結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2026年09月12日(土曜日)

商人舎9月号の「このひとこと」と「考えない、行動しない」罪

月刊商人舎9月号。
いい表紙です。
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今月の「このひと・の・このひとこと」
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土谷美津子さんの「ひとこと」、とてもいい。
イオン㈱副社長・イオントップバリュ㈱社長。
8月27日の下期価格政策記者会見より。

「より安い商品や割安な大容量パックへと、
7割が買い方を変えている」

それから㈱コノミヤ社長の芋縄隆史さん。

『プリティ・ウーマン』という一本の映画。
「あれが私の考え方の原点」
「金儲けだけが目的の話は正直、気が乗らない」

「儲かるとわかっていても
『大義』がなければやらない。
それが『心のM&A』です」

芋縄さん、ロマンティストです。

「この・ひとこと」
毎月、楽しみにしてください。

それからいつものように、
編集後記を紹介しよう。
どんな雑誌でも編集後記は人気です。

編集者やスタッフの「地」の部分が出てきて、
それが魅力的なこともある。

それなのに「後記」を載せない雑誌がある。
私には信じられない。

商人舎9月号[編集後記]

1978年9月、ロサンゼルスとサンフランシスコ、10日間の旅。故渥美俊一先生のご招待。四六時中、帯同して直接指導を受けた。その2カ月後、故高山邦輔先生と一緒にロス→カンザスシティ→シカゴ→ニューヨーク→サンフラン、2週間で全米を巡った。あれから48年。アメリカは私の道場だ。「四大都市圏の歩き方」。堪能し、活用してほしい。ところで米国には新聞折込チラシはない。それなのにトレーダー・ジョーの「Fearless Flyer」は「超」のつく優れ物。佐藤勝人さんに「チラシ研修会」で熱弁をふるってもらう。今月号はその予告編。10月14日・15日。みなさん、ご参加ください。(義)

MLB初観戦は2005年のNYメッツ戦のシェイスタジアム。売店の売り手は夫婦揃って牛乳瓶の底眼鏡。厳格なIDチェック、パスポートはホテル、ビールを売ってくれない。苦し紛れの国内運転免許証提示、「意味が分からん」と取り付く島ナシ。初めて気づいた「免許証の生年月日は和暦だけ」。「あら~」。めげずに格闘数十分、購入。翌年も行ったら老夫婦は同じ売店にいた。(工)

今夏、LAに弾丸旅行する友人が多かった。まさに「大谷詣で」。口を揃えて「行けるときに行く、見られるときに行く」。秋のアメリカは商戦とポストシーズンと見どころが多い。(恭)

9月号恒例のアメリカ特集号。時期的な要因も相まって否が応でも「9.11」を思い出す。四半世紀が経過してもなお、終わりの見えないアメリカと中東問題の根深さに辟易する。(綾)

夏の英国のカントリーサイドは空の青、雲の白、小麦畑の黄色、牧草の薄い緑、森の濃い緑が続く。点在する村の家もレンガの茶色か石の灰色。余計な色がない。ロンドンから北へ50km、ほぼ同じ景色が続く。そこに時々、草を食む牛か羊が登場するのだ。(磯)

4大都市圏には何度も行った。それはきっと、幸せなことなんだろうな。でも観光したのは30歳の時のニューヨークだけ。あとは仕事。ん~。(亀)スクリーンショット 2026-09-12 175819

さて、朝日新聞一面「折々のことば」
第3715回。

鷲田清一さんが毎日、
時局に合った言葉を探してくれる。

「嘘(うそ)は、向こうから
巧妙にやってくるが、
真実は、
自らさがし求めなければ

見つけられない」
〈林 木林(はやしきりん)〉

「次の王の座を狙うライオンは、
民に慕われているライバルを蹴落とすべく
根も葉もない噂(うわさ)を流す」

「『~って聞いたよ』と民は、
確かめもせず拡散する」

「ライオンの画策は功を奏すが、
国は朽ちた」

「そんな事態を招いたのは
『考えない、行動しない』みんなという存在だ」

林 木林は山口県生まれの女性詩人・絵本作家。
絵本『二番目の悪者』(絵/庄野ナホコ)から。
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アメリカ合衆国も日本国も、
「考えない、行動しない」という罪によって、
朽ちていく。

それはなんとか、
避けねばならないと思うし、
避けることができると思う。

現時点の世界ではこのライオンは、
不思議なことに女性であることが多い。

9月6日投開票のドイツ州議会選挙。
東部のザクセン・アンハルト州で、
極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が、
過半数に届きそうな支持を得た。

