結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2026年10月08日(木曜日)

「APRCE2026」第22回アジア太平洋小売業者大会訪問

ノーベル賞発表の季節。

化学賞を硤合(そあい)憲三(けんそう)さんが受賞。
東京理科大学名誉教授。
そあいけん騒

生命の起源を明らかにする、
「硤合反応(不斉自己触媒反応)」を発見した。
自分の名前が付いた原理。
誇らしいことだろうし、
私たちも誇らしい。

これで3年連続化学賞の受賞。
われわれ日本人もまだまだやれる。
そんな気持ちになる。

おめでとうございます。
ありがとうございました。

米国メジャーリーグ。

ポストシーズンの地区シリーズ。
ドジャース対ブレーブス。

大谷翔平が4番指名打者で出場。
四球を選んで、二塁盗塁。
捕手の悪送球でそのまま三塁へ。
さらに次打者の内野フライを、
遊撃手がポロリとこぼす間に、
ホームイン。

一人で得点を演出した。
ホームランは打てなくとも、
大谷翔平は野球人としての能力が高い。

誇らしいことだ。

これでドジャースは、
ナ・リーグ優勝決定シリーズに進出。
三年連続。
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まだまだ楽しめる。

日本のプロ野球では、
阪神タイガースの佐藤輝明三塁手が三冠王。
阪神ではランディ・バース以来。
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史上9人目。

野村克也、王貞治、落合博満、
ブーマー、バース、松中信彦、
そして現ホワイトソックスの村上宗隆。
凄い打者たちと肩を並べた。

タイガースファンとしては、
誇らしいことだ。

さて今日は、
有楽町の東京国際フォーラムへ。
「APRCE2026」
第22回アジア太平洋小売業者大会。

7日~9日の3日間の開催。
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アジア太平洋小売業協会連合会(FAPRA)には、
18カ国・地域の小売業が加盟する。
そのトップ・幹部が一堂に会する。
東京で開催されるのは19年ぶり、三度目。
日本小売業協会が携わる。

国際会議は8・9日の2日間。

メイン会場のホールAでは、
スーパーセッション。

㈱ニトリホールディングス似鳥昭雄会長兼CEO。nitori-ceo

テーマは、
「製造×物流×IT×小売がつなぐ『革新と普遍』」
ニトリの取り組みとこれからについて約40分。
スライドを使って丁寧に語ってくれた。nitori-seminar

終了後、野本弘之会長から記念品贈呈。nitori-nomoto

さらに5つのテーマ別セッションが用意されて、
60名を超える著名な小売経営者や有識者が、
スピーカーとして登壇する。

大会期間中は展示会も開催される。
「RETAIL EXPO Tokyo 2026」IMG_9279

小売業、卸売業や流通関連メーカー、
33社、200小間が出展。
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展示会場に入るとすぐに、
小売業協会常務理事の小林英文さんにバッタリ。
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そしてチャチャイ・トングラタナハンさん。
タイ小売小売業協会元会長。
かの国の流通論者でドクター(博士)。
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10年くらい前にタイで二人並んで講演し、
意気投合した。
日本にも来てくれて、
企業訪問をした。

再会は嬉しかった。

展示会入口にはイオンのブースがある。
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吉田昭夫社長の要望で、
イオンのマルチフォーマットをテーマにしたブース。
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イオンのあるサスティナブルな暮らしの模型。IMG_9292

セブン&アイ・ホールディングスのブースには、
伊藤雅俊さんと鈴木敏文さんのパネル。
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そしてニトリのブース。
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簡単分別ベッドの実演。
環境に配慮した商品の開発をアピール。IMG_9318

ひと際目立って、賑わっていたのが、
大創産業とPPIHのブース。
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス。
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だいぞう君とツーショット。
ダイソーのキャラクター。
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続いてドン・キホーテのドンペン君。
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もちろん矢野靖二社長がブースに常駐して、
トップセールスする。
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鈴木拓取締役(中)をはじめ、
幹部も勢ぞろいしている。

PPIHブースは盛りだくさんの企画。
こちらは新フォーマットの「ロビン・フッド」IMG_9307

日本アクセス㈱の服部真也社長に出会った。
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日本スーパーマーケット協会総会後の、
パネルディスカッションの発言は、
実に良かった。

あの時の話をして、
流通革新の意志を共有した。

日本らしい演出の伊藤園ブース。
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神谷茂専務に新商品や珍しい商品を試飲させてもらった。
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展示会場でもセミナーが開催されていた。
伊藤園の国際戦略。
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結構、集まっていた。

アメリカの小売業協会(NRF)でも、
食品マーケティング協会(FMI)でも、
展示会とセミナーがセットになっている。

展示会をひと回りした後は、
国際会議の中からいくつかを聴講。

㈱良品計画の清水智社長は面白かった。
最初に堤清二さんと田中一光さんの写真。
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グローバル戦略は「海外」発想ではなく、
「世界」発想でなければならない。

