結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年04月10日(火曜日)

ダルビッシュのオセロ的初勝利と人間と企業の「ポジショニング・強み」

メジャーリーグのルーキー、
ダルビッシュ有。
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テキサス・レンジャーズ対シアトル・マリナーズ戦に先発。
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日本人もテキサス人も、
こぞって期待し、応援した。
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「We love YU long time」
嬉しい声援。

背番号11は、たくましく見えた。
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そして世紀の第一投。
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4球連続のボール。
フォアボール。

そして千両役者・3番打者イチロー登場。
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これも世紀の対決。

イチローが現役のときに、
ダルビッシュがメジャーになってよかった。
私はそう思った。
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ドキドキ、ワクワク。

結果は、
イチロー、サードうしろへ、
得意のポテンヒット。

ここからダルビッシュが崩れた。
結局、1回表4点の失点。
2回表にもイチローに2塁打を打たれ1失点。

5回と3分の2、つまり6回ツーアウトを取ったところで降板。

しかし味方打線はメジャー随一。
ホームラン攻勢で、4回までに8点を奪取。
結局11点の猛打線。
ダルビッシュには敗戦がつかず、
オセロのようにひっくりかえって勝利投手。

変な感じのメジャー初勝利を得た。

それにしても、
あれだけふてぶてしかったダルビッシュが、
おろおろする様は、
なんだか人間らしさを感じさせたし、
日本人なんだと共感した。

イチローはむしろ、
日本人離れしたアスリートなんだと、
こちらは妙に感心。
この日3安打の固め打ち。

終わってみれば、
「ヨカッタ、ヨカッタ」

「つぎ、頑張ろうぜ」。
少年野球のようで、
これは、気分がいい。

日本はと言えば、
東京・横浜、
桜満開。
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同じアングルの夜桜も、見事。
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商人舎オフィスの近くを流れる新田間川も花曇り。
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満開の桜。
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私のデスクのうしろの早桜は、
もう赤みを帯びた葉桜。
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こうして、時間が経過し、
ダルビッシュも一流のメジャーリーガーになるに違いない。

さて、毎日、呼びかける。
結城義晴facebook、
グランドオープン。

「友達になろう」
「知識商人の輪を広げよう」

よろしく。

今日のニュース。
やはり日経新聞から拾うこと多し。
「倒産、3年連続減少」
東京商工リサーチの毎年の調査。
「2011年度の企業倒産件数は、
前年度比2.7%減1万2707件、
負債総額は15.5%減の3兆9906億円」

どちらも3年連続減少。

倒産件数は20年ぶりの低水準。
いいことです。

倒産は規模が小さいから起こるのではない。
負債がかさみ、資金繰りがつかなくなるから倒産する。

その意味で、負債総額が、
21年ぶりに4兆円を下回ったのは、
これもよい傾向。

しかし記事は釘をさす。
「ただ中小企業を取り巻く環境が改善したわけではない」

「一時的に資金繰りをしのげても、
業績不振から抜け出せない企業は多い」

根本的な問題として、
経営の構造が改善改革されない限り、
倒産の危機を免れない企業は、
ずいぶんと多い。

それに比べて、
「中国小売り大手、競合激化に布石」

「中国の小売総額を表す2011年の社会消費品小売総額は
2010年に比べ17.1%増の約18兆元だった」
17%も伸びていて、
上場企業の2011年12月期業績は軒並み増収増益。

「しかし、1~2月の社会消費品小売総額は、
前年同期比14.7%増」
伸び率において、2011年を下回るが、
現在の日本では信じられない成長。

日本の上場小売企業の決算。

ユニーは、
2012年2月期決算の営業収益は1兆570億円、マイナス2%。
営業利益が440億円で、これは25%プラス。
「減収増益」で頑張った。

何しろ1兆円企業で、
営業利益率4.16%、

前村哲路社長、ほんとうによく頑張っている。

サークルKサンクスからCVSベイエリアが脱退し、
その和解金で特別利益を計上。
純利益も38%プラスして、
83億円。

イオン、セブン&アイ・ホールディングスに次ぐ、
第3位のチェーンストア企業でありながら、
やや地味な存在のユニー。

私はこれこそ「ユニーの強み」だと言い続けている。

日経の「証券特集」に2社。
伊藤園は増収増益。
「単体の飲料販売は震災後の資材不足が響き売上高横ばい」
しかしタリーズコーヒーが好調、
乳業メーカーのチチヤスを買収し、増収。
そしてこの企業の体質で増益を果たした。

しかし茶葉から構築した「お茶屋」のブランド力。
これは他の追随を許さない。
一方、ロック・フィールドは大幅増益。
「RF1」が震災後の内食需要で好調、
駅ナカの新業態も伸びる。

RF1の既存店は、高単価惣菜の比率が高まり、客単価が上昇。
和風サラダ専門店「いとはん」のショッピングセンター出店を積極化し、
増収増益を見込む。

「惣菜専門チェーン」のマルチ・バナー戦略。

これもロック・フィールドの独壇場。
自社の強みを持つ企業が、
増収増益を果たす。

中国と異なり、
縮小均衡のマーケット日本では、
この「強み」が鮮明でなければ、
伸びることはできない。

多民族国家の新世界アメリカ。
ここで生き残り、超一流になるためにも、
自分の強みを明確にすることだ。

人間としての「ポジショニング」。
ダルビッシュ有にも、
そうあってほしい。

その意味で、
ふてぶてしさが消えた、おろおろの様。
日本人的ではあった。

謙虚で、ひたむきで、真摯。
そう、甲子園の東北高校のときのダルビッシュを取り戻し、
そこに日本プロ野球で培った投球テクノロジーを加味して、
ダルビッシュのポジショニングを確立してほしいものだ。

<結城義晴>

[追伸]
一部facebookで予告した内容と異なりました。
お詫びします。

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