そのアリス・ワイデル共同党首は女性政治家。

フランスの極右政党は国民連合(RN)は、
マリーヌ・ルペンさん。
来年春のフランス大統領選で勝利する勢いを見せる。

イタリアのジョルジャ・メローニ首相は、
右派政党「イタリアの同胞(Fratelli d’Italia/FdI)」の党首。

そして日本の高市早苗首相は、
自由民主党の右寄りの総裁。
自分でも認めている。

どんな背景があるかのはわからない。
「極右」なる呼び方も、
必ずしも妥当かは疑問の余地もある。

ドイツのAfDは、
ナチスを信奉しているらしいし、
それ以外の党首たちも時代に対して懐古的だ。

しかし私たち国民一人一人が、
どんな国、どんな時でも、
真実を自らさがし求めなければならない。

「考えない、行動しない」の罪を、
犯してはいけない。

〈結城義晴〉

2026年09月11日(金曜日)

商人舎「チラシ研修会」と「しかし品質は落としてはならない」

商人舎ミドルマネジメント研修会。
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第27回、修了しました。

ご参加、ありがとうございました。
ご派遣、ありがとうございました。

成果を出してください。

マネジメントとは、
成果をあげることです。

マネジメントとは、
人の強みを生かすことです。

ミドルマネジメント研修会は、
知識商人の道場です。

そして知識商人の養成は、
私の使命です。

ライフワークです。

そのために私自身が知識商人としても、
もっともっと成長しなければなりません。

かつて私は、
「商人の魂を持ったジャーナリスト」を、
名乗っていました。

しかしそれだけでは足りない。
そう考えています。

まだまだ学びます。

佐藤一斉の「言志四録」
(わ)かくして学べば、
すなわち
壮にして為すこと有り、

壮にして学べば、
すなわち
老いて衰えず、

老いて学べば、
すなわち
死して朽ちず。

私はまだ第二段階です。
壮にして学べば、
すなわち老いて衰えず。

これです。

今日は横浜商人舎オフィス。
少しゆっくり出社。

そして月刊商人舎9月号を手に取る。IMG_4706 (002)

何とも言えない気分です。
紙とインクの匂い。

活字と写真とイラスト。
デザイン。

この気分は1977年4月末日。
私が初めて雑誌にかかわって、
刷り上がったものを手にしたとき。
『販売革新』1977年5月号。

ああ、あれから49年。
来年は私の雑誌編集者50周年となります。

そのけっこう長い経験の中でも、
現在の商人舎はとりわけ美しい雑誌です。

この雑誌を携えて、
電車や新幹線に乗っていても、
ちょっとカッコいい。
飛行機の中で読んでいても、
姿がいい。

そんな印象の雑誌。

内容はかつての㈱商業界の、
月刊販売革新と月刊食品商業、
それに月刊商業界を融合させて、
現代化した雑誌。

イメージとしては、
流通業界の「Harvard Business Review」

誇りがもてる雑誌。

しかしまだまだ、です。

さて今月号。
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特集「’26アメリカの歩き方」
US-Retail四大都市圏ガイドブック

来週、私はロサンゼルスに行きますが、
その時にもバスの中で説明に使います。

みなさんも、
ニューヨークやサンフランシスコ、
ダラスを訪れるときには使ってください。

それぞれのエリアの市場シェアランキングは、
必須の知識です。

たった1店を見るときにも、
この店を運営する企業は、
たとえばロサンゼルスで、
ラルフはこのエリアで25.4%の占拠率、
店数は187店とわかる。

さらにこの都市圏全体のグロサリー売上高が、
表に記載されているから、
この企業の売上高、1店当たりの売上高も、
大まかではあるけれど類推することができる。

知恵を出しながら、
雑誌のデータを使ってみてください。

今月号の[特別企画]は、
「佐藤勝人の誌上研修会」
「盆チラシ」撫で斬り!!

16社16枚を一気呵成・怒涛分析
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実に痛快。面白い。役に立つ。

仲間と一緒に読んでください。

それから緊急開催。
商人舎「チラシ研修会」
tirasikensyuukai
参加する人は、
自分の会社や店のチラシを持参してください。

佐藤勝人講師が、
改善、改革の具体的な指導をします。

そしてあなたの会社のチラシが変わります。
「集客力」が高まり、「売上げ」が上がります。
「店の信頼」が生まれます。

開催は10月14日(水)15日(木)。

ご参加を検討してください。
できれば2人以上の参加がいいでしょう。

すでに次々に申し込みが入っています。

最後に[Message of September]
9月売号Message

しかし品質は落としてはならない。

アメリカ合衆国は過去に三度、
凄いインフレに陥ったことがある。
第1は1920年6月の23.7%のインフレ。
第一次世界大戦後の供給混乱と需要急増のためだった。

第2は1947年3月の20.1%。
今度は第二次世界大戦後の価格統制解除によって、
抑え込まれていた価格調整が一気に進行して、
物価が跳ね上がった。

そして第3は1980年3月の14.8%。
イラン革命後の第2次オイルショックと、
それにインパクトを受けたスタグフレーションの頂点で、
インフレ期待が経済全体に組み込まれて長期化した。