つまり日本製品を海外に売り込むのではなく、
世界の場でモノづくりをする必要がある。

納得。

ほかのセッションも聞いてみたかった。
2日目にもトップが次々に登場する。

楽しみだ。

〈結城義晴〉

2026年10月07日(水曜日)

True Data/プラネット/アジア小売業者大会の1日

全国紙の社説が一斉に批判した。

日経新聞。
「行政への信頼損ねた簗和生農相の発言」

毎日新聞。
「簗農相の予算削減発言
税金を私物化する脅しだ」

朝日新聞。
「予算カット発言 大臣の職責果たせない」

いずれも妥当な批判だ。

私は朝9時からオンライン会議。
㈱True Dataの臨時取締役会。
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協議の内容は会社のM&A。

True Dataは、
㈱コスモネットの全株式を取得する。
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取締役全員が了承した。

コスモネットは、
販売管理システム「MUSASI」を展開する。

MUSASIは、
建材・金物・工具・住関連商品などを扱う、
プロショップ向けのPOS・販売管理システムだ。

顧客別単価・請求・仕入れ・在庫までを
一体で管理する。

約40万点の商品マスタを管理し、
導入時のマスタ構築支援において、
店舗業務に深く入り込んでいる。

ホームセンター各社は現在、
プロショップに力を入れている。

アメリカでもホームデポとロウズが、
どちらもプロユースに的確に応えている。

スーパーマーケットとドラッグストアは、
ホームセンター業態と親和性が高い。

つまりTrue Dataのビッグデータが、
第三の領域を獲得し、
さらにシナジー効果を発揮することになる。

ご期待ください。

会議が終わったら、
東京・六本木へ。

「プラネットトップセミナー」
ザ・リッツ・カールトン東京。

㈱プラネットは消費財流通の情報インフラとして
EDIサービスを提供する。
True Dataの親会社。

そのユーザーの有力メーカー・卸のトップが、
70名ほど参集。
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初めに坂田政一プラネット社長のごあいさつ。IMG_9242

「つなぎ・ととのえ・ひらく」をコンセプトに、
インフラ×ソリューションプロバイダーとして、
新しい価値を創造していくことを表明。IMG_9247

その具体的な取り組みが、
2つ紹介された。
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第1は返品適正化プラットフォーム構想。
詳細に解説してくれたのは、
今村佳嗣上席執行役員。
マーケティング&イノベーションユニット長。
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小売りからの返品はどんな業態にも存在する。
それを最小化することが産業の使命だ。

その返品に関するデータを集約して、
サプライチェーン全体の生産性向上を目指す。

第2は商品情報データの基盤サービス。
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昨2025年11月に設立された会社が、
㈱プロダクト・レジストリ・サービスだ。
通称RPS(アールピーエス)。

非食品卸2社とプラネットとで、
立ち上げられた。
卸は㈱PALTACと㈱あらた。

RPSは日用品・化粧品・OTC医薬品・ペット関連等の、
商品情報プラットフォームの実現を目指す。

RPSの目的とその活動を松本俊男社長が紹介。
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商品の標準マスタ構築は、
日本スーパーマーケット協会でも、
大きな課題として挙げている。

業態を超えた喫緊の重要な課題で、
他の小売業態との連携も進みつつある。

プラネットとRPSは重要な機能を果たす。

その後、白井一幸さんの特別講演。
2023WBC侍ジャパンのヘッドコーチ。
写真は禁止。

ゴールと目標に関して、
大谷翔平と栗山英樹を例に、
いい話をした。

そして懇親会。
開会あいさつは、川島元樹さん。
プラネット参事。
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乾杯のご発声は、竹森征之さん。
ライオン㈱社長。
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そして乾杯。
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玉生弘昌さんとツーショット。
プラネットの創業者で社長・会長を務め、
現在は名誉会長。
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㈱True Data取締役の二人。
私の隣が島崎尚子さん、右が越尾由紀さん。
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声をかけてくれたのが、
プラネットの加納宣嗣さん。
15年ほど前に、商人舎USA研修会に参加してくれた。
IMG_9268ありがとう。

途中で失礼して、
タクシーで東京會舘へ。tokyokaikan

「第22回アジア太平洋小売業者大会」開催。
その東京大会。

10月8日(水)から10日(金)まで。
舞台は東京国際フォーラム。

日本での開催は2007年第13回以来。
19年ぶり3回目。

今日はそのウエルカムレセプション。
商人舎の二人の編集長とともに出動した。aprce-hall

会場は3階「ローズ」

主催者あいさつ。
野本弘文協会会長。
東急㈱代表取締役会長。aprce-nomoto

続いてムラリー・プラカシュさん。
アジア太平洋小売業協会連合会会長。
aprce-ceo

乾杯の音頭は増井德太郎副会長。
紀ノ國屋ファウンダー。
全国スーパーマーケット協会副会長。
aprce-,masui

その後、懇親。

途中で政治家が来賓あいさつ。
小泉進次郎防衛大臣。aprce-koizumi

続いて今日の社説で批判の的となった、
話題の簗和生農林水産大臣。aprce-yana
会場では多くの人がスマホを掲げて撮影した。
「よく出てきたな」と言うひそひそ声が、
あちこちから上がった。

