大谷翔平。
ジャッキー・ロビンソンデーに、
42番の背番号を背負って、
投手に専念した。

本拠地ドジャースタジアム。
ニューヨーク・メッツ戦。
6回2安打10奪三振、2四球1失点。
18人の打者と対戦して10三振を奪った。
今季2勝目。

ニューヨークのテレビでは、
ヤンキース戦とドジャース戦を放映している。
ありがたいことだが、
疲れ切っていて、
寝てしまった。
OICグループNY視察第4団。
今年の定宿は、
レジデンス・イン・マリオット。
名前の通りキッチン付きの部屋だ。
講義の前に理念の唱和。
まずOICグループの理念、
そしてロピアの理念と7大用語。

そして2時間の講義。
200頁ほどのテキストは、
アメリカ視察の基本情報と、
結城義晴のスーパーマーケット理論編、
そして視察企業の概要編で構成されている。
アメリカ基本情報はオンラインの事前講義と、
羽田空港での直前講義で説明が終わっている。
だから朝一番は、
理念経営の話から始める。
ウォルマートの「サムの10ルール」は、
あらゆるビジネスに通じる経営の原則である。
顧客満足と従業員満足が、
その結論。
それからアメリカの競争の変化。
レース型競争からコンテスト型競争へ。
寡占・鼎占・複占、
コトラーの4つの競争者などなど、
ちょっと難しかったかもしれないが、
今回のメンバーはそれが理解できる人が多い。
さらに初日に訪れた企業の解説。
とくにウォルマートの戦略の本質。
エブリデーロープライスと、
ロールバック。
ターゲットのポジショニング戦略。
そしてトレーダー・ジョーの魅力の本質。
昨日見て、体験した店の戦略を、
解き明かす。
これが理解を深める。
結城義晴の講義の後は、
第4・5団引率者の水元均志さんが講話。
アジア営業統括本部長。
2日目はハドソン川を渡って、
お隣のニュージャージー州へ。
店舗導入部の青果売場。
平台は入口に対して斜めに陳列線を配置する。
これがトレーダー・ジョーの特徴の一つ。

商品の9割ほどがPBで、
ノンコモディティが低価格で提供されている。
壁面の多段ケースには、
パッケージされた乳製品が並ぶ。
すべてアウトパックで製造され、納品される。
店舗スタッフは陳列するだけ。

トレーダー・ジョーの店舗作業は、
3つしかない。
商品の陳列補充、キャッシング、
そしてクレンリネス。
作業種類が少ないことが、
トレーダー・ジョーの強さの本質だ。
それでいて魅力的な商品がずらりと並ぶ。
デモンストレーションコーナー。
新製品のバナナチップの試食。
アイスクリームをのせて食感を楽しませる。
試食した団員たちは早速、購入。
ヘルスケア商品を吟味する団員たち。
奥さんやパートナーへのお土産選びだ。
ナチュラルな成分だけを使用しているから、
女性には嬉しい商品ばかり。
最後にいつものインタビュー。
メイトのリカルドさん(左)と、
二人のクルー(一般社員)。
キャプテン(店長)とメイト(副店長たち)は
アロハシャツを着用している。
クルーはTシャツやトレーナー。

トレーダー・ジョーでの働き甲斐を語ってくれた。
質問にも丁寧に答えてくれて感謝。
スチュー・レオナード。
ニューヨークとニュージャージーに、
8店舗を展開する。
その最新店。
ワンウェイコントロールの動線で、
お客を楽しませる工夫が、
随所に仕掛けられている。
だから1988年には、
ニューヨークタイムズ紙から、
「ディズニーランドのような店」と評された。
見上げている先にはカントリージャンボリー。
カントリーウェスタンを歌ってくれる。

各部門、各コーナーに配されたぬいぐるみたちは、
それぞれに歌を歌い、音楽を奏でる。
青果売場のプレゼンテーション。
屋外のフェスティバルのような見せ方だ。
商品は平台で単品量販する。
広大な2000坪の店舗は、
意外にもリミテッドアソートメントだ。
いつ来ても、美しく、楽しい店。
週末ともなれば3割ほどが家族連れ。
子どもたちにせがまれてファミリーでやってくる。
ブッチャーと名付けられたミート部門。
作業場をそのまま」に見せることで、
信頼感をエンターテインメント性を打ち出す。
もちろん、接客販売に徹している。
シーフード売場もオープンスタイル。
サインやパネルもカラフルなデザイン。