そのあとは2022年6月9.1%。
まだ記憶に残るCOVID-19パンデミックと、
ロシアのウクライナ侵攻によって、
40年ぶりのインフレーションが起こった。

そして今、2026年5月の4.2%。
ドナルド・トランプの無差別相互関税と、
2月28日のイラン攻撃が原因だ。
スタグフレーションの脅威は消えない。

アメリカのチェーンストアの歴史は、
このインフレとの闘いであると断じてよいだろう。
そして最初で最大の1920年のインフレのとき、
シアーズ・ローバック社は銀行から救済を受けるほどだった。

このときジュリアス・ローゼンワールドが会社を救った。
ローゼンワールドは私財2100万ドルを担保に差し出し、
中興の祖たる役割を果たして、
全米一、世界最大のチェーンストアを構築した。

このローゼンワールドの三つの信条。
第1は仕入価格を下げることによって販売価格を下げること。
仕入価格は大量仕入れと現金仕入れによって下げること。
しかし品質は落としてはならない。

第2は販売経費を下げることにより、販売価格を下げること。
商品を生産者から消費者へ移動させる経費を、
絶対的に実現しうる限りの最小限にまで節減させること。
しかし品質は落としてはならない。

第3は一つ一つの品目に関する利益は少なくして、
しかも販売品目の増加と販売量の増加によって、
総体の利益を増大させること。
しかし品質は落としてはならない。

ローゼンワールドの信条のエッセンスは、
「利は元にあり、内にあり、売りにあり」である。
しかし忘れることが許されないのは、
「品質は落としてはならない」である。

ウォルマートもクローガーも、
トレーダー・ジョーもウェグマンズもHEBも、
「利は元にあり、内にあり、売りにあり」である。
そして「品質は落としてはならない」である。

〈結城義晴〉

2026年09月10日(木曜日)

ミドルマネジメント研修会の「リーダーシップ」と「自ら、変われ」

月刊商人舎9月号、
本日発刊。
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[Cover Message]
月刊商人舎9月号は、お待ちかねの「アメリカ小売業特集」だ。2024年から「アメリカの歩き方」を特集した。「全米17都市圏ガイド」。昨25年はさらに地域を増やして「26都市圏の歩き方」。もうこれに極まった。さて2026年は、米国四大都市圏の詳細な「歩き方」を示そう。第1に最も変化の激しい、圧倒的にプログレッシブなニューヨーク都市圏。第2は、そのニューヨークにガチガチの対抗意識を燃やすロサンゼルス都市圏。メジャーリーグでもヤンキースと言えばドジャースだ。第3は、同じカリフォルニア州で、ロスの対極にあるサンフランシスコ都市圏。ここは世界一美しい街で、世界一豊かな生活者たちが先進的なライフスタイルを満喫する。そして第4はアメリカのカントリーサイドの代表ダラス都市圏。ウォルマートの盤石さと、リージョナルチェーンHEBのとんがりがぶつかり合う。巨大で豊穣な都市圏では、いつも秀逸のチェーンストアやインディペンデントが、これでもかとイノベーションの成果を見せてくれる。「’26アメリカの歩き方」四大都市圏ガイドブック――お届けしよう。

目次。
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説明はいらないでしょう。
アメリカの四大都市圏。

今でも流通視察が多い4大エリア。

今月号の編集後記に書いた。
「1978年9月、ロサンゼルスとサンフランシスコ、10日間の旅。故渥美俊一先生のご招待。四六時中、帯同して直接指導を受けた。その2カ月後、故高山邦輔先生と一緒にロス→カンザスシティ→シカゴ→ニューヨーク→サンフラン、2週間で全米を巡った。あれから48年。アメリカは私の道場だ」

商業界入社2年目の結城義晴も、
今回の四大都市圏の3つを訪れた。

そしてダラス都市圏は、
ウォルマートとHEBのマルチフォーマット、
さらにクローガーとの闘いを見ることができる。

今月号は本当にお役立ちできるはず。
使ってください。

読んでも面白いから、
楽しんでください。

それから特別企画は、
「佐藤勝人の誌上研修会」
「盆チラシ」撫で斬り!!