あいさつは官僚の書いたメモを読むだけ。

読み始めたらほぼ全員がそれを無視した。
それぞれに自分たち同士で話し合った。

ずいぶん経ってから、
小池百合子東京都知事が駆けつけてスピーチ。
こちらも今、学歴疑惑が再燃している。
aprce-koike

私は多くの人と懇親した。

イオン会長の岡田元也さん。
故小濵裕正さんの話題になった。
U.S.M.H発足のときのエピソードは、
初めて聞いた。

私は言った。
「歴史の証言ですよ」。

それから最近のイオンの動静など、
かなり話し込んだ。

「一度、ゆっくり話したいですね。
記事にはしませんから」と言って別れた。

山本慎一郎さんが、
その話の輪に加わってくれた。
日本小売業協会のCIO研究会座長。
U.S.M.H執行役員デジタル本部長。

それから伊藤順朗さん。
セブン&アイ・ホールディングス会長。
月刊商人舎の愛読者で、
私の辛口の評論を好んでくれる。

今度、会うことにした。

ヨーク・ホールディングスのお二人を紹介してくれた。
石橋誠一郎社長と金光慶紘社長特命アドバイザー。

國分勘兵衛さんとも話した。
㈱国分グループ本社会長。
顔艶もよくて、お元気そのもの。
「次の本は出たんですか?」と釘を刺された。

㈱大創産業の矢野靖二さんと握手。
幹部のみなさんとは、
ロサンゼルスのことを懐かしんだ。

㈱伊藤園社長の本庄大介さんは、
ロンドンの話をしてくれた。
ありがとうございます。

㈱トライアルホールディングスの西川晋二さんとは、
帰り際に会った。

増井徳太郎さんとも握手した。

浜野仁志㈱スーパーバリュー社長とは、
タイのロピアのことを話し合った。
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それからバンコクの阿部俊之さん(中)。
10年くらい前にタイでお世話になった。
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ほかにも多くの人と話をした。
ありがとうございました。

いい一日だった。

〈結城義晴〉

2026年10月06日(火曜日)

訃報/鮮魚コンサルタントの草分け・西村弘さん、ご逝去

朝7時過ぎに川勝利一さんから、
ショートメールが入った。
商人舎スペシャルメンバー。

西村弘さんが亡くなられた。
鮮魚コンサルタント。
享年79。
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健啖家で、
膵臓がんを患われていた。

