鈴木敏文さんのお別れの会。
セブン&アイ・ホールディングス名誉顧問。
5月18日(月)、心不全によりご逝去。
享年93。
会場はホテルニューオータニ。
1階のザ・メイン「鶴の間」で、
午前中に追悼式典が行われた。
この式典には約500人が集まった。
3人の方が弔辞を読んだ。
柳井正さん。
ファーストリテイリング会長兼社長。
「先生以上の存在でした。
私が日々の経営で追及してきたことの多くは、
鈴木さんが実践してきたことです」
孫正義さん。
ソフトバンクグループ会長兼社長。
「本質を見抜く力と隅々まで徹底する実行力は、
天下一品だった」
足立直樹さん。
元凸版印刷会長。
鈴木さんとは中央大学の同窓生だった。
卒業後も経済人同士として深くつながっていた。
謝辞は伊藤順朗さん。
セブン&アイ・ホールディングス会長。
「鈴木さんの教えの根底には変化対応があった。
顧客の立場になって、
売場や商品に徹底的にこだわる姿勢に
学ばせていただいた」
午後からは一般献花。
会場の隣には「思い出コーナー」が設けられた。
鈴木さんにゆかりのある写真、展示物、
鈴木さんが大切にした言葉が並ぶ。
2016年、会長を退任後、
ニューオータニ内に執務室を構えた。
その部屋を再現した展示。

セブン&アイ時代と同じレイアウトだという。
来場者に配布されたパンフレット。
鈴木敏文さんの取り組みの歴史が記され、
ゆかりのある人たちから、
「故人を偲ぶ」言葉が寄せられた。
この日は約4000人が来場した。
私は参加できなかったが、
ロサンゼルスで合掌した。
その大創産業主催「ドジャース観戦ツアー」
初日はエンジェルスタジアムで
エンジェルス対シアトルマリナーズを観戦。
2日目の今日は、
ロサンゼルスの小売業視察。
専用バスに乗り込んで朝8時に出発。
今日の私は車中講義。

最初に向かったのは、
ブリストルファーム。

1982年創業。
現在は13店舗で、
この市場の0.5%のシェアを有する。

地域に馴染んだ老舗スーパーマーケット。

青果売場は商品を宝石のように陳列する。

木製の吊り下げ天井を多用するのがこの店の特徴。
良く管理されているが、
やや「古い高級」である。
その対極にあるのが、
エレウォン。
オーガニックやマクロビオティックを扱う、
高級スーパーマーケット。

人気のスムージーコーナー。
セレブとコラボした期間限定スムージーは、
1年間で1億ドルを売り上げた。
店内加工のデリ。
スイーツのような陳列で、
美しい惣菜が並ぶ。
値段は目玉が飛び出るほど高い。
それでも購入して試食するのがいい。

韓国系のHマート。

青果売場のボリューム陳列。
充実のシーフード売場。

丸物を多品種、品揃えする。
アジア/太平洋系の人がロスには19%ほど住む。
顧客は鮮魚を求めている。

ミート売場も多品種多SKU。

パン売場で万代の阿部秀行社長と並んで、
商品を見る。

Hマートの管理レベルは格段に進化している。
驚かされた。
ホールフーズマーケット。
天井を貼った、古い店だ。
それでもホールフーズの良さが堅持されて、
管理レベルも高い。

改装を施して、
現時点のホールフーズらしさ表現している。
自慢のシーフード売場。

そして対面デリの売場。

ここでも万代の阿部社長とツーショット。
徳島の埴渕恒平キョーエイ社長。

近隣にあるスポーツ専門店チェーンに寄った。
ディックススポーティンググッズ。
全米小売業協会の2026年ランキングでは27位。
国内売上げが2.5兆円(150円換算)。
世界では5兆円を売り上げる。
ここでは明日のドジャース観戦のためのグッズを購入。

みんなユニフォームや帽子を真剣に選んでいる。

私は大谷翔平選手のビジター用ユニフォームと、
ドジャースの帽子を購入。
その帽子をかぶって向かったのは、
ラルフのフレッシュフェア。
ラルフはクローガー傘下のローカルチェーン。
187店舗でシェア25.4%。
ロサンゼルスのトップリーダーだ。