16社16枚を一気呵成・怒涛分析
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佐藤さんが頑張ってくれた。
ありがとうございました。

商人舎9月号、面白くて、役に立ちます。
ご愛読をお願いします。

「チラシ研修会」は10月14日・15日。bnr_chirashi_s
これも募集中。
あなたの会社のチラシが変わります。

さて、
第27回ミドルマネジメント研修会。

いよいよ最終日。

朝、私はいずみの湯に入った。
広大な露天風呂をはじめ、
いくつも趣向を凝らした湯がある。
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入り口の筧(かけひ)と蹲(つくばい)。IMG_4696 (002)

朝8時15分から、
第2回理解度判定テスト。
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テストは2日目の全講座の内容から出題される。
高野保男講師の作業システム、
山本恭広講師の計数管理、
そして結城義晴のマネジメント講義。
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計数は2つの計算問題を出題。
電卓をたたいて答えを求める。
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もちろんほかの設問は記述式。
自分の言葉で理解したことを書き込む。
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その様子を見て歩く。
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30分はあっという間。
終了の合図にほっと、ため息が漏れる。

テストをやるのとやらないのでは、
受講の姿勢が全然違う。
それに受講の成果も大きく異なる。

それでも2回のテストが終わると、
開放感で笑顔がいっぱい。
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最終日の第1講義は結城義晴。
1時間45分の持ち時間。
冒頭に終わったばかりのテストの回答と解説。
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終了してすぐに説明することで、
自分が理解しているかどうかがわかりやすい。
復習にもなる。IMG_8671

それからケン・ブランチャードのメソッド。
まずリーダーシップの4つのスタイル。IMG_8681
スタイル①は指示型(directing)
スタイル②はコーチ型(coaching)
スタイル③は支援型(supporting)
スタイル④は委任型(delegating)

それぞれに自分はどのスタイルか、
手をあげてもらう。IMG_8682

それからケン・ブランチャードのメソッド2。
チームマネジメントの手法。
ここでパワポのトラブル、講義中断。IMG_8685

第2講義の井坂康志講師にバトンタッチ。
テーマは「ドラッカーのマネジメント」
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井坂講師は、ものつくり大学教授、
NPO法人ドラッカー学会共同代表。
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ドラッカー研究の第一人者。
ドラッカーが書き残したことを、
受講生に向けて、わかりやすく解説してくれる。

スライドはAIで作成した。IMG_8695

最後はこの問いかけ。
「明日、仕事に戻って何をしますか?」IMG_8696

学んで理解したことを、
仕事にどう活かすか。

厳しい問いだ。

講義のあとはQ&Aタイム。

真っ先に手を上げて質問したのは、
ロピアの野地さん。
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万代の澤田さん。
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そしてロピアの中村さん。IMG_8710

3人のそれぞれの質問にじっくりと考えて、
答えてくれる井坂講師。
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いい講義だった。
充実した時間だった。
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井坂さん、ありがとうございました。
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昼食休憩を挟んで、
先ほどのブランチャードの続き。
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それからミドルが知っておきたい「流通理論」

ゴドブリー・レブハーの古典からはじめて、
チェーンストアの基本のキをレクチャー。
そして私の持論「フォーマット論」。IMG_8734

さらに「寡占・鼎占・複占」

必須の戦略論をざっとおさらいした。IMG_8728

最後に総括講義。
「サービスマネジメント」

ここでは「ホッケースティックの関係」は、
忘れないでほしい。

そして間接部門の顧客志向。
「もしあなたが顧客にサービスを提供する仕事に
就いていなかったら、
顧客にサービスを提供する人に
サービスを提供するよう行動しなさい」IMG_8737

フィナーレはマザー・テレサの言葉。
そして「自ら、変われ。」

ラインホールド・ニーバーの「祈り」。
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講義が全部終わると受講生から大きな拍手。
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3日間のご清聴に、感謝したい。IMG_8742

万代の元気な女子4人組。
請われて記念撮影。
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そして受講生を見送った。
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大きく手を振って送り出す。IMG_8752

窓を開けて大声で感謝を叫ぶ万代男子。
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自ら、変われ。」

それが私の願いです。
そして成果を出してください。

自分が変わらねば、
仲間を変えることはできない。

自分が変わらねば、
職場を変えることはできない。

自分が変わらねば、
会社を変えることはできない。

私自身もまだまだ変わろうと思う。

ありがとう。

〈結城義晴〉

2026年09月09日(水曜日)

ミドルマネジメント研修会の「作業/計数」と「マネジメント」

秋雨前線が刺激され、
愛知・岐阜をはじめ、
各地で大雨が降っている。

お見舞い申し上げたい。

私たちは静岡県と神奈川県の県境にいる。
ニューウェルシティ湯河原。

県境を流れる目の前の千歳川。
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水量も増えて、流れが速い。
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それでもありがたいことに大雨ではない。

第27回商人舎ミドルマネジメント研修会。

朝、8時15分から1回目の理解度テスト。
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1日目の鈴木哲男講師と結城義晴の講義から、
記述式の6問を出題。IMG_8558

受講生は昨夜、遅くまで復習をしていた。
その成果をあげてほしい。
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30分間のテストが終わると、
皆、ほっとしたり、
回答を確認したり。
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9時には、2日目の講義を開始。
高野保男講師が2講座を担当。
「作業システムとLSP」
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高野講師は、LSPの第一人者。
LSPはレイバー・スケジューリング・プログラム。
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小売業の現場では、
人件費や原材料費、物流費の高騰で、
生産性改善が課題になっている。
高野さんは、これまで以上に忙しく、
全国のスーパーマーケットを指導して回っている。
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作業改善の大事な視点と、
動画による具体的事例で講義してくれる。
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講義の最後に、受講生から質問を受ける。IMG_8572