残念なことだ。

1977年、㈱商業界に入社して、
販売革新編集部に配属された。

そして池田壽太郎さんに出会った。
青果コンサルタントの草分け。

1年間、青果部門の商品づくりの手順を、
写真で紹介する連載を掲載した。
いわばビジュアルなマニュアル。

毎月、池田さんが神田市場から、
主要な野菜と果物を事務所に取り寄せて、
その商品化や陳列の技術を解説する。

私が写真を撮って、
その手順を紹介する。

このとき故城功先生から指導を受けた。
インダストリアルエンジニアリングの権威。

「結城さん、商品化の作業というのは、
手つきとその角度が大事なんだよ」

私はそれを強く意識して、
マニュアルをつくった。

青果部門のほぼ全品種に関する、
商品づくりと陳列の技術体系。

池田さんは「商品の顔」を重視した。
それから「選別値入れ」の考え方が、
利益の源泉であることを教えてくれた。

青果物は自然からつくられる。
だから一つひとつ違っている。
荷受に入荷する商品も、
1品1品違っている。

それを1ケースに収めて流通させ、取引する。

小売業が売場に並べるときには、
その1品1品を見極めて、
陳列を変え、あるいはまとめて、
値入れを変える。

これを今も徹底しているのが、
米国の「バークレーボウル」だ。
グレン・ヤスダさんが、
サンフランシスコ都市圏に開業した店だ。

商品化と利益に視点をもって、
池田壽太郎のすべての技術が総整理された。

それを「青果物の商品づくり12カ月」という一冊にして、
販売革新別冊号として発刊した。

実によく読まれ、使われ、売れた。

それに続いて販売革新で、
鮮魚のマニュアルづくりを始めることになった。

西村弘さんが登場した。
ダイエーの現場で腕を振るった技術者だった。
シジシージャパンのコンサルタントとして、
現場指導に定評があった。

アメリカでは「ヘッド」と呼ぶ。
さまざまな領域の技術スペシャリスト。
西村さんは日本の魚の小売りの専門家だった。

鮮魚に関しては、
故清水信次ライフ社長(当時)に依頼して、
場所と商品を提供してもらうことになった。

清水さんは快諾してくださった。

ライフ川口領家店。
今はない。

この店の鮮魚部門のバックヤードで、
毎月1回、夕方の6時過ぎから9時くらいまで、
西村さんがしゃべりながら調理する。

私がそれを写真に収めて、
技術の体系化を図る。

ここでも城先生のアドバイスを忘れなかった。

鮮魚の調理技術に必要な道具、
さまざまな資材の使い方からはじめて、
最初は基本となる魚種の商品化をする。

包丁の入れ方、左手の添え方。
アジ、サバ、サンマ、タイ、カツオ、
二枚卸しや三枚降ろし。

12回の連載だから、
最後にはハモの千切りや、
アンコウの吊るし切りまで、
西村さんは技術を披露してくれた。

西村さんは、
どんな魚の調理技術も心得ていた。
体験していた。

アンコウの仕入れは、
ライフのバイヤーも手掛けたことがなかった。
だからこの日は本部から何人も見学に来た。

バックヤードのまな板の上の天井から、
巨大なアンコウを吊るして、
西村さんが包丁を入れていった。

それを丁寧に何十枚も写真を撮って、
厳選して手順紹介をする。

私もとても面白かった。
1年が経過すると、
大量のマニュアルが出来上がった。

この労作を一冊にまとめた。
「鮮魚マーチャンダイジングのすべて」

これも青果と同様に、
よく読まれ、使われ、売れた。

50歳を超える人は、
もしかしたら読んだことがあるかもしれない。

日本のスーパーマーケットの、
鮮魚部門の基本となった一冊だった。

それから精肉は太田光弘先生に依頼した。
米国のセーフウェイで技術を習得して、
日本に紹介したアメリカンカッティング技術。
これは故高橋栄松さんが担当して、
私は補助をした。

ライフはこの技術も積極的に採用して、
Tボーンステーキなどを売場に並べた。

時代は早すぎて、
全然売れなかったが。

「販売革新生鮮三部作」は、
ある意味の流通革命の技術体系だった。

今、私の手元にこれらの別冊号はない。
本当に残念なことだ。

アマゾンで調べても、
リストに出てくることはない。

国会図書館に行けば、
閲覧することはできるが。

㈱商業界が自己破産して、
資料も散逸してしまった。

それでも西村弘さんの功績は、
まったく変わらない。

池田さんも太田さんも、
早くにして亡くなられた。
そして西村さん。

生鮮のトップコンサルタントは、
美味いものに目がない。
だから病に侵されやすい。

池田壽太郎先生、
太田光弘先生。
そして西村弘先生。

その後、多くの生鮮コンサルタントが登場した。
しかしこの三人の先生が、
革新的技術を切り拓いたことは、
歴史に残っている。

私がその証人だ。

ありがとうございました。
ご冥福を祈ります。

合掌。

〈結城義晴〉

2026年10月05日(月曜日)

小濵裕正さんご逝去と「中庸の精神」を忘れずに

Everybody! Good Monday!!
[2026vol㊵]

2026年第41週。
10月第2週。

商人舎流通SuperNews。

訃報|
小濵裕正カスミ元会長逝去/享年86歳

小濵裕正さんが亡くなった。
8月15日(土)。
86歳だった。

㈱ダイエーの専務取締役、
㈱カスミでは代表取締役社長、会長。
U.S.M.H㈱代表取締役会長。
日本チェーンストア協会会長。

チェーンストア業界の重鎮。

ご冥福を祈りたい。 201808_kohama_01

1941年3月12日生まれ。

神戸商科大学(現兵庫県立大学)では、
大阪市立大学の石原武政名誉教授が同級生。
下宿先も一緒だった。

日経新聞「交遊抄」

「毎晩のように酒を酌み交わし、
流通業ゼミに所属する彼が、
小売りの未来について熱く語るのを、
私が興味津々で聞くという間柄だった」

小濵さんは国際経済を学んで、
卒業後の進路は商社などを考えていた。

「しかし、石原君が、
“面白い会社があるぞ”と勧めてくれたのが、
急成長していたダイエー」

「その言葉がきっかけとなり、
私は1965年にダイエーに入社した」

1965年4月、㈱主婦の店ダイエー入社。
大卒3期生だった。

1957年創業のダイエー。

小濵さんが入社する前年には、
松下・ダイエー戦争が起こっていた。

初めに担当したのは品質管理だった。

その後、ダイエーは猛烈なスピードで成長。

小濵さんは要所要所で重要な役割を果たし、
21年を経過した1986年5月、ダイエー取締役。
40代中ごろでダイエーの役員となった。

翌1987年6月、㈱マルエツ代表取締役副社長。

私は1989年に食品商業編集長となってから、
小濵さんと接するようになった。

そして1997年5月、ダイエー専務取締役。
この年は日本の総合スーパーのピークとなった。

「私が心の指針としてきたのは
石原君の商業論だ」

「小売業こそが地域経済の中心となり、
街づくりに貢献せねばならない。
現場に積極的に足を運び
研究を深めてきた彼の考え方は、
私の経営に大きな影響を与えてくれた」