ケビン店長にインタビュー。

ホールフーズで8年働いてから転職してきた。
青果部門のチーフをして働いて、
3年ほど前から店長として全体を仕切っている。
一番苦労しているのは、
製造部門のオペレーションだという。
前回訪ねた時の写真を、
額に入れてプレゼント。
事務局の商人ねっとの計らい。
とても喜んでくれた。
ウェグマンズ。
このニューヨーク研修の目的の一つ。

年商は130億ドル、
1ドル150円換算で1兆9500億円。
114店舗。
単純計算で1店平均171億円。
そのチーズ売場は多品種、多品目、多SKU。
それがウェルマンズの強さの秘密。
商圏内の顧客をごっそり奪う。
ただし多品種・多品目は、
管理レベルが高くなけれ維持できない。
Gold Panのコーナー。
ミールソリューションの象徴だ。
そして天井には汽車の模型。
ロピアはこれをすぐに真似た。
そして日本ではロピアの象徴となった。
ミールソリューションと、
ホットゾーンプライス(EDLP)。
それが商圏内シェアを高める政策だ。
ショップライト。
ニューヨーク都市圏でナンバー1シェアを有する。
ボランタリーチェーンだが、
その中でも飛びきりの旗艦店舗。
スチューのケビン店長が、
真っ先に競合店として挙げた企業だ。
スチューがリミテッド・アソートメントなら、
こちらはウィドゥス・アソートメント。
限定品揃え対広い品揃え。
有力チェーンにほとんど導入されているのが、
Boar’s Head(ボアーズ・ヘッド)。
「イノシシの頭」というネーミング。
1905年創業のデリカテッセンのブランド。
加工肉、チーズが米国のデリカテッセンだ。
スーパーマーケットチェーンに、
商品とブランドを提供する。

ロピア団員たちも、
屋号を付けてショップ展開するこの店に、
学ぶところは多い。
グロサリー売場はラック什器で、
多品種多品目の品揃え。
在庫が多過ぎると思うが、
それがスチューやトレジョ、
そしてウォルマートとの違いをつくっている。
すべて電子棚札がついている。

すぐそばにあるリドル。
アルディと同じドイツ出身のボックスストア。
導入部にあるインストアベーカリー。
オリジナル什器でセルフ販売する。
クロワッサンは1個49セント、安くておいしい。
店の奥に売り切れ御免の非食品アイテムを並べる。
品揃えアイテム数はアルディの2倍以上。
先行するアルディとの違いを出そうと必死だ。
東海岸に196店(2025年末時点)。
ドイツではトップ小売業だが、
まだまだ米国では赤字のチェーンだ。

ストップ&ショップ。
オランダとベルギーに本社のある、
アホールドデレーズの傘下。
ニューヨーク都市圏で2番手のシェアをもつ。
売場は広く、主通路をきちんと設け、
その通路幅もある。
スーパーマーケットとしての適正規模や、
基本原則を形としては押さえている。
それでも顧客は減り続けている。
商品は普通で、
そのうえ独自のポジショニングがない。
こうした店が全米の7割ほどを占める。
導入部のプロモショーンコーナー。
カラフルな人形やボールで、楽しさを演出する。
ニューヨークに近いこのエリアは
人口も多く、この店も繁盛している。
ミートや冷凍のシーフードなどは、
セルフセレクションに徹する。
今年、サッカーのワールドカップは、
アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国共催。
主通路のアクションアレイ(島陳列)は、
サッカーボールの演出で盛り上げる。
この店は天井高を活かして、
カラフルな傘を吊り下げる。
華やかさを演出。
アパレル売場の中央部には、
このビジュアルプレゼンテーション。
ウォルマートのアパレルは進化し続けている。
2日目の視察を終えて、
最後はハミルトン公園。
初夏のような陽気のニューヨーク。
ハドソン川対岸の摩天楼は霞んで見える。
2日目の長いながい1日。
疲れも見せず、みんな元気だ。
(つづきます)
〈結城義晴〉


















































































