受講生たちは、現場での課題を具体的に質問する。
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それに対して、実際の資料やデータを示しながら、
丁寧に答えてくれる。
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ありがとうございました。
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第3講義は、結城義晴。
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最初に、この朝に実施した、
第1回の理解度判定テストの設問と回答を、
丁寧に解説する。
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受講生たちの理解がさらに深まるからだ。IMG_8584

鈴木先生の52週MDの設問に対しても、
私の考え方を補足する。IMG_8590

昼食休憩。
缶詰型の研修会は、食べる時になごむ。
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午後の最初の講義は、計数の基礎。IMG_8596

講師は商人舎の山本恭広。
商人舎流通スーパーニュース編集長。
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売場と商品の計数、そして人の問題の計数。
練習問題を解かせながら講義を進める。
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マイクを渡して、山本講師が受講生に質問する。
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このスタイルは、白部和孝講師のやり方。
白部さんは本研修会で長い間、
講師を務めてくださった。
山本編集長はそれを踏襲している。
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双方向のコミュニケーションは、
集中力を高めるし、理解度も高まる。IMG_8604

自ら手を上げて答える受講生。
積極的な姿勢だ。
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山本講師の人柄もあって、
活発な双方向の講義となった。
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コーヒータイムを挟んで、
2日目の最後の講義は結城義晴。
午後4時20分から8時までの3講義。
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はじめにミドルマネジメントの経営数値。
簿記・会計・財務の違い。

貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)、
そしてキャッシュフロー計算書(CF)の財務三表。

貸し方と借り方。

それから総資本の回転率、経常利益、
そして総資本経常利益率。
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最後に日本の主要小売業の最新の経営数値の解説。
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そのあとマネジメントの講義。
まずマネジメント理論の転換。

アダム・スミスの分業論。
フレデリック・テーラーの科学的管理法。
アンリ・ファヨールの管理過程論。

それから人間関係論、
メアリー・フォレットの「状況の法則」、
ダグラス・マクレガーのX理論とY理論。
フレデリック・ハーツバーグの動機づけ理論。

欧米の理論をざっと解説して、
GHQによる戦後管理者訓練コースの話。

そして渥美俊一の『チェーンストア組織の基本」
渥美理論はこのマネジメントコースから始まった。

それからファヨールとMTPに対する批判、反論。
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原題のマネジメントの最高権威、
ヘンリー・ミンツバーグと、
ピーター・ドラッカー。

それぞれの考え方のエッセンスを語り、
私の著書のダイジェスト解説。
『店長のためのやさしいドラッカー講座』IMG_8612

私流の「店長の10の条件」。IMG_8626

重要な概念「責任の組織化」。
それから「目標管理」。IMG_8632


最後は「コミュニケーション」。IMG_8628

5時間余りの、一気呵成の講義。
最後に、拍手をもらった。IMG_8652

8時から夕食。
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刺身、焼き物、牛鍋、釜めしのメニュー。
美味Cマーク。
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元気な万代女子4人組。笑顔。
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おすましの男子たち。笑顔がない。IMG_8646

奥の万代男子はノリノリ。IMG_8648

講師陣はビールをいただき、満面の笑顔。
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右から山本恭広講師、
工藤澄人月刊商人舎編集長。

食事を終えた受講生たちは
三々五々、自習会場へ。IMG_8654

明朝は第2回の理解度テスト。
再びみんなの健闘を祈ろう。

私は疲れ切った。
講義のあとはいつも抜け殻になる。
それは心地いい疲労だ。

ありがとう。

〈結城義晴〉

2026年09月08日(火曜日)

ライフの「アルビス買収」と第27回ミドルマネジメント研修会

時代が変わろうとしている。
日本のスーパーマーケット産業のM&Aである。

商人舎流通SuperNews。
ライフnews|
北陸のアルビス(年商1010億円、68店)にTOB実施

㈱ライフコーポレーションが、
㈱アルビスを株式公開買い付けで傘下に入れる。
アルビス側もこのTOBに賛同している。

今年2月の決算で、
ライフは営業収益8813億円、店舗数317店。
アルビスは3月決算で1010億円で68店舗。

アルビスはもともと、
北陸スパー本部㈱と㈱チューリップが、
1992年に合併して生まれた会社だ。

五箇献一さんがその難事業を成し遂げて、
会長、社長を務めた。
親しくさせていただいたが、
2022年に亡くなられた。

そのローカルのアルビスが、
首都圏と関西圏の都心型のライフと統合する。

単純合算すれば、9823億円、385店。

スーパーマーケット第1位は、
ユナイテッド・スーパーマーケットHDで、
9638億円、665店。

これまでライフは一度も、
こういった経営統合をやってこなかった。

岩崎高治社長、決断した。
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すでにアルビスの筆頭株主は、
三菱商事で15.00%を保有する。