しかしダイエーは「野武士の集団だった」。

2000年10月、㈱カスミ執行役員副社長、
2001年5月、カスミ代表取締役副社長、
そして2002年3月、カスミ代表取締役社長。

2008年の8月、つくばを訪れて、
小濵社長と面談した。

二人で写真を撮った。
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その時の発言。
「やっと前世紀の荷物を処理した」
この年の7月31日付で、
懸案の不採算子会社を整理した。

2007年度は135店舗で年商2000億円を突破、
経常利益58億円。
増収増益の過去最高益だった。
その上で、すべてのマイナス要因を処理した。

「スーパーマーケットは生鮮食品が大事」
小濵さんがカスミにやってきたから、
健全経営への足取りは確かだった。

その小濵さんの経営の真髄は、
「中庸の精神」

過不足なく偏りのないこと。
孔子は『論語』のなかで賛嘆した。
「中庸の徳たるや、それ至れるかな」

アリストテレスは「メソテース」を説いた。
「中間にあること」である。
人間の行為や感情における、
超過と不足を調整する徳のこと。

ん~、難しいが、
欧米の経営者にとって、
「中庸」を学ぶことは必須科目だ。

小濵さんはそれを大事にした。

2010年3月、カスミ代表取締役会長。

2015年3月、U.S.M.H㈱代表取締役会長。
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス。

2017年3月には、
カスミ取締役会長、U.S.M.H相談役。

2018年5月に日本チェーンストア協会会長就任。
このとき月刊商人舎でインタビューした。
小濵
協会長は2020年5月に退任。

一方、2021年5月にカスミ相談役となって、
昨2025年5月まで続けた。

最後まで仕事の人だった。

2008年4月17日の商人舎発足の会。
小濵さんのスピーチ。
「実は、結城さんが商業界の社長を退任したとき、
うちにスカウトしようと思った」

「結城さんに一度、
スーパーマーケットを、
経営させてみたかった」
小濱さん

小濵さんらしい皮肉も、
込められていたかもしれないが、
愛情だったのだと思うことにしている。

最後にお会いしたのは2021年5月17日、
東京の山の上ホテル。
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食事をして、お茶を飲んで、
四方山話。
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それがしみじみとしていて、
とてもよかった。

ありがとうございました。
小濵さん、さようなら。

合掌。

 

なお10月20日(火)から11月6 日(金)まで、
カスミ本社2階の特設会場に、
小濱さんを偲ぶ展示が設けられる。

さて私は朝からZOOM会議。
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OICグループの来年のアメリカ研修。
浅野秀二先生と商人舎の私と亀谷しづえGM、
そしてOIC人事部と商人ねっと。

私は自宅から参加。
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最後は浅野さんとアメリカの情勢を話し合った。
サンフランシスコから参加。
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会社に出てから編集会議。
来年の新年号のことまで視野に入れて、
ざっくばらんに話し合った。

商人舎は寄ってたかって、
ワイワイガヤガヤで仕事します。

では、みなさん、今週も、
中庸の精神を忘れずに。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2026年10月04日(日曜日)

申ジエはゾーンに入って「日本女子オープン」を制した。

日曜日も完全休養。

雑誌を責了をすると、
疲労が残るようになった。

ゲラを読んで直すだけでなく、
その前に全身全霊で執筆する。

その全力執筆がどうも、
疲れを残すようになったらしい。

毎日毎日ブログは書いている。
それもまったく疲れないわけではないが、
疲労度が違う。

朝は4時半に目覚めた。
そしてメジャーリーグを観た。

ナショナルリーグ・ディビジョンシリーズ。
ドジャース対ブレーブス。
ロサンゼルス対アトランタ。
doja-su

ユニクロ・フィールド。

大谷翔平が2番指名打者で出場。
最初の打席でライト前にヒットを打った。

まだ腰が引けていて、
本調子ではない。

それでもチームは、
ホームラン攻勢で5対3で勝利した。

左腕タリック・スクーバル(29歳)も好投。
2024年にはデトロイトタイガースで、
投手三冠を達成し、サイヤング賞受賞。

2025年も最優秀防御率賞とサイヤング賞。

今年度の8月2日に、
トレードでドジャースに移籍してきた。

シーズン終盤は、
サイヤング賞の投球は見せなかったが、
デーブ・ロバーツ監督は、
このポストシーズンの初戦に使った。
さすがだ。

そして6回まで1失点。

ホームランは、
4回にテオスカー・ヘルナンデス(33歳)、
6回にカイル・タッカー(29歳)と、
マックス・マンシー(36歳)。

言うことなしの勝利。

明日に期待しよう。

それから、
日本女子オープンゴルフ。

感動した。
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4日間のプレー。
最終日は雨。
宝塚カントリークラブ。

