにも言い続けてきた。

「唐突にそう閃いて
『一行だけ』先に書いたのだが、
ついつい、いつもの形式で、
言い訳を書いてしまった」

ははは、わかる。

「好きなことをするのはたのしい。
今日の本文はそれなんだよ」

そうそう、ブログを書くのも、
雑誌をつくるのも楽しい。
講義や講演も楽しい。

店を見るのはもちろん楽しい。
商品を食べるのも試すのも楽しい。

季節を感じるのも、
ゴルフをプレーするのももちろん楽しい。

毎日新聞巻頭コラム「余録」

「決して悪口を言わない女性に
『悪魔をどう思うか』と聞くと
『とにかく勤勉です』」

欧米に古くから伝わる小話。

日本初のノーベル賞受賞者/湯川秀樹博士は、
米国の科学者からこの話を聞いて、
口癖のように語っていた。
51I1L8ShSXL

「悪魔は勤勉」
湯川さんもこの言葉の反語的意味を、
とても大切だと思っていたのだ。

「知らず知らずの間に、
勤勉な悪魔の側になってしまう」

それに気がついた人々が、
お互いに天使の味方になろうと呼びかけた。

湯川博士が振り返っている。
米ソの核開発競争に危機感を募らせた二人の賢人が、
55年に「ラッセル・アインシュタイン宣言」を発表。

イギリスのバートランド・ラッセルと、
アメリカのアルベルト・アインシュタイン。

当時の第一級の科学者ら11人が宣言に名を連ねた。
宣言文は核兵器廃絶・科学技術の平和利用を訴えた。
湯川博士も署名した。

それを受けて1957年、
カナダで第1回パグウォッシュ会議が開かれた。

広島・長崎への原爆投下から80年。
第63回パグウォッシュ会議世界大会が、
広島で開かれた。

「核のタブー」は脅威に直面している。

アインシュタインは、
この宣言が発せられる3カ月前に没した。
78歳だった。
71kuMVQFDBL._SL1140_

7歳年上のラッセルは1970年に97歳で亡くなった。
71rS7hNpHpL._SL1500_

二人の人類に対する遺言が、
この宣言だ。

知らず知らず勤勉な悪魔の側についてしまう。
だからいつも天使の味方であろうとする。

この姿勢は失いたくない。

イオン岡田卓也さんの三つの理念の一つは、
それを宣言している。
すなわち「平和産業」だ。

一行だけのブログを書くとすると、
それになるかな。

〈結城義晴〉

2025年11月07日(金曜日)

倉本長治の「二人の友」とヤオコー都心型店/トライアルGOの新店

朝からZOOM会議。

来年1月・2月と4月に、
ロピアのニューヨーク研修がある。

その打ち合わせ。

サンフランシスコの浅野秀二さん。
ロピア傘下の商人ねっとのお二人、
武智暁人さんと工藤恵理佳さん。
そして商人舎の亀谷しづえGMと私。

みんながアイデアを出し合って、
意見をぶつけ合い、
いい内容になった。

午後、横浜商人舎オフィス。

「セルコレポート」が届いた。
IMG_8142 (002)