アルビス側も、
池田和男社長に次ぐ実質的なナンバー2は、
三菱商事出身の吉原絹彦常務だ。

一方、ライフの株主構成も、
三菱商事が23.34%で筆頭にある。

すんなりと経営統合は進みそうだ。

業界の他者に対する影響は大きい。

年商1000億円規模の会社が、
意思決定を迫られるだろう。

㈱ブルーゾーン・ホールディングスは、
中核の㈱ヤオコーの強みを売りにして、
さらに経営統合を進めるだろう。

U.S.M.Hも次を狙うだろうし、
㈱アークスも合併吸収を進める。

1兆円を一つのスケールとして、
アメリカと同じように、
上位寡占が生まれる。

ライフのM&Aはその呼び水になると思う。

今日はもう一つニュースがある。

セブンーイレブンnews|
アンドエスティとの共同開発アパレル全店展開

㈱セブン‐イレブン・ジャパンが、
アパレルを開発して販売する。

神田明神には神田明神ホールがある。
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このホールで記者発表が行われた。
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セブン-イレブン・ジャパンは、
アパレル大手の㈱アンドエスティと組む。
アダストリアから社名変更した会社。

モデルを使ったデモンストレーション。IMG_4693 (002)

アンドエスティは55ブランドを持つ。
その中から「niko and…(ニコアンド)」と、
「LOWRYS FARM(ローリーズファーム)」seven-lineup-1536x1152
ここから全17アイテムで28種を販売。

通年販売のレギュラーアイテムでは、
ソックス、Tシャツ、タオルハンカチなど。

つまりアパレルの中で購買頻度の高い商品。

現在、セブン-イレブンのアパレルは、
70アイテムの品揃えだ。

コンビニ業態とアパレルの親和性は、
低くはない。

しかしファミマの「コンビニウェア」の、
後追いの感はどうしても免れない。

さて私は新横浜から新幹線。
27分で熱海駅に着いた。

駅前には熱海軽便鉄道の蒸気機関車。
IMG_4673 (002)

小田原と熱海を結ぶ鉄道路線だった。
Atami_Railway_in_Taisho_era

熱海駅前の仲見世通り商店街。
IMG_4679 (002)

いい天気。
IMG_4681 (002)

バンで迎えてもらって湯河原へ。
相模湾は穏やかだ。
IMG_4688 (002)

ニューウェルシティ湯河原。IMG_8471

第27回商人舎ミドルマネジメント研修会。IMG_8439

事務局と一緒にポーズ。IMG_8441

13時開始予定だが、
全員が集まったらすぐに始める。
時間がもったいない。

午後12時50分くらいに講義開始。IMG_8448

2008年4月17日に、
商人舎発足の会が開催された。

このとき私は3時間の記念講演を行った。

そして多くのトップのみなさんと、
商業の現代化と知識商人の養成を誓い合った。

ミドルマネジメント研修会の冒頭講義は、
この発足の会の再現である。IMG_8452

倉本長治とピーター・ドラッカー。
その主張は驚くほど一致している。
「損得より先に善悪を考えよう」と、
Integrity(真摯さ)。
「創意を尊びつつ良いことは真似よ」と、
Innovation。
「お客に有利な商いを毎日続けよ」と、
Marketing。

ここに商売とビジネスの真髄がある。IMG_8454

それから商業近代化の歴史。
賢者は歴史に学ぶ。IMG_8466

三井高利の「店前現金掛値無」は、
現代に通じる商売の大原則だ。

そしてチェーンストア1.0から4.0まで。IMG_8459

米国のチェーンストア3.0のときには、
コンビネーションストアが登場した。IMG_8479
歴史を遡るだけで現代化が見えてくる。

16時からは鈴木哲男講師。
ご存知、「52週MD」の創始者。IMG_8524

講義テーマは、52週MDとプロモーション、
そしてストアコンパリゾン。IMG_8526

鈴木講師のテキストは、
実務に即した資料が豊富だ。
そのうえホワイドボードに書き込んで、
丁寧に説明してくれる。
IMG_8530

講義は身近で具体的な事例ばかり。
IMG_8541

受講生は真剣に聞き入って、メモを取る。
IMG_8539 (002)

4時間の講義は、あっという間に終わる。IMG_8538

鈴木先生、ありがとうございました。
IMG_8547

初日の講義が終わると夕食。
2日目の講師の高野保男先生も合流。
IMG_8550

夕食後、受講生たちは研修会場で自習。
明日の朝、理解度判定テストが行われる。
IMG_8551 (002)