23歳の桑木志帆と38歳の申ジエが並んだ。
11アンダー。

桑木は今年の全英オープンを制した。
今、最強で絶好調のプロゴルファー。

韓国出身の申ジエは2008年と2012年に、
全英女子オープンで勝っている。

2009年に全米女子プロ選手権、
2010年にシェブロン選手権、
2013年にエヴィアン選手権、
そして2023年に全米女子オープンを制覇して、
世界女子プロゴルフ5大メジャーを獲得。

グランドスラム。
2009年に全米女子賞金ランク1位、
2010年には世界ランク1位。

生きているプレーヤーとして世界1位実績をもつ。

現在は日本を主戦場としていて、
もちろん日本のメジャー選手権も3つ獲得。
日本女子プロゴルフ選手権大会、
ワールドレディスチャンピオンシップ、
LPGAツアーチャンピオンシップ。

たった一つ日本女子オープンだけ、
手にしていない。

しかも日本ツアーで29勝。

30勝すれば永久シードとなる。

これまで6人しかいない。
樋口久子、岡本綾子のレジェンド二人。
台湾の塗阿玉と大迫たつ子、森口祐子、不動裕理。

この両方がかかった2026年の日本女子オープン。

NHKが地上波で完全中継をした。
だから堪能することができた。

ずっと桑木が3打リードしていた。
申ジエは13番の難ホールで、
16メートルのロングパットを決めた。

私はこの瞬間から、
申ジエが「ゾーンに入った」と思った。
極限の集中力と心と体のリラックス。
それが同時に高まって、
最高のパフォーマンスが発揮される。

14番のパー5では第3打を、
ピン左1メートルにつけた。

そして連続バーディー。
桑木と1打差となった。

さらに16番のパー3では、
第1打をバンカーに入れた。
バンカーショットは5メートルを残した。
ゾーンに入った申ジエはこれも沈めた。

17番のパー5も見事なバーディーで、
桑木に並んだ。

桑木も安定したドライバーショットと、
正確なアイアンショット、
アプローチショット、
さらに秀逸のパットで、
実にいいゴルフをしていた。

プレーオフは久しぶりにドキドキした。

プレーオフでも、
バンカーに入れたり、
難しいロングパットを残したり、
申ジエはピンチの連続。
その外せば終わるシビアなパーパットを、
ことごとく決め続けた。

プレーオフ3ホール目。
両者5メートルほどのバーディパットを残した。
桑木がわずか5センチほど外すと、
申ジエは「絶対入れる」と心に言い聞かせて、
それを決めた。

そして天に向かって反り返って、
喜びを表した。
申ジエ.jpg2

桑木志帆。
「(申さんには)気合があった。
(自分も)力は出せたが、
気持ちがちょっと足りなかった」

ゾーンに入ったアスリート。
本当に久しぶりに出会った。
「いいものを観た」

桑木志帆はこの世界一の女子ゴルファーと、
死闘を演じてまた一段と成長するに違いない。

もう一度、「いいものを観た」

今日は午後、近隣を散策。

秋空になってきた。
IMG_5495 (002).JPG2

綿雲。
IMG_5496 (002).JPG3

夕方には雲に厚みが出てきた。IMG_5493 (002)

秋が短かくなって「二季」になった。
それも確かだが今日は秋空だ。
IMG_5480 (002)

地面に目を移すと「YOKOHAMA」のマンホール。IMG_5494 (002).JPG4

これがノーマルなマンホール。
真ん中にカタカナの「ハ」と「マ」が描かれる。IMG_5481 (002)

公園の滑り台。
IMG_5471 (002)

小さな子供用自転車が置き去りになっていた。
IMG_5470 (002)

空地の草はもりもり生えている。IMG_5473 (002)

ギンヨウ菩提樹。
IMG_5474 (002)

長光山妙蓮寺の東門、つまり裏門。 IMG_5479 (002).JPG3

この青色の表札がいい。
IMG_5478 (002)

そして秋の花が咲く。

白のペンタス。
IMG_5491 (002)

赤いペンタス。
IMG_5490 (002).JPGw

桃色のペンタス。
IMG_5487 (002)

オオベンケイソウ。
IMG_5483 (002)

マリーゴールド。
IMG_5476 (002)

白いペチュニア。
IMG_5486 (002)

紫色のペチュニア。
IMG_5485 (002)

ケイトウ。
IMG_5484 (002)

秋の花は春のそれとは違う。
冬に向かって耐える花々だ。

天才/鈴木順子の詩。
「秋」 

葉鶏頭の
繁みのかげで
子猫が二匹
遊んでいるよ
遊んでいるよ

夕暮れ色の
お部屋のすみで
こおろぎコロコロ
歌っているよ
歌っているよ

風にゆれてる
ススキの原を
トンボの群れが
わたってゆくよ
わたってゆくよ

ありがとう。

「いいものを観た」

〈結城義晴〉

2026年10月03日(土曜日)

