住友達也さん。
商人舎オフィスに来てくれた。
とくし丸の創業者。
現在はファウンダーで、
ぐ〜す〜月刊とくし丸編集長。
とくし丸は現在、
全国に約1200台が走っている。
協力スーパーマーケットは、
北海道のダイイチから、
沖縄のりうぼうまで、
47都道府県に及ぶ。
おばあちゃん、おじいちゃんにとって、
なくてはならない買物媒体となった。
顧客数18万人だとか。
とくし丸は「究極のセレクトショップです」
「おばあちゃんのコンセルジュを目指します」
「御用聞きでもあるのです」
「全てのお客さんに対面販売します」
「売りすぎません、捨てさせません。」
「街の毛細血管となります。」
「販売パートナーが主役です」
住友さんは次々にキラーフレーズをつくり出した。
そして今、パートナーさんたちに向けた、
アプリを開発して、
とくし丸の販売車がどこを走っているかが、
わかるようになっている。
凄い「移動スーパー」の事業体となってきた。
月刊商人舎ではこれまで2回、
特集して住友さんに登場願った。
今、㈱とくし丸は、
オイシックス・ラ・大地㈱の傘下にある。
だから代表取締役会長は、
高島宏平オイシックス・ラ・大地社長、
代表取締役社長は新宮歩同執行役員。
住友さんは取締役として、
実質的に会社を動かしている。
「10円ルール」という独特の制度を、
「20円ルール」に変えた。
それによって販売パートナー、
協力スーパーマーケット、
とくし丸本部が、
三位一体で収益性を確保する体制が生まれた。
インフレが進む現在、
さまざまなコストが急上昇する今、
私はこれは妥当な決断だと賛同している。
顧客の皆さんも、
歓迎してくれている。
住友さんご自身は、
隔月刊誌「ぐ~す~月刊とくし丸」編集長として、
企画作りから執筆者交渉まで、
東奔西走。
もともとタウン情報誌『あわわ』を創刊し、
㈱あわわを設立している。
根っからの編集者だ。
「ぐ~す~とくし丸」も、
その住友さんの熱意と才気が、
ほとばしるような媒体だ。
私も愛読しているが、
1冊定価280円は、安すぎるくらいだ。
とくし丸を動かしているスーパーマーケットは、
店頭で積極的に拡販してほしいものだ。
さらに今、住友さんは、
「移動スーパーマーケット協会」の設立を考えている。
その話を聞いて、
私は実にいいことだと賛成した。
微力ながら私と商人舎にできることは、
協力しますよ。
私は2015年の特集号で、
[Message of April]を書いた。

世間良し、天も良し。
買い手良し、
売り手良し、
世間良し。
近江商人の商売哲学にして、
世界商業の現代化原理。
「三方良し」。
リアル店舗のスーパーマーケットも、
ネットスーパーも、
移動スーパーの「とくし丸」も。
あなた良し、
わたし良し、
天も良し。
こうでなくてはいけない。
商売の神様も仏様も、
解脱の手助けはしてくれない。
それが小売業の近代化の次に、
商業の現代化を果たすときにも、
貫徹すべき大原則である。
規模のメリットを追求し、
生産性の向上を追いかけ、
結果、行き詰まってしまった近代小売業。
ここまでは工業化すべきであり、
ここから先は工業化してはならない。
二つの性格を持った産業。
それが私たちの小売業、
私たちのチェーンストア、
私たちの消費産業。
リアル店舗小売業も、
ノンストアリテイリングも、
ネットスーパー、移動スーパーも。
買い手良し、
売り手良し、
世間良し。
あなた良し、
わたし良し、
天も良し。
〈結城義晴〉








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