次々に受講生がやってきて、
会場閉鎖の夜11時まで復習していた。
そのあとも自室で勉強する。
IMG_8553 (002)
健闘を祈ろう。

時代は大きく、急激に変わる。

その変化に対応するには、
知識商人でなければならない。

ヘンリー・ミンツバーグは言う。
「ミドルマネジャーこそが、
組織を変えていく力を持っている」

私はこの言葉を信じている。

〈結城義晴〉

2026年09月07日(月曜日)

「大阪屋ショップGO!佐野店」とサミット「コルモピア」譲渡の決断

Everybody! Good Monday!!
[2026vol㊱]

2026年第37週。
9月第2週。

アメリカではレイバーデイ。
すなわち労働者の日。

毎年9月第1月曜日が、
連邦の祝日となる。

昨2025年は9月1日だった。
今年は9月7日の今日。

労働団体などのパレードが行われ、
家族や友人同士が集まって、
ピクニックやバーベキューなどを楽しむ。

アメリカ人にとって、
レイバー・デーは「夏の終わり」の日だ。

そしてあちらの学校では、
9月の新年度の新学期が始まる。

国中が新しい気分になっている。

日本では2学期が始まって、
そこに台風や大雨がやってきた。

商人舎オフィスに、
「セルコレポート」が届いた。IMG_4665 (002)

表紙には㈱大阪屋ショップが取り上げられた。

2025年6月期の連結売上高988億円、
富山県を中心に石川県、愛知県、岐阜県に54店舗を展開。

収益性の安定した、いい会社だ。

この雑誌の「加盟店訪問」は、
大阪屋ショップGO!佐野店。

記事では「新業態」と表現しているが、
業界ではすでにこういった新タイプは、
「新フォーマット」と呼ぶ。

その大坂屋ショップGO!の1号店。
既存店の改装でやや小型の「422坪」。
4月25日にリニューアル開業。

記事を見る限りいい狙いで、
確実に利益を出してくれそうだ。

エブリデーロープライスと、
ショートタイムショッピングを、
両立させようという考え方。

そのために精肉は今年3月6日、
射水市にプロセスセンターを稼働させた。

鮮魚と惣菜は「母店子店方式」を採用する。

準備を整えて、新しいフォーマットに挑戦する。
良い決断だと思う。

2010年に大阪屋ショップで講演をした。
それ以来、商人舎の研修に参加してくれている。

一度、大阪屋ショップGO!には訪れたいものだ。

私の連載は「Tide of Time」
IMG_4667 (002).JPG2
今回のテーマは「損得より命を守ろう」

ご愛読をお願いします。

さて、商人舎流通SuperNews。

サミットnews|
衣料品事業 「コルモピア」をしまむらに譲渡

サミット㈱が、
衣料品事業「コルモピア」を、

㈱しまむらに譲渡する。

コルモピア21店舗。

衣料品売上高自体は発表されていないが、
日用品他を含めて2026年3月期で223億円。
対前年増減率1.3%減。

まあ、妥当な意思決定だと思う。

それに、
しまむらに売却するのも、
妥当だ。

なぜならこの事業は、
荒井伸也さんが藤原秀次郎さんに教わって、
始められたものだからである。

月刊商人舎4月号[特別企画]
食・衣の「親和性」
その「非対称性」を克服せよ!
syokuinosinnwasei

この記事の一番最初に、
私はコルモピアのことを書いた。

「荒井伸也氏がサミット㈱の常務取締役として、
ほぼ全権を握っていたころのことだ。
毅然として言い切った」

「主婦の立場から見れば、
食品には衣料品との間に、
強い親和性がある」

これが動機だ。

「スーパーマーケットを主語として、
その主たる顧客の立場から見ると、
『食と衣』はきわめて結びつきやすく、
調和しやすく、相性がいいというのだ」

「荒井氏は食と衣の商品ごとに指標をつくって、
中心に主婦を置いた図を示して、説明してくれた」

はっきりと覚えている。

「そしてすぐに、
㈱しまむらの藤原秀次郎社長に頼み込んで、
幹部にアパレルの勉強をさせた」

「さらにしまむらそのままの店を開発して、
スーパーマーケットに併設させた」

藤原さんもよく協力してくれたものだ。
ノウハウを全公開した。

1989年に別会社のサミットGMSを設立。
スーパーマーケットの補完的な役割のノンフーズ店舗。
2000年にサミットコルモピアに社名変更。
2021年4月に衣料、食品の一体運営を目的に、
サミットが吸収合併した。