阪神タイガースのセリーグ連覇と下村治の「経済成長論」

日本のプロ野球。

すでにパシフィックリーグでは9月17日に、
福岡ソフトバンクホークスが、
3年連続のリーグ優勝を決めた。
阪神優勝

一方のセントラルリーグは、
阪神タイガースが優勝を決めた。
こちらも2年連続、球団初の快挙。

阪神のリーグ優勝は8度目で、
それほど多くはない。

なにしろ読売ジャイアンツが、
39回の優勝で断トツ。

次は9回のリーグ制覇のチーム。
東京ヤクルトスワローズ、
広島東洋カープ、
中日ドラゴンズ。

だからタイガースは、
人気はあるが優勝回数は5番目。

最下位は横浜DeNAベイスターズの2回。

今日の優勝も、
自分のデーゲームでは、
カープに惜敗。

他球場のナイトゲームで、
2位のジャイアンツが敗れて、
タイガースの優勝が決まった。

感動は薄いが、
このあとのクライマックスシリーズ、
そして日本シリーズに向けて、
大いに期待が持てる。

藤川球児監督は、
就任以来、2連覇。
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いい監督だ。

偏見かもしれないが、
現役を引退してから、
NHKのサンデースポーツで、
メインキャスターや解説を務めて、
そのあとで監督になると、
いい成績を残す。

そんな印象がある。

故人となった星野仙一監督がそうだった。
原辰徳もそして藤川球児も。

落合博満、小久保裕紀なども、
NHKの解説をやっていたと思う。

看板番組という舞台で解説をすると、
野球やそのマネジメントを、
客観的に見るようになるのだろう。

それから人前で話をする経験が、
野球の監督としても重要な条件なのだろう。

これらが絶対的な条件と言うわけではないが。

藤川球児監督は2024年秋に就任。
1年目の昨2025年には、
史上最速でリーグ優勝。

今年も投手陣を整備し、
新守護神の工藤泰成投手を発掘した。

打線も最後には不動。
1番/近本光司
2番/中野拓夢
3番/森下翔太
4番/佐藤輝明
5番/大山悠輔

とくに佐藤輝明は今の時点で三冠王。
打率3割1分4厘、本塁打39、打点105。
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森下翔太はすべて2位。
打率2割9分4厘、本塁打31、打点84。

セリーグ三冠王を3番と4番が争っている。

私は1979年からタイガースファンだ。

それまではアンチ巨人。
もともとへそ曲がり。

福岡生まれなので、
永遠の西鉄ライオンズファン。

怪童中西太と鉄腕稲尾和久。

だから商業界の草野球でも、
私は背番号6でサードを守った。

これは何度もこのブログに書いてきた。

1978年のシーズンで、
タイガースは球団史上初の最下位に沈んだ。

そこで大胆なトレードをした。
ミスタータイガースの田淵幸一と、
エースの古沢憲司を、
ライオンズに放出。

見返りとしてタイガースに入ったのが、
ショートの真弓明信、
キャッチャーの若菜嘉晴、
代打の竹之内雅史。

私はこのときライオンズファンだけでなく、
タイガースファンになった。

この年に巨人からは、
小林繁がトレードされてきた。

江川卓の疑惑(?!)入団で、
ジャイアンツから押し出された格好だ。

若菜は強健捕手で打率3割3厘。
ダイヤモンドグラブ賞。

真弓は好守の遊撃手として、
1983年には首位打者となった。

田淵の次の「ミスター阪神」の掛布雅之がいて、
1979年には岡田彰布が入団し、
1983年にはランディ・バースが加わった。

そして1985年にタイガースは、
吉田義男監督のもとでリーグ優勝を果たし、
日本シリーズを制した。
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その後、低迷したが、
2003年、星野仙一監督で優勝、
2年後の2005年に岡田が監督となって優勝、
そして2023年、再び岡田監督で優勝。

昨2025年、今年2026年、
藤川球児によって連覇。

「常勝タイガース」の時代が来るかもしれない。

日経新聞「大機小機」
コラムニストは一礫さん。
「創造的能力こそ成長の源泉」

「日本経済は、いまや
歴史的な勃興期にある。
国民の創造的能力の解放が、
このような歴史的高揚の原動力である」

もちろん、現在のことではない。

下村治著『日本経済成長論』の書き出しの文章。
池田勇人内閣の所得倍増計画のブレーン。
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下村は続ける。
「日本経済のたくましさは、
民間企業家・経営者・技術者・労働者の
合理化・近代化・生産性向上への意欲と能力であり、
この力をさらに育成強化する努力を怠らない限り、
日本経済は成長を続けうるに違いない」
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原動力は「国民の創造的能力」
「企業による創造的活動が経済発展の原点」
明快な認識だった。

