結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年04月26日(木曜日)

ヤオコー23期連続増益とワオン・ナナコでFSP・CRMブームの予感

昨日4月25日の晩、
帰宅したら、
プレゼントがあった。
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開けてみると、
財布と名刺入れ。
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この4月に就職した長女が、
25日にはじめて給料をもらって、
最初に買って、贈ってくれたもの。

一方、私の自宅の近くに、
ローソンがオープンする。
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車で買い物に来ることはないが、
駐車場も広いし、
格段に便利になる。
期待が持てる。

これもなんだか、
私へのプレゼントのような気分。

店は毎日、
顧客になにがしかのプレゼントを、
贈っているようなものだ。

プレゼントするときの気持ち。
相手に対する思いやり。

プレゼントされた時の気分。
相手に対する感謝。

店とはそんな人間の気持ちが、
行き来するところだ。

大切にしたい。

『ほぼ日刊イトイ新聞』。
その巻頭に糸井重里さんが書く巻頭言。
「今日のダーリン」がいい。

「『わるいことを成功させる』のは、
難しいものです」

えっと、思う。
ここから小沢一郎陸山会事件に進むのか?
東京地方裁判所は無罪判決を下したけれど。

「ま、ものすごく穏便な例を出すならば、
野球の『盗塁』というものは、
(相手にとっての)『わるいこと』です。
『盗塁するぞ、盗塁するぞ』と言うだけなら簡単ですが、
ほんとうに盗塁を成功させるのは、難しいですよね」

糸井さんは昔の「どろぼう」を例にとる。
「ほっかむりをして、口のまわりのひげが濃くて、
大きな風呂敷を背負ったおっさんね」

「これにしたって、実際にやるとなったら大仕事です。
どろぼうを贔屓するわけではありませんが、これも、
ふつうに働いたほうがよっぽどラク、というくらいの、
めんどくさい大仕事なんじゃないかなぁ」