古い店で床の補強などが何カ所も施されているが、
王者のマーチャンダイジング。
高いオペレーションレベルだ。

チーズショップの「マレーズ」も、
「ボアーズヘッド」も導入されている。
魅力的な商品と売場だ。

防犯対策のためにノンフード売場の一部に、
囲いをつけている。

物価高もあって、
都市型店舗は万引き率が高い。
それへの対策。
急遽、リージョナル型のモールへ。
核店舗の一つは、
ターゲット。

そしてJCペニー。

ターゲットではとりせんのお二人と写真。

前原宏之社長と佐々木慎自部長(左)。
ランチは人気の「鼎泰豐(Din Tai Fung)」。
ビールをいただき、飲茶を楽しんだ。
万代の阿部社長と頓宮博取締役。
右にアース製薬の川端克宜社長と谷口広幸取締役。

沖縄のリウボウストアの仲村兼作社長ご夫妻と、
クリエイトリンクのお二人。
市川千里取締役(右)と伊藤大輔執行役員。
手前は大創産業の服部聡部長。
左から埴渕社長と、
三甲の後藤利彦社長、後藤薫副社長、
そして大創産業のお二人。
大創産業の皆さん。

午後の視察は、
ゲルソンズ。
南カリフォルニアを中心に展開する、
伝統の高級スーパーマーケット。
2021年4月に日本のPPIH傘下となった。
残念ながら積極的な投資がなされず、
やや停滞気味。
ただの「高級」はもう古い。
それでも顧客はやって来てくれる。

視察の最後は、
レイジー・エイカーズ。
オーガニック・スーパーマーケット。
ホールフーズにそっくり。
「SEA」&「LAND」の表記も、
ホールフーズを真似ている。
ノンフーズ売場も、
ホールフーズボディに似ている。
レジ前の青果部門。
天井をスケルトンにしていて、
買物環境はいい。
顧客もよく入っていて、
ホールフーズのコンセプトの有用性を証明している。
ただしグロサリーはナショナルブランド中心。
ここがホールフーズと大きく異なる。
それでも健闘している店だ。
ブリストルファームとレイジー・エイカーズは、
2018年に韓国Eマートに買収された。
今、グッドフードホールディングス傘下。
Hマートもそうだが、
ロサンゼルスでは韓国系小売業が元気だ。
視察を終えて、いったんホテルに戻り、
夜は前夜祭のディナーパーティ。
USバンクタワーの71階にある「71Above」。
トップシェフのバルタン・アブガリヤン氏の料理。
開会のあいさつは結城義晴。

初めに鈴木敏文さんのお別れの会のことを話した。
故矢野博丈さんも鈴木さんととても親しかった。
その博丈ファウンダーが興した大創産業、
2026年2月期は連結売上高が7710億円。
店舗数は5891店舗で、
そのうち海外は1107店と、
1000億円を超えた。
米国でも着々とポジショニングを築きつつある。

矢野靖ニ社長をはじめ、
米国大創の皆さんも元気いっぱい。
ツアーの手厚いサポートに感謝。
ドジャースの大谷翔平、山本由伸、
佐々木朗希にも感謝して、
ビールで乾杯。
こちらも乾杯!

大創産業の計らいで、
MLBのレアものグッズが当たる、
くじ引きが行われた。
その中には、
2025年のワールドシリーズの
優勝指輪のレプリカも。
当たったのは埴渕社長。
そのリングを皆がうらやましがった。
順番に付けさせてもらった。
もちろん私も。

美味しい料理と楽しい会話で、
前夜祭は大いに盛り上がった。
締めは、阿部社長。
明日のドジャーズ戦で始球式を行う。
「100キロのボールを投げます」と宣言。

皆で一本締め。

視察と懇親の長くて充実した一日だった。
二次会に行ったメンバーもいたが、
私は部屋に戻るとバタンキュー。
いよいよ明日は最後の視察と、
待望のドジャース観戦。
鈴木敏文さんのことを思いつつも、
目いっぱい楽しみます。
合掌。
〈結城義晴〉