「経済は経済学者の頭より複雑」
その通り。

高市早苗政権の「骨太の方針」は、
戦略17分野に官民で累計370兆円超を投資し、
「強い経済」を実現しようとする。

一礫さん。
「しかし、これで日本経済に
躍動感がよみがえるとは思えない」

同感だ。

「経済は、自ら変化し発展する」

「活力を取り戻すために
政府が優先的になすべきは
環境整備ではないか」

1979年の阪神タイガースは、
大型トレードで環境整備をした。

その後、選手たちが、
躍動感をもって野球をした。

会社も店も、
同じだと思う。

〈結城義晴〉

2026年10月02日(金曜日)

PPIHによる日本トイザらス獲得の「成果」を先読みする

月刊商人舎10月号、
責了しました。
IMG_5447 (002)

最後の最後にみんなでゲラを読んだ。
IMG_5448 (002)

この連載もとてもいい。
「≠全能店長」
IMG_5449 (002)

お陰様で今回もいい雑誌となりました。
両編集長揃って写真。
IMG_5454 (002).JPG3

それから夜食は、
いきなりステーキ。

駅まで歩いていたら、出店に人だかり。
吉寅の「お江戸かすてら」
IMG_5456 (002)

キッチンカーで移動販売をする。
IMG_5457 (002)

ドン・キホーテの前で写真。
IMG_5458 (002)

そのドン・キホーテを運営する㈱PPIH。

商人舎流通SuperNewsで、
山本恭広編集長が2本続けて報告。

PPIHnews|
日本トイザらスの事業取得/玩具市場の取り込み目指す

日経新聞一面トップのスクープを裏付ける形で、
10月1日に㈱PPIHと日本トイザらス㈱は、
事業譲渡契約を締結した。

日本トイザらスは完全に経営が行き詰まっていた。
10月1日付けで東京地方裁判所に対して、
民事再生手続開始の申立てを行った。

PPIHはスポンサー契約としての事業譲渡契約を締結。
譲渡実行日は2026年10月30日(金)。

東京商工リサーチによれば、
日本トイザらスの負債総額は132億2600万円。

ピーク時の2007年1月期売上高は1944億円。
2025年12月期は約752億円にまで落ち込んだ。

2026年6月末時点で158店舗。

PPIHnews|
「玩具といえばドンキ」を目指す/森屋CEOがコメント

森屋秀樹CEOと鈴木康介COOが、
コメントを発表した。

トイザらスが持つファミリー顧客基盤を受け継ぐ。

さらにマーチャンダイジング力を獲得する。
つまり「玩具といえばPPIH」を目指す。

PPIHのマグネットカテゴリー戦略の強化だ。

ドンキとトイザらスの専門性との融合によって、
玩具業界シェアNo.1規模が実現可能だ。

両社を合わせた玩具売上規模は約1500億円。
国内最大級の玩具小売り規模となる。

このスケールメリットを活かして、
商品調達力を強化する。

⑴新商品・人気商品の確保。
仕入条件改善による価格競争力向上を推進。
⑵玩具メーカーとの戦略的パートナーシップ強化。
⑶限定商品・先行販売商品・オリジナル商品の拡充。
⑷「スモールマス」のニーズを深掘りする。

具体的な展開は、
まずアピタにおけるトイザらス導入を進める。
当然、MEGAドン・キホーテへの展開も推進する。

PPIHは実のところ、
独自のMD力を持つ企業ではない。
経営統合した企業のMDを活かす。

ポジショニングに長けた店舗展開だから、
その傘下企業のMD活用の効果が出る。

2017年に東京大森のダイシン百貨店を買収した。
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その仏壇売場には度肝を抜かれた。
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PPIHはどんな商品群も体内化して、
ドン・キホーテに包含していく。

トイザらスはその対象として最適だ。

PPIHの初代社長は、
創業者の安田隆夫氏。
1980年から2011年まで。
私は㈱商業界時代に付き合いがあった。
「渥美(俊一)さんの言うことの、
反対をやればうまくいく」
そんなことを言っていた。

第2代社長は大原孝治氏。
番頭型の経営者だった。
2012から2017年。
退任してからすぐ、食事をした。
その直後に事件が起こった。

第3代が吉田直樹氏で、
2018年から2024年まで。
マッキンゼーやINSEADを経て2007年に入社。
コンサルタント型社長。
海外事業本部長などを経て社長就任。

そして現在が第4代の森屋秀樹氏。
2025年からCEOを担っている。
2000年に中央大学商学部を卒業して入社。
プロパーとして営業をはじめ、
物流、販促、経営戦略などを横断的に経験。
内部昇格型社長だ。

いい塩梅で7年ごとに、
社長を交代させてきた。

そして77歳の安田さんはいまだに、
絶大な意思決定の力をもつ。
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マネジメント原理の「源流」も生きている。

チャールズ・ラザラスの遺志は、
アメリカよりも日本で花開くかもしれない。

〈結城義晴〉

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