私は書いている。
「以上の経緯を見る限り、
食品のスーパーマーケットほどに
衣料品の店は成功したとは言えない」

だから今回はしまむらに譲渡することになった。

藤原さんが37年先のことを、
読み切っていたとしたらすごい。

漠然とであっても、藤原秀次郎なら、
そのくらいのことは考えていたかもしれない。

そう思わせるところが、
また藤原さんなのだ。

そして荒井伸也は、
論理的に考えて、「やれる」となったら、
どんどん突き進む。

それが荒井さんなのだ。

しかしそれでも私は、
「食品と衣料品の親和性」はずっと変わらぬ、
重要な「テーマ資源」であると思っている。

そのもっとも成功した事例が、
サム・ウォルトンの「Supercenter」である。2026_4_p22

それにしても服部哲也さん、
よく決断した。

ポジティブな意思決定である。

では、みなさん、今週も、
決断し続けよう。勇気をもって。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2026年09月06日(日曜日)

台風24号と「明日は雨降る天気にござなく候」

台風24号、クロヴァン。
秋雨前線を刺激して、
西日本・東日本の太平洋岸に、
大雨を降らせる。

明日は横浜も大変な雨が直撃しそうだ。
商人舎は午前中、臨時休業にしようか。IMG_8437

今シーズンは必ず、
予想よりも多く降る。

それを前提に行動したい。

今日は夕方、自由が丘へ。
まだ小降りだ。IMG_4637 (002)

いつもの花屋。
モンソーフルール。IMG_4636 (002)
店は開いているが人影は見えない。

壁の母子のイラスト。IMG_4638 (002)

ハイビスカスが一輪。IMG_4643 (002)

赤いハイビスカスの花ことばは「勇敢」IMG_4642 (002)

暗くなると人通りはさらに減る。
それでも花屋は店を開けている。IMG_4641 (002).JPG2

私はゴルフ用の大傘を差して歩いた。IMG_4645 (004)

中国新聞一面コラム「天風録」

「明日の天気を絶対に当てよ」

予報を仰せつかった達人の頓知話。
気象エッセイストの倉嶋厚さんが書いていたこと。
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「明日は雨降る天気にござなく候」
そう答えておけば何の心配もいらない、と。

もし雨なら、
「明日は雨降る、天気にござなく候」

晴れたら、
「明日は雨降る天気に、ござなく候」

読点の位置さえ変えれば、
どちらに転んでも当たったことにできる。

おもしろい。
そして天気はそんなものだ。

コラム。
「難しさは今も変わらない」

線状降水帯の発生を直前3時間以内に予報し、
的中した率は3割にとどまる。
これ、気象庁の最近の発表。

謙虚だ。

しかし「予測」は不安だが、
起きた異常気象に対する、
最近の解析は頼もしい。

仮想の地球をモデルにして、
7500年分の気候データを蓄え、
影響をはじき出す。

土井威志(どいたけし)さん。
国立研究開発法人海洋研究開発機構所属。
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この夏、西日本一帯にもたらされた気候変動も、
温暖化なしには、
「ほぼ発生し得なかった」

ドナルド・トランプの発言も、
科学的に否定されている。

一方、アントニオ・グテーレス国連事務総長。
2023年9月20日のニューヨーク。
「気候野心サミット」で発言。
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異常気象が加速化する中で、
「人類は地獄の門を開けてしまった」

「私たちの焦点は気候問題の解決策であり、
私たちの任務は至急である」

「未来が決まったわけではない」

パリ協定は2015年にパリで合意された、
温室効果ガス削減に関する国際的取り決め。
「国連気候変動枠組条約締約国会議(通称COP)」

そのパリ協定の長期目標は、
気温上昇をできる限り1.5℃近くに抑えるという内容。

「真にビジネスを行うすべての企業は、
確実に排出量を削減して気候正義を実現する、
公正な移行計画を立てなければならない」

グテーレス事務総長はまだ、
この問題を見捨ててはいない。

私もあきらめてはいない。
私たちの努力は無駄ではない。

ネパールからは連日、
氷河崩落による土石流の状況が報告される。

コラム。
「人ごとではない」

昨年2月、
国際連合枠組条約事務局(UNFCCC)に対して、
日本政府は温室効果ガス削減目標を提出している。
2035年度に2013年度比60%削減、
2040年度に同73%削減。

計画の改定で政府が強調しているのは、
政策の継続性・予見性を高めること。

つまり、温暖化対策はコストではなく、
長期投資のリスクを政府が部分的に、
肩代わりする仕組みでもある。

だから高市政権の17分野には、
温暖化対策と直結する領域が複数含まれている。

原子力・次世代原子炉、
洋上風力・再エネ、
電動車・次世代電池、
農業・フードテックなどなど。

脱炭素は本来、環境対応の側面だけでなく、
競争力の源泉が「化石燃料依存」から、
「低炭素価値」へ移る産業転換のはずだ。

そのことを政府が本当に、
やり遂げようとしているか否かは、
まったくわからないが。

お天気産業と評してもいい小売業も、
温暖化とパリ協定に対しては、
前向きに考えたい。

そして商売に関しては、
「明日は雨降る天気にござなく候」

ごまかしではなく、
こんなユーモアを交えた、
万能の回答も考えたい。

台風がやってくる。

〈結城義晴〉

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