「ほんとうによくよく想像してみると、
犯人の側の身体的、精神的な仕事の質量というのは、
並大抵じゃないと思いますよ」

「いいことだって、ふつうのことだって、
実際にやるのは、ちっとも簡単じゃないですよ。
簡単なのは、『言ってるだけ』の人だけです」

「『わるいこと』『いいこと』『ふつうのこと』、
どれもぜんぶ、なかなか難しいものなんです」

仕事はみんな難しい。

そしてつぶやく。
「『言うだけ』だったら、なんとでもなるのにねぇ」

命令しているだけの人。
指示しているだけの人。
口だけの人。

「けしからん。ああせい、こうせい」「こうしてやる」

「責任もなくて、実現しなくてもいいのだったら、
それこそ『命をかけて』とかも、言い放題です」

「ぼくらの見ているインターネットの世界って、
そういう『言うだけ空間』になりやすいんですよね」

「『ネットの発言、8割引』ってことばを、考えました」

私自身、立場上、
「言うだけの人」になりやすい。
このブログも「言うだけ空間」となりやすい。

学者、コンサルタント、ジャーナリスト、
「言うこと」を仕事としている人は多い。
もちろん「考えること」を前提として、
「言うこと」をしている。

政治家も経営者も、
その面では似たようなところがある。

だから私は、せめてもと思って、
人ができそうもない、自分にしかできないことを言い、
それをやっている。

糸井さん、
「ネットで言うことと、
現実で言うことを同じにしたいです」

まったくの同感。

ヤオコーが、
23年連続経常増益を果たした。

例によって日経新聞の独壇場記事。

ヤオコーの23期連続増益は、
「ふつうでないこと」「いいこと」だし、
本当に難しいこと。

ヤオコーは、
「言うだけ」ではなく、やる。

川野幸夫会長は、いつも、
「みんなのおかげ」を強調する。

ヤオコーの2012年3月期の連結営業収益は、
2370億円、7%増。
既存店売上高は1.2%増。

連結経常利益は105億円で、
前の期比11%増。

単独決算のみの時期を含めて、
23年連続増益。

新規出店は8店舗だった。
そのうえで、
店舗運営の効率を高めて経費も圧縮した。

記事には「各店舗で異なっていた作業を、
効率の高い店舗に合わせて標準化」とあるが、
これは作業問題の改革がなされたことを意味している。

2013年3月期も増収増益を見込む。
そしていよいよ、
「ポイントカード導入」本格化。

4月の商業経営問題研究会例会で、
㈱たいらやの村上篤三郎社長も語っていた。

今年は、どうやら、
フリークエント・ショッパーズ・プログラム(FSP)や、
カスタマー・リレーション・マネジメント(CRM)の、
大ブームがやってきそうだ。

もうひとつ日経の記事。
「電子マネー2年で倍増」
イオンとセブン&アイ・ホールディングスの、
電子マネー事業拡大のニュース。

日本経済新聞社の推計によると
2011年度のプリペイド式電子マネー6社の決済総額は、
前年比3割増の2兆1000億円

2001年に初の電子マネー「エディ」「スイカ」が登場。
その後、8年で、1兆円。
それが、直近の2年で2兆円に倍増。

商品券・ギフト券市場は数千億円、
クレジットカードの取扱総額は約30兆円。

けん引役はイオンの「ワオン」とセブン&アイの「ナナコ」。
2011年度はワオンだけでも1兆円を超えた。
全体の7割強をこの流通系電子マネーが占める。
利用される店舗も、初めはコンビニ中心だったものが、
食品スーパーマーケットや総合スーパーにまで広がっている。

主要6電子マネー全体で、
1回あたりの平均決済金額は800円前後。
それが総合スーパー、食品スーパーでは、
2000円の客単価程度に上昇する。
両者の取り組み。
イオンのワオンは3月末で2440万枚発行。
イオン・グループおよびショッピングセンターのテナント約2万3000店で使用できる。

このうち、総合スーパーでは、
なんと支払額の約25%を占める。

ワオンは2014年度までに、
決済総額を2兆円に倍増の予定。

そのためにイオンは、
自社の店舗やショッピングセンター以外でも、
使える店舗、施設を増やしている。
今年3月には、日本航空とビックカメラと提携。
4月には長崎のテーマパーク「ハウステンボス」に導入。
ハウステンボスの平均客単価は8000円強で、
ワオンの平均利用額の約4倍。
さらに各地の商店街と提携した「ご当地ワオン」も拡大中。
全国67カ所で120万枚を発行、
数年内に全都道府県で400万枚に引き上げる計画。

セブン&アイ・ホールディングスのナナコは、
同じく3月末で、カード発行1653万枚。
前年同期比27%プラス。

セブン-イレブンをはじめとして、
国内に1万5000を超すグループ店舗を有する。
このうち、コンビニのセブン-イレブンでは、
特定商品にナナコ利用で数十ポイントを付与する販促を展開。
積極的に顧客を囲い込む。

イトーヨーカ堂は、この4月から
「シニアナナコ」を発行。
65歳以上限定の電子マネーカード。
年金支給日に当たる15日に、ほぼ全品を5%引き。

さらに6月までに東北のヨークベニマル約170店にナナコを導入。
その後、ロフト、赤ちゃん本舗など、
約800店のグループ店舗に拡大予定。

この流通系の電子マネーは、
買い物の会計時に小銭を扱う煩わしさがない。

そのうえ、ポイントがつく。
ナナコは100円の買い物につき1円相当。
ワオンは200円で1ポイント。

この電子マネーとカード化の動きのなかで、
セブン&アイは購買履歴を分析し、
売場作りや売れ筋商品の仕入れ、関連販売に使う。

これもFSPやCRMの考え方そのもの。

今年後半から来年にかけて、
FSPとCRMの大ブームが、
やってきそうな気配である。

<結城義晴>

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