私の連載は「艱難は商人を鍛える」
第42回「倉本長治の艱難/友情」。
倉本長治モノクロ

長治先生には親友が二人いた。
岡田徹と新保民八。

小さな店であることを
恥じることはないよ
その小さなあなたのお店に
人の心の美しさを
いっぱいに満たそうよ
〈岡田徹〉

正しきによりて滅ぶる店あらば、
滅びてもよし、断じて滅びず。
〈新保民八〉
新保民八

その二人の友は、
54歳と58歳で、
相次いで亡くなる。

この艱難が倉本長治を、
商人哲学者に変えていく。

そんな話だ。

ご愛読、ください。

山本恭広編集長は今日は新店オープン取材。

結城義晴の分身のごとく動いてくれる。

まず、ヤオコー板橋四葉店。
23区内2店舗目にして、記念すべき200号店。yaoko-1

国道17号線・新大宮バイパスと都道の角地に立つ。
自動車ディーラーの跡地968坪を開発した。

2㎞圏内に東武東上線「下赤塚駅」、
東京メトロ有楽町線・副都心線「地下鉄赤塚駅」、
都営三田線「新高島平駅」。

複数の駅に囲まれる。

商人舎流通SuperNews。
ヤオコーnews|
11/7「ヤオコー板橋四葉店」/200号店、23区内2号店

1階が駐車場とエントランスで、
2階が売場のピローティタイプ。
売場面積443坪、初年度年商20億円。

オープン前を心待ちにする顧客の列。yaoko-2

8時から広報による20分程度のブリーフィング。
10人以上の記者が囲む。yaoko-4

売場は青果と惣菜のダブルコンコース。
鈴木哲男さんが名づけた「こってり型」。yaoko-3

続いて精肉売場。
その近くにクッキングサポートを設置。yaoko-meat2

商圏は肉の消費が高い。
だから1週間通して、
精肉の提案に徹する。

オープンの目玉商品は「九州産 黒毛和牛」。yaoko-meat

パック単価2000円から、
5000円を超える商品が並ぶ。
オープン当日は「享楽円」狙い。

これらがレジで50%オフになる。
オープン後には顧客が群がる。yaoko-meat3

続いて鮮魚。
お魚アドバイザーを配置して、
料理提案をする。

第1主通路に生鮮三品と惣菜を集中させた。
443坪とヤオコーでは小型店だが、
通常店並みの品揃えを確保した。

「グロッサリー」のアイテム数は1万1380。
エンドは特注什器を採用。yaoko-grocery

通常、最下段は量販用キャスター付き什器を装備する。
だがこの店では下段までアイテムをしっかり揃える。

月刊商人舎12月号で紹介しよう。

今日はもうひとつ話題の店舗がオープン。
「TRIAL GO西荻窪駅北店」trial-1

トライアルnews|
11/7「TRIAL GO西荻窪駅北店」/都内1号店

東京の都市部はトライアルが出ていない。
この巨大なマーケットで多店化を狙う。

TRIAL GOは小型フォーマット。
西荻窪駅北店と富士見台駅北店が、
都内23区に同日初進出。

取材店舗の西荻窪駅北店は、
JR中央線・西荻窪駅北口から200m弱。
商店街の外れにある。

50坪弱の売場に1800アイテムを揃える。
売場先頭は弁当が並ぶ平台。trial-2

今日の重点商品は、
近隣の西友店舗で製造された「かつ弁当」。

TRIAL GOは「サテライト店舗」なのだ。

トライアルのキッチンで製造された弁当も、
品揃えする。

西友のPB「みなさまのお墨付き」も揃える。

そしてセルフレジ6台。trial4

狭い店なので、
オープン日はTVクルーの取材だけ対応した。
専門メディアはオープン2日目の明日。

これも詳細は月刊商人舎にて。

人間には友が必要だ。
友はあなたを変えてくれる。
いやあなたのいいところを引き出してくれる。

ありがたいものだ。

〈結城義晴〉

2025年11月06日(木曜日)

イオンリテール「DXベストプラクティス報告会」の卵が先でしょ。

私は1日中、横浜商人舎オフィス。

午前中に来客。

ブルーチップ㈱の皆さん。
IMG_1248 (002)
左からパートナーの杉村壽哉さん。
新規開発部長代理の谷﨑誠一さん。
奥が新規開発部長の平野一郎さん。

杉村さんは元サンヨー食品販売副社長。
乾燥野菜のプロフェッショナル。

新規開発部が開発した商品が、
「いろんな料理をおいしくする具」
81UD373wr4L._AC_SL1500_

その後も順調な売上げで、
さまざまなチェーンから商談の申し込みがあった。

今日はその報告。

さらにシリーズ商品を3アイテム開発している。
それがまたいい。

楽しみにしてください。

山本恭広編集長は海浜幕張へ。
イオンタワーアネックス。

イオンリテール㈱の、
「DXベストプラクティス報告会」。
会場は13階の大会議室。
IMG_8139 (002)

月刊商人舎10月号。202510_coverpage

特集は、
自前のRetail-DX
両輪の「技術と人」をインソーシングする道筋

西垣幸則常務に登場してもらった。
タイトルは、
「データの民主化」と「デジタル人材」の循環 

DXの内製化と社内人材の育成を進めている。
それを語ってくれた。

今日はその成果を披歴する場。

取材の続きだけれど、
社内行事なので今日は見学のみ。
記事にはしない。

報告会は2019年から実施していて、
今年は5回目となる。

コロナ禍の間続けられた。

イオンリテールは今、4つのカンパニー制を敷く。

商人舎流通SuperNews。
イオンリテールnews|
カンパニー体制を4エリアに再編

3月1日付でカンパニー体制を、
6エリアから4エリアに再編成した。

⑴北関東・新潟カンパニー
北関東カンパニーと、
北陸信越カンパニーの新潟事業部を統合。

⑵南関東カンパニー
変更なし。

⑶中部カンパニー
東海カンパニーと北陸信越カンパニーを統合。

⑷西日本カンパニー
近畿カンパニーと中四国カンパニーを統合。

その4つのカンパニー。
それに本社のスタッフ部門が参加する。

さらに今年から、
イオン北海道、イオン東北、イオン九州、
そしてイオン琉球が加わった。

約1000件のDX改革の取り組みが寄せられた。

そして各カンパニーや部門ごとに、
選抜された14チームが発表した。

審査員は古澤康之社長、
ジェリー・ブラックイオン執行役副社長。
ブラックさんはイオンスマートテクノロジー㈱社長。
それから全本部長、カンパニー支社長。
計26名。

ダッシュボードを使った客数増対策、
AIやモバイルツールを活用した生産性改善、
コミュニケーション改善などの成果が発表された。

イオンは店舗DXによる、
生産性向上と経費削減を進めている。

中核企業のイオンリテールは、
レジゴーやAIツールの全店導入を進めてきた。

活用の成果は具体的な数値で報告される。

西垣さんは報告会に先立って語った。aeon-dx1
「デジタル活用は目的ではありません。
課題解決のスピードアップを図り、
現場力を上げていくためのものです」

発表は1チーム10分。
パワーポイントを使って発表する。

テーマ設定、プロセス、成果などが、
評価項目となる。

最も重視されるのが水平展開できるか。

西垣さんは言う。
「好事例はただちに他店に水平展開します」

最優秀賞1チーム、優秀賞2チームが選ばれた。

もちろん内容は秘密。

結果発表後、ジェリー・ブラックさんの総評。
「エキサイティングな時間だった」

古澤社長も総括して注文をつけた。
「もっとDXにコミットしていこう」

そのとおりだ。

DXに積極的にかかわる。
そして責任を持つ。
献身的にトランスフォーメートする。

[Message of October]
卵が先でしょ。

卵が先か、鶏が先か。
互いに循環する原因と結果。
その端緒を同定することの無益さ。
文字通りの解答は意味不明である。

XがY無しに生じ得ず、
YがX無しに生じ得ない場合、
最初に生じたのはどちらか。
形而上学的ジレンマ。
〈中略〉
DXの内製化もイノベーションも、
小さく始めて大きく育てる。
人の育成こそ最も重要な課題である。
ならば、卵が先でしょ。2025-10Message (1)

イオンリテールは人財育成が先だと考えている。

私も報告会に行きたかった。
来年のこの会には必ず参加しよう。
よろしくお願いします。

今夜の夜空。
IMG_8120 (002)
昨夜がスーパームーンだった。
11月だからビーバームーン。

約7.9%大きく、約16%明るく見えた。

1日が経過しても、
その大きさ、明るさは消えていない。

卵が先か、鶏が先か。

ユダヤ教とキリスト教。
創世記の神は鳥を創造し、
それらに産み殖やすよう命じた。
だから鶏が卵より先だ。

ニーチェは読み解いた。
何者も「最初」たりえない。
循環する時間において、
「最初」は存在しない。

それでも、卵が先でしょ。

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
前略お店さま

チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
2025年11月
« 10月  
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30 
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.